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概要 STAMP(Systems-Theoretic Accident Model and Processes)は新しいア クシデントモデルであり STAMPベースの分析手法として ハ ザード分析手法STPA(System Theoretic Process Analysis)とアクシデ ント分析手法CAST (Causal Analysis based on STAMP)がある STPAはシステマチックなハザード分析手法である しかし STPA は単純であるが手間のかかる作業を含むため ツールによるSTPA 支援は必要である 例えば 図表の解釈やデータ連携を人間が適 切に補うことで 汎用的な図表作成ツールを用いてSTPAを実施で きる しかし 専用ツールを用いて図表解釈やデータ連携を支援 することで 分析者は本質的な分析により専念できる 他方 別 の切り口のSTPA支援として STPAの形式化やモデル検査法との連 携についても研究されている 本発表では既存のSTAMPベース ハザード分析支援ツールを概説 し IPAで開発中のSTAMP支援ツールi-STAMP 開発コード を紹 介する 2

目次 はじめに STAMP/STPAの概説 STAMP/STPA支援ツール 既存ツール XSTAMPP SafetyHAT STAMP/STPA支援ツール i-stamp(仮) まとめ 3

背景 STAMP/STPA導入の課題 STAMP/STPA導入における課題 STAMP/STPAプロセスのガイド はじめてのSTAMP/STPA入門編 他 分析成果物の記述 修正に手間がかかる 後述 本来の分析に対する思考集中が妨げられる STAMP/STPA支援ツール ツール活用における課題 既存STAMPツールは大学等による開発段階ツール 連携 流用可能なMBD支援ツールは一般に高価 MBD Model Base Development モデルベース開発 4

STAMP/STPAの概説 STAMP/STPA手順確認 はじめてのSTAMP/STPA入門編 を基に概説 STPAの各Stepの出力のデータ形式を紹介 [IPA2016] はじめてのSTAMP/STPA入門編 [Leveson,Thomas2013] A STPA Primer STPAの各Stepで気付いた点 課題等 標準的なデータ形式の課題 描画ツール 表作成ツールによる記述の課題 5

Step0-1 アクシデント ハザード 安全制約の識別 表 4.2-1 手順 Step0 準備1アクシデント ハザード 安全制約の識別 [IPA2016] 6

例 Step0-1 A/H/SCの一覧表の出力 番号付けは 参照時に便利 表 4.2-2 実施例 Step0 アクシデント ハザード 安全制約の識別 [IPA2016] 関係は一般に多対多 項目に重複が発生 (修正漏れの可能性) pp.47 [LevesonThomas2013] 7

Step0-2 コントロールストラクチャーの構築 表形式もある(SafetyHAT) 出典 [I]pp.17,表 4.3 1 手順 Step0 準備2 コントロールストラクチャーの構築 8

例 Step0-2出力 PM付CSD プロセスモデル CA出力に必要な 変数とその値の組 例 ドア位置 全開 例 列車位置 フォーム停車中 責務 コンポーネントに 対する高抽象度の要求 プロセスモデルは Step1で利用したい CAは次Stepの出力 と連携している 各コンポーネントは 意味(センサ等)を持つ Figure 2.13. Simple Safety Control Loop for a Train Door Controller [LevesonThomas2013] 9

例 Step0-2出力 CSD(詳細化) コントロールストラクチャーは大変 複雑なので 抽象化したり 一部を 詳細化することは コントロールを 理解するのに役立つ Figure2.3. The high-level control structure for the docking operation of the HTV with the International Space Station ISS) [LevesonThomas2013] 対応関係は人手で付ける Figure 2.5. A more detailed view of the ISS control structure for HTV docking. [LevesonThomas2013] 10

Step1 非安全制御動作の抽出 表 4.4 1 手順 Step1 UCAの抽出 [IPA2016] 11

例 Step1出力 UCA一覧表 Step0-1 CS図 内のCAを列挙 縦 制御行動 横 ガイドワード(タイプ) STPAで定義済 番号を付与 UCAに番号を付与 すると参照が容易 ハザードへ至る条件 (+ハザード, 安全制約) 表 4.4-2 実施例 Step1 UCAの抽出 [IPA2016] 12

Step2 誘発要因の特定 4.5. Step2 HCF (Hazard Causal Factor)の特定 [IPA2016] ①にはリストを ②にはアノテー ション付きCLDを使うこともある 13

例 Step2出力CF一覧表とシナリオ 表 4.5-2 実施例 Step2 HCF の特定 [IPA2016] 横 ガイドワード シナリオ ハザード要因 対応関係は人手で付ける 縦 UCA Step1 UCA表の UCAを列挙 4.5.1. 実施例 UCA1 に至るハザードシナリオ [IPA2016] 14

