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自己紹介をしよう

うな活動を工夫して設定していく そして様々なバリエーションを体験させる中で何度も want との出会いを児童が繰り返し 自然と want への理解を深めたり want を使 って思いを伝えたりできるようにしたい 単元の目標 積極的にアルファベットの大文字を読んだり I want. の表現を使って 進

平成 30 年 6 月 8 日 ( 金 ) 第 5 校時 尾道市立日比崎小学校第 4 学年 2 組外国語活動 指導者 HRT 東森 千晶 JTE 片山 奈弥津 単元名 好きな曜日は何かな? ~I like Mondays.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 本時のポイント

いろいろな衣装を知ろう

Hi, friends!1 Lesson3

Hi, friends!2 Lesson 1

Hi, friends!1 Lesson9

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外国語活動の実践 外国語活動におけるコミュニケーションを大切にした活動の工夫 1 単元名 5 年数で遊ぼう ~ How many?~ ( 教材 Hi,friends! 1 文部科学省) 2 目標 積極的に数を数えたり, 尋ねたりしようとする 1~20の数の言い方や数の尋ね方に慣れ親しむ 言語には,

第 3 学年 3 組外国語活動指導案平成 30 年 11 月 14 日 ( 水 )5 校時指導者飯島加奈子 ( 英語専科 ) 場所 3-3 教室 1 単元名 What s this? ~ 松江のおすすめクイズを作ろう ~( Let s try! 1 Unit8) 2 単元の目標 コミュニケーションへ

指導案の形式について       2010

< 児童の実態 > 男子 23 名, 女子 12 名, 計 35 名の学級である 男女の仲がよく, 休み時間など活発に遊んでいる様子が見られる いろいろなことに興味を持ち, 集中して努力することができる 最上級生として, 学校の中での活躍も見られるようになっている 学習に対する意欲は高くなってきてい

小学生の英語学習に関する調査

【資料3-2-5】論点に関する参考資料

学級担任が T1 として授業を進められる環境の工夫 寿都町立寿都小学校 掲示物の工夫 教室環境の工夫 イングリッシュルーム設置の目的 学級担任によるT1の授業で 多様な学習形態で学習することにより 英語に対する児童の意欲を高めることができるようにする イングリッシュルーム活用の頻度 第 3~6 学年

Microsoft Word - H30å�¦ç¿™æ„⁄尔桋+å−€é€‹é¨”西少;æfl¹.doc

Ⅰ 小学校外国語活動の基本的な考え方 小学校ではコミュニケーションの素地を養いましょう 社会や経済のグローバル化が急速に進展し 異なる文化の共存や持続可能な発展に向けて国際協力が求められるとともに 人材育成面での国際競争も加速していることから 学校教育において外国語教育を充実することが重要な課題 小

課題研究の進め方 これは,10 年経験者研修講座の各教科の課題研究の研修で使っている資料をまとめたものです 課題研究の進め方 と 課題研究報告書の書き方 について, 教科を限定せずに一般的に紹介してありますので, 校内研修などにご活用ください

Taro-小学校第5学年国語科「ゆる

24 京都教育大学教育実践研究紀要 第17号 内容 発達段階に応じてどのように充実を図るかが重要であるとされ CAN-DOの形で指標形式が示されてい る そこでは ヨーロッパ言語共通参照枠 CEFR の日本版であるCEFR-Jを参考に 系統だった指導と学習 評価 筆記テストのみならず スピーチ イン

も徐々に英語の単語で答えるようになり 文章で答えようとする児童も現れてくるようになった 音声を大切にしながら繰り返し聞かせることの成果を感じている 本単元では 授業のウォームアップとして Sit Down Game を行う 担任と児童のやりとりにおいて 職業を表す単語を繰り返し聞かせていく 歌の間に


このような研究を進める中で はじめは英語での質問に日本語で答えていた児童も徐々に英語の単語で答えるようになり 文章で答えようとする児童も現れてくるようになった 音声を大切にしながら繰り返し聞かせることの成果を感じている 本単元では 授業のウォームアップとして Sit Down Game を行う 担任

6 年 No.22 my summer vacation. 1/8 単元の目標 主な言語材料 過去の表し方に気付く 夏休みの思い出について, 楽しかったことなどを伝え合う 夏休みの思い出について, 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり, 他者に伝えるなどの目的

児童同士のペアトークやグループ活動などを取り入れる そして自分と友だちの考えの共通点や相違点などに気付かせることで, 自分の考えを伝えることの必要性を感じさせたり, 相手に伝わりやすい表現の仕方を考えさせたりする さらに, 今年度は学級担任の英語使用量の向上を目指した取組を進めており, ジェスチャー

1-L3指導案 岡山県備前市立片上小学校

5学年 Lesson8「時間割を作ろう」

6 年 No.12 英語劇をしよう (2/7) 英語での 桃太郎 のお話を理解し 音読する 導 あいさつをす 挨拶の後 Rows and Columns を交え 天気や時 入 候の確認 既習事項の確認をす (T1,T2) ペンマンシップ ペンマンシップ教材を用いて アルファベットの ジングル絵カー

学びをつなぐ教育の視点から Hi, friends! 1 Lesson7 What s this? ある物について積極的にそれが何かと尋ねたり 答えたりしようとするコミュニケーションへの関心 意欲 態度 ある物が何かと尋ねたり 答えたりする表現への慣れ親しみ 日本語と英語の共通点や相違点から ことば

