C 言語固有の命令で全部で32 個 の関数C 言語第 1 回 C 言語って?( シラバス 1 2 回目 ) 関数型言語 コンピュータに実行してもらう命令はすべて関数の中に記述されている 関数がプロ グラム

Similar documents
C 言語第 3 回 2 a と b? 関係演算子 a と b の関係 関係演算子 等しい a==b 等しくない a!=b より大きい a>b 以上 a>=b より小さい a<b 以下 a<=b 状態 真偽 値 条件が満たされた場合 TRUE( 真 ) 1(0 以外 ) 条件が満たされなかった場合 F

プログラミング実習I

C プログラミング演習 1( 再 ) 2 講義では C プログラミングの基本を学び 演習では やや実践的なプログラミングを通して学ぶ

講習No.12

第2回講義:まとめ

C 言語第 7 回 掛け算 (multiply number) ìz1 = x1 + iy1 í îz = x + iy 割り算 (devide number) ( )( ) ( ) Þ z z = x + iy x + iy = x x - y y + i y x + x y

プログラミング基礎

PowerPoint Presentation

Microsoft PowerPoint - 説明2_演算と型(C_guide2)【2015新教材対応確認済み】.pptx

Microsoft Word - no02.doc

Microsoft PowerPoint - kougi2.ppt

4 分岐処理と繰返し処理 ( 教科書 P.32) プログラムの基本的処理は三つある. (1) 順次処理 : 上から下に順番に処理する ぶんきそろ (2) 分岐処理 : 条件が揃えば, 処理する はんぷく (3) 反復処理 : 条件が揃うまで処理を繰り返す 全てのプログラムは (1) から (3) の

Microsoft PowerPoint - 計算機言語 第7回.ppt

Microsoft Word - Cプログラミング演習(1)_2012

書式に示すように表示したい文字列をダブルクォーテーション (") の間に書けば良い ダブルクォーテーションで囲まれた文字列は 文字列リテラル と呼ばれる プログラム中では以下のように用いる プログラム例 1 printf(" 情報処理基礎 "); printf("c 言語の練習 "); printf

プログラミング基礎

char int float double の変数型はそれぞれ 文字あるいは小さな整数 整数 実数 より精度の高い ( 数値のより大きい より小さい ) 実数 を扱う時に用いる 備考 : 基本型の説明に示した 浮動小数点 とは数値を指数表現で表す方法である 例えば は指数表現で 3 書く

memo

ポインタ変数

PowerPoint プレゼンテーション

ゲームエンジンの構成要素

<4D F736F F D20438CBE8CEA8D758DC F0939A82C282AB2E646F63>

Microsoft PowerPoint - 第3回目.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - CproNt02.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - prog04.ppt

1. 関数 scanf() 関数 printf() は変数の値を画面に表示しますが それに対し関数 scanf() はキーボードで入力した値を変数に代入します この関数を活用することで対話式 ( ユーザーの操作に応じて処理を行う ) プログラムを作ることができるようになります 整数の和

Microsoft PowerPoint - kougi4.ppt

Prog1_6th

gengo1-2

Cプログラミング1(再) 第2回

講習No.1

Taro-ファイル処理(公開版).jtd

ポインタ変数

gengo1-12

2006年10月5日(木)実施

プログラミング基礎

gengo1-12

Microsoft Word - no15.docx

PowerPoint プレゼンテーション

プログラミング実習I

Microsoft Word - no103.docx

情報処理演習 B8クラス

Microsoft PowerPoint - lec10.ppt

スライド 1

4 月 東京都立蔵前工業高等学校平成 30 年度教科 ( 工業 ) 科目 ( プログラミング技術 ) 年間授業計画 教科 :( 工業 ) 科目 :( プログラミング技術 ) 単位数 : 2 単位 対象学年組 :( 第 3 学年電気科 ) 教科担当者 :( 高橋寛 三枝明夫 ) 使用教科書 :( プロ

kiso2-03.key

演習課題No12

演算増幅器

Microsoft PowerPoint - 3.ppt [互換モード]

