Microsoft PowerPoint - 7.【資料3】国民健康保険料(税)の賦課(課税)限度額について

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参考資料

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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

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( 参考 ) 平成 29 年度予算編成にあたっての財務大臣 厚生労働大臣の合意事項 ( 平成 29 年 12 月 19 日大臣折衝事項の別紙 ) < 医療制度改革 > 別紙 (1) 高額療養費制度の見直し 1 現役並み所得者 - 外来上限特例の上限額を 44,400 円から 57,600 円に引き上

平成 24 年度国民健康保険税税率改定案 1 医療保険分 ( 基礎課税額 ) 現行 改定 増減 伸率 所得割額 4.30 % 4.63 % % 資産割額 % 9.80 % % 税率等 均等割額 17,100 円 18,000 円 900 円 5.3%

平成 28 年 1 月 13 日 ( 水 ) 第 6 回立川市国民健康保険運営協議会 資料 3 平成 28 年度国民健康保険料率等の改定について ( 係数発出及び制度改正等に伴う変更後 )

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社会保障 税一体改革大綱(平成24 年2月17 日閣議決定)社会保障 税一体改革における年金制度改革と残された課題 < 一体改革で成立した法律 > 年金機能強化法 ( 平成 24 年 8 月 10 日成立 ) 基礎年金国庫負担 2 分の1の恒久化 : 平成 26 年 4 月 ~ 受給資格期間の短縮

Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 国保は構造的な問題を抱えており 被保険者の保険料負担軽減のために法定外繰入金を繰入れているといった状況は 全国的な状況であることから 国は全国で約 3,400 億円の公費を拡充し 国保の財政基盤の強化

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年金改革の骨格に関する方向性と論点について

平成 31 年度国民健康保険税率等 及び多子世帯に対する国民健康保 険税の減免について ( 答申 ) 平成 31 年 1 月 31 日 武蔵村山市国民健康保険運営協議会

任意継続被保険者制度について

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

第9号様式(第10条、第19条、第20条関係)

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参考資料

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

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費用負担のあり方 1. 介護保険制度における費用負担 介護保険制度は 制度創設時において 介護サービスの財源を安定的に確保していくためには 給付と負担の関係が明確で 負担について国民の理解を得やすい社会保険方式とすることとし 介護サービスの地域性や地方分権の流れ等も踏まえ 国民に最も身近な行政単位で

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< 現行 > 対象者医療区分 Ⅰ(Ⅱ Ⅲ 以外の者 ) 1 * 医療の必要性の低い者医療区分 Ⅱ Ⅲ 1 2 * 医療の必要性の高い者 ( 指定難病患者を除く ) 3 指定難病患者 2 生活療養標準負担額のうちにかかる部分 1 日につき32 1 日につき 1 日につき < 見直し後 > 対象者医療区

一般会計繰入金保険基盤安定軽減世帯の軽減された国保料及び軽減された被保険者数に比例した支援金を積算した額を算定 財政安定化支援事業全国の総額が定まっているため 2008 年度と同額と仮定 その他 2008 年度と同額と仮定 その他の収入 2008 年度から 2025 年度の保険給付費の伸び率と同様と

4月20日(水)衆・厚労委 古屋範子議員の議事録(抜粋)

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Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 保険料減免制度について 府の統一基準に一致させることで急激な保険料増加となる世帯が生じることから 段階的に低所得者減免制度を解消していく 保険料の減免制度については 平成 30 年度からは災害 収入減

< 参考資料 目次 > 1. 平成 16 年年金制度改正における給付と負担の見直し 1 2. 財政再計算と実績の比較 ( 収支差引残 ) 3 3. 実質的な運用利回り ( 厚生年金 ) の財政再計算と実績の比較 4 4. 厚生年金被保険者数の推移 5 5. 厚生年金保険の適用状況の推移 6 6. 基

資料2-1(国保条例)

特別調整交付金のうち 非自発的失業財政負担増特別交付金 ( 以下 失業特別交付 金 という ) は 国民健康保険の調整交付金の交付額の算定に関する省令 ( 昭和 38 年 厚生省令第 10 号 ) 第 6 条第 12 号に規定する その他特別な事情がある場合に別に定める 額 とされているものであり

