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本資料のポイント 平成 29 年度税制改正で 上場株式等に係る配当等 について 所得税 と 住民税 で異なる課税方式を選択することが可能であると明確化されました このことにより 課税所得 900 万円以下の場合 所得税は 総合課税 住民税は 申告不要 を選択することで 納税額を抑えることが可能となり

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効果的な生前のポイント 本資料は当社が信頼できると判断した情報源から入手した情報に基づいて作成されていますが 明示 黙示に関わらず内容の正確性あるいは完全性については保証するものではありません また 本資料は有価証券の取引その他の取引の勧誘を目的としたものではありません 実際の取引等をご検討の際には

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[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

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[2] 株式の場合 (1) 発行会社以外に譲渡した場合株式の譲渡による譲渡所得は 上記の 不動産の場合 と同様に 譲渡収入から取得費および譲渡費用を控除した金額とされます (2) 発行会社に譲渡した場合株式を発行会社に譲渡した場合は 一定の場合を除いて 売却価格を 資本金等の払戻し と 留保利益の分

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2011年税制改正のポイント

目 次 最近における相続税の課税割合 負担割合及び税収の推移 1 地価公示価格指数と基礎控除(58 年 =100) の推移 2 最近における相続税の税率構造の推移 3 小規模宅地等の課税の特例の推移 4 相続税負担の推移( 東京都区部のケース ) 5 ( 補足資料 ) 相続税の概要 6 相続税の仕組

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相続人の居住用または事業用の宅地については2 割または5 割評価にするという小規模宅地等の評価減の特例があるが 平成 22 年度税制改正により 原則として申告期限まで居住または事業を継続していなければ適用が認められなくなっている 今回 基礎控除額が引き下げられることと合わせ 都市部の独居老人が亡くな

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相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

このうち 申告納税額がある方 ( 納税人員 ) は640 万 8 千人で は41 兆 4,298 億円 申告納税額は3 兆 2,037 億円となっており 平成 28 年分と比較すると 人数 (+0.6%) (+ 3.4%) 及び申告納税額 (+4.6%) はいずれも増加しました 所得者区分別の状況イ

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事業承継税制の概要 事業承継税制は である受贈者 相続人等が 円滑化法の認定を受けている非上場会社の株式等を贈与又は相続等により取得した場合において その非上場株式等に係る贈与税 相続税について 一定の要件のもと その納税を猶予し の死亡等により 納税が猶予されている贈与税 相続税の納付が免除される

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相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

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13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

暦年課税の贈与を毎年する人のデータ 暦年課税の贈与は 現金を贈与するのか不動産を贈与するのかで違ってきます 土地は路線価方式または倍率方式で評価し建物は固定資産税評価額で評価しますので 現金での贈与の場合よりも税率は低くなります ただし不動産の贈与では 土地や建物の贈与または共有持分の贈与になります

1.一般の贈与の場合(暦年課税)編

5 適用手続 ⑴ 相続時精算課税の適用を受けようとする受贈者は 贈与を受けた財産に係る贈与税の申告期間内に 相続時精算課税選択届出書 ( 贈与者ごとに作成が必要 ) を贈与税の申告書に添付して 納税地の所轄税務署長に提出する ( 相法 21の92) なお 提出された当該届出書は撤回することができない

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収益に関する留意事項 投資信託の純資産 Fund Information は 預貯金の利息とは異なり 投資信託の純資産から支払われますので が支払われると その金額相当分 基準価額は下がります 投資信託でが支払われるイメージ は 計算期間中に発生した収益 ( 経費控除後の配当等収益および評価益を含む

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3.相続時精算課税の適用を受ける場合編

Transcription:

贈与活用法! ~ 贈与を活用すれば相続税は軽減されます ~ SMBC 日興証券株式会社 ( 作成 : 平成 26 年 4 月 )

相続税対策の必要性 平成 27 年 1 月 1 日以後の相続 遺贈から 相続税は大幅に増税となります 一方 子や孫に対する贈与については 贈与税が緩和されており 相続税対策として贈与を活用することが改めて見直されています 平成 27 年から変わる相続税 基礎控除額の引き下げ ( 平成 26 年 12 月 31 日までの相続 遺贈 ) 5,000 万円 +1,000 万円 法定相続人数 ( 平成 27 年 1 月 1 日以後の相続 遺贈 ) 3,000 万円 +600 万円 法定相続人数 税率構造の改正 : 税率構造が 6 段階から 8 段階に改正され 最高税率が 50% から 55% に引き上げられます 贈与による相続税対策の考え方 財産の増加を防ぎ課税対象を少なくする生前中に財産を減らし課税対象を少なくする 贈与の効果 相続財産 課税対象を少なくする 相続財産 1

