年金制度のポイント

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みずほインサイト 政策 2018 年 10 月 18 日 ideco 加入者数が 100 万人超え加入率引き上げへさらなる制度見直しを 政策調査部上席主任研究員堀江奈保子 naoko. ideco( 個人型確定拠出年金 ) の加入

企業年金のポータビリティ制度 ホ ータヒ リティ制度を活用しない場合 定年後 : 企業年金なし A 社 :9 年 B 社 :9 年 C 社 :9 年 定年 ホ ータヒ リティ制度を活用する場合 ホ ータヒ リティ制度活用 ホ ータヒ リティ制度活用 定年後 :27 年分を通算した企業年金を受給 A

年金制度の体系 現状 ( 平成 26 年 3 月末現在 ) 加入員数 48 万人 加入者数 18 万人 加入者数 464 万人 加入者数 788 万人 加入員数 408 万人 国民年金基金 確定拠出年金 ( 個人型 D C ) 確定拠出年金 ( 企業型 DC) 厚生年金保険 被保険者数 3,527

確定拠出年金とは 確定拠出年金は 公的年金に上乗せして給付を受ける私的年金のひとつです 基礎年金 厚生年金保険と組み合わせることで より豊かな老後生活を実現することが可能となります 確定拠出年金には 個人型 と 企業型 のつのタイプがあります 個人型確定拠出年金の加入者は これまで企業年金のない企業

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税金読本(11-1)年金と税金

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第14章 国民年金 

年金・社会保険セミナー

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はじめに 1 掛金は毎月 1 日に引き落としいたします 国民年金基金にご加入いただきありがとうござい ます 国民年金基金は 自営業者などの国民年金の第 1 号被保険者の方々の多様化するニーズに応え より豊かな老後を過ごすことができるよう 国民年金 ( 老齢基礎年金 ) に上乗せした年金を受け取るため

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確定給付企業年金制度のご案内 ━ 大阪府電設工業企業年金基金のご案内 ━

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企業年金体系の変貌と法制上の課題

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強制加入被保険者(法7) ケース1

平成 29 年 1 月度実施実技試験 ( 保険顧客資産相談業務 ) 73

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年金制度のしくみ 3 階私的年金みらい企業年金基金 2 階 1 階 公的年金 厚生年金 国民年金 共済年金 自営業者など会社員の配偶者会社員公務員など 国民年金の加入者区分 第 1 号被保険者 第 33 号被保険者 第 2 号被保険者 3 階建ての年金制度 日本の公的年金制度は 国民年金 から全ての

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ご自身の加入限度額は? 加入条件 お さまの 性 自 者 年金 者種 1 者 に確定 年金や 確定拠出年金 ( 型 ) がない 確定拠出年金 ( 型 ) に加入している 2 者 加入できる 確定 年金がある 者 基本的には 60 歳未満のすべての方 にご加入いただけます 国民年金を免除されている方等

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平成 30 年 2 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 7 千億円 (1.4%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

2909_0 概要

新規裁定当該期間 ( 月又は年度 ) 中に新たに裁定され 年金受給権を得た者が対象であり 年金額については裁定された時点で決定された年金額 ( 年額 ) となっている なお 特別支給の老齢厚生年金の受給権者が65 歳に到達した以降 老齢基礎年金及び老齢厚生年金 ( 本来支給もしくは繰下げ支給 ) を

平成 30 年 1 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 6 千億円 (1.3%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

2906_0 概要

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第 2 節強制被保険者 1 第 1 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 1 号 ) 資格要件 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者 ( 第 2 号 第 3 号被保険者に該当する者を除く ) 例 ) 自営業者 農漁業従事者 無業者など 適用除外 被用者年金各法に基づく老齢又は退

