平成 27 年度介護保険制度改正について ( 保険料 ) 第 1 号保険料の多段階化 軽減強化 (から ) 第 6 期保険料については 国の標準段階が 6 段階から 9 段階 ( 第 1 段階 第 2 段階の統合 ) に見直されますが 横浜市においては 第 5 期同様に第 1 段階 第 2 段階を区

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区分

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別紙2

Microsoft PowerPoint - (参考資料1)介護保険サービスに関する消費税の取扱い等について

計画の今後の方向性

(頭紙)公布通知

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

負担割合の引き上げ 一定以上所得者の利用者負担の見直し 保険料の上昇を可能な限り抑えつつ 制度の持続可能性を高めるため これまで一律 1 割に据え置いている利用者負担について 相対的に負担能力のある一定以上の所得の方の自己負担割合を 2 割とする ただし 月額上限があるため 見直し対象者の負担が必ず

住所地特例に係る事務の見直しの概要について Ⅱ- 資料 2 本事務は 介護予防 日常生活支援総合事業の実施時期に係わらず 平成 27 年 4 月から 全ての市町村において必要な事務であるので 留意されたい 1. 平成 27 年 4 月からの住所地特例に係る事務の見直しの概要 住所地特例の対象施設にサ

2017介護保険制度改正.pptx

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社会福祉法人による生計困難者に対する利用者負担の減免

2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 介護保険は社会保険を構成する 1 つです 介護保険制度の仕組みや給付について説明していきます 介護保険制度 介護保険制度は 高齢者の介護を社会全体で支えるための制度

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福祉用具貸与 介護予防福祉用具貸与 心身機能が低下した高齢者に 日常生活の自立を助ける用具をレンタルします 自 宅 に 住 ん で 自 宅 で 受 け る サ ー ビ ス ( 生活環境を整える ) 貸与品目 福祉用具購入費の支給 住宅改修費の支給 手すり スロープ 歩行器 歩行補助杖 車いす ( 付

地域包括ケアシステムの構築について 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援が包括的に確保される体制 ( 地域包括ケアシステム ) の構築を実現 今後

みんなではぐくむ介護保険

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サービス共通.xls サービス共通 介護予防 日常生活支援総合事業 の質問への回答 サービス共通項目 質問等回答作成月 1 定款に追加する事業名については 介護予防 日常生活支援総合事業 でよいか? 訪問型サービスを実施する場合は 介護保険法に規定する第 1 号訪問事業 若しくは帯広市独自のサービス

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( 具体的な基準 ) 2 割負担とする所得の水準については 政令で定めることとなっている モデル年金や平均的な消費支出の水準を上回る負担可能な水準として 65 歳以上の被保険者のうち所得上位 20% に相当する基準である合計所得金額 1 60 万円以上を基本として検討中 ( 判定方法 ) 上記の判定

2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

高齢者サービスのしおり

平成 28 年 2 月以降に認定更新等により要支援認定を受けた方が介護予防訪問介護 介護予防通所介護を利用される場合 これまでの予防給付サービスから総合事業のサービスに変わります 要支援者の認定有効期間は現在最長 12か月ですので 大川市は平成 28 年 2 月から1 年かけて移行します 更新の場合

4

高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

Taro 社福軽減(新旧)

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第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

介護給付費請求に係る留意事項

王子高齢者あんしんセンター ( 高齢福祉課高齢相談係 ) 名称住所電話番号 王子本町 区役所第一庁舎 1 階 十条台高齢者あんしんセンター中十条 障害者福祉センター 3 階 王子光照苑高齢者あんしんセンター王子

現状 課題 福祉用具貸与 特定福祉用具販売について ( 福祉用具貸与 特定福祉用具販売の価格 ) 福祉用具貸与 特定福祉用具販売の価格は 貸与 販売事業者がその運営規程において定めているが 価格の設定に当たっては 通常 製品価格のほか 計画書の作成や保守点検などの諸経費が含まれている しかしながら

