「新中期経営計画」ならびに「株主割当による新株式発行」について

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光学部品の生産技術の強化に向けた国内拠点の再編について

CHIBA KOGYO BANK REPORT Contents Profile 01 CHIBA KOGYO BANK REPORT 2016

様式第三 認定事業再構築計画の内容の公表 1. 認定した年月日平成 17 年 9 月 16 日 2. 認定事業者名ユーエフジェイ信用保証株式会社 3. 認定事業再構築計画の目標 (1) 事業再構築に係る事業の目標 ユーエフジェイ信用保証株式会社 ( 平成 18 年 1 月 1 日 三菱 UFJ 住宅

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様式第一六(第12条関係)

別紙 2 様式第十八 ( 第 13 条関係 ) 認定事業再編計画の内容の公表 1. 認定をした年月日平成 27 年 7 月 6 日 2. 認定事業者名 WAKUWAKU JAPAN 株式会社 3. 認定事業再編計画の目標 (1) 事業再編に係る事業の目標スカパー JSAT グループ ( 以下 スカパ

社是 経営理念 長期ビジョン Ⅱ. 新中期経営計画 innovate on 2019 just move on! の概要 社是 人の和と創意で社会に貢献 経営理念 1. 最高の品質創りを重点に社業の発展を図り社会に奉仕する 2. 全員の創意を発揮し顧客のニーズに対応した特色ある技術を開発する 3.

2016 年 10 月 31 日 各位 社名 代表者名 問合せ先 株式会社村田製作所代表取締役社長村田恒夫 ( コード :6981 東証第 1 部 ) 広報室長生嶌匠 (TEL ) ソニー株式会社からの電池事業の取得に関するお知らせ 株式会社村田製作所 ( 以下 当社 といい

各 位 平成 27 年 5 月 11 日 会社名株式会社みちのく銀行代表者名取締役頭取髙田邦洋 ( コード番号 8350 東証第一部 ) 問合せ先経営企画部長須藤慎治 ( ) 第四次中期経営計画の策定について 株式会社みちのく銀行 ( 頭取髙田邦洋 ) は 平成 27 年 4

ニュースリリース 野村ホールディングス 会社分割(簡易吸収分割)による当社子会社への株式管理事業(一部)の承継に関するお知らせ (PDF)

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平成8年月日

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Microsoft Word - 最終_Zeavola株式取得と持分法適用会社異動のお知らせ.doc

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Microsoft Word - 中計の提出 ver0516

各位 平成 20 年 2 月 18 日 会社名株式会社松屋代表者代表取締役社長秋田正紀 ( コード番号 8237 東証第一部 ) 問合せ先コーホ レートコミュニケーション部担当部長武藤勝 (TEL. 代表 ) 連結子会社である株式会社スキャンデックスにおける 会社分割 ( 新

PowerPoint プレゼンテーション

お客様への約束 1. 安全の確保を最優先とします - 安全確保を最優先に 全てにおいて万全のコンディションでお客様をお迎えします 2. お客様の時間を大切にします - 欠航 遅延は最小限にします - やむを得ない場合は代替の移動手段の確保に努め お客様にご迷惑をおかけしないよう全力を尽くします -


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3. 異動する子会社の概要 1 株式会社フィスコデジタルアセットグループ (1) 名称 株式会社フィスコデジタルアセットグループ (2) 所在地 大阪府岸和田市荒木町二丁目 18 番 15 号 (3) 代表取締役田代昌之 仮想通貨関連ビジネスを営む会社の株式又は持分を所有する (4) 事業の内容 こ

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単元株式数の変更、株式併合および定款一部変更に関するお知らせ

グループ組織再編の模式図 3. 合併の要旨 (1) 合併の日程取締役会決議日 ( 各社 ) 平成 26 年 12 月 19 日合併契約締結日 ( 各社 ) 平成 26 年 12 月 19 日合併効力発生日平成 27 年 4 月 1 日 ( 予定 ) 本吸収合併は 当社においては いずれも会社法第 7

