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別表 1 建築物の構造 建築物の状況 周辺状況 建築物に係る解体工事 木造 鉄骨鉄筋コンクリート造 鉄筋コンクリート造 鉄骨造 コンクリートブロック造 築年数年 棟数棟 周辺にある施設 住宅 商業施設 学校 病院 作業場所 作業場所 十分 不十分 搬出経路 障害物 有 無 前面道路の幅員 約 m 建

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8 章橋梁補修工 8.1 橋梁地覆補修工 ( 撤去 復旧 ) 8.2 支承取替工 8.3 沓座拡幅工 8.4 桁連結工 8.5 現場溶接鋼桁補強工 8.6 ひび割れ補修工 ( 充てん工法 ) 8.7 ひび割れ補修工 ( 低圧注入工法 ) 8.8 断面修復工 ( 左官工法 ) 8.9 表面被覆工 (

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現場名 ********* 工事日報 19 2 月 28 日 火曜日 気温 : 9 天気 : 晴れ Bブロック ( エレベーター塔 ) 下地補修工事 下地補修 2 27 廊下側 クラック 欠損部補修等 Bブロックシーリング工事 シーリング 5 16 廊下側 打継目地 サッシ回り等シーリング打替 廊下

アスベスト ( 石綿 ) 点検マニュアル 1 アスベストとは 2 2 アスベストの危険性は 2 3 アスベストが原因で起こる病気とは 2 4 アスベストが使用禁止になった時期は 3 5 アスベストは どんなところで使われているか 3 6 建物のどこを調べればよいか 4 7 勤務先や自宅にアスベストが

. 仕上表 外部仕上表屋根 : 露出アスファルト防水 (-) 屋上テラス : 露出アスファルト防水 (-)+ 金属下地の上ウッドデッキ ( 木調 ) 屋上緑化 : 露出アスファルト防水 (-)+ 屋上緑化基盤の上薄層緑化外壁 : 押出成形セメント板 t=60( 塗装品 ) 笠木 : アルミ笠木 (

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断熱材|ウールブレス施工マニュアル

( ハ ) 金属板横段葺 固定吊り子は (4φ 20mm 以上 ) でに直接留め付けてください ( 固定間隔は 300~400mm) 金属板横段葺 固定吊子 金属板横段葺 金属板横段葺 607 以下固定吊子 607 以下 留付金具 ( ニ ) 金属板瓦棒葺 通し吊り子 飛び吊り子は (4φ 20mm

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Transcription:

7 建築現場の作業 ( 建築現場における事務職含めた全職種 ) 石綿含有屋根材 石綿含有ボード ( 外壁材 内装材 ) 石綿吹きつけ材 関連する職種 ( 一般の呼称 ) 野丁場 ( のちょうば ) の仕事 ( マンション ビル等の建築 ) 街場 ( まちば ) の仕事 ( 戸建住宅等の建築 ) 型枠大工 とび 内装大工 鉄筋工 鍛冶工 内装大工 建築設計 現場監督 施工管理 電気工事士 ハツリ ガス配管 給排水管工事 玉掛け クレーンオペレータ 雑役 建具 内装大工 室内装飾工 表具工 サッシ 住宅設備 畳工 瓦工 クロス工 電気工事士 屋根葺き ( ふき ) タイルはり 給排水管工事 ブロック工 防水 左官 塗装 サイディング工 石綿製品 ( 代表的な 2,3) 石綿セメントビニル管石綿保温材 煙突材 鉄骨で建物の骨格を作ります ( 鉄骨工事 とび職 ) 建物の仕様 要求によりこの柱や梁に後から耐火被覆 ( 石綿の吹きつけ ) を施工します 鉄骨建て方 床 屋根が出来ると耐火工事が始まります 吹きつけ機を用いて石綿の吹きつけをおこなっていました 吹きつけとは別の工法で茶石綿で出来た石綿耐火被覆板の張り工事 クギ カスガイおよび石綿含有耐熱接着剤で留めます 昭和 45 年前後の工法で 吹き付けに比べればばく露量は少ないですが 現場で切断加工する際には粉じんが発生しました 左と類似していますが 主材が白石綿 + ケイ酸カルシウムで出来たキレイな白い表面のボード 柱にも使えます 現場での寸法合わせでの切断は多量の粉じんを発生させてしまいます 塩ビ管 石綿管 建物内の給排水用パイプ 石綿セメントビニル管 室内との温度差によるパイプ表面の結露防止対策として 内側は流水し易い塩ビ管にして外皮に石綿管を断熱材としていました 破損や修理時にばく露の可能性があります 煙突ライニング材 写真はノンアス品 従前は茶石綿の高含有品を使用 多くのビルで採用していました 煙突内の上昇気流 ( ドラフト ) で若干 繊維が大気に放出され作業員がばく露する可能性があります

