平成 25 年度住宅 土地関連税制改正 住宅関連予算要望 ( 社 ) 住宅生産団体連合会 日本国内は 東日本大震災からの復興需要から明るさが見えてきてはいるが ヨーロッパの金融不安の再燃による経済の不透明感やその影響による中国をはじめとする新興国の経済成長率の鈍化 更に日本の株安円高などの不安定要因

Similar documents
平成 31 年度住宅関連税制改正の概要 ( 一社 ) 住宅生産団体連合会 平成 31 年 3 月 (1) 住宅ローン減税の拡充 ( 所得税 個人住民税 ) 消費税率 10% が適用される住宅取得等をして 2019 年 10 月 1 日から 2020 年 12 月 31 日までの間にその者の居住の用に

< F2D819B89DF8B8E82CC8F5A91EE90C590A789FC90B38A >

<4D F736F F D20819A95BD90AC E937890C590A789FC90B392F18CBE8F918C8B89CA95F18D EE8C9A8BA689EF976C A2E646F6378>

<4D F736F F D2097DF E937890C590A789FC90B D8F912890CE88E491E A>

第一住宅関係税制 1. 住宅税制の抜本的な検討 次期消費税引上げまでの期間を活用し 消費税を含めた住宅に係る多重な課税について 抜本的な検討が必要である 良質な住宅ストックの形成に向けて 住宅の取得 保有に係る既存税制と消費税のあり方について 国民にわかりやすい恒久的かつ抜本的な見直しが必要である

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B D81458D CF092CA8FC892F18F6F>

平成 26 年度住宅 土地関連税制改正 住宅関連予算要望 一般社団法人住宅生産団体連合会 日本経済は デフレからの脱却に向けた政府の政策により 円安による輸出環境の改善 大胆な金融緩和や財政出動による株式市場の活況など再生の兆しが見えてきているところである これからは 規制改革や税制による支援などで

4. 平成 27 年度税制改正の概要 (1) 住宅の取得に関わる税制 登録免許税 不動産取得税 改正項目ヘ ーシ 改正内容 所有権保存登記 所有権移転登記 所有権の信託 抵当権設定の登記の軽減措置 税率の軽減措置 宅地評価土地の課税標準の軽減措置 軽減税率の適用期限を平成 27 年 3

国土交通大臣 太田昭宏殿 平成 27 年 7 月 27 日 一般社団法人プレハブ建築協会 会長樋口武男 平成 28 年度住宅関連税制及び制度改正要望 昨年 政府は経済再生と財政健全化を両立するため 平成 27 年 10 月に予定していた消費税率 10% の引き上げを平成 29 年 4 月に 1 年半

消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 1 住宅取得については取引価格が高額であること等から 消費税率引上げの前後における駆け込み需要及びその反動等による影響が大きいことを踏まえ 一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和するとともに 良質な住宅ストックの形成を促し響国民の豊かな住生活を確保する

契約をするとき 契約書に貼る印紙税不動産取引で取り交わす契約書は 印紙税の対象となります 具体的には 不動産の売買契約書や建物の建築請負契約書 土地賃貸借契約書 ローン借入時の金銭消費貸借契約書等がこれに当たります 印紙税の額は 契約書に記載された金額によって決定されます 原則として 収入印紙を課税

<4D F736F F D D CF092CA91E D81698C668DDA A2E646F6378>

1. 国土交通省土地 建設産業局関係の施策 不動産流通に関する予算要求が拡大 ここ数年 国の住宅 不動産政策において 不動産流通に関する施策が大幅に拡大している 8 月に公表された国土交通省の 2019 年度予算概算要求概要によると 土地 建設産業局における施策は大きく 4 項目あるが 全体の予算額

所得税確定申告セミナー

4. 土地 住宅用建物に係る不動産取得税の特例の延長土地や住宅に対する投資を促進し 都市や地域の活力を高める観点から 土地及び住宅用建物に係る軽減税率 3%( 本則 4%) 及び宅地評価土地の取得に係る不動産取得税の課税標準の特例 ( 固定資産税評価額の 1/2) の適用期限 ( 平成 27 年 3

< F2D95BD90AC E937889FC90B32E6A7464>

< F2D E518D6C8E9197BF >

平成 31 年度税制改正概要 ( 住宅局 ) 結果特例措置税目 - 消費税率引上げを踏まえた住宅取得対策 住宅ローン減税の控除期間を 3 年間延長 ( 建物購入価格の消費税 2% 分の範囲で減税 ) 所得税個人住民税 延長 拡充 空き家の発生を抑制するための特例措置 ( 延長 ) 相続した空き家につ