任意継続被保険者制度について

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別紙2

金のみの場合は年収 28 万円以上 1 年金収入以外の所得がある場合は合計所得金額 2 16 万円以上が対象となる ただし 合計所得金額が16 万円以上であっても 同一世帯の介護保険の第 1 号被保険者 (65 歳以上 ) の年金収入やその他の合計所得が単身世帯で28 万円 2 人以上世帯で346

2. 改正の趣旨 背景給与所得控除額の変遷 1 昭和 49 年産業構造が転換し会社員が急速に増加 ( 働き方が変化 ) する中 (1) 実際の勤務関連経費が給与所得控除を上回っても 当時は特定支出控除 ( 昭和 63 年導入 ) がなく 会社員は実際の勤務関連経費がいくら高くても実額控除できなかった

平成16年年金制度改正における年金財政のフレームワーク

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

消費税 5% 引上げによる社会保障制度の安定財源確保 消費税率 ( 国 地方 ) を 2014 年 4 月より 8% へ 2017 年 4 月より 10% へ段階的に引上げ 消費税収の使い途は 国分については これまで高齢者 3 経費 ( 基礎年金 老人医療 介護 ) となっていたが 今回 社会保障

国 都道府県による財政リスクの軽減 運営については 保険料徴収は市町村が行い 財政運営は都道府県単位で全市町村が加入する広域連合が行う 広域連合の財政リスクの軽減については 国 都道府県が共同して責任を果たす仕組みとする 2 年単位の財政運営 負担 負担 高額医療費に係る公費負担 給付増リスク 後期

第2回税制調査会 総2-2

【事務連絡】「高額療養費制度の見直しに関するQ&A」の送付について

税・社会保障等を通じた受益と負担について

厚生年金 健康保険の強制適用となる者の推計 粗い推計 民間給与実態統計調査 ( 平成 22 年 ) 国税庁 5,479 万人 ( 年間平均 ) 厚生年金 健康保険の強制被保険者の可能性が高い者の総数は 5,479 万人 - 約 681 万人 - 約 120 万人 = 約 4,678 万人 従業員五人

第3回税制調査会 総3-2

入院時生活療養費の見直し内容について(厚生労働省保険局保険課:H29.4.7)

国民健康保険税率等の諮問 について 国立市健康福祉部健康増進課国民健康保険係 国立市富士見台 : ( 代表 ) 内線

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被用者年金一元化パンフ.indd

第6回税制調査会 総6-3

(0830時点)PR版

第6 北海道国民健康保険調整交付金

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Ⅱ. 赤字の解消計画 Ⅱ (1) 赤字解消のための基本方針 Ⅱ (2) 赤字解消のための具体的取組 平成 28 年度決算時点において 本市に解消すべき法定外繰入金及び赤字はない Ⅱ (3) 赤字解消の年次計画 ( 総括表国定義 ) 以下の法定外繰入にかかる項目は別紙の内訳を自動集計します 法定外繰入

第 9 回社会保障審議会年金部会平成 2 0 年 6 月 1 9 日 資料 1-4 現行制度の仕組み 趣旨 国民年金保険料の免除制度について 現行制度においては 保険料を納付することが経済的に困難な被保険者のために 被保険者からの申請に基づいて 社会保険庁長官が承認したときに保険料の納付義務を免除す

保険年金管理課資料編

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

2 社会保障 2.1 社会保障 2.2 医療保険 2.3 年金保険 2.4 介護保険 2.5 労災保険 2.6 雇用保険 介護保険は社会保険を構成する 1 つです 介護保険制度の仕組みや給付について説明していきます 介護保険制度 介護保険制度は 高齢者の介護を社会全体で支えるための制度

Microsoft PowerPoint - (参考資料1)介護保険サービスに関する消費税の取扱い等について

持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律案の概要 持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律に基づく措置として 持続可能な医療保険制度を構築するため 国保をはじめとする医療保険制度の財政基盤の安定化 負担の公平化 医療費適正化の推進 患者申出療養

平成 29 年 11 月 1 日 ( 水 ) 第 3 回立川市国民健康保険運営協議会 資料 1 国民健康保険の保険料

女性が働きやすい制度等への見直しについて

被用者年金一元化法による追加費用削減について 昨年 8 月に社会保障 税一体改革関連法の一つとして被用者年金一元化法が成立 一元化法では 追加費用財源の恩給期間にかかる給付について 以下の配慮措置を設けた上で 負担に見合った水準まで一律に 27% 減額することとし 本年 8 月まで ( 公布から 1

