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Transcription:

ユーザーがつまずいた原因は本当にそれですか? 行為の 7 段階モデルを用いた ユーザーのつまずき解決手法 2016 年 2 月 26 日第 4 分科会 : ユーザーエクスペリエンス (UX) SSoA チーム 主査 : 金山豊浩株式会社ミツエーリンクス 副主査 : 三井英樹 村上和治 リーダー : 佐藤学 研究員 : 高山綾子大野巧真 澤田修平 Weblysts.com 東京海上日動システムズ株式会社 テックスエンジソリューションズ株式会社 株式会社インテックアズビル株式会社 テックスエンジソリューションズ株式会社

ユーザーがつまずいた原因は本当にそれですか? 行為の 7 段階モデルを用いたユーザーのつまずき解決手法 1. 背景 2. 研究目的 3. 分析手法検討 4. 調査方法の紹介 5. 考察 6. おわりに START GOAL 2

1 背景 3

情報化社会の発達 情報システムは社会や企業活動の基盤となり システム自体が大規模かつ複雑化している このように高度化した結果 IT リテラシーによって使いこなせる人と使いこなせない人が生まれた 4

IT リテラシーの低い人が取り残される 研究会メンバーが業務上受ける問い合わせでも IT リテラシーの高低によって システムの使いこなし度合いに違いが見られた High 稀な例外ケース以外は 自己解決 数年たっても Low 基本的な質問 5

できない人が悪い それでよいのか?

できない人も カバーすべきだ!

2 研究目的 8

上手く扱えない人は何につまづいているのか 上手く扱えない人の行動に深く着目することでシステム改善の糸口が見つからないだろうかという考えから ユーザーのつまずき事例を収集してなぜなぜ分析をした 業務上の事例身近な人 SNS 上の事例 なぜなぜ分析 9

うまく分析できなかった 頓挫 なぜなぜ分析だけでは足りない点があった 10

なぜなぜ分析を使用して発生した問題 一般的に なぜなぜ分析の問題点として実施者のスキルレベル依存や論理の飛躍などが挙げられるが ユーザーの つまずき の原因を分析する という観点では以下の問題が大きかった なぜなぜ分析での問題点 解決策にシステムありきで原因分析をしてしまう システム開発者は内部構造を知っているが故に システムが悪いという視点で分析をしてしまう ユーザーの思考や行動に着目した原因分析 を行うには何らかの方法が必要 11

研究の目的 ユーザーのつまずき原因を 分析する手法を見つける

3 分析手法検討 13

分析手法の検討 なぜなぜ分析は 解決策にシステムありきで考えてしまうという問題点はあるが なぜを繰り返すことで強制的に問題を掘り下げ 分析者に深く考えさせるという点で有益な手法である なぜなぜ分析に何かをプラスすることで有効な手段とならないか検討した なぜなぜ分析 何らかの枠組み Why? Why? Why? Why?? Why? 14

誰のためのデザイン? なぜなぜ分析と組み合わせる何らかの方法調べるなかで 下記の本と出会った この本で提唱されている行為の 7 段階モデルを活用できないかと検討した 誰のためのデザイン? 認知科学者のデザイン原論 D.A. ノーマン著 画像引用元 : http://www.amazon.co.jp/dp/478850362x http://www.amazon.co.jp/dp/4788514346 15

行為の 7 段階モデルとは? 行為の 7 段階モデルとは 人間の行為を実行と評価のプロセスに着目してモデル 化したものである 1. ゴール 1 ゴールゴールの形成 2. プラン 3. 詳細化 4. 実行 7. 比較 6. 解釈 5. 知覚 2 プラン 行為のプラン 3 詳細化行為系列の詳細化 4 実行 行為系列の実行 5 知覚 外界の状態の知覚 6 解釈 知覚したものの解釈 外界 7 比較ゴールと結果の比較 16

仮説 行為の 7 段階モデルを分析に活用できるのではないかと考え なぜなぜ分析と行 為の 7 段階モデルを組み合わせた新手法を提案する なぜなぜ分析 Why? 行為の 7 段階モデル ゴール Why? プラン 比較 Why? 詳細化 解釈 Why? 実行 知覚 Why? 外界 = 組み合わせることでユーザー視点での分析ができる 17

新手法の概要 なぜなぜ分析 + 行為の 7 段階モデル なぜなぜ分析 + 行為の 7 段階モデルの新手法は大きく分けて次の 3 ステップで実施 をする STEP STEP STEP 1 2 3 行為の 7 段階モデルをチェック表形式に改変した物 ユーザーのゴールを想定する 行為の 7 段階モデルチェック表で確認 なぜなぜ分析を行う 18

新手法の詳細 なぜなぜ分析 + 行為の 7 段階モデル 行為の 7 段階モデルチェック表 # 7 段階チェック項目判定 1 ゴールの形成ユーザーが設定した目標はあっている YES / NO 2 行為のプランユーザーがゴール達成手段を思いついた YES / NO 3 行為系列の詳細化ユーザーが考えた手段のやり方はわかっている YES / NO 4 行為系列の実行ユーザーが誤らずに手段を実行できた YES / NO 5 外界の状態の知覚ユーザーが表示された何かを知覚できた YES / NO 6 知覚したものの解釈ユーザーが知覚した結果を理解できた YES / NO 7 ゴールと結果の比較ユーザーが設定した目標と結果を比較できた YES / NO 19

