2017 ヨシ植えイベント 国 交通省中部地 整備局豊橋河川事務所 協賛 : 作川流域圏懇談会市 会議 ( 川 海部会 ) 連携事業 : 三河南部 態系ネットワーク協議会 1
なぜヨシ原づくりをするの? 作川の 然再 の 的 この取り組みは 作川 然再 事業 の 環として実施するものです 作川 然再 事業 は 過去から現在に減少した 潟やヨシ原を再 させ 多くの 辺の きものの棲みかとなる豊かな環境づくりを うものです 作川ヨシ原づくりの位置づけ 今回のヨシ植えイベントは 作川のヨシ原を再 維持していくうえで 地域のみなさんとも 緒に取り組んでいくため実施するものです 今回のヨシ原づくりへの参加を通じて ヨシ原ができることによって得られる効果を みなさんと 緒に把握し より親しみをもてる 作川としていきたい 地域の環境学習の場 然観察の場などとして 作川を活 していただきたい 2
ヨシってなに? ヨシは 川や湖などの の近くに える植物で 本全国で られます ヨシは の中の地下茎 ( ちかけい ) という根のようなものを広げて 春に芽を出して きくなります 冬には の上の部分は枯れますが 地下茎は きく広がり 次の春にまた芽を出します ヨシは水に浸かるような環境に生育する抽水植物 です 出典 : 日本の野生植物草本 ( 平凡社 ) 地下茎の深さは地下 50cm 程度にあります ちゅうすいしょくぶつ 抽水植物とは 比較的浅い水中に生え 根は水底の土壌中にあり 茎や葉を伸ばして水面上に出る植物 3
ヨシにはどんな働き ( はたらき ) があるの? ヨシには きく分けると 3 つの働きがあります 1 多くの き物のすみかになります ヨシ原はオオヨシキリ オオジュリンなどの多くの鳥のすみかとなります オオヨシキリはヨシ原で巣をつくり 子どもを育てます ヨシの根元には 多くのカニがすんでいます また 水につかっている間は小魚も入ってきて 隠れ場所となったり 成長する場になっています 4
栄養の吸収素の供給ヨシにはどんな働き ( はたらき ) があるの? ヨシには きく分けると 3 つの働きがあります 2 をきれいにします ヨシは水の中の養分 ( ようぶん ) を吸い取って大きくなります ヨシにつく藻 ( も ) や微生物 ( びせいぶつ ) も水の中の栄養分をとって生きています こうして多くの栄養分を吸い取られた水はきれいになります 3 の 活に役 ちます ヨシは むかしからいろいろな家の材料 ( ざいりょう ) に使われました ヨシはすずしい感じがするので 夏用のついたてなどに使われています 水中の栄養分酸濁りの沈降 出5 空気中へ放微生物による水中の栄養分の分解 よしず
中畑橋写真で見るヨシ原の変化 の中畑橋ヨシ原がなくなったところ昔どうしてヨシは減ってしまったの? 作川の昔の写真をみると ヨシがたくさん集まった きなヨシ原があちこちに られました しかし 洪 から河岸を守る護岸の整備や 川の砂利を取ったことで河底が下がって が浸かりにくくなり 近年ではヨシ原は少なくなりました ヨシ原の 積は 昔 ( 今から 40 50 年前 ) と 較すると約半分ほどになっています 面積 (ha) 50 40 30 20 10 河口部 (0~9 km ) 面積は約半分に減少 昭和 48 年 昭和 57 年 0 S40 S48 S57 H5 H9 H16 H20 ヨシ群落及びアイアシ群落の面積の合計値 S40 は航空写真からの読みとり値 S48,57 は植生図からの計測値 H5,9,16,20 は河川水辺の国勢調査による調査結果からの集計値 矢作川河口部のヨシ原面積の変化 平成 16 年 昭和 40 年頃 ヨシ原 平成 14 年 平成 20 年 ヨシ原 年代別のヨシ原分布状況 6