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月額報酬対象サービス月途中の事由 区分変更( 要介護 1~ 要介護 5の間 要支援 Ⅰ 要支援 Ⅱ) 小規模多機能型居宅介護介護予防小規模多機能型居宅介護複合型サービス ( 看護小規模多機能型居宅介護 ) 区分変更( 要介護 要支援 ) サービス事業所の変更( 同一サービス種類のみ ) 事業( 指定

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01 表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

介護保険事業状況報告 ( 全国計 ) 第 1 表第 1 号被保険者のいる世帯数 ( 単位 : 世帯 ) 前年度末現在当年度中増当年度中減当年度末現在 23,856,459 1,319, ,241 24,261,177 第 2 表第 1 号被保険者数 ( 単位 : 人 ) 年齢区分 前年度

予定 地域密着型通所介護 に関する Q&A 通所介護事業所のうち 小規模な通所介護事業 ( 利用定員が 18 人以下の予定 ) については 平成 28 年 4 月 1 日から 地域密着型通所介護 として地域密着型サービスに移行することになりました つきましては その取扱いについてまとめましたので参考

介護予防ケアマネジメントについて


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問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

4 小規模多機能型居宅介護 介護予防小規模多機能型居宅介護 通い を中心として 利用者の様態や希望などに応じ 随時 訪問 や 泊まり を組み合わせてサービスを提供することにより 在宅生活の継続を支援するサービスです 介護予防小規模対機能型居宅介護は 介護予防を目的とした小規模多機能型居宅介護で 要支

8_月額包括報酬の日割り請求にかかる適用について

サービスガイド(カラー表紙,目次)2018.8月

サービス推計に必要な調査項目(案)

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

緊急に措置すべき事項

月額報酬対象サービス月途中の事由 区分変更( 要介護 1~ 要介護 5の間 要支援 Ⅰ 要支援 Ⅱ) 小規模多機能型居宅介護介護予防小規模多機能型居宅介護複合型サービス ( 看護小規模多機能型居宅介護 ) 区分変更( 要介護 要支援 ) サービス事業所の変更( 同一サービス種類のみ ) 事業( 指定

加算 栄養改善加算 ( 月 2 回を限度 ) 栄養スクリーニング加算 口腔機能向上加算 ( 月 2 回を限度 ) 5 円 重度療養管理加算 要介護 であって 別に厚生労働大が定める状態である者に対して 医学的管理のもと 通所リハビリテーションを行った場合 100 円 中重度者ケア体制加算

Microsoft Word 厚生労働省事務連絡(システム変更に係る参考資料その9)送付版

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vol.355

3 高齢者 介護保険を取り巻く現状 1 人口 高齢化率本市は高齢化率が 45% を超えており 本計画の最終年度である 2020( 平成 32) 年度には 高齢化率 48.0% 2025( 平成 37) 年度には高齢化率 49.7% まで増加することが推計されます また 2018( 平成 30) 年以

た世帯に引き続き属するとみなす ( 対象サービス及び軽減内容 ) 第 3 条軽減対象者が利用者負担の一部軽減を受けることができる介護保険サービスは 当該サービスを提供する事業所及び施設の所在地の都道府県知事及び豊中市長に対して利用者負担の軽減を行う旨の申出を行った社会福祉法人が実施する次のサービスと

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2015年1月改定対応(難病・小児慢性対応)

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= 掲載済 12 短期入所生活介護 (P107~P121) 13 短期入所療養介護 (P122~P131) 16 福祉用具貸与 (P153~P158) 17 (P159~P170) 18 入居者生活介護 地域密着型入居者生活介護 (P171~P183) 20 介護老人福祉施設 地域密着型介護老人福祉

小規模多機能型居宅介護 介護予防小規模多機能 区分変更 ( 要介護 1~ 要介護 5 の間 要支援 Ⅰ 要支援 Ⅱ) 型居宅介護く ) 区分変更 ( 要介護 要支援 ) サービス提供日 サービス事業所の変更 ( 同一サービス種類のみ ) ( 通い 訪問又は宿泊 ) 事業 ( 指定有効期間 ) 受給資