13. 平成 29 年 4 月に中古住宅とその敷地を取得した場合 当該敷地の取得に係る不動産取得税の税額から 1/2 に相当する額が減額される 14. 家屋の改築により家屋の取得とみなされた場合 当該改築により増加した価格を課税標準として不動産 取得税が課税される 15. 不動産取得税は 相続 贈与

の各種税制優遇を受けやすくする見直しが行われ 入居までに耐震基準に適合するという証明があれば 1 住宅ローン減税 2 住宅取得資金に関する贈与税の非課税措置 3 中古住宅に関する不動産取得税の特例措置の適用が可能となる 耐震基準に適合しない中古住宅を取得し 耐震改修工事を実施した後に入居するような場

法人会の税制改正に関する提言の主な実現事項 ( 速報版 ) 本年 1 月 29 日に 平成 25 年度税制改正大綱 が閣議決定されました 平成 25 年度税制改正では 成長と富の創出 の実現に向けた税制上の措置が講じられるともに 社会保障と税の一体改革 を着実に実施するため 所得税 資産税についても

平成 29 年度税制改正 ( 租税特別措置 ) 要望事項 ( 新設 拡充 延長 ) 制度名既存住宅のリフォームに係る特例措置の拡充 税目所得税 ( 国土交通省 ) 既存住宅流通 リフォーム市場の活性化に向けて 耐震性 省エネ性 耐久性に優れた良質な住宅ストックの形成を促進するため 既存住宅の耐震 省

平成29年 住宅リフォーム税制の手引き 本編_概要

新設 拡充又は延長を必要とする理由(1) 政策目的 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備する観点や低炭素化 循環型の持続可能な社会の実現の観点から 中古住宅取得や増改築等工事の適用要件の合理化や増改築等工事の対象を拡充することにより 中古住宅の流通促進 住宅ストックの循環利用に資する (

<4D F736F F D20819A95BD90AC E937892F18CBE8F EE A2E646F6378>

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

Microsoft PowerPoint - ‡g‡o„´“e†iH18’Å’§›ü’³†j0403

各年の住宅ローン控除額の算出 所得税から控除しきれない額は住民税からも控除 当該年分の住宅ローン控除額から当該年分の所得税額 ( 住宅ローン控除の適用がないものとした場合の所得税額 ) を控除した際に 残額がある場合については 翌年度分の個人住民税において 当該残額に相当する額が 以下の控除限度額の

平成27年度 住宅・土地関連税制改正、住宅関連予算要望

内に 耐火建築物以外の建物についてはその購入の日以前 20 年以内に建築されたものであること 地震に対する安全上必要な構造方法に関する技術的基準又はこれに準ずるものに適合する一定の中古住宅 を 平成 17 年 4 月 1 日以降に取得した場合には 築年数に関係なく適用が受けられます (56ページ 一

注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

平成 28 年 12 月 国土交通省住宅局

平成26年度税制改正及び土地住宅政策に関する提言書(案)

要望理由 (1) 政策目的 既存住宅の流通の円滑化を通じ 既存住宅流通 リフォーム市場の拡大 活性化を図る また 消費者のニーズに応じた住宅を選択できる環境を整備するとともに 既存住宅の耐震化を促進し 住宅ストックの品質 性能を高め 国民の住生活の向上を目指す (2) 施策の必要性 国民がライフステ

税金のいろいろ所得税の計算の税金サラリーマン20 生活の税金株式の税金事業の税金不動産の税金贈与の税金相続の税金(2) 適用を受けるための主な要件 取得又は増改築等をした日から6か月以内に居住すること 住宅の床面積が50m 2 以上で取得又は増改築後の家屋の床面積の1/2 以上が居住用であること 中

事業用資産の買換え等 用資産を譲渡し あらた 中小企業 適用実積の 8 の場合の課税の特例措 に事業用資産を取得し 割以上が地方関連であ 置の延長 ( 法人税等 ) た場合 譲渡した事業用 り 中小企業の設備投資 29.4~32.3 資産の譲渡益について 等の促進による生産性 80%( 一部 75%

4 住宅購入 名称住宅購入に対する各種税金と給付金に関する支援 担当部課 概要新築または中古の住宅を取得するとかかる税金があります また 所得税控除や給付金が支払われる制度もあります 1. 不動産取得税 ( 県税 ) 土地や家屋などの不動産の取得時に 県が課税する税金です お問い合わせ先 神奈川県藤

やさしい税金教室

1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

(1) 相続税の納税猶予制度の概要 項目 納税猶予対象資産 ( 特定事業用資産 ) 納税猶予額 被相続人の要件 内容 被相続人の事業 ( 不動産貸付事業等を除く ) の用に供されていた次の資産 1 土地 ( 面積 400 m2までの部分に限る ) 2 建物 ( 床面積 800 m2までの部分に限る