7 建築現場 -2 野丁場作業 左官工事の壁下地調整 この後に塗装したり壁紙を貼ったりの作業があります これらの下地用接着剤等に不純物としての石綿が入っていた可能性があります サッシ工事 ( 金属建具工事 ) 写真では判りずらいのですが内壁などに吹つけけられている石綿を少し掻きとって鉄骨面から補強のリブ ( 力骨 ) などを入れる箇所があります タイル工 (P タイルは商品名で一般名称はビニールアスベストタイル 縮めてビニアスタイルと呼ぶ ) 昭和の時代は全て白石綿が高含有 このタイル張りの接着剤にも石綿が含有されており 修理 解体時にばく露の可能性があります 体育館などの木質フローリング 張り 下地は鋼製二重床 石綿セメント板など 2 層から 3 層貼られています これにフェノール樹脂配合の接着剤などで仕上げの床を貼ります 修理 解体時にばく露の可能性があります トイレ取付けなどを給排水設備工事 ( 衛生工事 ) といいます 石綿セメント板や石綿化粧タイル板の壁に穴を開けたり カットしたりするため 石綿ばく露が皆無とは言い切れません 塗装 ( ガン吹き ) 工事 塗料には顔料 沈降防止剤 増量剤 流動性増進剤などの目的で白石綿混入のタルクがはいっていました H クロス工 下地の石膏ボード ( 石綿含有時期あり ) の継ぎ目にパテしごきします パテ ( 石綿含有は未確認 ) は乾燥により痩せるので何度も丁寧にかけます シーリング ( コーキンク ) 作業 継ぎ目や隙間 クラック部などに充填します 以前のコーキンク 材にはかなりの含有率で石綿が入っていました 劣化するとボロボロになるものもあります

7 建築現場 -3 野丁場作業 内装仕上げ業 下地の石膏ボードに岩綿吸音板 ( 石綿入り ) を接着剤 + ガンタッカー ( ホッチキスを大きくしたもの ) で留めます 壁周り 照明周りの形に合わせてボードを切り抜く作業は多いです 切断実験です 集じん鋸 ( 回転刃の後ろに袋があり吸引する ) をつけていないと写真のような状況になります 集じん鋸のない時代は このような作業環境であったと思われます 高圧除染作業 まともに受けると手が切れてしまうほどの高圧力をかけて汚れ部分を落とします 外壁の塗料には種類によっては石綿混入のものがあり 壁が劣化していれば水圧で削られ石綿含有の粉じんが大気中へ飛散した可能性があります 石綿ケイカル板を開削して設備器具を付けるところです 断面の繊維がささくれだっており このような断面から繊維が飛散し作業者がばく露した可能性があります ( 削除 ) グラスウール ( ガラス綿 / ノンアス ) 張り工事 機械室の吸音 断熱に吹きつけ石綿にとって代わった工事 石綿除去後に施工するのですが 稀に石綿の上から直接張ってあった現場があり 壁の修理補修時に業者が知らずにばく露する危険があります 建築現場はとても ほこり の多い作業環境です 多くの現場で 5S 運動 ( 整理 整頓 清掃 清潔 躾 ) が展開されていますが 作業中だけでなく このような作業後の清掃時にもばく露する可能性があります

