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利用することをいう (4) 林業事業者森林において森林施業 ( 伐採, 植栽, 保育その他の森林における施業をいう 第 12 条において同じ ) を行う者をいう (5) 木材産業事業者木材の加工又は流通に関する事業を行う者をいう (6) 建築関係事業者建築物の設計又は施工に関する事業を行う者をいう

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様式 2 作成年度 平成 28 年度 森林整備加速化 林業再生基金変更事業計画書 区分 : 強い林業 木材産業構築緊急対策 区分 : 林業成長産業化総合対策 福井県

長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) 骨子 ( 案 ) に関する参考資料 1 骨子 ( 案 ) の項目と種子の生産供給の仕組み 主要農作物種子法 ( 以下 種子法 という ) で規定されていた項目については 長野県主要農作物等種子条例 ( 仮称 ) の骨子 ( 案 ) において すべて盛り込むこ

森林資源の循環利用に向けた再造林の推進伐採と造林の一貫作業システムは 伐採に使用した高性能林業機械を用いて残された末木枝条を整理して地拵えを行ったり 搬出に使用したフォワーダを用いて苗木を運搬して 植栽を行う方法です 従来の人力による方法に比べ 林業機械を活用することにより伐採から地拵え 植栽までの

平成24年度補正 林野庁補助事業  先進的林業機械緊急実証・普及事業 取組の概要

再造林 育林の低コスト化に関する指針 育林の低コスト化に関する指針平成 27 年 3 月高知県林業振興 環境部 1 指針の目的平成 24 年 9 月に策定した 皆伐と更新の指針 では 伐採時期を迎えた人工林を皆伐した後 再造林の適地と判断される伐採跡地では 森林資源の持続的な利用を図るうえでも再造林

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Chapter 3 3 章森林経営信託制度と木造化 木質化 ~ 岐阜県御嵩町の取り組み ~ P 岐阜県御嵩町における森林経営信託方式の紹介 P 森林経営信託方式と木造化 木質化 030

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

PowerPoint プレゼンテーション

トヨタの森づくり 地域・社会の基盤である森づくりに取り組む

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平成 30 年度 森林整備事業 ( 造林 ) 標準単価 京都府農林水産部林務課

Taro-30 資料1 基本構想(素案)【

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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

立木販売のご案内 ~ 多くの森林が主伐期を迎える中で立木販売を進めています ~ 四国森林管理局

スライド 1

平成 21 年度から あいち森と緑づくり税 を活用し 森林 里山林 都市の緑の整備 保全等に取り組んできた結果 第 4 章に示したとおり 一定の成果を上げることができました しかしながら 本県の森と緑を健全な状態で将来に引き継ぐためには 依然としてさまざまな課題があります 次ページ以降に 森と緑づく

目 次 平成 27 年度九州森林管理局重点取組事項 1 公益重視の管理経営の一層の推進 1 森林資源の循環利用による多面的機能の維持増進 ページ 1 2 国民生活の安全 安心の確保に向けた取組 (1) 民国連携した治山事業 (2) 海岸防災林の整備に向けた検討 (3) 木材の利用推進及び生物多様性保

Ⅲ 林業

CSRコミュニケーションブック


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平成 28 年度 森林整備事業 ( 造林 ) 標準単価 京都府農林水産部林務課

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渚泊推進対策 平成 29 年 3 月に閣議決定された 観光立国推進基本計画 において 農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成 32 年度までに 500 地域創出することにより 農泊 の推進による農山漁村の所得向上を実現する と位置づけられたところ 農泊 を持続的なビジネス

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Microsoft Word - 基本方針案ver.3.33

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1 取組の背景 東日本大震災(H ) ソーシャルメディア等インターネットを活用して安否確認が行われるなど 情報通信技術 (ICT) に基づく情報伝達手段が広範囲に活用される 一方 緊急時における情報の途絶や錯綜による不安感の増大 混乱から迅速 確実な情報伝達手段の確保の必要性 もしもの時

