【参考資料1】高等学校教育の現状

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資料7 新学習指導要領関係資料

資料4 高等学校の多様化

教育と法Ⅰ(学習指導要領と教育課程の編成)

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現課程の高校生の実態

第 1 章総則第 1 教育課程編成の一般方針 1( 前略 ) 学校の教育活動を進めるに当たっては 各学校において 児童に生きる力をはぐくむことを目指し 創意工夫を生かした特色ある教育活動を展開する中で 基礎的 基本的な知識及び技能を確実に習得させ これらを活用して課題を解決するために必要な思考力 判

2 幼保連携型認定こども園 [ 表 3] 主要指標の推移 教育 保育職員数 1 学級当たり教育 保育職員 ( 本務者 ) 園数学級数在園者数 ( 本務者 ) の在園者数 1 当たりの在園者数対前対前対前対前 (3~5 対前 (0~5 対前増減数増減率増減率増減率歳児 ) 増減数歳児 ) 増減数 園

(4) 教員数 [ 表 3] 教員数 は 1,295 人で 前より 43 人減少しました そのうち 女性教員の占める比率は 95.9% となっています (5) 小学校第 1 学年児童数に対する幼稚園修了者数の比率 [ 表 4] 当該の奈良県内の小学校第 1 学年の児童数に対する その年の 3 月の県

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平成 24 年度職場体験 インターンシップ実施状況等調査 ( 平成 25 年 3 月現在 ) 国立教育政策研究所生徒指導 進路指導研究センター Ⅰ 公立中学校における職場体験の実施状況等調査 ( 集計結果 ) ( ) は 23 年度の数値 1 職場体験の実施状況について ( 平成 24 年度調査時点

平成 25 年度教育課程普通科 教科科目 標準単位数 1 年 平成 25 年入学生 2 年 3 年 文系生物理系創造文化系 文系生物理系創造文化系 平成 24 年入学生 平成 23 年入学生 1 年 2 年 3 年 1 年 2 年 3 年 国語 国語表現 Ⅰ 2 E 2 E 2 E 2 E 2 国語

3. 一般入試における大学入試センター試験の利用教科 科目及び個別学力検査等の出題教科 科目について 教科 科目名等大学入試センター試験の利用教科 科目名個別学力検査等 ( 前期日程 ) 個別学力検査等 ( 後期日程 ) 学部 学科 課程等教科科目名等 注 教科科目名等教科科目名等国語 国語 人間形

平成 28 年度大分大学入学者選抜における実施教科 科目等について ( 予告 ) 平成 27 年 8 月大分大学 平成 28 年度入学者選抜 ( 一般入試 大学入試センター試験を課す推薦入試及びAO 入試 ) における大学入試センター試験の利用教科 科目及び個別学力検査等の出題教科 科目については,

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Microsoft Word - 医療学科AP(0613修正マスタ).docx

教科 大学入試センター試験の利用教科 科目名個別学力検査等 科目名等教科等科目名等 前期国国語国現代文 古典人文学類地歴世 A, 世 B, 日 A, 日 B, 地理 A, 地理 B 地歴世 B, 日 B, 地理 B 人文 文化公民現社, 倫, 政経, 倫 政経公民倫 学 群 数 数 Ⅰ 数 A 外

Ⅰ 評価の基本的な考え方 1 学力のとらえ方 学力については 知識や技能だけでなく 自ら学ぶ意欲や思考力 判断力 表現力などの資質や能力などを含めて基礎 基本ととらえ その基礎 基本の確実な定着を前提に 自ら学び 自ら考える力などの 生きる力 がはぐくまれているかどうかを含めて学力ととらえる必要があ

学習意欲の向上 学習習慣の確立 改訂の趣旨 今回の学習指導要領改訂に当たって 基本的な考え方の一つに学習 意欲の向上 学習習慣の確立が明示された これは 教育基本法第 6 条第 2 項 あるいは学校教育法第 30 条第 2 項の条文にある 自ら進んで学習する意欲の重視にかかわる文言を受けるものである

人間関係を深めるとともに, 児童が自己の生き方についての考えを深め, 家庭や地域社会との連携を図りながら, 集団宿泊活動やボランティア活動, 自然体験活動などの豊かな体験を通して児童の内面に根ざした道徳性の育成が図られるよう配慮しなければならない その際, 特に児童が基本的な生活習慣, 社会生活上の

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

目 次 平成 29 年度島根県公立高校入試の改善方針について 1 Ⅰ 改善方針の概要 2 1 基本的な考え方 2 改善方針の内容 3 実施の時期 Ⅱ 選抜制度の具体的内容 3 1 選抜の機会 2 検査の時期 3 選抜資料 学力検査 3-2 個人調査報告書 3-3 面接 3-4 その他の資

公式WEBサイト_取得できる免許・資格(H27入学生~)Ver_02

沖縄県教育庁提出資料 1

工業教育資料347号

愛知県立愛知総合科高等学校全日制課程 平成 28 年度入学 [ 機械制御科 ] 学 科 名 機械制御科 数 学 A また 3 年 英語表現 Ⅱ の履修には 数 学 B 年 英語表現 Ⅰ の履修が必要 技術基礎 2~ 情報技術基礎 2

目次 工業高等学校の現状 練馬工業高等学校について 2

3-1. 新学習指導要領実施後の変化 新学習指導要領の実施により で言語活動が増加 新学習指導要領の実施によるでの教育活動の変化についてたずねた 新学習指導要領で提唱されている活動の中でも 増えた ( かなり増えた + 少し増えた ) との回答が最も多かったのは 言語活動 の 64.8% であった

資料3-1 専門学科における近年の動向と課題

PowerPoint プレゼンテーション

高等学校第 3 学年英検準 2 級以上の割合英語教育実施状況調査 30.0 % H26 H26 全国平均 31.9% 30.5 %( 27 ) 34.3 %( 27 ) 3 高等学校教育の質の向上 インターンシップ実施率 ( 高等学校 ) 高等学校中途退学率 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に

愛媛県学力向上5か年計画

別紙様式7

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平成20年度AO入試基本方針(案)