例 Step2出力 注釈付きCLD コントローラーが人間の場合等に 原因の例 を切り替えられると便利 (SafetyHATは対応している) シナリオ 扉コントローラはドア開命令を出したが ドアが開かない (1)コントロールの入力か外部情報が 欠けているか間違っている 指示 ドア開 ドア開停 ドア閉 ドア閉停止 命令 ドア開 ドア開停止 ドア閉 ドア閉停止 (8)不適切 有効でない 欠けた コントロールアクション ステータス 扉は開いている 扉は閉じている 扉コントローラ 他の入力 列車の動き(走行中 停止中) 列車の位置 駅 駅間 緊急指標 火災検知 ガス検 知 (1)コントロールの入力か外部情報が 欠けているか間違っている コントロール プロセスモデル アルゴリズム (3)矛盾 不完全 (2)生成の欠陥 プロ 不正確 セスの変更 不正確 CF 火災でアクチュエータ な修正や適応 が動作不能 扉アクチュエータ 機械的力 CF:扉を閉じる際に障害物 を挟み扉が動かない (4)コンポーネント故障 経時変化 (10)識別されない か範囲外の外乱 (5)不適切か欠けているフィードバッ ク フィードバックの遅れ フィードバック扉の位置 扉センサ 扉 (7)遅れたアクション 図 2.5-1 コントロールループで安全 制約を破られる原因の例 [IPA2016] 機械的位置 (6)情報が与えられないか間 違っている 測定が不正確 フィードバックの遅れ UCA 緊急時にもかかわらず 扉コントローラがドア開命令を与えない[H-3] 3.4.1 Identifying how safe control actions may not be followed or executed [Thomas2013]に追記 15

既存のSTAMP/STPA支援ツール XSTAMPP 多彩な拡張機能(モデル検査連携等) http://www.xstampp.de/ SafetyHAT DB連携 ガイドワード編集 The Volpe STPA Tool an STPA tool 拡張STPAをサポート Tool assisted Hazard Analysis and Requirement Generation based on STPA An STPA Tool SAHRA Enterprise Architect拡張 http://sahra.ch/ [Krauss2015] Tool qualification considerations for tools supporting STPA [MIT] MIT Partnership for a Systems Approach to Safety (PSAS) web pages 16

詳細は後述 i-stamp(仮)の特徴 i-stamp(仮) IPA/SECで開発中のSTAMPベース ハザード分析支援ツール 特徴 分析思考を妨げない 分析結果間のトレーサビリティを確保 Step1, 2 分析結果の表中の項目を自動的に採番 Step2で使用するCLDのひな型を自動作成 特徴 分析過程をガイド Step0-2で記述したCAをStep1のUCA表に自動追加 Step1で記述したUCAをStep2のHCF表に自動追加 必要情報を表形式で整理して CSD(Step0-2)を生成 特徴 分析思考を強化 Step1,2のガイドワードを編集可能 特徴 他ツールとの連携 CSV形式で分析結果を出力可能 17

設計ツールの流用 AADL 専用ツール以外のツール(言語 記述法)の検討 汎用ツールの利用 ドローイング ツール コントロールストラクチャー図の記述 表計算ツール ハザード一覧表 UCA表他 設計ツール(言語 記法)の流用 本来の使い方とは異なる使い方ことも 詳細設計のみ 機能CSDを記述できない [Procter2014] An Architecturally-Integrated, SystemsBased Hazard Analysis for Medical Applications STPAの結果付きAADLモデルから分析報告書を自動作成 18

AADLとは Architecture Analysis and Design Language (AADL) アーキテクチャ分析設計用言語(テキスト形式 図式) コンポーネントベース 主たる記述対象 組込みシステム(HW/SW) コンポーネント Abstract 3.5 Developing a Conceptual Model [Feiler2012] Error Model Annex (EMV2) AADLモデルにエラー情報を付加するための拡張 Error type 類型化されたエラーの階層構造 Error flows コンポーネント間(内)のエラー伝搬 Error behavior エラー状態の遷移 Properties ハザードの情報等 19

AADLによるSTAMP/STPA要素の記述 制御アルゴリズム セットポイント AADL Connection AADL Process STAMP/STPA (Step2-1タイプ) コントローラー AADL Device アクチュエー ター センサー 制御変数 プロセス入力 被コントロール プロセス 外乱 測定変数 プロセス出力 AADL Abstract Error Model Annex (エラータイプ) 分析対象固有 エラー タイプ (拡張として定義) 与えられないと ハザード ServiceOmission, 与えられると ハザード ServiceComission, ServiceComission等の拡 張エラー タイプとし て定義 早すぎ 遅すぎ EarlyDelivery, 誤順序で ハザード 早すぎる停止 長すぎる適用で ハザード ServiceOmission等の拡張 エラー タイプとして 定義 EarlyDelivery等の 拡張エラー タイプと して定義 EarlyServiceTermina EarlyServiceTermination 等の拡張エラー タイ tion, プとして定義 [2] Procter, S. and Hatcliff, J. An Architecturally-Integrated, Systems-Based Hazard Analysis for Medical Applications, Formal Methods and Models for Codesign (MEMOCODE), 2014 20

XSTAMPP extensible STAMP Platform 以下のプラグインを含む A-STPA:A-STPA のスタンドアロン版の後継 A-CAST:CAST 用 XSTPA: トーマス博士の拡張 STPA 用 STPASec:STPA for Security 用 STPAPriv:STPA for Privacy 用 STPA Verifier: モデル検査と STPA の連携 STPA Safety-based Test Cases Generator [Abdulkhaleq] XSTAMPP 2.0: New Improvements to XSTAMPP Including CAST Accident Analysis and an Extended Approach to STPA http://www.xstampp.de/ [Abdulkhaleq2015] A comprehensive safety engineering approach for software intensive systems based on STPA 21

Step0-2出力 CSD (XSTAMPP) CSDの構成要素を提供 プロセスモデル Step0-2のCSD作成でCAを記述すると step1のcontrol Actionsに自動的に追記される サブコンポーネントのようなものは 記述できない プロセスモデルの 構成要素を提供 22