平成 年度佐賀県教育センタープロジェクト研究小 中学校校内研究の在り方研究委員会 2 研究の実際 (4) 校内研究の推進 充実のための方策の実施 実践 3 教科の枠を越えた協議を目指した授業研究会 C 中学校における実践 C 中学校は 昨年度までの付箋を用いた協議の場においては 意見を出

5 年 No.9 Happy birthday! 誕生日を祝おう! 2/7 自分から進んで誕生日を尋ねたり 自分の誕生日を伝えたりしようとする 自分の知らない人の誕生日を知りたくなるように有名人 になりきる Activitey を取り入れる より多くの人に自分の英語が伝わる喜びを味わわせる 〇誕生日

算数科学習指導案

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

平成 29 年度志真志小学校の取り組み 1 研究主題 主体的に学ぶ意欲を育てる学習指導の工夫 ~ 聞くこと 話すことの体験活動を通したコミュニケーション能力の育成を目指して ~ 2 研究主題設定の理由小学校学習指導要領の外国語活動では 小学校段階での音声言語による聞くこと話すことを中心としたコミュニ

(3) 児童観 本学級の児童数は 36 人で, 素直で学習意欲が高く, 学習課題に熱心に取り組み, 多くの児童が積極的に発表することができる 各教科の学習で取り組んでいるペアやグループ学習では, それぞれの意見を意欲的に伝え合うことができる しかしながら, 自分の考えや意見になかなか自信が持てない児

保健体育科学習指導案

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 本時の目標 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり でき

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

静岡県浜松市立浜名小学校 学習指導案

2 教科に関する調査の結果 (1) 平均正答率 % 小学校 中学校 4 年生 5 年生 6 年生 1 年生 2 年生 3 年生 国語算数 数学英語 狭山市 埼玉県 狭山市 61.4

6 年 No.8 You can see Daibutsu! 1/7 単元の目標 主な言語材料 できることを紹介する表現や感情を表す表現が分かる 修学旅行でできることについて具体物などを見せながら伝え合う 音声で十分に慣れ親しんだ簡単な語句や基本的な表現で書かれたものの意味が分かり できることについ

平成 29 年 10 月 23 日 ( 月 ) 第 2 校時尾道市立日比崎小学校第 6 学年 1 組外国語科指導者 HRT 遠崎且典 JTE 片山奈弥津 単元名 台湾の友達との交流を深めよう ~Welcome to Japan.~ 本単元で育成する資質 能力 コミュニケーション能力 主体性 異文化理

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第 6 学年外国語活動指導案 日時平成 25 年 10 月 4 日 ( 金 )5 校時場所 2 階ワークルーム指導者 HRT 佐藤香里 1 単元名 Hi,friends!2 Lesson5 Let s go to Italy. 2 単元の目標 自分の思いがはっきり伝わるように おすすめの国について発

指導案の形式について       2010

実践 報告書テンプレート

3 身近な動作やスポーツ 音楽 遊び等の できる できない という表現を使いながら楽しくゲームやクイズに参加している 6 本単元における研究主題に迫るための手だて (1) 指導方法の工夫ア自分の思いを選択して話す活動単元の第 3 時 第 4 時の活動では 慣れ親しんできた語彙や表現を使い 自分の思い

Microsoft Word - 6年国語「パネルディスカッションをしよう」

単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究

第5学年1組 英語活動指導案

内容 児童 経験したことや調べたことから選んで話す 内容 ( 考え ) を分かりやすく話す はっきりした発音で声の大きさを考えて話す 丁寧な言葉を使って話す 相手の顔を見ながら話す 大事なこと

小学校の新たな外国語教育における新教材関係資料(学習指導案例・第3・4学年)

1 単元名好きなものを伝えよう 第 5 年 2 組外国語活動学習指導案 平成 26 年 10 月 31 日 ( 金 ) 児童数 23 名 指導者 マッカーシー 恭子 ALT アンナ ハスヌマ 場 所 5 年 2 組 教室 2 児童の実態と本単元の意図 (1) 児童観 ( ホームページには掲載しません

Taro-12事例08.jtd

5. 評価規準評価の観点コミュニケーションへの関心 意欲 態度外国語への慣れ 親しみ言語や文化に関する気づき 主な評価規準 積極的に表情やジェスチャーを加えて 自分の思いを表現している 言葉だけでなく表情やジェスチャーを加えて コミュニケーションすることの大切さを知る 様々な感情や様子を表す表現に慣

第 5 学年外国語活動指導案 日置市立伊集院小学校平成 21 年 6 月 25 日 ( 木 )5 校時 4 組男子 15 名女子 17 名計 32 名指導者長谷川仁 1 単元名 数で遊ぼう 2 単元について (1) 単元の位置とねらい本学級の児童は,5 年生になって 英語ノート を使った学習を始めて

Taro-これなーんだ(4年)指導案.jt

音声の特徴に気付く

小学校の新たな外国語教育における新教材関係資料(学習指導案例・第3・4学年)

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

1 ねらい教科指導における ICT の活用は 学習内容を分かりやすく説明したり 子どもたちの学習への興味関心を高めたりすることに有効である 本研究では 次のような 学力の 3 要素 の向上を目指し ICT を活用した授業の工夫と改善に取り組む 基礎的 基本的な知識 技能の習得 これらを活用して課題を

