Microsoft Word 重要調整池の設置に関する技術的基準及び解説(H28年4月)

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様式第1号(第1条関係)

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事前協議終了通知書

米原市における開発に伴う雤水排水計画基準

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2 自然条件 (2) 歴史的条件

一定規模以上の土地の形質変更時の手続きについて 改正土壌汚染対策法が平成 22 年 4 月 1 日から施行されたことにより 平成 22 年 5 月 1 日以降に 3,000 m2以上の面積の土地の形質変更をしようとする者は 工事に着手する日の 30 日前までに 法に基づき届出を行うことが義務付けられ

3. 市街化調整区域における土地利用の調整に関し必要な事項 区域毎の面積 ( 単位 : m2 ) 区域名 市街化区域 市街化調整区域 合計 ( 別紙 ) 用途区分別面積は 市町村の農業振興地域整備計画で定められている用途区分別の面積を記入すること 土地利用調整区域毎に市街化区域と市街化調整区域それぞ

町田市土砂等による土地の埋立て等の規制に関する条例

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(古賀市)都市計画関係法による建築などの許可又は承認の申請の手続きに関する要綱

( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

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開発許可申請の手引き 平成 31 年 4 月改訂 熊本市都市建設局

土砂等の埋立て事業の

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5-1から3許可・不許可

豊中市ブロック塀等撤去補助金交付要綱 平成 30 年 8 月 10 日実施 ( 目的 ) 第 1 条この要綱は 本市の区域内に存する道路に面するブロック塀等の撤去を実施する者に対し 豊中市ブロック塀等撤去補助金 ( 以下 補助金 という ) を交付することについて必要な事項を定め もって地震等により

第 2 号様式 道路の位置の指定の権利者一覧 権利を有する権利種別権利を有する者の住所氏名土地の表示 別添申請図書のとおり 道路の位置の指定を承諾します 申請者 住所 氏名 印 ( 注意事項 ) 1. 事前協議承諾後に工事すること ( 位置の指定は道路築造後に本申請することになります ) 当該申請は

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( 案 ) 土地区画整理事業の施行に伴い設置される 公共施設の管理及び帰属等に関する協議書 埼玉県 ( 以下 甲 という ) と ( 土地区画事業施行 ( 予定 ) 者 ) ( 以下 乙 と いう ) とは 土地区画整理法に基づく土地区画整理事業の施行により設置される公共 施設の管理及び帰属等につい

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3-3 新旧対照表(条例の審査基準).rtf

7 章問題解答 7-1 予習 1. 長方形断面であるため, 断面積 A と潤辺 S は, 水深 h, 水路幅 B を用い以下で表される A = Bh, S = B + 2h 径深 R の算定式に代入すると以下のようになる A Bh h R = = = S B + 2 h 1+ 2( h B) 分母の

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承認第03号-都市計画税条例の一部改正(専決処分)【確定】

水防法改正の概要 (H 公布 H 一部施行 ) 国土交通省 HP 1

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第 2 節 監督処分等 ( 監督処分等 ) 第 81 条 国土交通大臣 都道府県知事又は市長は 次の各号のいずれかに該当する者に対して 都市計画上必要な限度において このの規定によってした許可 認可若しくは承認を取り消し 変更し その効力を停止し その条件を変更し 若しくは新たに条件を付し 又は工事

近畿地方整備局 資料配付 配布日時 平成 23 年 9 月 8 日 17 時 30 分 件名土砂災害防止法に基づく土砂災害緊急情報について 概 要 土砂災害防止法に基づく 土砂災害緊急情報をお知らせします 本日 夕方から雨が予想されており 今後の降雨の状況により 河道閉塞部分での越流が始まり 土石流

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地方公共団体等による土地の先買い制度について 公有地の拡大の推進に関する法律とは県や市町村等が公共事業を円滑に進めていくためには 事業に必要な用地を前もって取得し 安定的に確保しておく必要があります このため 公有地の拡大の推進に関する法律 ( 以下公拡法と表記 ) に基づく土地の先買い制度がありま

06投票(1)(2)(3)

別記様式第 1 号 ( 第 2 条関係 ) 事前協議書 年月日 館林市長様 主たる事務所の所在地 ( 住所 ) 名称及び代表者氏名 ( 申請者氏名 ) 電話番号 印 ( 墓地 納骨堂 火葬場 ) の経営を次のとおり計画しているので 館林市墓地 埋葬等に関する法律施行細則第 2 条第 1 項の規定によ

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鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

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第1章  総     説

4. 堆砂

弘前市町会等事務費交付金交付要綱

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ( 平成十二年東京都条例第二百十五号 ) 新旧対照表 ( 抄 ) 改正案現行目次 ( 現行のとおり ) 目次 ( 略 ) 第一条から第百十二条まで ( 現行のとおり ) 第一条から第百十二条まで ( 略 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事

富士見市都市計画税条例 ( 昭和 46 年条例第 40 号 ) 新旧対照表 ( 第 1 条による改正 )( 専決 ) 新 旧 附則 附則 ( 改修実演芸術公演施設に対する都市計画税の減額の規定の適用を受けようとする者がすべき申告 ) 6 法附則第 15 条の11 第 1 項の改修実演芸術公演施設につ

5-2 許可申請図書について 法令で定められている内容 法令で定められた 雨水浸透阻害行為の許可を受けようとする者が提出しなければなら ない申請図書の内容は 表 のとおりである 図書の名称縮尺明示すべき事項根拠法令 雨水浸透阻害行為許可申請書 雨水浸透阻害行為変更許可申請書

目 次 桂川本川 桂川 ( 上 ) 雑水川 七谷川 犬飼川 法貴谷川 千々川 東所川 園部川 天神川 陣田川

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法人及び地方独立行政法人法 ( 平成 15 年法律第 118 号 ) 第 2 条第 1 項に規定する地方独立行政法人ホ医療法 ( 昭和 23 年法律第 205 号 ) 第 1 条の 2 第 2 項に規定する医療提供施設又は獣医療法 ( 平成 4 年法律第 46 号 ) 第 2 条第 2 項に規定する

山梨県地下水及び水源地域の保全に関する条例(案)

松本市補助金交付規則 昭和 37 年 7 月 27 日規則第 16 号改正昭和 45 年 9 月 12 日規則第 31 号昭和 53 年 12 月 8 日規則第 25 号昭和 63 年 4 月 1 日規則第 18 号 ( 目的 ) 第 1 条この規則は 法令又は条例等に特別の定めのあるもののほか 補

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

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平成 30 年度建設工事発注見通し一覧表 ( 道路標工事 ) No.2 12 第 22 次東播地区道路標更新工事 三木 加東 加西 西脇 高砂 警察署管内 65 日道路標の更新指名競争入札第 1 四半期 6 月 22 日公表 13 第 23 次西播地区道路標設置等工事姫路 福崎 相生警察署管内 65

( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

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附則 この規則は 平成 29 年 3 月 1 日から施行する