給与所得控除額の改正前後の比較 改正前 改正後 給与等の収入金額給与所得控除額給与等の収入金額給与所得控除額 180 万円以下 収入金額 40% 65 万円に満たない場合は 65 万円 180 万円以下 収入金額 40%-10 万円 55 万円に満たない場合は 55 万円 180 万円超 360 万

改正された事項 ( 平成 23 年 12 月 2 日公布 施行 ) 増税 減税 1. 復興増税 企業関係 法人税額の 10% を 3 年間上乗せ 法人税の臨時増税 復興特別法人税の創設 1 復興特別法人税の内容 a. 納税義務者は? 法人 ( 収益事業を行うなどの人格のない社団等及び法人課税信託の引

相続税計算 例 不動産等の評価財産の課税評価額が 4 億 8 千万円 生命保険金の受取額が 2 千万円 現金 預金等が 4 千万円 ローン等の債務及び葬式費用等が 3 千万円である場合の相続税を計算します 相続人は妻と 2 人の子供の 3 人です ( 評価額を計算するには専門知識を要します 必ず概算

基本資料1-平成25年税制改正ポイント(表紙).pdf

税幅を 1% ずつ小刻みに引き上げるべきであるといった意見も浮上しており 予定通り引上げが実施されるかは 不透明な状況です Q 消費税増税で住宅取得時の税負担は どのくらい増加しますか A そもそも住宅購入にかかる消費税は 土地にはかからず新築物件なら建物部分のみです 仮に図表 1の モデル のよう

図表 2 住宅ローン減税の拡充 消費税率が 5% の場合 消費税率が 8% または 10% の 場合 適用期間 ~2014 年 3 月 2014 年 4 月 ~2017 年末 最大控除額 (10 年間合計 ) 200 万円 (20 万円 10 年間 ) 400 万円 (40 万円 10 年間 ) 控

設 拡充又は延長を必要とする理由 関係条文 租税特別措置法第 70 条の 2 第 70 条の 3 同法施行令第 40 条の 4 の 2 第 40 条の 5 同法施行規則第 23 条の 5 の 2 第 23 条の 6 平年度の減収見込額 百万円 ( 制度自体の減収額 ) ( - 百万円 ) 東日本大震

土地の譲渡に対する課税 農地に限らず 土地を売却し 譲渡益が発生すると その譲渡益に対して所得税又は法人税などが課税される 個人 ( 所得税 ) 税額 = 譲渡所得金額 15%( ) 譲渡所得金額 = 譲渡収入金額 - ( 取得費 + 譲渡費用 ) 取得後 5 年以内に土地を売却した場合の税率は30

(3) 居住用財産の買換えに伴う長期譲渡所得の課税の特例の適用期限 ( 平成 29 年 12 月 31 日 ) を延長する Ⅱ. 時代を先取りするまちづくりの推進税制 1. 国家戦略特区に係る特例の延長 拡充 (1) 我が国の大都市に世界中からヒト モノ カネ 情報を呼び込む魅力的なまちづくりを推進

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

第 7 章 間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 52ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期

要望理由 (1) 政策目的我が国の住宅ストックのうち 高齢者が安心し自立して暮らせるバリアフリー化された住宅は極めて限られている状況を踏まえ サービス付き高齢者向け住宅の供給を促進することにより 高齢者に適した住まいの確保を図る (2) 施策の必要性本特例措置により 1 高度のバリアフリー化 2 安

普及 促進を通して 豊かな国づくりに貢献していきたいと考えている 住宅は国民生活の基盤として生命や財産を守る機能を果たすとともに まちなみや地域のコミュニティを形成する 社会的資産 である これからの ストック型社会 住宅の長寿命化時代 にふさわしい税制のあり方について真摯な議論を行い 国民の理解を

< F31322D89FC90B390C C18F578D8692C7985E5B315D2E6A74>

2. 適用を受けるにあたっての 1 相続発生日を起算点とした適用期間の要件 相続日から起算して 3 年を経過する日の属する年の 12 月 31 日まで かつ 特例の適用期間である平成 28 年 4 月 1 日から平成 31 年 12 月 31 日までに譲渡することが必要 例 平成 25 年 1 月

