富山県射水市空き家実態調査について ~ 人が集い活気あふれるまち射水 / 人が安心して暮らせるまち射水 ~ 第 1 章射水市の概要 射水市は 平成 17 年 11 月に 1 市 3 町 1 村が市町村合併して誕生した市です 富山県のほぼ中央に位置しており 東西を県下 2 大都市である富山市 高岡市に

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意見集計結果 平成 30 年 月 5 日から2 月 5 日までの間, つくば市空家等対策計画 ( 案 ) について, 意見募集を行った結果,3 人 ( 団体を含む ) から2 件の意見の提出がありました これらの意見について, 適宜要約した上, 項目ごとに整理し, それに対する市の考え方をまとめまし

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四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

用への助成を除くと 住宅に関する融資や助成制度等の情報提供の充実 との回答割合が高い( 子育て住み替え意識調査 ) 以上のことから 住宅が手狭であることを理由に市外へ転出する若い世代が相当数存在し また その傾向が強まっていることがうかがえる また 住み替え後は4LDKの間取りを中心とした持ち家 (

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4-2 地域の課題人口の減少により 町内では老朽化した空き家 空き店舗が随所に見られるようになっており 平成 28 年 3 月に町内を調査したところ 空き家 空き店舗と思われる建物が 159 軒存在していることが判明した 特に 商店街 公共機関 医療機関等が近接する利便性の高い中心市街地における空き

一宮市住宅マスタープラン ~ 住み続けたいまち 住んでみたいまち 人々が生き生きと暮らせるまち ~ 概要版 平成 2 5 年 3 月 一宮市

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その他の法令等 消防法京都市火災予防条例道路法廃棄物の処理及び清掃に関する法律 対象 状況屋外における火災予防上危険なもの ( 火災の危険が迫っている場合のみに限定 ) 空き家, 空き地で火災予防上危険なもの認定区域内に生じている道路の交通に支障を及ぼすおそれのある行為自己所有地でごみ ( 一般廃棄

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[ 概要版 ] 倉吉都市計画 マスタープラン素案 鳥取県倉吉市

表紙

News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

定住意向で 今後も住み続けたい が過半数 ( 約 60%) を占めている 高齢者 障がい者対策で 身近なデイサービスの拡充 道路 公共施設のバリアフリー 相談窓口 等を求める意見が多い 子育て支援では 公園 保育所 児童館の整備 が多い 3) 周辺環境について より広い 地区単位の区分では以下のよう

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

加賀市農業委員会農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 1 月 26 日制定 加賀市農業委員会 第 1 指針の目的 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の一部改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等

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の復旧状況に関する長期的な見通しを可能な限り明らかにしながら 復旧の段階に 応じた役割の分析を行う 5) 交通事業者ヒアリング調査沿線地域に関係する交通事業者 ( 鉄道事業者 2 社 バス事業者 2 社 タクシー事業者 2 社その他 ) に聞き取り調査を行い 定性的な利用特性や地域の公共交通の問題点

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平成13年度分譲マンションアンケート調査(簡易集計結果)

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空き家数の推移と種類別内訳 住宅 土地統計調査 ( 総務省 ) によれば 空き家の総数は この 20 年で 1.8 倍 (448 万戸 820 万戸 ) に増加 空き家の種類別の内訳では 賃貸用又は売却用の住宅 等を除いた その他の住宅 ( いわゆる その他空き家 ) がこの 20 年で 2.1 倍

平成20年 住宅・土地統計調査から見た       美濃加茂

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目次 第 1 章計画の趣旨 1. 計画策定の背景と目的 2. 計画の性格 3. 対象地区 4. 計画期間 第 2 章本市の現状と推計 1. 住宅 土地統計調査の結果 2. 本市の空家の状況 3. 今後の推計 第 3 章基本的な方針 1. 計画の方向性 2. 所有者の適正な管理の促進 第 4 章推進す

空き家登録を希望される方へ


空家

基本方針

2

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また, 区域外の道路部分については, 区域内の道路の整備後に, 交通量等の利用状況をみて, 検討していきます 4 常磐自動車道の側道沿いの一方通行の道路について, 一方通行の制限を解除できないのか また, この道路の交通量についても調査を実施した上で, 区域外の道路の整備をしなければならないのではな

