厚生労働省(職業能力開発行政)におけるキャリア教育の捉え方と関連する取組について

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(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

6 市町村と連携した就職促進セミナー ( 総括 コーディネート ) 就職活動の進め方 履歴書の書き方 面接対策 等をテーマにしたセミナーを市町村等実施地区の関係者と協力 連携して実施 ( 県内 15 地区 ) 7 新入社員向け職場定着促進セミナー ( 総括 コーディネート ) 概ね入社後 1 年の若

11月は『職業能力開発促進月間

Microsoft Word - 資料№9【最終案】島根県職業訓練実施計画

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

仕  様  書

女性の活躍促進や仕事と子育て等の両立支援に取り組む企業に対するインセンティブ付与等 役員 管理職等への女性の登用促進 М 字カーブ問題の解消には企業の取組が不可欠 このため 企業の自主的な取組について 経済的に支援する 経営上のメリットにつなぐ 外部から見えるようにし当該取組の市場評価を高めるよう政

検定 2 級又は 3 級の課題を基に 熟練技能者をインストラクターとした実技指導を行います 実施時期 : 平成 31 年 6 月から平成 32 年 2 月まで 実施 ( 予定 ) 職種 : 園芸装飾 フラワー装飾など (3) 熟練技能者の派遣によるものづくり体験教室の実施ものづくりマイスターの対象に

求職者と企業を繋ぐ支援ツールであるジョブ カードが 在職者 学生にも使いやすくなりました ジョブ カードは キャリア プランシート 職務経歴シート 職業能力証明シート で構成されており キャリアコンサルティング ( P23) 等の相談のもと生涯を通じた キャリア プランニング ( 職業生活設計 )

資料1-1キャリア・コンサルタント発表資料

社会的責任に関する円卓会議の役割と協働プロジェクト 1. 役割 本円卓会議の役割は 安全 安心で持続可能な経済社会を実現するために 多様な担い手が様々な課題を 協働の力 で解決するための協働戦略を策定し その実現に向けて行動することにあります この役割を果たすために 現在 以下の担い手の代表等が参加

企業の人材確保支援 中小企業人材支援センターによる採用 定着支援や 障がい者の雇用促進 企業の成長を担うプロ人材の採用支援等により 大阪産業を支える中小企業の人材確保を支援する 大阪働き方改革支援センターの人材確保支援の機能を強化し 大阪人材確保推進会議と協働して製造 運輸 建設の 3 分野を中心に

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資料 4-2 リカレント教育 厚生労働省人材開発統括官若年者 キャリア形成支援担当参事官室 1

事務連絡 平成 26 年 4 月 23 日 各実施機関実施責任者殿 各実施機関事務連絡担当者殿 文部科学省科学技術 学術政策局 人材政策課 科学技術人材育成費補助金により雇用する研究者等に係る人件費の取扱いについて 旧科学技術振興調整費 ( 以下 旧調整費 という ) の課題を実施する研究者等の人件

はじめに 本テキストは ジョブ カードの作成支援に関わる ジョブ カード作成アドバイザー (*) を養成するために ジョブ カード制度の内容 ジョブ カードの作成支援や就職支援 キャリア形成支援の仕方などについて理解していただくために編纂されたものです * 平成 27 年 9 月以前のジョブ カード

介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

求職者と企業を繋ぐ支援ツールであるジョブ カードが 在職者 学生に も使いやすくなりました ジョブ カードは キャリア プランシート 職 務経歴シート 職業能力証明シート で構成されており キャリアコンサルティング ( P19) 等の相談の もと生涯を通じた キャリア プランニング ( 職業生活設計

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自己点検・評価表

年中児スクリーニングの事後支援 年中児スクリーニングの事後支援として 22 市町村が園巡回を実施しているが SST は 5 市町村の実施 ペアレントトレーニングは 7 市町村の実施に止まっており 事後支援を実施する市町村の拡大が課題 園巡回 : 専門職が保育所 幼稚園を巡回し 保育士等に指導 助言

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

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17 石川県 事業計画書

「標準的な研修プログラム《

若年者雇用実態調査


平成 31 年度予算案 の概要について 平成 30 年 12 月 人材開発統括官

主宰者白根陸夫からのメッセージ 激動の人材ビジネスの世界で 日々新しい戦略を追求される経営者の皆様 グローバルな大競争時代に突入した日本の社会と企業は 今までにない事業の創出や経営体質の抜本的改革により 生き残りを図っています こうした環境の中で さらに政府も支援しているのが 人材の最大限の再活用