平成 31 年度 税制改正の概要 平成 30 年 12 月 復興庁

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

東京太郎様 Inheritance Report 相続診断書 弁護士法人 税理士法人リーガル東京 平成 30 年 8 月 20 日作成

消費税率引上げ時期の変更に伴う税制上の措置

#210★祝7500【H30税法対策】「登録免許税ほか」優先暗記30【宅建動画の渋谷会】佐伯竜PDF

平成 29 年度税制改正要望 平成 28 年 9 月 5 日一般社団法人不動産協会 我が国の経済は緩やかな回復を続けているが 世界経済のリスクなどにより 先行きは不透明な状態となっている 我が国の経済がデフレからの脱却を確実なものとし GDP を拡大していくためには 経済効果の高い大都市が牽引すると

平成16年版 真島のわかる社労士

の範囲は 築 20 年以内の非耐火建築物及び築 25 年以内の耐火建築物 ((2) については築 25 年以内の既存住宅 ) のほか 建築基準法施行令 ( 昭和二十五年政令第三百三十八号 ) 第三章及び第五章の四の規定又は地震に対する安全上耐震関係規定に準ずるものとして定める基準に適合する一定の既存

この特例は居住期間が短期間でも その家屋がその人の日常の生活状況などから 生活の本拠として居住しているものであれば適用が受けられます ただし 次のような場合には 適用はありません 1 居住用財産の特例の適用を受けるためのみの目的で入居した場合 2 自己の居住用家屋の新築期間中や改築期間中だけの仮住い

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

3. 住宅税制 消費税率の引上げに伴う一時の税負担の増加による影響を平準化し 及び緩和する観 点から 住宅税利について以下のとおり所要の措置を講じます 住宅ローン減税を平成 26 年 1 月 1 日から平成 29 年末まで 4 年間延長し その期間のうち平成 26 年 4 月 1 日から平成 29

住宅取得等資金の贈与に係る贈与税の非課税制度の改正

はじめに我が国経済は アベノミクスによるデフレからの脱却に向けた大胆な金融政策や財政出動 規制緩和などにより 株価の上昇 賃金水準の向上 雇用の拡大など明るさを取り戻しつつある しかし 地方経済や中小事業者にまで経済政策の効果が十分に行き渡ったとはいえず 今後経済の好循環が隅々まで拡大されることが期

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

約 6 倍になると予測されており これら高経年マンションが増えていく中 経年による建物 設備の劣化等に対応するための大規模修繕や改修等の資金不足の問題が深刻化している 今後 良質なマンションを維持していくためにも 特にマンション共用部のリフォームについての支援が急務である (4) 賃貸住宅のリフォー

Microsoft PowerPoint - 【別添1】23税制改正の概要.pptx

<4D F736F F D20837A815B B83578C668DDA BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D81762E646F63>

相続税・贈与税の基礎と近年の改正点

スライド 1

図表 1 消費税率引上げに伴う住宅着工の影響 ( 平成 9 年 ) 1995( 平成 7) 年度 1996( 平成 8) 年度 1997( 平成 9) 年度 (4 月 1 日に消費税 (5%) 導入 ) 1998( 平成 10) 年度 住宅着工戸数 前年からの増減 1,485 万戸 - 1,630

< F2D A91B C FC90B38E9197BF>

<4D F736F F F696E74202D C590A789FC90B38A BC D96B189DB92F18F6F816A>

[2] 税率構造の見直し 相続税の税率構造が現行の6 段階から8 段階に変更されるとともに 最高税率が 50% から 55% に引き上げられることとなりました ただし 各法定相続人の取得金額が2 億円以下の場合の税率は と変わりありません この改正は 平成 27 年 1 月 1 日以後に相続または遺

平成 30 年度の税制改正に関する要望 一般社団法人全国建設業協会会長近藤晴貞 平素は 建設業界に対し一方ならぬご配慮を賜り 厚く御礼申し上げます 平成 29 年度公共事業関係の当初予算は ほぼ横ばいながら 5 年連続の微増となりました また 国土交通省関係予算では 当初予算で初となる ゼロ国債 を

住宅税制の概要 1 住宅の取得に係る税制 ( 注 ) を付した部分は 平成 22 年度税制改正により改正されたもの ( 1) 所得税 住宅ローン減税 ( 租 41) ( 国税 ) 住宅の新築 取得又は増改築等をした場合 10 年間 住宅ローン等の年末残 個人住民税 高の1.0%( 長期優良住宅につい

2. 控除の適用時期 Q. 12 月に取得した自宅の所在地に 年末までに住民票を移しましたが 都合で引っ越しが翌年になってしまった場合 住宅ローン控除はいつから受けることになりますか A. 住宅ローン控除の適用を受けるためには 実際に居住を開始することが必要です したがって 住民票を移した年ではなく