ヨシ原づくりとは? ヨシ原づくりは 低くした地盤にヨシ苗を植えて 再びヨシが 育し 野 やカニ など 多くの 辺の きものの棲みかとなる豊かな環境づくりを うものです 現在 ヨシ植え後 ヨシに代わってセイタカアワダチソウなどの外来の植物などが生育しています 再びヨシが生育し 多くの生きものの棲みかとなります 前の地盤の高さ 低くした地盤にヨシ苗を植えます 7
ヨシ原づくりのながれ これまでの実施状況 地盤を低く下げて ヨシが 育しやすい地盤 としました 低くなった地盤にヨシを植えました ( ヨシ茎植え ) ポット苗を作成し ヨシが育つまで 1 年間養 し 翌年に育ったヨシを植えました 今回のヨシ植え 新しい箇所で 新たにヨシ植えを います ヨシの 育しやすいよう低く下げた地盤に ヨシの茎植えを います 今後の流れ ヨシ原づくりの効果的な 法について 現地での取り組みを通じて考えていきます 8
ヨシ植えの方法 今回 みなさんには ヨシ植え ( 茎植え ) を体験していただきます ヨシ植え ( 茎植え ) ヨシ苗の採取 3 4 5 1 2 1 地上から 30~50cm 出たヨシの新芽を見つけます 2 スコップを斜めに ヨシの茎の根元にふみこんで切り取ります 3 穴あけの棒で深さ 30cm 程度の穴をあける 穴と穴の感覚は 50cm が目安 4 切り取った苗を 1 箇所あたり 2~3 本挿し込む ポット苗づくり ポット苗植え ( 参考 ) 5 根際まで足で軽く踏み固める 3 4 5 切り取った苗は 水を入れたバケツに根元を浸けておくなど 乾かさないようにする 根はついていなくても良い 3 切り取ったヨシ苗を 4ヨシ苗を植えたポットポットに植えます をほ場に埋めて 根が生長するまで育てます 5 育った苗は ポットを外し現地に植え替えます 注意事項 ヨシの葉や茎は手を切りやすいので 軍手を着用して下さい スコップなどでけがをしないように気を付けましょう スコップなどを使うときには となりにいる人にも注意しましょう 9
ヨシ植えの方法 ヨシ植えは以下の場所で実施します 今後 潮の満ち引きによって に浸かりながら 夏季にかけて していきます 皆さんが植えたヨシの を 今後も是 に来て下さい ヨシ植え箇所 ( イメージ ) ヨシ植え ( 茎植え ) 10
これまでに実施したヨシ原再生 施 から 6 年が経過し ヨシの 積は増加しました < 凡例 > : ヨシ群落 : 年 草本群落 : オギ群落 : ヤナギ類群落 : セイタカアワダチソウ群落 : その他植 群落 施 後 1 年 施 後 6 年 ( 現在 ) 色箇所がヨシが生えているところ 11
これまでに実施したヨシ原再生 施 後数年でヨシの 積は増加しました 施 1 年 の箇所も今後ヨシ 積の増加が期待されます 施 後 1 年 施工 1 年目 6.0 色箇所がヨシが生えているところ < 凡例 > : ヨシ群落 : 年 草本群落 : オギ群落 : ヤナギ類群落 : セイタカアワダチソウ群落 : その他植 群落 施 後 1 2 年 施工 2 年目 6.0 施工 1 年目 施 後 1 3 年 施工 3 年目 6.0 施工 2 年目 施工 1 年目 12