単元株式数の変更、株式併合および定款の一部変更に関するお知らせ

平成 13 年度 決算概要と今後の計画について 平成 14 年 5 月 20 日 東京通信ネットワーク株式会社

Nikon Information(募集新株予約権(株式報酬型ストックオプション)の割当てに関するお知らせ)

(4) 併合により減少する株主数本株式併合を行った場合 10 株未満の株式のみご所有の株主様 156 名 ( そのご所有株式数の合計は 198 株 ) が株主たる地位を失うことになります なお 当社の単元未満株式をご所有の株主様は 会社法第 192 条 1 項の定めにより その単元未満株式を買い取る

2. 本資本業務提携の内容等 (1) 業務提携の内容当社とコジマは 両社の店舗ブランドの独自性を維持しつつ 以下の事項に関して 両社で共同して提携効果を実現してまいります 1 商品仕入面での連携当社及びコジマの仕入規模を最大限活用し 商品仕入部門の再編及び調達業務の統合等を通じて 粗利益率の改善を目

目次 Page I : 本件ファイナンスの概要 2 II : 本件ファイナンスのスキーム 3 III : 本件ファイナンスの目的と効果 6 Ⅳ : FQ 9 1

(2) 併合の内容 1 併合する株式の種類普通株式 2 併合の割合平成 30 年 10 月 1 日をもって 同年 9 月 30 日 ( 実質上 9 月 28 日 ) の最終の株主名簿に記載された株主さまの所有株式 5 株につき 1 株の割合で併合いたします 3 併合により減少する株式数併合前の発行済

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スライド 1

新規文書1

第4期電子公告(東京)

平成 29 年 3 月 17 日 NTJ ホールディングス1 株式会社の産業競争力強化法に基づく事業再編計画を認定しました 経済産業省は 本日 産業競争力強化法第 24 条第 1 項の規定に基づき NTJ ホールディングス 1 株式会社 ( 法人番号 : ) から提出された

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律第 7 条第 1 項に規定する説明書類 奄美信用組合 奄美信用組合は 奄美地区における金融の円滑化への取り組みをこれまで以上に強化するとともに その取り組み姿勢をお客様にご理解していただき 借入の条件変更等に関する ご要望 ご相談に迅速

第4期 決算報告書

金融円滑化に関する方針 千葉銀行は 地域金融機関として 金融サービスの提供をつうじて 地域のお客さまニーズにお応えし 地域の発展に貢献する という役割 使命を果たす 姿勢を堅持してまいりました 特に 地域への円滑な資金供給をはじめとする金融仲介機能の発揮やお客さまへの経営健全化支援等による地域密着型

経営の健全化のための計画の履行状況に関する報告書

各位 平成 25 年 11 月 28 日会社名相鉄ホールディングス株式会社代表者代表取締役社長林英一 ( コード番号 9003 東証第一部 ) 問合せ先取締役執行役員経営戦略室部長滝澤秀之 (TEL ) 子会社の会社分割 ( 新設分割 ) 及び新設会社の株式譲渡に関するお知ら

Microsoft Word - 記者クラブ用カバーレター.doc

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各 位 平成 29 年 3 月 31 日 会社名株式会社システムソフト代表者名代表取締役社長岡部正寛 ( 東証一部 コード 7527) 問合せ先執行役員管理本部長森玲子 TEL 募集新株予約権 ( 有償ストック オプション ) の発行に関するお知らせ 当社は 平成 29 年

( 財 ) 財務会計基準機構会員 各位 平成 20 年 3 月 29 日 会 社 名 株式会社アパマンショップホールディングス ( コード番号 8889 ヘラクレス市場 ) 代 表 者 代表取締役社長 大村浩次 本社所在地 東京都中央区京橋一丁目 1 番 5 号 問合せ先 管理本部 執行役員管理本部