ポインタ変数

2 / 26 平成 26 年 4 月 11 日 ( 金 ) 午後 1 時 9 分 Visual C Express の使用法 ( 東海大学理学部物理学科 ) 無償で利用できる開発環境 (Windows XP 以降 ) Visual Studio 2010 Express

文字列 2 前回の授業ではコンピュータ内部での文字の取り扱い 文字型の変数 文字型変数への代入方法などを学習した 今回は 前回に引き続き 文字処理を学習する 内容は 標準入出力 ( キーボード ディスプレイ ) での文字処理 文字のファイル処理 文字を取り扱うライブラリ関数である 標準入出力 Lin

Prog1_12th

プログラミング方法論 II 第 14,15 回 ( 担当 : 鈴木伸夫 ) 問題 17. x 座標と y 座標をメンバに持つ構造体 Point を作成せよ 但し座標 は double 型とする typedef struct{ (a) x; (b) y; } Point; 問題 18. 問題 17 の

02: 変数と標準入出力

JavaプログラミングⅠ

Microsoft PowerPoint - prog03.ppt

/*Source.cpp*/ #include<stdio.h> //printf はここでインクルードして初めて使えるようになる // ここで関数 average を定義 3 つの整数の平均値を返す double 型の関数です double average(int a,int b,int c){

Microsoft PowerPoint - 4.pptx

Microsoft Word - 3new.doc

kiso2-09.key

Prog1_10th

Microsoft Word - Training10_プリプロセッサ.docx

PowerPoint プレゼンテーション

ファイル入出力

02: 変数と標準入出力

情報工学実験 C コンパイラ第 2 回説明資料 (2017 年度 ) 担当 : 笹倉 佐藤

gengo1-12

演算増幅器

Microsoft Word - no11.docx

問 2 ( 型変換 ) 次のプログラムを実行しても正しい結果が得られない 何が間違いかを指摘し 正しく修正せよ ただし int サイズが 2 バイト long サイズが 4 バイトの処理系での演算を仮定する #include <stdio.h> int main( void ) { int a =

講習No.9

Microsoft Word - Cプログラミング演習(3)

計算機プログラミング

C C UNIX C ( ) 4 1 HTML 1

プログラミング基礎

Microsoft PowerPoint - prog03.ppt

memo

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - no13.docx

数値計算

02: 変数と標準入出力

ポインタ変数

Microsoft PowerPoint - C言語の復習(配布用).ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - 4.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - 12.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - 13.ppt [互換モード]

DVIOUT

kiso2-06.key

Prog1_15th

PowerPoint Presentation

Microsoft PowerPoint ppt

関数の呼び出し ( 選択ソート ) 選択ソートのプログラム (findminvalue, findandreplace ができているとする ) #include <stdiu.h> #define InFile "data.txt" #define OutFile "surted.txt" #def

Microsoft PowerPoint - prog06.ppt

Microsoft PowerPoint - 2.ppt [互換モード]

関数の呼び出し ( 選択ソート ) 選択ソートのプログラム (findminvalue, findandreplace ができているとする ) #include <stdio.h> #define InFile "data.txt" #define OutFile "sorted.txt" #def

ファイル入出力

arduino プログラミング課題集 ( Ver /06/01 ) arduino と各種ボードを組み合わせ 制御するためのプログラミングを学 ぼう! 1 入出力ポートの設定と利用方法 (1) 制御( コントロール ) する とは 外部装置( ペリフェラル ) が必要とする信号をマイ

Microsoft PowerPoint - 12.ppt [互換モード]

DVIOUT

Transcription:

1 Visual Studio 2010 Express の使用法 (PDF ファイルでの配布 :VS2010.pdf) http://www.sp.u-tokai.ac.jp/~yasue/ffn/vs2010.pdf 物理学科のホームページ (http://www.sp.u-tokai.ac.jp/) 右下の 研究室サイト の 素粒子理論. 安江研 から移動 左側のメニュー C 言語 から移動 C 言語による微分方程式の解法 から移動 2011 年度 ~(Visual Studio 2010) にある Visual Studio 2010 (Express) の使用法