123

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

5 所要資格 基礎 免許 在職年数 有することを必要とする学校の免許状高等学校教諭普通免許状 1 基礎免許取得後 当該免許で良好な成績で勤務したことを必要とする最低在職年数以下に掲げる高等学校等における教員経験 高等学校 3 年 中等教育学校の後期課程 特別支援学校の高等部 基礎免許取得後 大学等に

H30全国HP

(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

別記 北海道立高等学校教育課程編成基準の一部改正について ( 平成 30 年 3 月 14 日教育委員会決定 ) 北海道立高等学校教育課程編成基準 ( 平成 23 年 3 月 10 日教育委員会決定 ) の一部を次のように改正する 別記 1の2 中 (16) を (18) とし (12) から (1

本日 2012 年 2 月 15 日の記者説明会でのご報告内容をお送りいたします 文部科学省記者会でも配布しております 報道関係各位 2012 年 2 月 15 日 株式会社ベネッセコーポレーション代表取締役社長福島保 新教育課程に関する校長 教員調査 新教育課程に関する保護者調査 小学校授業 国語

4 選抜方法 (1) 選抜の方法 本校の 期待する生徒像 に基づき, 学力検査の成績, 調査書, 面接の結果 等を総合的に判定して入学者の選抜を行う ア 学力検査の成績 による順位と 調査書の得点 による順位が, ともに次のパーセント以内にある者は, 入学許可候補者として内定する ( ア ) 受検者

平成28年度「英語教育実施状況調査」の結果について

資料3 高等専門学校の現状について

27年センター試験実施概要|旺文社教育情報センター

国際数学・理科教育動向調査(TIMSS2015)のポイント

第 1 章 通級による指導 ~ 開始前に知っておくべき基礎知識 ~ 1 通級による指導とは 通級による指導とは 通常の学級に在籍する障がいのある児童生徒が 各教科等の大部分の授業を通常の学級で受けながら 一部の授業について 障がいに応じた特別の指導を 通級指導教室 といった特別な場で受ける指導形態の

①H28公表資料p.1~2

2018年度(平成30年度)兵庫県立大学入学者選抜方法等 一般入試(後期日程)

<次年度以降の募集人員の変更について>

選抜方法 1 一般入試 平成 29 年度大学入試センター試験 1 月 14 日 ( 土 ) 15 日 ( 日 ) 受験しておかなければならない科目は 一般入試で受験できる学部 学科 専攻によって様々です 個別学力検査等 前期日程 全学部平成 29 年 2 月 25 日 ( 土 ) 個別学力検査等 後

各教科 道徳科 外国語活動 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする 各教科 道徳科 総合的な学習の時間並びに特別活動によって編成するものとする

目 次 1 設置の目的 1 2 設置の基本的枠組み (1) 課程 (2) 学科 (3) 入学定員 (4) 設置予定 3 教育理念 育てたい人物像 (1) 教育理念 (2) 育てたい人物像 4 教育課程について (1) スポーツマネジメント科教育課程編成の基本方針 2 (2) 教育課程表 4 5 その

別紙様式7

4 選抜方法 ( 1 ) 選抜の方法 学力検査の成績 調査書の得点 第 2 日の検査 ( 面接 ) の得点 を全て合計した 総得点 により順位をつけ 各選抜資料の評価等について慎重に審議しながら 予定人員までを入学許可候補者として内定する < 総得点の満点の内訳 > 調査書の得点第 2 日の検査学力

2018(H30)学則別表2新 コピー.xls

「主体的・対話的で深い学び」の実現に向けて

別表 (1) 免許状の種類及び資格 免許状の種類 所要資格 教科に関する科目 大学における最低修得単位数 教科又は 特別支援教育に関する科目 中 専修免許状修士の学位を有すること 学 校 一種免許状学士の学位を有すること 教 二種免許状短期大学士の学位を有すること

この章のポイント 高校での指導の実態からみる高校教育の課題 Benesse 教育研究開発センター研究員 岡部悟志 解説の時間 が中心の高校での授業中学校から高校にかけて生徒が様々なとまどいを感じていることは第 1 章で確認した通りだが その背景には中学校と高校とで大きく異なる指導の実態がありそうだ

Taro-自立活動とは

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

商業科 ( 情報類型 ) で学習する商業科目 学年 単位 科目名 ( 単位数 ) 1 11 ビジネス基礎 (2) 簿記(3) 情報処理(3) ビジネス情報(2) 長商デパート(1) 財務会計 Ⅰ(2) 原価計算(2) ビジネス情報(2) マーケティング(2) 9 2 長商デパート (1) 3 プログ

第 1 節キャリア教育の理解 6) 情報リテラシー ( コンピュータリテラシー 情報処理 ネット利用の方法とリスク ) 7) 自校教育 ( 建学の精神 教育目標 ) 8) キャリアデザインなど ( 出典 : 川島啓二 大学と学生 2008 年 5 月号 ) 2 初年次教育で重視されていること 1)

2) 親子関係 家族との生活に満足している について と の調査と比較した 図 12-2 に 示しているように の割合は 4 かとも増加傾向が見られた 日 本 米 中

Microsoft Word doc

試験の区分国語外国語数学地歴, 公民理科その他合計 書類審査 TOEFL ibt 面接 口頭試問 大学入試センター試験 注 2 1 大学入試センター試験の 外国語 で 英語 を選択した者の 英語 の成績は, 筆記試

の間で動いています 今年度は特に中学校の数学 A 区分 ( 知識 に関する問題 ) の平均正答率が全 国の平均正答率より 2.4 ポイント上回り 高い正答率となっています <H9 年度からの平均正答率の経年変化を表すグラフ > * 平成 22 年度は抽出調査のためデータがありません 平

高等学校学習指導要領解説 総則編

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p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

平成29年3月高等学校卒業者の就職状況(平成29年3月末現在)に関する調査について

教育 学びのイノベーション事業 ( 平成 23~25 年度 ) 総務省と連携し 一人一台の情報端末や電子黒板 無線 LAN 等が整備された環境の下で 教科指導や特別支援教育において ICT を効果的に活用して 子供たちが主体的に学習する 新たな学び を創造する実証研究を実施 小学校 (10 校 )

