情に応じて養護教諭を複数配置できるよう 配置基準を見直すこと (6) 教員の事務負担を軽減するため 事務職員の配置改善を行うとともに 十分な財政措置を講じること (7) 学校図書館の充実や読書活動の推進を図るため 専任の司書教諭を適切に配置するとともに 財政措置の拡充を図ること (8) 食育の推進や

Similar documents
Microsoft Word - 03.H28秋 提言本文【合本】1110.docx

資料3-3.文部科学省における子供の貧困対策の総合的な推進

文部科学省では 被災者の生活再建に関連して 就学援助のほか 教員やスクールカウンセラー ボランティアの配置を充実することにより 子供たちの学習支援や心のケアに向けた対応を行っています 被災児童生徒就学支援等事業 (H30 予算額 ( 案 ) 52 億円 (H29 予算額 62 億円 )) 東日本大震

06-4 平成26年度概算要求説明資料4

組織目標シート 平成 28 年度 部局 教育委員会事務局局長吉田久芳 1. 部局の使命 児童 生徒一人ひとりを大切にし 豊かな人間性と人間関係を築く力を育むとともに 自ら学び考え行動する子どもの育成を図る学校教育を推進する 市民生活が豊かで活力のあるものになるよう 市民が生涯を通して学習し学び続ける

Ⅲ 目指すべき姿 特別支援教育推進の基本方針を受けて 小中学校 高等学校 特別支援学校などそれぞれの場面で 具体的な取組において目指すべき姿のイメージを示します 1 小中学校普通学級 1 小中学校普通学級の目指すべき姿 支援体制 多様な学びの場 特別支援教室の有効活用 1チームによる支援校内委員会を

目次 1 はじめに 1 2 根拠法令 1 3 計画期間 1 4 大綱の基本方針 2 5 主な取組 3 参考資料 7

 

平成 29 年度日本語教育大会 平成 29 年 8 月 26 日 ( 土 ) 外国人児童生徒等教育の現状と課題 文部科学省初等中等教育局国際教育課

公立学校における日本語指導が必要な児童生徒数の推移 ( 人 ) ( 小学校 中学校 高等学校 中等教育学校 義務教育学校 特別支援学校 ) 日本語指導が必要な日本国籍児童生徒は 10 年間で 2.5 倍増 日本語指導が必要な児童生徒は 10 年間で 1.7 倍増 日本語指導が必要な外国人児童生徒は

スライド 1

(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

<4D F736F F D D AD8DF48D8096DA C82A982C89053>

Taro-自立活動とは

資料4-4 新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について 審議のまとめ(参考資料)

< F2D318BB388E789DB92F682CC8AC7979D F >

持続可能な教育の質の向上をめざして ~ 教員の多忙化解消プラン に基づく取組について ~ 平成 30 年 3 月 愛知県教育委員会

研究内容 2016 年 9 月時点 自治体の協力を得つつ 国立教育政策研究所や外部の研究者 有識者により実証研究を実施 関連施策の費用と効果について把握 分析 研究テーマ実施主体研究内容 ( 学力 非認知能力等 ) 国立教育政策研究所 埼玉県 大阪府箕面市等 国立教育政策研究所等 都道府県 :6 程

2019年度 文部科学省税制改正の概要

資料8-2 平成29年度文部科学関係税制改正事項

H28秋_24地方税財源

< E9197BF C CA794EF BB F582CC8B8B975E CC88DA8FF782C982C282A282C42E786477>

OTEMON GAKUIN

私立幼稚園の新制度への円滑移行について

新長を必要とする理由今回合理性の要望に設 拡充又は延⑴ 政策目的 資源に乏しい我が国にあって 近年 一層激しさを増す国際社会経済の変化に臨機応変に対応する上で 最も重要な資源は 人材 である 特に 私立学校は 建学の精神に基づき多様な人材育成や特色ある教育研究を展開し 公教育の大きな部分を担っている

☆表紙・目次 (国会議員説明会用:案なし)

<4D F736F F D F81798E9197BF94D48D A95CA8E B8CA782CC8EE691678FF38BB581698B6096B18B4C8DDA92F990B38CE3816A2E646

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

Microsoft Word - 1.doc

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

第 2 部 東京都発達障害教育推進計画の 具体的な展開 第 1 章小 中学校における取組 第 2 章高等学校における取組 第 3 章教員の専門性向上 第 4 章総合支援体制の充実 13