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

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種類諸元等特大ドローン( 特注品 ) 部品を海外から取り寄せて組立 諸元 : 大きさ約 250cm 重さ 30.0kg 用途 : 20kg 程度の資材運搬 ( 裸苗 240 本 コンテナ苗 80 本程度 ) 駆動時間 : 約 15 分程度大型ドローン( 市販製品 ) 空撮用に一眼レフをカスタマイズし

第 1 部森林及び林業の動向 森林 林業の再生に向けた新たな取組 東日本大震災 で森林 林業 木材産業に甚大な被害 公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律 の成立 生物多様性に関する新たな世界目標 ルールの採択 国際森林年 林業 木材産業関係者が天皇杯等を受賞 木材の需要拡大の背景 ( )

Microsoft PowerPoint - ☆PTポイント・概要(セット)

項目別目次 森林被害編 1 森林において土砂崩れが発生してお困りの方 1 2 所有林の立木が被災されている方へ 2 3 保安林内の木が倒れてお困りの方へ 3 林道 作業道被害編 4 林道が崩壊等により通行ができない方へ 4 5 所有林の作業道が被災されている方へ 5 施設被害編 6 木材加工流通施設

( 作成の手順 ) ア Excel+ Excel で DBF ファイル編集 + 自作マクロにより 施業界の shape ファイルの内 dbf ファイルの数字コードを日本語表示に変換 イコード変換の終わった dbf ファイルを MANDARA に読み込み KML 形式に変換して保存 ウ作成した KML

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緑の雇用 事業を開始するまでは 林業の新規就業者数は年平均約 2 千人程度でしたが 事業 を開始した以後は約 3 千 4 百人に増加し 平成 22 年度には 4,013 人となっています ( 図 ) 2

はじめに 長野県林業総合センターは 本県の森林 林業の試験研究及び林業の担い手養成機関として昭和 36 年に林業指導所として始まり 森林 林業に対する社会的な要請が多様化したことに対処するため昭和 63 年には機能を拡充強化し 林業総合センターに改組され今日に至っております この間 林業生産技術の改

資料 3 ー 1 環境貢献型商品開発 販売促進支援事業 環境省市場メカニズム室

経営理念 宇宙と空を活かし 安全で豊かな社会を実現します 私たちは 先導的な技術開発を行い 幅広い英知と共に生み出した成果を 人類社会に展開します 宇宙航空研究開発を通して社会への新たな価値提供のために JAXAは 2003年10月の発足以来 宇宙航空分野の基礎研究から開発 利用に至るまで一貫して行

加賀市農業委員会農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 1 月 26 日制定 加賀市農業委員会 第 1 指針の目的 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の一部改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等

01 H30記者発表資料

平成31年度予算概算決定額 森林整備事業 治山事業 林野公共事業 (平成30年度1次補正予算額5,199百万円 182, ,049 百万円 平成30年度第2次補正予算額 32,528百万円) 臨時 特別の措置 として31年度概算決定額44,128百万円を別途措置 対策のポイント 林業の成

スライド 1

いわての 仕事を 大解剖 未 来 を つ くる 岩 手 県 の 仕 事 を 理 解 し よ う 岩手県の仕事といっても 漠 然としてイメージがわきにくい という人も多いはず そこで皆さんの素 朴な疑 問を通して 県がどんな仕事をしているのか ちょっとのぞいてみましょう 県は岩手県全体の未来のため 幅

福井県建設リサイクルガイドライン 第 1. 目的資源の有効な利用の確保および建設副産物の適正な処理を図るためには 建設資材の開発 製造から土木構造物や建築物等の設計 建設資材の選択 分別解体等を含む建設工事の施工 建設廃棄物の廃棄等に至る各段階において 建設副産物の排出の抑制 建設資材の再使用および

資料2 紙類の判断の基準等の設定に係る検討経緯について

24 ごみ減量分野様式 2 ごみゼロをめざすまち 分野目標 1 ごみゼロ都市 なかの を実現するために 区民 事業者 区が連携して3Rの取組みを進め ごみの排出量が減少するまちをめざす 2 循環型社会を実現するために 資源の再使用 再生利用などの資源の有効利用が広がっているまちをめざす 成果指標 区