7 建築現場 -4 ( リフォーム ) リフォームの主は壁紙の張替え ( クロス工 ) 下地調整が最重要でパテ ( 目止め ) で何回もしごきます 昔はこのパテに石綿混和材が またごく一部ですが壁紙にも混入されていました 床の石綿含有ビニル床タイルは重歩行度や温湿度 経年などで劣化 ( 剥れ 浮き 磨耗など ) します この黒い接着剤にも石綿は混入しています 張替えはこの接着剤をキレイにサンダー掛しますが その際に石綿にばく露する可能性があります (3) (2) ( の説明 ) 機械室の壁 非常に珍しいケースですが (1) 青石綿の上に (2) 白石綿を吹きつけ 更に (3) 岩綿が吹きつけられています 壁の電気盤をはずしてわかりました これは (2) の石綿対策として封込め工法 (3) をやったものです こうなると表面からの目視だけでは一概に判定出来ない ということになります (1) このような構造となっていることを知らずに 壁の修理 補修をしたり 解体をすれば 作業者がばく露する可能性があります 屋上での修理作業 屋根材に石綿が含有していることもあり 漏水箇所を切り開いて修理する際に石綿が飛散することがあります 写真はアスファルトフェルトの補修作業 ( 一部 石綿含有品あり ) 1 昭和 30 年代のアスファルト工事 ( 昭和 60 年頃まで ) アスファルト ( 石炭副産物 コールタール ) の塊をフネ ( 鉄板の桶 ) に入れ 下から溶けるまで熱します アスファルトに石綿を混ぜた時期があったようです 1 から 3 の順で作業が行われます 2 昭和 30 年代の屋根の防水工事 アスファルトフェルト ( 巻物 ) を押し広げ 重なり部分に解かしたアスファルト ( 増粘剤として石綿を混ぜることあり ) を流し込みます 非常に 熱い作業 なので石綿製の手袋等を使用することもありました 3 最後のタールを上塗りしているところ 打ち粉として微小な石綿をふっていたかもしれませんが確認できていません このあとの時代は 石綿とは関連のないシート防水が主流になりました

7 建築現場 -5 日本家屋 ( 街場作業 ) 局所排気用ホース局所排気用ホース 日本家屋の新築 ( 街場まちば ) 作業で 大工職が石綿非含有の石膏ボードを丸鋸 ( のこ ) で切断しています 石綿含有の場合にも 同様に多量の粉じんが飛散したことが想像されます 日本家屋の新築で 外壁の石綿含有サイディングを サイデイング工が丸鋸で切断しています 最近の作業で局所排気のホースが見られます 民家の新築作業で 左官工がセメントにモルタルを投入している作業で 投入時に粉じんが発生します モルタルには 石綿含有製品もありました 新築時の外壁の石綿含有サイディングを切断する作業です 1 970 年代は大工職がサイデイングの切断をする事も多かったようです 屋根工が 屋根用の石綿含有化粧板を切断する作業を行っています 多くの屋根材に 石綿が使用されていました 屋根工が 石綿含有の波型スレートを切断する作業です 屋根材 壁材 床材等 建築現場には石綿含有製品が多く このように現場で切断作業を行うことにより 現場で粉じんが発生します 住宅の外壁サイディング 張り工事 大工 屋根工 板金工なども施工します 屋外での現場合わせの切断ですから風向きによっては粉じんが遠くまで飛びます 粉じん発生量は非常に多いです

7 建築現場 -6 日本家屋 ( 街場作業 ) 石綿含有の屋根材と立上り部 ( ハ ラヘ ット部 ) との継ぎ目 ( 雨漏り ) をシーリンク 補修しているところ 少し傷口を広げ ( 切り欠き サンタ ー他 ) 補修しますが その際 石綿が飛散する可能性があります 屋根の最上部 ( 棟 ) の塗装が経年劣化で剥れてきた写真です 屋根材は彩色石綿スレート瓦 補修 取替え作業に伴い 屋根工がばく露する可能性があります 大工工 床材 ( 畳やフローリング等 ) の下地 (= 根太 ( ねだ ) といいます ) をつくっているところ 大工の棟梁は住宅建築では最初から竣工まで取り仕切りますので 様々な状況で建材に含有している石綿に接する機会があります 電気工による天井内で横に這いながらの作業で 写真の下に部屋があります 電気工 水道工 ダクト工 衛生設備工は天井内作業があり 写真はありませんが天井に石綿吹きつけがある場合 壁をこすって 石綿にばく露することがあり得ます 大工が エアの釘打ちでボードを留めています エア作業は 床に堆積している石綿粉じんを再飛散させます 表具工がクロスを剥がした後で 釘穴にパテを詰めこすっているところです 写真のように石膏ボードの場合は石綿飛散はありませんが 石綿含有ボードの場合は飛散もあります H 鉄骨工によるスポット溶接作業です 鉄骨工は溶接 建材の切断 保温材の巻き付けなど 様々な作業を行った場合があり 石綿に接する機会は多かった人もいました 現場監督が 朝一番でホウキ清掃をしている所です 前日に堆積した各種の粉じんが 再飛散し 高濃度で吸入する可能性があります