(2) 教科の問題結果から見られる特徴 基礎的な内容を問う問題については おおむね成果が見られるが 記述式の問 題や基礎的な内容を問う問題の一部に 依然として課題が見られる 主な成果主な課題 ( は問題形式による課題 ) 国語 学年別漢字配当表に示されている漢字を 指定された箇所の正しい筆順を示すこ

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平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

依然として課題 問題例 記述式の問題について 依然として課題が見られる が見られる問題 小学 3 年国語平均正答率 46.0% 書くことが苦手 というように 漠然とした課題把 握では 課題改善はなかなか進みませんね 今後の指導 算数 数学科においては 算数 数学的用語を用いて 事実 方法 理由や根拠

H

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

①H28公表資料p.1~2

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

H30全国HP

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

解禁日時新聞平成 30 年 8 月 1 日朝刊テレビ ラジオ インターネット平成 30 年 7 月 31 日午後 5 時以降 報道資料 年月日 平成 30 年 7 月 31 日 ( 火 ) 担当課 学校教育課 担当者 義務教育係 垣内 宏志 富倉 勇 TEL 直通 内線 5

平成 30 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

平成 28 年度埼玉県学力 学習状況調査各学年の結果概要について 1 小学校 4 年生の結果概要 ( 平均正答率 ) 1 教科区分による結果 (%) 調査科目 羽生市 埼玉県 国語 算数 分類 区分別による結果 < 国語 > (%) 分類 区分 羽生市 埼

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

平成 29 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

Taro-H29結果概要(5月25日最終)

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

算数でも 知識 (A) 問題 活用 (B) 問題とも 全領域で全国平均を上回りました A 問題では 14 問中 12 問が全国平均を上回り うち8 問が5ポイント以上上回りました 下回った2 問は 直径と円周の長さの関係理解 と 除法で表す2 量関係の理解 でした B 問題では 10 問中 9 問が

3 小学校 : 教科に関する調査 1 人吉 球磨の平均正答率と比較すると 国語 A 算数 Aともに下回っている 国語 B 算数 Bは人吉 球磨と同等である 2 熊本県の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている 3 全国の平均正答率と比較すると すべてにおいて下回っている (1) 小学校国語

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

<4D F736F F D AA90CD E7792E88D5A82CC8FF38BB5816A819A819B2E646F63>

教科の見方 ~ 例算数 ~ 大阪市の平均正答率を表しています ( 算数と理科のみ ) このグラフの項目は 学習指導要領ので平均正答率を表しています このグラフの項目は 問題の内容ごとに平均正答率を表しています 各学での がんばりがみられた点 と がんばりが必要な点 を示しています このグラフの項目は

国語 B 柏原 埼玉県 全国 話すこと 聞くこと 書くこと 読むこと 算数 A 柏原 埼玉県 全国 数と計算 量と測定 図形 数量関係 算数 B 柏原 埼玉県 全国

国語 A: 本校と全国の領域別平均正答率比較 領域全国平均正答率下回っているやや下回っているほぼ同じやや上回っている上回っている 話すこと 聞くこと 90.8% 書くこと 73.8% 読むこと 74.0% 伝統的な言語文化と国語の特 質に関する事項 67.0% 漢字を正しく読んだり 文の中で正しく使

国語 A: 本校と全国の領域別平均正答率比較 話すこと 聞くこと 90.8% 書くこと 73.8% 読むこと 74.0% 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 67.0% 考 察 話すこと 聞くこと では 相手や目的に応じて 理由や事例などを挙げなが ら筋道を立てて話すことができています 今後も

平成 3 年度花乃井中のあゆみ 調査結果から 成果と課題 学力調査では すべての項目において平均値を上回っているが 平均値では若干下回っている教科もある 平均正答率を平均と比べると 国語 A は - ポイント 国語 B は -2.2 ポイント 数学 A は +6.9 ポイント 数学 B は +6.