贈与と贈与税について 贈与は 財産を渡す側 と 財産をもらう側 双方の合意により契約が成立します 贈与税の課税方法には 暦年贈与 と 相続時精算課税制度 があります 贈与について 贈与者 受贈者 贈与とは 財産を渡す側 が 財産をもらう側 に自己の財 産を無償で与える契約のことをいいます 贈与の税金について 渡す側 贈与契約 双方の合意 もらう側 贈与の課税方法には 暦年贈与 と 相続時精算課税制度があります 暦年贈与 (P3~P4) 相続時精算課税制度 (P5~P7) 暦年贈与 や 相続時精算課税制度 と併用して適用できる贈与税の特例制度もあります 贈与税の特例 住宅取得等資金の贈与特例教育資金の一括贈与特例贈与税の配偶者控除 2

暦年贈与 課税の考え方 暦年贈与とは 1 月 1 日から 12 月 31 日までの間 ( 暦年 ) に贈与を受けた金額が 110 万円 ( 基礎控除額 ) 以下なら贈与税の 申告は不要で 110 万円を超えた場合には 超える部分について贈与税かかる制度です 贈与時 受贈者が 1 年間に受取る贈与財産額が 110 万円 ( 基礎控除 ) まで贈与時の課税なし 贈与者受贈者 110 万円を超える部分は累進税率 基礎控除 110 万円 贈与者と受贈者の関係は問われません ( 暦年贈与の申告について ) 受贈者が 1 年間に受けた財産額の合計が 110 万円を超える場合に申告 ( 申告期限 : 贈与の翌年 2 月 1 日 ~3 月 15 日 ) が必要となります 基礎控除額以上の贈与の場合の贈与税 贈与税額 =( 贈与財産の価額 -110 万円 ) 税率 - 控除額 平成 27 年 1 月 1 日以後の贈与 20 歳以上の者が直系尊属から受けた贈与 ( ) は左記以外の贈与 平成 26 年 12 月 31 日までの贈与 基礎控除後の課税価格 税率 控除額 ~200 万円以下 10% - 200 万円超 ~ 300 万円以下 15% 10 万円 300 万円超 ~ 400 万円以下 20% 25 万円 400 万円超 ~ 600 万円以下 30% 65 万円 600 万円超 ~ 1000 万円以下 40% 125 万円 1000 万円超 ~ 50% 225 万円 基礎控除後の課税価格 税率 控除額 ~200 万円以下 10% - 200 万円超 ~300 万円以下 15% 10 万円 300 万円超 ~400 万円以下 15%(20%) 10 万円 (25 万円 ) 400 万円超 ~600 万円以下 20%(30%) 30 万円 (65 万円 ) 600 万円超 ~1,000 万円以下 30%(40%) 90 万円 (125 万円 ) 1,000 万円超 ~1,500 万円以下 40%(45%) 190 万円 (175 万円 ) 1,500 万円超 ~3,000 万円以下 45%(50%) 265 万円 (250 万円 ) 3,000 万円超 ~4,500 万円以下 50%(55%) 415 万円 (400 万円 ) 4,500 万円超 ~ 55% 640 万円 (400 万円 ) 例 ) 直系尊属から年間 500 万円の贈与を受けた場合の贈与税 (500 万円 -110 万円 ) 15%-10 万円 =48.5 万円 ( 改正前 53 万円 ) 贈与者の相続時 原則 相続税の対象外 ただし 相続人 受遺者に対し 相続発生前 3 年以内に贈与した財産については 相続税の対象となります 3

暦年贈与 基礎控除を超える贈与の活用 平成 27 年 1 月 1 日以後の相続 遺贈における税制に基づきます 贈与財産分の金額が相続税の課税対象から減少するため相続税負担が軽減されます 相続税と贈与税の税率を比較し あえて基礎控除を超える贈与を行うことで相続税軽減効果が高まる場合もあります 例 ただし 相続人 受遺者に対し 相続発生前 3 年以内に贈与した財産については 相続税の対象となります 相続人 子供 3 人 相続財産 3 億円 贈与契約 長男長女 孫 孫 二女 孫 左側の例 ( 基礎控除の範囲内の贈与 ) よりも相続税の減少額が多い 基礎控除の範囲内の贈与 基礎控除を超える金額の贈与 効果大 子供 孫の計 6 人に毎年 110 万円ずつ 5 年間贈与した場合 合計 3,300 万円 4 の贈与 4 110 万円 6 人 5 年 =3,300 万円 贈与税額 : なし 贈与前の相続税贈与後の相続税 5,460 万円 4,470 万円 990 万円の税額減少 子供 孫の計 6 人に毎年 300 万円ずつ 5 年間贈与した場合 合計 9,000 万円 1 の贈与 1 300 万円 6 人 5 年 =9,000 万円 贈与税額合計 :570 万円 2 2 (300 万円 -110 万円 ) 10% 6 人 5 年 贈与前の相続税贈与後の相続税 + 贈与税 5,460 万円 3,330 万円 3 3 贈与後の相続税額 2,760 万円 + 贈与税額合計 570 万円 2,130 万円の税額減少 ( 注 ) 相続開始前 3 年以内の贈与はないものとして計算しています 4