平成 26 年度若年技能者人材育成支援等事業推進計画書 I 事業の目的 内容 1 目的 若者のものづくり離れ 技能離れが見られる中 若者が進んで技能者を目指す環境 整備を図るため ものづくりマイスター制度 を活用し 技能競技大会の競技課題 等を活用しながら 広く若年技能者への実技指導を行い 効果的な

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一般社団法人送電線建設技術研究会関西支部社会保険等の加入促進計画 1. はじめに 平成 27 年 4 月 24 日制定 建設産業においては 健康保険 厚生年金保険及び雇用保険 ( 以下 社会保険等 という ) の 1 法定福利費を適正に負担しない企業が存在し 技能労働者の医療 年金など いざというと

森林の間伐等の実施の促進に関する特別措置法の運用のガイドライン 平成 20 年 6 月 13 日 20 林整整第 328 号林野庁長官より各都道府県知事 ( 独 ) 森林総合研究所あて最終改正 : 平成 29 年 3 月 24 日 28 林政企第 416 号 第 1 基本方針 1 基本方針の策定森林

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in in event evaluation economic impacts sustainable economic effect 1) 99

Microsoft Word - 和歌山県森林・林業総合戦略【決定稿】

4 奨励品種決定調査 (1) 奨励品種決定調査の種類ア基本調査供試される品種につき 県内での普及に適するか否かについて 栽培試験その他の方法によりその特性の概略を明らかにする イ現地調査県内の自然的経済的条件を勘案して区分した地域 ( 以下 奨励品種適応地域 という ) ごとに 栽培試験を行うことに

NEWS 2020 速報 の一部を改正する法律案 REPORT 総会の様子 2025 GDP 3 02 vol

1-1 林地台帳の記載事項 1 林地台帳には 法改正案に規定されているものに加え 市町村の行政事務の円滑化や の施業集約化の効率化に資する情報を記載 ( 省令 通知で規定 ) 追加的な情報としては 経営計画の認定状況 保安林等法指定状況等を想定 ( これらはすでに市町村や 都道府県が有している情報

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食協発第 5 2 号 平成 26 年 5 月 12 日 関係各位 公益社団法人日本食品衛生協会理事長鵜飼良平 ( 公印省略 ) 平成 26 年度 HACCP 実務管理者養成講習会の開催について 当協会の事業運営に関しましては 平素より格別のご高配を賜り厚くお礼申し上げます 現在 食品の製造工程におけ

整理番号 10 便益集計表 ( 森林整備事業 ) 事業名 : 森林居住環境整備事業 都道府県名 : 奈良県 地域 ( 地区 ) 名 : 上北山村地区 ( 単位 : 千円 ) 大区分 中区分 評価額 備考 木材生産等便益 森林整備経費縮減等便益 災害等軽減便益 木材生産等経費縮減便益木材利用増進便益木

第 1. 基本的事項 1. 都道府県の森林整備及び林業 木材産業の現状と課題 1 森林整備の現状と課題本県の人工林面積の主な樹種別の構成割合は スギ 71% アテ 12% マツ 9% である 齢級構成は 10~11 齢級をピークとした偏った構成となっており 保育や間伐を必要とする 9 齢級以下のもの

3. 対象者 : 各県内に拠点を置く建設企業 又は 各県内での施工実績を有する建設企業 法人 個人は問いません 建設業関係団体への加盟 非加盟も問いません 4. 参加申込 : 建設企業等の方について ( 建設企業等 ) 本会議への参加は 原則として事前申込みが必要となります 当日 に余裕がある場合は

- 1 - 公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律目次第一章総則 ( 第一条 第六条 ) 第二章公共建築物における木材の利用の促進に関する施策 ( 第七条 第十六条 ) 第三章公共建築物における木材の利用以外の木材の利用の促進に関する施策 ( 第十七条 第二十条 ) 附則第一章総則 ( 目

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1. 調査の目的 物価モニター調査の概要 原油価格や為替レートなどの動向が生活関連物資等の価格に及ぼす影響 物価動向についての意識等を正確 迅速に把握し 消費者等へタイムリーな情報提供を行う ( 参考 )URL:

5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2



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第3節 重点的な取り組み

中井町緑の基本計画(概要版)

1 花粉症対策に資するスギ苗木の開発 供給等 (1) 都道府県は 国立研究開発法人森林研究 整備機構森林総合研究所林木育種センター ( 以下 林木育種センター という ) 等と連携を図りつつ 地域のニーズに応じた花粉症対策に資するスギ苗木の生産を進めるため 新たな花粉症対策品種の開発や 特定間伐等及

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

農山性化1 農山漁村の 6 次産業化の考え方 雇用と所得を確保し 若者や子供も集落に定住できる社会を構築するため 農林漁業生産と加工 販売の一体化や 地域資源を活用した新たな産業の創出を促進するなど 農山漁村の 6 次産業化を推進 現 状 農山漁村に由来する様々な地域資源 マーケットの拡大を図りつつ

数値目標 KPI 山口ゆめ花博の山口きらら博記念公園県外からの入場者数の年間利用者数 年月 申請時 - 57 万人 平成 28 年 12 月 初年度 - 57 万人 平成 30 年 3 月 2 年目 6 万人 87 万人 平成 31 年 3 月 3 年目 - 67 万人 平成 32 年 3 月 対象

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森林法等の一部を改正する法律案の概要 国内の森林資源が本格的な利用期を迎えている中 住宅用など従来需要に加えて CLT( 直交集成板 ) や木質バイオマスなど国産材の需要の創出と拡大が進展 木材自給率は H14 年の19% を底に上昇傾向で推移し H26 年は31% まで回復 一方 木材価格の低迷

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先進的林業機械緊急実証・普及事業 事業計画

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3. 市街化調整区域における土地利用の調整に関し必要な事項 区域毎の面積 ( 単位 : m2 ) 区域名 市街化区域 市街化調整区域 合計 ( 別紙 ) 用途区分別面積は 市町村の農業振興地域整備計画で定められている用途区分別の面積を記入すること 土地利用調整区域毎に市街化区域と市街化調整区域それぞ

目 次 1 林地台帳の公表 情報提供 1-1 公表 情報提供の範囲 1-2 公表の方法 1-3 情報提供の方法 2 林地台帳の修正 更新 2-1 修正申出の方法 2-2 情報の修正 更新手順 3 林地台帳管理システム 3-1 管理システムの機能 3-2 林地台帳情報と森林資源情報の連携 4. 運用マ

5_【資料2】平成30年度津波防災教育実施業務の実施内容について

Ⅱ 取組み強化のためのアンケート調査等の実施 (1) 建設技能労働者の賃金水準の実態調査国土交通省から依頼を受けて都道府県建設業協会 ( 被災 3 県及びその周辺の7 県を除く ) に対し調査を四半期ごとに実施 (2) 適切な賃金水準の確保等の取組み状況のアンケート調査国は 平成 25 年度公共工事

