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178 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 小規模特定用途複合防火対象物 ( 政令別表第 1⒃ 項イに掲げる防火対象物のうち 特定用途に供される部分の床面積の合計が当該部分が存する防火対象物の延べ面積の10 分の1 以下であり かつ 300m2未満であ

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条例解説6~11条

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1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

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番号 特定共同住宅等の種類と必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等 二方向避難型特定共同住宅等である (1) 初期拡大抑制性能 ( その 2) 図面番 ア地階を除く階数が 5 以下のもの 消火器具屋外消火栓設備動力消防ポンプ設備 又は住戸用及び共同住宅用非常警報設備 イ地階を除く階数

別添 ( 用語の定義 ) 消防法( 昭和 23 年法律第 186 号 ) 法 消防法施行令( 昭和 36 年政令第 37 号 ) 令 消防法施行規則( 昭和 36 年自治省令第 6 号 ) 規則 特定小規模施設における必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等に関する省令 ( 平成 20

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基準2 消防用設備等の設置単位の取扱いに関する基準

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(5) 第 1 号から前号までの規定により住宅用防災警報器が設置される階以外の階のう ち 次に掲げるいずれかの住宅の部分 ア床面積が 7 平方メートル以上である居室が 5 以上存する階の廊下 イアに規定する階に廊下が存しない場合にあっては 当該階から直下階に通ずる 階段の上端 ウアに規定する階に廊下

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第 3 倉庫に係る防火安全対策 1 目的この基準は 近年 倉庫が大規模化し また 作業所的要素が出てくるなど特殊化する傾向が見られることから 倉庫に係る出火防止 延焼拡大防止 避難の安全確保等に係る具体的基準を定めたものである 2 指導対象この基準に基づき指導する防火対象物の範囲は次に掲げるものとす

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2 病院次のいずれにも該当する病院のうち 相当程度の患者の見守り体制を有するもの ( 火災発生時の消火活動を適切に実施することができる体制を有するものとして総務省令で定めるもの ) 以外のもの ( ア ) 特定診療科名を有するもの ( イ ) 一般病床又は療養病床を有する病院 火災発生時の延焼を抑制

新千里西町B団地地区地区計画

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動車車庫については 隣地境界線又は同一敷地内の他の建築物との距離は2m 以上とし 各階の外周部に準不燃材料で造られた防火壁 ( 高さ1.5m 以上 ) を設けること (3m 以上の距離を確保した場合を除く ) に改める 号通知 記 2 自動火災報知設備の設置について の一部改正記 2 中

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194 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 共通事項 省令第 12 条の 2 並びに第 13 条第 1 項第 1 号及び第 2 項に規定するスプリンクラー設備を設置するこ とを要しない構造の取り扱いは 次によること ⑴ 省令第 12 条の2で定める

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建築基準法第43条第1項ただし書に係る一括同意基準

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2 3 階施設 建築基準法第 2 条第 9 号の2に規定する耐火建築物又は同条第 9 号の3に規定する準耐火建築物であること 保育室等が設けられている次の表の欄に掲げる区分ごとに それぞれ同表の右欄に掲げる施設又は設備が1 以上設けられていること 区分施設又は設備 1 建築基準法施行令第 123 条

27_建築確認(幼保連携)通知

[ 例 1] 敷地の分割例 1270 m2の敷地を 135 m2ずつに分割する場合 270 m2 135 m2 135 m m2の敷地を 140 m2と 130 m2に分割する場合 270 m2 140 m2 130 m2 2

2-21 踊場を共有する階段 令第 23 条令第 121 条府条例第 33 条 図 -1 図 -2 図 -3 UP DN UP DN 3F A 2F 1F DN UP DN UP w w w w 上図のような階段形式のものについては次の通り取り扱う ただし 図 -3 においては 縦方向に A の範囲

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の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

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8 避難経路 避難経路とは 廊下 階段 避難上有効なバルコニーその他これに類するものをいう 直接外気に開放されていること 避難上支障のない幅員及び転落防止上有効な高さの手すり等を有し 60 cm以上の幅員を有していること 3 バルコニー等に設ける仕切板等の寸法は 概ね幅 600 mm 高さ 800

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名前 第 1 日目 建築基準法 2 用途規制 1. 建築物の敷地が工業地域と工業専用地域にわたる場合において 当該敷地の過半が工業地域内であると きは 共同住宅を建築することができる 2. 第一種低層住居専用地域内においては 高等学校を建築することができるが 高等専門学校を建築する ことはできない