2. 改正の趣旨 背景の等控除は 給与所得控除とは異なり収入が増加しても控除額に上限はなく 年金以外の所得がいくら高くても年金のみで暮らす者と同じ額の控除が受けられるなど 高所得の年金所得者にとって手厚い仕組みとなっている また に係る税制について諸外国は 基本的に 拠出段階 給付段階のいずれかで課

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1. 制度趣旨関連 問 1 なぜ 制度の見直しが必要なのですか? 国保制度は 年齢構成が高く医療費水準が高い 所得水準が低く保険料負担が重い 小規模な運営主体 ( 市町村 ) が多く財政が不安定になりやすい などといった構造的な課題を抱えています また 市町村ごとに運営されているため 被保険者の医療

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平成 30 年 4 月からの制度改正で 市区町村は都道府県と一緒に 国民健康保険を運営していきます Q なぜ制度改正をするの? 国保は会社勤めの方々が加入している保険と比べて 1 国保加入者の平均年齢が高い また 医療費も高額になりやすい 2 国保加入者は非正規労働者や定年退職者が多く 保険税の負担

資料№1

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春日井市国民健康保険運営協議会資料 1 国民健康保険事業の状況について 平成 29 年 7 月 27 日開催

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障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

(2) 保険料の算定に関する基本的な方針 1 保険料負担の水準保険料負担の水準については 計画の対象期間である3 年間を通じ おおむね財政の均衡を確保することが可能となるよう 保険料を算定します したがって 人口の高齢化が進展する中では 保険給付が増大することに伴い 保険料負担が増大することは 避け

第28回介護福祉士国家試験 試験問題「社会の理解」

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高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

34(30) 等級の 報酬月額 欄は 厚生年金保険の場合 605,000 円以上 と読み替えて下さい 4. 平成 27 年度における協会けんぽの任意継続被保険者の標準報酬月額の上限は 280,000 円です 5. 健康保険組合に加入する方の健康保険料額については 加入する健康保険組合へお問い合わせ下

国民健康保険料の減額・減免等

(1)制度創設時の考え方

(頭紙)公布通知

緊急に措置すべき事項

老発第    第 号

表紙 雛形(都道府県、市町村、関係団体)介護保険計画課

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資料9

平成19年度税制改正.xls

Microsoft Word _【再々修正】公表資料<厚生年金・国民年金の平成28年度収支決算の概要>

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4. 保険給付 給付に必要な費用を全額市町村に対して支払 市町村が行った保険給付の点検 保険給付の決定 個々の事情に応じた窓口負担減免等の実施 5. 保健事業 市町村に対し 必要な助言 支援 被保険者の特性に応じたきめ細 かい保健事業を実施 ( データヘルス事業等 ) 3. 都道府県単位化による主な

⑵ 外来年間合算の支給額計算の基礎となる合算対象額は 基準日において 同一保険者の同一世帯に属しているか否かにより判断されます ( 例 ) 下記の事例の場合 基準日において 甲と乙が同一世帯であれば 3 と 4 は合算できるが 甲と乙が別世帯であれば 3 と 4 は合算できない 基準日保険者である

Microsoft PowerPoint - 395医療保険制度改革

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参考資料

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Transcription:

平成 30 年 11 月 14 日第 11 回社会保障審議会医療保険部会資料 3 国民健康保険の保険料 ( 税 ) の 賦課 ( 課税 ) について 平成 30 年 11 月 14 日厚生労働省