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01 表紙(進路調査編)

学校体育と幼児期運動指針の概要について

教育公務員特例法等の一部を改正する法律について

(2) 幼保連携型認定こども園 1 園数 20 園 ( 公立 9 園 私立 11 園 : 前年度比 3 園増 ) 表 1 2 園児数 2,189 人 ( 前年度比 416 人増 ) 図 1 表 2 3 教員数 ( 本務者 ) 307 人 ( 前年度比 83 人増 ) 表 3 4 就園率 ( 本年度小

4 選抜方法 (1) 選抜の方法 本校の 期待する生徒像 に基づき, 学力検査の成績, 調査書, 面接の結果 等を総合的に判定して入学者の選抜を行う ア 下表のとおり合計点を算出する 学力検査 調査書 5 教科の 教科の学習の記録 出欠 行動 特別活動 部活動等 面接 得点合計 の記録 の記録 の記

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第 1 章高校教育を取り巻く現状と課題 2 高校教育を取り巻く現状と課題 (2) 県立高校の現状と課題 4 不登校生徒や中途退学者の状況 そのため, 高校と中学校 特別支援学校 地域の保健福祉部門等との連携を強化し, 教育相談体制を拡充するとともに, 生徒一人一人の自己肯定感の涵養や自己実現を積極的

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1 大学等を卒業して小学校教諭普通免許状を取得する ( 免許法別表第 1) 基礎資格 種類 基礎資格 専修 修士の学位 ( 大学 ( 短期大学を除く ) の専攻科又は大学院に1 年以上在学し,30 単位以上修得した場合を含む ) 一種 学士の学位 ( 学校教育法第 102 条第 2 項により大学院へ

2019

進路を考える時の高校生の気持ち

2021 年度入学者選抜 (2020 年度実施 ) について 静岡大学 本学は,2021 年度入学者選抜 (2020 年度実施 ) より [ 註に明記したものは, その前年度より ], 志願者のみなさんの能力をこれまで以上に多面的に評価することを目的として, 課す教科 科目等を以下のとおりに変更いた

調査結果の概要(高等教育機関)

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基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります 基本方針 2 児童 生徒一人ひとりに応じた学習を大切にし 確かな学力の育成を図ります (1) 基礎的 基本的な学力の定着児童 生徒一人ひとりが生きる力の基盤として 基礎的 基本的な知識や技能を習得できるよう それぞ

定通配置図

参考資料 文科初第 49 号 中央教育審議会 次に掲げる事項について, 別添理由を添えて諮問します 新しい時代の初等中等教育の在り方について 平成 31 年 4 月 17 日 文部科学大臣 柴山昌彦

希望が丘高等学校年間計画

農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について

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国による入学時期の違いは、文化の違いか

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ウ実施期日等平成 28 年 3 月 8 日 ( 火 ) 時限教科検査時間 1 国語 9:00~ 9:50 ( 50 分 ) ( 休憩 ) 2 数学 10:10~11:00 ( 50 分 ) ( 休憩 ) 3 英語 11:20~12:10 ( 50 分 ) ( 昼食 ) 4 社会 13:00~13:5

Transcription:

参考資料 1 高等学校教育の現状 文部科学省 1

目次 1. 高等学校の現状 高等学校等への進学率 4 学校数 5 生徒数 6 課程別 学科別学校数 7 学科別生徒数の構成割合 8 定時制 通信制課程の学校数 生徒数 9. 高校教育改革の動向 これまでの高等学校教育改革の流れ 11 近年の主な制度改革 1 総合学科 単位制高等学校数 13 中高一貫教育校数 14 高校以外での学修成果を単位認定する学校数 15 3. 高校生の現状 PISA から見た生徒の状況 17 学校外での平日の学習時間の経年変化 18 高等学校卒業者の進路 1 新規高等学校卒業者の学科別就職状況の推移 3 卒業後 進学も就職もしていない者の状況 4 高等学校における中途退学者数と中途退学率の推移 5 高等学校における不登校生徒数 6 諸外国の高校生の自己認識 7 諸外国の高校生の進路意識 9 諸外国の高校生の将来の目標 30 4. 高等学校学習指導要領の改訂 学習指導要領の理念 3 学習指導要領のポイント 33 教育内容の主な改善事項 39

1. 高等学校の現状 3

高等学校等への進学率 [ 推移 ] 高等学校等への進学率は着実に向上し 昭和 49 年度に90% を超えた ( 国公私立の全日制 定時制の計 ) H4 96.5% 進学率通信制を含めると 98.3% 高等学校等 高専の進学者 (117.5 万人 (H4)) 高校進学率 = ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー中学校等の卒業者 (119.5 万人 (H4)) 文部科学省 学校基本調査 4

学校数 [ 推移 ] 学校数 ( 校 ) 6,000 5,000 4,856 4,81 4,960 5, 5,466 5,518 5,506 5,507 5,476 5,517 5,505 5,488 5,477 5,45 5,383 5,33 5,70 5,116 5,060 5,0 6,000 5,000 4,000 3,636 3,556 3,708 3,959 4,153 4,18 4,170 4,151 4,15 4,14 4,13 4,099 4,089 4,051 3,983 3,914 3,854 3,780 3,74 3,688 4,000 3,000 3,000,000,000 1,000 1,196 1,3 1,35 1,46 1,96 1,319 1,330 1,340 1,338 1,350 1,350 1,36 1,373 1,386 1,385 1,393 1,400 1,31 1,31 1,319 1,000 0 4 4 17 17 17 17 17 15 15 15 15 15 15 15 15 16 16 15 15 15 S40 S45 S50 S55 S60 H H7 H1 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H0 H1 H H3 H4 国立公立私立計 0 文部科学省 学校基本調査 5