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8--2 建築許可申請 法の規定 ( 省令第 34 条 ) 法第 43 条第 項の建築許可を受けようとする者は 法に定めた事項を記載した 建築物の新築 改築若しくは用途の変更又は第一種特定工作物の新設許可申請書 に必要な書類 図面を添付し 市長に提出してください ( 法第 43 条 省令第 34 条

第1号様式(第9条第1項関係)

ダムの運用改善の対応状況 資料 5-1 近畿地方整備局 平成 24 年度の取り組み 風屋ダム 池原ダム 電源開発 ( 株 ) は 学識者及び河川管理者からなる ダム操作に関する技術検討会 を設置し ダム運用の改善策を検討 平成 9 年に設定した目安水位 ( 自主運用 ) の低下を図り ダムの空き容量

宮城県特定大規模集客施設の立地の誘導等によるコンパクトで活力あるまちづくりの推進に関する条例施行規則 ( 趣旨 ) 第一条この規則は 宮城県特定大規模集客施設の立地の誘導等によるコンパクトで活力あるまちづくりの推進に関する条例 ( 平成二十一年宮城県条例第一号 以下 条例 という ) の施行に関し必

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5 条条例 9 条 2 項の規定による勧告は 空き家等改善勧告書 ( 式 4 ) により行うものとする ( 命令 ) 6 条条例 1 0 条 1 項の規定による命令は 空き家等改善措置命令書 ( 式 5 ) により行うものとする ( 公表の方法 ) 7 条条例 1 1 条 1 項の規定による公表は

( 措置完了報告 ) 第 13 条法第 14 条第 1 項から第 3 項までの規定による助言等及び行政代執行法第 3 条第 1 項の規定による戒告に対し措置を行った場合は 措置完了報告書 ( 様式第 14 ) により報告するものとする ( 標識 ) 第 14 条法第 14 条第 11 項の規定による

岡谷市道路位置指定取扱要領 ( 趣旨 ) 第 1 この要領は 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 号 以下 法 という ) 第 42 条第 1 項第 5 号の規定により道路の位置の指定を行うことについて 同法施行令 ( 昭和 25 年制令第 号 以下 政令 という ) 同法

8 号様式 ) を市長に提出しなければならない 2 前項の協議書には 法第 30 条第 2 項及び第 1 条に規定する図書のうち市長が必要と認めるものを添付しなければならない ( 開発行為の変更の許可等 ) 第 4 条法第 35 条の2 第 1 項の規定による変更の許可を受けようとする者は 開発行為

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江南市雨水流出抑制基準

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自治基本条例素案のたたき台大和市自治基本条例をつくる会

1/12 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱 三豊市若者定住促進 地域経済活性化事業補助金交付要綱平成 24 年 7 月 10 日告示第 256 号改正平成 26 年 3 月 20 日告示第 46 号平成 26 年 3 月 31 日告示第 88 号平成 27 年 3 月 31 日告

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あった場合又は事業を休止し 若しくは廃止した場合は 遅滞なく規則で定めるところにより その旨を町長に届け出なければならない ( 不均一課税決定の取消し等 ) 第 8 条町長は 第 6 条第 1 項の規定により決定を受けたが次の各号のいずれかに該当するときは 不均一課税決定の全部若しくは一部を取消すこ

づき通知及び公告をした期日又は場所において意見の聴取を行うことができないときは 意見の聴取の期日を延期し 又は場所を変更することができる 4 市長は 前 2 項の規定に基づき 意見の聴取の期日を延期し 又は場所を変更するときは 法 14 条 7 項の規定に準じて通知し かつ 公告する ( 議長 )

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(鉱工業技術研究組合法の一部改正)第五条 鉱工業技術研究組合法(昭和三十六年法律第八十一号)の一部を次のように改正する。

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○H30条例19-1

新座市税条例の一部を改正する条例

土砂の埋立て等の完了時 土砂の数量 土砂の形状 申請書別紙 土砂の埋立て等に使用される土砂の採取場所及び搬入計画 に記載のある土量の合計と等しい数値であること 盛土勾配 小段の間隔 幅 盛土上面の形状 ( 平坦地等 ) を記載すること 1-1 土砂の埋立て等許可申請書 排水施設その他の土砂の崩壊等を

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資 _ 図表 28-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

藤沢市木造住宅簡易耐震改修工事補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 条この要綱は, 木造住宅の耐震改修工事を促進することにより, 災害に強い安全なまちづくりを推進するため, 藤沢市耐震改修促進計画に基づき, 簡易耐震改修工事のための補強設計及び簡易耐震改修工事並びに工事監理に要する費用に対する補助金

目 次 1 林地台帳の公表 情報提供 1-1 公表 情報提供の範囲 1-2 公表の方法 1-3 情報提供の方法 2 林地台帳の修正 更新 2-1 修正申出の方法 2-2 情報の修正 更新手順 3 林地台帳管理システム 3-1 管理システムの機能 3-2 林地台帳情報と森林資源情報の連携 4. 運用マ

第 2 条ガイアは 関係法令等及びこれに基づく告示 命令によるほか業務要領に従い 公正 中立の立場で厳正かつ適正に 適合審査業務を行わなければならない 2 ガイアは 引受承諾書に定められた期日までに住宅性能証明書又は増改築等工事証明書 ( 以下 証明書等 という ) を交付し 又は証明書等を交付でき

藤沢市地区計画運用基準 施行平成 30 年 4 月 1 日 る 本運用基準は, 地区計画の届出に際しての審査の画一化及び円滑化を図るため, 必要な事項を定め 項目第 1 建築物等の用途の制限に関する事項第 2 建築物の容積率の最高限度に関する事項第 3 建築物の建蔽率の最高限度に関する事項第 4 建

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3-1 土地立入関係法令一覧

工事施工記録写真作成方法 平成 31 年 4 月 名古屋市緑政土木局

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

流速流量表 ( 縦断用 ) 呼び名 幅 a(m) 深さ c(m) ハンチ高 s(m) 水深余

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土地開発協議の手引き 平成 29 年 4 月 大村市都市計画課 土地開発協議の手引き 1

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

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1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

10.2 道路占用規則関係 ( 太田市に関して ) 当該様式は 参考例として掲載しております 申請の際には 所管にて必ず確認を行ってください 111

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重要調整池の設置に関する 技術的基準及び解説 平成 28 年 4 月 兵庫県

目次 1 総則 1 1-(1) 適用 1 1-(2) 洪水調整方式 1 1-(3) 流域変更の禁止 1 1-(4) 地域区分 2 2 計画基準 3 2-(1) 洪水流量の算定方法 3 2-(2) 洪水到達時間 3 2-(3) 流出係数 5 2-(4) 計画対象降雨 6 2-(5) 洪水波形の算定 7 2-(6) 下流河川 ( 水路 ) の調査 : 8 2-(7) 許容放流量の算定 10 2-(8) 計画洪水調整容量の算定 13 2-(9) 非常用洪水吐の計画流出量の算定 15 2-(10) 計画堆砂容量の算定 16 附則 17 巻末参考資料 重要調整池の設置 維持管理に係る手続きフロー 巻末参考 -1 開発に伴う重要調整池の設置に関する要綱フロー 巻末参考 -2 重要調整池設置に係る事前協議フロー 巻末参考 -3 重要調整池看板の参考例 巻末資料 -4 重要調整池台帳の記載例 巻末資料 -5 開発行為届チェックリスト 巻末資料 -6 重要調整池設置完了届チェックリスト 巻末資料 -9