責任ある行動 環境にやさしいしくみの提供 ととらえ 経営戦略と CSR が一体となった事業運営 を推進し 企業価値向上を図ります 3. 東洋製罐グループ第五次中期経営計画 における基本戦略本中期経営計画において 2018 年度を創業的出直しの年として位置づけ 東洋製罐グループの成長戦略とその成長戦略

大和証券グループ中期経営計画 Passion for the Best 年 4 月 3 日 大和証券グループ本社

平成 年 月 日

分割承継の内容決定日 2018 年 5 月 21 日 ESS 社との吸収分割契約締結日 ( 注 2) 2018 年 7 月上旬 ( 予定 ) TISS 社との吸収分割契約締結日 2018 年 7 月上旬 ( 予定 ) ESS 社 TISS 社各々における株主総会決議 2018 年 9 月末までに (


. 次世代決済プラットフォームの構築 ネット決済 No. の GMO ペイメントゲートウェイ株式会社と 三井住友カード株式会社を中心としてリアル決済 No. のSMBCグループが 次世代決済プラットフォームの構築に向けた協議を開始 SMBCグループとしては新たな領域への参入となり 事業者にトータルな

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しております 2. 株式併合により減少する株式数 は 株式併合前の発行済株式総数に株式の併合割合を乗じた理論値です (3) 株式併合による影響等本株式併合により 発行済株式総数が 2 分の 1 に減少することとなりますが 純資産等は変動しませんので 1 株当たり純資産額は 2 倍となり 株式市況の変

2 併合の方法 比率平成 30 年 10 月 1 日をもって 平成 30 年 9 月 30 日の最終の株主名簿に記載又は記録された株主様の所有株式 5 株につき1 株の割合で併合いたします 3 減少株式数株式併合前の発行済株式総数 ( 平成 30 年 3 月 31 日現在 ) 124,415,013

中小企業者等に対する金融の円滑化を図るための臨時措置に関する法律

臨時報告書(吸収分割契約)

各位 平成 30 年 11 月 27 日 株式会社池田泉州ホールディングス 当社及び当社子会社における本部組織の一部変更について 株式会社池田泉州ホールディングス ( 社長鵜川淳 ) 及び株式会社池田泉州銀行 ( 頭取鵜川淳 ) は 第 4 次中期経営計画で掲げた 地域への弛まぬ貢献 と パラダイム

めセキュリティ面での高い安全性を強みとして 国内で多数の実績があります 平成 28 年に設立した BPO スクエア朝霞 ( 埼玉県 ) を中心に全国 11 拠点を保有し またベトナ ムの大手 IT 企業と海外 BPO 事業での協業を行うなど その事業範囲も多角化しています このような状況の下 当社と

(2) 併合の内容 1 併合する株式の種類 普通株式 2 併合の割合 2016 年 10 月 1 日をもって 同年 9 月 30 日の最終の株主名簿に記録 された株主様ご所有の株式について 10 株を 1 株の割合で併合いた します 3 併合後の発行可能株式総数 177,500,000 株 ( 併合

(5) 地域金融機関をサポートする機能の開発ローソン銀行では 地域金融機関の支店内外のATMのローソン銀行 ATMでの補完 代替などを通じて 提携する地域金融機関の皆さまのコスト削減や商品提供チャネルの拡大などの課題に一緒に取り組ませていただきます さらに ローソンと地域金融機関による共同店舗の推進

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2.MUFG フィデューシャリー デューティー基本方針 MUFG フィデューシャリー デューティー基本方針の策定 公表 MUFG は お客さま本位の取組みの徹底を図るため グループ共通の指針となる MUFG フィデューシャリー デューティー基本方針 を策定 公表します 本方針の下 グループ各社がお客

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単元株式数の変更、株式の併合及び定款の一部変更に関するお知らせ

定款の一部変更に関するお知らせ

株主各位 平成 29 年 8 月 2 日東京都港区虎ノ門三丁目 1 番 1 号 ITbook 株式会社代表取締役会長兼 CEO 恩田饒 ストック オプション ( 新株予約権 ) の発行に関する取締役会決議公告 当社は 平成 29 年 7 月 19 日開催の取締役会において 当社取締役 執行役員および