資産運用として考える アパート・マンション経営

四国中央市住宅マスタープラン 概要版 平成 30 年 3 月四国中央市 Since

参考 平成 27 年 11 月 政府税制調査会 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する論点整理 において示された個人所得課税についての考え方 4 平成 28 年 11 月 14 日 政府税制調査会から 経済社会の構造変化を踏まえた税制のあり方に関する中間報告 が公表され 前記 1 の 配偶

2. 省エネ改修工事 耐震改修工事をした場合の所得税額の特別控除に係る工事範囲の拡充 (1) 改正の趣旨 背景 新築の長期優良住宅の認定基準制度に加え 平成 28 年 2 月 増改築による長期優良住宅の認定基準が制定された 長期優良住宅であると認定されることで 税制上様々な優遇措置を受けることができ

土地建物等の譲渡損失は 同じ年の他の土地建物等の譲渡益から差し引くことができます 差し引き後に残った譲渡益については 下記の < 計算式 2> の計算を行います なお 譲渡益から引ききれずに残ってしまった譲渡損失は 原則として 土地建物等の譲渡所得以外のその年の所得から差し引くこと ( 損益通算 )

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B382C98AD682B782E D5F E646F63>

公的な住宅改修制度について

(0830時点)PR版

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

Microsoft Word 役立つ情報_税知識_.doc

2. 二世帯住宅と特定居住用宅地等 [1] 区分所有なし : 外階段 / 親族が取得する場合 Q. 被相続人 A が所有する宅地の上に A の所有する建物があり 1 階に A が居住し 2 階に子 B とその家族が居住しています ( 建物内部では行き来ができない構造 ) A と B は別生計です こ

N 譲渡所得は 売却した土地や借地権 建物などの所有期間によって 長期譲渡所得 と 短期譲渡所得 に分けられ それぞれに定められた税率を乗じて税額を計算します この長期と短期の区分は 土地や借地権 建物などの場合は 売却した資産が 譲渡した年の1 月 1 日における所有期間が5 年以下のとき 短期譲

建設の施工企画 特集 5 長寿命化 維持管理 リニューアル 住宅の長寿命化への取組 国土交通省住宅局住宅生産課 今後の住宅政策においては これまでの つくっては壊す フロー消費型社会から いいものをつくっ て きちんと手入れして 長く大切に使う という ストック重視型への転換を図ってい

以下本人の給与収入速報 平成 29 年度税制改正解説所得課税 ~ 配偶者控除及び配偶者特別控除の見直し 2 配偶者の給与収入が 万円超 15 万円以下の場合の改正案の控除額及び改正前後の影響について 配偶者特別控除 配偶者の給与収入 万円超 15 万円 15 万円以上 11 万円 11 万円以上 1

固定資産税等の概要及び税収動向等 3-1

間にその者の居住の用に供したときに 一定の要件の下で そのバリアフリー改修工事等にあてるために借り入れた住宅借入金等の年末残高 (1,000 万円を限度 ) の一定割合を5 年間所得税の額から控除できます なお 53ページの増改築に係る住宅ローン控除制度との選択適用になります 1 控除期間 5 年間

Ⅱ. 時代を先取りするまちづくりの推進税制 1. 都市再生促進税制の延長 都市再生を引き続き強力に推進し 都市の国際競争力を一段と強化するために 以下の 都市再生促進税制の特例措置の適用期限 ( 平成 31 年 3 月 31 日 ) を延長する (1) 特定都市再生緊急整備地域に係る特例 税 目 特

13全日総第16号

第 5 章 N

Transcription:

平成 25 年度住宅 土地関連税制改正要望 住宅関連予算要望 平成 24 年 8 月 2 日社団法人住宅生産団体連合会

平成 25 年度住宅 土地関連税制改正 住宅関連予算要望 ( 社 ) 住宅生産団体連合会 日本国内は 東日本大震災からの復興需要から明るさが見えてきてはいるが ヨーロッパの金融不安の再燃による経済の不透明感やその影響による中国をはじめとする新興国の経済成長率の鈍化 更に日本の株安円高などの不安定要因により経済の先行きが見通せない状況となっている また 高齢化社会への対応と財政規律に向けて 社会保障と税の一体改革関連法案が衆議院で可決され 消費税率は 2014 年 4 月から 8% に 2015 年 10 月から 10% に引き上げられることとなった その前提としては デフレ脱却と経済成長への道筋を描き 需給ギャップの解消が最重要と課題となっている このような状況の中 今後の高齢社会やエネルギー問題の解決に向けて多くの課題が山積している これらの課題解決に対して 住宅や住宅関連サービスが果たす役割もますます重要なものになってくると思われる 昨年度には 住生活基本計画の見直しが行われ 課題解決に向けて数値目標とロードマップが示されたところであるが これらの目標達成のためには 税制 予算 金融面から支援が必要不可欠である 住宅の消費税問題についても 住宅政策の根幹に係ることであり 住生活基本計画の本質論の中で住宅に係る消費税や租税特別措置 予算のあり方が問われるべきである また 社会保障と税の一体改革の中で 特に社会保障分野における住宅の果たす役割についても充分な議論が行われることが大切である 日本の国民 特に子育て世代が少し努力すれば住宅が取得できるような夢のある環境を整備することが国の安定に繋がり 個人においては明日への活力となるような生活基盤が築かれることとなる また リタイア後においては その資産を有効に活用して豊かな老後を暮らせるような夢のあるストーリーを描くことが重要である こうした観点から 住宅生産団体連合会では平成 25 年度住宅 土地関連税制改正 住宅予算編成に対して 以下の措置を要望する 重点項目 Ⅰ. 住宅に係る消費税の負担軽減について Ⅱ. 日本経済の活性化 Ⅲ. 住宅のゼロエネルギー化など政策課題への対応 Ⅳ. 中小事業者への支援 1

Ⅰ. 住宅に係る消費税の負担軽減について 住宅は 国民生活の基盤であり社会安定の基礎である また 日本経済を支える内需の大きな柱である このため 消費税率の引上げに当っては 国民の住生活向上の妨げとならないよう また 住宅投資の縮小を招かないよう 現行以上国民の負担を増加させないための軽減措置が必要である 1 住宅は 生活の基盤であり 社会安定の基礎である 消費税の負担増は 多くの国民から住まいづくりの夢を奪いかねない 2 長期にわたって使用する住宅に対して 消費税を取得時に一括課税するのは過重且つ不合理である 3 消費税の負担増は 省エネルギー化 耐震化 長寿命化など住宅の質向上に係る重要課題への対応を遅らせ または逆行させる 4 消費税率の引上げによる駆け込み需要とその反動減は 住宅市場の混乱や縮小を招き 日本経済や雇用に大きな打撃となる 5 多くの諸外国では 住宅の消費税については政策的に軽減措置が講じられている 具体的には 住宅を取得した者に対して 消費税率 5% を超える部分に相当する金額を還付又は給付するなど特段の措置を講ずることを要望する 1 消費税の負担増は非常に重く 不動産流通税の減額や住宅ローン減税の拡充など他の税目での軽減措置では到底及ばない 2 国民が安心して住宅取得計画を立案出来るよう 単年度毎の予算措置や期限のある特例措置ではなく 法律に基づく恒久的且つ安定的な制度とすることが必要である 3 現在 住宅取得を計画している国民が安心して進められるようにするためには 早急に具体的な軽減措置を示すことが必要である 4 賃貸住宅については 取得価格の上昇が家賃の引上げや賃貸経営の採算悪化による新規供給の減少などを招き 多くの課題を抱える賃貸住宅の水準向上の妨げとなる また 賃貸住宅は 全建築戸数の4 割を占めており 駆け込み需要とその反動減による影響は無視できない このため 賃貸住宅の取得についても 多くの諸外国と同様の軽減措置を講ずる必要がある 2

Ⅱ. 日本経済の活性化に向けて 日本経済の当面の課題は デフレを脱却し 経済を成長軌道に乗せて行くこ とである そのためには 今後の低炭素社会や高齢社会に向けて 積極的に投 資が行われ 需要が創造されるよう総合的な政策を実行することが重要である 1. 住宅用家屋に対する登録免許税の軽減措置の延長又は手数料化住宅取得には多岐多重に課税されており 登録免許税については金額の多寡ではなく 事務手数料として取り扱うべきである 現行制度を継続する場合には 住宅取得者の負担軽減の見地から引き続き延長すべきである 現行制度 適用期限: 平成 25 年 3 月 31 日 所有権保存登記( 新築のみ ): 固定資産税評価額 0.15%( 本則 0.4%) 所有権移転登記( 売買 贈与 ): 固定資産税評価額 0.3%( 本則 2%) 抵当権設定登記: 借入金額 0.1%( 本則 0.4%) 2. 土地の売買等に係る登録免許税の軽減措置の延長デフレ経済が続く中 資産のデフレを食い止めるためには土地の流動化を促進することが必要であり 現行の軽減税率は据え置くべきである 現行制度 適用期限: 平成 25 年 3 月 31 日 所有権移転登記( 土地 ): 固定資産税評価額 1.5%( 本則 2%) 3. 不動産譲渡及び建設工事請負契約書に係る印紙税の廃止又は軽減特例の延長 電子商取引が広く行われている現状や重層的取引の不公平感等を考慮すれば 印紙税 は廃止すべきである 住宅取得時には多岐多重に課税されており 廃止が難しい場合に は現状の軽減特例は延長すべきである 現行制度 適用期限: 平成 25 年 3 月 31 日 ( 例 ) 契約金額 本則税額 軽減税率 1 千万円超 5 千万円以下 2 万円 1 万 5 千円 5 千万円超 1 億円以下 6 万円 4 万 5 千円 1 億円超 5 億円以下 10 万円 8 万円 3

