栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 二期計画 ) 概要版 1 計画の目的と背景 高齢化が急速に進行する中 平成 24 年 3 月に県土整備部と保健福祉部が連携のもと高齢者の居住の安定確保に関する法律に基づく 栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 以下 現計画 という ) を策定し 高齢者が安心して快適に暮

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高齢者の居住安定確保プラン 第2章 東京の高齢者を取り巻く状況


青森県高齢者居住安定確保計画 ( 案 ) 平成年月 青森県

第 2 章高齢者を取り巻く現状 1 人口の推移 ( 文章は更新予定 ) 本市の総人口は 今後 ほぼ横ばいで推移する見込みです 高齢者数は 増加基調で推移し 2025 年には 41,621 人 高齢化率は 22.0% となる見込みです 特に 平成 27 年以降は 後期高齢者数が大幅に増加する見通しです

問 2 次の文中のの部分を選択肢の中の適切な語句で埋め 完全な文章とせよ なお 本問は平成 28 年厚生労働白書を参照している A とは 地域の事情に応じて高齢者が 可能な限り 住み慣れた地域で B に応じ自立した日常生活を営むことができるよう 医療 介護 介護予防 C 及び自立した日常生活の支援が

3改正住まいプラン

(2) 高齢者の福祉 ア 要支援 要介護認定者数の推移 介護保険制度が始まった平成 12 年度と平成 24 年度と比較すると 65 歳以上の第 1 号被保険者のうち 要介護者又は要支援者と認定された人は 平成 12 年度末では約 247 万 1 千人であったのが 平成 24 年度末には約 545 万

目 次 第 1 章計画の背景 目的 1 計画の背景 計画の目的 計画の期間... 1 第 2 章高齢者をとりまく状況と課題 1 山梨県の高齢者をとりまく状況 人口 世帯等 高齢者の所得 就業 高齢者の住まい... 9


計画の今後の方向性


第 2 章近江八幡市を取り巻く状況と今後の課題 1 データからみえる地域福祉の状況 1 人口の状況近江八幡市は 平成 22 年 3 月に旧近江八幡市と旧安土町が合併し 人口 8 万人を超える市となりました 旧市町の人口を合計した数値を見ると 平成 12 年から平成 22 年は横ばいで推移していますが

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神奈川県における高齢者を取り巻く状況 1 総人口の推移 ( 人口減少時代へ ) 本県における総人口は 平成 27 年度に約 915 万人となり その5 年後までには 人口のピークから人口減少時代へ入っていくことが予測されています 本県における総人口の推移 注 1 平成 22 年度までは 国勢調査によ

北多摩南部圏域 東京都 武蔵野市 三鷹市 府中市 調布市 施設 36% 小金井市 狛江市 凡例 円グラフの大きさ 1,百万円未満 延べ 5百人未満 施設 居住系 1% 在宅 51% 在宅 71% 居住系 13% 大 中 小 1,百万円以上 1,百万円未満 1,百万円以上 5百人以上 1,百人未満 1

区西北部圏域 豊島区 北区 板橋区 練馬区 1,000百万円未満 500百人未満 居住系 在宅 51% 在宅 71% 居住系 13% 大 中 施設 19% 施設 36% 凡例 円グラフの大きさ 小 東京都 1,000百万円以上 10,000百万円未満 10,000百万円以上 500百人以上 1,00

Microsoft Word - ●【本編】おおた高齢者施策推進プラン180313 《最終校正》

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3 高齢者 介護保険を取り巻く現状 1 人口 高齢化率本市は高齢化率が 45% を超えており 本計画の最終年度である 2020( 平成 32) 年度には 高齢化率 48.0% 2025( 平成 37) 年度には高齢化率 49.7% まで増加することが推計されます また 2018( 平成 30) 年以

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第1章 計画の基本的考え方 態を改善して地域社会への参加等を通じ 生きがいや役割を持てるようにすることが 重要です 4 住まい 持ち家や賃貸住宅だけでなく 有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅など 多様な形態の住まいを含みます 生活の基盤である住まいは 高齢者のプライバシー と尊厳が十分に守ら

高齢者居住安定確保計画とは 高齢者の居住の安定確保に関する法律の一部を改正する法律 [ 平成 年 8 月 9 日施行 ] 高齢者の居住の安定の確保を一層推進するため 基本方針の拡充 都道府県による高齢者の居住の安定の確保に関する計画の策定 高齢者生活支援施設と一体となった高齢者向け優良賃貸住宅の供給

