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し, 定期的に評価することで 自己の考え を自覚する場面を意図的に設定している 本教材の学習においては, 様々な情報の中から必要な情報を取り出し, 整理 分析し, それに基づいた自分の考えを表現する活動を通して, 自己の考えの深まりや広がり を実感させることによって, 課題改善につなげたいと考えてい

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

第 1 学年国語科学習指導案 日時 平成 27 年 11 月 11 日 ( 水 ) 授業 2 場所 八幡平市立西根中学校 1 年 2 組教室 学級 1 年 2 組 ( 男子 17 名女子 13 名計 30 名 ) 授業者佐々木朋子 1 単元名いにしえの心にふれる蓬莱の玉の枝 竹取物語 から 2 単元

Microsoft Word - 第3学年国語科学習指導案 .docx

国語科学習指導案

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中学校第 3 学年国語科学習指導案 日時平成 28 年 月 日第 校時対象第 3 学年 組学校名 中学校授業者 1 教材名 故郷 2 単元の目標 情景や人物を描写する語句や表現を読み取り 内容への理解を深めることができる 作品を通して 社会の中での人間の生き方について考え 自分の意見をもつことができ

価 がら読んでいる 語句には性質や役割の上で類別 規 文章を読んで考えたこ があることを理解している 準 とを発表し合い 一人 指示語や接続語が文と文との意 一人の感じ方につい 味のつながりに果たす役割を理 て 違いのあることに 解し 使っている 気付いている 学 登場人物の思いを想像し 時代の状況

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第○学年 ○○科指導計画

第 5 学年 社会科学習指導案 1 単元名自動車をつくる工業 2 目標 我が国の自動車工業の様子に関心を持って意欲的に調べ, 働く人々の工夫や努力によって国民生活を支える我が国の工業生産の役割や発展について考えようとしている ( 社会的事象への関心 意欲 態度 ) 我が国の自動車工業について調べた事

Microsoft Word - 【提言2】④新聞70(最終).doc

平成23年度第2回学力向上対策会議協議資料  <遠野市立綾織小学校>

d 単元について 第 2 学年 5 組国語科学習指導案単元名 : 謎解きインタビュー記事を書こう教材文 : 走れメロス 男子 21 名女子 16 名計 37 名 指導者水田陽子 単元観本単元は, 中学校学習指導要領国語科第二学年, C 読むこと の指導事項 イ文章全体と部分との関係, 例示や描写の効

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Microsoft Word - chojugiga_sidoan_new.docx

Taro-【HP用】指導案.jtd

第○学年○組 学習指導案

7 本時の指導構想 (1) 本時のねらい本時は, 前時までの活動を受けて, 単元テーマ なぜ働くのだろう について, さらに考えを深めるための自己課題を設定させる () 論理の意識化を図る学習活動 に関わって 考えがいのある課題設定 学習課題を 職業調べの自己課題を設定する と設定する ( 学習課題

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

そのために, 児童が感じたおもしろさを分類し, それらを読みの視点として, 物語のおもしろさを見付けながら読むことを通して, より深く登場人物の心情を読み取ったり, 想像豊かに読んだりしながら物語のおもしろさを味わうことができるようにする さらに, 見付けた物語のおもしろさを, で紹介し合う活動を取

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H26関ブロ美術プレ大会学習指導案(完成版)

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指導内容科目国語総合の具体的な指導目標評価の観点 方法 読むこと 書くこと 対象を的確に説明したり描写したりするなど 適切な表現の下かを考えて読む 常用漢字の大体を読み 書くことができ 文や文章の中で使うことができる 与えられた題材に即して 自分が体験したことや考えたこと 身の回りのことなどから 相

2 児童への事前調査 調 査 事 項 好き どちらかとどちらかというと好きいうと嫌い 嫌い Q1 国語の学習は, 好きですか Q2 説明文の学習は, 好きですか Q3 物語の学習は, 好きですか Q4 話し合う学習は, 好きですか Q

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

(2) 指導の実際 1 話すこと 聞くこと の実践ア協働による教材研究の柱 モデルの提示について対話のためのスキルの定着や対話の深まりを目指し, 教師や代表グループによる対話のモデルを提示し, 気付いたことや発見したことを基に自分たちの対話や話合いの様子を振り返らせ, 学びの充実を図るようにする 共

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知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