Taro-21 情報研HP用 第5学

第 5 学年 1 組外国語活動学習指導案 学級 : 第 5 学年 1 組 場所 : 仙台市立大野田小学校音楽室授業者 :HRT 栄利滋人 1 単元名 Hi friends!1 Lesson8 I study Japanese. 夢の時間割 を作ろう 2 単元の目標 (1) 時間割について積極的に尋ね

小学校の新たな外国語教育における新教材関係資料(学習指導案例・第3・4学年)

(2) 児童観 ( 省略 ) (3) 教材観本単元では 様々な数の言い方や尋ね方に触れさせていく 韓国語や中国語で 3 を表す言葉の音声が日本語と似ている点や 日本語では ものの数を表すときに様々な助数詞がつく点など 日本語と似ているところや違いを知ることで 言葉の面白さや豊かさに気付かせたい [

英語科学習指導案 京都教育大学附属桃山中学校 指導者 : 津田優子 1. 指導日時平成 30 年 2 月 2 日 ( 金 ) 公開授業 Ⅱ(10:45~11:35) 2. 指導学級 ( 場所 ) 第 2 学年 3 組 ( 男子 20 名女子 17 名計 37 名 ) 3. 場所京都教育大学附属桃山中

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

英語で歌を歌い 英語でゲームすることを得意としている その一方で 英語に限らず自分のことや意見を発表することには 自信をもてず うまく表現できていない児童もいる しかし 外国語活動を通して自己表現することや友達とコミュニケーションを図ることの楽しさを徐々に感じ始めている 今回の単元で扱う 丁寧な表現

外国語活動

ている それらを取り入れたルーブリックを生徒に提示することにより 前回の反省点を改善し より具体的な目標を持って今回のパフォーマンスに取り組むことができると考える 同に そのような流れを繰り返すことにより 次回のパフォーマンス評価へとつながっていくものと考えている () 本単元で重点的に育成をめざす

3 英語を使えるようになりたいですか そう思う 16 人 どちらかといえばそう思う 6 人 どちらかといえばそう思わない 0 人 そう思わない 1 人 4 学校の中で ALT の先生に進んで話しかけて いますか 話しかける 16 人 ときどき話しかける 6 人 あまり話しかけてない 0 人 ほとんど

主語と述語に気を付けながら場面に合ったことばを使おう 学年 小学校 2 年生 教科 ( 授業内容 ) 国語 ( 主語と述語 ) 情報提供者 品川区立台場小学校 学習活動の分類 B. 学習指導要領に例示されてはいないが 学習指導要領に示される各教科 等の内容を指導する中で実施するもの 教材タイプ ビジ

楽しい外国語活動を目指して

ICTを軸にした小中連携

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3 第 3 学年及び第 4 学年の評価規準 集団活動や生活への関心 意欲態度 集団の一員としての思考 判断 実践 学級の生活上の問題に関心 楽しい学級をつくるために を持ち 他の児童と協力して意 話し合い 自己の役割や集団と 欲的に集団活動に取り組もう してよりよい方法について考 としている え 判

5 年 No.64 英語劇をしよう (2/8) まとまった話を聞いて内容を理解することができる 主な言語料 して天気や日時などの確認をす 教 1 本時のめあてを知 Peach Boy を詳しく聞いてみよう物語を聞く (3 回目 ) 登場人物全体について聞かせ 聞き取れた単語をカタカナでもいいので書き

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いきたいと考える 第二に ビデオに撮ったインタビューの様子を繰り返し見て振り返ることで パターンに沿った質問だけでなく 自分なりの質問を考える活動に発展させていきたい そのために ビデオ視聴による振り返りを3 回行う また 自己評価だけでなく 他者評価により互いの良さを確認することで 話すことへの自

Microsoft Word - 小学校第6学年国語科「鳥獣戯画を読む」

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外国語活動(5年)学習指導案

単元「英語の世界へようこそ」   英語で自己紹介

3 人権教育の視点英語科の授業を通して 文化や習慣には多様性があることを理解させる そしてその中から 表現の仕方の違いや考え方の違いに気づかせ 互いに違いを認め合い尊重しながら共に生きようとする態度 他者 文化に興味 関心をもち 良い人間関係を築きながら生活する力を持った生徒を育成したい そこでこの

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

グリーン家の人々

東京都大田区立志茂田小学校 学習指導案

新学習指導要領を具現化した新教材の解説

○○○

資料3 平成28年度京都府学力診断テスト 質問紙調査結果 28④ 28中① 27④ 27中① 平成28年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成28年度京都府学力診断テスト中学1年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト小学4年質問紙調査結果 平成27年度京都府学力診断テスト中学1

第 5 学年外国語科学習指導案 1 単元名 She can run fast.( 新教材 We Can!1 Unit5) Who is your hero? ( 新教材 We Can!1 Unit9) HRT 早川優子 (5 年 1 組 ) HRT 公仁 (5 年 2 組 ) NS ポペルカグレゴリ

Ⅰ 研修題目設定の理由

難聴児童の伝える力を 高めるための指導の工夫 -iPadを活用した取り組みを通して-

3. ➀ 1 1 ➁ 2 ➀ ➁ /

5 児童の実態と主題に迫るための手だて (1) 児童の実態本学級の児童は明るく 男女の仲もよい いろいろな場面で声を掛け合ったり 仕事を手伝ったりできる児童も多い 話し合い活動では 友達の意見のいいところを取り上げて考えをまとめることができたり 人の意見を聞いて自分の考えを変えることができたりする児