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

平成21年度全国学力・学習状況調査の結果分析(非公表資料)

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと


平成19年度全国学力・学習状況調査_調査結果のポイント

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

平成18年度「島根県学力調査」の調査結果

file:///D:/Dreamweaber/学状Web/H24_WebReport/sho_san/index.htm

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

平成24年度全国学力・学習状況調査の結果について(概要)

小学校における県平均正答率との比較 市と県の平均正答率の差を比べると 国語 A B 算数 A B 理科のすべての教科 領域 区分で 5ポイント以上の差のものはなくなった 国語 A 市 :68.2% 県 :70.1% 差 :-1.9ポイント 国語 B 市 :49.6% 県 :53.6% 算数 A 市

平成 25 年度の全国学力 学習状況調査の下野市の全体の結果 ( 国語, 算数 数学 ) は, 小学校, 中学校ともに, すべての領域で, 全国平均正答率を上回る結果となった 小学校の全国学力調査全体結果について 小学校は国語 AB, 算数 AB ともに, 数ポイント全国平均正答率を上回っていた 小

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

平成19年度全国学力・学習状況調査の結果をふまえた指導改善策

<H19 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平成 23 年度は震災のため中止となりました 豊能町立小学校全国学力学習状況調査結果 ( 平均正答率全国を 1 として ) H19 H20 H21 H

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

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(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

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HP用【通常版:しばりなし】H27調査結果概要

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(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

201509_H27全国学力学習状況_H1_P1-22.indd

< 中学校 3 年生 > [ 国語 ] 主として 知識 に関する題 主として 活用 に関する題 ともに, 全国平均をやや上回る状況でした [ 数学 ] 主として 知識 に関する題 は全国平均をやや上回り, 主として 活用 に関する題 はやや下回る状況でした 数学 A 資料の活用 の領域は, 全国平均

別紙様式 平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果と考察及び対策について 東松島市立宮野森小学校 1 国語科 (1) 国語 A 平均正答率 ( 宮城県 全国との比較 ) 話す 聞く能力 書く能力 読む能力 言語についての知識 理解 技能 全体 県比較

2 教科に関する調査の本県の結果 (1) 全体の概要 全国平均正答率を下回っている教科もあるが, 全体的に改善の傾向が見られる 特に中学校においては大幅な向上が見られる 小学校では, すべての教科で全国平均正答率を下回っている 中学校では, 国語 A B, 数学 B で全国平均正答率を上回っている

< 中学校 3 年生 > [ 国語 ] 全体としては, 全国平均とほぼ同じ状況でした 主として 知識 に関する問題 では, 話すこと 聞くこと が全国平均をやや上回り, 他の領域はやや下回る状況でした 主として 活用 に関する問題 では, 話すこと 聞くこと 書くこと 読むこと が全国平均とほぼ同じ

平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果について ( 速報 ) 1. 調査の概要 実施日平成 30 年 4 月 17 日 ( 火 ) 調査内容 1 教科に関する調査 ( 国語 A 国語 B 算数 数学 A 算数 数学 B 理科 (3 年に 1 回 )) A 問題 : 主として知識に関する問題 B

5 分析 3 通過率 30% 未満の児童生徒の状況 (1) 通過率 30% 未満の児童生徒の教科教科調査における調査における状況 ここでは, 基礎 基本 定着状況調査の教科調査における各教科の県の平均通過率と各教科のタイプ Ⅰ の通過率 30% 未満であった児童生徒の平均通過率をグラフと表で設問ごと

29全国・県学力調査結果報告表紙

4 調査結果について (1) 教科に関する調査の結果 ( 公立 ) の平均正答率を % として換算した市内の領域 観点 問題形式別正答率 グラフの途切れは, 問題が出題されなかった項目 < 小学校 > : 概要 : 課題 : 今後の学習ポイント国語 A( 基礎 ) 国語 B( 活用 ) 話すこと聞く

Ⅰ 実施の状況 1 実施目的 学習指導要領の内容の定着度等を把握し 本県が進める少人数学習の成果や課題を捉え 学習指導の工夫改善を図るとともに 全国学力 学習状況調査 本調査及び高校入試を活用して 学習指導における検証改善サイクルを確立し 児童生徒の学力向上に資する 2 実施学年 小学校 4 年生