C 言語固有の命令で全部で32 個 の関数C 言語第 1 回 C 言語って?( シラバス 1 2 回目 ) 2 http://phys21.cool.ne.jp/physjpn/c_lect.htm 1 関数型言語 コンピュータに実行してもらう命令はすべて関数の中に記述されている 関数がプロ グラムの実行単位 2 関数って? いくつかの関数を組み合わせ コンピュータへ命令をする 関数 :y=f(x) 文字 を変数に与えると 文字数 を出力する関数:strlen y = strlen ( Hello ) x = Hello y = strlen(x) y=5 C プログラム開発会社のプロたちが作った 自作関数 : だいたい全世界共通 個人が勝手に作る関数 : ひとりひとり違っ ている だけど 最初にコンピュータが実行する関数 ( 命令 ) は main() に決まっている ソースプログラム関数 = 実行単位 Cの実行文 標準関数 自作関数など関数 = 実行単位 Cの実行文 標準関数 自作関数など関数 = 実行単位 Cの実行文 標準関数 自作関数など 全体がひとつ 3 コンパクトな言語仕様 ( 教科書 56 ページの 3 2 2 関数 参照 ) 予約語 ( キーワード ) は各種の指示を行う命令 全部で32 個 このなかには 画面に文字を表示する とか ディスクにデータを書き込む などという 入出力 の機能はない すべて 関数 として実現されている このような基本的な関数がないとコンピュータとやり取りできないので 必ず標準ライブラリ関数として予め用意されている 全

3 世界的に共通なように ISO C( 国際標準化機構準拠 C)/ANSI C( 米国規格協会準拠 C) として定められている 入力 : キーボード マウス出力 : 画面 プリンター ファイル 標準入出力関数で記述 仕様書として準備されており C プログラム開発会社のプロ達が作った stdio.h にその内容が書かれている stdio=standard input-output= 標準入出力 h =header= ヘッダー 4 データ型が豊富 C 言語で使う数値として単なる数値 ( データ ) とコンピュータ記憶場所を特定するためのアドレスがある 単なる数値には 文字を数値として表す 文字型 整数を表す 整数型 短い整数型 長い整数型 小数点が使える 浮動小数点型 があり アドレスを操作する 0から始まる記憶番号を表す ポインタ を備え また これらのデータ型の幾つかをひとまとめにして扱う 配列 構造体 共用体がある 5 構造化制御文 構造化 : 順次 選択 反復の 3 つの基本制御構造でプログラミングすること コンピュータへの命令は早いものから順送りされて一つ一つ順番に実行される 選択があると 選択則に従って命令を幾つか飛ばしたりして順送りをやめる また反復は もうすでに実行した命令を再び実行する 選択 ( もし ): if~else 反復 (~の間): while, for( 前もって指定 ) do~while( 後で指定 ) 分岐 ( スイッチする ): switch 制御 ( 破る 続く ): break, continue 6 プリプロセッサの使用

4 Pre( 前段階 )Processor( 処理 ): 自分にわかりやすい名前をつけて すぐに思い出せるようにする 一般形 # プリプロセッサ命令 #include=ファイルを読み込む #define= 定義する #include <stdio.h> 標準入出力 (standard input-output) 用命令群の仕様ファイル (stdio.h) を取り込む (include) #define PI 3.141592 3.141592 と記述するより PI のほうが楽 #define Gamen_ni_Hyouji(moji) printf(moji) 画面表示用関数 printf の代わりに すぐわかる Gamen_ni_Hyouji に変えておく 7 プログラムの作成過程 人間用の言葉 ( だいたい英語 ) で作成した命令群 ( プログラム ) をコンピュータ用の 言葉 (2 進数 ) に変換する ソース作成 プリプロセス コンパイル リンク ( 前処理 ) ( 翻訳 ) ( 連携編集 ) ルドソースファイル test.c ソースファイル test.c オフ シ ェクトファイル test.obj 実行ファイル test.exe フ ロク ラム記述用ファイル 必ず.c で終わる名前を付ける フ ロク ラム記述用ファイル コンヒ ュータ用ファイル 機械語に翻訳されたファイル 作成したフ ロク ラムを実行できるファイル 命令仕様書のインクルート ァイル 例えば stdio.h string.h math.h 等の読み込み その他 前もって機械語に訳されたオフ シ ェクトファイル ~.obj の読み込み 前もって機械語に訳された命令群ライフ ラリ ~.lib の読み込み