プレゼンテーションタイトル

政策評価書3-3(4)

基本方針1 小・中学校で、子どもたちの学力を最大限に伸ばします

第 1 節キャリア教育の理解 6) 情報リテラシー ( コンピュータリテラシー 情報処理 ネット利用の方法とリスク ) 7) 自校教育 ( 建学の精神 教育目標 ) 8) キャリアデザインなど ( 出典 : 川島啓二 大学と学生 2008 年 5 月号 ) 2 初年次教育で重視されていること 1)

登録審査機関の審査ポイント

厚生労働省

ISO における教育訓練分野の国際規格発行に向けた検討動向等を踏まえた 雇用 能力開発機構の役割 雇用 能力開発機構の職業訓練に関する品質保証システムは ISO 国内審議委員会でも我が国で他に例のないものと認知 これら事業資源の特長を活かし体系化した上で 基準 目標等を具体化 明確化した 雇用 能力

愛知県労働協会中長期計画 ( 後期 ) 平成 29 年 3 月 第 1 中期計画 ( 後期 ) 策定の趣旨公益財団法人愛知県労働協会は これまで 勤労福祉会館等の管理運営事業のほか 労働関係情報の収集 提供等に関する事業 職業適性検査に関する事業などの県からの委託 補助事業及び労働教育事業などの自主

進等を通じた非正規雇用労働者の待遇改善 長時間労働の是正 人材育成の強化 人材確保対策の推進 地方創生の推進及び労働者が安全で健康的に働くことができる職場づくりなどにより 労働環境の整備 生産性の向上を図ることが喫緊の課題である このため これらの課題に的確に対応するため 離職者の再就職の実現に資す

1 大学等を卒業して小学校教諭普通免許状を取得する ( 免許法別表第 1) 基礎資格 種類 基礎資格 専修 修士の学位 ( 大学 ( 短期大学を除く ) の専攻科又は大学院に1 年以上在学し,30 単位以上修得した場合を含む ) 一種 学士の学位 ( 学校教育法第 102 条第 2 項により大学院へ

英語教育改善プラン

校外教育施設について

内閣府令本文

第 1 部 施策編 4

講座主宰者白根陸夫からのメッセージ キャリア ブレーン業界を知ろう! 人材ビジネスセミナー 教育ビジネスの世界で日々奮闘していらっしゃる 学校経営者の皆様 学生様の卒業後の進路指導は 少子化の時代の入学希望者獲得とともに 重要課題としていつも心を離れないこと と存じます 景気は少しずつ回復しておりま

PowerPoint プレゼンテーション

学生確保の見通し及び申請者としての取組状況

(2) 第 3 段階ハローワーク徳島 ( 徳島市出来島本町 1 丁目 5 番地 ) 所管区域は 徳島市 名東郡 名西郡 4 具体的な業務内容 (1) 第 1 段階 駅のハローワーク で 国が直接実施しているサービスを 県の権限で実施する 具体的には 職業相談 職業紹介等の業務を 県の職員が執行できる

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教育公務員特例法等の一部を改正する法律について

4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

市町村における住民自治や住民参加、協働に関する取組状況調査


文化庁平成 27 年度都道府県 市区町村等日本語教育担当者研修 2015 年 7 月 1 日 生活者としての外国人 に対する日本語教育の体制整備に向けた役割分担 日本語教育担当者が地域課題に挑む10のステップ よねせはるこ米勢治子 ( 東海日本語ネットワーク )

仕様書

持続可能な教育の質の向上をめざして ~ 教員の多忙化解消プラン に基づく取組について ~ 平成 30 年 3 月 愛知県教育委員会

~この方法で政策形成能力のレベルアップが図れます~

スライド 1

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Microsoft PowerPoint 記者発表資料別添(セット)

Microsoft Word (下線あり)新旧対象(大学評価基準)(31年度実施分)