社会保障制度改革国民会議報告書 ( 平成 年 8 月 6 日 )( 抄 ) 第 部社会保障 4 分野の改革 Ⅱ 医療 介護分野の改革 3 医療保険制度改革 (1) 財政基盤の安定化 保険料に係る国民の負担に関する公平の確保医療保険制度における保険料の負担についても 負担能力に応じて応分の負担を求めることを通じて保険料負担の格差是正に取り組むべきである 国民健康保険の保険者の都道府県への移行は財政運営の安定化のみならず保険料負担の平準化に資する取組であるが このほか 国民健康保険において 相当の高所得の者であっても保険料の賦課しか負担しない仕組みとなっていることを改めるため 保険料の賦課を引き上げるべきである 同様の問題が被用者保険においても生じており 被用者保険においても標準報酬月額上限の引上げを検討するべきである 持続可能な社会保障制度の確立を図るための改革の推進に関する法律 ( 平成 年法律第 11 号 )( 抄 ) ( 医療制度 ) 第四条 7 政府は 持続可能な医療保険制度等を構築するため 次に掲げる事項その他必要な事項について検討を加え その結果に基づいて必要な措置を講ずるものとする 一 ( 略 ) 二医療保険の保険料に係る国民の負担に関する公平の確保についての次に掲げる事項イ ~ ハ ( 略 ) ニ国民健康保険の保険料の賦課及び標準報酬月額等 ( 医療保険各法 ( 国民健康保険法を除く ) に規定する標準報酬月額 標準報酬の月額 給料の額及び標準給与の月額をいう ) の上限額の引上げ三 ( 略 ) 8 政府は 前項の措置を平成二十六年度から平成二十九年度までを目途に順次講ずるものとし このために必要な法律案を平成二十七年に開会される国会の常会に提出することを目指すものとする 1

医療保険制度における保険料上限額 ( 賦課 ) について 社会保険方式を採用する医療保険制度では 保険料負担は 負担能力に応じた公平なものである必要があるが 受益との関連において 被保険者の納付意欲に与える影響や 制度及び事業の円滑な運営を確保する観点から 被保険者の保険料負担に一定の限度を設けることとしている 高齢化の進展等により医療給付費等が増加する一方で 被保険者の所得が伸びない状況において 例えば 保険料負担の上限を引き上げずに 保険料率の引上げにより必要な保険料収入を確保することとすれば 高所得層の負担と比較し 中間所得層の負担がより重くなる イメージ図 :1 保険料負担の上限を引き上げることとすれば 高所得層により多く負担いただくこととなるが 中間所得層の被保険者に配慮した保険料設定が可能となる イメージ図 : 国民健康保険制度の場合 ( イメージ図 ) * 医療費が増加し確保すべき保険料収入額が増加した場合において 必要な保険料収入を確保するため 1 保険料率の引上げ 賦課の引き上げを行った場合 イメージ図 :1 保険料率の引上げ イメージ図 : 賦課の引上げ 中間所得層の被保険者の負担に配慮 医療費増 7 軽減 応益分 保険料必要額増 7 軽減 応益分 7 軽減 応益分

医療分 ( 計 ) 国民健康保険料 ( 税 ) 賦課 ( 課税 ) の推移 これまでの国民健康保険料 ( 税 ) の賦課 ( 課税 ) の推移を見ると 介護保険制度が創設された平成 1 年度を除けば ( 合計額 ) の引上げ幅の最大は 4 万円 となっている 基礎賦課 ( 課税 ) 額 後期高齢者支援金等賦課 ( 課税 ) 額 平成 0 年度 ~ 介護納付金賦課 ( 課税 ) 額 平成 1 年度 ~ 合計 引上げ額引上げ額引上げ額引上げ額引上げ額 平成 年度 0 万円 +4 万円 0 万円 +4 万円 7 年度 万円 + 万円 万円 + 万円 9 年度 3 万円 +1 万円 3 万円 +1 万円 1 年度 3 万円 - 7 万円 +7 万円 60 万円 +7 万円 1 年度 3 万円 - 8 万円 +1 万円 61 万円 +1 万円 18 年度 3 万円 - 9 万円 +1 万円 6 万円 +1 万円 19 年度 6 万円 +3 万円 9 万円 - 6 万円 +3 万円 0 年度 9 万円 +3 万円 47 万円 9 万円 1 万円 +1 万円 9 万円 - 68 万円 +3 万円 1 年度 9 万円 - 47 万円 - 1 万円 - 10 万円 +1 万円 69 万円 +1 万円 年度 63 万円 +4 万円 0 万円 +3 万円 13 万円 +1 万円 10 万円 - 73 万円 +4 万円 3 年度 6 万円 + 万円 1 万円 +1 万円 14 万円 +1 万円 1 万円 + 万円 77 万円 +4 万円 4 年度 6 万円 - 1 万円 - 14 万円 - 1 万円 - 77 万円 - 6 年度 67 万円 + 万円 1 万円 - 16 万円 + 万円 14 万円 + 万円 81 万円 +4 万円 7 年度 69 万円 + 万円 万円 +1 万円 17 万円 +1 万円 16 万円 + 万円 8 万円 +4 万円 8 年度 73 万円 +4 万円 4 万円 + 万円 19 万円 + 万円 16 万円 - 89 万円 +4 万円 9 年度 73 万円 - 4 万円 - 19 万円 - 16 万円 - 89 万円 - 30 年度 77 万円 +4 万円 4 万円 +4 万円 19 万円 - 16 万円 - 93 万円 +4 万円 ( 注 1) 平成 19 年度までは 老健拠出金分が基礎賦課額に含まれていたが 平成 0 年度以降 老人保健制度が廃止され 後期高齢者支援金等賦課額が新設されている ( 注 ) 昭和 33 年以降平成 4 年度以前の賦課 ( 課税 ) の改定経緯を見ると 退職者医療制度が創設された昭和 9 年度に基礎賦課 ( 課税 ) 分が 7 万円引き上げられている以外は 引き上げ幅は最大 4 万円 ( 昭和 49 年度 ) となっている 3