生徒数 [ 推移 ] 生徒数 ( 万人 ) 600 531 548 579 600 500 400 475 447 504 46 488 406 435 395 45 38 41 370 400 361 390 349 379 368 359 355 353 356 354 355 339 330 36 34 35 33 34 500 400 300 300 00 00 100 100 0 1513 1413 15 15 1115 1118 11 19 11 19 11 19 1118 1118 1118 1118 1118 11 19 1 19 1 19 11 19 S55 S60 H H7 H1 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H0 H1 H H3 H4 0 全日制 4,47,579 5,037,537 5,476,635 4,617,614 4,056,11 3,949,99 3,816,390 3,698,97 3,608,853 3,494,770 3,385,698 3,98,037 3,58,851 3,35,937 3,5,457 3,33,48 3,43,4 定時制 149,351 140,144 146,701 107,331 109,3 111,87 11,96 110,855 110,195 110,47 108,815 108,54 108,638 111,374 116,36 116,007 11,187 通信制 18,987 13,644 153,983 153,983 181,877 190,13 19,09 190,106 181,785 183,518 18,517 18,595 183,79 186,11 187,538 188,51 189,418 計 4,750,917 5,310,35 5,790,3 4,878,98 4,347,311 4,51,888 4,11,444 3,999,933 3,900,833 3,788,760 3,677,030 3,589,156 3,550,768 3,533,43 3,556,31 3,537,506 3,545,07 全日制定時制通信制計 文部科学省 学校基本調査 6

課程別 学科別学校数 ( 内訳 ) 定時制 681 11.8% 通信制 17 3.8% 全日制 4,849 84.4% 課程別学校数 普通科 3,857 56.1% 総合学科 344 5.0% 専門学科,671 38.9% 商業科 677 9.9% 工業科 550 8.0% その他の学科 580 8.4% 学科別学校数 ( 全日制 定時制の本科 ) 農業科 311 4.5% 家庭科 85 4.1% 福祉科 10 1.5% 看護科 95 1.4% 水産科 4 0.6% 情報科 9 0.4% 全日制課程 : 通常の課程 修業年限 3 年定時制課程 : 夜間その他特別の時間又は時期において授業を行う課程 修業年限 3 年以上通信制課程 : 通信による教育を行う課程 修業年限 3 年以上 一つの学校が つ以上の課程を併置している場合は それぞれの課程について 重複して計上 一つの学校が つ以上の学科を持つ場合は それぞれの学科について 重複して計上 文部科学省 学校基本調査 7

学科別生徒数の構成割合 [ 推移 ] 職業学科の比率は年々減少 普通科は最近 0 年間 ほぼ一定 ( 約 7 割 ) で推移 ( 年 ) 昭和 30 35 40 45 50 55 60 平成 7 1 13 14 15 16 17 18 19 0 1 3 4 59.8 58.3 59.5 58.5 63.0 68. 7.1 74.1 74. 73.3 73.0 7.9 7.8 7.8 7.6 7.3 7.3 7.3 7.3 7.3 7.3 7.4 普通科 職業学科 ( 専門高校 ) 40.1 41.5 40.3 40.7 36.3.4 資料 : 文部科学.1 省 学校基本調査 1.7 0% 10% 0% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 総合学科は平成 6 年度より制度化 その他の専門学科 には 理数 体育 音楽 美術 外国語 国際関係等の学科がある 1. 0.8 0.5 0. 19.9 19.7 19.5 19.4 19.3 31.1 7.1.5 4.9 3.8 3.0 3.0 3.1 3.0 3.1 3.1 3.1.7.8.8.5.6.7 4.7 5. 5. 1.9 4. 4.5 5.0 5.1 0.1 0. 0. 0.8 0.7 0.7 0.8 1.0 その他の.3 専門学科.8 3. 3.8 総合学科 文部科学省 学校基本調査 8

定時制 通信制課程の学校数 生徒数 [ 推移 ] 学校数 生徒数 3,500 校 S30 3,188 60 万人 S30 54 3,000,500 定時制 ( 校 ) 通信制 ( 校 ) 50 40 定時制 ( 万人 ) 通信制 ( 万人 ),000 30 1,500 0 H4 19 1,000 H4 681 H4 11 500 H4 17 10 0 S3 7 31 35 39 43 47 51 55 59 63 4 8 1 16 0 4 0 S3 7 31 35 39 43 47 51 55 59 63 4 8 1 16 0 4 文部科学省 学校基本調査 9

. 高校教育改革の動向 10

これまでの高等学校教育改革の流れ 高等学校への進学率が上昇する中 多様化した生徒の実態に対応し 生徒の個性を最大限に伸ばすためには 特色ある学校づくりを行うとともに 個に応じた教育の充実を図ることが重要であるため 高等学校教育の多様化を推進する様々な制度改革を行ってきた 中央教育審議会答申 新しい時代に対応する教育の諸制度の改革について ( 平成 3 年 4 月 ) 大衆化した高等学校には 能力 適性 進路 興味 関心等の極めて多様な生徒が入学している したがって その教育の水準や内容については一律に固定的に考えるべきものではなく 生徒の実態に対応し できる限り幅広く柔軟な教育を実施することが必要となってきている また 生徒一人一人に対して 自分の興味 関心や進路などに基づく主体的な学習を促し それぞれの個性を最大限に伸長させるための選択の幅の広い教育を推進していくことが大切である 総合学科の導入 単位制高等学校の全日制への拡大 学校間連携 学校外学修の単位認定の導入 中央教育審議会答申 1 世紀を展望した我が国の教育の在り方について ( 平成 9 年 6 月 ) 個人の多様な選択を認める豊かな成熟社会にあっては 教育においても 子どもたち自身 あるいはその保護者が 主体的に選択する範囲を拡大していくことが必要となる 今後は これまでの教育において支配的であった あらゆることについて 全員一斉かつ平等に という発想を それぞれの個性や能力に応じた内容 方法 仕組みを という考え方に転換し 取組を進めていく必要がある 中高一貫教育制度の導入 学校外学修の単位認定の拡大 11