Microsoft Word 「株式会社エムブレイン(連結子会社)への役

第6期決算公告

2019 年 2 月 26 日 各位 会社名代表者名 株式会社みずほフィナンシャルグループ執行役社長坂井辰史 ( コード :8411 東証第一部) 会社名代表者名 興銀リース株式会社代表取締役社長本山博史 ( コード :8425 東証第一部) 株式会社みずほ銀行と興銀リース株式会社による資本業務提携

2017年度 決算説明会資料

吸収分割②

子会社の異動(株式及び出資持分取得)に関するお知らせ

2. 合併の要旨 (1) 合併の日程合併方針決定の取締役会平成 25 年 7 月 29 日合併決議取締役会平成 25 年 10 月下旬 ( 予定 ) 合併契約書締結平成 25 年 10 月下旬 ( 予定 ) 合併承認臨時株主総会平成 26 年 1 月下旬 ( 予定 ) 上場廃止日平成 26 年 3

平成22 年 11月 15日

Microsoft Word - 開示文書案 :30

中期経営計画

三菱UFJニコス、KDDIフィナンシャルサービスと提携! auユーザー向け新クレジットカードの発行業務を受託!

PJ America_子会社の異動ドラフト_daiwa(明朝)_180911_sent(会長名記入)ver.2

6. データ集 2) 国内金融事業 1 日本保証 主要残高 貸借対照表 日本基準に基づく単体数値 ( 連結調整前 ) で作成しています ( 単位 : 百万円 ) 2015/ / / / / / /03 (a) 現金及び預金 1,

3. 業務提携の内容当社と NTT ドコモの事業資源を相互に活用することで 新たなマーケティングソリューション ( データを活用した広告商品 ) の開発や生活者向けメディア事業の拡大など 両社事業の発展を目指してまいります 具体的には以下の通りです (1) 総合情報サイト All About が保有

(3) 分割の日程 ( 予定 ) 1 基準日設定公告 2013 年 9 月 13 日 ( 金 ) 2 基準日 2013 年 9 月 30 日 ( 月 ) 3 効力発生日 2013 年 10 月 1 日 ( 火 ) (4) 新株予約権の目的である株式の数の調整今回の株式の分割に伴い 当社発行の第 1

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店舗戦略現在 当行は神奈川県内に 34 ヶ店を展開しておりますが より一層お客さまが利用しやすい店舗とするために 店舗のリニューアルや提携 ATMの利用促進による既存店舗の機能強化や 各種専門チームの活用による効率的な販売チャネルの構築 強化などへの取り組みを行います 人財 組織戦略当行では 当行の

資料 3 時代の要請を受けた 消費者保護の課題について 平成 31 年 4 月 経済産業省商務 サービスグループ 商取引監督課

2. 株式の併合 (1) 併合の目的上記 1. に記載のとおり 単元株式数を 1,000 株から 100 株に変更することに伴ない 証券取引所が望ましいとしている投資単位の水準 (5 万円以上 50 万円未満 ) および中長期的な株価変動等を勘案し 株式の併合を行なうことといたします (2) 併合の

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(開示様式例)第三者割当により発行される株式/新株予約権/新株予約権付社債/転換社債型新株予約権付社債の募集に関するお知らせ

単元株式数の変更、株式併合および定款の一部変更に関するお知らせ

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東京電力エナジーパートナー

Transcription:

平成 23 年 2 月 24 日 各位 三菱 UFJ ニコス株式会社 新中期経営計画 ならびに 株主割当による新株式発行 について 当社は 本日開催の当社取締役会において 新中期経営計画ならびに当社の株主である株式会社三菱 UFJ フィナンシャル グループ ( 東京都千代田区 取締役社長永易克典 以下 MUFG ) 農林中央金庫( 東京都千代田区 代表理事理事長河野良雄 以下 農林中金 ) を割当先とする新株式発行 ( 以下 本件増資 ) を決議いたしましたので お知らせいたします 1/5

