平成 27 年度の介護保険制度改正 資料 3 平成 2 6 年度第 5 回横浜市介護保険運営協議会 ( 平成 27 年 3 月 19 日 ) 国制度は政省令等の公布 市制度は議会議決等を経て今後確定されるものがあります 第 6 期計画 保険料 項目 主な内容 開始年月 第 6 期計画 第 6 期 (27~29 年度 ) 計画期間中の取組を定めるとともに 2025 年を見据えた よこはま地域包括ケア計画 として策定 第 6 期保険料 基準月額は 5 期の 5,000 円から 5,990 円に引上げ保険料段階は 13 段階 ( 従前どおり ) 低所得者に対する保険料軽減の強化 第 1 第 2 段階の低所得者には 消費税による公費により 保険料基準額に対する割合の 0.05 分の幅で軽減強化 保険料賦課決定の除斥期間の変更 賦課決定は当該年度における最初の保険料の納期の翌日から起算して 2 年を経過した日以後についてはできない 利用者負担の見直し 項目 主な内容 開始年月 自己負担割合見直し (2 割負担の導入 ) 高額介護サービス費の限度額区分の追加 対象は 合計所得金額 160 万円以上かつ年金収入 + その他の合計所得金額が単身で 280 万円 2 人以上で 346 万円以上 第 5 段階 ( 月額上限 44,400 円 ) が追加対象は医療保険でいう 現役並み所得 と同様 27 年 8 月 27 年 8 月 補足給付 ( 負担限度額認定 ) の要件の見直し 世帯分離されていたとしても配偶者の所得を勘案 預貯金等の資産を勘案 ( 単身 1000 万円超 夫婦 2000 万円超 ) 27 年 8 月 介護報酬改定等 項目 主な内容 開始年月 介護報酬の改定 介護職員の処遇改善 物価の動向 介護事業者の経営状況 地域包括ケアの推進等を踏まえ 2.27% の改定率 地域区分の見直し 公務員の地域手当の設定に準拠する見直し本市 : 現 3 級地 ( 上乗せ率 12%) 新 2 級地 ( 上乗せ率 16%) 多床室における部屋代負担額の改定 現行 320 円 / 日から 370 円 / 日に引上げ ( 特養等に係る基準費用額は 8 月から 840 円に引上げ ) 福祉用具 住宅改修保険給付対象となる福祉用具 住宅改修の追加 その他 項目主な内容開始年月 住所地特例対象施設の拡大住所地特例対象者の利用サービスに係る変更特養入所申込基準の変更 介護予防 日常生活支援総合事業の実施 包括的支援事業の見直し 小規模通所介護の移行 有料老人ホームであるサービス付き高齢者向け住宅についても他の有料老人ホームと同様に特定施設として対象 1 地域密着型 ( 介護予防 ) サービス 2 介護予防支援 3 介護予防 日常生活支援総合事業のサービスについて 住所地特例対象者は施設所在市町村の事業所から受ける要介護 1 2の場合は 認知症や家族による虐待等やむを得ない事情がある場合に限り入所申込みできる 介護予防訪問介護及び介護予防通所介護について 本市では 28 年 1 月から総合事業に移行する 1 在宅医療 介護連携推進事業 2 認知症施策推進事業 3 地域ケア会議推進事業 4 生活支援体制整備事業の充実 小規模の通所介護事業所が 地域密着型通所介護事業所等へ移行します 本市では 28 年 1 月 28 年 4 月
平成 27 年度介護保険制度改正について ( 保険料 ) 第 1 号保険料の多段階化 軽減強化 (から ) 第 6 期保険料については 国の標準段階が 6 段階から 9 段階 ( 第 1 段階 第 2 段階の統合 ) に見直されますが 横浜市においては 第 5 期同様に第 1 段階 第 2 段階を区別した 13 段階を維持します また 第 7 段階 第 8 段階の合計所得金額を 150 万円から 2 割負担の基準である 160 万円に変更します なお 第 1 段階 第 2 段階の低所得者については 消費税による公費により 保険料基準額に対する割合の 0.05 分の幅で軽減強化が行われます 第 5 期 第 6 期 ( 軽減前 ) 第 6 期 ( 軽減後 ) 第 1 段階 0.45 27,000 円 0.45 32,340 円 0.4 28,750 円 第 2 段階 0.45 27,000 円 0.45 32,340 円 0.4 28,750 円 第 3 段階 0.60 36,000 円 0.60 43,120 円 第 4 段階 0.65 39,000 円 0.65 46,720 円 第 5 段階 0.95 57,000 円 0.90 64,690 円 第 6 段階 1.00 60,000 円 1.00 71,880 円 第 7 段階 1.10 66,000 円 1.10 79,060 円 第 8 段階 1.25 75,000 円 1.27 91,280 円 第 9 段階 1.50 90,000 円 1.55 111,410 円 第 10 段階 1.60 96,000 円 1.69 121,470 円 第 11 