近年の主な制度改革 昭和 63 年単位制高等学校の導入 ( 定時制 通信制 ) 平成元年定時制 通信制の修業年限の弾力化 (4 年以上 3 年以上 ) 5 年単位制高等学校の全日制への拡大 学校間連携 学校外学修の単位認定の導入 6 年総合学科 ( 普通教育 専門教育の選択履修を総合的に行う学科 ) の導入 10 年学校外学修の単位認定対象範囲の拡大 11 年中高一貫教育制度の導入 17 年学校外学修等の認定可能単位数の拡大 (0 36 単位 ) 年外国の高等学校における履修に関する認定可能単位数の拡大 (30 単位 36 単位 ) 1

400 350 300 50 00 150 100 50 0 校 7 6 総合学科の数 普通教育と専門教育を選択履修を旨として総合的に施す学科として平成 6 年度から導入 74 14 107 163 144 45 96 10916140 3 68 0 41 総合学科 単位制高等学校数 [ 推移 ] 186 18 49 301 86 334 34434935135 3 314316 64 8595304311 51 15 187 158 H6 7 8 9 10 11 1 13 14 15 16 17 18 19 0 1 3 4 国 公 私立 公立 校 1000 900 800 700 600 500 400 300 00 100 0 単位制高等学校の数 学年による教育課程の区分を設けない課程として導入 ( 昭和 63 年度から定時制 通信制で導入 平成 5 年度から全日制に拡大 ) 171 19 88 56 4 8 16 3 36 38 1 9 8 57 70 37 378 343 44 181 1993 133153 89 514 593 689 94 348405 754 810 95960 931 903 860 436 47149551 535 551557 S63H1 3 4 5 6 7 8 9 10 11 1 13 14 15 16 17 18 19 0 1 3 4 単位制の全日制 定時制 通信制高校の合計 うち全日制 文部科学省調べ 13

中高一貫教育校数 [ 推移 ] 450 校 400 350 300 ( 平成 4 年度の設置状況 ) 中等教育学校 併設型 連携型 合計 公立 8 74 8 184 私立 17 34 1 5 国立 4 1 0 5 連携型併設型中等教育学校 80 337 79 370 81 40 81 40 83 441 83 50 計 49 309 83 441 03 78 00 150 100 50 0 153 176 309 88 73 76 47 118 75 66 170 73 54 51 100 8 38 69 17 9 49 4 3 6 36 4 48 49 49 1 3 10 15 4 7 9 15 18 19 7 1 H11 1 13 14 15 16 17 18 19 0 1 3 4 文部科学省調べ 14

高校以外での学修成果を単位認定する学校数 [ 推移 ] 自校での学習のほかに 生徒の多様な学修の成果を幅広く評価するため導入 実施校も着実に増加 大学又は専修学校等における学修の単位認定実施学校数 ボランティア活動等に係る学修の単位認定実施学校数 600 校 500 400 専修学校は平成 5 年度から 大学は平成 10 年度から それぞれにおける学修の成果について 高校で単位認定が可能 394 48 478 600 校 500 400 ボランティア活動や就業体験について 平成 10 年度から高校で単位認定が可能 431 47 504 504 300 61 333 300 310 00 184 00 06 100 1 49 117 100 0 57 86 131 0 H10 H11 H1 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H1 0 H10 H11 H1 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H1 文部科学省調べ 15

3. 高校生の現状 16

PISA から見た生徒の状況 学習意欲 学力向上等が喫緊の課題 読解力について PISA009では PISA006に比べて レベル 以下の生徒の割合が減少し レベル 4 以上の生徒の割合が増加 しかし トップレベルの国々と比べると下位層が多い PISA 生徒質問紙の結果 趣味で読書をすることはない 生徒の割合 ( 日本 :44% OECD 平均 :37%) PISA009 科学について学ぶことに興味がある 生徒の割合 ( 日本 :50% OECD 平均 :63%) PISA006 (%) 35.0 30.0 習熟度別の生徒の割合の推移 ( 読解力 ) 000 年 数学で学ぶ内容に興味がある 生徒の割合 ( 日本 :33% OECD 平均 :53%) PISA003 5.0 0.0 006 年 006 年よりもレベル 003 年 009 年 各国の読解力の習熟度レベル別割合 (PISA009) 15.0 以下が減少 10.0 5.0 006 年よりもレベル 4 以上が増加 0.0 1 未満 1 3 4 5 低 習熟度レベル 高 00 年までに実現すべき成果目標 ~ 新成長戦略 (H.6.18 閣議決定 ) 子どもの学力と挑戦力の向上 :OECD 生徒の学習到達度調査等で世界トップクラスの順位 1 最上位国の平均並みに低学力層の子どもの割合の減少と高学力層の子どもの割合の増加 読解力 等の各分野毎の平均得点が すべて現在の最上位国の平均に相当するレベルに到達 3 各分野への興味関心について 各質問項目における肯定的な回答の割合が国際平均以上に上昇 17

学校外での平日の学習時間の経年変化 006 年 4.3 15. 18.5 1.3 13.5 5.8 6.8 1.3 1.4 1.1 平均 70.5 分 001 年.8 14.3 0.4 13. 13.7 5.1 5.9 1.5 1.3 1.8 平均 70.6 分 1996 年 4.1 10.1 17.0 13.9 15.9 7.9 6..0.1 0.8 平均 77.8 分 1990 年 16.8 9. 17.0 11.7 18.7 7.4 10.7 3.1 4.0 1.4 平均 93.7 分 0% 0% 40% 60% 80% 100% ほとんどしない 30 分程度 1 時間 1 時間 30 分 時間 時間 30 分 3 時間 3 時間 30 分 それ以上 無回答 不明 調査概要 高校 年生 ( 普通科 )4464 人を対象に 全国 4 地域 ( 東京 東北 四国 九州地方の都市部と郡部 ) で実施 ( 出典 )Benesse 教育研究開発センター 第 4 回学習基本調査 18