項目評価規準評価方法状況 C の生徒への対応 関心意欲態度 1 自の考えを持ち 積極的に交流 討論している 2 自らの言葉で 中学生にかりやすく紹介文を書こうとしている 交流 討論で得た仲間の意見を取り入れて 自らの考えを深めるよう促す 参考例を示したり 書き出しを例示したりして 参考にするように指

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Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

本単元における本質的な問い 芭蕉はどのような思いで おくのほそ道 を書いたのだろうか 永続的理解 芭蕉は俳句の芸術性を高めるため旅に出て, 推敲を重ねて虚構を交えることで文学的価値を高めようとした パフォーマンス課題 江戸時代前期, 松尾芭蕉の書いた俳諧紀行文 おくのほそ道 は, 多くの人に愛され,

児童は, これらの 読みの観点 を使いながら, 物語のしくみや中心人物の心情の変化を捉える経験を積んできている しかし, 作品の価値や作者の思いに気付いたりすることは十分ではない (2) 教材観本単元で取り扱う教材は, 作者である小林豊氏がアフガニスタンを訪問した際の経験を基に書いた三部作の中から教

座標軸の入ったワークシートで整理して, 次の単元 もっとすばらしい自分へ~ 自分向上プロジェクト~ につなげていく 整理 分析 協同的な学習について児童がスクラップした新聞記事の人物や, 身近な地域の人を定期的に紹介し合う場を設けることで, 自分が知らなかった様々な かがやいている人 がいることを知

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

Microsoft Word - 社会科

4 本単元と情報リテラシーの関わり 課題設定担任による 説明会におけるデモンストレーションを見ることを通して 本単元を貫く言語活動としての これぞ和の文化! おすすめの 和の文化 を調べて説明会を開こう を知り 見通しを持たせ学校司書による関連図書紹介を通して 和の文化への関心を高め 進んで調べよう

5 単元の評価規準と学習活動における具体の評価規準 単元の評価規準 学習活動における具体の評価規準 ア関心 意欲 態度イ読む能力ウ知識 理解 本文の読解を通じて 科学 について改めて問い直し 新たな視点で考えようとすることができる 学習指導要領 国語総合 3- (6)- ウ -( オ ) 1 科学

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主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

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るようにしていく 深く考える力教材文で述べられているロボットや, 図鑑や事典などで収集したロボットのそれぞれの違いやよさを比較するために, ベン図 を用いて視覚的に理解を促す また, 自分の既有のロボットについての認識と教材文を結び付けて考えさせることにより, ロボットのよさに気付かせていきたいが,

4 全体計画 ( 総時数 6 時間 ) 主な学習活動 時数 教師のかかわり 評価の観点 ( 求める子どもの姿 ) 新聞について興味をもち, 投 1 新聞への興味をもつことができるよう 関心 意欲 態度 書の特徴を知る に, 実際の新聞をもとに, 投書の内容 新聞について興味をもち, を取り上げる 投

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

の一部のみであるしたがって教科書の本文だけから小説 こころ の全体像を浮かび上がらせることは難しいしかし 掲載された部分だけでも 先生 と という二人の青年の揺れ動く こころ を描き 生徒たちを作品の中に引き込む力は群を抜いたものであると考える高校 3 年生である生徒たちは 心の葛藤というものを多く

作品の情景をよりわかりやすく伝える手だてともなる 指導にあたって 1 では まず 俳句は17 音で作ることや季語を入れることと言ったきまりをおさえる そして 教科書の例を読み 想像した情景や作者の思いを想像し 良いと思うところ 工夫されていると思うところを発表できるようにする 2 の俳句を作る場面で

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

資料3 道徳科における「主体的・対話的で深い学び」を実現する学習・指導改善について

<小学校 生活科>

第1学年国語科学習指導案

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

第 2 学年 * 組保健体育科 ( 保健分野 ) 学習指導案 1 単元名生涯の各段階における健康 ( イ ) 結婚生活と健康 指導者間中大介 2 単元の目標 生涯の各段階における健康について, 課題の解決に向けての話し合いや模擬授業, ディベート形式のディスカッションなどの学習活動に意欲的に取り組む

第 2 問 A 問題のねらいインターネット上の利用者の評価情報やイラストを参考に場面にふさわしい店を推測させることを通じて, 平易な英語で書かれた短い説明文の概要や要点を捉えたり, 情報を事実と意見に整理する力を問う 問 1 6 友人, 家族, 学校生活などの身の回りの事柄に関して平易な英語で書かれ