第 9 章 外国語 第 1 教科目標, 評価の観点及びその趣旨等 1 教科目標外国語を通じて, 言語や文化に対する理解を深め, 積極的にコミュニケーションを図ろうとする態度の育成を図り, 聞くこと, 話すこと, 読むこと, 書くことなどのコミュニケーション能力の基礎を養う 2 評価の観点及びその趣旨

単元の目標 カレーライスを作ることに興味 関心をもち, 進んで活動する カレーライスの作り方を調べ, 作り方, 材料, 用具を発表することができる カレーライス作りの活動を通して, 食材を知ったり, 道具を使う仕事にふれたりして, 生活経験を豊かにする 人との関わりを通してコミュニケーション能力を身

Transcription:

群 F12-01 教セ平 24.246 集 小学校外国語活動指導資料 Let's try Activity の作成と活用 -ディジタル資料を活用し 児童のコミュニケーション活動を充実させることを目指して- 長期研修員大木茂行 研究の概要 本研究では 児童のコミュニケーション活動の充実を図ることを目指す 小学校外国語活動指導資料 Let's try Activity を作成し活用した そのことにより児童に基本的な表現を身に付けさせ ゲームやアクティビティの内容を理解させ 教師も内容を理解し指導できるようになり 児童の進んで話したいという意識が高まり 児童のコミュニケーション活動が充実したことを実践授業を通して明らかにした キーワード 外国語活動アクティビティコミュニケーション動画指導資料 Ⅰ 主題設定の理由 社会の知識基盤化やグローバル化を受け 学習指導要領では 外国語の音声や基本的な表現に慣れ親しませながら コミュニケーション能力の素地を養う と示されている 本県でも 平成 24 年度学校教育の指針では コミュニケーションへの積極的な態度の育成に向けて 各単元のねらいを明確にし 児童の発達段階や興味 関心を重視して コミュニケーションを図る楽しさが味わえる活動を充実させましょう とある 学校現場では 外国語活動の指導資料が配付されたり 教育委員会主催の研修が実施されたりと 外国語活動の指導の充実が考えられ 教師からは授業の進め方が分かりやすくなったという声が聞かれる その一方で 経験の浅い教師からは 具体的に外国語でのコミュニケーション活動をどう指導したらいいか分からない との声も聞かれ 児童のコミュニケーション活動を充実することに課題を感じている 実際の児童の様子を見ると 友達と外国語でどうコミュニケーションしたらよいか分からない児童の姿が見られ 積極的にコミュニケーション活動に取り組めていないことが課題となっている その原因には 教師がALTに指導を任せきりとなり 児童のコミュニケーション活動を充実するような指導をしていないこと コミュニケーション活動で使う基本的な表現を児童に繰り返し定着させる方法やゲームやアクティビティの内容が分かりにくいこと等 活動をイメージできずにコミュニケーション活動を充実する指導ができていないことが考えられる 児童が基本的な表現を繰り返し学び身に付け ゲームやアクティビティでどのように使えばよいか理解することができるようになれば 児童の進んで話そうとする意識が高まり 児童のコミュニケーション活動が充実すると考える そのためには 児童が基本的な表現を繰り返し学んだり ゲームやアクティビティの内容を視覚的に理解したりできるように 教師が支援する必要がある そこで ディジタル資料 ( ディジタルフラッシュカード アクティビティ説明動画 ) とその活用例で構成する小学校外国語活動指導資料 Let's try Activity を作成し活用することで 児童に基本的な表現が身に付き ゲームやアクティビティの内容を理解し 進んで話したいという意識が高まり 児童のコミュニケーション活動を充実させたいと考え 本研究主題を設定した Ⅱ 研究のねらい 児童のコミュニケーション活動を充実させる小学校外国語活動指導資料 Let's try Activity を作成し活用する そのことにより 児童に基本的な表現が身に付き ゲームやアクティビティの内容を理解させ 進んで話そうとする意識を高め 児童のコミュニケーション活動の充実を図る - 1 -

Ⅲ 研究の見通し 1 基本的な表現の内容をイメージできるようなイラストを用いたディジタルフラッシュカードを活用して授業を行い 児童に基本的な表現を繰り返し提示し学ばせることは 児童に基本的な表現を身に付けさせ 児童の進んで話そうとする意識を高めるであろう 2 ゲームやアクティビティの内容を説明する動画の中に コミュニケ-ション活動を行う際の重点を示したアクティビティ説明動画を活用して授業を行ったことは 児童のコミュニケーション活動を充実するために有効となるであろう 3 小学校外国語活動指導資料 Let's try Activity は 教師が児童のコミュニケーション活動を指導するにあたり 児童がゲームやアクティビティに進んで取り組み 児童のコミュニケーション活動をより活発にするであろう Ⅳ 研究の内容 1 基本的な考え方 (1) 児童のコミュニケーション活動を充実させるとは小学校外国語活動において 児童のコミュニケーション活動を充実させるとは ゲームやアクティビティを様々な友達と行う中で 外国語を使って友達の考えを聞いたり 外国語を使って自分の考えを友達に話したり進んでできることである 外国語で言われた友達の考えを理解したり 外国語を使って自分の考えを友達に話したりして友達と一緒に活動する楽しさを味わわせたい それには 児童にコミュニケーション活動で使う基本的な表現が身に付いていたり ゲームやアクティビティの内容を理解させたりしていることが欠かせない 児童の進んで話そうとする意識を高め 進んで友達にかかわっていけるように児童のコミュニケーション活動を充実させたいと考える (2) 研究構想図 (3) 指導資料の作成について児童のコミュニケーション活動を充実させるためには 一単元の中で児童が新しい基本的な表現を知る場面 ( 出会う場面 ) 基本的な表現を繰り返し学ぶ場面( 慣れ親しむ場面 ) 基本的な表現 - 2 -