1 総則 (1) 適用この基準は 総合治水条例 ( 平成 24 年兵庫県条例第 20 号 以下 条例 という ) 第 11 条第 2 項及び総合治水条例施行規則 ( 平成 24 年兵庫県規則第 25 号 以下 規則 という ) 第 4 条第 1 項に規定する重要調整池を設置する際に必要となる技術的基準を示すものである < 解説 > 技術的基準は 開発行為に伴う流出量の増大を抑制し 基準降雨の強度による降雨が生じた場合においても開発行為に係る土地の下流における浸水被害のおそれを低減するように定めるものである (2) 洪水調整方式 調整池の洪水調整は 原則として自然調節方式とする < 解説 > 調整池の集水面積は一般的にかなり小さく 降雨開始から洪水発生までの時間は極めて短い このため洪水調整方式は人為操作によらない自然調節方式 ( 穴あきダム方式 ) を原則とする (3) 流域変更の禁止 開発による河川の流域界の変更は 原則として禁止する < 解説 > 開発による河川の流域界の変更は 従前の流出形態を変え 下流域に治水 利水上影響を与えるので原則として禁止する - 1 -

(4) 地域区分 本基準では 流域及び降雨特性により表 1-1 及び図 1-1 の 7 地域に 分類し それぞれの地域を代表する降雨強度式を設定する 地域名 A1 A2 B1 B2 該当する地域 神戸市 ( 明石川流域以東 ) 尼崎市 明石市 ( 明石川流域以東 ) 西宮市 芦屋市 伊丹市 宝塚市 三木市 川西市 小野市 三田市 加西市 加東市 川辺郡猪名川町 西脇市 篠山市 丹波市 多可郡多可町 神戸市 ( 明石川流域から西側 ) 姫路市 ( 夢前町 安富町 香寺町を除く ) 明石市 ( 明石川流域から西側 ) 相生市 加古川市 赤穂市 高砂市 たつの市 ( 千種川流域を除く ) 加古郡稲美町 同郡播磨町 揖保郡太子町 赤穂郡上郡町 姫路市 ( 夢前町 安富町 香寺町 ) 朝来市 ( 市川流域 ) 宍粟市 たつの市 ( 千種川流域 ) 神崎郡市川町 同郡福崎町 同郡神河町 佐用郡佐用町 C1 豊岡市 ( 竹野町 日高町を除く ) C2 D 豊岡市 ( 竹野町 日高町 ) 養父市 朝来市 ( 市川流域を除く ) 美方郡香美町 同郡新温泉町 洲本市 南あわじ市 淡路市 表 1-1 降雨強度式適用地域 図 1-1 降雨強度式適用地域区分図 < 解説 > 兵庫県を下記の 7 地域に分類し 各地域に適用する降雨強度式を設定して いる ( 表 2-1 表 2-4) - 2 -

2 計画基準 (1) 洪水流量の算定方法洪水流量は合理式で計算する 合理式は Q = 1/ 3.6 f r A ここに Q : 洪水流量 (m 3 /s) f : 流出係数 r : 洪水到達時間内の平均降雨強度 (mm/hr) A : 集水面積 (km 2 ) (2) 洪水到達時間 洪水到達時間は角屋式で計算し 10 分 12 分 15 分 20 分 30 分 40 分 60 分 90 分 120 分 以降 30 分単位のうち計算値に最も近い値を用いる ア角屋式は T=C re -0.35 A 0.22 ここに T : 洪水到達時間 ( 分 ) re : 有効降雨強度 (mm/hr) re=f r f : 流出係数 r : 降雨強度 (mm/hr) A : 集水面積 (km 2 ) イ角屋式の C 値は 図 2-1 により求める - 3 -

C 値 300 290 280 270 260 250 240 230 220 210 200 190 180 170 160 150 140 ゴルフ場等 300 290 280 270 260 250 240 230 220 210 200 190 180 170 160 150 140 130 120 110 100 90 80 70 宅地, 工業団地等 130 120 110 100 90 80 70 60 60 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 100 90 80 70 60 50 40 30 20 10 0 上段 : 自然地の面積の割合 (%) 下段 : 造成面積の割合 (%) 図 2-1 角屋式の C 値 - 4 -

(3) 流出係数流出係数は 規則別表に示す土地利用形態別流出係数を標準とする また 複数の土地利用形態が混在する場合には 土地利用形態別流出係数を土地利用形態別面積に乗じたものの総和を土地利用形態別の全体面積で除して求めるものとする < 解説 > 規則別表に示す流出係数と土地利用の参考例を下記に示す 総合治水条例施行規則別表 ( 第 2 条関係 ) 土 地 係数 土地利用の参考例 1 宅地その他の樹林地又は草地でない土宅地 市街地 工業団 0.9 地 (5 及び6の土地を除く ) 地 駐車場 裸地等 2 ゴルフ場その他の草地であって 平らでない土地 (5 及び6の土地を除く ) 0.8 ゴルフ場 放牧場 採草地 主に草本で緑化された人工法面等 3 山林その他の樹林地であって 平らで山地 森林 丘陵地 0.7 ない土地 (5 及び6の土地を除く ) 4 原野その他の樹林地又は草地であっ原野 ( 未利用草地 樹 0.6 て 平らな土地 (5 及び6の土地を除く ) 林地 ( 平地 ) 畑等 5 河川その他の水を流出させるための利河川 水路 調整池等 1.0 用に供されている土地 (6の土地を除く ) 6 池沼 水田その他の雨水を一時的に貯 池沼 水田 ため池等 留し 雨水の流出を抑制する効果のある 0.7 用に供されている土地 4 平らな土地 (0.6) 樹林地 3 平らでない 4 平らな土地土地 (0.7) (0.6) 5 水を流出させるための土地 6 雨水の流出を抑制する効果の用に供されている土地 (1.0) 樹林地 草地以外 (0.7) 1 樹林地又は草地でない土地 (0.9) 土地利用形態別流出係数の模式図 草地 2 平らでない土地 (0.8) - 5 -