(Microsoft Word - 201\214\366\212J\216\366\213\3061\224N\211\271.docx)

第4学年国語科学習指導案.doc

第 2 学年 理科学習指導案 平成 29 年 1 月 1 7 日 ( 火 ) 場所理科室 1 単元名電流とその利用 イ電流と磁界 ( イ ) 磁界中の電流が受ける力 2 単元について ( 1 ) 生徒観略 ( 2 ) 単元観生徒は 小学校第 3 学年で 磁石の性質 第 4 学年で 電気の働き 第 5

平成29年度 中学校国語科教育

3 僕が蝶を一つ一つつぶしたのは償いのためであとすこれらは 生徒の感想や疑問をもとに教師が設定した人物像 行動 結末の意図に焦点を当てて3つに絞ったそれぞれを賛成 反対 2つの視点から読み進めていくには 討論会の形式で提示すことが有効であ討論会の班編成は まず課題に対して自分が肯定か否定かを考えさせ

6 指導計画 (7 時間扱い ) (1) 単元の 1: 字手紙 のねらいの確認と受取人決定指導計画 2: 手紙の基本知識の確認と書くことの内容の整理 3: 時候の挨拶作成 ひと文字練習と下書き 4: ひと文字練習と下書き 5: 相互評価 推敲 ( 本時 ) 6: 推敲および清書 7: 清書と宛名書き

1. 研究主題 学び方を身につけ, 見通しをもって意欲的に学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における算数科授業づくりを通して ~ 2. 主題設定の理由 本校では, 平成 22 年度から平成 24 年度までの3 年間, 生き生きと学ぶ子どもの育成 ~ 複式学級における授業づくり通して~ を研究主題に意欲的

問い1, 問い2のどちらも誤答した児童は, しかし や ~が というような逆説の接続詞の意味を読み取ることができずその前に書かれている内容を選択している また, 問い3では, 文章の一部を読んだだけで答えを選択している児童が多かった これらのことから, 本学級の児童は, 接続詞の意味をしっかりと捉え

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平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

う言語活動を位置付けた学習をしていくという目的意識を持つ 第 2 次では 注文の多い料理店 について キャッチコピー あらすじ 二人の紳士の人物像 ここがおすすめ ( 話のおもしろさを伝える ) という要件で リーフレットにまとめる 第 3 次では 並行読書してきた宮沢賢治の作品のリーフレットを作り

6. 単元の展開 ( 全 6 間 ) 学習活動 単元の見通しを持つ 2. 学習計画を立てる 3. 本文を読み, 感想を書く 内容に関する感想 書き方に関する感想 4. 感想や疑問を交流する 指導上のポイント ( ) 学習活動に即した評価規準 ( 関 読 言 ) 既習事項を振り返らせ,

国語科学習指導案

国語科学習指導案 平成 25 年 6 月 25 日 ( 火 ) 5 校時 第 3 学年 A 組 ( 男子 12 名, 女子 15 名計 27 名 ) 授業教室 3A 教室 指導者相田健太郎 (T1) 柿内香予 (T2) 1 単元の学習指導について (1) 単元名 近現代の短歌 俳句 読もう 詠もう短

第 6 学年 2 組国語科学習指導案平成 29 年 2 月 1 日 ( 水 )2 校時単元名 : ぼくのわたしのプロフェッショナルとは プロフェッショナルたち 単元について 指導者渡邉圭 本単元は, 小学校学習指導要領国語科第 5 学年及び第 6 学年 C 読むこと の指導事項 オ本や文章を読んで考

Taro-5年研究のまとめ

①H28公表資料p.1~2

子葉と本葉に注目すると植物の成長の変化を見ることができるという見方や, 植物は 葉 茎 根 からできていて, それらからできているものが植物であるという見方ができるようにしていく また, 学んだことを生かして科学的なものの見方を育てるために, 生活の中で口にしている野菜も取り上げて観察する活動を取り

○学部 ○○科 学習指導案

国語科学習指導案様式(案)

作品の世界に没頭することで 新たな古典の世界への一歩を踏み出し 自分の世界を広げることに 繋がるのではないだろうか 生徒観 9 月に実施した古典学習についての事前アンケートにおいて 古典の学習は楽しいと思いますか の質問に肯定的な解答をした生徒の割合は 19% で その理由としては 昔のことが分かる