を使って友達とコミュニケーションをする場面 ( 広げる場面 ) において コミュニケーション活動で使う基本的な表現を繰り返し学ぶ中で自然に定着させ 使っていけるようにすることが大切である 児童に ディジタルフラッシュカードで 基本的な表現を繰り返し学ばせ身に付けさせたり アクティビティ説明動画を視聴し 内容を理解させたりすることを通して 児童をコミュニケーション活動にスムーズに移行させる 児童が意欲的に取り組めるような環境を作り出していくには ディジタル資料を活用し授業を進めていくことが有効であると考える ディジタル資料を活用した授業は 様々な教科で紹介されているが 小学校外国語活動の取組みについて紹介されているものは少ない そこで 小学校外国語活動指導資料 Let's try Activity を作成し活用することで 児童に外国語活動に対してより高い関心と意欲をもたせ 児童のコミュニケーション活動を充実させることを目指す指導方法等を示す指導資料が必要と考えた 2 教材の概要 (1) 指導資料 Let's try Activity の構成指導資料 Let's try Activity は 小学校外国語活動の共通教材 Hi,friends!1 の授業内容に沿って 指導を行う各担任の現状や児童の実態に応じて参考にできるようにLesson1~9までの35 授業時間で作成した ディジタル資料である ディジタルフラッシュカード アクティビティ説明動画 と ディジタル資料の活用例 の三つの資料で構成する ( 図 1) Lesson1 から 9 に出てくる基本的な表現を学ぶ! Hi,friends! をもとにした 35 授業時間 ゲームやアクティビティでのコミュニケーション活動がイメージできる 図 1 Let's try Activity の構成図 Hi,friends!1 の展開に基づく活用例 (2) 指導資料 Let's try Activity の内容 1 デジタルフラッシュカードディジタルフラッシュカードは 児童がゲームやアクティビティでのコミュニケーション活動の際に使う基本的な表現を繰り返し学ぶためのものである 基本的な表現の内容をイメージできるようなイラストを用いたディジタルフラッシュカードを活用して授業を行い 一単元の中で新しい基本的な表現に出会う場面 慣れ親しむ場面 広げる場面の三つの場面それぞれにおいて活用する 授業では ゲームやアクティビティでのコミュニケーション活動を行う前に このディジタルフラッシュカードで基本的な表現を繰り返し学び 身に付けた基本的な表現を使うことに自信をもった児童が 外国語を使って話してみたい という気持ちをもたせる資料である ( 次頁図 2) Hi,friends!1 を基にした活動を想定し 単元計画に対応したゲームやアクティビティでのコミュニケーション活動の際に使う基本的な表現を繰り返し学んでいく資料を作成し 活用する - 3 -

ディジタルフラッシュカード A みんなで言って What do you want? I want よく言えてるよ! みよう! いいね! アイウエオ 最初にフラッシュカードに取り組む際の活動内容を指示 ALT の発音で基本的な表現を学ぶ 児童を賞賛するカードで終わる 図 2 ディジタルフラッシュカード 2 アクティビティ説明動画児童がゲームやアクティビティでのコミュニケーション活動の内容を視覚的に分かりやすく理解できるように 動画を使って説明する資料がアクティビティ説明動画である ( 図 3) 実際のゲームやアクティビティでのコミュニケーション活動の全体をイメージしやすくし コミュニケーション活動にスムーズに取り組んでいくことができるものである 共通教材 Hi,friends!1 での授業展開をもとにした活動を想定し 単元計画及び指導案に対応したゲームやアクティビティでのコミュニケーション活動について説明する動画資料として活用する 授業では この動画を視聴することにより 活動に興味 関心が高まった児童が 外国語を使って話してみたい という気持ちをもって 基本的な表現を使ってやり取りする中で 楽しみながら様々な友達とコミュニケーションを行おうとするための資料である また 教師が授業の教材研究をする際にも活用できるものとする アクティビティ説明動画 動画の始まりには ゲームやアクティビティの名前が表示される コミュニケーション活動を行う際の重点 アイコンタクト ( 相手の目を見て ) スマイル ( 笑顔で ) クリアボイス ( はっきりした声で ) ジェスチャー ( 身振り手振りを使って ) などが表示される 映像を通して活動内容が確認できる イメージが広がり コミュニケーション活動にスムーズに取り組める 図 3 アクティビティ説明動画 - 4 -

