地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律(第7次地方分権一括法)の概要

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第8次地方分権一括法による認定こども園法及び子ども・子育て支援法の改正等について

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私立幼稚園の新制度への円滑移行について

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- 2 - 収納した歳入を その内容を示す計算書(当該計算書に記載すべき事項を記録した電磁的記録(電子的方式 磁気的方式その他人の知覚によつては認識することができない方式で作られる記録であつて 電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう 以下同じ )を含む )を添えて 会計管理者又は指定金融機

- 1 - 地方自治法施行令第百七十四条の三十九第三項による土地区画整理法第五十五条の読替え(は読替部分)(は当然読替部分)(は改正に係る読替部分)改正後の地方自治法施行令第百七十四条の三改正前の地方自治法施行令第百七十四条の三十読替前の土地区画整理法第五十五条十九第三項による読替後の土地区画整理法

幼児教育 保育の無償化の実施について 1 子ども 子育て支援新制度の趣旨に沿った無償化の実施を! 子ども 子育て支援新制度 では 一人ひとりの子どもが健やかに成長することができる社会 子どもの最善の利益が実現される社会を目指しています まずこの目指すべき姿に沿った幼児教育 保育の無償化を図るべきです

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平成 26 年地方分権改革に関する提案募集要項 内閣府地方分権改革推進室 1 趣旨内閣府地方分権改革推進室では 地方分権改革に関する提案募集の実施方針 ( 平成 26 年 4 月 30 日地方分権改革推進本部決定 ) に基づき 地方分権改革に関する全国的な制度改正に係る提案を募集します 2 提案の主

 

別表 独自基準の概要 項目国基準県条例本市条例 ( 案 ) 職員配置 ( 調理員 嘱託医 ) 規定なし 規定なし 調理員 嘱託医を必置とする ( ただし調理業務を委託又は外部搬入する場合は調理員不要 ) 嘱託医について 既存幼稚園が幼稚園型認定こども園の認定を受ける場合は 学校保健安全法で規定されて


目次 1 権限の移譲について 問 1 放送法改正に伴う権限移譲とは何か 問 2 小規模施設特定有線一般放送とは何か 2 届出について 問 3 なぜ届出が必要なのか 問 4 基幹放送とは何か 問 5 引込端子の数とは何か 問 6 有料放送とは何か 問 7 同時再放送とは何か 問 8 区域外再放送とは何

農地中間管理機構 ( 仮称 ) の制度の骨格 ( 案 ) 資料 農地中間管理機構の指定都道府県のコントロールの下に適切に構造改革 生産コスト引下げを推進するため 都道府県段階に設置する 1 都道府県知事は 農地中間管理事業を公平かつ適正に行うことができる法人 ( 地方公共団体の第 3セク

3 保育の必要性の認定の対象とはならない場合 ( 例 : 専業主婦家庭等 ) どのような施設の利用が無償化の対象になりますか 3 歳から5 歳までの子供について 幼稚園 認定こども園 (4 時間相当分 ) は無償化の対象となります なお この場合 預かり保育は無償化の対象となりません このほか 就学

地方自治関連立法動向 第5集 第193常会~第195特別会

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ただし 森林の土地の所有権の取得と併せて 当該森林について法第 10 条の2の規定に基づく開発行為の許可を受けて他の用途へ転用する場合など 地域森林計画の対象とする森林から除外されることが確実であるときは 届出書の提出を要さないものとして運用して差し支えない (2) 土地の所有者となった日届出書の提

( 補助金の交付申請 ) 第 4 条補助金の交付を受けようとする保護者 ( 以下 申請者 という ) は 大阪狭山市私立幼稚園就園奨励費補助金交付申請書 ( 様式第 1 号 ) を市長に提出しなければならない ( 補助金の交付決定 ) 第 5 条市長は 前条の申請があった場合は 内容を審査し適当と認

第3章 指導・監査等の実施

3歳未満児3歳以上児教育標準時間 2 保育の必要量の認定 の導入 新制度では パートタイマーなど短時間就労の保護者のお子さんも 公的保育が利用できるように 保育の必要量の認定 が導入されます 保護者の就労状況等に応じて 保育標準時間 保育短時間 の認定がされます 保育短時間 保育標準時間 3 号認定

4 釧路市 八王子市 都市公園に設置できる施設 ( 児童館 地縁団体の会館施設 ) の明確化 ( 都市公園法 ) 地域のニーズに応じ 都市公園内に児童館 地縁団体 ( 自治会等 ) の会館施設を設置できることを明確化することにより 子どもと子育て世代が暮らしやすい生活環境の充実や地域活動の活性化につ