( 分 ) 10.0 110.0 100.0 90.0 80.0 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 0.0 10.0 0.0 ボリュームゾーンである中間層の勉強時間が大きく減少している 114.9 11.1 108.0 105.1 98.8 89. 83.6 70.0 67.0 56.8 6.0 54.7 60.3 49.5 43. 38. 1990 年 1996 年 001 年 006 年 偏差値 45 未満偏差値 45-50 偏差値 50-55 偏差値 55 以上 ( ) 学習時間には 学習塾や予備校 家庭教師との学習時間を含む 調査概要 高校 年生 ( 普通科 )4464 人を対象に 全国 4 地域 ( 東京 東北 四国 九州地方の都市部と郡部 ) で実施 ( 出典 )Benesse 教育研究開発センター 第 4 回学習基本調査 19 19

高校 3 年生の平日における学校の授業以外の学習時間 ( 塾等の勉強時間を含む ) 調査対象 国 公 私立高等学校 ( 全日制課程 )( 中等教育学校の後期課程を含む ) の第 3 学年 ( 出典 ) 国立教育政策研究所 高等学校教育課程実施状況調査 ( 平成 17 年度調査 ) 0

高等学校卒業者の進路 [ 推移 ] 100% 90% 181 00 万人 180 80% 160 160 70% 140 63.9% 60% ( 参考 ) 高校卒業者数 ( 全日制 定時制 ) 105 10 50% 高校卒業者の大学短大進学率 53.5% 100 40% 30% 44.9% 30.3% 5.4% 34.% 4.3% 就職率 81 30.5% 56 3.5% 80 60 0% 10% 15.8% 14.6% 高校卒業者のうち専修学校 各種学校等への進学率 16.8% 40 0 0% S5 7 9 31 33 35 37 39 41 43 45 47 49 51 53 55 57 59 61 63 4 6 8 10 1 14 16 18 0 4 0 大学短大進学率 は 昭和 58 年度以前は通信制への進学を除いており 厳密には 59 年度以降と連続しない 文部科学省 学校基本調査 1

普通科 専門学科ともに大学 短大進学率が上昇している 専門学科卒業生の進路では 依然として就職する者が最も多い 90% 普通科 90% 専門学科 80% 80% 70% 6.8% 70% 60% 大学 短大進学率 60% 就職率 50% 50% 43.6% 40% 40% 30% 専修学校等進学率.9% 30% 専修学校等進学率 7.4% 0% 10% 就職率 7.9% 0% 10% 大学 短大進学率 3.7% 0% 0% S3 37 4 47 5 57 6 4 9 14 19 4 S3 37 4 47 5 57 6 4 9 14 19 4 調査年度調査年度 全日制 定時制のみ 専門学科は 職業学科 と その他の学科 の合計 大学短大進学率 は 昭和 58 年度以前は通信制への進学を除いており 厳密には昭和 59 年度以降と連続しない 文部科学省 学校基本調査

新規高等学校卒業者の学科別就職状況の推移 ( 各年度 3 月末時点 ) 普通科の就職状況は 他の学科と比べて厳しい状況に置かれているのが最近の傾向 100 % 90 80 普通農業工業商業水産家庭看護情報福祉その他総合学科計 70 S56 57 58 59 60 61 6 63 H 元 3 4 5 6 7 8 9 10 11 1 13 14 15 16 17 18 19 0 1 3 文部科学省 高等学校卒業者の就職状況に関する調査 3

卒業後 進学も就職もしていない者の状況 ( 人 ) (%) 100,000 18.0 ( 人 ) (%) 90,000 80,000 86,566 人 15.5 % 16.0 14.0 70,000 60,000 11.7 % 51,768 人 1.0 10.0 50,000 40,000 30,000 4.9 % 8.0 6.0 高卒の内訳 0,000 4.0 10,000-7,70 人.0 % 199 人 大卒 短大卒 高専卒 高卒.0 0.0 進学も就職もしていない者の数 進学も就職もしていない者の割合 平成 4 年 3 月卒業生 専門学校についてはデータ無し 進学も就職もしていない者の数 進学も就職もしていない者の割合 文部科学省 学校基本調査 4

高等学校における中途退学者数と中途退学率の推移 中退者数 ( 人 ) 140,000 平成 3 年度中途退学者数 :53,869 人 ( 前年度 : 55,415 人 )( 国公私 ) 中退者数 中退率 中退率 3.0% 10,000.5% 100,000.0% 80,000 1.5% 60,000 1.0% 40,000 0,000 0.5% 0 57 58 59 60 61 6 63 元 3 4 5 6 7 8 9 10 11 1 13 14 15 16 17 18 19 0 1 3 ( 注 1) 調査対象は 平成 16 年度までは公 私立高等学校 平成 17 年度からは国立高等学校も調査 ( 注 ) 中途退学率は 在籍者数に占める中途退学者数の割合 ( 注 3) 平成 年度調査結果には 東日本大震災の影響により回答不能であった学校等は含んでいない 0.0% 文部科学省 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査 結果 5

高等学校における不登校生徒数 平成 3 年度 : 高等学校 : 56,9 人 ( 60 人に 1 人 ) ( 人 ) 80,000 70,000 67,500 60,000 59,680 57,544 53,041 53,04 51,78 55,707 56,9 50,000 40,000 30,000 0,000 10,000 0 H16 H17 H18 H19 H0 H1 H H3 ( 注 1) 不登校の定義は 年間 30 日以上欠席した生徒のうち 病気や経済的な理由を除き 何らかの心理的 情緒的 身体的 あるいは社会的要因 背景により 生徒が登校しない あるいはしたくともできない状況にある者 ( 注 ) 平成 年度調査結果には 東日本大震災の影響により回答不能であった学校等は含んでいない ( 注 3) 国公私立を対象 文部科学省 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査 結果 6

諸外国の高校生の自己認識 1 米国 韓国中国 日本 日本 米国中国 韓国 ( 出典 )( 財 ) 一ツ橋文芸教育振興会 ( 財 ) 日本青少年研究所 高校生の生活意識と留学に関する調査報告書 (01 年 4 月 ) 7

諸外国の高校生の自己認識 自分はダメな人間だと思うことがある ( 日本 ) ( 出典 )( 財 ) 一ツ橋文芸教育振興会 ( 財 ) 日本青少年研究所 高校生の生活意識と留学に関する調査報告書 (01 年 4 月 ) 8