3 ディジタル資料の活用例ディジタル資料の活用例には 小学校外国語活動の共通教材 Hi,friends!1 の授業内容に沿って指導できるように 単元名 ねらい ディジタル資料の活用場面 使用表現 ディジタル資料の活用例 ディジタル資料の活用方法 Hi,friends!1 との関連 ALTとの連携を記すものとする A 授業の概要について授業の概要がとらえられるように 活用例の上部には単元名 ねらい ディジタル資料の活用場面 使用表現について記述した ( 図 4のA) B 展開例について小学校外国語共通教材 Hi,friends!1 の授業内容に沿って ディジタル資料を使って授業をを行う展開例を示した ( 図 4のB) C ディジタル資料の活用方法について本時に使うディジタルフラッシュカードやアクティビティ説明動画の活用方法を具体的に示した Hi,friends!1 との関連や資料を活用する時のALTの役割についても記述した( 図 4のC) 授業の概要について 活用例の上部には単元名 ねらい ディジタル資料の活用場面 使用表現について記述 A C B 展開例 Hi,friends!1 の授業内容に沿った ディジタル資料を使った授業の展開例を記述 ディジタル資料の活用方法ディジタルフラッシュカードやアクティビティ説明動画の活用方法 ALTの役割についても記述 図 4 ディジタル資料の活用例 - 5 -

Ⅳ 研究の計画と方法 1 授業実践の概要 対 象 研究協力校小学校第 5 学年 17 名 実践期間 平成 24 年 10 月 3 日 ~11 月 21 日 5 時間 授業者 長期研修員大木茂行 協力校職員 単元名 外国語活動 Hi,friends! 1 Lesson6 What do you want? 目 標 積極的にアルファベットの大文字を読んだり 欲しいものを尋ねたり答えたりしようとする アルファベットの大文字とその読み方とを一致させ 欲しいものを尋ねたり答えたりする表現に慣れ親しむ 身の回りにアルファベットの大文字で 表現されているものがあることに気付く 2 検証計画検証の観点検証の方法 1 基本的な表現の内容をイメージできるようなイラストを用い 振り返りカードたディジタルフラッシュカードを活用して授業を行い 児童に 授業記録ビデオ基本的な表現を繰り返し提示し学ばせたことは 児童に基本的 教員アンケートな表現を身に付けさせ 児童の進んで話そうとする意識を高めることに有効であったか 2 ゲームやアクティビティの内容を説明する動画の中に コミ 振り返りカードュニケ-ション活動を行う際の重点を示したアクティビティ説 授業記録ビデオ明動画を活用して授業を行ったことは 児童のコミュニケーシ 教員アンケートョン活動を充実させるために有効であったか 3 小学校外国語活動指導資料 Let's try Activity は 教師 教員アンケートが児童のコミュニケーション活動を指導するにあたり 児童が 教員への聞き取り調査ゲームやアクティビティに進んで取り組み 児童のコミュニケーション活動をより活発にするために有効であったか 3 授業実践 ( 全 5 時間 ) 今回の授業実践では 本指導資料の Hi,friends! 1 Lesson6 What do you want? の単元 の部分を使用して 以下のような授業実践を行った 単 積極的にアルファベットの大文字を読んだり 欲しいものを尋ねたり答えたりしようとする 元 アルファベットの文字とその読み方とを一致させ 欲しいものを尋ねたり答えたりする表現に慣れ 目 親しむ 標 身の回りにアルファベットの大文字で表現されているものがあることに気付く 場面 時 主な学習活動 出 1 何を表しているか考えよう 誌面の絵からアルファベット大文字を探す 会 ポインティングゲーム12 Alphabet Chant キーアルファベットゲーム う 慣 2 何のアルファベット大文字かな? れ Alphabet Chant ポインティングゲーム13 What do you want? 親 音声教材を聞いて アルファベット大文字や数字を線で結ぶ し 3 チェーンゲームその1 3 文字のアルファベットを言って順に伝えていく む Alphabet Chant ポインティングゲーム14 What do you want? ラッキーカードゲーム 広 4 チェーンゲームその2 3 文字のアルファベットを言ったりカードを見せたりしながら順に伝えていく げ Alphabet Chant What do you want? カード集めゲーム る 身の回りから見つけたアルファベット大文字を表に書き写す 5 アルファベット表示辞典を作ろう 身の回りで見つけたアルファベットの表示に必要なアルファベットカードをもらって, 学級のアルファベット辞典を作る What do you want? - 6 -

実践授業 ( 第 5 時 ) ねらい 積極的にアルファベットの大文字を読もうとし 欲しいものを尋ねたり答えたり しようとする 主な学習活動 活用場面 児童の姿 授業者 (T1) ALT(T2) 導 ディジタルフラッシュ ALTの発音を聞かせ, T1に合わせて一緒に 画面を見なが 入 カード 画像を見せながら一緒に 言う ら大きな声で What do you want? 言う 発音していた の画像を見ながらALTの発音を聞いて 一緒に言う 展 アルファベット表示辞 アルファベットの大文字 T1と協力して 動画視聴後 開 典を作ろう 表示から1つ選んで 各 What do you want? 友達のところ 自分の表示に必要なア 自ポスターを作ることを ~.please を使って児 へ出かけ ルファベットカードを 告げる 童と一緒にやり取り Hello, what do お店さんごっこでやり する you want? 取りしてもらう アクティビティ説明動画 Hello.The A card, を使ってお店屋さんごっ please. などと Hello, what do you want? この説明をする 積極的に友達に Hello.The A card, please. お店屋さんごっこでやり 話しかける様子 OK,here you are. 取りして必要なアルファ が見られた Thank you. You re welcome. Goodbye. Bye. ベットカードをもらい 画用紙に書き写させる スリーヒントクイズを アクティビティ説明動画 クイズの答えをくり 友達とクイズ する を使ってスリーヒントク 返し発音する の問題を考え クイズ例 イズの説明をする たり クイズ 出題児童 : グループでクイズを考え に答えようと No. 1 hint, brown. させる 進んで手を挙 No. 2 hint, white. 代表児童に クイズを出 げる姿が見ら No. 3 hint, sweet. させ 児童に答えさせる れた 児童 : CHOCOLATE. クイズ終了後 ポスター 出題児童 :That s right を回収し 学級アルファベット表示辞典にする ま 活動をふり返る 児童の英語を使おうとす 英語で児童の英語を と 振り返りカードに記入 る態度でよかったところ 使おうとする態度で め する をほめる よかったところをほめる 児童の感想 英語が言えるようになって楽しかった ゲームの説明が分かりやすかったので覚えられた アルファベットや英語が言えるようになったから楽しかった 友達と一緒に話せて楽しかった - 7 -