区分

厚生労働省告示第六十四号中小企業等経営強化法平成十一年法律第十八号第十二条第一項の規定に基づき職業紹介事業 ( ) 労働者派遣事業分野に係る事業分野別指針を次のように定めたので同条第五項の規定に基づき公 表する平成三十一年三月十四日厚生労働大臣根本匠職業紹介事業 労働者派遣事業分野に係る事業分野別指

280428能発0428第8号(1)

平成27年度事業計画書

1

第3章 指導・監査等の実施

実施主体の概要 内容 実施期間 場所等のわかる書類 ( 事前に対象者に配布したもの等 ) 訓 練カリキュラム 受講パンフレット等 (3) その他大阪労働局長が必要と認める書類 自ら技能実習を行う場合 (4) 指導員 担当科目表 ( 建助様式第 2 号別紙 ) (5) 指導員の免許証 合格証書 職務経


おながわ_14.6月号

1. 食品安全専門 材育成の 的 1. 品安全管理に関する基礎的な知識 専 的な知識や技能の修得体制をつくる 2. FSMS 監査員の育成体制をつくる 3. 国際的な議論に参画できる 材を育てる 本研究会は主に について 議論を進めている 1

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1. はじめに 本格的な地方分権の時代を迎え 市民に最も身近な地方自治体は 市民ニーズに応じた政策を自ら意志決定し それを自己責任の下に実行することがこれまで以上に求められており 地方自治体の果たすべき役割や地方自治体に寄せられる期待は ますます大きくなっています このような市民からの期待に応えるた

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宮城県福祉サービス第三者評価のご案内(宮城県)

目次 1 当法人に関する事項 (1) 事業の計画 (2) 損益の計画と財産の見通し (3) 主要な事業内容 (4) 会員に関する事項 (5) 職員に関する事項 (6) 役員会等に関する事項 (7) 対処すべき課題 2 役員等に関する事項 (1) 理事 (2) 監事 (3) 評議員 1

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

「GMP担当者研修・認定講座」の運用規定(案)

資料4_1いじめ防止対策推進法(概要)

基礎的 はんよう汎用的能力は 分野や職種にかかわらず 社会的 職業的自立に向け て必要な基盤となる能力であると考える 例えば 企業が新規学卒者に期待する力は 就職の段階で 即戦力 といえる状態にまで学校教育を通じて育成することを求めているわけではなく 一般的には コミュニケーション能力 熱意 意欲

資料1-1 「職業実践専門課程」の実態等に関する調査研究(最終報告資料)

指導技法等体験プログラムのご案内 指導技法等体験プログラムの委託訓練関係について詳細にご紹介します 独立行政法人高齢 障害 求職者雇用支援機構が運営する国立職業リハビリテーションセンター ( 以下 当センター という ) では 職業訓練上特別な支援を要する障害者等を対象とした職業訓練について 訓練場

東京キャリアアップハローワーク 取扱状況の推移

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【資料2】社会教育主事講習の見直しについて【派遣社会教育主事制度とその現状】

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平成 30 年 5 月 14 日 教職員育成課 横浜市教育委員会 東京大学中原淳研究室共同研究 ( 平成 29 年度 ) ~ 教員の 働き方 や 意識 に関する質問紙調査の結果から ~ < 内容 > 1 研究の目的 調査の概要 (1) 研究の目的 (2) 調査の概要 2 調査結果から見えてきたこと

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

県立学校職員 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は 地方公務員法 ( 昭和 25 年法律第 261 号 ) 第 15 条の2 第 1 項第 5 号の規定に基づき 山形県教育委員会における職員 ( 学校教育法 ( 昭和 22 年法律第 26 号 ) 第 7 条に規定する校長及び教員等 ) の標準職務遂行

Microsoft Word - 21教育訓練の考え方について(更新)_

 

Transcription:

職業生活設計 ( 職業能力開発促進法第 2 条第 4 項 ) 労働者が 自らその長期にわたる職業生活における職業に関する目的を定めるとともに その目的の実現を図るため その適性 職業経験その他の実情に応じ 職業の選択 職業能力の開発及び向上のための取組その他の事項について自ら計画すること 職業能力開発促進法 雇用対策法等に基づく諸施策展開に当たっての基盤的概念の一つ ( 資料 6)