地域包括ケアシステムの構築について 団塊の世代が 75 歳以上となる 2025 年を目途に 重度な要介護状態となっても住み慣れた地域で自分らしい暮らしを人生の最後まで続けることができるよう 医療 介護 予防 住まい 生活支援が包括的に確保される体制 ( 地域包括ケアシステム ) の構築を実現 今後


⑴ ⑵ ⑶

⑴ ⑵ ⑶

⑴ ⑵ ⑶

⑴ ⑵ ⑶

⑴ ⑵ ⑶


⑴ ⑵ ⑶ ⑷ 1

2 基本理念と基本目標 本市のまちづくりの指針である 第 2 次柳井市総合計画 は 平成 29 年 3 月に策定 されました この総合計画では すべての市民が健康で安心して暮らせる 人にやさ しいまちづくり を健康 福祉分野の基本目標に掲げ その実現を目指しています これは 高齢者も含めた全ての市民

まちの新しい介護保険について 1. 制度のしくみについて 東温市 ( 保険者 ) 制度を運営し 介護サービスを整備します 要介護認定を行います 保険料を徴収し 保険証を交付します 東温市地域包括支援センター ( 東温市社会福祉協議会内 ) ~ 高齢者への総合的な支援 ( 包括的支援事業 )~ 介護予

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高齢者を取り巻く状況 将来人口 本市の総人口は 今後も減少傾向で推移し 平成32年 2020年 には41,191人程度にまで減少し 高齢 者人口については 平成31年 2019年 をピークに減少に転じ 平成32年 2020年 には15,554人程度 になるものと見込まれます 人 第6期 第7期 第8

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茨城県住生活基本計画

資 _ 図表 37-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

⑵ ⑶ ⑷ ⑸ ⑴ ⑵


Microsoft Word - 【資料3】表紙


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Microsoft Word - 高齢者居住安定確保計画(最終案)

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資 _ 図表 10-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

資 _ 図表 37-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

サービス付き高齢者向け住宅の登録制度の概要 バリアフリー化や居住者への生活支援の実施等の基準を満たす住宅について都道府県等が登録を実施 サービス付き高齢者向け住宅の登録制度は 高齢者の居住の安定確保に関する法律 ( 高齢者住まい法 ) の改正により 平成 23 年 10 月に創設 料金やサービス内容

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負担割合の引き上げ 一定以上所得者の利用者負担の見直し 保険料の上昇を可能な限り抑えつつ 制度の持続可能性を高めるため これまで一律 1 割に据え置いている利用者負担について 相対的に負担能力のある一定以上の所得の方の自己負担割合を 2 割とする ただし 月額上限があるため 見直し対象者の負担が必ず

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資 _ 図表 10-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

別表 有料老人ホームの類型及び表示事項 類型介護付有料老人ホーム ( 一般型特定施設入居者生活介護 ) 介護付有料老人ホーム ( 外部サービス利用型特定施設入居者生活介護 ) 住宅型有料老人ホーム ( 注 ) 健康型有料老人ホーム ( 注 ) 類型の説明介護等のサービスが付いた高齢者向けの居住施設で

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介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

目次 1 高齢化率 ( 山形県 ) 1 2 高齢化率 ( 全国 ) 2 3 将来の高齢化率 ( 山形県 ) 3 4 将来の高齢化率 ( 全国 ) 4 5 人口ピラミッド ( 山形県 ) 5 6 平均寿命の推移 6 7 出生数 出生率の推移 7 8 高齢者のいる世帯 ( 山形県 ) 8 9 高齢者のい

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表 1 高齢者虐待の判断件数 相談通報件数 ( 平成 26 年度対比 ) 養介護施設従事者等 ( 1) によるもの虐待判断件数相談 通報件数 ( 3) ( 4) 養護者 ( 2) によるもの虐待判断件数相談 通報件数 ( 3) ( 4) 27 年度 408 件 1,640 件 15,976 件 26

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第3章 指導・監査等の実施

目 次 1 高齢者人口と高齢化率の状況 1 2 高齢者夫婦世帯等の状況 4 3 在宅ひとり暮らし高齢者の状況 6 4 在宅寝たきり高齢者の状況 8 5 認知症高齢者の状況 10 若年性認知症者数 12 参考資料 1 参考資料 2 参考資料 3 参考資料 4 参考資料 5 参考資料 6 参考資料 7