拡張Step1 (XSTAMPP) Context Table プロセスモデル 左の条件下で ハザードへ至るか 条件 (プロセス変数,プロセス値)の組 Refined Unsafe Control Actions 23

SafetyHAT A Transportation System Safety Hazard Analysis Tool データベース (Microsoft Access) と連携 エクセル形式で分析結果を出力可能 トランスポーテーションシステムに特化したタイプ (step1) と causal factor のヒント (step2) を提供 コンポーネントタイプやガイドワードをカスタマイズ可能 図形式で CSD が記述できない ( 図とのリンク可能 ) https://www.volpe.dot.gov/infrastructure-systems-and-technology/advanced-vehicle-technology/safetyhat-transportation-system [Hommes2014] The Volpe STPA Tool, 2014 STAMP Workshop 24

Step0準備2 (SafetyHAT) 新規コンポーネント テキスト入力 図形式ではなく 表形式で入力 接続元コンポーネント 入力済コンポーネント 接続終端コンポーネント コンポーネント入力 入力済接続 名称 Step1で入力したコン ポーネントから選択 型 コントロールストラク チャー構成要素から選択 コンポーネント間接続入力 25

Step1 UCAの抽出 (SafetyHAT) コントローラーと コントロールアクション の選択 Step1タイプ 一覧から選択 一覧から選択 UCAの詳細 ドメイン特化した タイプが充実 入力済UCA UCAに関係する ハザード テキスト入力 または 一覧から選択 一覧から選択 26

Step2 誘発要因の特定(SafetyHAT) コントローラーと 非安全なコントロールアクション 一覧から選択 非安全なコントロールの原因 一覧から選択 入力済 非安全なコントロールの原因 ドメイン特化した causal factorが充実 テキスト入力 UCA コンポーネント 接続 CF 27

i-stampの全体像 利用者が自社向けにツール強化 またはツールベンダーが強化して提供 STAMP図 テンプレート 追加 STAMP表 拡張 自社ツール 形式データ 出力 自社ツール 連携 STPA手順 カスタマイズ トレーサビリティ 機能追加等 他手法手順の追加 (CAST,STPA-Sec等) ツール利用者が開 発して社内利用 ツールベンダーが 機能強化して提供 1 本ツール開発範囲 ソースコードおよびバイナリー公開 STAMP図 生成 STAMP表 生成 汎用形式 データ出力 外部ツール 連携I/F STPA基本 手順支援 2 既存モデルベース開発支援ツールのプラットフォーム バイナリー公開 ファイル 管理機能 モデル描画 基本機能 モデル編集 基本機能 GUI 基本機能 API 基本機能 IPA提供 ツール開発 受注者提供 28

課題 修正反映の手間 (詳細) Step 0 準備1 Accident Hazard 安全制約の識別 Step0-1 Step 0 準備2 Control Structureの 構築 Step0-2 Step0-1 安全制約 追加 CS変更 Step 1 UCA Unsafe Control Action の抽出 Step1 Step0-2 Step0-2 Step1 Step1 Step1 UCA追加 Step 2 HCF Hazard Causal factor の特定 対策検討 安全要求追加 STPA手順 Step2 Step2 Step2 対策検討 対策検討 解析の過程で不足や誤りに気付いたら立ち戻って解析し直す 後段に進むことで新たな気付きが得られる 29