Ⅰ 新中期経営計画 1. 背景 狙い 当社は 平成 19 年 4 月 旧 UFJ ニコス株式会社と旧株式会社ディーシーカードの合併により 我が国における 総合カードビジネス No.1 を目指し MUFG グループのクレジットカード事業における中核会社として新たにスタートいたしました 同年 9 月には クレジットカード事業主体のビジネスモデルに抜本的に転換する 中期経営計画を策定し 合わせて MUFG 農林中金との業務 資本提携関係をさらに強化することといたしました この計画にもとづき 当社は 個品割賦事業を株式会社ジャックスへ承継し 大規模な拠点集約と人員削減等の構造改革を断行するとともに MUFG グループの保証事業再編として 三菱東京 UFJ 銀行 ( 以下 BTMU ) 発行のクレジットカード保証業務を当社へ集約するなど グループシナジー最大化に努めてまいりました また 新たなカードブランドである MUFG カードの立ち上げや JA カードの会員募集体制強化等 トップライン強化策を推進し 合わせて お客さまとのコミュニケーションチャネルである コールセンターやインターネットを活用した施策を重点強化するなど お客さまの満足度向上と収益基盤の拡大に積極的に取り組んでまいりました 加えて 当社は 不採算提携カードの抜本的な取引見直しや 更なる事務の合理化等 聖域なきコスト構造改革を進めてまいりました また 昨年 6 月の総量規制導入を踏まえ 貸出審査の厳格化にいち早く取り組むと同時に 借入ご利用者への相談機能を強化するなど 経営環境変化に迅速に対応してまいりました こうした取り組みの結果 今年度の利息返還を除いた経常利益は 280 億円程度と 平成 19 年度比約 50% 増加する見込みであり 本業の収益力強化には一定の成果をあげております しかしながら 利息返還は引続き収益を大きく圧迫する要因となっており 今般策定する新中期経営計画を開始するにあたり 将来の潜在的収益圧迫要因を一掃するべく 利息返還費用への充分な引当金を計上することといたしました クレジットカード市場は 新たな国際ブランドである銀聯のステイタス拡大や 年率二桁成長を続けるインターネットやモバイル端末等を介した EC 決済など 大きな変革期を迎えております そうしたなかで 当社がリーディングカンパニーとして競争優位を維持 強化するためには これらへの迅速かつ的確な対応が求められております 今般策定した新中期経営計画では 強みである国内最大規模のカード会員基盤と加盟店ネットワークに加え MUFG 及び農林中金との強固な関係を一層活用し 事業競争力と財務体質の抜本強化を図り この変革期に対応してまいります 2/5

2. 概要 (1) 事業戦略 今後も成長が見込まれるカード決済を軸に 当社の事業をお客さまの属性に則して 4 つのコア事業 として 戦略的に再編成し 当社の強みを活かして 事業競争力の抜本的強化を図ってまいります イシュイング事業( カード発行業務 ) 新規カード会員募集では 商品の提供や営業戦力の配置等について MUFG グループや JA バンクとの協働態勢を従来以上に強化いたします 当社は主要国際ブランド (Visa MasterCard JCB AMERICAN EXPRESS 銀聯 ) 全ての取扱いが可能であり MUFG カードや JA カード等の品揃えにおいて さまざまな世代のお客さまのニーズに応じた戦略的な活用をしてまいります また カード会員との更なるコミュニケーション強化やマーケティング機能の高度化のために コールセンターやインターネットといったインフラに積極的な投資を行ってまいります アクワイアリング事業( 加盟店業務 ) 変革期にある事業であり 新中期経営計画における重点分野と位置付けます 銀聯加盟店ネットワークの拡大や EC 決済インフラ等に戦略的資源配分を行い 新規加盟店獲得では法人顧客基盤における MUFG との協働を強化いたします 加えて 決済端末のモバイル化等による新たな加盟店ニーズへの対応や 国内最大規模のカード会員基盤を活かした加盟店への送客ビジネスにも取り組み 競争優位を確立してまいります ファイナンス事業 キャッシング カードローンでは 総量規制による年収 1/3 超過残高の剥落が 今後 2 年程度は継続するものと思われます 当社は 多重債務問題の収束も見据え 既存のカード会員を中心に 健全な借入れニーズに応えることで収益基盤を確保してまいります リボ 分割では カード決済代金の支払平準化手段として引続き成長が見込まれるため カード会員のニーズに合わせた多様な商品 サービスを提供してまいります また 審査については 引続き お客さまごとに適切な対応を行ってまいります プロセッシング事業( 業務受託 ) プロセッシング事業は BTMU はじめ JA バンクや大手地銀等多数の有力受託先を有しております 今後は 業務 事務の受託のみならず クレジットカード事業の運営全般に関するソリューション提供も展開し 受託先との関係強化を図ってまいります (2) 経営効率化 今般 更なる組織のスリム化と活性化を図るため 230 名程度の早期退職募集を行います また 新中期経営計画期間中に 500 名程度の人員効率化も行い 平成 25 年度には 5,000 人体制を構築してまいります 加えて 更なる拠点集約や事務合理化 資金管理効率化による金融費用圧縮など 従来以上にコスト構造改革を徹底してまいります なお 貸倒費用は 年収 1/3 超過残高の剥落と貸出審査の運用厳格化の取り組みにより 引続き減少すると見ております 3/5