確認用答弁書(一般質問)

第 6 期ひろしま高齢者プランにおける介護サービス基盤整備について 介護保険課 1 目指す方向 高齢者が介護や支援が必要になっても, できる限り住み慣れた地域で自立した生活が継続できるよう, 必要に応じ適切なサービスが提供できる地域包括ケアに対応した介護サービス基盤が, 市町の方針や地域の実情に応じ

2 居宅サービス事業所の状況

負担割合証の発行 : 認定者全員 (1 割負担の者も含む ) に交付 システムによる自動判定を行うため 本人の申請は不要 有効期間 8 月 1 日 ~ 翌年度の7 月 31 日 ( 毎年度発行 ) 様式 ( 予定 ) 審査支払での確認 : 国民健康保険団体連合会の審査支払においては保険者からの受給者

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(2) 保険料の算定に関する基本的な方針 1 保険料負担の水準保険料負担の水準については 計画の対象期間である3 年間を通じ おおむね財政の均衡を確保することが可能となるよう 保険料を算定します したがって 人口の高齢化が進展する中では 保険給付が増大することに伴い 保険料負担が増大することは 避け

( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

参考資料

○国民健康保険税について

01 表紙 老人保健課 - コピー

小規模多機能型居宅介護介護予防小規模多機能型居宅介護複合型サービス ( 看護小規模多機能型居宅介護 ) 区分変更( 要介護 1~ 要介護 5の間 要支援 Ⅰ 要支援変更日 区分変更( 要介護 要支援 ) サービス事業所の変更( 同一サービス種類のみ ) 事業( 指定有効期間 ) 事業所指定効力停止の

(参考1):社保充

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Microsoft PowerPoint - H27県集団指導(宮古島市)

< 現行 > 対象者医療区分 Ⅰ(Ⅱ Ⅲ 以外の者 ) 1 * 医療の必要性の低い者医療区分 Ⅱ Ⅲ 1 2 * 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く ) 3 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 1 日につき32 1 日につき 1 日につき < 見直し後 > 対象者医療区

医療 回復支援 在宅 見附市の地域包括ケアシステム 介護体制と支援の拡大 資料 1 病院 ( 救急 基幹病院等 ) 早期退院 回復期 ( 市外 ) リハビリ病院 見附市立病院 保健福祉センター 特養ほか 医療 救急 手術など高度医療 集中リハビリ 早期回復 見附市医療の里 老健施設ケアプラザ見附 か

平成 27 年 1 月から難病医療費助成制度が変わりました! (H26 年 12 月末までに旧制度の医療費助成を受けている人は 3 年間の経過措置 を受けられます ) 分かり難い場合は協会又は自治体の窓口へお問い合わせください H27 年 1 月からの新制度 1. 難病医療費助成の対象は ALS 重

指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準 ( 平成 12 年厚生省告示第 20 号 ) 介護保険法第 46 条第 2 項及び第 58 条第 2 項の規定に基づき 指定居宅介護支援に要する費用の額の算定に関する基準を次のように定め 平成 12 年 4 月 1 日から適用する 一指定居宅介護支

通常の届出に係る加算等のサービス種類算定の開始時期 定期巡回 随時対応型訪問介護 届出が毎月 15 日以前になされた場合には看護翌月から 複合型サービス( 看護小規模多 16 日以降になされた場合には翌々月から機能型居宅介護 ) 夜間対応型訪問介護 ( 介護予防 ) 認知症対応型通所介護 ( 介護予

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第 2 章垂水市地域包括ケアシステムの概要 1 垂水市の地域包括ケアシステムの考え方地域包括ケアシステムとは 高齢者等に関わる様々な人や社会資源が 地域の中でつながりを持って高齢者等の生活を支える仕組みです 高齢者については 介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で暮らし続けることができるよう 医