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

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(2) 路地街区 ア路地街区の内部で 防火性の向上と居住環境の改善を図るため 地区施設等に沿った建築物の高さの最高限度及び壁面の位置の制限を定めることにより 道路斜線制限を緩和し 3 階建て耐火建築物の連続した街並みを形成する イ行き止まりの路地空間では 安全性の確保のため 2 方向の避難を目的とし

及びその周辺の地域における自然的条件 建築物の建築その他の土地利用の状況等を勘案し 集落の一体性を確保するために特に必要と認められるときは この限りでない (2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており か

スライド 1

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( 趣旨 ) 第 1 条この条例は, 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 50 条及び第 52 条第 5 項の規定により, 周辺環境との調和のとれた斜面地建築物の敷地の利用を図り, もってその周辺における良好な居住環境の確保に資するため, 斜面地建築物の階数に

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第2章第2節 第4~6

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

金沢都市計画地区計画の変更

上野原市規則第××号

南部地区 地区の名称 南部地区建築物の用途の制限 ( ほなみ町 桜新町 ) 敷地面積の最低限度 ( 東原町 苗津町 長者町の各一部 ) 22.5ha 沿道業務地区 17.6ha 合計 40.1ha 建築物等の形態又は意匠の制限 沿道業務地区には 次に掲げる建物は建築してはならない マージャン屋 ぱち

第二面 1. 建築物の位置 延べ面積 構造 設備及び用途並びに敷地面積に関する事項 建築物に関する事項 1. 地名地番 2. 敷地面積 m2 3. 建築面積 m2 4. 延べ面積 m2 5. 建築物の階数 地上 階 地下 階 6. 建築物の用途 一戸建ての住宅 共同住宅等 非住宅建築物 複合建築物

第3章 附置義務駐車場の台数                     

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建築基準法第 43 条第 1 項ただし書による包括許可基準 平成 23 年 3 月 4 日 焼津市建築審査会承認 1 趣旨次の基準に適合するものは 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 43 条第 1 項ただし書の規定に基づき 特定行政庁が交通上 安全上 防火上

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

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第 10 内装制限 防火材料 1 防火材料 (1) 不燃材料 ( 建基法第 2 条第 9 号 ) 建築材料のうち 不燃性能 ( 通常の火災時における火熱により燃焼しないことその他建基政令第 108 条の 2 で定める性能をいう ) に関して 次に掲げるものとすること ア建築材料に 通常の火災による火熱が加えられた場合に 加熱開始後 20 分間次に掲げる要件 ( 建築物の外部の仕上げに用いるものにあっては ( ア ) 及び ( イ )) を満たしているもので 国土交通大臣が定めた構造方法 ( 平成 12 年建設省告示第 1400 号 ) を用いるもの ( ア ) 燃焼しないもの ( イ ) 防火上有害な変形 溶融 き裂その他の損傷を生じないもの ( ウ ) 避難上有害な煙又はガスを発生しないものイ国土交通大臣の認定を受けたもの (2) 準不燃材料 ( 建基政令第 1 条第 5 号 ) ア建築材料のうち 通常の火災による火熱が加えられた場合に 加熱開始後 10 分間前 (1). アの要件を満たしているもので 国土交通大臣が定めた構造方法 ( 平成 12 年建設省告示第 1401 号 ) を用いるものイ国土交通大臣の認定を受けたもの (3) 難燃材料 ( 建基政令第 1 条第 6 号 ) ア建築材料のうち 通常の火災による火熱が加えられた場合に 加熱開始後 5 分間前 (1).1. アの要件を満たしているもので 国土交通大臣が定めた構造方法 ( 平成 12 年建設省告示第 1402 号 ) を用いるものイ国土交通大臣の認定をうけたもの 2 内装制限を受ける建築物等 建基法第 35 条の 2 の規定により内装制限を受ける建築物 部分等については 別表 のとおりであること 3 調理室等の火を使用する場所の取扱い (1) 建基法第 35 条の 2 の規定により内装制限を受ける調理室等は その壁及び天井の室内に面する部分の仕上げを次のア又はイに掲げる仕上げとしなければならないこと ア準不燃材料でしたものイ (1) に掲げる仕上げに準ずるものとして国土交通大臣が定める方法により国土交通大臣が定める材料の組合せによってしたもの (2) 建基政令第 128 条の 4 第 4 項の 内装の制限を受ける調理室等で火を使用する場所 の取扱いは次によること - 157 -