資 _ 図表 10-1 人口動態 二次医療圏市区町村人口 人口密度 2025 年総人口 2040 年総人口 年総人口増減率 年総人口増減率 2015 年 人口 2025 年 人口 2040 年 人口 年 人口増減率 年 人口増減率 全国

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栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 二期計画 ) 概要版 栃木県

栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 二期計画 ) 概要版 1 計画の目的と背景 高齢化が急速に進行する中 平成 24 年 3 月に県土整備部と保健福祉部が連携のもと高齢者の居住の安定確保に関する法律に基づく 栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 以下 現計画 という ) を策定し 高齢者が安心して快適に暮らせる多様な住まいの確保を図るための施策を推進してきました また 平成 28 年 2 月に策定された県政の基本指針である栃木県重点戦略 とちぎ元気発信プラン において 重点的取組事項の一つとして 高齢者が自らの希望と経済力等に応じて 安心して暮らし続けられるよう 多様な住まい 住まい方の確保を推進することが掲げられました 現計画は 栃木県住宅マスタープラン ( 栃木県住生活基本計画 )2011~2020 及び栃木県高齢者支援計画 はつらつプラン 21( 五期計画 ) のそれぞれ下位計画に位置していますが 平成 26 年度に上位計画である栃木県高齢者支援計画 はつらつプラン 21( 六期計画 ) が策定され また 平成 28 年度に栃木県住宅マスタープラン ( 栃木県住生活基本計画 ) が改定されました このようなことから 上位計画と調和を図り 引き続き高齢者の居住の安定確保に関する施策を推進していくため 栃木県高齢者居住安定確保計画 ( 二期計画 ) を策定するものです 2 計画期間本計画は 平成 29 年度から平成 33 年度までの 5 年間を計画期間とします なお 栃木県住宅マスタープラン ( 栃木県住生活基本計画 )2016~2025 及び栃木県高齢者支援計画 はつらつプラン 21( 六期計画 ) などとの調和を図るため 今後の状況変化に応じ 必要がある場合は見直すこととします 3 栃木県の高齢者を取り巻く現状と課題 ⑴ 高齢者人口本県の人口は 平成 27 年 10 月に約 197 万 4 千人 ( 国勢調査 ) で そのうち高齢者人口 (65 歳以上 ) は 約 50 万 8 千人 高齢化率は25.8% となっており 県民のおよそ 4 人に1 人が65 歳以上の高齢者という状況です 今後とも本県の高齢者人口は増加を続け 47 年には 約 58 万 1 千人で 高齢化率は33.7% となり 県民のおよそ 3 人に1 人が高齢者となる高齢化が極めて進んだ社会となることが見込まれます 高齢者人口等の推移と見込み 推計 700 40.0% 36.3% 600 35.0% 560 575 578 33.7% 596 508 29.1% 581 32.1% 30.0% 500 438 25.8% 30.8% 25.0% 391 272 400 21.8% 322 346 352 345 19.4% 239 354 20.0% 293 17.2% 300 215 14.8% 239 184 15.0% 12.3% 144 200 112 92 10.0% 269 288 253 100 181 201 207 223 226 227 250 147 5.0% 0 0.0% H7 H12 H17 H22 H27 H32 H37 H42 H47 H52 )資料出典:H2~H27 国勢調査 H32~H52 日本の地域別将来推計人口 齢者人口(千人75 歳以上 65~74 歳高齢化率高( 平成 25 年 3 月推計 )( 国立社会保障 人口問題研究所 ) 1