1

資料4-2:福島県教育委員会・二本松市教育委員会提出資料

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

福島復興再生特別措置法の一部を改正する法律 について <1. 特定復興再生拠点区域の復興及び再生を推進するための計画制度の創設 > 従来 帰還困難区域は 将来にわたって居住を制限することを原則とした区域 として設定 平成 29 年 5 月復興庁 地元からの要望や与党からの提言を踏まえ 1 帰還困難区

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

02-01 ビジョンの基本的考え方

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

スライド 1

【資料2】緊急提言(委員意見反映)

資料3-1 教職員定数に関する考え方

目 次 1 実施方針策定の趣旨 P. 1 2 振興計画に基づく取組みと求められる対応 P. 1 (1)Ⅰ 期期間中の取組み (2) 新制度のもと求められる対応 3 当面の実施方針 P. 2 (1) 基本となる考え方 (2) 当面の実施方針 4 新制度のもとでの市立幼稚園 P. 3 (1) 市立幼稚園

調査結果概要 ( 旭川市の傾向 ) 健康状態等 子どもを病院に受診させなかった ( できなかった ) 経験のある人が 18.8% いる 参考 : 北海道 ( 注 ) 17.8% 経済状況 家計について, 生活のため貯金を取り崩している世帯は 13.3%, 借金をしている世帯は 7.8% となっており


<4D F736F F D B4E88C4817A89A1956C8E738BB388E791E58D6A2E646F6378>

学力向上のための取り組み

本要望に対応する縮減案 ページ 2 2

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

草津市 ( 幼保一体化 ) 集計表 資料 4 幼児教育と保育の一体的提供のための現況調査 ( 施設アンケート ) 速報 平成 25 年 7 月草津市 1

P5 26 行目 なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等の関係から なお 農村部は 地理的状況や通学時 間等から P5 27 行目 複式学級は 小規模化による学習面 生活面のデメリットがより顕著となる 複式学級は 教育上の課題が大きいことから ことが懸念されるなど 教育上の課題が大きいことから P

(市・町)        調査

07-4 平成26年度予算(案)説明資料

< F2D93C195CA8E BB388E78AD68C578E9197BF2E6A7464>

Ⅰ その他 教育委員会所管予算の概要 予算総括表 項 施策体系別事業一覧 3 平成 30 年度主要施策の概要 目 Ⅱ 平成 30 年度主要施策の概要希望をかなえるための後押し すべての子供が夢をはぐくむことのできる社会づくり 社会で活躍する人材の育成 学びのセーフティネット構築事業 重点事業 ( 一

子宮頸がん予防措置の実施の推進に関する法律案要綱

第17回税制調査会 資料1-3

基本施策情報活用能力の育成を図ります 幼児教育の推進 にあたっては 幼児期が生涯の人格形成の基礎を培う大切な時期であるとの認識のもと 子どもたちの心身の発達に資する質の高い幼児教育を推進します 2 人との絆や自然との関わりの中で伸びゆく豊かな心の育成 子どもたちが生命を大切にする心や思いやりの心 感

<4D F736F F F696E74202D E9197BF E58D6A82F093A582DC82A682BD95BD90AC E93788A548E5A97768B8182C982C282A282C42E >

新しい時代の教育や地方創生の実現に向けた学校と地域の連携・協働の在り方と今後の推進方策について(答申のポイント等)

15

平成26年度 文部科学省税制改正事項

給付奨学生採用候補者の推薦に係る指針(ガイドライン)(平成30年5月11日)

目 次 はじめに 1 1. 大空中学校 ( 大空小学校を含む ) の現状について 1 2. 学校規模の小規模化による影響について 1 3. 適正規模を確保するための 2 取り組み等に関する検討について (1) 通学区域の変更の検討 2 (2) 学校の統合の検討 3 (3) 小中一貫教育の検討 3 4

H ( 木 ) H ( 水 ) H ( 金 ) H ( 金 ) H ( 土 ) H ( 月 ) H ( 月 ) H ( 木 ) H ( 金 ) H ( 火 ) H30.6.2

平成 31 年度税制改正に関する内閣府主管項目のポイント 1 子ども 子育て支援の推進 子ども 子育て支援における制度の見直しに伴う税制上の所要の措置 ( 国税 地方税 ) 経済財政運営と改革の基本方針 ( 平成 30 年 6 月 15 日閣議決定 ) において 3 歳から 5 歳まで (0 歳から