上田市介護予防 日常生活支援総合事業実施要綱 平成 30 年 5 月 31 日 告示第 131 号 ( 趣旨 ) 第 1 条この告示は 介護保険法 ( 平成 9 年法律第 123 号 以下 法 という ) 第 115 条の45 第 1 項に規定する介護予防 日常生活支援総合事業 ( 以下 総合事業

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除 公的年金等控除から基礎控除へ 10 万円シフトすることにより 配偶者控除等の所得控除について 控除対象となる配偶者や扶養親族の適用範囲に影響を及ぼさないようにするため 各種所得控除の基準となる配偶者や扶養親族の合計所得金額が調整される 具体的には 配偶者控除 配偶

4 保険料の状況 (1) 保険料の設定及び徴収第 1 号被保険者の介護保険料基準額は 区介護保険事業計画の3 年間の計画期間ごとに必要な介護サービス給付費の見込み額等を基に 高齢者人口の見込み数値等により算出する仕組みになっている この基準額を基に所得状況に応じた ( 段階ごとに ) 保険料を設定し

06 参考資料1 平成30年度介護報酬改定における各サービス毎の改定事項について

居宅介護支援事業者向け説明会

Transcription:

平成 27 年度の介護保険制度改正 資料 3 平成 2 6 年度第 5 回横浜市介護保険運営協議会 ( 平成 27 年 3 月 19 日 ) 国制度は政省令等の公布 市制度は議会議決等を経て今後確定されるものがあります 第 6 期計画 保険料 項目 主な内容 開始年月 第 6 期計画 第 6 期 (27~29 年度 ) 計画期間中の取組を定めるとともに 2025 年を見据えた よこはま地域包括ケア計画 として策定 第 6 期保険料 基準月額は 5 期の 5,000 円から 5,990 円に引上げ保険料段階は 13 段階 ( 従前どおり ) 低所得者に対する保険料軽減の強化 第 1 第 2 段階の低所得者には 消費税による公費により 保険料基準額に対する割合の 0.05 分の幅で軽減強化 保険料賦課決定の除斥期間の変更 賦課決定は当該年度における最初の保険料の納期の翌日から起算して 2 年を経過した日以後についてはできない 利用者負担の見直し 項目 主な内容 開始年月 自己負担割合見直し (2 割負担の導入 ) 高額介護サービス費の限度額区分の追加 対象は 合計所得金額 160 万円以上かつ年金収入 + その他の合計所得金額が単身で 280 万円 2 人以上で 346 万円以上 第 5 段階 ( 月額上限 44,400 円 ) が追加対象は医療保険でいう 現役並み所得 と同様 27 年 8 月 27 年 8 月 補足給付 ( 負担限度額認定 ) の要件の見直し 世帯分離されていたとしても配偶者の所得を勘案 預貯金等の資産を勘案 ( 単身 1000 万円超 夫婦 2000 万円超 ) 27 年 8 月 介護報酬改定等 項目 主な内容 開始年月 介護報酬の改定 介護職員の処遇改善 物価の動向 介護事業者の経営状況 地域包括ケアの推進等を踏まえ 2.27% の改定率 地域区分の見直し 公務員の地域手当の設定に準拠する見直し本市 : 現 3 級地 ( 上乗せ率 12%) 新 2 級地 ( 上乗せ率 16%) 多床室における部屋代負担額の改定 現行 320 円 / 日から 370 円 / 日に引上げ ( 特養等に係る基準費用額は 8 月から 840 円に引上げ ) 福祉用具 住宅改修保険給付対象となる福祉用具 住宅改修の追加 その他 項目主な内容開始年月 住所地特例対象施設の拡大住所地特例対象者の利用サービスに係る変更特養入所申込基準の変更 介護予防 日常生活支援総合事業の実施 包括的支援事業の見直し 小規模通所介護の移行 有料老人ホームであるサービス付き高齢者向け住宅についても他の有料老人ホームと同様に特定施設として対象 1 地域密着型 ( 介護予防 ) サービス 2 介護予防支援 3 介護予防 日常生活支援総合事業のサービスについて 住所地特例対象者は施設所在市町村の事業所から受ける要介護 1 2の場合は 認知症や家族による虐待等やむを得ない事情がある場合に限り入所申込みできる 介護予防訪問介護及び介護予防通所介護について 本市では 28 年 1 月から総合事業に移行する 1 在宅医療 介護連携推進事業 2 認知症施策推進事業 3 地域ケア会議推進事業 4 生活支援体制整備事業の充実 小規模の通所介護事業所が 地域密着型通所介護事業所等へ移行します 本市では 28 年 1 月 28 年 4 月