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林業滋賀 2017.12 No.215 発行 /2017.11 発行所滋賀県林業協会大津市におの浜 4 ー 1 ー 20 077(522)2318 編集責任者松山誠一 平成 33 年 ( 2021 年 ) 第 72 回全国植樹祭 開催県に滋賀県が内定! WE LOVE WOOD 全国植樹祭は 豊かな国土の基盤である森林 緑に対する国民的理解を深めるため 毎年春に天皇皇后両陛下のお手植え お手播きをはじめ 県内外からの多くの参加者のもとで記念植樹や各種表彰行事などが行われる国土緑化運動の中心的な行事です 現在 各都道府県で 2 回目の開催が進む中 今年の 8 月 9 日に開催された公益社団法人国土緑化推進機構の理事会において 平成 33 年 (2021 年 ) に開催される 第 72 回全国植樹祭 の開催県に滋賀県が内定しました 本県では 昭和 50 年 5 月 25 日に 第 26 回全国植樹祭 として栗東市にある金勝山 ( 現 : 滋賀日産リーフの森 ( 県民の森 )) をメイン会場に開催されて以来 46 年ぶり 2 回目の開催となります この内定を受け 現在 県では学識経験者や森林 林業関係団体 各種団体等で構成する 第 72 回全国植樹祭滋賀県準備委員会 を設立し 開催理念や開催規模 開催候補地などを明記した基本構想の策定作業に取り組んでいるところです 4 年後の滋賀県開催を県民総ぐるみで盛り上げ 琵琶湖をはじめとする滋賀の魅力や本県の森づくりの取り組みを全国に発信していけるよう しっかりと準備を進めていきます 第 26 回全国植樹祭滋賀県大会 ( 昭和 50 年 5 月 25 日開催 ) 天皇陛下によるお手植え 第 72 回全国植樹祭滋賀県準備委員会第 1 回会議 ( 平成 29 年 9 月 26 日開催 ) も く じ WE LOVE WOOD 滋賀林政トピックス あのまち このまち林業普及だより森林ガイド インフォメーション 平成 33 年 (2021 年 ) 第 72 回全国植樹祭 開催県に滋賀県が内定! 山を活かす 山を守る 山に暮らす交流会 2017 を開催しました林業研究グループ平成 29 年度林業技術交流学習会歴史と技術を伝える木造施設旧正野薬店包装場架線系作業システム研修を実施しました 治山 林道の紹介 治山林道調査におけるドローンの活用 森林政策課からのお知らせ 耐雪性少花粉スギ品種の開発に向けて林業用の苗木生産に新しい動きが出てきています 1 2 3 4 5 6 6 8

森林山村地域の魅力を体感! 山を活かす 山を守る 山に暮らす交流会 2017 を開催しました 森林 CO2 吸収量認証制度の証書交付式 県では 山村地域に眠る豊かな資源を発掘し 地域資源としてさらなる活用を図ることで 山村地域の活性化を目指すことを目的に 山を活かす 山を守る 山に暮らす 都市交流モデル事業を実施しています この取組の一環として 10 月 14 日 ( 土 ) に長浜市の木之本運動広場において 山を活かす 山を守る 山に暮らす交流会 2017 を開催しました 交流会は 髙砂琵琶湖環境部長の開会宣言で幕を開け 緑の募金 緑化推進標語コンクール表彰式 森林 CO2 吸収量認証制度の交付式等が行われました 会場では 山の活動団体や林業関係グループ 51 団体がブースを出展し 木工教室などの体験活動 ジビエ料理といった山の恵みを感じる食品の販売 移住や緑化に関する相談等が行われたほか 多彩なステージイベントも行われ 多くの来場者の皆さんで賑わいました また 林業研究グループによるチェーンソーアートの実演や丸太のベンチ作り競技会では 熟練の林業技術が披露され 会場を沸かせました 当日は天候にも恵まれ 多くの方が森林山村地域の魅力を体感する一日となりました ( 森林政策課交流推進係 ) 体験ブース チェーンソーアート実演 丸太ベンチづくり競技会 2

林業研究グループ平成 29 年度林業技術交流学習会 滋賀県林業研究グループ連絡協議会は 平成 29 年 10 月 13 日に長浜勤労者総合福祉センター 臨湖 多目的ホールにおいて 林業技術交流学習会を開催しました 交流学習会では 滋賀県立大学高橋卓也教授を講師に迎えて 山村文化を育む森林資源のあれこれ について講演を頂いたのち 県内各支部の会員による林業活動コンクールとして 日頃から取り組んでいる様々な活動に関する報告を行いました また 会員が出品した特用林産物等の展示会を開催し 会員間での人気投票を行いました 翌日 (10 月 14 日 ) は 長浜市木之本運動広場において開催された 山を活かす 山を守る 山に暮らす交流会 2017 に参加しました この交流会では 林研独自のブースを出展し 特用林産物や切り株イス等の販売 板絵教室 ゴム鉄砲作り教室 丸太切り体験を行うとともに 山の匠実演会として会員によるチェーンソーアートの実演や林研各支部対抗の丸太ベンチづくり競技会を行いました この 2 日間において受賞された方々は 以下のとおりです ( 森林政策課普及指導係 ) 滋賀県立大学高橋卓也教授による講演 山村文化を育む森林資源のあれこれ 特用林産物等展示会 ( 県林業協会長賞 : 竹中島眞博氏 ) 林業活動コンクール表彰 ( 滋賀県知事賞 : 川村幸義氏 ) 3