施策吊

第2節 茨木市の現況

Microsoft Word - 松本 最終原稿.docx

3 保育の必要性の認定の対象とはならない場合 ( 例 : 専業主婦家庭等 ) どのような施設の利用が無償化の対象になりますか 3 歳から5 歳までの子供について 幼稚園 認定こども園 (4 時間相当分 ) は無償化の対象となります なお この場合 預かり保育は無償化の対象となりません このほか 就学

消費税 5% 引上げによる社会保障制度の安定財源確保 消費税率 ( 国 地方 ) を 2014 年 4 月より 8% へ 2017 年 4 月より 10% へ段階的に引上げ 消費税収の使い途は 国分については これまで高齢者 3 経費 ( 基礎年金 老人医療 介護 ) となっていたが 今回 社会保障


北見市特別支援教育の指針 平成 25 年 11 月

Microsoft PowerPoint - 子供をめぐる格差とその是正(前半) HP用 [互換モード]

新設 拡充又は延長を必要とする理⑴ 政策目的 地震等の災害からの復旧に際して 公的補助が公立学校に比べて少なく 自主財源の確保が求められる私立学校にとって 寄附金収入は極めて重要な財源である 災害時には 大口の寄附だけでなく 広く卒業生や地域住民を中心に 義援金 募金という形で小口の寄附を集める必要

PowerPoint プレゼンテーション

(2) 消費税率 10% への引上げ時に導入が予定されている軽減税率制度については 消費税 地方消費税の引上げ分のうち地方交付税原資分も含めると 約 3 割が地方の社会保障財源であり 仮に減収分のすべてが確保されない場合 地方の社会保障財源に影響を与えることになることから 確実に代替財源を確保するこ

104 (3) 全中学校において アクティブスクール を展開 全中学校を アクティブスクール として位置付け 自校の目標 ( 値 ) や取組内容を定めた 体力向上推進計画 を作成し 取組を強力に推進している (4) スーパーアクティブスクール や アクティブライフ研究実践校 による取組中学校 47

PowerPoint プレゼンテーション

生きる力と絆の埼玉教育プラン 基本目標 施策 教育に関する 3 つの達成目標 の推進 現状と課題 近年 子どもたちの学習意欲 学力 体力の低下 規範意識の欠如などが指摘されています このため 学校 家庭 地域が連携して教育活動を展開し 知 徳 体の基礎を確実に身に付けさせる必要があります 施策の方向

政策評価書3-3(4)

参考資料 障害者の生涯を通じた多様な学習活動の充実について(1/2)

(2) 不登校児童生徒の状況について ( 児童生徒調査より ) 不登校児童生徒は, 中学 2 年生が最も多く 867 人, 次いで中学 3 年生が 786 人となっている 不登校になった学年は, 中学 1 年からが 970 人であり, 不登校児童生徒全体の約 34.8% を占める 依然として中学 1

参考資料 文科初第 49 号 中央教育審議会 次に掲げる事項について, 別添理由を添えて諮問します 新しい時代の初等中等教育の在り方について 平成 31 年 4 月 17 日 文部科学大臣 柴山昌彦

「標準的な研修プログラム《


沖縄県教育庁提出資料 1

第 1 部第 3 章特別支援教育推進計画 ( 第二期 ) の基本理念と施策の方向性 1 東京都特別支援教育推進計画 ( 第二期 ) の基本理念東京都特別支援教育推進計画 ( 前計画 ) の基本理念発達障害を含む障害のある幼児 児童 生徒の一人一人の能力を最大限に伸長するため 乳幼児期から学校卒業後ま

2 主な論点 ( 例 ) Ⅰ 外国人との共生社会の実現に向けた基本的考え方 < 総論 >( 例 ) 最近 ( 経済危機後 ) の外国人を取り巻く状況 目指すべき共生社会のあり方 社会的統合 ( あるいは多文化共生 ) の意義や内容 ( どこまでの社会的統合 ( あるいは多文化共生 ) を求めるのか

教員免許状及び各種資格について

(0830時点)PR版

参考 生活支援制度 と り災証明書に記載された住家の被害程度 の対応表 ( 目安 ) この表は 生活支援制度 と り災証明書に記載された住家の被害程度 との対応について 目安として作成したものです 各支援制度の詳細な適用条件については 3 生活支援制度一覧 (P.5~) に記載している各制度の お問

三鷹市健康福祉総合計画2022

地域子育て支援拠点事業について

認定こども園法改正に伴う幼稚園免許状授与の所要資格の特例について(概要資料)

概算要求基準等の推移

Transcription:

義務教育施策等に関する提言 義務教育施策等の充実を図るため 国は 次の事項について積極的な措置を講じら れたい 1. 分権型教育の推進について (1) 公立小中学校及び義務教育学校の教職員の人事権について 広域的な人事交流の仕組みを構築するとともに 中核市をはじめとする都市自治体に所要の税財源措置と併せて人事権を移譲すること (2) 都市自治体が地域のニーズに応じた独自の教育施策を展開することができるよう 学級編制権及び教職員定数決定権等を所要の税財源措置と併せて都市自治体に移譲すること 2. 教職員配置等の充実について (1) 地域に応じたきめ細やかな指導が行えるよう 学級編制及び教職員定数の標準について一層の見直しを図るとともに 所要の税財源措置を講じること 特に 少人数学級については 後退することなく 引き続きその推進を図ること (2) いじめや不登校等の問題の未然防止及び早期対応のため すべての小中学校へのスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー等の配置の充実を図るとともに 必要な財政措置を講じること また 教育支援センター ( 適応指導教室 ) の運営について 所要の財政措置を講じること (3) 外国人児童生徒が学校に編入する前に 学校教育で必要な生活指導や日本語指導に対する支援として 拠点校の設置等を図ること また 日本語指導等を必要とする帰国 外国人児童生徒が在籍する学校について 教職員配置の充実を図るとともに 日本語指導等を行う支援員の配置を充実させるため 財政措置の拡充を図ること (4) 小学校の外国語活動 中学校の外国語学習等の円滑な実施のため 正規教職員の確保や地域の実態に即した外国語指導助手等の確保 配置に必要な支援策及び財政措置の拡充を図ること (5) 大規模校における養護教諭の負担が過大となっていることを踏まえ 各校の実

情に応じて養護教諭を複数配置できるよう 配置基準を見直すこと (6) 教員の事務負担を軽減するため 事務職員の配置改善を行うとともに 十分な財政措置を講じること (7) 学校図書館の充実や読書活動の推進を図るため 専任の司書教諭を適切に配置するとともに 財政措置の拡充を図ること (8) 食育の推進や食物アレルギー等への十分な対応のため 栄養教諭等の配置定数を拡充すること (9) 育児短時間勤務の実施に伴い 学校運営に支障を来すことのないよう 新たに加配教員を配置するなど 常勤教員の補充について十分配慮すること 3. 障害児等の学習環境の充実について (1) 特別支援教育の充実を図るため 特別支援教育に対応する教職員定数の拡充を行うこと また 通常学級に在籍する児童生徒 LD ADHD 広汎性発達障害等の専門的な教育的支援や医療的ケアを要する児童生徒への支援体制の充実を図ること さらに 特別支援教育を担当する専任の教員 特別支援教育支援員 特別支援教育コーディネーター 看護師等の医療教員等の適正配置や施設整備等について 十分な財政措置を講じること 加えて 地方単独事業として配置している補助員等に対する財政措置を講じること (2) 一人ひとりの特性とニーズに応じたきめ細かい教育支援が可能となるよう 特別支援学級における児童生徒の定数の引下げを行うこと また 児童生徒の障害に応じた就学を促進するため 障害種別による学級編制を積極的に進められるよう 所要の措置を講じること (3) 幼稚園において発達障害の症状の早期発見や発達障害の状況に応じた適切な支援を行うため 補助員等の配置等に係る財政措置の拡充を含む支援措置を講じること (4) インクルーシブ教育システムの構築に向け 財政支援等の所要の措置の充実を図ること (5) 入退院を繰り返す児童生徒に配慮し 院内学級について入級手続きの簡素化を図ること

4. 子どもの貧困対策等の推進について (1) すべての子どもの貧困対策を総合的に推進すること また 貧困削減の数値目標及び計画を策定するとともに 具体的な施策に取り組む都市自治体に対する必要な財政措置を講じること (2) 幼児教育の無償化の実現に当たっては 詳細を早急に明らかにし 現場を預かる都市自治体と十分な協議を行うとともに 地方自治体に負担を生じさせることなく 国の責任において必要な財源を確保すること (3) 経済的に困難を抱える若者の進学を支えるための奨学金については 給付型奨学金制度の拡充と独立行政法人日本学生支援機構の貸与型奨学における無利子貸付の更なる拡充を図ること (4) 準要保護児童生徒就学援助費について 教育の機会均等の観点を踏まえ 財政措置を講じること (5) 貧困状態にある子どもの教育機会を保障するため 扶養義務者間以外への教育資金贈与信託 公益信託制度を創設するとともに 贈与税非課税特例の適用を講じること 5. いじめ防止対策推進法等を踏まえた都市自治体の取組を充実させるため 財政措置の拡充を図ること また 学校ネットパトロール事業に対し 財政措置等の十分な支援策を講じること 6.ICT 教育の推進に向け 機器の整備 無線 LAN 基盤の構築 校務支援システムの導入及び維持管理に対する十分な財政措置を講じること さらに プログラミング教育の円滑な実施に向けた教材開発の促進や教職員の研修 人的支援の充実を図ること 7. 部活動に係る教職員の負担を軽減するため 指導体制の改善に必要な財政措置の拡充を図ること また 学校と地域のスポーツ団体が協働して部活動に取り組むための環境整備について 財政措置を講じること さらに 生徒のスポーツ活動の機会を確保するため 全国中学校体育大会複数校合同チーム参加規程 におけるチーム編成条件の緩和を図ること