諸外国の高校生の進路意識 進路について考える時の気持ち ( 普通科 ) 将来自分がどうなるか不安になる ( 出典 )( 財 ) 一ツ橋文芸教育振興会 ( 財 ) 日本青少年研究所 高校生の進路と職業意識に関する調査報告書 (013 年 3 月 ) 9

諸外国の高校生の将来の目標 これからどんな目標を持って生きたいか 円満な家庭 64.3 71. 76. 8.1 趣味を活かす暮らし 58.9 69.9 74. 84.5 気楽に暮らす 57.0 67. 65.7 65.4 お金持ちになる 31.4 43. 51.3 50.4 社会に役立つ 5.1 34.1 4.9 54.3 韓国中国 高い地位につく 0.0 34.9 34.0 33. 米国日本 0% 10% 0% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% ( 出典 )( 財 ) 一ツ橋文芸教育振興会 ( 財 ) 日本青少年研究所 高校生の生活意識と留学に関する調査報告書 (01 年 4 月 ) 30

4. 高等学校学習指導要領の改訂 31

学習指導要領の理念 < 学習指導要領の理念 > 自らを律しつつ 他人とともに協調し 他人を思いやる心や感動する心など 基礎 基本を確実に身に付け 自ら課題を見つけ 自ら学び 自ら考え 主体的に判断し 行動し よりよく問題を解決する資質や能力 豊かな心 確かな学力 [ 生きる力 ] たくましく生きるための健康や体力 健やかな体 平成 1 年 3 月 高等学校学習指導要領を改訂 移行措置期間を経て 平成 5 年 4 月から年次進行により実施 生きる力 の理念を継承するとともに それをよりよく実現することを目指す 確かな学力 として 学校教育法第 30 条に基づき 生涯にわたり学習する基盤が培われるよう 1 基礎的な知識及び技能の習得 これらを活用して課題を解決するために必要な思考力 判断力 表現力等 3 主体的に学習に取り組む態度を重視 3

学習指導要領改訂のポイント 卒業単位数 必履修科目 教育課程編成時の配慮事項等 1 卒業までに修得させる単位数は 現行どおり 74 単位以上 共通性と多様性のバランスを重視し 学習の基盤となる 国語 数学 外国語に共通必履修科目を設定 3 週当たりの授業時数 ( 全日制 ) は標準である 30 単位時間 を超えて授業を行うことができることを明確化 4 義務教育段階の学習内容の確実な定着を図るための学習 機会を設けることを促進 33

1 卒業までに修得させる単位数は 現行どおり 74 単位以上 幼稚園 小学校 中学校 高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について ( 平成 0 年 1 月 17 日中央教育審議会答申 )( 抄 ) 多くの定時制課程や通信制課程において 卒業までに修得させる単位数を 74 単位としている現状 国として定める卒業までに修得させる単位数は 引き続き 74 単位以上とすることが適当 < 高等学校学習指導要領 ( 平成 1 年 3 月告示 )( 抄 )> 第 1 章総則第 6 款単位の修得及び卒業の認定 卒業までに修得させる単位数学校においては, 卒業までに修得させる単位数を定め, 校長は, 当該単位数を修得した者で, 特別活動の成果がその目標からみて満足できると認められるものについて, 高等学校の全課程の修了を認定するものとする この場合, 卒業までに修得させる単位数は,74 単位以上とする 34

共通性と多様性のバランスを重視し 学習の基盤となる国語 数学 外国語に共通必履修科目を設定 幼稚園 小学校 中学校 高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について ( 平成 0 年 1 月 17 日中央教育審議会答申 )( 抄 ) 必履修科目の在り方については 高校生に必要最低限な知識 技能と教養の幅を確保するという必履修科目の趣旨 ( 共通性 ) と学校の創意工夫を生かすための裁量や生徒の選択の幅の拡大 ( 多様性 ) とのバランスを図る 学習の基盤であり 広い意味での言語を活用する能力とも言うべき力を高める国語 数学 外国語については 共通必履修科目を置く必要がある < 新学習指導要領における必履修科目 > 国語 : 国語総合数学 : 数学 Ⅰ 英語 : コミュニケーション英語 Ⅰ 35

高等学校の各学科に共通する教科 科目等及び標準単位数 改訂後 現行 改訂後 現行 教科科目標準必履修教科科目標準必履修単位数科目単位数科目 国語総合 4 単位まで減可 国語表現 Ⅰ 国語表現 3 国語表現 Ⅱ 国語現代文 A 国語国語総合 4 現代文 B 4 現代文 4 古典 A 古典 4 古典 B 4 古典講読 世界史 A 世界史 A 世界史 B 4 世界史 B 4 地理日本史 A 地理日本史 A 歴史日本史 B 4 歴史日本史 B 4 地理 A 地理 A 地理 B 4 地理 B 4 現代社会 現代社会 又は 現代社会 公民倫理 倫理 政治 経公民倫理 政治 経済 済 政治 経済 済 数学 Ⅰ 3 単位まで減可 数学基礎 数学 Ⅱ 4 数学 Ⅰ 3 数学 Ⅲ 5 数学 Ⅱ 4 数学数学 A 数学数学 Ⅲ 3 数学 B 数学 A 数学活用 数学 B 数学 C 科学と人間生活 理科基礎 物理基礎 科学と人 理科総合 A 物理 4 間生活 を 理科総合 B 化学基礎 含む 科目 物理 Ⅰ 3 化学 4 又は 物理 Ⅱ 3 理科生物基礎 基礎を付し理科化学 Ⅰ 3 生物 4 た科目を 3 化学 Ⅱ 3 地学基礎 科目 生物 Ⅰ 3 地学 4 生物 Ⅱ 3 含む ) 理科課題研究 1 地学 Ⅰ 3 地学 Ⅱ 3 現代社会 又は 倫理 政治 経 科目 ( 理科基礎 理科総合 A 又は 理科総合 B を少なくとも1 科目 教科科目標準必履修教科科目標準必履修単位数科目単位数科目 保健体育 7~8 保健体育 7~8 体育保健 体育保健 音楽 Ⅰ 音楽 Ⅰ 音楽 Ⅱ 音楽 Ⅱ 音楽 Ⅲ 音楽 Ⅲ 美術 Ⅰ 美術 Ⅰ 美術 Ⅱ 美術 Ⅱ 芸術美術 Ⅲ 芸術美術 Ⅲ 工芸 Ⅰ 工芸 Ⅰ 工芸 Ⅱ 工芸 Ⅱ 工芸 Ⅲ 工芸 Ⅲ 書道 Ⅰ 書道 Ⅰ 書道 Ⅱ 書道 Ⅱ 書道 Ⅲ 書道 Ⅲ コミュニケーション英語基礎 オーラル コミュニケーション Ⅰ コミュニケーション英語 Ⅰ 3 単位まで減可オーラル コミュニケーション Ⅱ 外国語コミュニケーション英語 Ⅱ 4 外国語英語 Ⅰ 4 3 コミュニケーション英語 Ⅲ 4 英語 Ⅱ 4 英語表現 Ⅰ リーディング 4 英語表現 Ⅱ 4 ライティング 4 英語会話 家庭 家庭基礎 家庭基礎 家庭総合 4 家庭家庭総合 4 生活デザイン 4 生活技術 4 社会と情報 情報 A 情報情報の科学 情報情報 B 情報 C 総合的な学習の時間 3~6 単位まで減可 総合的な学習の時間 3~6 36