i-stampイメージ Step0 図形描画は自動化 表記を自動的に統一 IPA推奨表記を提供 (既存STAMP支援ツール同様) CS図描画機能も提供 ワークシートを用いて整理 登場人物 1 設計部門 2 施工部門 役割 安全関連責任 指令部門の了解のもと設計部門の指示内容に従って補修工事 結果確認を含む を安 全に実施する アクシデント(Loss) 要求仕様 2-1 施工管理者 2-2 見張り員 ハザード Hazard 3 作業員 コンポーネント 機能 人 クーラーのコントロー ラー この行は記入例 指令部門 責務 利用者 室温を設定温度にする 輸送指令 処理 室温が設定温度より高ければ冷やす 室温が設定温度より低ければ冷やすのを止める 必要な商品の個数と配達先住所 商品一覧から購入希望商品 種類と数 を選択し 運転士 c3. 出荷機能に対して 商品の出荷を指示する to 出力増加指示 処理の種別 CA FB 外部入力 外部出力 内部動作 アルゴリズム 処理の実行条件 コンプレッサーに対する CA 室温 設定温度 外部入力 必要数 在庫数 外部出力 他の処理とは非同期に 定期的に実行する 制約条件は無し 関係するプロセスモデル 制御される側の状態 室外機の運転状態 在庫情報 を参照し 引当可能在庫 がある商品の情報を公開する 注文要求 を参照し 要求された商品 名と個数について 引き当てを指示す る CA 制約条件は無し 内部動作 商品の引当てができた 引当て可否 を参照し 引当に成功し たら 受注内容の情報を受注リストに 追加する 外部出力 商品の引当てができた 引当て可否 を参照し 引当に成功し たら 受注した内容を利用者に伝える CA2. 出荷指示 受注ID CA 商品の引当てができた 引当て可否 を参照し 引当に成功し たら 出荷機能に対して受注IDを示 し 出荷作業着手を指示する PO3. 在庫なし通知 外部出力 商品の引当ができなかった 引当て可否 を参照し 利用者に対し て受注不可能であることとを伝える 受注リスト 出荷完了 内部動作 制約条件は無し 出荷進捗状態 出荷機能 CA3. 即時出荷指示 受注ID CA 出荷遅延対応要求 受注ID 利用者 PO4. 配送遅延通知 外部出力 出荷完了報告 受注ID f1. 所定時間内の配達ができない見込みとなった場合 に 注文主である利用者に通知する 出荷機能 出荷完了報告 を参照し 報告された 受注IDのステータスを 出荷完了 とし て受注リストを更新する 受注リストに対して定期的に以下の条件を検査し 条 受注リストの 出荷進捗状態 を参照 件が成立する受注が存在する場合に実行する し 左記の実行条件が成立したら 受 コース種別 優先 & 受注確定からの経過時間 注IDとともに即時出荷を指示する > Y-Z-α & 出荷進捗状態 未完了 出荷遅延対応要求 を参照し 該当 する注文の利用者に対して 指定され 制約条件は無し た所定時間内に配達できないことを伝 える 出荷指示 を参照し 指示された受注 制約条件は無し IDを作業リストに登録する 作業リスト を参照し リストが空でな ければ先頭の受注IDを取り出し 受 注リスト を参照して該当する商品を 作業リストが空ではない & 作業可能な状態である 他 ピックアップする 該当する商品の在 の出荷作業中ではない 庫がない場合は 作業リストの次の受 注IDを取り出して該当商品をピックアッ プする (A2)緊急車両 消防車 救 (H2-1)工事中 緊急車両が来 SC2-1 工事中でも緊急車両 運転士の指示に従って走行あるいは停止する ても踏切が遮断している 急車 が踏切を渡れず手 が来たら踏切を開放しなければ 遅れになる ならない g1. 出荷指示を受けると 作業リスト FIFOリスト の最後 販売管理機 出荷指示 に追加する 能 受注ID g2. 作業リストの先頭の受注を取り出し 受注リストの情 作業リスト 報を参照して商品をピックアップする 受注リスト 情報と共に配送業者に出荷する g3. 商品を梱包し 配送業者に配送を指示する 作業リスト 受注ID コース種別 商 無し 品名 個数 配達先住所 無し 無し g4. 販売管理機能に対して 出荷完了を通知する 無し 無し g5. 在庫情報管理機能に対して 在庫データの更新を指 示する 無し 無し (A3)通行者 車と工事関係 (H3-1)工事中 踏切が遮断し 者 車が衝突する ていない 出荷機能 g6. 販売管理機能から 即時出荷指示 を受けると 行っ ていた出荷作業を中断し 指示された受注IDの商品の梱 包と配送業者への出荷を直ちに行う h. 所定時間内の配達可否を判断 し 遅延が見込まれる場合は販売 管理機能に報告する h1. 所定時間内の配達ができない見込みとなった場合 に 販売管理機能に利用者への通知を依頼する 販売管理機 即時出荷指示 能 受注ID 無し 無し i1. 注文された商品の在庫があれば 引き当て済み とし 販売管理機 商品引当要求 て在庫データを更新し 二重注文を受けないように管理す i. 受注した商品の引き当てを行い 能 商品名 個数 る 重複受注を防ぐ i2. 引き当ての可否を通知する 在庫情報管理機能 j1. 商品の出荷時に在庫データを更新する j. 商品の在庫数を正しく把握し 在 庫切れの商品を受注することを防ぐ j2. 商品の入荷時に在庫データを更新する 販売管理機 商品引当要求 能 商品名 個数 在庫データ更新要求 出荷機能 出荷済み商品名 個 数 メーカ 商品入荷情報 商品名 個数 配送業者 受注ID 内部動作 無し 内部動作 CA4. 配送指示 梱包済み商品 配達先 CA 住所 販売管理機 FB2. 出荷完了報告 FB 能 受注ID CA5. 在庫データ更新要 在庫情報管 求 CA 理機能 出庫商品名 個数 CA4. 配送指示 配送業者 梱包済み商品 配達先 CA 住所 商品のピックアップが完了する 梱包済み商品と配達先住所の情報を 配送業者に渡し 配送を指示する 配送業者への配送指示が完了する 出荷作業が完了した受注IDを伝える 配送業者への配送指示が完了する 出荷が完了した商品名と個数を伝え 在庫データの更新を指示する (SC3-1)工事中は踏切を遮断し ていなければならない 販売管理機 CA6. 