平成 27 年度介護保険制度改正について ( 保険料 ) 第 1 号保険料の多段階化 軽減強化 (から ) 第 6 期保険料については 国の標準段階が 6 段階から 9 段階 ( 第 1 段階 第 2 段階の統合 ) に見直されますが 横浜市においては 第 5 期同様に第 1 段階 第 2 段階を区別した 13 段階を維持します また 第 7 段階 第 8 段階の合計所得金額を 150 万円から 2 割負担の基準である 160 万円に変更します なお 第 1 段階 第 2 段階の低所得者については 消費税による公費により 保険料基準額に対する割合の 0.05 分の幅で軽減強化が行われます 第 5 期 第 6 期 ( 軽減前 ) 第 6 期 ( 軽減後 ) 第 1 段階 0.45 27,000 円 0.45 32,340 円 0.4 28,750 円 第 2 段階 0.45 27,000 円 0.45 32,340 円 0.4 28,750 円 第 3 段階 0.60 36,000 円 0.60 43,120 円 第 4 段階 0.65 39,000 円 0.65 46,720 円 第 5 段階 0.95 57,000 円 0.90 64,690 円 第 6 段階 1.00 60,000 円 1.00 71,880 円 第 7 段階 1.10 66,000 円 1.10 79,060 円 第 8 段階 1.25 75,000 円 1.27 91,280 円 第 9 段階 1.50 90,000 円 1.55 111,410 円 第 10 段階 1.60 96,000 円 1.69 121,470 円 第 11 段階 1.85 111,000 円 1.96 140,880 円 第 12 段階 2.15 129,000 円 2.28 163,880 円 第 13 段階 2.45 147,000 円 2.60 186,880 円 保険料の賦課決定の除斥期間 (から ) 保険料の賦課に係る更正については 保険料等の債権の消滅時効が 2 年と規定されていることを踏まえ 更正を 2 年間まで遡って行う運用でしたが 介護保険料減額更正請求事件判決 が確定したことから 新設された介護保険法第 200 条の 2 において 保険料の賦課決定は 当該年度における最初の保険料の納期の翌日から起算して二年を経過した日以後についてはすることができない旨の規定がされます なお 1 日以後に最初の納期を迎える保険料から適用となります 1