降雨強度(4) 計画対象降雨調整池の計画洪水調整容量を算定するために用いる計画対象降雨は 年超過確率 1/30 確率降雨強度曲線から得られる降雨継続 6 時間以上の中央集中型モデル降雨とする ア中央集中型モデル降雨 a 中央集中型モデル降雨は下図のように いずれの降雨継続時間 (t 2 t 3t n t) に対しても平均降雨強度が強度曲線 (a b ) を満足するように作成する また 降雨波形作成時間間隔 (t) は 10 分未満は 10 分とし 10 分以 上であれば 上記 (2) で設定した洪水到達時間 (T) と同じ値とする 降雨強度曲線 降雨強度中央集中型モデル降雨 a b c d 4d-3c 2b-a 3c-2b t 2t 3t 4t 継続時間 注 )t= 洪水到達時間 ( 分 ) t 2t 3t 4t 時間 図 2-2 降雨波形の作成方法 イ年超過確率 1/30 降雨強度式地域毎の年超過確率 1/30 降雨強度 rを算定するための降雨強度式は 表 2-1のとおりとする 単位 :mm/h A1 地域 A2 地域 B1 地域 B2 地域 C1 地域 C2 地域 D 地域 845.0 1014.0 1142.4 1256.6 991.5 1090.7 732.9 t 0.6 +1.553 t 0.6 +1.553 t 2/3 +3.578 t 2/3 +3.578 t 2/3 +2.715 t 2/3 +2.715 t 0.5 +1.368 表 2-1 年超過確率 1/30 降雨強度式 (t= 洪水到達時間 ( 分 )) - 6 -

(5) 洪水波形の算定 洪水波形は 計画対象降雨の降雨波形をもとに 合成合理式により算定す る < 解説 > 洪水波形の算定は 単位図法と合理式の組合せである合成合理式を用いる ものとする Q 流 量 r Q =1/3.6 f r A 流入ハイドログラフ T t 時間 Q : 洪水流量 (m 3 /s) f : 流出係数 r : 洪水到達時間内の平均降雨強度 (mm/hr) A : 集水面積 (km 2 ) T : 洪水到達時間 - 7 -

(6) 下流河川 ( 水路 ) の調査調整池計画にあたっては 下流河川及び下流水路の流下能力等を詳細に調査しなければならない ア調査区間は その地点の集水面積に占める 開発を行う区域の全面積の割合が2% になる地点まで とする < 解説 > 調査範囲については 下記の図を参考とすること 排水先河川等の流域界 集水域界 開発を行う区域 A / An = 2% (OK) An 河川 水路等 A 下流河川 ( 水路 ) 調査範囲 ( 区間 ) A: 開発を行う区域の面積 An: 地点 n の集水面積 参考図 (1) 下流河川 ( 水路 ) 調査範囲の概念 イ下流河川 ( 水路 ) の流下能力は 河川 ( 水路 ) の縦横断図を用い Manning の平均流速公式によって求めることを基本とする v=(1/n) R 2/3 I 1/2 Q=A v ここに v: 流速 (m/s) R: 径深 (=A/P)(m) P: 潤辺長 (m) I: 河床勾配 A: 流水断面積 (m 2 ) Q: 流量 (m 3 /s) n: 粗度係数 なお 粗度係数 n の標準値は 表 2-2 のとおりとし これによらない 場合は 根拠とした文献名等を条例第 11 条第 1 項に基づく開発行為届の 添付図書 ( 洪水調整計算書 ) に明示すること - 8 -

一般河道または素掘水路両岸に護岸を施した河道三面張河道 ( 両岸ブロック ) コンクリート三面張水路 コンクリート二次製品 (U 型トラフ ヒューム管 ) トンネル 表 2-2 粗度係数の標準値 n=0.035 n=0.030 n=0.025 n=0.015 n=0.023 ウ流下能力の算定にあたっては 表 2-3 の値を堤防高より控除する なお 小規模な河川にあっては最大水深の 3 割をもって余裕高として もよい 流量 (m 3 /s) 余裕高 (m) 200 未満 0.6 200 以上 500 未満 0.8 500 以上 2000 未満 1.0 表 2-3 余裕高 河川に至るまでの普通河川 水路の余裕高の決定 流下能力の算定については それぞれの施設管理者 ( 市町等 ) と協議して定めるものとする なお 砂防指定地内河川については 砂防管理者の指定する流下能力算出方法 ( 土砂混入による流量の補正等 ) によるものとする エ下流河川 水路を改修して最小流下能力地点などの流下能力を向上さ せる場合には 河川 水路等の管理者と改修範囲 改修規模 ( 計画規模 計画流量 ) 改修断面形状等について 十分な協議を行うこと - 9 -

(7) 許容放流量の算定許容放流量は 次のアからウに示す方法により算定する なお 調整池の放流量は 許容放流量を上回ってはならない ア下流河川 ( 水路 ) の流下能力の最小比流量をもって 調整池からの許容 放流比流量 qa とする また 許容放流量は 年超過確率 1/30 降雨強度 式を用いて算出した開発前の洪水流量 ( 許容放流量の上限値 ) を上回らな いものとする イ許容放流量は 以下に示す式より算出するものとする ( ア ) 直接放流区域が無い場合 Qa = A qa ここに Qa : 許容放流量 (m 3 /s) A : 集水面積 (km 2 ) =A1+A2 A1 : 開発行為を行う区域の面積 (km 2 ) A2 : 開発行為を行う区域外の流入区域の面積 (km 2 ) 1 qa : 許容放流比流量 (m 3 /s/km 2 ) *1: 開発行為を行う区域外の流入区域 (A2) とは 開発行為を行う区域 ではないが その区域からの流出水が 地形上 開発行為を行う区 域を経由して調整池に流入する区域のこと < 解説 > 下記の図を参考とすること A2 A=A1+A2 調整池 A1 Qa( 調整池を経由して放流先河川 ) A=A1+A2 : 集水面積 (km 2 ) A1 : 開発行為を行う区域 (km 2 ) A2 : 開発行為を行う区域外の流入区域 (km 2 ) 許容放流量の算定に係る区域模式図 (1) - 10 -

( イ ) 直接放流区域がある場合開発区域からの流出水は 全て調整池を通過させることを原則とするが やむを得ず直接河川等に放流する区域 ( 直接放流区域 ) がある場合は その区域について本来調整すべき流量分をあらかじめ許容放流量から先取りするものとする すなわち Qa = A qa - Q Q = 1/3.6 f r A3 ここに A : 調整池設置箇所 ( 開発前 ) の集水区域の面積 (km 2 ) A = A1+A2+A3 A1 : 開発行為を行う区域の面積 (km 2 ) A2 : 開発行為を行う区域外の流入区域の面積 (km 2 ) A3 : 直接放流区域の面積 (km 2 ) 2 qa : 許容放流比流量 (m 3 /s/km 2 ) Q : 直接放流区域の確率 1/30 年ピーク流量 (m 3 /s) f : 直接放流区域の流出係数 開発後 r : 調整池の計画最大降雨強度 (mm/hr) 開発後 2: 直接放流区域 (A3) とは 開発行為を行う区域のうち 造成するにもかかわらず 流出水が調整池には流入しない区域である < 解説 > 下記の図を参考とすること A2 A=A1+A2+A3 調整池 A1 A3 Qa( 調整池を経由して放流先河川 ) A =A1+A2+A3: 調整池設置箇所 ( 開発前 ) の集水区域 (km 2 ) A1 : 開発行為を行う区域 (km 2 ) A2 : 開発行為を行う区域外の流入区域 (km 2 ) A3 : 直接放流区域 (km 2 ) 許容放流量の算定に係る区域模式図 (2) - 11 -