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目的とする建物や 老朽 損傷等が著しい建物 大規模な修繕が必要と認められる建物は除きます 物件登録に当たっては 書類による確認のほか 所有者立会いのもと 市の職員が現地調査を行い 登録可能かどうかの確認をさせていただきます その結果により 空き家の物件登録ができない場合もありますので あらかじめご了

高齢者住宅施策の現状と今後の方向性


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相続財産の評価P64~75

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SS過疎地問題に関する調査研究

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空き家の現状データ 参考資料 ⑴ 住宅数及び空き家数 表 1 住宅数の内訳 ( 資料 : 平成 25 年住宅 土地統計調査 ) 住宅数 居住世帯居住世帯なしあり総数一時現在者のみ建築中空き家 全国 60,628,600 52,102,200 8,526, ,800 88,100 8,19

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H24.07.11 射水市における空き家対策 平成 24 年 7 月 17 日 富山県射水市建築住宅課

富山県射水市空き家実態調査について ~ 人が集い活気あふれるまち射水 / 人が安心して暮らせるまち射水 ~ 第 1 章射水市の概要 射水市は 平成 17 年 11 月に 1 市 3 町 1 村が市町村合併して誕生した市です 富山県のほぼ中央に位置しており 東西を県下 2 大都市である富山市 高岡市に隣接しています 面積は面積 109.18km 2 半径約 7km のまとまりある地域です 中央に射水平野 南部に射水丘陵を配し 標高は海抜 0m~140.2 m となっています 射水市の位置 2

1. 人口 世帯等の状況 過去 10 年間の人口は増加傾向を示していましたが 平成 20 年は前年比減となっており 人口減へ転じています 世帯数は これまでのところ増加傾向を続けている 他方 1 世帯当り人員は 県平均よりやや多いものの減少傾向が続いており 小世帯化が進んでいます 人口 世帯数 95,000 94,500 94,000 93,500 93,371 93,503 93,829 人口世帯数 94,232 94,240 94,209 94,011 30,063 30,135 29,604 94,460 30,687 94,648 31,076 94,579 31,418 32,000 31,000 30,000 参考 平成 24 年 6 月 1 日現在人口 :93,792 人世帯数 :32,282 世帯 93,000 29,189 92,500 28,058 28,260 28,754 29,000 92,000 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 28,000 1 世帯人員 3.40 3.30 3.20 3.10 3.33 3.31 3.26 3.22 1 世帯当り人員 3.18 3.13 3.13 3.08 3.05 3.01 参考 平成 24 年 6 月 1 日現在 2.91 人 3.00 2.90 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 3

2. 住宅等の現況 1) 住宅所有関係別世帯数の推移 持ち家率は平成 17 年で 81.1% と高い割合で 近年もほぼ横ばい状態といえる 他方 公営 公団等の割合は 6.1% となっており 他の市町村より高い状況にある 民営の借家の割合は 増加傾向にある 空き家数の推移と種別戸数 旧新湊市 + 旧小杉町 H15 年 H20 年 H15 20 住宅 土地統計調査 富山県射水市富山県 住宅総数 24,670 407,700 33,960 424,300 空き家数 2,920 47,300 3,510 100.0% 52,200 100.0% 別荘等 2,900 50 1.4% 2,000 3.8% 賃貸住宅 21,200 1,590 45.3% 24,900 47.8% 売却用 1,800 120 3.4% 1,900 3.6% その他住宅 21,400 1,750 49.9% 23,300 44.7% 空き家率 11.8% 11.6% 10.3% 12.3% 4