道州制基本法案(骨子)

改正要点マニュアル

番号法別表第二の 28 の項 地方税法その他の地方税に関する法律及びこれらの法律に基づく条例による地方税の賦課徴収に関する事務であって主務省令で定めるもの 又は共済組合等 番号法別表第二の 29 の項 地方税法その他の地方税に関する法律及びこれらの法律に基づく条例による地方税の賦課徴収に関する事務で

Microsoft Word - 表紙 雛形(保険者入り)高齢者支援課180320

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【資料3】「児童福祉法等の一部を改正する法律」の概要(7.22現在)

(頭紙)公布通知

48

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当該イ又はロに定める者 に改め 同号に次のように加える イ製造業者等であつて その主たる事務所並びに事業所 工場及び店舗が一の都道府県の区域内のみにあるもの(ロに規定する指定都市内製造業者等を除く 以下この条において 都道府県内製造業者等 という )当該都道府県の知事ロ製造業者等であつて その主たる

分権説明資料_運営協議会用

農業委員会法改正の全体像 農業委員会が その主たる使命である 農地利用の最適化 ( 担い手への集積 集約化 耕作放棄地の発生防止 解消 新規参入の促進 ) をより良く果たせるようにする 農業委員会 都道府県農業会議 全国農業会議所 農業委員会業務の重点化 農業委員会の業務の重点は 農地利用の最適化の

 

3 前項の規定にかかわらず 満 3 歳以上の子どもの教育及び保育時間相当利用児の保育に従事する職員は 保育士の資格を有する者でなければならない ただし 幼稚園型認定こども園又は地方裁量型認定こども園にあっては 保育士の資格を有する者を当該職員とすることが困難であると認められるときは 幼稚園の教員の免

義務付け 枠付けの見直し ( 第 4 次見直し ) に係る提案事項等一覧 総務省 < 義務付け 枠付けの見直し > 法律名条項提案等の概要閣議決定文 地方独立行政法人法第 92 条第 1 項等 < 地方独立行政法人の合併 減資の可能化 > 地方独立行政法人の合併に関する手続を定めることとする 地方独


万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

子ども・子育て支援新制度の解説資料 1.制度概要 その1

社会福祉協議会 公営住宅法第二条第十六号に規定する事業主体である又は 番号法別表第二の 27 の項 番号法別表第二の 30 の項 番号法別表第二の 31 の項 地方税法その他の地方税に関する法律及びこれらの法律に基づく条例による地方税の賦課徴収に関する事務であって主務省令で定めるもの 社会福祉法によ

子ども・子育て支援新制度におけるマイナンバー導入に係るFAQ

私立幼稚園教育振興補助金交付要綱 ( 趣旨 ) 第 1 県は, 私立幼稚園の教育条件の維持及び向上並びに私立幼稚園に在園する幼児に係る修学上の経済的負担の軽減を図るとともに私立幼稚園の経営の健全性を高め, もって私立幼稚園の健全な発達に資するため, 私立幼稚園における教育に係る経常的経費について,

意見聴取の目的 教育 保育施設 地域型保育事業 の運営開始の申請がなされた場合 佐賀市は 佐賀市子ども 子育て会議 で意見を聴取し を設定しなければなりません 新規設定のみ意見聴取 定員の変更については 会議の意見聴取は不要 事業開始までの流れ 1 都道府県 市町村による施設の認可 2 市町村による

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この制度は 2003 年 9 月 2 日から施行され 旧 地方自治法 244 条の2による管理委託を行ってきた 公の施設 の場合は 3 年間 ( 経過措置 ) の間に自治体が指定管理者制度に移行することになっている 現時点で 指定管理者制度導入のため 1 指定の手続きについて一般ルールとして定めた自

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ナショナル・トラスト税制関係通知

世帯に付き10,000 円以内とする 2 助成金の交付の対象となる空気調和機器の稼働期間 ( 以下 交付対象期間 という ) は 7 月から10 月までとする 3 助成金の交付の申請をした者 ( 以下 申請者 という ) が 交付対象期間の一部について第 6 条に規定する資格に適合しない場合は 助成

平成27年度税制改正要望結果について

2 農業委員会の運営 2 農業委員会は 市町村長が議会の同意を得て任命した 農業委員 で組織され 農業委員は 合議体としての意思決定 ( 農地の権利移動の許可 不許可の決定など ) を担当 農業委員会は 農地利用最適化推進委員 ( 以下 推進委員 という ) を委嘱し 推進委員は 担当区域における農