⑵ 高齢者世帯の状況本県の高齢者世帯は 平成 27 年 10 月時点には 約 26 万 7 千世帯 ( 国勢調査 ) で 全世帯の35.1% でしたが 平成 37 年には 約 29 万 5 千世帯となる見込みであり 全世帯の39.7% を占めると予測され 高齢者世帯は今後も着実に増加していくものと見込まれます そのうち 高齢者単独世帯及び高齢者夫婦のみの世帯は 平成 27 年 10 月時点には約 15 万 3 千世帯でしたが 平成 37 年には約 1.2 倍の約 17 万 8 千世帯に増加するものと予測されます ⑶ 要支援 要介護認定者数の推移本県の要支援 要介護認定者数は 平成 27 年 4 月には 約 8 万 3 千人となっています 今後 要支援 要介護認定は 高齢者人口の増加に伴って増え続け 要支援 要介護認定率は 平成 32 年度には18.0% に 平成 37 年度には 19.4% になると予測されます ⑷ 高齢者のための設備の整備状況高齢者の居住する住宅で 手すりの設置 段差のない室内 及び またぎやすい高さの浴槽 など 高齢者のための設備が整備されている住宅 ( バリアフリー化住宅 ) の割合は 持家においては約 64% 借家では約 28% となっています ⑸ 住み替え先の意向高齢期における住み替え先として望ましい居住形態として 年齢が高くなるほど サービス付き高齢者向け住宅 有料老人ホーム などの割合が高くなっています 帯数(千世帯数に占める高齢者世帯の割合世 栃木県の高齢者世帯の見込み推計 350 38.3% 39.7% 40.4% 41.7% 300 35.1% 250 29.2% 117 111 107 119 114 200 97 )150 88 91 91 91 83 100 67 50 0 57 H22 70 81 87 92 97 H27 H32 H37 H42 H47 単独世帯夫婦のみ世帯その他の世帯 資料出典 :H22~H27 国勢調査 H32~H52 日本の地域別将来推計人口 ( 平成 26 年 4 月推計 )( 国立社会保障 人口問題研究所 ) 栃木県の要支援 要介護認定者数の推移推計 120 100 18.0% 16.3% 80 14.3% 14.9% 60 75 )8.4% 62 40 49 49 認定者数(千人H12 H17 H22 H27 H32 H37 20 0 25 3 7 14 21 19.4% 82 26 29 要介護要支援要介護 ( 要介護 ) 認定率 資料出典 :H12~H27 厚生労働省介護保険事業状況報告 H32~H37 栃木県高齢者支援計画 はつらつプラン 21( 六期計画 ) 栃木県の高齢者のための設備の整備状況 設備なし 35.9% 持家 設備あり 64.1% 資料出典 : 平成 25 年住宅 土地統計調査 設備なし 72.1% 借家 設備あり 27.9% 高齢期における住み替え先として望ましい居住形態 75 歳以上 65~74 歳 60~64 歳 55~59 歳 50~54 歳 サービス付き高齢者向け住宅 有料老人ホーム 持家 民営 都道府県 市区町村営 都市再生機構 ( 旧公団 ) 公社などの賃貸住宅 友人同士などグループで居住する住宅 その他 わからない 不明 45.0% 40.0% 35.0% 30.0% 25.0% 20.0% 15.0% 10.0% 5.0% 0.0% 25.0% 20.0% 15.0% 10.0% 5.0% 0.0% 30% 34.6% 24.3% 4.0% 7.0% 27% 32.5% 35.0% 3.2% 1.4% 26.8% 20.8% 20.4% 6.9% 14.8% 10.3% 2.7% 25.6% 18.5% 28.0% 8.8% 5.7% 10.5% 2.9% 28.8% 11.0% 27.3% 5.8% 7.4% 16.9% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 1.0% 資料出典 : 平成 20 年住宅生活総合調査 ( 栃木県 ) 2