平成 27 年度介護保険制度改正について ( 利用者負担の見直し ) 一定以上所得者の利用者負担の見直し (2 割負担の導入 ) (27 年 8 月から ) 制度の持続可能性を高めるため 相対的に負担能力のある一定以上の所得者の自己負担を見直します (2 割負担の導入 ) 利用者負担の割合 現行 1 割 制度改正後 (H27.8~) 合計所得金額 160 万円以上かつ年金収入 +その他の合計所得金額が単身で 280 万円 2 人以上で 346 万円以上市町村民税非課税者 生活保護受給者 上記以外 2 割 1 割 ( 注 ) 第 2 号被保険者は対象外のため 1 割負担 保険料滞納者への措置 (3 割負担 ) は変更なし 2 割負担となる場合でも 月の自己負担額が一定額を超えた場合には 高額介護サービス費が支給されるため 必ずしも負担が 2 倍になるとは限りません 高額介護サービス費の限度額区分の追加 ( 第 5 段階 ) (27 年 8 月から ) 1 か月の利用者負担が一定額 ( 負担上限額 ) を超えた場合に支給する高額介護サービス費の段階を 1 つ増やし 医療保険の現役並み所得に相当する人がいる世帯について 高額介護サービス費の負担限度額を 44,400 円に引き上げます 月の負担上限額世帯個人 対象者の要件 第 1 段階 15,000 円 15,000 円 生活保護受給者等 第 2 段階 24,600 円 15,000 円 市民税非課税世帯で合計所得金額と公的年金等収入額の合計が年間 80 万円以下 第 3 段階 24,600 円 24,600 円 市民税非課税世帯で第 2 段階以外 第 4 段階 37,200 円 37,200 円 上記以外 第 5 段階 ( 新設 ) 44,400 円 44,400 円現役並み所得 ( 課税所得 145 万円以上 ) ただし収入が 383 万円未満 (1 号被保険者が複数いる世帯は 520 万円未満 ) の場合には 基準収入額適用申請により第 4 段階 (37,200 円 ) となります 補足給付 ( 負担限度額認定 ) の対象要件の見直し (27 年 8 月から ) 補足給付は 特別養護老人ホーム等の施設入所にかかる費用のうち 部屋代 ( 居住費等 ) 及び食費の自己負担が軽減される制度であり 対象者には 介護保険負担限度額認定証 が交付されます この制度の対象者は 基本的に市民税非課税世帯の方が対象となりますが 在宅で生活する方との公平性を図る必要があること 預貯金等を保有する方が軽減を受けるのは不公平であることといった観点から 世帯分離されていたとしても配偶者の所得を勘案する見直し 預貯金等の資産を勘案する見直しが行われます 配偶者の所得 預貯金等 現行世帯分離後は勘案しない 勘案しない 制度改正後 (H27.8~) 世帯分離後も勘案 一定以上の資産があれば対象外 ( 単身 1000 万円超 夫婦 2000 万円超 ) ( 注 ) 第 2 号被保険者も同様に適用 2

平成 27 年度介護保険制度改正について ( 報酬改定ほか ) 介護報酬の改定等 (から ) (1) 介護報酬の改定 ( 全体像 ) 27 年度の介護報酬改定においては 介護職員の処遇改善 物価の動向 介護事業者の経営状況 地域包括ケアの推進等を踏まえ 2.27% の改定率となります ( 処遇改善 :+1.65% 介護サービスの充実 :+0.56% その他 : 4.48%) (2) 地域区分 (1 単位 10 円への上乗せ ) の見直し公務員の地域手当の設定に準拠する見直しが行われます 本市 : 現 3 級地 ( 上乗せ率 12%) 新 2 級地 ( 上乗せ率 16%) 施設系 (10.54 円 10.72 円 ) リハ系 (10.66 円 10.88 円 ) 訪問系 (10.84 円 11.12 円 ) (3) 多床室における部屋代 ( 居住費 滞在費 ) 負担額の改定 現行 改正後 第 2 段階負担限度額 320 円 370 円 第 3 段階負担限度額 320 円 370 円 国の定める ( 特養等 ) 320 円 370 円 (27 年 8 月から 840 円 ) 基準費用額 ( 老健 療養等 ) 320 円 370 円 (4) 保険給付の対象となる福祉用具 住宅改修の追加 サービス種類 追加する内容 福祉用具貸与 車いす に 介助用電動車いす を追加 特定福祉用具販売 腰掛便座 に 水洗ポータブルトイレ を追加 住宅改修 洋式便器等への便器の取り替え に 便器の位置 向き の変更 を追加 住所地特例の見直し (から ) (1) 対象施設の拡大有料老人ホームであるサービス付き高齢者向け住宅についても 他の有料老人ホームと同様に 特定施設として住所地特例の対象とされます これに伴い 住民の転出入の際 入居先が新たに住所地特例の対象となるサービス付き高齢者向け住宅である有料老人ホームであるかどうかを市町村が適切に把握できるよう 都道府県 政令指定都市及び中核市においては ホームページに公表することになります なお 1 日以後に該当する特定施設に入所した者から住所地特例の対象となり 既に入所している者については対象となりません (2) 住所地特例被保険者が利用するサービスの提供事業者の一部変更住所地特例被保険者が 円滑にサービスを受けることができるよう 1 地域密着型 ( 介護予防 ) サービス 2 介護予防支援 3 介護予防 日常生活支援総合事業 については 施設所在市町村の事業者が提供するようになります 特別養護老人ホームの入所申込基準の変更 (から ) 国の方針に基づき 本市の 横浜市特別養護老人ホーム入退所指針 を改定します 改正後指針 入所申込ができる方 (1) 要介護 3 以上の認定を受けている方 (2) 要介護 1 又は 2 の認定を受けている方のうち やむを得ない事情により居宅において日常生活を営むことが困難である方 ( 認知症や家族による虐待等 ) 3