8. 小中一貫教育の推進について (1) 小中一貫教育の取組を推進するため 教職員の定数措置や加配措置を講じるとともに 導入に向けた取組についても 人的措置を含めた支援制度を確立すること (2) 義務教育学校の整備を推進するため 地域の実情を踏まえて実施する施設整備や敷地の取得 拡幅について 財政措置を講じること (3) 併設型小中学校間の連携 交流活動を充実したものとするため 移動経費に対する財政措置を講じること 9. 学校の統廃合に伴うスクールバス等の購入 運行等について 十分かつ確実な財政支援措置を講じること また 遠距離通学費補助制度における補助期間の延長または廃止 通学距離の基準の緩和等 制度の拡充を図ること 10. 保護者の教育費負担軽減のため 学校給食費の公費負担のあり方について検討すること 11. 放課後子ども教室に係る補助制度については 地域の実情に応じた運営が行えるよう 十分な財政措置を講じること 12. 地方の特色を生かした魅力のある大学の創出など 地方高等教育機関の活性化を図ること また 地域の人材育成等に対し その機能を十分発揮できるよう 地場産業振興に資する研究や教育プログラムの開発など 多様な支援策を講じること さらに 高等教育機関の地方移転や新設に伴う施設整備費等に対する財政支援制度を創設すること 13. 教職員の負担軽減を図るため 学校及び教育委員会に対する各種報告や統計諸調査等を整理すること 14. 新学習指導要領実施に伴う教師用教科書等の購入経費について 財政措置の拡充を図ること

15. 社会に開かれた教育課程の実現に向け 地域コーディネーターの配置を進めると ともに 地域学校協働活動推進事業の拡充を図ること 16. 高等学校等就学支援金制度について 就学援助を拡充し 授業料の無償化を図ること 17. 公立義務教育諸学校の教職員給与費等について 現行の国庫負担制度を維持すること 18. 中学生のスポーツに親しむ多様なニーズに応えうる環境整備 指導員確保について 財政措置を講じること 19. 犯罪から子どもを守るための対策について 各省庁の取組を一層推進するとともに 地方自治体の取組に対する財政支援等を充実すること また 通学時の安全対策をより強化するため 財政措置を講じること 20. 子供の未来応援国民運動 の推進を図るため 対象事業の拡大や補助率の引上げ等の措置を講じること 21. 文化財の保存等について (1) 国は 文化財の保存 公開 活用 継承等に係る取組を推進するとともに 地域の振興 活性化を図るため 財政措置の継続 拡充を図ること また 都市自治体が行う文化財保護 保存措置の経費に対する財政措置を講じること (2) 地域固有の文化の無形文化遺産登録への支援を行うこと また 世界文化遺産等を構成する文化財について 保存修理 整備 防災事業に係る十分な財政措置を講じること (3) 日本遺産認定地域において 魅力発信に係る取組を強力に推進するため 財政措置を拡充すること (4) 重要文化財等に指定された土地を国または地方公共団体に譲渡した場合について 所得税の特別控除額の上限額を引き上げること

22. 東日本大震災関係について (1) 震災によるPTSDを抱える児童生徒への対応等について 長期的な支援が必要不可欠であることから 養護教諭や就学援助の増加等に対応する事務職員も含めた加配の充実を図ること (2) 震災以降の心のケアが必要な児童生徒に対し よりきめ細かな教育を実現し 豊かな教育環境を整備するため 弾力的な学級編成ができるよう復興加配教員等の継続した配置を図ること (3) 被災児童生徒就学支援等事業について 平成 31 年度以降も全額国費による支援を継続するとともに 被災児童生徒就学支援等事業交付金により実施されている通学補助制度について 被災者の生活再建が完了するまで継続すること