ウ年超過確率 1/30 降雨強度式を用いて算出した開発前の洪水流量は 開発前の土地利用形態より 上記 (2) 及び (3) で示した洪水到達時間 流出係数の設定方法を用い 合理式により算定する なお 開発前の洪水流量は 以下のように算定する ( ア ) 流出係数 (f ) 流出係数は 開発前の土地利用形態より 規則別表の土地利用 形態別流出係数をもとに設定する ( イ ) 洪水到達時間 (T ) 洪水到達時間は 以下の角屋式より算定する このうちC 値については開発前であることからC=290を標準とするが 集水区域内に既に開発行為が行われた区域 ( 宅地 工場等 ) がある場合は これを考慮した造成面積 ( または自然地面積 ) の割合により図 2-1よりC 値を設定することができる T =C re -0.35 A 0.22 ここに T : 洪水到達時間 ( 分 ) C : 開発前の造成面積 ( または自然地面積 ) より求まる係数 ( 図 2-1より ) re : 有効降雨強度 (mm/hr) re =f r f : 開発前の土地利用形態より求まる係数 ( 規則別表より ) r : 年超過確率 1/30 降雨強度 (mm/hr) 表 2-1 A : 集水区域面積 (km 2 ) ( ウ ) 開発前洪水流量 (Q ) 開発前洪水流量は上記 ( ア ) 及び ( イ ) を用いた合理式により算定する Q = 1/ 3.6 f re A ここに Q : 開発前洪水流量 (m 3 /s) f : 開発前平均流出係数 re : 開発前洪水到達時間内の平均降雨強度 (mm/hr) A : 集水区域面積 (km 2 ) - 12 -

(8) 計画洪水調整容量の算定方法調整池の計画洪水調整容量は 上記 (5) の洪水波形に対し 次のアからウに示す方法により算定する なお 調整池の洪水調整容量は 計画洪水調整容量を下回ってはならない ア洪水調整数値計算は 流入量 Qiと流出量 Qoとの差が調整池に水平に貯留するものとして連続の式を用いた計算時間 1 分間隔の逐次数値計算によるものとする 洪水調整数値計算における連続式の基本式は以下のとおりである dv/dt=qi-qo 数値計算は上式の中央差分をとった下式によって行う V(t+Δt)=V(t)+{Qi(t+ t/2)-qo(t+ t/2)} t ここに V : 貯留量 (m 3 ) V=f(h)( 水位容量関係 ) h : 水深 (m) Qi : 流入量 (m 3 /s) Qo : 流出量 (m 3 /s) t : 計算時間間隔 ( ピッチ )(sec) (t+ t) (t) : 計算時刻を示すサフィックス 但し Qi(t+ t/2)=(qi(t+ t)+qi(t))/2 Qo(t+ t/2)=(qo(t+ t)+qo(t))/2 イオリフィスの放流量は 任意の水頭に対して次式で与えられる ( ア ) H 1.2 ho のとき Qo=C 1 Bo H 3/2 ( イ ) 1.2ho<H<1.8hoのとき H=1.2 hoのときqo=q1 H=1.8 hoのときqo=q2 として Qo={(Q2-Q1)/0.6 ho} (H-1.2 ho)+q1-13 -

( ウ )H 1.8hoのとき Qo=C 2 Ao 2g(H-ho/2) ここに Qo: オリフィスの放流量 (m 3 /s) H : 水頭 ( オリフィスの敷高を基準とする )(m) ho: オリフィスの高さ (m) Bo: オリフィスの幅 (m) Ao: オリフィスの断面積 (m 2 ) C 1 : 流量係数 =1.8 C 2 : 流量係数 =0.90( ベルマウス有り ) =0.60( ベルマウスなし ) < 解説 > 下記の図を参考とすること 水位 H ho オリフィス敷高 Qo 放流施設の概念図 ウオリフィスの最大放流量を許容放流量よりも小さくする場合は その オリフィスの大きさに応じて必要となる計画洪水調整容量を確保しなけ ればならない - 14 -

(9) 非常用洪水吐の計画流出量の算定調整池には 洪水を処理し 貯水位の異常な上昇を防止するための自由越流式非常用洪水吐を設けるものとする 非常用洪水吐の計画流出量は 次のア又はイにより求められる流量のいずれか大きいものとし フィルダムについてはさらにその 1.2 倍以上の流量とする なお 非常用洪水吐からの流出量は 非常用洪水吐の計画流出量を下回ってはならない ア表 2-4に示す式による地域毎の年超過確率 1/100 降雨強度を上記 (1) の合理式に用いて算出した流量を 1.2 倍することにより 年超過確率 1/200とみなす流量を求めるものとする なお 洪水到達時間は 上記 (2) の角屋式で計算し 10 分未満の場合は10 分とし 10 分以上の場合は分単位で切捨てる 単位 :mm/h A1 地域 A2 地域 B1 地域 B2 地域 C1 地域 C2 地域 D 地域 1007.9 1209.5 1376.3 1513.9 1176.8 1294.5 898.7 t 0.6 +1.645 t 0.6 +1.645 t 2/3 +3.815 t 2/3 +3.815 t 2/3 +2.819 t 2/3 +2.819 t 0.5 +1.578 表 2-4 年超過確率 1/100 降雨強度式 (t= 洪水到達時間 ( 分 )) イ次式により クリーガー曲線による流量を求めるものとする Q=q A ここに Q : クリーガー曲線による流量 (m 3 /s) q : 比流量 (m 3 /s/km 2 ) A : 集水面積 (km 2 ) 比流量については 下記の比流量曲線式により算出した値を用いるものとする ただし 調整池の集水面積が 1km 2 未満の場合には 表 2-5に示す 1km 2 の比流量を用いて求めるものとする 比流量曲線式 q=c A (A-0.05-1) ここに C : 地域係数 - 15 -

地域適用地域地域係数 C A=1km 2 のときの比流量 (m 3/s/km 2 ) 近畿 A1 A2 地域 41 41 山陰 C1 C2 地域 44 44 瀬戸内 B1 B2 D 地域 37 37 表 2-5 地域別比流量値 (10) 計画堆砂容量の算定 調整池の計画堆砂容量は 次のアからウに示す方法により算定する なお 調整池の堆砂容量は 計画堆砂容量を下回ってはならない ア土地造成中の単位面積当たりの土砂流出量は 開発行為の主たる面積が森林である場合は 300m 3 /ha/ 年 それ以外にあっては 150m 3 /ha / 年とし 非造成区域については 1.5m 3 /ha/ 年を標準とする また 土地造成完了後は 造成区域 非造成区域を問わず 1.5m 3 /ha / 年を標準とする 計画年数は 造成施行年数ならびに維持管理の方法により決定する ただし 造成完了後は 人家 その他公共的施設の近くでは5 年 それ以外にあっては 3 年を下回ってはならない イ調整池以外の適切な場所に沈砂池を設けることができる場合 計画堆 砂量を低減することができる ウ土地造成中においては 調整池以外の適切な場所に仮設沈砂地を設け てもよい < 解説 > 調整池の集水区域から流出した土砂が 調整地へ流入し堆積することを考 慮し あらかじめ洪水調整容量とは別に堆砂容量を確保しなければならない - 16 -