行開け字下げはTab キーで1C 言語第 1 回 5 プログラムの例 (repo1.c) 加減乗除および剰余の結果を示すプログラムです ( 太文字は強調するためです ) /* 四則演算および剰余を求めるプログラム */ #define _CRT_SECURE_NO_WARNINGS #include <stdio.h> int main(void) { int a,b; } printf("a,b の値は? >> "); scanf("%d %d", &a, &b); printf("\n"); printf("a+b=%d\n", a+b); printf("a-b=%d\n", a-b); printf("a*b=%d\n", a*b); printf("a/b=%d\n", a/b); printf("a/b の剰り =%d\n"", a%b); return 0; 実行するときは 入力画面に 数値数値 と空白を挟んで 2 つの数値を入れ Return キーを押す 例 67 89 小文字と大文字の区別あり printf ¹ Printf 命令の区切りは ; 行は人間用の見やすさのため コンピュータには無視される どちらも同じ : printf("a"); printf("b"); printf("a"); printf("b"); /* 四則演算および剰余を求めるプログラム */ #define _CRT_SECURE_NO_WARNINGS #include <stdio.h> int main(void) { } int a,b; printf("a,b の値は? >> "); return 0; 引数無い時は void と指定 注釈 ( 人間専用 ) の開始記号 注釈 ( 人間専用 ) の終了記号 <> 内のファイルを読み込む stdio.h= 入 ( キーボード ) 出力 ( 画面 ファイル ) 命令群 C のプログラムは main という関数から始まる 画面表示用関数 :printf scanf("%d %d", &a, &b); るTab printf("\n"); キーホ ート 入力用関数 :scanf printf("a+b=%d\n", a+b); printf("a-b=%d\n", a-b); printf("a*b=%d\n", a*b); printf("a/b=%d\n", a/b); 実行画面を消さずにおくため printf("a/b の剰り =%d\n", a%b); : キーホ ート でキーが押されるまで待 getchar(); ち続ける関数 :getchar 関数の値は 0 にしておこう y=main(void) で y=0 になる

文字の読み込みと表示 画面に文字を表示します printf 6 キーボードから文字を読み込みます scanf

第 1 回目レポート レポートの回数 (1 回目 ) 学生証番号と氏名を明記すること 必ず表紙を付け 最後のページ ( の添付用 ) を表紙の次に入れる (A4 レポート用紙使用のこと ) 7 1) repo1.c のプログラムとその実行結果を提出すること 2) 画面上で 改行させる ( 一行下に移る ) には printf の 内のどんな記号を使ってるか 推測して答えよ 提出例 ( 使える表紙は次のページから ) コンヒ ュータ物理学演習 Ⅱ 第 1 回目月日学籍番号氏名 第一回目レポートレポートの回数 ( 一回目 ) 学生証番号と氏名を明記すること必ず表紙を付け 次ページの添付用を表紙の次に入れる (A4 レポート用紙使用のこと ) 1)repo1.c のプログラムとその実行結果を提出すること 2) 画面上で 改行させる ( 一行下に移る ) には printf の 内のどんな記号を使ってるか推測して答えよ 1) プログラムと実行結果 /* 四則演算および剰余を求めるプログラム */ #include <stdio.h> int main(void) { int a,b; printf("a,b の値は? >> "); scanf("%d %d", &a, &b); printf("\n"); printf("a+b=%d\n", a+b); printf("a-b=%d\n", a-b); printf("a*b=%d\n", a*b); printf("a/b=%d\n"", a/b); printf("a/b の剰り =%d\n"", a%b); return 0; } 2) 1 ページ目 2 ページ目 3 ページ目 次ページの添付用

8 コンピュータ物理学演習 Ⅱ 第 1 回目 月日提出 学籍番号 氏名

第 1 回目レポート ( 添付用 ) 9 1)repo1.c のプログラムとその実行結果を提出すること 2) 画面上で 改行させるには printf の 内のどんな記号を使ってるか推測して答えよ