出荷遅延対応要求 CA 能 受注ID 在庫データ 引当て済みの 商品名 個数 内部動作 販売管理機 FB1. 引当て可否 能 FB 在庫データ 実在庫数 内部動作 在庫データ 実在庫数 内部動作 即時出荷指示 を参照し 指示された 受注IDの商品の梱包と配送業者への 出荷を直ちに行う 作業リストの先頭の受注が 以下の条件を満たす場 合 作業リストの先頭の受注を取り出す度 通常コース & 受注確定からの経過時間 X-Z) ) に 左記の実行条件が成立したら実 または 行する 優先コース & 受注確定からの経過時間 (Y-Z) 商品引当要求 を参照し 指示された 商品の在庫があれば 引当て済み 引当て要求を受けた商品の在庫がある 在庫 Allocated に割り当て 引当て 可能在庫数 Available をその分減じ て在庫データを更新する 商品引当要求 を参照し 指示された 制約条件は無し 商品の引当て可否を通知する 在庫データ更新要求 を参照し 示さ 制約条件は無し れた商品に対して 在庫データの実在 庫数 On Hand を更新する 商品入荷情報 を参照し 示された商 制約条件は無し 品に対して 在庫データの実在庫数 On Hand を更新する 制約条件は無し ワークシート IPAが推奨する詳細手順を 誘導し 分析を支援する ロジック リモコンからの指示を受けたとき 室外機の状態が運転可ならば出力 変更する 必要数と在庫数を比較して注文要否を 在庫状況 判断する 利用者 出荷機能 管理し 必要に応じて出荷順の入 e2. 優先コースの受注について 受注確定から Y-Z-α れ替えを指示する 時間経過し かつ 出荷が未完了の場合に 出荷機能に 受注リスト 対して即時に出荷するよう指示を出す g. 販売管理機能から指示された順 に商品を梱包し 配達先の住所の Step0入力 自然言語で記述さ れた仕様書 output 情報 指示 指示に伴う情報 コンプレッ サー 出荷機能 在庫情報管 引当て可否 理機能 d. 商品の在庫不足により注文を受 d1. 在庫情報管理機能から 商品引当できなかったことの 在庫情報管 けられない場合は 利用者にその 引当て可否 通知を受け 利用者に対して受注できない旨を通知する 理機能 旨を通知する 知する 列車 設定温度 室温 工事終了報告を受けると当該工事区間の列車の運行を再開する (A1)工事作業者 車両 機 (H1-3)工事中に列車が踏切 SC1-3)工事中に列車が踏切 工事計画 工事許可申請 に従って当該工事区間の列車の運転士に運行を停止させる 材が列車と衝突する 制御区間に進入した時に見張 制御区間に進入してしまった時 工事終了報告を受けると当該工事区間の列車の運転士に運行を再開させる り員の指示に従って停止しな は見張り員の指示に従わなけ 輸送指令からの指示に従って担当列車を停止あるいは走行させる い ればならない 工事区間では 見張り員の指示に従って列車を停止あるいは走行させる f. 所定時間内の配達ができない見 込みとなった場合は 利用者に通 3-2 input 情報 指示 指示に伴う情報 (A1)工事作業者 車両 機 (H1-2)工事中に列車が踏切 (SC1-2)工事中に列車進入した 踏切の補修工事を実施 列車進入時見張り員の指示に従って速やかに待避 待避完 材が列車と衝突する 制御区間に進入した時に工事 ときは工事を中断 待避 させな 了後見張り員に待避完了確認を返す が中断 待避 されない ければならない 工事計画 工事許可申請 に従って当該工事区間の列車の運行を停止する e. 受注した商品が所定時間内に配 e1. 出荷作業のステータスを更新する 達されるように出荷作業の進捗を 3-2 from リモコン センサー 販売管理機 販売管理機 PI1. 注文要求 商品一覧情報 コース種別 商品名 個 を正しく指定し 注文を行う て 注文を伝える 能 能 数 配達先住所 a. 販売可能な商品と在庫数の正し a1. 最新の在庫情報を確認して販売可能な商品を利用者 在庫データ 在庫情報 利用者 PO1. 商品一覧情報 い情報を利用者に公開する に公開する 注文要求 b. 利用者からの注文を受けると 商 在庫情報管 CA1. 商品引当て要求 b1. 在庫情報管理機能に対して 商品の引当を指示する 利用者 コース種別 商品名 個 品の在庫を確認し 引き当てを行う 理機能 商品名 個数 数 配達先住所 受注内容 c1. 在庫情報管理機能から 商品引当ができたことの通 在庫情報管 受注ID コース種別 商 引当て可否 受注リスト 知を受けると 受注IDを発行して受注リストに追加する 理機能 品名 個数 配達先住 所 c. 商品の引き当てを確認した上 PO2. 受注通知 で 受注確定を利用者に通知し 出 c2. 商品引当に成功したら 利用者に受注確定を通知す 在庫情報管 受注ID コース種別 商 引当て可否 利用者 荷機能に出荷を指示する る 理機能 品名 個数 配達先住 所 販売管理機能 3-1 安全制約 Safety 万が一の列車進入に備えて見張り員を配置し 見張り開始終了を指示する Constraints 作業員に工事開始終了を指示する (A1)工事作業者 車両 機 (H1-1)工事中に列車が踏切 SC1-1)工事中列車を踏切制 工事中列車進入の有無を監視し 発見時に作業員に待避指示し 作業員からの待避完 材が列車と衝突する 制御区間に進入する 御区間に進入させてはならない 了確認を待つ 待避完了を受け取ると列車を通過させ 確認がない場合列車を停止さ せる 2-3 備考 工事対象の踏切の制御論理 論理を実装する方法を設計し 施工部門に工事を指示 する Step0出力 CS図 ワークシートから CS図を自動生成 要求仕様を整理する表 アクシデント ハザード 安全制約を整理する表 安全を維持するための制御を抽出するための表 30