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番号制度の実施に伴う社会保障関係システムの改修について 国 都道府県 市町村 市町村 医療保険者等 システム名 社会保険オンラインシステム 労災行政情報管理システム ハローワークシステム 障害者福祉システム 児童福祉システム 生活保護システム 国民年金システム 国民健康保険システム 後期高齢者医療シ

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

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3. 同意要件との関係宿泊税について 不同意要件に該当する事由があるかどうか検討する (1) 国税又は他の地方税と課税標準を同じくし かつ 住民の負担が著しく過重となること 1 課税標準宿泊行為に関連して課税される既存の税目としては 消費税及び地方消費税がある 宿泊税は宿泊者の担税力に着目して宿泊数

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重点番号 1: 保育所等の児童福祉施設に係る 従うべき基準 等の見直し ( 神奈川県 ) 児童発達支援センターにおける食事提供方法について ( 施設内調理以外による提供方法への緩和 ) 1 提案の概要児童福祉施設のうち 保育所における児童への食事の提供については 一定の条件が整えば 満 3 歳以上の

指定保育士養成施設の各年度における業務報告について新旧対照表 ( 下線部 : 変更箇所 ) 改正後 現行 雇児発 0722 第 6 号 雇児発 0722 第 6 号 平成 22 年 7 月 22 日 平成 22 年 7 月 22 日 一部改正雇児発 0808 第 4 号 一部改正雇児発 0808 第

租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) 第十条の二 第四十二条の五 第六十八条の十 租税特別措置法 ( 昭和三十二年法律第二十六号 ) ( 高度省エネルギー増進設備等を取得した場合の特別償却又は所得税額の特別控除 ) 第十条の二青色申告書を提出する個人が 平成三十年四月一日 ( 第二号及

新旧対照表

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スライド 1

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中小法人の地方法人二税の eltax の利用率 70% 以上という目標達成に向けて 下記の eltax の使い勝手改善等の取組を進めるとともに 地方団体の協力を得つつ 利用勧奨や広報 周知等 eltax の普及に向けた取組を一層進める また 中小法人の地方法人二税の eltax の利用率の推移等を踏

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第14回税制調査会 総務省説明資料(・地方税務手続の電子化等2・個人住民税2)

プレゼンテーションタイトル

1市町村の選挙管理委員会は 政令で定めるところにより 登録月の一日現在により 当該市町村の選挙人名簿に登録される資格を有する者を同日(同日が地方公共団体の休日に当たる場合(登録月の一日が選挙の期日の公示又は告示の日から当該選挙の期日の前日までの間にある場合を除く )には 登録月の一日又は同日の直後の

障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

1. 元職員による働きかけの規制 ( 第 38 条の 2 関係 )1 1 離職後に営利企業等 1に再就職した元職員(= 再就職者 ) は 離職前 5 年間に在職していた地方公共団体の執行機関の組織等 2の職員に対して 当該営利企業等又はその子法人と在職していた地方公共団体との間の契約等事務 3につい

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事務 権限名事務 権限の概要 事務量 ( アウトプット ) No.2 土地家屋調査士試験の実施 目的 土地家屋調査士となる資格を有する者は, 主に土地家屋調査士試験に合格した者であるため, 法務大臣は, 毎年 1 回, 土地家屋調査士試験を実施している 根拠法令 土地家屋調査士法, 土地家屋調査士法

(3) 始業 終業時刻が労働者に委ねられることの明確化裁量労働制において 使用者が具体的な指示をしない時間配分の決定に始業及び終業の時刻の決定が含まれることを明確化する (4) 専門業務型裁量労働制の対象労働者への事前通知の法定化専門業務型裁量労働制の導入に当たり 事前に 対象労働者に対して 1 専

( 通所リハビリテーション ) 名称 ( 運営主体 ) 医療法人井上病院 (( 医 ) 井上病院 ) 文書による指摘事項はありません 平成 27 年度指導結果 文書指摘の内容 実施日 平成 27 年 12 月 16 日 五十音順 北高崎通所リハビリセンター ( 医 ) 三六会北高崎クリニック ) 介