なお 当社は 株式会社ジェーシービーと 先方のシステムをベースシステムとし当社の現行 3 システムを一本化するシステム共同化プロジェクトを進めてまいりましたが 新中期経営計画において当社が財務体質強化を優先するため 両社合意のもと 本プロジェクトを凍結することといたしました 両社は 本プロジェクトのみならず イシュイング事業 アクワイアリング事業をはじめ 相互補完関係にある様々な分野での戦略的業務提携を従来から進めており 今後もこれまでの良好な関係を更に発展させてまいります (3) 計数計画 以上の取り組みにより 平成 25 年度には経常利益 400 億円レベル ( 経常利益率 13%) を目指します [ 計数概要 ] ( 単位 : 億円 ) H22 見込 H25 計画 営業収益 3,030 3,050 経常利益 ( 除く利息返還費用 ) 280 390 当期利益 ( 利息返還費用等一括引当前 ) -30 390 当期利益 ( 利息返還費用等一括引当後 ) -1,090 390 4/5

Ⅱ 株主割当による新株式発行 新中期経営計画期間においては 上記の通り 収益基盤の維持 拡大や成長分野における戦略的先行投資と同時に もう一段の経営効率化のための構造改革投資を行います この新中期経営計画の確実な実行と財務基盤強化のために 今般 MUFG 及び農林中金を引受先とした増資が不可欠と判断いたしました 本件増資により 平成 25 年度の自己資本比率は 10% 程度を確保する見込みです [ 新株発行 ( 増資 ) の概要 ] (1) 募集株式の種類及び数 普通株式 653,594,771 株 (2) 募集株式の払込金額 ( 発行価格 ) 1 株につき 金 153 円 (3) 募集株式の総額 約 1,000 億円 (4) 払込期日 平成 23 年 3 月 30 日 (5) 増加する資本金及び資本準備金 資本金 : 約 500 億円 資本準備金 : 約 500 億円 (6) 割当先及び割当株式数 ( 予定 ) 株主割当 MUFG:555,451,666 株 ( 約 85%) 農林中金 :98,143,104 株 ( 約 15%) ( なお 募集株式のうち 1 株は 会社法第 202 条第 2 項但書に基づき切り捨てられ 割当ては行われません ) (7) 資金使途事業戦略投資 : 約 500 億円構造改革資金 : 約 500 億円 ( 注 ) 株主総会での決議等 所定の手続が完了することを前提として 本件増資と同時に資本金及び資本準備金の額の減少 ( 以下本件減資 ) を行います 本件増資及び本件減資に伴う資本金及び資本準備金の額の変動はありません 以上 5/5