⑹ 課題 1 高齢者や要介護高齢者等が 年々増加することから 高齢者の居住ニーズに応じた住まいやサービ スの供給が必要です 2 高齢者向け住宅や施設には様々なものがあり 高齢者自らの希望と経済力等に応じて安心して住まいや住まい方を選択できるよう 住まいなどに関する情報提供や相談体制を充実していく必要があります また 高齢者が安心して自宅に居住し続けられるよう 高齢者向けの住宅の建設 購入やバリアフリー リフォームに関する適切な相談体制の整備が必要です 3 高齢者が 住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう 住まいのバリアフリー化の普及や 要介 護者が 在宅で自立した生活が継続できるよう 各種在宅サービスの充実などが必要です 4 基本的な方針と基本目標 ⑴ 基本的な方針 とちぎで暮らし 長生きしてよかったと思える社会 の実現に向けて 高齢者が自らの希望と経済力等に応じて 安心して暮らし続けられるよう 多様な住まい 住まい方の確保を推進するため 住宅施策と高齢者福祉施策の連携を図りながら 計画的に各種施策を実施していきます ⑵ 基本目標 1 基本目標 1 居住ニーズに応じた住まいやサービスの供給促進高齢者の心身の状況や居住ニーズに対応し 高齢者が安心して快適に暮らせる多様な住まい 住まい方の確保を図るため サービス付き高齢者向け住宅 の供給促進及び 特別養護老人ホームなど施設 居住系サービスの基盤整備 などを進めます 種別等平成 28 年度平成 33 年度末 2 1サービス付き高齢者向け住宅 3,847 戸 6,000 戸 種 別 等 平成 26 年度末 平成 29 年度末 2 特別養護老人ホーム ( 整備数 ) 3 8,964 人 10,331 人 3 認知症高齢者グループホーム ( 整備数 ) 3 2,202 人 2,508 人 3 4 4 施設 居住系サービス全体の入所定員数 17,349 人 19,282 人 5 特定施設入居者介護事業所の指定を受けた 3 5 混合型特定施設の定員総数 2,839 人 3,379 人 :2~5 の整備数等は 栃木県高齢者支援計画 はつらつプラン 21( 六期計画 ) に基づくもので 本計画期間中に新たに策定等される 栃木県高齢者支援計画 において定められた施設 居住系サービスの目標値を 本計画の 2~5 の整備数 定員の供給見込みと見なします 2: サービス付き高齢者向け住宅の平成 28 年度の戸数は 平成 29 年 1 月末時点の登録戸数で サービス付き高齢者向け住宅情報提供システム ( 国土交通省提供 ) によるものです 事業主体は 民間事業者であり 登録は栃木県及び宇都宮市が行っており 栃木県は国の支援措置などの情報提供を行うことにより 供給促進を図ることとしています 3: 整備数等は 栃木県高齢者支援計画 はつらつプラン 21( 六期計画 ) に基づくもので 当該計画の計画期間は平成 27 年度から平成 29 年度の 3 年間です 4: 施設 居住系サービスとは特別養護老人ホーム 介護老人保健施設 介護療養型医療施設及び認知症高齢者グループホームをいいます 5: 混合型特定施設とは 有料老人ホーム 養護老人ホーム 軽費老人ホーム サービス付き高齢者向け住宅 ( 有料老人ホームに該当するものに限る ) を特定施設といいますが このうち入居者が要介護者と配偶者 ( 及び 3 親等以内の親族等 ) に限られていない施設をいいます 3

2 基本目標 2 希望する住まいや住まい方を選択できる情報の提供高齢者向け住宅や施設には様々なものがあり 高齢者自らの希望と経済力等に応じた住まい 住まい方を選び 円滑な住み替えを支援するため 住まいなどに関する情報提供や相談体制の充実を図ります また 高齢者が安心して居住し続けられるよう 高齢者向けの住宅の建設 購入やバリアフリー リフォームなどに関する適切な情報提供や相談体制の整備充実を図ります 3 基本目標 3 住み慣れた地域で安心して暮らせる環境づくり高齢者が 住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう 住まいのバリアフリー化の普及や 要介護者が 在宅で自立した生活が継続できるよう 各種在宅サービスの充実や地域密着型サービスの確保を図ります 5 目標を実現するために必要な施策の展開方向 ⑴ 居住ニーズに応じた住まいやサービスの供給促進 1サービス付き高齢者向け住宅の供給促進とサービスの質の確保 2 公的賃貸住宅の活用 3 特別養護老人ホームなど施設 居住系サービスの基盤整備等 ⑵ 希望する住まいや住まい方を選択できる情報の提供 1 高齢者向け住宅等の情報提供 2 相談体制の整備 充実 3 多様な住まい方が提供される環境の整備等 ⑶ 住み慣れた地域で安心して暮らせる環境づくり 1 住宅のバリアフリー化等の普及 促進 2 生活支援サービスの充実 3 在宅サービスの充実 4 地域密着型サービスの確保 6 施策の推進体制 ⑴ 各主体間の連携本計画に基づく施策を推進していくためには 国 県及び市町のみならず 県民 住宅関連事業者 保健医療サービス 福祉サービス提供者さらには 地域住民の団体 NPO など各主体が相互に連携及び協力することが非常に重要となります このため 県においては 栃木県住生活支援協議会 の活用や各主体への適切な情報提供等により これまで以上に密接な連携 協働を図ります ⑵ 各部局間の連携高齢者の住まい 住まい方に関する課題は 住宅施策と福祉施策にまたがるものであることから 生活の基盤として必要な住まいという ハード と 高齢者の希望と経済力にかなった住まい方を支える各種サービスなどの ソフト を一体的に捉え 住宅部局と福祉部局の密接な連携のもと 本計画の実現に取り組みます 4