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Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

指導方法等の改善計画について

情報コーナー用

3 三浦市小学校の結果 (1) 三浦市立小学校の教科別平均正答率国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 理科 三浦市 ( 公立 ) 61.3% 58.1% 69.0% 37.2% 54.8% 神奈川県 ( 公立 ) 67.9% 64.3% 74.0% 44.8% 60.4% 全国 ( 公立 ) 70

愛媛県学力向上5か年計画

平成 28 年度山梨県学力把握調査 結果分析資料の見方 調査結果概況 正答数分布グラフ 分布の形状から児童生徒の解答状況が分かります 各学校の集計支援ツールでは, 形状だけでなく, 県のデータとの比較もできます 設問別正答率 無解答率グラフ 設問ごとの, 正答率や無解答率が分かります 正答率の低い設

5 学習到達度調査の基本的な考え方学習到達度調査では 各教科の設問ごとに 目標値 を定め 児童 生徒の 正答率 がこの 目標値 に対して -5ポイント以上から +5ポイント未満の間であった場合 目標値と同程度としている 目標値 学習指導要領に示された内容について標準的な時間をかけて学んだ場合 設問ご

< 中学校 A B 問題 > ( 単位 %) 教科 富士見市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 数学 A 数学 B < 中学校国語 A> ( 単位 %) 話すこと 聞くこと 書くこと

平成 26 年度 高知県学力定着状況調査結果の概要 速報版 平成 27 年 2 月 高知県教育委員会

町全体の状況を把握 分析するとともに 平均正答率については 全国 全道との比較を数値以外の文言で表現します また 質問紙調査の結果や 課題解決に向けた学力向上の取組を示します (3) 学校ごとの公表小規模校において個人が特定される恐れのあることから 学校ごとの結果公表はしません (4) 北海道版結果

平成 27 年度の全国学力 学習状況調査の下野市の結果は 小学校では国語以外の教科で 中学校ではすべての教科で 全国平均正答率を上回る結果となった 小学校の全国学力調査全体結果について 算数 A B および理科ともに 全国平均正答率を上回った しかしながら 国語 A B は全国平均正答率を下回った

国語について (1) 結果 国語 A 国語 B ともに県 全国を下回っている 無回答率が県 全国の平均を上回っており 特 に記述式の問題で目立っている (2) 課題 話し合いの場面で 話し合いの内容のポイントをつかむことに苦手意識がある 漢字の読み取りに関しては県と同等であったが 漢字の書き取りに関

全国学力・学習状況調査の指導改善策

小学校においては 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B の全ての調査において 全国平均正答率を 0.5 から 1.2 ポイント下回っている 中学校においては 国語 B で 1 ポイント下回った以外は 全国平均正答率を 0.1 から 1.4 ポイント上回って いる 文部科学省によると 全国的には 以

平成21年度全国学力・学習状況調査の結果分析(非公表資料)

はじめに道教委では 今年 4 月 19 日に実施した 平成 28 年度全国学力 学習状況調査 の調査結果を 9 月末に公表しました 教育委員会では 本町の調査結果について 道教委が作成した 北海道 ( 公立 ) における調査結果 に沿って概要を取りまとめました 今年で 10 回目となります本調査は

Transcription:

平成 26 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 7 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内全 ての児童生徒の学力の確実な定着と向上を図る (2) 実施期日 平成 26 年 10 月 29 日 ( 水 ) 学校の状況に応じて 10/27~10/31の期間に実施 (3) 実施対象及び実施内容 1 小学校 学年 実施人数 内容 ( 時間 ) 第 3 学年 10,937 人 国語 算数 ( 各教科 40 分 ) 及び質問紙 第 4 学年 11,392 人 国語 算数 ( 各教科 40 分 ) 及び質問紙 第 5 学年 11,571 人 国語 算数 社会 理科 ( 各教科 40 分 ) 及び質問紙 第 6 学年 11,876 人 国語 算数 ( 各教科 40 分 ) 及び質問紙 2 中学校 学年実施人数内容 ( 時間 ) 第 1 学年 11,734 人国語 数学 ( 各教科 45 分 ) 及び質問紙 第 2 学年 11,354 人国語 数学 社会 理科 英語 ( 各教科 45 分 ) 及び質問紙 2 教科の問題に関する結果 (1) 平均正答率 1 小学校 学年 国語 算数 社会 理科 第 3 学年 57.6% 70.9% - - 第 4 学年 68.0% 62.5% - - 第 5 学年 56.3% 59.9% 50.7% 64.0% 第 6 学年 65.0% 61.8% - - 2 中学校 学年国語数学社会理科英語 第 1 学年 53.7% 57.9% - - - 第 2 学年 48.8% 51.7% 47.9% 41.1% 54.4%

(2) 教科の問題結果から見られる特徴 基礎的な内容を問う問題については おおむね成果が見られるが 記述式の問 題や基礎的な内容を問う問題の一部に 依然として課題が見られる 主な成果主な課題 ( は問題形式による課題 ) 国語 学年別漢字配当表に示されている漢字を 指定された箇所の正しい筆順を示すこと 正しく読むこと ローマ字をひらがなに直したり 単語を 文脈にふさわしい言葉を選ぶこと ローマ字に書き換えたりすること 問題例 3 自分の考えを具体的に書くこと 小算数 加減乗除の計算をすること 問題例 1 もとにする量 くらべる量 割合の関係学 数の仕組みや図形の基本的な内容を理解について理解すること校すること 問題場面をテープ図や線分図に表すこと 理由や根拠 方法などを言葉や式を使って書くこと 社会 商業施設や廃棄物の再利用など 身近な 稲作に従事している人々の工夫を資料か事象について理解することら読み取り 条件に合わせて記述すること 理科 実験器具の操作方法などについて理解す 乾電池の並列つなぎを作図によって表現ることすること 国語 文脈に即して漢字を正しく読むこと 物語や小説などの文章を読んで 登場人 国語辞典の使い方や文法について理解す物の関係や心情の変化を捉えることること 問題例 2 説明文や論説文を読んで 要旨や筆者の主張を捉えること 話し合いの流れや文脈に応じて 話す内容や理由を条件に従って書くこと 数学 分数の計算や 正の数 負の数の意味を 割合の意味を理解し 具体的な事例に当実生活に結び付けることてはめて問題を解決すること 数直線から数を読み取ること 図形の移動や求積について理解すること中 問題例 4 学 数量の大きさや関係を数式に表したり 校課題解決に必要な条件を読み解いたりすること 社会 日本の歴史における主な出来事等につい 各時代における外国との交流の様子を理て理解すること解すること 理科 熱分解により生成される物質について理 実験データに基づいて類推すること解すること 英語 絵などを見ながら 英文をもとに 状況 英文の読み取りをもとに 適切な英語をにあったものを選択すること指定された単語数で書くこと

成果の見られる問題 小学校 問題例 1 中学校 問題例 2 小数の加法の計算について改善傾向が見 国語辞典の使い方について 相当数の生徒 られる が理解できている 3+1.5 資源 資金 試験 資産 という 4つの語を 国語辞典に載っている順番に小学算数並べたとき 最初にくる言葉は 4 年平均正答率 79.4% ( ア資源イ資金ウ試験エ資産 ) 5 年平均正答率 76.3% 6 年平均正答率 85.5% 正答 イ H25 全国調査 (0.75+0.9の計算) 山口県平均正答率 71.7% 中学 1 年国語 平均正答率 87.3% 課題の見られる問題小学校 問題例 3 ローマ字をひらがなに直したり 単語をローマ字に書き換えたりすることに 依然として課題が見られる 次のローマ字のことばをひらがなで書きまし ょう Nippon 次の言葉をローマ字で書きましょう 日本 ( にっぽん ) 小学国語 3 年平均正答率 % 4 年平均正答率 55.6% H25 県確認問題 ( happa を読む) 4 年平均正答率 47.4% 小学国語 5 年平均正答率 38.1% 6 年平均正答率 47.2% H21 全国調査 ( たべもの と書く ) 山口県平均正答率 45.8% 中学校 問題例 4 図形の移動や求積について理解することに課題が見られる 正答 12 完答 34 完答 (1)1 ABC 2 二等分線 (2)3 AC 4 垂直二等分線 中学 2 年数学 (1) 平均正答率 22.9% (2) 平均正答率 10.5%