場面の観点から見ると 学校教育 職業生活への移行期 企業内 職業訓練 地域等 キャリア形成の場面 個人の発達課題に応じ展開 支援の手法 制度の観点から見ると キャリア形成支援 ( カ イタ ンス & カウンセリンク ) 職業訓練 職業能力評価 これらに係る経済的支援措置等と これらのコンヒ ネーションにより展開 シ ョフ カート 基金訓練 などは これらの統合的な取組みの代表と言えるもの 共通的 基盤的取組み ( インフラ整備 ) キャリア コンサルタント ( 職業生活設計支援専門人材と言えるもの ) の養成 普及 職業情報 職業適性検査等の基盤 ツールの整備 活用促進

キャリア コンサルタント等の資源の学校教育における積極的活用の期待 キャリア コンサルティンク 共通の基盤は量質両面で整いつつあるが 学校 ( 特に中学高校 ) での活動は未だ限定的 / 職業情報 ( 例 : キャリアマトリックス ) 等 学校現場で活用可能性高い資源具備 中教審特別部会におけるキャリア教育に関する提言 キャリア カウンセリンク 専門人材の学校への配置 大学等設置基準改正 キャリア カ イタ ンス実施体制整備 等に伴うニース 拡大への対応が期待 若年者雇用対策上のキャリア教育の意義の明確化 学卒未就職 早期離職 ( 七五三 ) フリーター ニート発生等の課題に 事後に対応するだけでは不十分 いわば未然防止策 川上対策としてのキャリア教育 職業教育強化が不可欠

1 キャリア コンサルティンク 研究会 における調査研究 21 年度は中学 高校 22 年度は大学等を対象に キャリア教育とキャリア コンサルタントの関わり等について 事例分析を踏まえた専門的調査研究 2 キャリア教育専門人材養成事業 22 年度は高校 23 年度は中学のキャリア教育を主な対象に キャリア教育フ ロク ラムの企画 運営 個々の生徒への専門的助言等に携わることのできる専門人材養成のための研修事業 ( キャリア コンサルタント 教員等対象 ) を実施 3 職業情報 職業適性検査等のキャリア教育に資する資源の計画的整備

主に対生徒 個々のキャリア教育の営みの推進 キャリア教育推進のインフラ整備 主に対組織 中学校 高等学校 1 生徒のキャリア形成を意識しキャリア教育場面で発揮する実践力 指導力 ( 教員が担い手 両者を つなぐ 機関 人自治体 ( 教育委員会を含む ) 経済団体 NPO 等指導 支援 4 学校教育場面で個々の生徒を支援するキャリア コンサルティング として想定 ) キャリア教育の要素を注入した授業の展開 進路指導の一環としてのキャリア相談つなぎ 職業情報 職業適性検査等を用いた指導 助言 2キャリア教育の推進力 突破力 ( 校長等管理職 進路指導主事等が担い手として想定 ) 校内のキャリア教育推進体制構築 関係する教員に対する指導 外部関係機関とのシステム作りの調整 地域資源としての学校からの発信 これら役割を担い 能力を備えた人材が適切な分担を図りつつ ( 時に 1 人の人材が複数の役割を兼ね ) 総体としてキャリア教育推進に当たることが期待 3 キャリア教育推進に係るコーディネート 職場体験協力企業等地域資源の開拓 確保等に係る調整 連絡 キャリア教育プログラム 教材等の作成支援 協力要請 情報発信 指導 支援 地域社会 専門機関 CC 試験 養成機関 大学 ハローワーク 訓練機関 経済団体 NPO 等 個々の生徒に対する専門的キャリア相談 情報提供 キャリア教育に関わる講師 ワークショップ等の補助者役 職場体験機会を有効活用した啓発活動 5キャリア教育推進に係る専門的助言 指導 キャリア教育推進の基本コンセプト 体制 プログラム等の企画に関する助言 キャリア教育の成果に関する評価 教員等に対する研修講師 スーパービジョン CC 能力評価体系の中での位置づけ 主に学校領域で活動する 熟練レベルキャリア コンサルタント 標準レベルも参画可 主に学校領域で活動する 指導レベルキャリア コンサルタント