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地域の自主性及び自立性を高めるための改革の推進を図るための関係法律の整備に関する法律 ( 第 7 次地方分権一括法 ) の概要 平成 29 年 4 月内閣府地方分権改革推進室平成 29 年 4 月 19 日成立平成 29 年 4 月 26 日公布 第 7 次地方分権一括法 提案募集方式 に基づく地方からの提案について 平成 28 年の地方からの提案等に関する対応方針 ( 平成 28 年 12 月 20 日閣議決定 ) を踏まえ 都道府県から指定都市等への事務 権限の移譲や地方公共団体に対する義務付け 枠付けの見直し等の関係法律の整備を行う 提案募集方式を活用した地方分権改革これまでの地方分権改革の成果を踏まえ 平成 26 年より 提案募集方式 を導入し 地方の発意に根差した取組を推進 改正内容 10 法律を一括改正 Ⅰ 都道府県から指定都市等への事務 権限の移譲 (4 法律 ) 幼保連携型認定こども園以外の認定こども園の認定等の事務 権限を指定都市へ移譲等 ( 就学前の子どもに関する教育 保育等の総合的な提供の推進に関する法律及び子ども 子育て支援法 ) 指定障害児通所支援事業者の業務管理体制の整備に関する届出の受理 立入検査等の事務 権限を中核市へ移譲 ( 児童福祉法 ) 指定障害福祉サービス事業者等の業務管理体制の整備に関する届出の受理 立入検査等の事務 権限を中核市へ移譲 ( 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律 ) Ⅱ 地方公共団体に対する義務付け 枠付けの見直し等 (6 法律 ) 地方公共団体が審査請求を不適法却下する場合における議会への諮問手続を事後報告に見直し ( 地方自治法 ) 農業共済事業を行う市町村等に対する家畜共済事業実施の義務付けの緩和等 ( 農業災害補償法 ) 都道府県による地域森林計画の一定の事項の変更等に係る国への協議を届出に見直し ( 森林法 ) 都道府県による土地利用基本計画の策定 変更に係る国への協議を意見聴取に見直し ( 国土利用計画法 ) 特別支援学校への就学のための経費支弁事務におけるマイナンバー制度による情報連携の項目追加 ( 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ) 公営住宅建替事業における現地建替要件の緩和等 ( 公営住宅法 ) 施行期日 ⑴ 直ちに施行できるもの 公布の日 ⑵ ⑴ に依り難い場合 ⑴ 以外の個別に定める日 1

改正法律一覧 (10 法律 ) Ⅰ 都道府県から指定都市等への事務 権限の移譲 (4 法律 ) 就学前の子どもに関する教育 保育等の総合的な提供の推進に関する法律及び子ども 子育て支援法 1 幼保連携型認定こども園以外の認定こども園 ( 幼稚園型 保育所型及び地方裁量型 ) の認定等の事務 権限を指定都市へ移譲 2 認定こども園の申請事項等の変更に係る届出の受理及び周知並びに報告の徴収の事務 権限を認定等の権限を有する市へ移譲 児童福祉法 3 指定障害児通所支援事業者の業務管理体制の整備に関する届出の受理 立入検査等の事務 権限を中核市へ移譲 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律 4 指定障害福祉サービス事業者等の業務管理体制の整備に関する届出の受理 立入検査等の事務 権限を中核市へ移譲 Ⅱ 地方公共団体に対する義務付け 枠付けの見直し等 (6 法律 ) 地方自治法 1 地方公共団体が審査請求を不適法却下する場合における議会への諮問手続を事後報告に見直し 農業災害補償法 2 農業共済事業を行う市町村等に対する家畜共済事業実施の義務付けの緩和 3 農業共済組合連合会がない都道府県における都道府県農業共済保険審査会の必置義務の見直し 森林法 4 都道府県による地域森林計画における森林施業の合理化に関する事項の変更等に係る国への協議を届出に見直し 国土利用計画法 5 都道府県による土地利用基本計画の策定 変更に係る国への協議を意見聴取に見直し 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 6 特別支援学校への就学のための経費支弁事務におけるマイナンバー制度による情報連携の項目追加 公営住宅法 7 公営住宅建替事業における現地建替要件の緩和 8 公営住宅入居者である認知症患者等の収入申告義務の緩和 9 公営住宅の明渡請求の対象となる高額所得者の収入基準を条例で定めることを可能とする 2