3 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査の結果 質問紙調査結果から見られる特徴 発表する機会 授業の目標を示すこと 授業の振り返りに関する質問項目等において 全ての学年で 肯定的な回答をした児童生徒が 昨年度より増加している 各教科の 学習が好きだ 授業の内容がよく分かる という質問項目において 全ての学年 教科において 肯定的な回答をした児童生徒が 昨年度より増加している 家庭での学習時間については 改善傾向にはあるものの 依然として課題が見られる 以下のグラフは 学年進行による推移 平成 25 年度調査結果との比較状況が分かるよう 平成 25 年度と平成 26 年度の結果をまとめて掲載している は 平成 26 年度全国学力 学習状況調査における山口県の結果を示している 質問 普段の授業では 自分の考えを発表す る機会が与えられていると思う 質問 普段の授業では はじめに授業の目標 が示されていると思う どちらかといえば どちらかといえば当てはまらない 当てはまらない どちらかといえば どちらかといえば当てはまらない 当てはまらない 43.1 37.0 14.2 5.7 62.9 24.1 8.7 44.1 36.0 6.1 66.2 22.3 7.8 3.8 43.5 36.3 15.1 5.2 63.4 23.7 8.6 46.3 36.2 4.1 69.3 21.2 6.8 2.8 48.5 36.3 11.6 3.6 64.5 24.1 8.3 3.2 51.9 34.2 11.2 73.1 19.4 5.3 55.6 34.1 8.0 2.4 64.5 25.5 7.5 2.6 58.6 32.3 7.3 1.9 76.5 17.8 1.3 57.1 30.7 9.4 66.3 22.4 8.5 44.2 40.4 11.5 3.9 50.3 35.7 10.8 3.2 49.5 39.5 8.7 2.2 71.8 23.2 3.9 1.1 41.6 43.6 10.7 4.2 42.6 40.0 13.2 44.8 43.1 9.2 2.8 62.8 29.8 5.8 1.7 48.0 40.5 9.3 46.8 36.8 13.1 3.2

質問 普段の授業では 最後に振り返る活動 をよく行っていると思う 質問 国語の勉強は好きだ どちらかといえば どちらかといえば どちらかといえば当てはまらない 当てはまらない どちらかといえば当てはまらない 当てはまらない 42.8 35.5 15.4 6.3 38.2 30.7 17.6 13.6 44.1 5.8 38.4 31.2 17.0 43.1 36.4 14.8 5.7 33.3 33.2 19.8 46.2 37.0 13.2 3.7 31.6 36.4 19.7 12.3 39.1 39.5 16.3 5.1 25.1 35.3 2 15.3 11.8 3.1 26.7 37.7 22.8 12.8 35.7 43.6 16.2 4.5 21.8 26.4 15.1 46.0 39.5 1 2.4 2 25.8 14.1 39.0 17.7 5.0 21.8 37.2 26.5 14.4 19.8 44.0 28.4 7.8 24.9 36.3 25.5 27.6 21.1 4.2 25.1 39.7 24.4 10.7 13.0 40.4 34.1 12.5 23.2 37.0 26.5 23.3 44.2 26.2 6.3 2 38.4 25.4 11.9 15.6 40.3 33.8 9.9 23.1 26.9 11.9 質問 算数 数学の授業の内容はよく分かる どちらかといえば どちらかといえば当てはまらない 当てはまらない 54.2 55.4 49.1 47.0 50.5 42.3 45.7 29.6 29.4 33.3 33.8 34.4 33.7 39.7 38.2 34.9 11.0 10.7 12.2 11.6 1 5.2 4.5 5.8 4.9 5.3 4.4 3.6 4.6 35.2 38.9 18.9 7.1 質問 学校の授業時間以外に 普段 1 日当 たりどれくらいの時間勉強しますか 1 時間以上 30 分以上 1 時間より少ない 30 分より少ない全くしない 7.3 7.6 5.9 5.9 7.6 35.1 39.3 38.5 16.2 16.3 16.2 17.3 13.9 39.2 40.1 45.0 45.1 42.6 46.7 45.6 44.7 46.5 27.6 27.0 24.8 23.8 26.3 15.7 14.9 13.0 3 時間以上 2 時間以上 3 時間より少ない 1 時間以上 2 時間より少ない 30 分以上 1 時間より少ない 30 分より少ない全くしない 7.7 7.2 6.5 6.5 7.4 2.5 2.0 1.9 1.7 1.3 35.2 39.3 18.9 6.7 27.2 37.8 23.6 11.4 8.5 23.3 37.1 19.8 7.9 3.3 29.8 36.8 38.6 37.9 2 18.2 9.5 7.0 6.5 5.2 5.1 7.5 23.1 18.9 18.6 23.0 35.1 38.6 36.1 23.4 23.7 21.1 20.1 11.6 10.9 8.0 9.3 5.9 5.0 3.9 結果等の詳細については 山口県教育庁義務教育課ホームページに掲載しています http://www.pref.yamaguchi.lg.jp/cms/a50900/kakunin/top.html