( 注 1) 給与収入又は年金収入を有する単身世帯で試算 保平成 31 年度の国保保険料 ( 税 ) 賦課 ( 課税 ) の在り方 ( 案 ) 国保料 ( 税 ) の賦課 ( 課税 ) については 被用者保険におけるルール ( ) とのバランスを考慮し 当面は超過世帯合が 1.% に近づくように段階的に賦課を引き上げているところ 最高等級の標準報酬月額に該当する被保険者の合が 0.%~1.% の間となるように法定されている 平成 31 年度においては 高齢化の進展等による医療給付費等の増加が見込まれる中で 保険料負担の公平を図る観点から 基礎賦課分を 3 万円 介護納付金分を 1 万円 それぞれ引き上げることとしてはどうか ( 後期高齢者支援金等分は据え置く ) 険料(税)額 参考 平成 31 年度において引上げを行った場合 7 軽減 中間所得層の被保険者の負担に配慮 ( 医療分 ) に達する収入及び所得 ( 注 1 注 ) ( 基礎賦課 ( 課税 ) 分 + 後期高齢者支援金等分 ) 平成 30 年度 0% ( 所得 資産 ) 応益分 0% ( 均等 世帯 ) 平成 31 年度 給与収入約 1,060 万円 / 年金収入約 1,060 万円 ( 給与所得約 840 万円 / 年金所得約 840 万円 ) 上限額 ( 引上げ後 ) 平成 31 年度 : 医療分 80 万円 上限額 ( 引上げ前 ) 平成 30 年度 : 医療分 77 万円 超過世帯の合 ( 平成 31 年度 ( 推計 ))( 注 ) 給与収入約 1,100 万円 / 年金収入約 1,090 万円 ( 給与所得約 880 万円 / 年金所得約 880 万円 ) ( 注 ) 保険料率等は 旧ただし書 4 方式を採用する平成 8 年度全国平均値で試算 平成 8 年度所得率 8.9% 資産額 14,39 円 均等額 9,989 円 世帯額 8,13 円 同様の考え方で平成 31 年度のに達する収入を試算すると 3 方式の場合には給与収入約 980 万円 / 年金収入約 960 万円 方式の場合には給与収入約 1,10 万円 / 年金収入約 1,110 万円となる 所得 国保料 ( 税 ) 賦課 ( 課税 ) の見直し ( 平成 31 年度 ) 見直し前 見直し後 ( 見直し幅 ) 見直し前 見直し後 医療分 ( 計 ) 77 万円 80 万円 (+3 万円 ) 医療分 ( 計 ).1% 1.99% 基礎賦課 ( 課税 ) 分 8 万円 61 万円 (+3 万円 ) 基礎賦課 ( 課税 ) 分.36 %.1 % 後期高齢者支援金等賦課 ( 課税 ) 分 19 万円 19 万円 ( 増減なし ) 後期高齢者支援金等賦課 ( 課税 ) 分 1.60 % 1.60 % 1 万円引き上げると 1.4% 介護納付金賦課 ( 課税 ) 分 16 万円 17 万円 ( +1 万円 ) 介護納付金賦課 ( 課税 ) 分 1.01 % 0.88% 合計 93 万円 97 万円 (+ 4 万円 ) 合計 1.86% 1.71% ( 注 ) 平成 8 年度国民健康保険実態調査に基づき 31 年度における状況を推計したもの 4