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【作成中】2903_0 概要

Ⅰ. 厚生年金基金の取扱について 1. 残余財産の分配について (1) 分配の有無 Q1: 代行部分返納後に残余財産があれば 基金の上乗せ部分に係る 分配金 として 加入者 受給待期者 受給者に分配することになりますが 現時点および最終時点で残余財産はいくらになりますか? A1: 仮に平成 27 年

例 言 厚生年金保険被保険者厚生年金保険被保険者については 平成 27 年 10 月 1 日から被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律が施行されたことに伴い 厚生年金保険法第 2 条の5の規定に基づき 以下のように分類している 1 第 1 号厚生年金被保険者第 2

別 Ⅰ 紙 民間及び公務における退職給付調査の結果 1 民間企業の退職給付調査の結果平成 28 年 8 月 国家公務員の退職給付制度を所管している内閣総理大臣及び財務大臣から人事院総裁に対し 国家公務員の退職給付の官民均衡を確保するため 民間の退職金及び企業年金の実態調査の実施と見解の表明について要

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年金支給開始年齢図 特別支給の ( 給料比例部分 ) 昭和 29 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 特別支給の退職共済年金 昭和 25 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 退職共済年金 経過的職域加算額 ( 旧職域部分 ) 退職等年金給付 ( 年金払い退職給付 ) 平成 27 年 9 月までの組合

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確定拠出年金法の改正内容と意義 年金確保支援法の概要 国民年金及び企業年金等による高齢期における所得の確保を支援するための国民年金法等の一部を改正する法律案 1 国民年金法の一部改正 1 保険料の納付可能期間の延長 (2 年 10 年 ) し 本人の希望により保険料を納付し年金受給につなげる 2 第

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さくらグループ厚生年金基金制度の今後について 安定した年金給付を継続していくため 厚生年金基金制度の見直しを進めています はじめに はじめに さくらグループ厚生年金基金は 平成 9 年 4 月に設立され これまで退職された多くの加入員の皆様に一時金給付や年金給付を行ってきました また 基金制度は当社

社会人として生活していくうえで必要な知識には様々なものがありますが 年金 健康保険 税金に関する知識や その支払いなどの金融に関する知識はその一つといえます また 充実した人生を送るためには ライフプラン マネープランについて学ぶことが重要であり セカンドライフに向けては 国民年金 厚生年金といった

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2/5 ヘ ーシ Q1. 年金通算とは何ですか? A. これまで各企業や基金では 加入者の老後の安定の一助となるよう さまざまな年金制度をつくり運営してきました しかし 従来の終身雇用を前提とした制度では 現代のライフスタイルに対応することが難しくなってきています 転職など雇用の流動化に対応し これ

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例以下のケースにおいて 遺族基礎年金が支給されるのはだれか? 夫 A 妻 A 夫 B 妻 B 子 B (21 歳 ) 夫 C 妻 C 子 C (17 歳 ) 夫 D 同居 妻 D 子 D (17 歳 ) その他 ( 第 1 号被保険者の場合特有の制度 ) 一方のみ 寡婦年金妻が 60 歳 ~65 歳

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Q 私の経営は 一戸一法人です 今年短期間ですが意欲的に働いてくれた若い人を来春から 3 月 25 日から 10 月末まで 1 日 8 時間 週 5 日働いてもらう予定です 失業保険に加入したいと思っています 加入できますか またどんな給付が受けられますか? A 法人経営なので雇用保険は適用事業所と

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1度を知ろう日本の年金制度 4 階建ての建物になぞらえることができます 国民年金基金 企業型確定拠出年金加入者については 規約に定めがある場合に限ります 企業型確定拠出年金 厚生年金基金 その他の企業年金 ( 企業年金 ) 厚生年金 ( 公的年金 ) 国民年金 ( 公的年金 ) 年金払い退職給付 4

1 加入資格 次のいずれかに該当する方は 個人型プランに加入することができます 第 1 号被保険者となる方 自営業者とその家族 自由業 学生など 国民年金の第 1 号被保険者 第 2 号被保険者となる方 会社員や公務員 私立学校教職員など 60 歳未満の厚生年金保険の被保険者 ( 国民年金の第 2