Ⅰ 都道府県から指定都市等への事務 権限の移譲 1 幼保連携型認定こども園以外の認定こども園 ( 幼稚園型 保育所型及び地方裁量型 ) の認定等の事務 権限を指定都市へ移譲 ( 就学前の子どもに関する教育 保育等の総合的な提供の推進に関する法律及び子ども 子育て支援法 ) 幼保連携型認定こども園以外の認定こども園 ( 幼稚園型 保育所型及び地方裁量型認定こども園 ) の認定等の事務 権限を 指定都市へ移譲することにより 指定都市における窓口の一本化による事業者の利便性の向上を図るとともに 指定都市による計画的な施設整備による子育て環境の充実に資する ( 施行日 :H30.4.1) 権限都道府県指定都市 幼保連携型認定こども園の認可等 幼保連携型以外の認定こども園の認定等 2 認定こども園の申請事項等の変更に係る届出の受理及び周知並びに報告の徴収の事務 権限を認定等の権限を有する市 へ移譲 ( 就学前の子どもに関する教育 保育等の総合的な提供の推進に関する法律 ) 認定こども園の申請事項等の変更に係る届出の受理 報告の徴収等の権限を 認定等の権限を有する市 へ移譲することにより 認定こども園の運営状況を一体的に把握した上で効果的な指導 監督の実施に資する ( 施行日 :H30.4.1) 権限改正前改正後 認定こども園の申請事項等の変更に係る届出の受理等 都道府県 認定等の権限を有する市 幼保連携型認定こども園は指定都市 中核市に移譲済み幼保連携型認定こども園以外の認定こども園は 1 により指定都市に移譲予定 3 指定障害児通所支援事業者の業務管理体制の整備に関する届出の受理 立入検査等の事務 権限を 中核市へ移譲 ( 児童福祉法 ) 指定に係る事業所が一の中核市に所在する指定障害児通所支援事業者の業務管理体制の整備に関する届出の受理 立入検査等の事務 権限を 中核市へ移譲することにより これら事業者に対する中核市による一体的な指導 監督の実施に資する ( 施行日 :H31.4.1) 権限都道府県中核市 指定 立入検査等 業務管理体制の整備に関する届出の受理 立入検査等 指定 立入検査等 は政令改正により移譲予定 3

4 指定障害福祉サービス事業者等の業務管理体制の整備に関する届出の受理 立入検査等の事務 権限を中核市へ移譲 ( 障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律 ) 指定に係る事業所等が一の中核市に所在する指定障害福祉サービス事業者 指定障害者支援施設の設置者及び指定一般相談支援事業者の業務管理体制の整備に関する届出の受理 立入検査等の事務 権限を 中核市へ移譲することにより これら事業者等に対する中核市による一体的な指導 監督の実施に資する ( 施行日 :H31.4.1) 指定 立入検査等 権限都道府県中核市 業務管理体制の整備に関する届出の受理 立入検査等 Ⅱ 地方公共団体に対する義務付け 枠付けの見直し等 1 地方公共団体が審査請求を不適法却下する場合における議会への諮問手続を事後報告に見直し ( 地方自治法 ) 給与その他の給付に関する処分等についての審査請求について 審査請求が不適法であり却下する場合には 裁決に当たっての議会への諮問手続を廃止し 事後報告とすることにより 地方公共団体の事務処理の効率化や審査請求を行う住民等の早期の権利確定に資する ( 施行日 :H30.4.1) 審査請求が不適法な場合であり 却下する場合でも議会への諮問が必要 審査請求が不適法な場合で 却下する場合には 議会への諮問手続を廃止し 事後報告とする 2 農業共済事業を行う市町村等に対する家畜共済事業実施の義務付けの緩和 ( 農業災害補償法 ) 市町村等が行う家畜共済事業について 対象となる畜産農家の状況を踏まえて 一部又は全部の種類の家畜を対象から除外することを可能とすることにより 市町村等の事務負担の軽減に資する 家畜共済事業は必須事業として実施の義務付け 一部又は全部の家畜の種類について家畜共済事業の対象から除外することが可能に 4