ことが大切である 本単元では, 児童にとってもっとも身近な存在である父親や児童が選んだ相手に手紙や暑中見舞いを出すことで, 気持ちを伝える学習ができるように工夫する この学習を通し, 障害児学級の児童の感情表現を豊かにし, 人とのかかわりを広げることにつながっていくと考える (4) 個に応じた支援に

第1学年国語科学習指導案

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

第1学年国語科学習指導案

国語科第 1 学年熊野町立熊野中学校指導者森島登紀子 単元名 根拠を明確にして書こう 本単元で育成する資質 能力 自ら考え判断する力, 読解力 情報収集能力 1 日 時平成 29 年 11 月 16 日 5 校時 2 場 所 1 年 3 組教室 3 学年 学級第 1 学年 3 組 (27 名男子 1

論理的な読解力を伸ばす授業 - 漢文学習における根拠を明確にした読解 - 1 科目名 国語総合 2 単元名 漢文入門 3 教材名 故事成語 ( 本時の振り返りシート ) 4 単元の内容 単元の目標と評価規準 評価方法 1 単元の目標ア文章の内容や形態に応じた表現の特色に注意して読もうとする ( 関心

作中の価値観や人生観がどのように異なっているか または同じところはどこかなどを考えさせる 枕草子 については主に季節感を捉えさせ 自分の季節感を記述し発表したり 互いに鑑賞し合ったりする学習活動としていく さらに 矛盾 では 漢文に慣れるとともに様々な故事成語について知識を深め 我が国の文化に根ざし

第 2 学年 1 組国語科学習指導案 指導者平方舜 1. 単元名二千五百年前からのメッセージ - 孔子の言葉 - 2. 単元について (1) 単元観本題材に用いられる 論語 は古代中国の思想家 孔子とその弟子たちの言行を記録したものである 簡潔な文章で書かれていて 抽象的なメッセージが多く それゆえ

第1学年国語科学習指導案

2 単元の目標 暮らしの中の 和 と 洋 の違いに関心を持ち, くらしの中の和と洋なるほど新聞 を作るために, 目的に応じて引用したり要約したりしようとする 国語への関心 意欲 態度 目的に応じて, 中心となる語や文をとらえて段落相互の関係や事実と意見との関係を考え, 文章を読むことができる 読むこ

Microsoft Word - ③-1だれもがかかわり合えるよに

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

Microsoft Word - ④「図形の拡大と縮小」指導案

H27 国語

書いたものを発表し合い 表現の仕方に着目して助言し合うこと 本単元では 経験したことや想像したことを基に俳句をつくり 互いに読み合う言語活動を行う 身近な情景や生活の中での出来事を捉え 俳句の特徴を生かした創作を行うことによって 言葉の調子やリズムに親しみ 凝縮した表現で捉える面白さや楽しさを味わわ

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

考え 主体的な学び 対話的な学び 問題意識を持つ 多面的 多角的思考 自分自身との関わりで考える 協働 対話 自らを振り返る 学級経営の充実 議論する 主体的に自分との関わりで考え 自分の感じ方 考え方を 明確にする 多様な感じ方 考え方と出会い 交流し 自分の感じ方 考え方を より明確にする 教師

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また 情報の作り手としての活動も学習に組み込まれている 放送局は情報の作り手として 考えたことや伝えたいことなどから話題を集め 収集した知識や情報を関連付け 目的や意図に応じて 事柄が明確に伝わるように話の構成を工夫している これは 学習指導要領に示されている 話すこと 聞くこと の話すこと内容と同

中学校第 3 学年社会科 ( 公民的分野 ) 単元名 よりよい社会をめざして 1 本単元で人権教育を進めるにあたって 本単元は 持続可能な社会を形成するという観点から 私たちがよりよい社会を築いていくために解決すべき課題を設けて探究し 自分の考えをまとめさせ これらの課題を考え続けていく態度を育てる

Transcription:

中学校国語科 1( 平成 23 年度 ) 第 1 学年国語科学習指導案 本時の主張 生徒は小学校 6 年生の時に 対比 という観点で文章を読むトレーニングを積んできているため, 対比 という観点から思考することのできる生徒が複数名おり, 学習をリードする場面が多く見られた また,4 月からこれまでに文章を読むための観点として 色彩表現 象徴 伏線 表現技法 等にも触れてきており, 読むための観点に注目するとより深く読み味わうことができるという体験をしてきている しかしながら, それぞれの観点について考える場面は限られており, 活用できるスキルとして身に付いているとはいえない そこで本時では, 観点を基に文章を読み解くという方法を客観的に捉えさせ, スキルとして活用できるような力を付けたい そのために次のような手立てを講じる 1 作者はキキの生き方を応援しているのか, 批判しているのか という二者択一の発問を投げ掛けることにより, 文章全体の読み直しをさせる 2 その際に, 観点を基に理由を説明させる これにより, 生徒は文章全体について観点を基に考え, 文章中にはりめぐらされた表現の工夫 対比 色彩表現 伏線 表現技法 等に気付き, そこから 象徴 や 作品のもつメッセージ性 という作者の意図についても, 自分の力で考えを広げることができるようになる 1 単元名作者の意図を読み取ろう 空中ブランコ乗りのキキ 2 単元の目標 場面ごとのキキの心情とその変化を読み取ることができる ( 読むこと ) 四回宙返りに挑むキキの生き方に対して, 自分の考えをもつことができる ( 読むこと ) 作者がこの作品に込めた思いを想像することができる ( 読むこと ) 3 単元の評価規準 関心 意欲 態度 物語の展開に即して, 登場人物の心情の変化について考えようとしている 読む能力 キキにとって 宙返り とは何なのかを考えることによって主題をとらえている 物語の展開に即して, 登場人物の性格やものの考え方, キキとのかかわり方をとらえている 言語事項 比喩的な表現が物語の中で果たしている役割について考えている 4 単元と指導の構想 (1) 単元と生徒 読むこと が若干全国正答率を下回っているものの, ほぼ全国正答率と同等程度の力をもっている 読むこと は男子の数値が高く, それ以外の領域では女子の数値が高いという特徴がある 要旨の読み取り で若干全国比を下回っているほかは, 全国比と同等か上回っている 学年 3 学級中で一番高い学力

偏差値をもっているものの, 二極化の傾向にある 授業においては, 読むこと の教材に対する関心は高く, 発問に対しても意欲的に取り組む生徒が多い また, 発言 発表の仕方や, 文章を読む観点として 対比 という概念をもっている生徒も複数おり, 小学校で鍛えられてきた様子もうかがえる 引き続き伸ばしていきたい姿である 発言や発表に対する意欲的な面を生かしつつ, 読むこと の力を高めていくような指導をしていきたい なお, 力はあるものの発言を控えている生徒や, 深く考えないまま発言してしまう生徒, 全体発表の場面で聞いてもらおうという意識が弱い生徒も多い NRTで 話すこと については全体的に全国比を上回り, 聞くこと については全体的に全国比を下回るという結果も出ており, 話すこと 聞くこと のスキル面の指導も必要である 今回, 教材とした 空中ブランコ乗りのキキ は1 年生に配置されている物語 小説学習材の一つである 人間の生き方や幸せとは何かといった重いテーマを主題としながらも, 不思議なおばあさんが登場したり, 伏線をはりめぐらせながらも謎めいた結末になっていたり, 様々な工夫が施されている文章である 生徒に人気のある教材の一つであり, 文章中の工夫を読み取らせるにも適した教材といえる 文章中の工夫に着目することは作者の思い, すなわち主題や作者が伝えようとしているメッセージとも関連してくるものである これまでの学習の中で, 文章を読むための観点として以下のような指導を行ってきた ( 表 -1) 本教材では, これまで学習してきた読むための観点を基に文章中の工夫を読み取る活動を通して, これらの観点から文章を読むトレーニングの場としたい 表 -1 読む ための観点指導教材 教材名対比色彩表現象徴表現技法主題構造伏線 朝のリレー ( 詩 ) 竜 ( 物語 ) ( ) アイスキャンデー売り ( 随筆 ) ( ) 竜 における色彩表現, アイスキャンデー売り における伏線は軽くふれた程度 構造 = 物語の構造 A( 中心人物 ) が X( 出来事や人物 ) を通して B スル ( 変化する ) 話ととらえ物語の主題をまとめること (2) 指導の構想この作品の主題は 人気を維持するために命をすてられるキキの生き方 にあると考える 観客からの拍手のために命をかけるキキの生き方は, 共感する生徒もいれば疑問を感じる生徒もいると予想される それは, 生徒自身の人生観や幸福感の違いでもある この時, 単にキキの生き方に 賛成 反対 の読みに陥ってしまうと, 感想を発表する活動で終わってしまい, 作品そのものについての思考の深まりは期待できない この作品は物語の初めから結末に結びつくような伏線がはりめぐらされ, 途中謎めいたおばあさんが登場したり, キキの宙返りを成功に導く不思議な 澄んだ青い水 が出てきたりと, 作品中に数々の仕掛けが用意されている 生徒はそれらを感じ取りながらもうまく説明できないもどかしさをもつと思われる ( 教材観 ) そこで, 物語を読むための観点を基に作者が作品に施した工夫について考え, 説明できる生徒を目指したい それは, 生徒にとってこの作品に対して抱いていた疑問を解く鍵になると同時に, どのような作品を読むときにも応用できる力になると考えるからである ( 生徒に付けたい力 ) そのために, 作者はキキの生き方を応援しているのか, 批判しているのか について考えさせることを通して作品そのものに目を向けさせる ( 手立て1) その際, 物語を読むための観点を基に作品中に施された工夫点と結び付けて考えるよう促したい ( 手立て2)