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参考資料1 民間における企業年金・退職金制度の実態

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

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第七条二被用者年金各法の被保険者 組合員又は加入者 厚生年金保険法 国家公務員共済組合法 地方公務員等共済組合法 私立学校教職員共済法 国内居住要件 被用者年金各法 社会保険の適用事業所にお勤めの方 国家公務員 地方公務員 私立学校教職員 なし 年齢要件なし (65 歳以上の老齢厚生年金等の受給権者

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当基金の今後の方向性について 当基金では 昨年 6 月に厚生年金基金制度の見直し法が成立したことから 今後の当厚生年金基金のあり方について検討を重ねてまいりました 改正法は 厚生年金基金に対しこれまでより高い積立水準を課し 達成できなければ短期間での不足の解消または解散を促すという大変に厳しいもので

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1. 指定運用方法の規定整備 今般の改正により 商品選択の失念等により運用商品を選択しない者への対応として あらかじめ定められた指定運用方法 に係る規定が整備されます 指定運用方法とは 施行日(2018 年 5 月 1 日 ) 以降 新たに確定拠出年金制度に加入された方が 最初の掛金納付日から確定拠

2. 特例水準解消後の年金額以下では 特例水準の段階的な解消による年金額の変化を確認する なお 特例水準の解消により実際に引き下げられる額については 法律で定められた計算方法により年金額を計算することに加え 端数処理等の理由により203 年 9 月の年金額に所定の減額率を乗じた額と完全に一致するもの

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(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 15,250 円 ( 平成 26 年度 ) 付加保険料月額 400

1 被用者年金制度一元化以降における公務員年金制度の現状 ⑴ 被用者年金制度の一元化 ( 平成 27 年 10 月 1 日施行 ) 平成 24 年 8 月に成立し 同月に公布された 被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律 により 平成 27 年 10 月より共済年金

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他の所得による制限と雇用保険受給による年金の停止 公務員として再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額停止となり 特別 ( 本来 ) 支給の老齢厚生年金の一部または全部に制限がかかることがあります なお 民間に再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額支給されますが

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はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

受けているときは これらの年金総額が 230 万円となるように計算されます 計算例 1. 単一の共済年金が支給されている場合 事例 1 退職共済年金 + 老齢基礎年金を受給している方の場合 現在の年金額退職共済年金 210 万円老齢基礎年金 60 万円 (= 組合員期間に係る基礎年金相当額 ) 退職

Transcription:

第 7 章企業年金制度等 1 企業年金等の意義 企業年金等は 公的年金の上乗せの給付を保障することにより 国民の多様な老後のニーズに応え より豊かな生活を送るための制度として重要な役割を果たしています 現在 企業年金等として多様な制度が設けられており 企業や個人は これらの中からニーズに合った制度を選択することができます 2 確定給付型と確定拠出型 確定給付型とは 加入した期間などに基づいてあらかじめ給付額が定められている年金制度です 加入者が老後の生活設計を立てやすい反面 運用の低迷などで必要な積立水準が不足した場合は 企業などが追加拠出をしなければならないという仕組みになっています 一方 確定拠出型とは 拠出した掛金額とその運用収益との合計額を基に給付額を決定する年金制度です 企業が追加拠出をする必要は生じませんが 加入者自らが運用を行い 老後の生活設計を立てる必要があります < 図表 7-1> 企業年金等の種類 タイプ種類概要 確定給付型 確定拠出型 確定給付型 厚生年金基金 厚生年金保険法 確定給付企業年金 ( 基金型 ) 確定給付企業年金法 確定給付企業年金 ( 規約型 ) 確定給付企業年金法 確定拠出年金 ( 企業型 ) 確定拠出年金法 確定拠出年金 ( 個人型 ) 確定拠出年金法 国民年金基金 国民年金法 一企業単独 ( 単独設立 ) 親企業と子企業が共同( 連合設立 ) または同種同業の多数企業が共同 ( 総合設立 ) して 厚生年金基金を設立し 老齢厚生年金の一部を代行して給付するとともに 独自の上乗せ給付を実施するもの 母体企業とは別の法人格を有する基金を設立した上で その基金が年金資産を管理 運用し 老齢厚生年金の上乗せ給付を行うもの 労使が合意した年金規約に基づき 企業と信託会社 生命保険会社等が契約を結んで 母体企業の外で年金資金を管理 運用し 老齢厚生年金の上乗せ給付を行うもの 企業がその従業員のために資産管理機関に拠出した掛金を 従業員ごとに積み立て 従業員自らが運営管理機関を通じて資産管理機関に運用の指図を行い 老齢厚生年金の上乗せ給付を行うもの 企業の従業員のうち企業年金がない人や自営業者等が 自ら国民年金基金連合会に拠出した掛金を 加入者ごとに積み立て 加入者自らが運営管理機関を通じて同連合会の委託を受けた金融機関に運用の指図を行い 老齢厚生年金の上乗せ給付を行うもの 自営業者等が 都道府県ごとに設立された地域型国民年金基金や 同種の事業 業務に従事する者によって設立された職能型国民年金基金に掛金を拠出し その基金が年金資金を管理 運用し 国民年金の上乗せ給付を行うもの 39

3 厚生年金基金の現状 厚生年金基金制度は 昭和 41(1966) 年に発足した長い歴史を持ち 国に代わって厚生年金の給付の一部を代行して行う ( 代行給付 ) とともに 企業の実情などに応じて独自の上乗せ給付を行うことができる企業年金の中核的な制度です しかし近年では 経済 運用環境の低迷などの環境変化に伴う財政悪化などを原因とする基金の解散や 代行給付に伴う制約 ( 終身年金を原則とするなど ) のない確定給付企業年金制度への移行 (= 代行返上 ) が行われ 基金数や加入員数は減少傾向にあります < 図表 7-3> 厚生年金基金数と加入者数 25 2 15 1 1,192 1,25 1,213 1,21 1,225 1,2 1,169 1,14 1,87 1,842 1,84 1,878 1,883 1,874 1,858 1,835 1,81 1,737 1,656 64 625 645 643 64 638 631 629 626 61 1,39 1,357 574 835 838 総合設立連合設立単独設立加入者数 615 現在は総合型 8 割 531 522 478 466 456 447 1,3 1,1 9 7 5 437 5 645 655 668 678 673 661 657 636 65 562 413 555 562 565 562 561 559 547 536 56 484 37 545 155 687 658 626 617 68 595 577 525 515 52 496 496 495 494 3 1 91 138 78 66 63 71 6 65 58 58 53 52 47 34 49-1 4

< 図表 7-4> 厚生年金基金解散数の推移 厚生年金基金加入員の平均的な給付 (1) 厚生年金基金の解散数の推移 年度 ~H6 H7 H8 H9 H1 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H2 H21 H22 H23 計 総数 18 1 7 14 18 16 29 59 73 92 81 3 8 11 4 3 5 1 47 単独型連合型 16 3 11 16 13 27 56 58 57 54 15 1 2 4 328 総合型 2 1 4 3 2 3 2 3 15 35 27 15 8 11 3 1 1 1 137 (2) 厚生年金基金加入員の平均的な給付 < 平成 23 年度末現在 : 月額 > 基金からの給付 上乗せ部分約.7 万円 厚生年金 ( 代行部分 ) 約 3.3 万円 厚生年金 ( 本体支給分 ) 約 6.7 万円 国からの給付 基礎年金夫婦で約 13.1 万円 41