相続時精算課税制度 課税の考え方 贈与時は 2,500 万円まで課税されず贈与できます 贈与財産は贈与者相続時の相続財産に加算され相続税で精算されます 贈与時 累計で 2,500 万円まで贈与時の課税なし 2,500 万円を超える部分は一律 20% 課税計算例については次ページをご参照ください 贈与者 非課税枠 2,500 万円 受贈者 65 歳以上の親 20 歳以上の子 平成 27 年 1 月 1 日以降 60 歳に引き下がります 平成 27 年 1 月 1 日以降 20 歳以上の孫も加わります 贈与者の相続時 贈与した財産は全額相続時の相続財産に加算され相続税で精算されます ( 贈与時の価額で加算 ) 贈与者 相続税の課税財産 有価証券 相続時の財産 相続時精算課税制度による贈与財産 ( 相続時精算課税利用における留意点 ) 年齢は贈与年の 1 月 1 日時点の年齢で判定 一度利用すると その後同じ贈与者からの贈与は相続時精算課税で計算 申告期限内( 贈与の翌年 2 月 1 日 ~3 月 15 日 ) に贈与税の申告が必要 5

相続時精算課税制度 計算例 平成 27 年 1 月 1 日以後の相続 遺贈における税制に基づきます 相続時精算課税制度で支払った贈与税額は相続時に精算されます 計算例 3,000 万円の生前贈与を受け 相続時の相続財産を 4,000 万円 法定相続人は子 1 人とした場合 贈与時 贈与額 3,000 万円 非課税枠 2,500 万円 課税価額 =500 万円贈与税額 =500 万円 20% 1 = 納付税額 100 万円 A 贈与者の相続時 2 贈与額 3,000 万円 3 相続税の基礎控除 3,600 万円 相続額 4,000 万円 課税価額 =3,400 万円相続税額 4 =3,400 万円 20%-200 万円 =480 万円 B 相続時の納付税額 ( 相続税額 :B ) 480 万円 - ( 贈与税額 :A ) 100 万円 =380 万円 相続時の納付税額については 発生した 相続税額 (B) から 贈与時に納付済の 贈与税額 (A) を差引いて計算します 1 2,500 万円を越える部分に対して一律 20% で課税されます 2 相続税額の計算に加算される贈与財産の価額は 贈与時の時価となります 3 平成 27 年 1 月 1 日以後の相続 遺贈における相続税の基礎控除 3,000 万円 +600 万円 法定相続人の数 4 相続税額 =( 相続財産の価額 - 基礎控除 ) 相続税率 - 速算控除額 相続税率 速算控除額は課税対象額によって異なります なお 上記は相続人が1 人の場合の相続税額の計算例となっており 相続人が複数人いる場合の相続税額の計算は 上記とは異なりますのでご注意ください 6

相続時精算課税制度 値上がりの期待される財産の贈与には効果的 相続税の対象となる贈与財産額は贈与時の価額となります 値上がりが期待される財産を贈与すると値上がり益は受贈者のものとなり相続税の対象外です 贈与を利用しなかった場合 贈与を利用した場合 親が有価証券を買付 相続時に値上がりしていた場合 親から子供に現金を贈与 子供が有価証券を買付 親の相続時に値上がりしていた場合 親 現金 買付 有価証券 親 贈与 現金 子 現金 買付 有価証券 有価証券の値上がり益親の財産となるため相続税の対象 有価証券の値上がり益子供の財産となるため相続税の対象外 ( 注 ) 上記例とは反対に贈与により取得した株式が値下がりしていた場合相続時に税金面で不利になる場合もありますのでご注意ください 贈与に適した財産について 値上がりの期待される財産以外にも 賃貸不動産や高配当株式など 収益を生み出す財産 を贈与すると その後の収益が受贈者のものとなることから 贈与に適した財産であると考えられます 7

平成 27 年 1 月からの贈与税の改正 平成 27 年 1 月以後 子 孫世代への贈与税課税は緩和され 資産移転がしやすくなります 親世代 贈与税課税強化 税率構造の改正 平成 27 年からの贈与税 暦年贈与に特例贈与を新設 20 歳以上の者が親や祖父母など直系尊属から贈与を受ける場合の贈与税率を新設 相続時精算課税制度の改正 あげる側 ( 贈与者 ) の年齢要件引下げ 子世代 65 歳 60 歳に もらう側 ( 受贈者 ) の対象者を追加 直系卑属 ( 子孫等 ) 以外 20 歳以上の子供に加え孫も対象に 孫世代 8