3 農業共済組合連合会がない都道府県における都道府県農業共済保険審査会の必置義務の見直し ( 農業災害補償法 ) 都道府県農業共済保険審査会 について 農業共済組合連合会がない都道府県においては 設置しないことを可能とすることにより 都道府県の事務負担の軽減に資する 以下を行う機関として 各都道府県に設置が義務付けられている 1 農業共済組合連合会と当該連合会の組合員たる組合や市町村との間の保険に関する争いについての不服審査 2 都道府県知事の諮問に応じた農業災害の発生 予防及び防止に関する事項等の調査審議 ( 施行日 : 公布の日 ) 都道府県農業共済保険審査会の都道府県への設置の義務付け 農業共済組合連合会がない場合都道府県農業共済保険審査会を設置しないことを可能に 4 都道府県による地域森林計画における森林施業の合理化に関する事項の変更等に係る国への協議を届出に見直し ( 森林法 ) 都道府県が定める地域森林計画のうち 森林施業の合理化に関する事項 の変更等の際の農林水産大臣への協議を届出とすることにより 都道府県による地域森林計画の迅速な変更等や都道府県の事務負担の軽減に資する 委託を受けて行う森林の施業又は経営の実施 森林施業の共同化その他森林施業の合理化に関する事項 都道府県から国への協議が必要 届出に見直し 5 都道府県による土地利用基本計画の策定 変更に係る国への協議を意見聴取に見直し ( 国土利用計画法 ) 土地利用基本計画の策定 変更の際の国土交通大臣への協議を意見聴取とすることにより 都道府県による土地利用基本計画の迅速な策定 変更や都道府県の事務負担の軽減に資する ( 施行日 : 公布の日 ) 都道府県から国への協議が必要 意見聴取に見直し 5

6 特別支援学校への就学のための経費支弁事務におけるマイナンバー制度による情報連携の項目追加 ( 行政手続における特定の個人を識別するための番号の利用等に関する法律 ) 特別支援学校への就学のための経費支弁 に係る事務処理について マイナンバー制度による情報連携の項目に生活保護関係情報を追加することにより 添付書類を省略でき 住民の利便性向上や地方公共団体の事務処理の効率化に資する 教科用図書の購入費 学校給食費等の特別支援学校への就学のため必要な経費の支弁 ( 施行日 : 公布の日 ) 7 公営住宅建替事業における現地建替要件の緩和 ( 公営住宅法 ) マイナンバー制度による情報連携の範囲 住民票関係情報 地方税関係情報 生活保護関係情報 〇 公営住宅を集約化する場合における近接地への建替えを公営住宅建替事業に追加することにより 地域の住宅事情を踏まえたより適切な公営住宅の整備等に資する ( 移転先が居住者の生活環境に著しい影響を及ぼさないことを配慮義務化する ) 公営住宅建替事業は現地での建替えに限定されている 公営住宅を集約化する場合 一定の条件のもと 近接地への建替えも対象に 8 公営住宅入居者である認知症患者等の収入申告義務の緩和 ( 公営住宅法 ) 公営住宅の家賃の決定に当たり 認知症患者等の入居者からの収入申告等が困難と認める場合 事業主体が官公署の書類の閲覧等により把握する収入状況をもって 当該入居者の家賃を定めることを可能にすることにより 家賃負担額の増加が回避され 入居者の保護に資する 入居者の毎年度の収入申告をもとに家賃を決定し 収入申告がない場合は 近傍家賃をもとに家賃を決定 認知症患者等の入居者からの収入申告等が困難と認める場合 事業主体が官公署の書類の閲覧等により把握できた収入状況により家賃を設定可能に 6

9 公営住宅の明渡請求の対象となる高額所得者の収入基準を条例で定めることを可能とする ( 公営住宅法 ) 公営住宅の明渡請求の対象となる高額所得者の収入基準について 政令で定める基準に従い 地方公共団体が条例で定めることを可能とすることにより 地域の住宅事情を踏まえた より適切な公営住宅の管理運営に資する 高額所得者の収入基準は 政令で全国一律に規定 政令で定める基準に従い 条例で設定可能 ( 参考 ) 第 1 次地方分権一括法 (H23.4 成立 42 法律を改正 ) 義務付け 枠付けの見直し 第 2 次地方分権一括法 (H23.8 成立 188 法律を改正 ) 都道府県から市町村への事務 権限の移譲及び義務付け 枠付けの見直し 第 3 次地方分権一括法 (H25.6 成立 74 法律を改正 ) 都道府県から市町村への事務 権限の移譲及び義務付け 枠付けの見直し 第 4 次地方分権一括法 (H26.5 成立 63 法律を改正 ) 国から地方公共団体又は都道府県から指定都市への事務 権限の移譲 第 5 次地方分権一括法 (H27.6 成立 19 法律を改正 ) 国から地方公共団体又は都道府県から指定都市等への事務 権限の移譲及び義務付け 枠付けの見直し 第 6 次地方分権一括法 (H28.5 成立 15 法律を改正 ) 国から地方公共団体又は都道府県から市町村への事務 権限の移譲及び義務付け 枠付けの見直し 7