3 週当たりの授業時数 ( 全日制 ) は標準である 30 単位時間を超えて授業 を行うことができることを明確化 幼稚園 小学校 中学校 高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について ( 平成 0 年 1 月 17 日中央教育審議会答申 )( 抄 ) 各教科 科目において基礎的 基本的な知識 技能の定着や知識 技能を活用する 学習活動を行う上で必要な授業時数を確保 引き続き 30 単位時間を標準とした上で 各高等学校の工夫により 30 単位時間を 超えて授業を行うことが可能であることを明確にする < 高等学校学習指導要領 ( 平成 1 年 3 月告示 )( 抄 )> 第 1 章総則第 4 款各教科 科目の, 総合的な学習の時間及び特別活動の授業時数等 全日制の課程における週当たりの授業時数は,30 単位時間を標準とする ただし, 必要がある場合には, これを増加することができる 37

4 義務教育段階の学習内容の確実な定着を図るための学習機会を設け ることを促進 幼稚園 小学校 中学校 高等学校及び特別支援学校の学習指導要領等の改善について ( 平成 0 年 1 月 17 日中央教育審議会答申 )( 抄 ) 各教科 科目において 義務教育と高等学校との間の系統性を重視した円滑な接続を図る 生徒の実態に応じて 共通必履修科目を履修させる前に より基礎的な内容の科目を履修させるといった教育課程上の工夫を促す 高等学校においては 必要に応じ基礎 基本を補いながら 高等学校段階の学習に円滑に移行することを重視 < 高等学校学習指導要領 ( 平成 1 年 3 月告示 )( 抄 )> 第 1 章総則第 5 款教育課程の編成 実施に当たって配慮すべき事項 3 指導計画の作成に当たって配慮すべき事項 (3) 学校や生徒の実態等に応じ, 必要がある場合には, 例えば次のような工夫を行い, 義務教育段階での学習内容の確実な定着を図るようにすること ア各教科 科目の指導に当たり, 義務教育段階での学習内容の確実な定着を図るための学習機会を設けること イ義務教育段階での学習内容の確実な定着を図りながら, 必履修教科 科目の内容を十分に習得させることができるよう, その単位数を標準単位数の標準の限度を超えて増加して配当すること ウ義務教育段階での学習内容の確実な定着を図ることを目標とした学校設定科目等を履修させた後に, 必履修教科 科目を履修させるようにすること 38

教育内容の主な改善事項 言語活動の充実 国語をはじめ各教科等で批評 論述 討論などの学習を充実 理数教育の充実 近年の新しい科学的知見に対応する観点から指導内容を刷新 ( 例 : 遺伝情報とタンパク質の合成 膨張する宇宙像 ) 統計に関する内容を必修化 ( 数学 数学 Ⅰ ) 知識 技能を活用する学習や探究する学習を重視 ( 課題学習 ( 数学 ) の導入 数学活用 理科課題研究 の新設等 ) 指導内容と日常生活や社会との関連を重視 ( 科学と人間生活 の新設) 伝統や文化に関する教育の充実 歴史教育 ( 世界史における日本史の扱い 文化の学習を充実 ) 宗教に関する学習を充実 ( 地理歴史 公民 ) 古典 武道 伝統音楽 美術文化 衣食住の歴史や文化に関する学習を充実 ( 国語 保健体育 芸術 音楽 美術 家庭 ) 道徳教育の充実 学校の教育活動全体を通じて行う道徳教育について その全体計画を作成することを規定 人間としての在り方生き方に関する学習を充実 ( 公民 現代社会 特別活動 ) 体験活動の充実 ボランティア活動などの社会奉仕 就業体験の充実 ( 特別活動 ) 職業教育において 産業現場等における長期間の実習を取り入れることを明記 外国語教育の充実 高等学校で指導する標準的な単語数を 1,300 語から 1,800 語に増加 ( 中学校 高等学校合わせて,00 語から 3,000 語に増加 ) 授業は英語で指導することを基本 職業に関する教科 科目の改善 職業人としての規範意識や倫理観 技術の進展や環境 エネルギーへの配慮 地域産業を担う人材の育成等 各種産業で求められる知識と技術 資質を育成する観点から科目の構成や内容を改善 重要事項 環境教育 : 持続可能な社会をつくることの重要性 キャリア教育 : 就業体験活動等を含む体系的なキャリア教育 消費者教育 : 消費者の基本的な権利と責任についての理解 情報教育 : 情報の活用 情報モラル 安全教育 : 身の回りの生活の安全 交通安全 防災など総合的な安全教育 39