4 やまぐちっ子の学力向上に向けて やまぐちっ子の学力を育む検証 改善委員会 では 学校における取組や教育委員会の施策 これまでの全国学力 学習状況調査や 学力定着状況確認問題 の結果等を踏まえ 今後の取組の一層の充実に向けた提案をまとめました 今後の取組の一層の充実に向けて 提案 (1) 学校の組織的な取組 ( 学校の力を伸ばす ) 1 全国学力 学習状況調査と県学力定着状況確認問題の結果の共有と活用による 年間 2 回の検証改善サイクルの確実な定着を図る 2 学級や学年 教科の枠を越えた全教職員による組織的な指導体制づくりの一層の推進を図る (2) 指導方法の工夫改善 ( 授業の力を高める ) 3 授業における 課題の提示 話合い活動 振り返り の確実な実施を図るとともに 授業評価による授業改善を促進する 4 授業づくり拠点校 等における研修会を充実し 質の高い授業に触れることを通して指導力の向上を図る 5 学力向上推進リーダー 学力向上推進教員を効果的に活用し 学習課題や発問 板書計画等 授業づくりに関する研修の充実を図るとともに 日々の授業実践や授業研究を通じた研修の日常化を促進する (3) 学習環境の整備 ( 学習環境を整える ) 6 全校共通の学習のルールの確立や学びを促す教室環境の充実に向け 指導資料 通常の学級における特別支援教育の充実のために 等を活用するなど 学習環境整備に向けた取組の推進を図る 7 小中連携による相互乗り入れ授業や小学校における授業交換による教科担任制を推進し 児童生徒一人ひとりの状況に応じたきめ細かな指導体制の一層の充実を図る (4) 学習習慣の確立 ( 学習習慣を身に付ける ) 8 自主学習や家庭学習の充実に向け やまぐち学習支援プログラム の活用を図るなど 児童生徒一人ひとりの学力の状況に応じた取組を促進する 9 学力分析支援ツール を活用した児童生徒 保護者への適切な情報提供により 学校と家庭が一体となって学力向上を推進する 家庭 地域との連携 協働 ( すべての取組の基盤として ) 10 コミュニティ スクールや 地域協育ネット を積極的に活用するとともに 県民総がかりによる学力向上に向けた気運の醸成を図る 本提案をもとに 各市町教育委員会及びやまぐち総合教育支援センターとの連携強化を進め 4 つの重点取組事項にそって 学校 家庭 地域が一体となった オールやまぐち による学力向上の取組が一層推進されることを期待します