4 確定給付企業年金の現状 確定給付企業年金制度は 平成 14(22) 年 4 月に発足した新しい制度です 厚生年金基金と 異なり代行給付がないために 労使の合意で比較的柔軟な制度設計が可能で しかも受給権の保護 などが確保されているという長所があります < 図表 7-5> 確定給付企業年金の実施 ( 制度数 ) 16, (14985) 14, 12, 1, 8, 14,373 規約型 基金型 6, 9,44 4, 2, 6,795 4,397 2,48 1,335 833 478 15 152 164 514 597 65 619 611 61 613 612 平成 15 年 平成 16 年 平成 17 年 平成 18 年 平成 19 年 平成 2 年 平成 21 年 平成 22 年 平成 23 年 平成 24 年 基金型 規約型 総数 ( 件 ) 平成 15 年 15 15 平成 16 年 152 164 316 平成 17 年 514 478 992 平成 18 年 597 833 1,43 平成 19 年 65 1,335 1,94 平成 2 年 619 2,48 3,99 平成 21 年 611 4,397 5,8 平成 22 年 61 6,795 7,45 平成 23 年 613 9,44 1,53 平成 24 年 612 14,373 14,985 42

< 図表 7-6> < 図表 7-7> 確定給付企業年金の実施件数の推移 ( 設立時における移行元別 ) 16 14 12 1 確定給付企業年金の合併 統合 分割新規導入厚生年金基金からの移行適格退職年金 厚生年金基金双方からの移行適格退職年金からの移行 8 6 4 2 43

額6万8千円金基金月5 確定拠出年金の現状 確定拠出年金制度は 拠出された掛金が加入者ごとに区分され その掛金と加入者自身による運用の指図によって運用益との合計額をもとに給付額が決定される年金制度です 確定給付型の企業年金を行うことが難しい中小企業の従業員や自営業者などのニーズに応え 離職 転職にも対応しやすくなることから 平成 13(21) 年 1 月に発足しました 確定拠出年金には 事業主が掛金を拠出する企業型と 加入者が掛金を拠出する個人型があります 年金確保支援法により 企業型においても 拠出限度額の枠内かつ事業主の掛け金を超えない範囲で 加入者の拠出 ( マッチング拠出 ) が可能になりました < 図表 7-8> 対象者 拠出限度額と他の年金制度への加入の関係 加入対象外個人型企業型 ( 加入者拠出のみ ) ( 事業主拠出のみ ) 加入対象外 加入対象外 自営業者等 ( 第 1 号 ) 確定給付型の年金制度も企業型 DC も実施していない場合 ( 第 2 号 ) 確定給付型の年金制度を実施していない場合 確定給付型の年金制度を実施している場合 確定給付型の年金制度を実施しているが 企業型 DC は実施していない場合 拠出限度額 国民年月額 6.8 万円 ( 年額 81.6 万円 ) から国民年金基金等の掛金を控除した額 拠出限度額 拠出限度額 月額 5.1 万円 ( 年額 61.2 万円 ) 拠出限度額 月額 2.55 万円 ( 年額 3.6 万円 ) 月額 2.3 万円 ( 年額 27.6 万円 ) 確定給付型の年金制度 厚生年金基金 確定給付企業年金 適格退職年金 私学共済など 国家公務員共済組合地方公務員共済組合 厚生年金保険 共済年金 基礎年金 被用者の被扶養配偶者 ( サラリーマンの妻等 ) 国民年金 ( 第 3 号被保険者 ) 自営業者など 国民年金 ( 第 1 号被保険者 ) 被用者 ( サラリーマン ) 公務員 国民年金 ( 第 2 号被保険者 ) 44