ア火気使用部分とその他の部分とが一体である室については 天井から概ね 50cm 以上下方に突出した不燃材料で造り又は覆われた垂れ壁 その他これに類するもので当該部分が相互に区画された場合を除き その室のすべてを内装制限の対象とするものであること イ季節的にストーブを用い又は臨時的にコンロ等を用いる室は 内装制限の対象とならないものであること ウ暖炉 炉等を壁等の建築物の部分として設けた室については その使用が季節的なものであっても内装制限の対象とするものであること ( 昭和 46 年 1 月 29 日建設省住指発第 44 号 ) エ電磁誘導加熱式調理器は 火気を使用しないため 建基法第 35 条の 2 に規定される その他火を使用する設備若しくは器具 に該当しないことから 内装制限が適用されない ただし 条例等による規制については 電気を熱源とする火気使用設備 器具として適用することに留意すること 4 組合せによる内装仕上げ (1) 天井の仕上げ材を不燃材料とし かつ 壁の一部について木材等を用いた仕上げとする場合等 これまでの規定と異なる方法によった場合でも同様の効果が期待できる場合があることが判明しているため 国土交通大臣が定める方法により国土交通大臣が定める材料の組み合わせによる内装の仕上げができること (2) 難燃材料でした内装の仕上げに準ずる仕上げが 平成 12 年建設省告示第 1439 号で次のように定められたこと ア建基政令第 129 条第 1 項第 1 号ロ及び同条第 4 項第 2 号に規定する難燃材料でした内装の仕上げに準ずる材料の組合せは 次に定めるものとすること ( ア ) 天井 ( 天井のない場合においては 屋根 ) の屋内に面する部分 ( 周り縁 窓台その他これらに類する部分を除く ) の仕上げにあっては 準不燃材料ですること ( イ ) 壁の屋内に面する部分 ( 周り縁 窓台その他これらに類する部分を除く ) の仕上げにあっては 木材 合板 構造用パネル パーティクルボード若しくは繊維板 ( これらの表面に不燃性を有する壁張り下地用のパテを下塗りする等防火上支障がないように措置した上で壁紙を貼ったものを含む 以下この項において 木材等 という ) 又は木材等及び難燃材料ですること イ建基政令第 129 条第 1 項第 1 号ロ及び同条第 4 項第 2 号に規定する難燃材料でした内装の仕上げに準ずる仕上げ方法は 前ア.( イ ) の木材等に係る仕上げの部分を次に定めるところによることとする ただし 実験によって防火上支障がないことが確かめられた場合においては この限りでないこと ( ア ) 木材等の表面に 火炎伝搬を著しく助長するような溝を設けないこと ( イ ) 木材等の取付方法は 次のa 又はbのいずれかとすること ただし 木材等の厚さが 25mm 以上である場合においては この限りでないこと a 木材等の厚さが 10mm 以上の場合にあっては 壁の内部での火災伝搬を - 158 -

有効に防止することができるよう配置された柱 間柱その他の垂直部材及びはり 胴縁その他の横架材 ( それぞれ相互の間隔が 1m 以内に配置されたものに限る ) に取り付け 又は難燃材料の壁に直接取り付けること b 木材等の厚さが 10mm 未満の場合にあっては 難燃材料の壁に直接取り付けること 5 照明器具カバー 装飾用角材等の取扱い (1) 壁又は天井の照明器具のカバー等で 壁又は天井面に占める表面積の1/10を超える場合は内装制限の対象とすること ( 昭和 44 年建設省住指発第 149 号 昭和 45 年建設省住指発第 35 号 ) (2) 次に掲げるものは 内装制限の対象としないことができるものであること ア壁 天井面に装飾用として設けた小規模の角材等 ( 格子天井 よしず天井のように天井の一部を構成しているものを除く ) イ和室のさお縁 天井のさお縁 6 居室から地上へ通じる通路の取扱い建基政令第 129 条中の その他の通路 には 通路入口等に属するロビーの類 避難専用通路 避難上必要な他の用途部分の通り抜け部分 等が含まれるものであること ( 昭和 44 年 5 月 1 日建設省住指発第 149 号 ) 7 消防法令上の内装規制 (1) 建基法令上では 床面 1.2m 以下の部分は規制の範囲の対象としていないが 消防法令上にあっては 床面からの規制の対象範囲になること (2) 押入れその他これに類するものの壁及び天井については 収納のために人が内部に出入りするような規模及び形態を有していないものに限り 次に掲げる内装規定の適用にあたって室内に面する部分として取り扱わないものであること なお 室内等に天井まで達しない間仕切りを設けた場合で 当該間仕切りの高さが高い場合 ( 高さが概ね 2m 程度以上のもの ) や床に固定された場合など 仕切られた空間が二つの別空間となるように設けられた間仕切りは 内装規定の適用を受ける壁として取り扱うものとする ア政令第 11 条第 2 項 ( 屋内消火栓設備に関する基準 ) イ省令第 6 条第 2 項 ( 大型消火器以外の消火器具の設置 ) ウ省令第 12 条の 2( スプリンクラー設備を設置することを要しない防火区画 ) エ省令第 13 条第 1 項及び第 2 項 ( スプリンクラー設備を設置することを要しない階の部分等 ) オ省令第 26 条第 5 項 ( 避難器具の設置個数の減免 ) カ省令第 28 条の 2 第 1 項第 4 号及び第 2 項第 3 号 ( 誘導灯及び誘導標識を設置することを要しない防火対象物又はその部分 ) キ条例第 65 条第 1 項 ( 屋内消火栓設備に関する基準 ) - 159 -