段階 1.85 111,000 円 1.96 140,880 円 第 12 段階 2.15 129,000 円 2.28 163,880 円 第 13 段階 2.45 147,000 円 2.60 186,880 円 保険料の賦課決定の除斥期間 (から ) 保険料の賦課に係る更正については 保険料等の債権の消滅時効が 2 年と規定されていることを踏まえ 更正を 2 年間まで遡って行う運用でしたが 介護保険料減額更正請求事件判決 が確定したことから 新設された介護保険法第 200 条の 2 において 保険料の賦課決定は 当該年度における最初の保険料の納期の翌日から起算して二年を経過した日以後についてはすることができない旨の規定がされます なお 1 日以後に最初の納期を迎える保険料から適用となります 1
平成 27 年度介護保険制度改正について ( 利用者負担の見直し ) 一定以上所得者の利用者負担の見直し (2 割負担の導入 ) (27 年 8 月から ) 制度の持続可能性を高めるため 相対的に負担能力のある一定以上の所得者の自己負担を見直します (2 割負担の導入 ) 利用者負担の割合 現行 1 割 制度改正後 (H27.8~) 合計所得金額 160 万円以上かつ年金収入 +その他の合計所得金額が単身で 280 万円 2 人以上で 346 万円以上市町村民税非課税者 生活保護受給者 上記以外 2 割 1 割 ( 注 ) 第 2 号被保険者は対象外のため 1 割負担 保険料滞納者への措置 (3 割負担 ) は変更なし 2 割負担となる場合でも 月の自己負担額が一定額を超えた場合には 高額介護サービス費が支給されるため 必ずしも負担が 2 倍になるとは限りません 高額介護サービス費の限度額区分の追加 ( 第 5 段階 ) (27 年 8 月から ) 1 か月の利用者負担が一定額 ( 負担上限額 ) を超えた場合に支給する高額介護サービス費の段階を 1 つ増やし 医療保険の現役並み所得に相当する人がいる世帯について 高額介護サービス費の負担限度額を 44,400 円に引き上げます 月の負担上限額世帯個人 対象者の要件 第 1 段階 15,000 円 15,000 円 生活保護受給者等 第 2 段階 24,600 円 15,000 円 市民税非課税世帯で合計所得金額と公的年金等収入額の合計が年間 80 万円以下 第 3 段階 24,600 円 24,600 円 市民税非課税世帯で第 2 段階以外 第 4 段階 37,200 円 37,200 円 上記以外 第 5 段階 ( 新設 ) 44,400 円 44,400 円現役並み所得 ( 課税所得 145 万円以上 ) ただし収入が 383 万円未満 (1 号被保険者が複数いる世帯は 520 万円未満 ) の場合には 基準収入額適用申請により第 4 段階 (37,200 円 ) となります 補足給付 ( 負担限度額認定 ) の対象要件の見直し (27 年 8 月から ) 補足給付は 特別養護老人ホーム等の施設入所にかかる費用のうち 部屋代 ( 居住費等 ) 及び食費の自己負担が軽減される制度であり 対象者には 介護保険負担限度額認定証 が交付されます この制度の対象者は 基本的に市民税非課税世帯の方が対象となりますが 在宅で生活する方との公平性を図る必要があること 預貯金等を保有する方が軽減を受けるのは不公平であることといった観点から 世帯分離されていたとしても配偶者の所得を勘案する見直し 預貯金等の資産を勘案する見直しが行われます 配偶者の所得 預貯金等 現行世帯分離後は勘案しない 勘案しない 制度改正後 (H27.8~) 世帯分離後も勘案 一定以上の資産があれば対象外 ( 単身 1000 万円超 夫婦 2000 万円超 ) ( 注 ) 第 2 号被保険者も同様に適用 2
平成 27 年度介護保険制度改正について ( 報酬改定ほか ) 介護報酬の改定等 (から ) (1) 介護報酬の改定 ( 全体像 ) 27 年度の介護報酬改定においては 介護職員の処遇改善 物価の動向 介護事業者の経営状況 地域包括ケアの推進等を踏まえ 2.27% の改定率となります ( 処遇改善 :+1.65% 介護サービスの充実 :+0.56% その他 : 4.48%) (2) 地域区分 (1 単位 10 円への上乗せ ) の見直し公務員の地域手当の設定に準拠する見直しが行われます 本市 : 現 3 級地 ( 上乗せ率 12%) 新 2 級地 ( 上乗せ率 16%) 施設系 (10.54 円 10.72 円 ) リハ系 (10.66 円 10.88 円 ) 訪問系 (10.84 円 11.12 円 ) (3) 多床室における部屋代 ( 居住費 滞在費 ) 負担額の改定 現行 改正後 第 2 段階負担限度額 320 円 370 円 第 3 段階負担限度額 320 円 370 円 国の定める ( 特養等 ) 320 円 370 円 (27 年 8 月から 840 円 ) 基準費用額 ( 老健 療養等 ) 320 円 370 円 (4) 保険給付の対象となる福祉用具 住宅改修の追加 サービス種類 追加する内容 福祉用具貸与 車いす に 介助用電動車いす を追加 特定福祉用具販売 腰掛便座 に 水洗ポータブルトイレ を追加 住宅改修 洋式便器等への便器の取り替え に 便器の位置 向き の変更 を追加 住所地特例の見直し (から ) (1) 対象施設の拡大有料老人ホームであるサービス付き高齢者向け住宅についても 他の有料老人ホームと同様に 特定施設として住所地特例の対象とされます これに伴い 住民の転出入の際 入居先が新たに住所地特例の対象となるサービス付き高齢者向け住宅である有料老人ホームであるかどうかを市町村が適切に把握できるよう 都道府県 政令指定都市及び中核市においては ホームページに公表することになります なお 1 日以後に該当する特定施設に入所した者から住所地特例の対象となり 既に入所している者については対象となりません (2) 住所地特例被保険者が利用するサービスの提供事業者の一部変更住所地特例被保険者が 円滑にサービスを受けることができるよう 1 地域密着型 ( 介護予防 ) サービス 2 介護予防支援 3 介護予防 日常生活支援総合事業 については 施設所在市町村の事業者が提供するようになります 特別養護老人ホームの入所申込基準の変更 (から ) 国の方針に基づき 本市の 横浜市特別養護老人ホーム入退所指針 を改定します 改正後指針 入所申込ができる方 (1) 要介護 3 以上の認定を受けている方 (2) 要介護 1 又は 2 の認定を受けている方のうち やむを得ない事情により居宅において日常生活を営むことが困難である方 ( 認知症や家族による虐待等 ) 3
平成 27 年度介護保険制度改正について ( 地域支援事業 ) 介護予防 日常生活支援総合事業 ( 総合事業 ) の実施 ( 本市では 28 年 1 月から ) 保険の給付として提供されている全国一律の介護予防訪問介護及び介護予防通所介護について 本市では 28 年 1 月から総合事業に移行します 移行当初は 既存の介護事業所による予防給付と同等のサービスを提供します 本格実施は 29 年 4 月からの予定で サービス内容として NPO ボランティアなどによる多様な生活支援サービスが加わります 総合事業の構成 事業介護予防 生活支援サービス事業一般介護予防事業 対象者 制度改正前の要支援者に相当する者第 1 号被保険者の全ての者及びその 1 要支援認定を受けた者支援のための活動に関わる者 2 基本チェックリスト該当者 ( 事業対象者 ) 訪問型サービス( 第 1 号訪問事業 ) 介護予防把握事業 通所型サービス( 第 1 号通所事業 ) 介護予防普及啓発事業 内容 その他の生活支援サービス( 第 1 号生活 地域介護予防活動支援事業支援事業 ) 一般介護予防事業評価事業 介護予防ケアマネジメント( 第 1 号介護 地域リハビリテーション活動支援 予防支援事業 ) 事業 ( 注 ) 市町村により事業開始時期が異なります(29 年 4 月までに実施 ) 住所地特例被保険者は 施設所在市町村が実施する事業によるサービスを受けます 包括的支援事業の見直し (から ) 次の事業が新たに地域支援事業 ( 包括的支援事業 ) に位置付けられます (1) 在宅医療 介護連携推進事業地域の医療 介護関係者による会議の開催 在宅医療 介護関係者の研修等を行い 在宅医療と介護サービスを一体的に提供する体制の構築を推進 27 年度 : 在宅医療連携拠点の開設 4 区 ( 計 15 区 ) 在宅医療 介護関係者の研修等 (2) 認知症施策推進事業初期集中支援チームの関与による認知症の早期診断 早期対応や 認知症地域支援推進員による相談対応等を行い 認知症の人本人の意思が尊重され できる限り住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けることができる体制の構築を推進 27 年度 : 認知症初期集中支援チームを 2 チーム設置 ( 医療機関に委託 ) 27 年 7 月から事業開始予定 (3) 地域ケア会議推進事業地域ケア会議が介護保険法に位置づけられ 市町村は 介護支援専門員 保健医療及び福祉に関する専門的知識を有する者 民生委員その他の関係者 関係機関及び関係団体により構成される地域ケア会議の設置に努めること及び当該会議においては 高齢者への適切な支援及び支援体制に関する検討を行うことが規定されました (4) 生活支援体制整備事業多様な主体による生活支援等サービスの体制整備を推進 資源開発やネットワーク構築に取り組む 生活支援コーディネーター と 定期的な情報共有 連携強化の場となる 協議体 の設置等を実施 ( 本市では 28 年度以降に設置予定 ) 4
平成 27 年度介護保険制度改正について ( 地域支援事業 ) 小規模通所介護の移行 (28 年 4 月から ) 5