Ⅴ 研究の結果と考察 1 基本的な表現の内容をイメージできるようなイラストを用いたディジタルフラッシュカードを活 用して授業を行い 児童に基本的な表現を繰り返し提示し学ばせたことは 児童に基本的な表現を身 に付けさせ 児童の進んで話そうとする意識を高めることに有効であったか 本授業実践において 児童にディジタルフラッシュ カードとアクティビティ説明動画を使った授業に関す 基本表現の言い方が分かるようになりましたか るアンケートを実施した 基本的な表現の言い方が分かるようになりました 1 時間目 2 9 6 いつも分かる だいたい分かるか? では 実践 1 時間目には何となく分かると答え何となく分かる ていた児童がいたが 実践 5 時間目には いつも分かるやだいたい分かると全員が答えた ( 図 5) 5 時間目 10 7 分からない 0% 20% 40% 60% 80% 100% ゲームやアクティビティのときに 友達に 進んで基本的な表現を言ってみようという気持ちになりましたか? では 実践 1 時間目にはあまりならなかっ 図 5 授業に関するアンケート1 ゲームやアクティビティのときに 友達に進んで基本表たと答えていた児童がいたが 実践 5 時間目には と現を言ってみたいという気持ちになりましたか? てもなったやなったと全員の児童が答えた ( 図 6) 授業に関するアンケート1の結果と実践 1 時間目か 1 時間目 4 10 3 1とてもなった 2なった ら実践 5 時間目までディジタルフラッシュカードで繰 3あまりならなかった 5 時間目り返し声を出しながら基本的な表現の言い方を児童の 13 4 様子から 基本的な表現を何度も繰り返すことができ 4 全くならなかった 0% 50% 100% たことにより 基本的な表現の言い方の理解が深まり 身に付けさせることができたと考える 図 6 授業に関するアンケート2 授業に関するアンケート2の結果から ディジタルフラッシュカードを使って繰り返し基本的な表 現の言い方を学ばせたことは 実践 1 時間目では 友達に進んで基本的な表現を言ってみたいという 気持ちにあまりならなかった児童を実践 5 時間目では 友達に進んで基本的な表現を言ってみたい という気持ちに変化をさせた それは 教師に促されなければ友達に話しかけられなかった児童達が 何度も基本的な表現を大きな声で繰り返すことにより自信がつき 実践 5 時間目では大きな声で進ん で友達に話しかける様子が見られたことからもその気持ちの変化が分かる 以上のことから 基本的な表現の内容をイメージできるようなイラストを用いたディジタルフラッ シュカードを活用して授業を行い 児童に基本的な表現を繰り返し提示し学ばせたことは 児童に基 本的な表現を身に付けさせ 児童の進んで話そうとする意識を高めることに有効であったと考える 2 ゲームやアクティビティの内容を説明する動画の中に コミュニケ-ション活動を行う際の重点 を示したアクティビティ説明動画を活用して授業を行ったことは 児童のコミュニケーション活動を 充実させるために有効であったか 友達や先生とゲームやアクティビティをするときにや 友達や先生とゲームやアクティビティをするときにやり 方が分からずに困ったことはありますか? り方が覚えられずに困ったことはありますか? では 事前のアンケートでは いつもある1 名 ときどきある 8 名 あまりない6 名 ない2 名と答えていた児童が 事前 8 2 6 1 ないあまりない 事後には ときどきある2 名 あまりない8 名 ない9 事後 9 6 2 ときどきあるいつもある 名と答えるようになった ( 図 7) 0% 20% 40% 60% 80% 100% 授業に関するアンケート3の結果とゲームやアクティ ビティのやり方が分からずに困っていた児童の様子から 図 7 授業に関するアンケート3 実践 1 時間目よりも実践 5 時間では 活動に取り組む際にスムーズに移行できる様子が見られ 児童 がアクティビティ説明動画を視聴したことにより ゲームやアクティビティの内容を視覚的に捉え理 - 8 -