i-stampイメージ Step0出力 コントロールストラクチャー図 踏切制御装置 アクシデント ハザード 安全制約の一覧表 31

i-stampイメージ Step1 ドメインに応じて ガイドワードを編集 選択可能 ハザード 安全制約の一覧表 アクシデント(Loss) ハザード Hazard 安全制約 Safety Constraints (A1)工事作業者 車両 機 材が列車と衝突する (H1-1)工事中に列車が踏切 制御区間に進入する SC1-1)工事中列車を踏切制 御区間に進入させてはならない (A1)工事作業者 車両 機 材が列車と衝突する (H1-2)工事中に列車が踏切 (SC1-2)工事中に列車進入した 制御区間に進入した時に工事 ときは工事を中断 待避 させな が中断 待避 されない ければならない (A1)工事作業者 車両 機 材が列車と衝突する (H1-3)工事中に列車が踏切 制御区間に進入した時に見張 り員の指示に従って停止しな い SC1-3)工事中に列車が踏切 制御区間に進入してしまった時 は見張り員の指示に従わなけ ればならない (A2)緊急車両 消防車 救 (H2-1)工事中 緊急車両が来 SC2-1 工事中でも緊急車両 ても踏切が遮断している 急車 が踏切を渡れず手 が来たら踏切を開放しなければ 遅れになる ならない (A3)通行者 車と工事関係 (H3-1)工事中 踏切が遮断し 者 車が衝突する ていない ガイドワードのセットを編集 選択 UCA表に自動的に反映 コントロール アクション 1 鳴動開始指示 2 鳴動停止指示 3 マスク開始指示 4 マスク解除指示 Not Providing Providing causes hazard Too early / Too late (SC3-1)工事中は踏切を遮断し ていなければならない Stop too soon / Applying too long ID振り直しも自動実行 UCAにIDを自動付加 SCとのリンクを設定 コントロール アクション Not Providing Providing causes hazard Too early / Too late Stop too soon / Applying too long 1 鳴動開始指示 (UCA1)警報が鳴らずに 列車が踏切を通過する 踏切が閉まらない SC1 違反 列車が来ないのに警報 が鳴る (UCA2)警報鳴動する前に 列車が踏切に到達する 閉まるのが遅く間に合わ ない SC1)違反 開始指示が継続するので 列車通過後に鳴動停止指 示が出ても鳴動し続ける 2 鳴動停止指示 列車が通過後も警報が 鳴りっぱなし (UCA3)列車が通過中に 鳴動停止する SC2)違反 (UCA3)列車が通過完了す る前に鳴動停止する 閉め た後 開くのが早すぎる SC2)違反 (UCA1)列車通過後も鳴動 停止指示が続き 次の列 車が来ても鳴動しない 開 始指示と競合 SC1)違反 3 マスク開始指示 A,Cを通過した列車がB に到達した時に再鳴動 する (UCA4)列車が来ないの にマスク指示し 警報鳴 動しない (UCA4)反対側の開始セ ンサーにマスク指示し 警報鳴動しない SC1)違反 (UCA5)終始センサーへの マスク指示が遅れ 列車 の当該センサー通過に間 に合わないと マスク指示 が残り 対向列車が2本続 いたときに警報鳴動しない SC1)違反 (UCA6)列車が反対側の開 始センサー通過後までマ スク指示し続けると 対向 列車が来ても鳴動しない SC1)違反 4 マスク解除指示 (UCA6)反対側の開始セ ンサーにマスク解除指 示が出ず 対向列車が 来ても鳴動しない マスク指示後に列車が 引き返す場合を含む SC1)違反 警報が再鳴動する 列車がBを通過完了前に 出ると再鳴動する 解除を後続列車によるマ スク開始指示と競合るとマ スクされずに再鳴動する 可能性がある Step1出力 UCA表 UCA表の固定部分を自動生成 UCA抽出に専念して UCA表を作成 CS図 Step1入力 32