4 調査方法の紹介 20

調査方法 つまずき事例に対して なぜなぜ分析のみと新手法 ( なぜなぜ分析 + 行為の 7 段 階理論 ) を行い 結果をなぜなぜ分析の問題点を踏まえて比較する 各分析チームを構成するメンバーは全員システム開発従事者である 4 名 なぜなぜ分析のみチーム 3 名 行為の 7 段階モデル + なぜなぜ分析チーム 21

調査の流れ ユーザーの つまずき エピソードに対して なぜなぜ分析のみでの原因分析と なぜなぜ分析 + 行為の 7 段階理論での原因分析の 2 手法での分析を実施 ユーザーの つまずき エピソード 3 件を用意 各手法で分析を実施 なぜなぜ分析 結果を なぜなぜ分析で起きる問題点をもとに整理 パターン : システム 3 episode なぜなぜ分析 行為の 7 段階理論 パターン : 一般 22

分析対象のエピソードを紹介 図書館司書の方から伺った 図書館で起こる つまずきエピソード の中から 同事例の増加によって司書の工数が圧迫されるであろう 3 エピソードを選定した 1 2 3 続編を見つけることができない 検索結果の情報量が多くて混乱 検索キーワードが適切ではない 画像引用元 :http://www.amazon.co.jp/dp/4840233616 http://www.amazon.co.jp/dp/4043898061 23

エピソード 1 続編を見つけることができない 1 ユーザーの行動 1 検索機にタイトルを入力し 検索した 2リスト化された表示結果の中から 図書館戦争 の情報を見つけた 3 詳細の画面に遷移したが続編の情報が見つけられなかった ( 続編タイトルは図書館内乱であるため図書館戦争 続編を見つけることができない とキーワード入力しても 結果には出てこない ) ユーザーのとった解決策 図書館スタッフに質問しにいき 解決 画像引用元 :http://www.amazon.co.jp/dp/4840233616 http://www.amazon.co.jp/dp/4043898061 24

エピソード 1 なぜなぜ分析の結果 No.1 続編を見つけることができない 計 10 件の分析結果を抽出 解決策がシステム視点 7 件 PICK UP 色やボタンなどは統一されていたが 画面遷移だけ統一されていなかった 一般的問題点に該当 3 件 PICK UP 利用者が続編を探す際の入力方法を知らない ( ユーザー視点 ) 25

エピソード 1 新手法の結果 STEP STEP STEP 1 2 3 ユーザーのゴールを想定する ゴールの想定 : 図書館戦争の続編を見つ けたい 行為の 7 段階モデルチェック表で確認 # 7 段階判定 1 ゴールの形成 YES 2 行為のプラン NO 3 行為系列の詳細化 NO 4 行為系列の実行 YES 5 外界の状態の知覚 YES 6 知覚したものの解釈 YES 7 ゴールと結果の比較 YES なぜなぜ分析を行う 続編タイトルを図書館戦争 2 などのナンバリングタイトルだと考えていた 26

5 考察 27

分析結果のパターン別まとめ 分析結果をパターン別に表でまとめて 数値的な考察と分析の中身からの考察を 実施した 事例 No パターンシステム なぜなぜ分析 ( 検出件数 ) パターン一般 ユーザー視点 なぜなぜ分析 + 行為の 7 段階モデル ( 検出件数 ) パターンシステム パターン一般 ユーザー視点 1 7 2 1 0 0 1 2 6 2 1 0 0 1 3 5 0 0 0 0 1 パターンの内容 システム : 解決策にシステムありきで原因分析をしてしまう 一般 : 上記以外のなぜなぜ分析の問題に該当 28

考察 1 開発に携わる人が なぜなぜ分析のみ を行うと解決策にシステムありきの分析 を行ってしまう傾向が高い 原因分析結果の視点の割合 8% 100% なぜなぜ分析 新手法 : システム : 一般 : ユーザー視点 29

考察 2 行為の矛盾が生じている分析結果があった エピソード1の続編を見つけることができないを例に説明する 分析過程分析結果 新手法 ユーザーは続編タイトルをナ ンバリングタイトルと考えた なぜなぜ 分析 ユーザーが続編を探す際の入 力方法を知らない 分析過程での視点が異なる 矛盾点の考察 ユーザーは検索して結果一覧から探すという行動をした 方法を知らないのであれば検索の入力時点でつまずく 30

考察のまとめ 行為の 7 段階 + なぜなぜ分析はユーザー視点での分析を行うために有用である 通常のなぜなぜ分析と併用することでユーザー視点を含む多角的な分析が可能に なる 考察 1 なぜなぜ分析のみの場合はシステム視点に寄りがち 新手法は なぜなぜ分析のみでユーザー視点を持ちにくい事象に対してもユーザー視点の分析ができる 考察 2 新手法は ユーザー視点で常に分析するので 分析の過程で行動との矛盾を防ぐ効果がある 31

6 おわりに 32

つまずき原因を知る手法がわかった 開発に携わる人がシステムでつまずくユーザーの問題を分析しようとすると システムに注目して問題を考えてしまう傾向があったが 新手法でユーザーの思 考や行動に即した分析ができる システム視点のつまずき原因 ユーザー視点のつまずき原因 33

今後の発展 新手法により得られた分析結果から つまずきの解決策を見出す具体的な方法に ついても調査の余地がある ユーザーの思考プロセスに基づき 以下のような解 決策が出るのではと考えている ユーザーの思考 1. ゴール ここでつまずく 場合はシステムの情報設計に問題あり? 入力デバイスに 2. プラン 3. 詳細化 4. 実行 7. 比較 6. 解釈 5. 知覚 フィードバック 出力方法に問題 あり? 問題あり? 外界 34

できない人が悪いではなく できる方法を探すために ユーザー視点で分析しよう