附則 ( 施行期日 ) 1 この基準は平成 28 年 4 月 1 日から施行する ( 経過措置 ) 2 前項に定める日前において 開発行為を行うにつき法令上の許可若しくは 認可を必要とする者が当該許可若しくは認可を求める申請を行った場合又は 総合治水条例第 11 条第 1 項の届出がなされた場合における当該申請に係る開 発行為については なお従前の例による < 解説 > 都市計画法 森林法 宅地造成等規制法など条項において 許可 若しくは 認可 とされている手続きについての許認可の申請を行っている場合 経過措置に該当する なお 法令に基づく手続きであっても 太陽光発電設備開発に係る経済産業省への 設備認定 などの 認定 申請や 届出 行為については 経過措置に該当しない - 17 -

巻末参考資料

重要調整池の設置 維持管理に係る手続きフロー条例規則要綱その他 重要調整池の設置 1ha 以上の流出増となる開発行為をしようとする 11-1 届出しなければならない 届出しない 11-2 基準に適合した調整池を設置しなければならない Yes 60 20 万円以下の罰金 4-1 技術的基準は 開発行為をしようとする土地の現に有する浸水による被害の防止の機能に依存する地域において 浸水被害が発生する可能性を低減するよう定めたもの 4-2 技術的基準を定めたときは これを告示する 重要調整池に係る技術的基準 開発行為届提出前 事前相談 要綱 4-1 事前協議 要綱 4-2 適合確認 要綱 5-1 届出書提出 届出内容の事前確認による手続きの円滑化 1 開発区域 調整池設置位置 流出係数の設定 2 下流河川 ( 水路 ) 調査結果 ネック地点 流下能力許容放流比流量 3 許容放流量 洪水調整容量 堆砂容量等 届出 3-3 届出書 ( 様式第 1 号 ) に図面等内容を示す書類を添付してしなければならない 開発行為届提出後 技術的基準に適合しているかについて確認 1 技術的基準に適合している場合 虚偽の届け出 調整池を設置しない 設置する調整池が基準に適合しない Yes Yes 59 30 万円以下の罰金 12-1 期限を定めて設置を命じることができる 12-2 基準に適合させるため必要な措置を命ずることができる 命令に違反 Yes 58 1 年以下の懲役又は 50 万円以下の罰金 添付図書一覧 添付図書 要綱別表で示す 要綱 5-1 要綱 7-2 届出書提出 適合審査 ( 市町への意見照会 ) 要綱 7-1 確認通知 工事着手 3 重要調整池の設置に関する計画が含まれていない場合 相当な期間を定め 是正するよう命ずる 要綱 7-3 2 技術的基準に適合していない場合 相当な期間を定め 是正するよう命ずる 要綱 7-4 工事着手 開発行為届出書の内容に変更がある場合 工事完了 設置する調整池が基準に適合しない 13-1 届出しなければならない 13-2 完了検査の実施 Yes 12-2 基準に適合させるため必要な措置を命ずることができる 命令に違反 Yes 58 1 年以下の懲役又は 50 万円以下の罰金 5 重要調整池設置完了届出書 ( 様式第 2 号 ) に写真その他の状況を示す書類を添付してしなければならない 添付図書一覧 添付図書 要綱で定める 事前相談 工事着手後 要綱 6-2 協 議 設置完了届出書提出後 要綱 6-2 適合確認 変更に係る届出手続の円滑化 重要調整池検査基準要綱 11-1 要綱 6-1 変更の届出 完了検査では 技術的基準に適合することが確認出来なくなるおそれがある場合 開発者は 調整池の設置が完了する前であっても確認を求めることができる 要綱 9-1 設置しようとする調整池が 技術的基準に適合しなくなることが明らかな場合 相当な期間を定め 是正するよう命ずる 要綱 9-3 調整池を設置しない 設置する調整池が基準に適合しない 13-2 告示 ( 技術的基準に適合 ) Yes 12-1 期限を定めて設置を命じることができる 12-2 基準に適合させるため必要な措置を命ずることができる 命令に違反 Yes 58 1 年以下の懲役又は 50 万円以下の罰金 6 (1)~(2) を明示して行うものとする 要綱 10-1 要綱 11-1 要綱 11-2 設置完了届出 適合検査確認 確認通知 適合告示 1 重要調整池を設置しない場合 相当な期間を定め 設置するよう命ずる 第 11-4 2 技術的基準に適合していない場合 相当な期間を定め 是正するよう命ずる 要綱 11-5 重要調整池の維持管理 重要調整池設置後 重要調整池の所有者等 14-1 適正な管理を行わなければならない 適正な管理を怠った場合 Yes 15 機能を維持するため必要な措置を命ずることができる 命令に違反 Yes 58 1 年以下の懲役又は 50 万円以下の罰金 重要調整池維持管理基準要綱 12-1 維持管理計画書は工事完了届に添付 自主管理 点検記録 1 適切な管理を怠る場合 重要調整池の機能を維持するための必要な 措置を命じる 重要調整池の機能が喪失した場合 機能喪失 機能喪失届 要綱 12-2 遅滞なく届出 罰則なし 機能が失われた時 所有者等が変更した時 Yes Yes 14-2 遅滞なく規則で定めるところにより知事に届け出なければならない 14-3 新たな所有者は遅滞なく規則で定めるところにより知事に届け出なければならない 7-1 重要調整池機能喪失届 ( 様式第 3 号 ) に写真その他の状況を示す書類を添付してしなければならない 添付図書一覧 添付図書 要綱別表で示す 7-2 重要調整池所有者等変更届 ( 様式第 4 号 ) に登記事項証明書その他の変更を証する書類を添付してしなければならない 所有者が変更した場合 所有者変更 所有者変更届 遅滞なく届出 罰則なし 被害を発生させるおそれが減少 or 公益上の理由が認められる Yes 16-1 適正な維持管理の義務を免除することができる 16-2 告示 ( 義務免除 ) 添付図書一覧 添付図書 要綱別表で示す 8 (1)~(3) を明示して行うものとする 維持管理の義務が免除される場合 義務免除の要件 要綱 13 義務免除 要綱 14-1 免除告示 要綱 14-2 報告 県民局 県庁 立入検査 ( 11~ 15 の規定の施行に必要な限度において立入検査を行うことができる ) 55-1 必要な限度において 職員に 立ち入り 帳簿書類その他の物件を検査 質問させることができる 55-2 身分証明書を携帯し 提示しなければならない 55-3 犯罪捜査のために認められたものと解してはならない 検査を拒み 妨げ 忌避し質問に陳述しない Yes 60 20 万円以下の罰金 Yes 質問に虚偽の陳述 59 30 万円以下の罰金 重要調整池の構造に関する行政指導 開発者の設置する調整池の放流量 洪水調節容量及び堆砂容量並びに非常用洪水吐の流出量の確認を行うため必要な限りにおいて 開発者に対し 調整池の構造に関する設計資料の提出若しくは説明を求め 又は技術的助言を行う 要綱 4-4( 事前協議 ) 要綱 7-5( 開発行為届の適合審査 ) 要綱 9-2( 中間検査等 ) 要綱 11-6( 完了検査 ) 巻末参考 -1