i-stampイメージ Step1出力 UCA表 33

i-stampイメージ Step2 ヒントワードは選択可能( (人)対(機械) 等) Step2入力 ID振り直しも自動実行 ハザード 安全制約一覧表 アクシデント(Loss) ハザード Hazard 安全制約 Safety Constraints (A1)工事作業者 車両 機 材が列車と衝突する (H1-1)工事中に列車が踏切 制御区間に進入する SC1-1)工事中列車を踏切制 御区間に進入させてはならない (A1)工事作業者 車両 機 材が列車と衝突する (H1-2)工事中に列車が踏切 (SC1-2)工事中に列車進入した 制御区間に進入した時に工事 ときは工事を中断 待避 させな が中断 待避 されない ければならない (A1)工事作業者 車両 機 材が列車と衝突する (H1-3)工事中に列車が踏切 制御区間に進入した時に見張 り員の指示に従って停止しな い コントロールループ図を自動作成 列車検知センサー SC1-3)工事中に列車が踏切 制御区間に進入してしまった時 は見張り員の指示に従わなけ ればならない ④部品故障 経年変化 ②不適切な制御アルゴリズム 作成時の 欠陥 プロセス変更 誤った修正 適用 HCFにIDを自動付加 UCA SCとのリンクを設定 コントローラー 踏切 (A2)緊急車両 消防車 救 (H2-1)工事中 緊急車両が来 SC2-1 工事中でも緊急車両 ても踏切が遮断している 急車 が踏切を渡れず手 が来たら踏切を開放しなければ 遅れになる ならない (A3)通行者 車と工事関係 (H3-1)工事中 踏切が遮断し 者 車が衝突する ていない ①上位からの指 示や外部情報の 誤り 欠落 (SC3-1)工事中は踏切を遮断し ていなければならない (UCA1)警報が鳴ら ずに列車が踏切を 通過 踏切が閉まらず CS図 ⑧ Control actionが 不適切 無効 欠落 ⑪プロセス出力の誤り とりこの車 人 発光開始指示 ⑨制御行動の衝突 プロセス入力の誤り 欠落 ④プロセスへの入 力の誤り 欠落 ⑤意図しない ま たは範囲外の外 乱 (UCA2) 鳴動前に 列車が踏切に到達 閉まるのが遅い Not Providing Providing causes hazard Too early / Too late Stop too soon / Applying too long 1 鳴動開始指示 (UCA1)警報が鳴らずに 列車が踏切を通過する 踏切が閉まらない SC1 違反 列車が来ないのに警報 が鳴る (UCA2)警報鳴動する前に 列車が踏切に到達する 閉まるのが遅く間に合わ ない SC1)違反 開始指示が継続するので 列車通過後に鳴動停止指 示が出ても鳴動し続ける 2 鳴動停止指示 列車が通過後も警報が 鳴りっぱなし (UCA3)列車が通過中に 鳴動停止する SC2)違反 (UCA3)列車が通過完了す る前に鳴動停止する 閉め た後 開くのが早すぎる SC2)違反 (UCA1)列車通過後も鳴動 停止指示が続き 次の列 車が来ても鳴動しない 開 始指示と競合 SC1)違反 3 マスク開始指示 A,Cを通過した列車がB に到達した時に再鳴動 する (UCA4)列車が来ないの にマスク指示し 警報鳴 動しない (UCA4)反対側の開始セ ンサーにマスク指示し 警報鳴動しない SC1)違反 (UCA5)終始センサーへの マスク指示が遅れ 列車 の当該センサー通過に間 に合わないと マスク指示 が残り 対向列車が2本続 いたときに警報鳴動しない SC1)違反 (UCA6)列車が反対側の開 始センサー通過後までマ スク指示し続けると 対向 列車が来ても鳴動しない SC1)違反 4 マスク解除指示 (UCA6)反対側の開始セ ンサーにマスク解除指 示が出ず 対向列車が 来ても鳴動しない マスク指示後に列車が 引き返す場合を含む SC1)違反 警報が再鳴動する 列車がBを通過完了前に 出ると再鳴動する 解除を後続列車によるマ スク開始指示と競合るとマ スクされずに再鳴動する 可能性がある 踏切制御装置の 状態管理が不適 切 誤った外部入 力 外乱 でマス ク解除漏れ 制御装置の処理 遅れでマスク解除 漏れ 踏切制御装置の 状態管理が不適 切 超高速列車に対 応できずにマスク 解除の指示遅れ レール上の物体 による外乱 制御装置の処理 に問題があり マ スク解除の指示 遅れ 状態制御誤りで マスク解除漏れ 不正な外部入力 によりマスク解除 漏れ 非定常運行への 対策漏れでマスク 解除漏れ ⑥不十分な制御 アルゴリズム (UCA1)警報が鳴ら ずに列車が踏切を 通過 踏切が閉まらず コントロール アクション 踏切制御装置の 動作遅れ Step2出力 HCF表 ⑩意図しない または範囲外の外乱 ③動作の遅れ ⑥不十分な制御 アルゴリズム 列車がAを通過後 踏切に到達する 前に Cが外乱に より短絡する (UCA5)マスク解除 指示漏れで 列車 がきても鳴動せず (UCA6)マスク開始 指示漏れ ⑤意図しない ま たは範囲外の外 乱 センサーAが故障 してAから踏切制 御装置への通知 が欠落 警報機の動作遅 れ (UCA4)不正なマ スク開始指示が出 て 列車が来ても 警報鳴動しない ②Control action が不適切 無効 欠落 ④プロセスへの入 力の誤り 欠落 (UCA3 列車が踏 切を通過する前に 鳴動停止 開くのが早い コントロールプロセス 検知装置 ①上位からの指 示や外部情報の 誤り 欠落 ③動作の遅れ 踏切通過後に引 き返す列車向け 制御が不適切 鳴動停止継続に より次の鳴動指示 と競合 (UCA2) 鳴動前に 列車が踏切に到達 閉まるのが遅い 検知開始指示 UCA表 ②Control action が不適切 無効 欠落 (UCA3 列車が踏 切を通過する前に 鳴動停止 開くのが早い HCF特定に専念して HCF表を作成 (UCA4)不正なマ スク開始指示が出 て 列車が来ても 警報鳴動しない (UCA5)マスク解除 指示漏れで 列車 がきても鳴動せず (UCA6)マスク開始 指示漏れ HCF表の固定部分を自動生成 34

i-stampイメージ Step2出力 コントロールループで安全 制約を破られる原因 コントロールループ図 HCF表 ID HCF CLDで安全制約 を破られる原因 シナリオ 35