< 図表 7-9> 確定拠出年金制度の実施状況 (1) 企業型の加入者数の推移 5 45 4 35 3 25 2 15 421.8 万人 5.5 万人増 (14% 増 )) 371.3 万人 3.9 万人増 (9% 増 )) 34.4 万人 29.4 万人増 311. 万人 (9% 増 )) 39.9 万人増 (15% 増 )) 271.1 万人 52.4 万人増 (24% 増 )) 218.7 万人 45.4 万人増 (26% 増 )) 173.3 万人 47.8 万人増 (38% 増 )) 125.5 万人 54.7 万人増 (77% 増 )) 1 5 7.8 万人 38.3 万人増 (118% 増 )) 32.5 万人 23.7 万人増 (269% 増 )) 8.8 万人 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 21 年 211 年 212 年 (2) 個人型の加入者数の推移 16, 14, 12, 1, 8, 6, 4, 2, 2 号加入者 1 号加入者 11.2 万人 1.1 万人増 1.4 万人 1.4 万人増 (359% 増 )) 2.8 万人 1.4 万人増 (12% 増 )) 4.6 万人 1.8 万人増 (63% 増 )) 6.3 万人 1.7 万人増 (37% 増 )) 8. 万人 1.7 万人増 (27% 増 )) 9.3 万人 1.3 万人増 (16% 増 )) 1.1 万人.8 万人増 (9% 増 )) (11% 増 )) 12.4 万人 1.2 万人増 (11% 増 )) 13.8 万人 1.4 万人増 (11% 増 )). 万人 22 年 23 年 24 年 25 年 26 年 27 年 28 年 29 年 21 年 211 年 212 年 45

6 国民年金基金の現状 国民年金基金制度は 自営業者等 ( 国民年金の第 1 号被保険者 )( ) が 基礎年金の上乗せ給付を得て 老後の所得保障の充実を図るために 自らの選択により任意で加入する制度として 平成 3(1991) 年に制度が発足しました 国民年金基金には 次の2 種類があります 1 地域型国民年金基金都道府県ごとに 都道府県内に住所を有する 1, 人以上の者で組織されている ( 平成 21 年度末現在 47 基金 ) 2 職能型国民年金基金全国単位で 同種の事業または業務に従事する 3, 人以上の者で組織されている ( 平成 21 年度末現在 25 基金 ) 国民年金基金の給付と掛金については 各基金の規約で定められており 自営業者等は自分で給付を選択して加入し 選択した給付と加入時の年齢などに基づいて定められた額の掛金を支払います ( ) 年金確保支援法により 国民年金の任意加入被保険者 ( 加入期間を増やすために 6 歳から 65 歳の間に任意加入した者 ) についても 国民年金基金への加入が認められました 加入員数の推移 ( 単位 : 万人 ) 平成 14 年度 平成 15 年度 平成 16 年度 平成 17 年度 平成 18 年度 平成 19 年度 平成 2 年度 平成 21 年度 平成 22 年度 平成 23 年度 全体 77.2 78.9 75.1 72.7 69.3 64.8 61.5 57.7 54.8 52.2 地域型 64.7 66.3 63.1 6.9 58. 54.2 51.2 48. 45.6 43.4 職能型 12.4 12.6 12.1 11.7 11.2 1.6 1.3 9.7 9.2 8.7 老齢基礎年金に上乗せされる国民年金基金の老齢年金月額 加入年齢 35 歳 月まで 45 歳 月まで 5 歳 月まで 5 歳 1 月以降 1 口目 2 万円 1.5 万円 1 万円 2 口目以降 1 万円 5 千円 5 千円 年金額は加入年齢 ( 月単位 ) で異なる ( 注 ) 基金の給付は 老齢年金と遺族一時金 ( 保証期間内に死亡した場合 ) 国民年金基金の給付状況 ( 平均年金月額 ) 総計 基金 国民年金基金地域型職能型連合会 合計 2.4 万円 2.6 万円 2.4 万円 3.3 万円 1.4 万円 1 口目 1.2 万円 1.3 万円 1.3 万円 1.4 万円.7 万円 2 口目以降 2.3 万円 2.5 万円 2.3 万円 3.3 万円 1.4 万円 2 口目以降については 2 口目以降を受給している者の平均 46