2) 空き家状況山間地 ( 旧小杉町 ) 市街地 ( 旧大島町 ) 市街地 ( 旧小杉町 ) 市街地 ( 旧新湊市 ) 5

農村部 ( 旧下村 ) 同左 農村部 ( 旧新湊市 ) 6

沿岸部 ( 旧新湊市 ) 7

第 2 章空き家実態調査の背景と目的 1. 背景 合併以来空き家に関する市民からの相談が月平均 1~3 件あり これまでは その都度関係すると思われる所管課で相談に応じ対応をしていた 最初に対応した課以外の課が所管であった場合 分庁舎方式をとっているため他の庁舎へ行っていただくことも相談内容によってはあった 複数の担当課にまたがる相談内容もあり庁内で横断的な対応が必要とされる場合もあったが お互いに 仕事の押しつけ たらい回し をする場面が度々あり市民からの相談が苦情に変わってしまった 相談内容の代表的なものは 1 横の家が空き家で台風の時に屋根瓦が飛んできて自宅に飛んでくるかと心配 2 空き家で最近子供が中に入り遊んでおり このまま放置しておくと犯罪が発生 3 町内にある空き家の敷地に雑草が繁茂し蚊やハエが発生して環境が悪い 4 自宅近くの空き家に通りすがりの者がゴミを放棄していた 5 道路に ( 空き家 ) の屋根瓦が落ちて危険 6 閉店 ( 空き建築物 ) したパチンコ店の看板の一部が崩れて通行人に当たると怪我をする 8

先に説明した状況を踏まえ平成 19 年に 空き家に関する相談に関して関係課と想定される課で協議を行い窓口課を決め予定であったが決まらないまま協議は中断してしまった 平成 21 年になっても 空き家に関する相談があるのに拘らず依然このような状況が続いていた為 総務部へ再度庁内協議会の開催をはたらきかけ平成 21 年 10 月に漸く2 回目の庁内会議が開催し図 1の体制で暫定的に対応することになった 9

建築住宅課の空き家対策に対する取組 平成 21 年度建築住宅課では新市の 住まいまちづくり計画 ( 住宅マスタープラン ) を作成中で その中で今後の射水市における住宅施策のあり方を模索することを目的として意向調査を実施した 住まいまちづくり計画意向調査結果 1 空き家の増加に対する対策及び活用方法の検討 ( 住宅全般 ) 2 2~3 戸の空き家を利用した高齢者住宅整備 ( 高齢化 ) 3 まち中の空き家を買収し 老人介護施設に転用 ( 高齢化 ) 4 空き家を活用したコミュニティー広場づくり ( 市街地整備 ) 5 公共交通の運行数が少ない路線があるが沿線地区の空き家増加が要因ではないか ( まちづくり ) 6 空き地 空き家の多い地区 ( 海岸沿いの地区 ) で その土地を利用し海の眺望を活かした中高層アパートを整備する ( 景観 まちづくり ) この意向調査結果を参考に 住まいまちづくり計画 では具体的な住宅施策についての取組プログラム別添の 資料 -1 を策定し 空き家等実態調査の推進 プログラムを早期取組メューとして位置づけした 10

2. 空き家実態調査の目的 住まいまちづくり計画 に掲げている 空き家等実態調査の推進 と これまでの射水市の空き家対策を関連づけ調査結果を全庁で共有して横断的な施策の推進を図る目的でこの 空き家実態調査 を実施するものである 目標項目と方向性 目標 1 ハード ソフト両面の施策による安全 安心で豊かな住生活を支える生活環境の構築 2 住宅の適正な管理 再生 方向性 1 管理不全状態 危険な状態 にならないように適正管理の指導や条例化 2 危険家屋解体助成制度の創設 3 危険家屋解体除却の実施 4 維持修繕等の管理支援策の創設 3 多様な居住ニーズに応える新築 既存住宅双方の住宅市場の整備 4 市場において自力では適正な住宅を確保することが困難な者に対して居住の安定を確保 5 定住施策の推進 1 空き家情報バンクの充実 登録促進による空き家流通の活性化 2 空き家の有効活用の促進 移住交流促進事業の拡充 住替えシステムの創設によるセーフティーネット構築 借り上げ公営住宅の供給促進 住宅以外への利活用の促進 空き地カルテ作成によるデーターベースの構築 11

3. 推進体制 空き家対策 については短期的視点で対応すべき事項と中長期的な視点から対応すべき事 項に区分し 全庁的な取り組みとして検討していくために下図の 空き家対策庁内検討委員会 を設置し体制の整備を図った 空き家対策庁内検討委員会 市長政策室 まちづくり課 行政管理部 総務課 ( 事務局 ) 市民環境部 環境課 生活安全課 都市整備部 都市計画課 建築住宅課 福祉保健部 社会福祉課 産業経済部 消防 ( 商工観光課 ) ( 消防本部総務課 ) 今後参加予定 12