また, キキはもうどこにもいなかった 翌朝, サーカスの大テントのてっぺんに白い大きな鳥が止まって いたこと, その鳥が 悲しそうに鳴きながら, 海の方へと飛んでいった もしかしたらそれがキキだったのかもしれないと, 町の人々はうわさ していたといった結末部について考えさせることによって, 最終的に読者に結末部をゆだねるといった作者の思いについても考えさせたい ( 手立て3) 5 単元の指導計画 ( 全 9 時間 ) 時 学習のねらい 主な活動内容 評 価 関読言評価規準 全文を通読し, 登場人物と場面の展開を 物語の内容を理解しようとしてい 1 つかむ る 音読 語句調べ 2 物語におけるキキの心情の変化を, 場面 物語の展開に即して, 登場人物の 3 や状況に即して読み取る 性格やものの考え方をとらえている 4 音読 5 要約 6 物語の主題をとらえる 物語の主題をとらえている 7 比喩の効果を知る 比喩の効果について理解している 作者の意図に関心をもつ 作者が物語を書いた意図について 作者はキキの生き方を応援しているのか, 文章中のことばを用いてまとめてい 批判しているのか について文章中の工夫 る と照らし合わせて考える 8 物語を読むための観点を基に作者の工夫 観点を基にして作者の工夫を読み 本時 を読み取る活動を通して, 作品に込められ 取るとともに, 作品に込められた た作者の思いを読み取る メッセージと関連させて解釈をして 9 いる 6 本時の学習 (8/9 時間目 ) (1) 本時のねらい 物語の展開に即して, 登場人物の心情の変化について考えようとしている 物語を読むための観点を基に作者の工夫を読み取る活動を通して, 作品に込められた作者の思いを読み取ることができる (2) 本時の構想生徒は前時に作品の主題を捉える活動を通して 作者はキキの生き方を応援しているのか, 批判しているのか について考えるための前段階として, 文章中の工夫点とその効果について自分なりの意見をもっている 本時ではそれを基に班交流をすることで自分一人では気付かなかった読み取りに気付かせるとともに, 読むための観点を基に考えると見えてくるものがたくさんあることに気付かせたい 生徒は作品中にはりめぐらされた伏線の効果や, 作品の中で対比されている 人気と命 に気付くとともに人気を選んだキキの後悔といった作品のもつメッセージ性にも気付くと思われる これらのことから 作者はキキの