名称作成係適用範囲 開発に伴う重要調整池の設置に関する要綱フロー総合治水課兵庫県下全域 事前協議 個別法手続等 個別法許可権者 ( 県 市町等 ) 事前相談 各種調整 許可申請 許可 開発事業者 10ha 以上の場合 要綱第 4 条第 1 項 要綱第 4 条第 3 項 届出事前協議 届出事前協議 県民局長 ( 土木事務所 ) 確認 確認 要綱第 4 条第 2 項 要綱第 4 条第 3 項 届出手続き 工事完了後 開発事業者 本庁所管課 ( 総合治水課 ) 関係市町 要綱第 11 条第 2 項 適合確認通知 要綱第 7 条第 2 項 要綱第 5 条第 1 項 確認通知 開発行為届提出 要綱第 11 条第 1 項 県民局長 完了検査 要綱第 7 条第 1 項意見照会 意見回答 県民局長 ( 土木事務所 ) 適合審査 中間検査 要綱第 9 条第 1 項 ( 土木事務所 ) 適合確認 要綱第 10 条第 1 項設置完了届 要綱第 11 条第 3 項台帳送付 要綱第 11 条第 2 項 告示 開発事業者 確認依頼 中間検査 県民局長 ( 土木事務所 ) 本庁所管課 ( 総合治水課 ) 巻末参考 -2

1回) ( 第2回) ( 第3発者に対重要調整池設置に係る事前協議フロー 事前協議開始 ( 第ステップ1 洪水調整計算書の基本条件を確認する ( 条例 ) 開発前後の流出係数の加重平均値 開発行為を行う区域の面積 調整池の設置箇所 位置 流域区分 集水区域 直接放流区域の有無等 ステップ2 下流河川 ( 水路 ) 調査書及び協議書等を確認する ( 条例 ) 下流河川( 水路 ) 調査区間 箇所 流下能力 許容放流比流量 下流河川( 水路 ) 管理者との協議結果等 ステップ3 洪水調整計算書を確認する ( 条例 ) 放流量 洪水調整容量 堆砂容量等の計算 調整池施設の計画等 ステップ4 構造型式及び基本条件を確認する 要し( マニュアル ) 採用する構造型式調必 土質条件 地盤条件及び設計条件等整要池なに限関りステップ5 調整池の堤体及び調整池周辺の安定を確認する すに( マニュアル ) 安定計算結果等るお構い造てステップ6 調整池付帯施設の計画を確認する マ求ニめ( マニュアル ) 放流管 減勢工 スクリーン等ュるア内ル容ステップ7 届出書及び添付書類全般について確認する ) 回)上( 共通 ) 届出図書のとりまとめ等 ( 重( 重条要例調に整基池づのく設内置容にの関確す認る技術的基準) 記の内容を確認するため 開事前協議終了 届出書提出 届出に際して あらかじめ協議を行うことを 開発に伴う重要調整池の設置に関する要綱 において規定している 下協議は 1 回で終了することが理想であるが 再確認 資料修正等が想定されるため 3 回程度に分けて分割して実施することが適当である 巻末参考 -3

重要調整池看板の参考例 600mm 重要調整池 名称 : 調整池管理者 : 連絡先 : ( ) この調整池は総合治水条例に基づき 開発行為により増加する雨水の流出を抑制するために設置された 雨水を一時的に貯留する調整池です 大雨時には急激に水位が上昇するので注意して下さい この調整池に異常が認められる場合は 上記まで連絡して下さい 400mm 設置する看板は 耐久性のあるものとし 強固に固定すること コンクリート基礎とし 見やすい場所に設置すること ただし 現地状況により設置が困難と判断される場合には 450mm 300mm のプレート式としても良い 巻末参考 -4

( 参考 ) 重要調整池台帳の記載例 重要調整池台帳 管理番号事務所 - 西暦 -整理番号 土木事務所記入欄のため記入不要平成年月日確認 施設名称 調整池 開発名 目的 プロジェクト ( 宅地開発 工業団地開発 商業施設開発 ゴルフ場等 ) 事業面積開発面積集水面積... ha ha ha 所在地関連河川等関連法規等 市 区 町 丁目 番 号二級河川 川水系 川 準用河川 川 普通河川 川都市計画法 森林法 宅地造成規制法 砂防法等 開発事業者 住所 市 区 町 丁目 番 号 ( - - 設計者 コンサルタント 住所 市 区 町 丁目 番 号 ( - - 施工者 建設 住所 市 区 町 丁目 番 号 ( - - 所有者 ( 管理者等 ) 住所 市 区 町 丁目 番 号 ( - - 届出年月日当初 H.. 変更 H.. 工事着手年月日当初 H.. 完成確認年月日当初 H.. 流 計画対象地域 降雨強度式 洪水到達時間 流出係数 洪水ピ-ク流量 ネック地点比流量 直放面積 開発前 分開発前 m 3 /s m 3 /s/km2 ha 域 地域 開発後 分開発後 施設形式 堤高 堤頂長 堤頂幅 堤体勾配 非越流部標高 越流部標高 基礎地盤高 m m m 上流側 1: m m m 諸 下流側 1: EL= EL= EL= 元 湛水面積 洪水調節水深 洪水調節容量 単位容量 堆砂容量 進入斜路 防護柵 兼用 多目的利用 m2 m m 3 m 3 /ha m 3 有 無 有 無 有 無 有 無 H.W.L. W= m m 目的 : L.W.L. i= % H= 容量 : 最大放流量 許容放流量 同比流量 オリフィス断面 スクリ-ン 洪水吐設計流量 同比流量 洪水吐形式 洪水吐断面 m 3 /s m 3 /s m 3 /s/km2 B H 有 無 m 3 /s m 3 /s/km2 B H cm cm m m 位置図 調整池流域概要図 緯度経度 34.6912688, 135.1830706 国土地理院地図等で簡単に測定可能 ダム堤体構造一般図 協議図書としては A3 版で提出すること 巻末参考 -5