( 予算 ) 4. フラット35Sエコの金利優遇措置の継続デフレ脱却と経済成長を軌道に乗せるために 金融面から良質な住宅の普及促進を支援することが極めて重要である 特に住宅取得層の所得がこの 10 年間大きく減少している中 住宅金融支援機構の長期固定の低利融資は 30 代の子育て世代への大きな支援となると共に将来の金利上昇に対するリスクヘッジとなっている この制度により省エネルギー住宅などの良質な持家促進が図られることは 将来の良質なストックの流通促進や資産活用などの市場活性化にも寄与するものとなる 4

Ⅲ. ゼロエネルギー住宅など政策課題への対応 昨年度に住生活基本計画の見直しが行われ 課題の解決に向けての数値目標と ロードマップが示された これらの目標実現に向けて税制 予算 金融面から の支援措置が必要不可欠である 5. 省エネ改修促進税制の拡充 延長既存住宅の省エネ化は 生活時のエネルギー削減のキーポイントであり 下記のように拡充した上で延長すべきである 要望内容 1 主たる居室の省エネ改修でも適用出来るように基準を緩和すべきである 2 初年度に控除しきれない金額がある場合には 翌年の所得からも控除すべきである 3 申請手続き等の簡素化や書類の統一化を図るべきである 現行制度 所得税 ( 投資型減税 ): 最大控除額 20 万円 固定資産税 :120 m2を限度に翌年分の税額を 1/3 減額 6. バリアフリー改修促進税制の拡充 延長高齢化社会の進捗で介護などの社会保障費の増大が見込まれる中 高齢者世帯住宅のバリアフリー化の促進は急務であり 下記のように拡充した上で延長すべきである 要望内容 1 高齢者の年金所得等を鑑みれば 初年度に控除しきれない金額がある場合には 翌年の所得からも控除すべきである 2 固定資産税の軽減対象面積については 省エネ改修と同等の120m2に引き上げるべきである 現行制度 所得税 ( 投資型減税 ): 最大控除額 15 万円 固定資産税 :100 m2を限度に翌年分の税額を 1/3 減額 5

7. 旧耐震住宅の建て替え促進支援制度の創設現在 耐震不足の住宅が約 1,000 万戸存在しており 平成 32 年度までに住宅の耐震化率を95% まで引き上げることが目標とされている 目標達成のためには 毎年 66 万戸の解消が必要である 1981 年以前の住宅は既に30 年以上経過しており 建替え等を含めて大胆な施策の実行が必要である 税制 所得税( 住宅ローン減税 ) 耐震等級 2 以上の良質な住宅に建て替えた場合には 所得税や住民税より減税 登録免許税 所有権保存登記や移転登記の軽減措置 固定資産税 固定資産税軽減措置の期間を5 年間とする 予算 耐震診断に対しては全て国の補助金で実施し 判定の結果建替えざるを得ない場合に は 除却費用の 2 分の 1( 上限 100 万円 ) を補助して 耐震化を促進すべきである 8. 既存住宅の買取再販に係る不動産流通税の軽減措置の創設ストック型社会への対応として 既存住宅を買取り 省エネ 耐震改修や再生可能エネルギーを活用するなどの住宅性能向上を図った上で再販する場合には 事業者が仕入れる住宅の不動産取得税及び登録免許税は非課税とすべきである ( 予算 税制 ) 9. サービス付き高齢者向け賃貸住宅に係る税制制度の拡充と安定した制度サービス付き高齢者向け賃貸住宅に対しては 高齢者の居住安定推進事業の10 年間の供給目標に対して集中的に普及促進を図るべきである そのためには 5 年程度の安定した制度として確立し 事業者が安心して計画が進められるようにすることが重要である 特に高齢者向け住宅等の事業は 社会的に意義ある事業として促進させるためには 相続税の軽減措置などの特例を拡充すべきである 6