施設紹介 歴史と技術を伝える木造施設 しょうの旧正野薬店包装場 今回紹介する施設は旧正野薬店包装場 ( 日野町村井 ) です 正野薬店の始まりは 江戸時代 正野玄三が 神農感応丸 ( 後に 萬病感応丸 ) という丸い合薬を考えだしたことと言われています 日野商人は それまで漆器や呉服等を販売していましたが 神農感応丸 の発売以降 小さく さらによく売れ利益の多い薬を売る商人が増え 主に北関東 東海地方で商いをしていました この包装場は大正時代に建築されたもので 当初は住居として利用され 後に薬品包装場に改築されましたが 老朽化のため平成 26 年度に森林整備加速化基金事業で復原しました 切妻造瓦葺一部二階建ての木造建築物で 店四畳半 ( 現玄関 ) 店台所 包装場の三部屋が並ぶ町屋形式の間取りです ラン職人による研修会が開催され 技術の継承や人材育成の場になりました 完成後は日野合薬製造道具 若手工芸家による焼き物等 伝統建築物に相応しい展示会等を開催し 日野町の歴史文化を地元住民や観光客に PR しています さらに日野合薬の製造工程ビデオを館内で放映しています 現在 旧正野薬店包装場は日野町まちかど感応館 ( 日野観光協会 ) 内にあり 日野町民だけでなく 県内外から多くの観光客が立ち寄る場所になっています 今後も日野町の歴史文化を伝えると共に 木造建築物の良さを伝える施設として期待しています ( 中部森林整備事務所東近江林業振興係 ) 包装場土間 包装場復原に当たって資材の再利用に努めましたが 老朽化等により一部のみの再利用になりました びわ湖材 と 残存部材 を利用して伝統的な工法を採用したものであり 特に新旧部材を繋ぐ 金輪継ぎ は 工事中には若手職人を対象にしたベテ 包装場和室 4

林業普及だより 中部森林整備事務所湖東林業振興係 架線系作業システム研修を実施しました 湖東地域では これまで他の地域と同様に森林作業道を開設し グラップルとフォワーダを用いた車両系作業システム ( 以下 車両系 という ) により間伐材を集材 搬出してきました 車両系は 奥山まで林道が整備されていて 密度も比較的高い当地域では取り組みやすく効率的な作業システムです しかし 当地域は急峻な林地が多く 事業地が奥山に移るにつれて 林地の保全上森林作業道の開設が難しいところが多くなってきました 森林組合から森林所有者への施業提案においても 森林作業道により林地が崩れるのではないかという不安から 従来通りの提案では同意を得ることが困難な場合も見られます このため 急峻な事業地での集材搬出に適し 林地への影響も極めて小さい架線系作業システム ( 以下 架線系 という ) に 搬器の吊り上げ準備 集材状況 ついて知識を深め 地形など現地条件に応じた施業方法の選択肢を持っておくことが必要だと考えました そこで 大滝山林組合で架線集材をされている作業班長の神細工公一さん ( 以下 講師 という ) に指導をお願いし びわこ東部森林組合のプランナー等 協力会社の方 ( 以下 受講者 という ) を対象に架線集材の基礎について現地研修を行いました 現地は 架線系の中でも比較的簡易な自走式搬器 ( イワフジ ラジキャリ ) により間伐材を集材搬出する現場です まず 講師から自走式搬器による架線集材の特徴 主索のライン取り 土場の配置 架設の手順について説明いただきました 併せて主 索に対し斜め上方に列状間伐を行う神細工式葉脈状間伐についても説明いただきました 現地の間伐は この葉脈状間伐と 残存木の劣勢間伐 を組み合わせて行われています その後 実際に元柱の控え索の設置 主索 走行索の張り上げ 立木の集材搬出まで実習しました 受講者の皆さんには 万能バイス ヒールブロック キトークリップなど普段馴染みのない架設部材を扱いながら その役割 架設の手順や勘どころなど研修していただきました 特に安全対策については元柱を補強するための添え木 止め木 控え木をワイヤーロープで締め付け 何重にも対策を行うなど重点をおいて体験していただくことができました 講師の作業の様子をうかがっていて実際に架線系に取り組むには 先を見越した作業の手配やワイヤーの緊張程度の把握 吊り下げた材の動きの予見など力学に対する深い知識と豊富な経験が必要なことが分かりました 受講者の一人からは 最初 ワイヤーロープが複雑に交差する架線集材は難しく手間の掛かる作業システムと感じていたが 研修を受けてみると難しいところはあるものの 経験を積み慣れていけば有効な作業システムだと思う 地形によっては架線集材を取り入れてみたい との感想がありました 受講者の皆さんには この研修をきっかけに架線集材に興味を持っていただき 作業システムの選択の幅を拡げ 地形など現地の状況に適した施業提案をしていただけるのではないかと 期待しています 講師による葉脈状間伐の説明 控え索の設置状況 5