( 参考 ) 開発行為届チェックリスト その 1 チェック項目確認内容 開発行為届出書 ( 様式第 1 号 : 規則第 3 条関係 ) 届出者住所 氏名 開発行為の内容 想定される雨水が流出する量の変化 調整池の設置に関する計画 開発行為概要書 開発計画概要書の記載内容 管理計画書 管理計画書の記載内容 ( 工事完了届提出まで ) 調整池台帳 重要調整池台帳に記載する内容 届出者の住所 氏名 電話番号が記載され 押印がなされているか 開発行為を行う土地の所在地が記載されているか 開発行為の規模は記載されているか 開発行為の目的が記載されているか 開発行為を行う土地の現況の土地利用が記載されているか ( 参考 : 総合治水条例施行規則第 2 条第 2 項 ) 開発行為を行った後の土地の利用の状況が記載されているか ( 参考 : 総合治水条例施行規則第 2 条第 2 項 ) 総合治水条例施行規則第 2 条第 2 項により算定した現況と開発後の流出係数が記載されているか ( 添付図面の土地利用計画図により確認 ) 設置する重要調整池の型式等について簡潔に記載されているか 開発行為の事業目的 計画位置 事業規模が記載されているか 工事着手予定日 完了予定日が記載されているか 工事期間中の調整池管理者の氏名 連絡先が記載されているか 工事期間中の具体的な維持管理の方法 ( 点検内容 点検実施時期 ) が記載されているか 緊急時などに関係機関との連絡調整が行えるよう体制を整えているか 重要調整池台帳に記載すべき事項が適切に記載されているか 設置した重要調整池が複数ある場合には 調整池毎に台帳を作成しているか 確認 巻末参考 -6

( 参考 ) 開発行為届チェックリスト その 2 チェック項目確認内容 下流河川 水路等調査書 確認 下流河川 水路等調査書の記載内容 洪水調整計算書 洪水調整計算書の記載内容 位置図ではネック地点の流域界と集水面積が記載されているか 横断図 縦断図 現地写真などの調査結果が整理されているか 水理計算書の内容が正しく記載されているか 最小比流量を算出した結果が整理されているか 放流先河川 水路管理者と協議を行い下流ネック地点等の改修を行う場合 協議結果が添付されているか 計画の基本条件が整理されているか ( 添付図面の流域図 土地利用計画図もあわせて確認する ) 1 流域区分を確認することができるか 2 集水面積を確認することができるか 3 直接放流区域を確認することができるか 4 流出係数は正しく算定されているか 許容放流量 洪水調整容量の設計内容は正しいか 1 洪水到達時間は正しく算定されているか ( 採用された角屋式の C 値も確認することができるか ) 2 計画対象降雨が記載されているか ( 洪水到達時間 総雨量 (6 時間 ) 計画降雨波形 ) 3 計画洪水波形は正しく作成されているか 4 許容放流量は正しく設定されているか 5 洪水調整計算結果は整理されているか 6 洪水調整後の最大放流量は 算出した許容放流量以下となっているか 7 洪水調整容量は 算出した計画洪水調整容量以上となっているか 8 重要調整池の標高と洪水調整容量との関係が整理されているか 9 流入 放流ハイドログラフは正しく作成されているか 非常用洪水吐からの流出量は 算出した非常用洪水吐からの計画流出量以上となっているか 堆砂容量は 算出された計画堆砂容量以上となっているか 巻末参考 -7

( 参考 ) 開発行為届チェックリスト その 3 チェック項目確認内容 位置図 位置図の記載内容 流域図 流域図の記載内容 土地利用計画図 土地利用計画の記載内容 重要調整池計画図の記載内容 その他資料の確認 地図の縮尺が基準に合っているか また 等高線や地形が判読できるか 位置図には ネック地点の調査区間等必要な内容が記載されているか 地図の縮尺は基準にあっているか また 等高線や地形が判読できるか 開発区域 非開発区域 直接放流区域等の面積は記載されているか 流域図には 必要な内容が記載されているか 地図の縮尺は基準にあっているか また 等高線や地形が判読できるか 土地利用計画図には必要な内容が記載されているか また 着色は正しいか 現況の土地利用状況を確認するために必要な現地写真等の資料は添付されているか 開発行為を行う区域の面積は表示されているか 開発行為を行う区域の開発前後の流出係数は表示されているか 重要調整池計画一般図 ( 平面図 堤体縦断図 堤体標準横断図 ) が添付されているか 放流施設計画一般図 ( 平面図 縦断図 横断図 ) が添付されているか その他付属施設計画一般図 ( 平面図 縦断図 横断図 ) が添付されているか その他 設置する重要調整池が技術的基準に適合していることを確認するために必要となる根拠資料 参考図書などが添付されているか 重要調整池に関するマニュアル に示される構造に関する資料が添付されているか 安全率等の一覧表が添付されているか 設定条件が整理されているか 土質試験結果が添付されているか 確認 巻末参考 -8

( 参考 ) 重要調整池設置完了届チェックリストチェック項目確認内容 重要調整池設置完了届出書 ( 様式第 2 号 : 規則第 5 条関係 ) 届出者住所 氏名 設置した重要調整池の名称 所在地等 届出者の住所 氏名 電話番号が記載され 押印がなされているか 設置した調整池の名称が記載されているか 設置した調整池の所在地は記載されているか 設置した調整池の所有者 ( 又は管理について権原を有するもの ) 等の氏名又は名称及び住所並びに法人にあっては その代表者の氏名及び重要調整池を管理する権原の内容が記載されているか 設置工事完了日設置工事完了日が記載されているか 調整池台帳 重要調整池台帳に記載する内容 維持管理計画書 管理計画書の記載内容 ( 工事完了届提出以後 ) 添付図面 出来形管理図面の確認 工事写真 工事写真の確認 重要調整池台帳に記載すべき事項が全て適切に記載されているか 設置した重要調整池が複数ある場合には 調整池毎に台帳を作成しているか 重要調整池所有者の氏名 連絡先が記載されているか 設置した重要調整池に関して 具体的な維持管理の方法 ( 点検内容 点検実施時期 ) が記載されているか 緊急時などに関係機関との連絡調整が行えるよう体制を整えているか 重要調整池検査基準 に基づく検査項目について 出来形図面で技術的基準に適合していることを確認することができるか 着手前 施工状況 完成後の写真が添付されているか 重要調整池検査基準 に基づく検査項目に関して 出来形管理写真は添付されているか また 施工後に不可視となる場合には 検査箇所の形状寸法等が確認できるよう写真は整理されているか 重要調整池検査基準 に基づく検査項目に関して 使用材料その他の写真が添付されているか 重要調整池が技術的基準に適合することを確認するために必要となるその他の写真が添付されているか 確認 巻末参考 -9

重要調整池設置完了届チェックリストその2 チェック項目 確認内容 確認 その他資料 その他資料の確その他 設置する重要調整池が技術的基準に適合し 認 ていることを確認するために必要となる根拠資料 参考図書などが添付されているか 巻末参考 -10