補助金制度の継続 サービス付き高齢者向け住宅整備事業の継続(100 万円 / 戸の補助金 ) 所得税 法人税 割増償却 40%( 耐用年数 35 年未満 28%) 5 年間 * 床面積 25m2以上 / 戸 固定資産税 5 年間に亘り2/3を軽減 : 床面積要件 :30m2以上( 共用部分含 ) を 床面積 25m2以上 / 戸へ変更 不動産取得税 家屋:1 戸当り 1,200 万円控除 土地: 家屋の床面積 2 倍に当る土地面積相当分の価額を減額 * 床面積要件 :30m2以上/ 戸 床面積 25m2以上 / 戸へ変更 相続税 小規模宅地等の評価減の特例の取り扱いにおいて 貸付事業用宅地等の場合には 200m2を限度に50% の評価減が実施されているが サービス付き高齢者向け賃貸住宅については 社会的見地から一般の貸付け事業用宅地と区別し 特定事業用地等の場合と同等に400m2を限度に80% の評価減を実施すべきである ( 予算 税制 ) 10. 高齢者の住宅資産の活用促進税制の創設高齢者が住宅資産を有効に活用して 高齢者向け賃貸住宅や介護施設などに住替えを行いやすくするための支援税制を創設すべきである 不動産所得 165 歳以上の高齢者が自宅を賃貸した場合の確定申告については 一定以下の不動産 所得に対しては非課税や手続きの簡素化等の措置を実施すべきである ( 例 ) 自宅の賃貸収入 - 概算経費 ( 賃貸収入 50%)=100 万円以下 申告不要 所得税 2 高齢者が介護施設等に入所後 5 年間は一種の猶予期間として 5 年以内に自宅を譲渡した場合には居住用財産の特別控除 (3,000 万円控除 ) が適用できる特例を創設すべきである 7

* 所得税の 居住用財産の 3,000 万円控除 の高齢者向け特例 空家にしておくケース 賃貸するケース 相続人が居住するケース 施設等に入居後 5 年以内に譲渡した場合 入居後 5 年を超えて譲渡した場合 * 現状の取り扱いでは 住まなくなってから 3 年目の 12 月 31 日までに譲渡した場合に のみ適用される 賃貸に供した場合には その段階で適用要件を満たさなくなってしま う 3 高齢者が介護施設等に入居後 5 年以内に発生した相続については 下記の特例を適用 すべきである * 相続税の 小規模宅地等の評価減の特例 に関して 空家にしておくケース 賃貸にするケース 相続人等が居住するケース 入居後 5 年以内に相続が発生した場合 240 m2まで 80% 評価減 240 m2まで 80% 評価減 240 m2まで 80% 評価減 入居後 5 年を超えて相続が発生した場合 適用なし 200 m2まで 50% 評価減 240 m2まで 80% 評価減 ( 再掲 ) 11. フラット 35S エコの金利優遇の継続 ( 予算 ) 12. 先導的モデル事業への支援ゼロエネルギー住宅やエコタウンなど先導的な事業に対して支援を行い 今後の普及促進の足掛かりを築いていくことが重要である また このような先進技術の普及促進は 海外展開等も含めて戦略的な取り組みが必要である ( 予算 ) 13. 太陽光発電の余剰電力買取制度及びシステム導入支援補助金の継続家庭用エネルギーの自給率の向上は 我が国のエネルギー政策の上からも最重要課題であり引き続き支援していくことが必要である 8

特に既存住宅への普及を図るためには 強度補強の費用や技術的な援助等の支援策の 強化が必要である ( 予算 ) 14. 民生用燃料電池導入支援補助金の継続電力不足が懸念されていることから 太陽光発電と並び家庭用燃料電池の普及促進は重要な課題であり 引き続き支援を継続することが重要である 特に家庭用の燃料電池は 日本がリードしている技術であり 今後の海外展開等も含めて戦略的な配慮が必要である ( 予算 ) 15. スマートハウス関連アイテムの導入支援制度の継続家庭用電気使用量の分散化や効率的な利用を促進すると共に非常時の停電対応のために下記のアイテムについても支援制度を継続すべきである 1 定置用リチウムイオン蓄電池導入支援制度の継続 ( 改善要望 ) 契約前予約決定通知制度は 契約後の予約でも可能のように制度の改善をお願いしたい 2エネルギー管理システム (HEMS) 導入支援制度の継続 Ⅳ. 中小事業者の支援 16. 中小事業者への支援 良質な住宅の供給促進を図るため中小事業者の技術向上や技能工の育成など の支援を継続する必要がある 1 長期優良住宅や省エネ住宅の普及促進のための補助事業の拡充 2 長期優良住宅 省エネ住宅の普及促進のための技術向上のための支援 3 技能継承のために大工等の技能者の育成支援 4リフォーム事業者の技術力向上や市場のインフラ整備のための支援 9 以上