これまでに行ったヨシ植え状況 ヨシ植え箇所では きな洪 により多くのヨシ茎が流されてしまいましたが その後 残されたところから順調にヨシが しました ヨシ茎植え ヨシ植え直後 [H23.4] ヨシ植え 6 ヶ月後 [H23.10] ヨシ植え後 3 年以上経過 [H25.11] 一度 大きな洪水で多くが流されてしまいました 残ったヨシ茎が順調に育ち 周辺にも広がっています ポット苗 ヨシ植え直後 [H23.4] H23 年実施分 [H23.9] H24 年実施分 [H24.7] H26 年実施分 [H27.1] ポット苗のヨシは順調に生長しており 高さ 1m を越えています 川の水位が低いと 水が十分に浸からず枯れてしまうことがあります ヨシ根が50cm 程度まで伸長し 順調に生長しました 13
再生したヨシ原を利用する生き物 ヨシ原が増えたことによって たくさんの きものの利 が確認されています カニの仲間が増えてきています エビ カニ類種数 7 6 5 4 3 2 1 0 施工 H21.11 H23.11 H24.11 H25.6 H25.11 H26.6 H26.11 H27.6 H27.11 H28.6 H28.11 施工前施工後 1 年目 施工後 2 年目 施工後 3 年目 施工後 4 年目 施工後 5 年目 施工後 6 年目 ヨシ原を利用するオオヨシキリやオオジュリンなどの鳥や カヤネズミなどが確認されています オオヨシキリ カヤネズミ 写真出典 : フィールドベスト図鑑 12 日本の哺乳類 ( 学研 ) 水がつかりやすくなったことで 貴重な植物 ( 絶滅危惧種 ) が生育できるようになりました ベンケイガニ タコノアシ シロネ 14
今後 注意していくこと : 外来種 作川においても 近年外来種が増加している傾向にあります 再 したヨシ原でも 部でセイタカアワダチソウが侵 しているため これらの外来種の管理についても今後考えていく必要があります 外来種 ( 外来 物 ) とは? 現在の自然分布域外に人間活動によって導入された生物のこと 生存し繁殖できることができる器官 ( 種子など ) の状態で侵入したものも含む 外来種 ( 外来 物 ) はどうして悪いの? 矢作川にもともといる在来種が駆逐されたり 競争関係になったりします 生物多様性の劣化 他にも 在来種と交雑したり 農作物に被害を与えたりします 他の植物を追いやってしまいます! 繁殖力 生存力が強いため 在来生物の資源 ( 光 えさ ) を奪い 在来生物を駆逐したりします セイタカアワダチソウ 15
干潟再生箇所 矢作川流域 干潟での取り組み ( ご紹介 ) 位置図 ヨシ原再生施工区 ( 左岸 5.4~6k 付近 ) 今 皆さんがいるところ 矢作川 伊勢湾 三河湾 ヨシ原再生箇所 干潟再生区 ( 左岸 0~1 k 付近 ) 矢作川大橋 1.0k 段階的に実施中 0.0k 干潟再生箇所 16
干潟での取り組み ( ご紹介 ) 河 部では 潟再 の取り組みを進めています 作川の 砂 ( 砂 ) を れることで広い 潟環境を再 しています 再生前 再生後 潮が下がっても干潟がない状態 広い干潟が再生されました 17
干潟での取り組み ( ご紹介 ) 潟の再 によって 多くの底 動物の 息が確認されています 皆さんの 卓でお馴染みのアサリやヤマトシジミも確認されています 15 12 0.6KP 施工 増加 巻貝類ゴカイ類カニ類 二枚貝類エビ類その他 種数 [n] 9 大規模出水 6 大規模出水 3 0 H21.11H23.11H24.11 H25.6 H25.11 H26.6 H26.11 H27.6 H27.11 H28.6 H28.11 施工前施工後施工後施工後施工後施工後 1 年目 2 年目 3 年目 4 年目 5 年目 0.6kpのベルトトランセクト調査におけるコドラート平均値を示す 施工後 6 年目 干潟生態系 ( 食物連鎖 ) のなかで大事な役割を占める底生動物が増加! 良い傾向がみられる ハマグリアサリヤマトシジミ 18