金融商品取引法に基づく表示事項 本資料は 法制度 / 税務 自社株評価 相続 / 事業承継 株主対策 / 資本政策 M&A/IPO 年金 / 保険 医療制度 / 医業経営 / 病院経営 商品 ( コモディティ ) 市場その他諸制度に関する紹介や解説 また これに関連するスキーム等の紹介や解説 及びその効果等に関する説明 検証等を行ったものであり 金融商品の取引その他の取引の勧誘を目的とした金融商品に関する説明資料ではありません 記載の内容に従って お客様が実際にお取引をされた場合や実務を遂行された場合の手数料 報酬 費用 その他対価はお客様のご負担となります なお SMBC 日興証券株式会社 ( 以下 弊社 といいます ) がご案内する商品等へのご投資には 各商品等に所定の手数料等をご負担いただく場合があります 例えば 店舗における国内の金融商品取引所に上場する株式 ( 売買単位未満株式を除く ) の場合は約定代金に対して最大 1.242%( ただし 最低手数料 5,400 円 ) の委託手数料をお支払いいただきます 投資信託の場合は銘柄ごとに設定された各種手数料等 ( 直接的費用として 最大 4.32% の申込手数料 最大 4.5% の換金手数料又は信託財産留保額 間接的費用として 最大年 5.61% の信託報酬 ( 又は運用管理費用 ) 及びその他の費用等 ) をお支払いいただきます 債券を募集 売出し等又は相対取引により購入する場合は 購入対価のみをお支払いただきます ( 購入対価に別途 経過利息をお支払いただく場合があります ) また 外貨建ての商品の場合 円貨と外貨を交換 又は異なる外貨間での交換をする際には外国為替市場の動向に応じて弊社が決定した為替レートによるものとします 上記手数料等のうち 消費税が課せられるものについては 消費税分を含む料率又は金額を記載しております 本資料は 弊社が信頼できると判断した情報源から入手した情報に基づいて作成されていますが 明示 黙示に関わらず内容の正確性あるいは完全性について保証するものではありません また 別段の表示のない限り その作成時点において施行されている法令に基づき作成したものであり 将来 法令の解釈が変更されたり 制度の改正や新たな法令の施行等がなされる可能性もございます さらに 本資料に記載の内容は 一般的な事項を記載したものに過ぎないため お客様を取り巻くすべての状況に適合してその効果等が発揮されるものではありません このため 本資料に記載の内容に従って お客様が実際に取引をされた場合や実務を遂行された場合 その期待される効果等が得られないリスクもございます なお 金融商品の取引その他の取引を行っていただく場合には 株式相場 金利水準 為替相場 不動産相場 商品相場等の価格の変動等及び有価証券の発行者等の信用状況 ( 財務 経営状況を含む ) の悪化等それらに関する外部評価の変化等を直接の原因として損失が生ずるおそれ ( 元本欠損リスク ) 又は元本を超過する損失を生ずるおそれ ( 元本超過損リスク ) があります なお 信用取引又はデリバティブ取引等 ( 以下 デリバティブ取引等 といいます ) を行う場合は デリバティブ取引等の額が当該デリバティブ取引等についてお客様の差入れた委託保証金又は証拠金の額 ( 以下 委託保証金等の額 といいます ) を上回る場合があると共に 対象となる有価証券の価格又は指標等の変動により損失の額がお客様の差入れた委託保証金等の額を上回るおそれ ( 元本超過損リスク ) があります また 店頭デリバティブ取引については 弊社が表示する金融商品の売付けの価格と買付けの価格に差がある場合があります 上記の手数料等及びリスク等は商品毎に異なりますので 当該商品等の契約締結前交付書面や目論見書又はお客様向け資料等をよくお読みください なお 目論見書等のお問い合わせは弊社各部店までお願いいたします また 実際の取引等をご検討の際には 個別の提案書等をご覧いただいた上で 今後の制度改正の動きに加え 具体的な実務動向や法解釈の動き 及びお客様の個別の状況等に十分ご留意いただき 所轄の税務署や 弁護士 公認会計士 税理士等の専門家にご相談の上 お客様の最終判断をもって行っていただきますよう お願い申し上げます 商号等 :SMBC 日興証券株式会社金融商品取引業者関東財務局長 ( 金商 ) 第 2251 号加入協会名 : 日本証券業協会 一般社団法人日本投資顧問業協会 一般社団法人金融先物取引業協会 一般社団法人第二種金融商品取引業協会 ( 平成 26 年 4 月 1 日現在 )