治山 林道の紹介 治山林道調査におけるドローンの活用 近年 軽量で操作が簡易なことからドローンによる空中撮影が 様々な場面で利用されています 治山林道においても 森林の現況や台風などによる被災状況の調査を 迅速に広範囲かつ詳細に実施できるものとして ドローンの活用が期待されています そのような中 湖北森林整備事務所では 今年度から操縦技能をもった職員による調査を実施しています その結果 今まで地形が急峻で容易に近づくことのできなかった崩壊地の全貌を捉えることができ 今後 対策を検討するにあたって有効な資料を得ることができました また 9 月の台風 5 号では 林道が被災しましたが その状況を把握するのに大いに役立ったところです これからも ドローン操縦者を増やすとともに技 ~ 湖北森林整備事務所 ~ 能の向上に努め 航空法等の関連法を遵守し 治山林道事業の推進に活用していきたいと思います 林道国見線森林現況 平成 29 年 9 月台風 5 号林道横山岳線被災状況 森林政策課からのお知らせ 耐雪性少花粉スギ品種の開発に向けて 滋賀県では 平成 21 年度から少花粉スギ種子生産の取り組みを開始しました 平成 26 年度に初めて種子が取れると新聞でも紹介されたことで需要が高まり 増産することとなりましたが 新たな課題も出てきました 林業用の種子の生産は林業種苗法に基づき実施されており 設定された育種区の単位で育種を実施し 定められた配布区域でないと種苗のやり取りができないことになっています 滋賀県は二つの育種区にまたがっていますが 配布区域は県内一区です したがって 法律上は滋賀県で生産した種子から作った苗は県内どこに植栽しても問題はありません しかし 現在少花粉スギ種子を生産している採種園の品種の構成は 県南部には対応していても ス 人工交配状況 ギの植栽が多い県北部に向いているとはいえません そして 多雪地帯向けの少花粉スギ品種の選抜は進んでいないのが現状です そこで 県北部の多雪地帯でも植栽可能な少花粉スギの種子を生産するため いずれも滋賀県で選抜された少花粉スギ 蒲生 1 号 と耐雪製品種との人工交配を平成 27 年度から始めるなど 新たな取り組みを進めています ( 森林政策課普及指導係 ) 交配に用いる花粉銃 6