生き方に批判的 という意見が出てくる一方で 白い大きな鳥 のもつプラスのイメージから 作者はキキの生き方を応援している という意見も出てくることが予想される これらの矛盾性を基に, もしかしたらそれがキキだったのかもしれないと, 町の人々はうわさして いたといった結末部の検討へとつなげたい (3) 本時の展開と評価 学習内容 活動主な教師の働きかけと生徒の反応指導上の留意点と評価 前時の授業を 前時に書いた意見プリント ( 資料 1) を見 観点ラベルを見せながら観点に 振り返り, 本時 ながらこれまでの学習を振り返る ついて確認をする の学習内容を確める (2 分 ) 学習プリント 見本や班ごとの活動用かごを用 を基に班内交流 空中ブランコ乗りのキキ の表現上の工 意し, 話合い活動にスムーズに を行う 観点 夫点をたくさん挙げましょう 班で観点別に 入れるようにする ラベルを活用し 分け, そこから考えられる効果を話しあいま 観点ラベルを活用することに て意見をまとめ しょう よって観点を意識して話合いが る ( 説明 2 分, できるようにする 活動 20 分 ) 表現の工夫のみ挙げている生徒がいた場 質問をしたり, 仲間の意見にコ 合, 観点がわからない生徒がいた場合 メントをしたり, 積極的な意見 班で考えるよう促す 交流をするよう促す ( 自己評 予想される生徒の反応 価カード : 発言との関連 ) 対比 人気と命 / 三回宙返りと四回宙返り 関心 意欲 態度 色彩表現 白 / 青 / 赤と青の電気 / 真っ暗 プリントを基に自分の意見を発 象徴 白い大きな鳥 =キキ 表している ( 自己評価カード ) 伏線 白い魂 / 白鳥 白い大きな鳥 必要に応じて質問するなど自分 表現技法 比喩 の考えとの相違点や共通点を整 メッセージ 悲しそうに キキの後悔 理している ( 自己評価カード ) 班内交流に積極的に参加してい る ( 見取り ) 読むこと 観点を基に自分の意見を述べ ている 仲間の意見を参考にさらに考え を深めている ( 画用紙 ) 出てきた意見 課題を黒板に板書する を基に作者の思 では, 今出てきた意見をもう一度眺めてみ 読むこと いを考える ましょう それらから分かる作者の思いにつ 文章全体を通しての作者の思い (10 分 ) いて考えてください について考えている ( 画用紙 ) 作者はキキの生き方を応援するつもりでこの話を書いたのでしょうか? それともそんな生き方はよくないよ, という戒めのような意味を込めて批判的に書いたのでしょうか? 班でどちらかの意見に絞ってください 机間指導の中で以下の助言を適宜行う

一つ一つの表現について応援か批判か検討するとよいことを伝える 作品のメッセージとは何かを考えさせる メッセージは作品の最後の部分に隠されていることが多かったことを思い出させる 白い大きな鳥に目を向けさせる ( 悲しそうに との矛盾 ) もしかしたらそれがキキだったかもしれないと の表現について考えさせる 発表 (15 分 ) 黒板に応援 批判に分けて貼ら 班の代表者は画 各班で決まった意見 ( 応援か批判か ) を黒 せる 用紙を基に思 板に書きにきてください 考えの基になっ たくさんの観点について考えら 考の流れを説明 た画用紙も貼りましょう れたこと, 同じ箇所を引用しな する がらも, とらえ方の違うものが 悲しそうに鳴きながら それがキキ あることについて触れる だったのかもしれないとうわさされて 両 関心 意欲 態度 方についての見解が書かれていたものがあっ 仲間の意見に関心をもって聞い た場合 それを取り挙げる ている ( 見取り ) 悲しそうに鳴きながら だけに触れて 教師から投げ掛けられた事項に いた場合 ついて自分なりに考えようとし 他のプラスのイメージを抱かせる記述との ている ( 発言もしくは次時の 矛盾点について考えさせる 活動時評価 ) 伏線について触れ, 最後の一文の意味について考えさせる 予想される生徒の反応 4 回宙返りを成功させてあげたのだから応援 している 白い大きな鳥 はプラスのイメージを抱か せる言葉なのでキキが白い大きな鳥になった と考えれば応援している 白い大きな鳥(=キキ) が悲しそうに鳴き ながら とあるのでキキは後悔しているとい うことを伝えたかったのではないか 批判し ている 悲しそうに鳴きながら から, 結局命が 一番大事ということがメッセージだから 批判している 自己評価カード 自己評価カードに今日の振り返りをする 班活動で質問をしたり, 仲間の に振り返りをす ( 授業態度, 発言のみ ) 意見にコメントをした人は発言 る (1 分 ) のところを で囲むよう指示する (4) 本時の評価 班ごとの画用紙で評価 B 読むための観点 を挙げ, そこから考えられる効果を説明している A 読むための観点 とその効果を説明した上で, 作品全体の中での役割や作者の意図に触れながら説明している