キャリア コンサルタントの養成及び活用状況等について キャリア コンサルタントは キャリア コンサルティング技能士 (1 級 2 級 ) 標 準レベルキャリア コンサルタント及び登録キャリア コンサルタントから構成される 平成 14 年度以降 官民あわせて 5 年間で 5 万人を目標としてキャリア コンサルタントの養成を推進 平成 21 年度末現在で 約 62,000 人養成 ( 重複調整後の数値 ) これらキャリア コンサルタントは 企業 需給調整機関 教育機関等の幅広い分野で活躍 1 指導レベル :1 級キャリア コンサルティング技能士 ( 平成 23 年度創設予定 ) 2 熟練レベル :2 級キャリア コンサルティング技能士 平成 20 年 2 月に職業能力開発促進法施行令及び施行規則を改正し キャリア コンサルティングを技能検定の一職種として追加 平成 21 年度末現在で 2 級キャリア コンサルティング技能士 : 約 1,100 人 3 標準レベルキャリア コンサルタント 標準レベルキャリア コンサルタントとは 一定の要件を満たすキャリア コンサルタント養成講座受講及びキャリア コンサルタント能力評価試験の合格者を指す 平成 21 年度末現在で 約 54,000 人養成 ( うち上記 2のキャリア コンサルティング技能士との重複を除くと 約 53,000 人 ) 4 登録キャリア コンサルタント ジョブ カード講習を受講し ジョブ カード交付を担う登録キャリア コンサルタントは 平成 21 年度末現在で 約 13,400 人養成 ( うち上記 2のキャリア コンサルティング技能士 上記 3の標準レベルキャリア コンサルタントとの重複を除くと 約 8,500 人 ) キャリア コンサルタント ( 標準レベル ) の活動分野 地域 (NPO ボランティアなど ) 6.8% 大学 短大 高専 専修学校 ( キャリアセ ンターなど ) 13.8% 中学 高等学校 2.0% 企業内 ( キャリア開発部門など ) 24.2% その他 5.3% 公的就職支援機関 ( ハローワーク ジョブ カフェ 雇用 能力開発機構など ) 30.3% 民間就職支援機関 ( 人材派遣会社 再就職支援機関など ) 17.6% 資料出所 : キャリア コンサルティングに関する実態調査 ( 平成 18 年度 )

概要 本格的な進路決定の前段階にある中高生を対象とするキャリア教育の充実を図る観点から 労働行政としてこれまで培ってきたキャリア コンサルィングの専門性を活かし キャリア教育の企画 運用を担う人材を養成するため キャリア コンサルタント NPO スタッフ ハローワーク相談員 教員等を対象とした研修事業を実施する 平成 22 年度新規 ( 平成 22 年度事業では高校のキャリア教育を担う人材を対象 そのノウハウを活かしつつ 平成 23 年度は中学のキャリア教育に対応した事業展開を計画 ) 事業のスキーム キャリア教育専門人材養成事業 厚生労働省 企画競争により 1 団体を選定 委託 人材養成機関キャリア コンサルタント養成 試験機関 キャリア教育プログラムの開発 人材育成に実績を有する NPO 企業等から選定 講習カリキュラム及びテキストの開発 講習の実施 委託内容 平成 22 年度事業の実施状況 対象 : 高校生等のキャリア教育に関わる者 実施規模 :48 回 1,440 人以上 (1 回当たり定員 30~50 人 ) H22.1.24 までに 30 回 1,152 人が受講 ( 都市部では申込み倍率が 8 倍を超えるところもあり ) ( 講習の様子 ) 実施方法 : 労働行政が培ってきたキャリア コンサルティング手法等のノウハウ提供及び教員と外部人材との連携 交流を図ることを主眼に 座学とグループワークを織り交ぜて実施 受講者の声 ( 教員 ) 授業でも活用できるワークシート例が多く紹介されており 参考になった キャリア教育 について具体的なイメージを持つことができた 職業レディネステストの説明 実践は今後の活用に当たり 大変参考になった 様々な校種の先生方や民間の方々との意見交換ができたのが大変有意義だった 職場体験先の開拓や生徒への事前指導に当たり 教員自身がビジネスマナー研修を受けることの必要性を感じた ( 外部人材 ( キャリア コンサルタント等 )) 学校現場にキャリア コンサルタントが入っていく場面が増えていくと思うが 教員との信頼関係の必要性 重要性を実感した 高校生の実態や先生方の苦労話を聞くことができ 今後のキャリア教育の展開の参考になった 中学 大学を対象にした同様の講習があればいいと思う