お住まいには びわ湖材を 甲賀市水口町杣中 160 甲賀市甲南町深川 2007 http://www.kouka.ne.jp/ kourin/ 組合の力で安心で活力ある健全な森林づくりをすすめています 森林整備 緑地管理 支障木伐採 建築 建設木材料 木製品販売 施工 林業資材 機械器具販売 滋賀中央 滋賀中央森林組合 本所 土山事業所 信楽事業所 日野事業所 甲賀支所 URL:http://shiga-forest.jp/ mail:shiga-shin@shiga-forest.jp 本所 528-0014 甲賀市水口町鹿深 3-39 TEL 0748(65)4180 FAX 0748(65)4181 土山事業所 528-0211 甲賀市土山町北土山 361 TEL 0748(66)0015 信楽事業所 529-1832 甲賀市信楽町小川出 1-1 TEL 0748(82)0758 日野事業所 529-1602 蒲生郡日野町河原 1-1 TEL 0748(52)4334 甲賀支所 520-3431 甲賀市甲賀町大原中 541 TEL 0748(88)2127 本社 / 草津市東矢倉三丁目 11-70 TEL(077)562-7111( 代 ) 資料館 / 大津市中央三丁目 1-33 TEL(077)522-5577( 代 ) 森林整備から木製品販売 施工まで 何でもご用命下さい土木工事用木質資材生産 木製公園施設生産 施工 滋賀北部 滋賀北部森林組合 ( 木材加工所 ) ランバーベース 本所 521-0225 米原市市場 438 TEL0749-55-8008 浅井事業所 526-0244 長浜市内保町 2535 TEL0749-74-0276 htp: / / www.lumber-base.jp / 7

お知らせ 林業用の苗木生産に新しい動きが出てきています 戦後植えられたスギやヒノキの人工林の多くが利用可能な時期を迎え 今後 主伐の増加が見込まれています 主伐後は森林の有する多面的機能の早期回復および森林資源の循環利用を図るために 再造林することが大切です この再造林に必要な林業用苗木についての最近の動きを紹介します 苗木の生産事業者が増え 県内での苗木生産量は増加 しつつあります 滋賀県内では生産事業者の減少に伴い ほとんどの 都道府県に1つずつある苗木生産事業者の協同組合が 平成10 年に解散されました スギやヒノキといった林業 用苗木の生産のためには 県の実施する生産事業者講 習会を受け 生産事業者として県知事の登録を受ける必 要があります 平成 5 年度以降 開催していなかった講 習会を平成 26 年度に再開し 今年度までに県内外から 合計 21名の受講がありました また 生産事業者の登 録も平成 26 年度以降 新たに 8 名の登録がありました そのうち4 名の生産事業者により 平成 29 年 9月に 滋 賀県山林種苗協同組合 が設立されました 今後 県内 の優良苗木供給や生産者の育成に取り組んで行かれる 予定です 新たに苗木の生産を始められた生産者は 試験栽培 中の方からすでに販売用に生産されている方まで様々で す その中でも東近 江市で苗木生産され ている松 居 農 園 株 式 会 社 は 国 の 補 助事業を活用した苗 木生 産 施 設 整 備に より 年間 5 万本を 目標に少花粉スギや ヒノキのコンテナ苗 コンテナ苗の生産状況 松居農園株式会社 の生産に取り組まれています コンテナ苗とは 根巻きを防止できる容器 コンテナ で育成した苗木で 根に培地を付けたまま出荷 植栽し 活着が良いため植栽時期の幅が広く また専用の植栽器 具を使用することで容易に植えられるなどのメリットがあ る苗木です 後述する一貫作業システムに必要不可欠な ものとされ 全国的に生産量が増加しています 再造林を推進する取り組みを行っています 再造林の実施を進めるためには 造林と保育にかける 費用を抑えることが必要です 伐採に使用した林業用機 械を活用して 地拵えや苗木の運搬を行うなど 伐採か ら造林までを低コストで一体的に実施する一貫作業シス テムが注目されています 県では今年度から伐採 造林一貫作業など低コスト造 林とニホンジカなどによる食害対策を併せて実証するモデ ル地区を設定し 再造林に関する技術開発とその普及に 取り組んでいます 林業用苗木の需要は ニホンジカの食害の影響もあり 造林面積が増えず未だ低迷が続いていますが この取り 組みを通じて苗木の需要を喚起し 県内で生産された苗 木が再造林に使用されることを期待しています また 森林所有者や造林者が山に植えてみたいと思ってもらえ るような優良な林業用苗木の生産と安定供給について 県として引き続き支援していきます 森林保全課 森づくり推進係 入って安心 森 林 保 険 お申し込みは 森林組合 県森連へ あなたの山を 総合的に保障 します 滋賀県森林組合連合会 大津市におの浜四丁目1番20号 TEL.077-522-4658 8 この印刷物は古紙パルプを配合しています