第 3 章空き家実態調査の内容 調査期間は 2 ヶ年であり年次毎の実施計画及び各年度における詳細な作業手順については 別添の 資料 -2 及び 資料 -3 のとおりである 1. 平成 23 年度調査 ( 空き家数及び場所等の把握 ) 1) 調査項目 以前に他で実施した調査項目を参考に検討し, 極力記載は簡略に 項目数は最小限 に設定し 記入項目の場合は択一式 2) 調査期間 平成 23 年 9 月から平成 23 年 12 月末日 13

3) 調査対象 一定の期間継続して使用しない状態におかれている建築物 ( 操業 営業を停止したまま放置されている建築物も含む ) 但し共同住宅の一室のみが空き部屋となっているような場合に他の部屋には入居者がいるとき当該建築物としては調査対象外 調査対象区域は市内全域 対象建築物は建築面積 50 m2以上の全ての建築物 調査表は別添の 資料 -4 を参照 想定調査件数は住宅 土地統計調査から賃貸住宅 売却用等を除いた約 1,800 件とした 4) 調査表の配布 市内に組織されている 27 自治会 ( 校下単位の自治組織 ) に対して全自治会の定例会が開催されたときに調査の依頼を行い市報配布と合わせて市内全世帯 ( 事業所も含む ) に配布 配布後 調査に関しての説明会を開催希望した 9 自治会で開催 5) 調査表の回収 自治会より最寄りの行政センターへ届けてもらい回収 6) 調査の中間取りまとめ 平成 23 年度調査のとりまとめとしては地域別空き家数の把握及び位置データーを GIS データーとして作成 14

2. 平成 24 年度 ( 管理者若しくは所有者を特定し意向調査等の実施 ) 1) 意向調査の内容昨年度地元自治会 ( 町内会 ) の協力により実施した調査により大まかな建物概要については把握したが所有者 ( 管理者 ) に対する意向調査や現地補足調査等を実施することにより老朽危険家屋に対する地域の安全性及び防災上の確保 空き家有効活用による居住者ニーズに対応した住み替え観点等を調査の目的とし今後の本市における横断的な住宅施策を推進するための基礎資料とする 2) 意向調査の実施方法所有者の特定は登記簿謄本より行い 地元自治会への聞き取りも補足的に実施し特定する 意向調査の設問については 空き家対策に関する庁内検討委員会 においてそれぞれの所管課からの視点で協議し決定する 別添 資料 -5 参照 15

3) 調査期間平成 24 年 4 月から平成 25 年 3 月末日 ( 予定 ) 4) 調査対象昨年度の調査結果より空き家総数約 1,350 棟を対象に実施 5) 調査表の配布及び回収空き家を管理または所有する者に対して配布するもので原則として市内在住者へは直接配布し回収する また市外在住者については郵送により配布回収 6) 現地補足調査平成 23 年度の調査における建物の損耗状態調べは 自治会 ( 町内会 ) による感覚的評価によるものと想定され 空き家の今後の利活用を考えるとき 所有者の意向がもっとも大切であり 今年度実施予定の意向調査によよって 賃貸または売却等の活用意向 がある住宅について現地調査を行うことが重要と考える 調査に際しては建築の専門家による調査を行うこととし 該当建物の損耗状態の概況を統一的に把握することでより利活用促進に向けた住宅施策 ( 修繕に対する支援や空き家情報バンクへの登録促進 見逃されがちな住まいの文化的価値の発見等 ) に資するより充実した基礎資料になるものと考える 16

7) 空き家実態調査の取りまとめ 報告 空き家の概要 アンケート調査結果 現地補足調査結果 議会報告及び市報 ホームページ等へ掲載 17

第 4 章今後の展開 1. 空き家対策に関する今後の取組について 調査結果を関係課で構成される空き家対策庁内検討委員会にて情報を共有し それぞれの所管課の視点から 空き家 対策の施策を検討し実施する また その施策を所管課で検証すると同時に庁内検討委員会へ報告し課題の整理を行う 射水市 空き家対策庁内検討委員会事務局 : 総務課関係課 :9 課 ( 予定 ) 政策アドバイザー A 課 B 課 C 課 I 課 課毎に施策の検討 施策 検証 報告 空き家施策の展開 18

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