ク特例基準等に関する規定 - 160 -

別表特殊建築物等の内装一覧表 対象となる規模 内装材料 用途等耐火準耐火内装箇所その他建築物建築物 不燃 準不燃 難燃 居室の天井及び 1 劇場 映画館 客席の床演芸場 観覧客席の床面積 100 面積 場 公会堂 集m2 400 m2会場 2 2 階部分病院 診療所の床面積 ( 患者の収容の合計 施設があるも 3 階以上 300 m2床面積ののに限る ) ホの合計 ( 収容施合計 テル 旅館 下 300 m2設がある 200 m2宿 共同住宅 ( 注 1) 場合に限寄宿舎 児童福る )( 注祉施設等 1) 百貨店 マーケ ット 展示場 キャバレー カ フェー ナイト クラブ バー 3 階以上 2 階以上 床面積の 3 ダンスホール の合計 の合計 合計 遊技場 公衆浴 1,000 m2 500 m2 200 m2 場 待合 料理 店 飲食店 物 品販売店 (>10 m2 ) 4 自動車車庫 自動車修理工場 全 部 地階又は地下 工作物内に設 5 ける居室を 1 ~ 3 の用途に 全 部 供する特殊建 築物 - 161 - 以下の腰壁を除 く ) 通路の天井及び壁 居室の天井及び 以下の腰壁を除 く ) 通路の天井及び壁 居室の天井及び 以下の腰壁を除 く ) 通路の天井及び壁 当該用途部分 通路の天井及び 壁 居室 廊下 階 段 通路等

6 7 8 9 10 11 用途等学校 体育館及び 31m 以下の 2 の用途部分を除くすべての用途 ( 注 2) 排煙上無窓の居室 ( 天井から 80cm 以内の開放できる窓が居室床面積の 1/50 未満 ) 採光無窓の居室 ( 建基政令第 20 条の有効採光のない温湿度調整を要する作業室等 ) 住宅及び併用住宅の調理室 浴室等住宅以外の調理室 浴室 乾燥室 ボイラー室等 1 2 及び3の用途 対象となる規模 内装材料 耐火準耐火内装箇所その他建築物建築物 不燃 準不燃 難燃 居室の天井及び 階数 3 以上 延べ面積 >500 m2 以下の腰壁等を 階数 2 以上 延べ面積 > 除く ) 1000 m2以上廊下 階段 通 階数 1 以上 延べ面積 > 路等の天井及び 3000 m2以上壁 当該居室の床面積 >50 m2 ( ただし 天井の高さが 6m を超 えるものを除く ) 居室 廊下 階 段その他の通路 等の天井及び壁 全部 ( ただし 天井の高さが 6m を超えるものを除く ) 階数 2 以上の建築物の最上階以外の階調理室等の天井 及び壁全部 3 階以上の階に居室があるもの居室の天井 注 1 100 m2 ( 共同住宅にあっては 200 m2 ) 以内ごとに準耐火構造の床若しくは壁又は防火設備で区画されている部分の居室を除く 注 2 100 m2以内ごとに準耐火構造の床若しくは壁又は防火設備で区画され かつ1~4の用途に供しない部分の居室で 耐火建築物又は準耐火建築物 ( 建基法第 2 条第 9 号の 3 イに適合する建築物に限る ) の高さ 31m 以下の部分にあるものを除く - 162 -