+1 万円+4 万79.0 万円 1.9%.0% 9.0 万円 1.69% 1.78% 80.0 万円 1.91% 1.99% 96.0 万円 1.66% 1.7% 31 年度の国保保険料 ( 税 ) 賦課 ( 課税 ) の在り方 ( 案 ) 平成 31 年度において 基礎賦課分を3 万円 介護納付金分を1 万円 それぞれ引き上げると 基礎賦課分 後期高齢者支援金 (1) 基礎賦課分 () 後期高齢者支援金等分 (3) 介護納付金分 を超える世帯の合を超える世帯の合を超える世帯の合平成 30 年度平成 31 年度 30 年度 31 30 年度 31 年度年度の合以下となる 増 超過世帯の合 +6.0 万円.30%.3% 16.0 万円.47%.19% 13.0 万円 1.40% 1.4% 7.0 万円.4%.44% 17.0 万円.0% 1.9% 14.0 万円 1.1% 1.3% 8.0 万円.1%.36% 18.0 万円 1.98% 1.7% 1.0 万円 1.06% 1.16% 9.0 万円.08%.9% 19.0 万円 1.78% 1.60% 16.0 万円 0.91% 1.01% 60.0 万円.01%.% 3 万0.0 万円 1.64% 1.4% 17.0 万円 0.79% 0.88% 円円平成 等分 介護納付金分の超過世帯の合がいずれも平成 30 61.0 万円 1.9%.1% 1.0 万円 1.49% 1.3% 18.0 万円 0.71% 0.78% 6.0 万円 1.90%.07%.0 万円 1.36% 1.19% 19.0 万円 0.63% 0.70% 63.0 万円 1.8%.01% 3.0 万円 1.4% 1.09% 0.0 万円 0.6% 0.63% 医療分 (1)+() 合計 (1)+()+(3) を超える世帯の合を超える世帯の合 30 年度 31 年度 30 年度 31 年度 76.0 万円.10%.0% 9.0 万円 1.81% 1.90% 77.0 万円.06%.1% 93.0 万円 1.77% 1.86% 78.0 万円.00%.09% 94.0 万円 1.73% 1.8% 81.0 万円 1.86% 1.94% 97.0 万円 1.6% 1.71% 8.0 万円 1.8% 1.90% 98.0 万円 1.8% 1.68% 減なし+3 万円( 注 1) は平成 30 年度の賦課 ( 課税 ) ( 注 ) 平成 8 年度国民健康保険実態調査に基づき 30 31 年度における状況を推計したもの

賦課の仕組みの在り方 市長会からのご意見 ( 第 108 回医療保険部会 ( 平成 9 年 11 月 8 日 )) 国保事務レベル WG ( 平成 30 年 10 月 6 日開催 ) の資料より一部抜粋 保険料水準の高い保険者によりましては ( 略 ) 図解的には所得の低いところに賦課は当たっていくということで 制度的にも限界に達してきているというのも実態でございます 国のほうから資料をいただいた 3 方式で試算いたしますと 1 人世帯でも 660 万円でに達する状況になっておりますので ( 略 ) 子供の数が多いと負担がふえていくことになりますので 4 人世帯等になると 600 万円程度の所得でに当たるという現状がありますので 制度的にはここも これ以上 を引き上げていくのは限界に達しているのではないかと考えています 相当の高所得者の方から適切に保険料を負担していただいていくことのためには 現状では一律的な設定になっておりますけれども 所得段階に応じた負担を求めていくということの制度設計をしない限り 現実的な制度上の矛盾は解消できないのではないかと考えております 被用者保険の中で この間 標準報酬月額の等級を改正して 多い方々については 100 万円近くの医療基礎分で保険料負担をしていただいている実態から考えれば 国保の高所得者の負担が低いことについては理解できるところですけれども 現実的には制度上 なかなかそういった方から十分な保険料が取れない現状もありますので この制度についての抜本的な見直しということを要請しておきたいと思います 現在の仕組みをどう評価し 具体的にどのような仕組みが考えられるか 参考 賦課に到達する所得層について A 市 : 所得 800 万円でに到達 険料( 税) 7 軽減応益分保額世帯の所得 B 市 : 所得 00 万円でに到達 医療費水準や所得水準の差異等により A 市より保険料率が高い B 市では引き上げにより中間所得層の負担がさらに増大 所得 800 万 所得 00 万 6