i-stampイメージ 対策検討 Step2入力 ハザード 安全制約一覧表 アクシデント(Loss) ハザード Hazard 安全制約 Safety Constraints (A1)工事作業者 車両 機 材が列車と衝突する (H1-1)工事中に列車が踏切 制御区間に進入する SC1-1)工事中列車を踏切制 御区間に進入させてはならない (A1)工事作業者 車両 機 材が列車と衝突する (H1-2)工事中に列車が踏切 (SC1-2)工事中に列車進入した 制御区間に進入した時に工事 ときは工事を中断 待避 させな が中断 待避 されない ければならない (A1)工事作業者 車両 機 材が列車と衝突する (H1-3)工事中に列車が踏切 制御区間に進入した時に見張 り員の指示に従って停止しな い 検討に必要な関連情報を 即座に表示 SC1-3)工事中に列車が踏切 制御区間に進入してしまった時 は見張り員の指示に従わなけ ればならない リンクしたUCA HCF CS図を容易に参照可能 (A2)緊急車両 消防車 救 (H2-1)工事中 緊急車両が来 SC2-1 工事中でも緊急車両 ても踏切が遮断している 急車 が踏切を渡れず手 が来たら踏切を開放しなければ 遅れになる ならない (A3)通行者 車と工事関係 (H3-1)工事中 踏切が遮断し 者 車が衝突する ていない 対策からの逆方向リンク も自動設定 関連HCF UCA SCと のリンク設定を再構築 Step2出力 HCF表 (SC3-1)工事中は踏切を遮断し ていなければならない # 対策 CS図 1 3 関連 HCF UCA4 4-1 UCA6 6-4 6-4 2 終始センサーが列車 到達 を検知したら 開始センサーへマスク指示する UCA4 4-2 踏切制御装置 列車 到達 を前提として再 開始センサー 度STPA分析要 4-2 3 開始センサーからの信号が途絶えたら警 報を鳴らす UCA1 1-1 踏切制御装置 Heartbeat Healthy信号等 開始センサー による監視機能が必要 1-1 4 センサー検出順番の不正を検出したら警 報鳴動し続ける UCA1 1-2 踏切制御装置 5 異常に短時間の短絡は異常と判断し 警 報鳴動し続ける UCA1 1-2 UCA3 3-1 踏切制御装置 異常時間の判断基準要 開始/終始セ ンサー 6 異常に長時間の短絡は異常と判断し マス ク解除し 警報鳴動する UCA5 5-1 踏切制御装置 異常時間の判断基準要 開始/終始セ 開始と停止の指示競合時 ンサー の処理判断基準要 UCA6 6-5 踏切制御装置 UCA1 1-3 1-4 列車 運転士 関連 HCF UCA4 4-1 UCA4 UCA1 4 UCA1 1-2 5 UCA1 1-2 UCA3 3-1 UCA5 5-1 UCA6 6-5 UCA1 1-3 1-4 6 7 UCA表 関連 UCA 1 マスク解除は両方向の開始センサーに行 なう 関連 UCA UCA6 2 # 対策 対策対象 備考 コンポーネント 対策一覧の固定部分を自動生成 コントロール アクション Not Providing Providing causes hazard Too early / Too late Stop too soon / Applying too long 1 鳴動開始指示 (UCA1)警報が鳴らずに 列車が踏切を通過する 踏切が閉まらない SC1 違反 列車が来ないのに警報 が鳴る (UCA2)警報鳴動する前に 列車が踏切に到達する 閉まるのが遅く間に合わ ない SC1)違反 開始指示が継続するので 列車通過後に鳴動停止指 示が出ても鳴動し続ける 2 鳴動停止指示 列車が通過後も警報が 鳴りっぱなし (UCA3)列車が通過中に 鳴動停止する SC2)違反 (UCA3)列車が通過完了す る前に鳴動停止する 閉め た後 開くのが早すぎる SC2)違反 (UCA1)列車通過後も鳴動 停止指示が続き 次の列 車が来ても鳴動しない 開 始指示と競合 SC1)違反 3 マスク開始指示 A,Cを通過した列車がB に到達した時に再鳴動 する (UCA4)列車が来ないの にマスク指示し 警報鳴 動しない (UCA4)反対側の開始セ ンサーにマスク指示し 警報鳴動しない SC1)違反 (UCA5)終始センサーへの マスク指示が遅れ 列車 の当該センサー通過に間 に合わないと マスク指示 が残り 対向列車が2本続 いたときに警報鳴動しない SC1)違反 (UCA6)列車が反対側の開 始センサー通過後までマ スク指示し続けると 対向 列車が来ても鳴動しない SC1)違反 4 マスク解除指示 (UCA6)反対側の開始セ ンサーにマスク解除指 示が出ず 対向列車が 来ても鳴動しない マスク指示後に列車が 引き返す場合を含む SC1)違反 警報が再鳴動する 列車がBを通過完了前に 出ると再鳴動する 解除を後続列車によるマ スク開始指示と競合るとマ スクされずに再鳴動する 可能性がある 7 退行時には非常手続きが必要 対策対象 備考 コンポーネント 踏切制御装置 開始センサー 順番の正誤判断基準要 外部コンポーネントも絡む 対策立案に専念 36

まとめ STAMP/STPAの概説 プロセス 出力形式 課題 STAMP/STPA支援ツール紹介 XSTAMPP SafetyHAT i-stamp XSTAMPP SafetyHAT i-stamp Step0準備1 出力 リスト(関連付け有) リスト(関連付け有) リスト(関連付け有) Step0準備2 CSD 図 リスト(図関連付け可) 図 Step1 出力 UCA表 UCA表 UCA表 Step2 出力 CF表 CF表 CF表 カスタマイズ性 多くのプラグイン コンポーネントタイプ Step2ガイドワード拡 ガイドワードの追加定 張に対応 義可能 その他 トーマス博士の拡張 Step1に対応(XSTPA) モデル検査連携 CAST,STPA-sec他対応 データベース連携 エクセル形式出力可 CSDの詳細化 抽象化 に対応 37