平成 27 年度介護保険制度改正について ( 地域支援事業 ) 介護予防 日常生活支援総合事業 ( 総合事業 ) の実施 ( 本市では 28 年 1 月から ) 保険の給付として提供されている全国一律の介護予防訪問介護及び介護予防通所介護について 本市では 28 年 1 月から総合事業に移行します 移行当初は 既存の介護事業所による予防給付と同等のサービスを提供します 本格実施は 29 年 4 月からの予定で サービス内容として NPO ボランティアなどによる多様な生活支援サービスが加わります 総合事業の構成 事業介護予防 生活支援サービス事業一般介護予防事業 対象者 制度改正前の要支援者に相当する者第 1 号被保険者の全ての者及びその 1 要支援認定を受けた者支援のための活動に関わる者 2 基本チェックリスト該当者 ( 事業対象者 ) 訪問型サービス( 第 1 号訪問事業 ) 介護予防把握事業 通所型サービス( 第 1 号通所事業 ) 介護予防普及啓発事業 内容 その他の生活支援サービス( 第 1 号生活 地域介護予防活動支援事業支援事業 ) 一般介護予防事業評価事業 介護予防ケアマネジメント( 第 1 号介護 地域リハビリテーション活動支援 予防支援事業 ) 事業 ( 注 ) 市町村により事業開始時期が異なります(29 年 4 月までに実施 ) 住所地特例被保険者は 施設所在市町村が実施する事業によるサービスを受けます 包括的支援事業の見直し (から ) 次の事業が新たに地域支援事業 ( 包括的支援事業 ) に位置付けられます (1) 在宅医療 介護連携推進事業地域の医療 介護関係者による会議の開催 在宅医療 介護関係者の研修等を行い 在宅医療と介護サービスを一体的に提供する体制の構築を推進 27 年度 : 在宅医療連携拠点の開設 4 区 ( 計 15 区 ) 在宅医療 介護関係者の研修等 (2) 認知症施策推進事業初期集中支援チームの関与による認知症の早期診断 早期対応や 認知症地域支援推進員による相談対応等を行い 認知症の人本人の意思が尊重され できる限り住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けることができる体制の構築を推進 27 年度 : 認知症初期集中支援チームを 2 チーム設置 ( 医療機関に委託 ) 27 年 7 月から事業開始予定 (3) 地域ケア会議推進事業地域ケア会議が介護保険法に位置づけられ 市町村は 介護支援専門員 保健医療及び福祉に関する専門的知識を有する者 民生委員その他の関係者 関係機関及び関係団体により構成される地域ケア会議の設置に努めること及び当該会議においては 高齢者への適切な支援及び支援体制に関する検討を行うことが規定されました (4) 生活支援体制整備事業多様な主体による生活支援等サービスの体制整備を推進 資源開発やネットワーク構築に取り組む 生活支援コーディネーター と 定期的な情報共有 連携強化の場となる 協議体 の設置等を実施 ( 本市では 28 年度以降に設置予定 ) 4

平成 27 年度介護保険制度改正について ( 地域支援事業 ) 小規模通所介護の移行 (28 年 4 月から ) 5