解することができたと考える 事後にときどきあると答えた児童 2 名についても 動画を使った授業では やりとりするときに分からずに困ったことはあまりないと答えていた 友達に話しかけてみたいという気持ちになりましたか? では 実践 1 時間目には とてもなった10 名 なった5 名と答えていた児童が 実践 5 時間目では とてもなった15 名 なった2 名と答えるようになった ( 図 8) 授業に関するアンケート4の結果と実践 1 時間目から実践 5 時間目を通して 友達に進んで話しかけている児童の様子から ゲームやアクティビティの前にアクティビティ説明動画を視聴したことにより 基本的な表現を使ってやり取りする内容が明確になっていたので 友達と活動するときのイメージが膨らみ 早く 友達に話しかけてみたい という児童の気持ちを高めたと考える 以上のことから ゲームやアクティビティの内容を説 1 時間目 5 時間目 友達に話しかけてみたいという気持ちになりましたか? 10 5 15 2 0% 20% 40% 60% 80% 100% とてもなったなったあまりならなかった全くならなかった 図 8 授業に関するアンケート 4 明する動画の中に コミュニケ-ション活動を行う際の重点を示したアクティビティ説明動画を活用して授業を行ったことは 児童のコミュニケーション活動を充実するために有効であったと考える 3 小学校外国語活動指導資料 Let's try Activity は 教師が児童のコミュニケーション活動を指導するにあたり 児童がゲームやアクティビティに進んで取り組み 児童のコミュニケーション活動をより活発にするために有効であったか 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% ディジタル資料の活用例 は 授業を行う際にゲームやアクティビティでのコミュニケーション活動の指導を充実させることに有効な指導資料となっていたか 7 3 0 アクティビティ説明ビデオ は 教師が教材研究をする際に授業のイメージをもちやすくするために有効な指導資料となっていたか 7 3 0 アクティビティ説明ビデオ は 児童がゲームやアクティビティでのコミュニケーション活動の内容を理解するために有効な指導資料となっていたか 7 3 0 ディジタルフラッシュカード を活用し 児童に単語や基本的な表現を繰り返して学習させたことは児童がゲームやアクティビティでのコミュニケーション活動に使う単語や基本的な表現を定着させることに有効な指導資料となっていたか 7 3 0 1 有効である 2 どちらかというと有効である 3 あまり有効ではない 4 有効ではない 図 9 教師アンケート Let's try Activity を協力校の教師に配付し この指導資料が 児童のコミュニケーション活動の充実を図るために有効な資料だったか について 質問紙調査と聞き取り調査を実施し 10 名の回答を得た アンケートでは どの質問でも 全員が有効である どちらかというと有効であるという結果であった ( 図 9) 聞き取り調査では 実際にこの指導資料を使って授業を行った6 年の学級担任からは 児童はアクティビティ説明動画を見せた後 すぐに活動に取り組むことができた ディジタル資料の活用例は 授業全体の流れ ( 導入からまとめまで ) やゲームやアクティビティでのやりとりがよく分かる アクティビティ説明動画は 教師の動きや話し方 間合いなどが視覚的によく分かる との意見を得た また 他の教師からは ディジタルフラッシュカードについては 児童が集中して取り組むことができる 基本的な表現を繰り返し学ばせたことにより 確実に児童に表現が定着した という意見を得た 動画資料については アイコンタクトやクリアボイスなどのコミュニケーション活動の重点が画面に分かりやすく表示されたことにより 児童がその後の活動で意識して取り組むことができた 動 - 9 -

画資料は ALTとの打ち合わせにあまり時間が取れない教師にはとっては ALTと直接会わなくても授業での役割分担を確認することに役立てることができる との意見を得た ディジタル資料の活用例については 外国語活動の進め方が分かりづらい教師にとっては 紙面の説明だけでは分かりにくいところが アクティビティ説明動画とディジタル資料の活用例により活動のイメージをつかむことできるようになる との意見を得た 指導資料全体については アクティビティ説明動画により ゲームやアクティビティでのコミュニケーション活動の内容をおおまかにイメージをつかめることから さらに発展させた指導につなげようと考えることができる アクティビティ説明動画を使って活動内容や方法を児童に理解させることは有効であると思うが 学校にALTがいる場合はやはり実際に担任とALTが一緒にやってみせるほうがよいのではないかと思う という意見を得た 以上のことから 小学校外国語活動指導資料 Let's try Activity は 教師が児童のコミュニケーション活動を指導するにあたり 児童がゲームやアクティビティに進んで取り組み 児童のコミュニケーション活動をより活発にするために有効であったと考える Ⅵ 研究のまとめ 1 成果 教師が ディジタルフラッシュカードを使って授業を行ったことにより 児童はコミュニケーション活動で使う基本的な表現を身に付けさせた アクティビティ説明動画を使って授業を行ったことにより 児童はゲームやアクティビティの内容をより理解できるようになった 児童は 基本的な表現が身に付き ゲームやアクティビティの活動内容をより理解したことにより 友達とのやりとりに自信をもって臨むことができた そのため 早く 友達と進んで話したい という意識をもたせることができた 小学校外国語活動指導資料 Let's try Activity を活用することにより 児童にコミュニケーション活動の重点を分かりやすく説明することができた そして 児童を戸惑いなくスムーズに活動に取り組ませることができたので 児童のコミュニケーション活動の充実をさせることができた 2 課題 アクティビティ説明動画を使って活動内容や方法を児童に理解させることは 各学校の児童の実態に応じて コンテンツの内容をさらに充実させる必要がある < 参考文献 > 文部科学省 編著 小学校学習指導要領解説 外国語活動編 (2008) 群馬県教育委員会 編著 平成 24 年度 学校教育の指針 (2012) 直山 木綿子 監修 外国語活動の授業づくり 文溪堂 (2012) - 10 -