株式市場 米国株 景気 企業業績は依然として堅調 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 貿易摩擦への懸念から下落米国株式市場は下落しました トランプ米大統領が鉄鋼やアルミニウムの輸入を制限する方針を表明したことから 世界的な貿易摩擦への懸念が高まり下落して始まりました その後 貿

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株式市場 米国株 トランプ氏の政策への期待感後退で調整も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました 11 月 8 日 ( 現地 ) に行われた大統領選挙でトランプ氏が当選し 減税やインフラ投資の拡大などの同氏の政策に注目が集まりました 債券市場では金利が上

株式市場 米国株 国内の政策動向や海外の政治動向などに注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場はほぼ変わらずとなりました 月初には 2 月末のトランプ大統領の議会演説を好感して 株価は大幅上昇となりました しかし その後は 新政権の経済政策に対する期待が徐々に後退

株式市場 米国株 年末商戦や金利動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米中首脳会談への期待から上昇米国株式市場は上昇しました 前半は中間選挙の結果が市場の事前想定通りとなったことなどから安心感が広がり株価は上昇しました 中旬では一部のハイテク企業が需要見通しを引き下げたこと

株式市場 米国株 国内外の政治動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 好調な企業決算発表を受けて上昇米国株式市場は上昇しました 月前半までは2017 年 1-3 月期の決算発表内容が総じて好調であったことが株価を支えました 月半ばには コミー前 FBI( 連邦捜査局 )

株式市場 米国株 上値が重く神経質な展開 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました FOMC( 米国連邦公開市場委員会 ) における利上げの有無 大統領選挙の動向 ドイツの大手銀行の資本不足懸念などに一喜一憂する展開となりました 月半ばにかけて 利上げ観測や原油

株式市場 米国株 高値警戒感の高まりなどから上昇一服も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました トランプ政権で閣僚などの人事において一部で混乱が見られましたが トランプ大統領の発言などにより減税 金融規制緩和などへの期待が高まったことや 発表された米国企

株式市場 米国株 新政権の政策期待による上昇も一服 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました ISM( 全米供給管理協会 ) 指数など月初に発表された経済統計がおおむね良好であったことを受け 月前半の株式市場は堅調に推移しました 月半ば以降は 高値警戒感な

株式市場 米国株 先行き不透明感強いがファンダメンタルズは良好 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました 堅調な経済指標の発表を受けて米国の年内利上げ観測が高まったことで 金利動向の影響を受けやすいディフェンシブセクターの一部が軟調に推移しました また 米

< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

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1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

Invesco Premia Plus Fund

第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

今回の金融政策報告書では 米国内の投資活動が弱いために輸出が想定ほど伸びていないとしながらも 金融業などサービス関連の好調さを示す分析や 商品価格下落がカナダ企業の投資活動を抑制する動きは底打ちしたとの指摘など カナダ景気に前向きな材料も散見されます 当面は 政策金利の据え置きを続けると見通します

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(2) 資産構成割合の推移 ( 給付確保事業 ) 1 資産配分実績の基本ポートフォリオからの乖離の推移 2 実践ポートフォリオと資産配分実績の推移 3. 運用受託機関 平成 29 年 3 月末現在 2

変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

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スライド 1

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サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01% MSCI 新興国株価指数は 0.18% と新興国が

経済の見通し 欧州 欧州経済は グローバル経済の堅調さを背景とした外需セクターの回復 労働市場の回復を背景にした堅調な個人消費 従来に比べ拡張的な財政政策による成長押し上げ効果を背景に潜在成長率を上回る成長が続いています 物価については 労働市場や経済の回復を背景にコアインフレ率 賃金上昇率は今後緩

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平成30年度第1四半期における運用状況等

特別勘定の内容 目標値 110% または 120% の場合の特別勘定 種類 特別勘定の名称 投資対象となる投資信託 TMA 日本株式インデックスVA * 運用会社 資産運用関係費用 ( ( 年率 ) 注 ) 総合型 世界バランス 40TMA TMA 外国株式インデックスVA * TMA 日本債券イン

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変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

Invesco Australian Bond Fund (Monthly)

第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に

退職等年金給付積立金 平成30年度第2四半期運用状況

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ファンダの鬼・柳澤 浩と小杉 篤諭の「ファンダメンタルズの学び方、活かし方セミナー!」

平成 28 年度第 3 四半期退職等年金給付組合積立金運用状況 警察共済組合

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2 / 4 < 足元の米国リート市場について > 月初来 四半期来 (2018 年 10 月以降 ) 米国リート 11.9% 10.4% 米国株式 14.7% 18.9% 2018 年 12 月 24 時点 ( 出所 ) ブルームバーグ米国株式 :S&P500 種株価指数 ( 米ドルベース トータル

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当ページは 各種の信頼できると考えられる情報源から取得した情報に基づき アクサ生命保険株式会社が作成し提供するものです 情報の内容に関しては万全を期しておりますが その正確性 完全性については これを保証するものではありません 日本株式市場 運用環境 [ 2015 年 4 月 ~2016 年 3 月

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ファンドマネージャーのコメント 現時点での投資判断を示したものであり 将来の市況環境の変動等を保証するものではありません < 投資環境 > 第 5 期の米国債券市場では 国債や社債の金利が上昇 ( 債券価格は下落 ) しました 期首より 追加利上げの可能性の高まりや税制改革法の成立などを背景に 金利

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一部新興国市場が動揺 アルゼンチンは前四半期から経済危機に陥っていましたが トルコでは 6 月に再選された大統領が米国と対立したこと等を契機に 8 月に通貨が急落しました ブラジルや南アフリカ インドの通貨も下落が加速する局面が見られ 中国元も緩やかに値を下げました これまでのところ個別国の問題とい

【16】ゼロからわかる「世界経済の動き」_1704.indd

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目次 平成 29 年度 第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) P 2 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 1 P 3 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 2 P 4 平成 29 年度 退職等年金給付組合積立金の資産構成割合 P 5 平成 29 年度 退職等年金給付組合

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受益者の皆様へ 平成 28 年 2 月 15 日 弊社投資信託の基準価額の下落について 平素より弊社投資信託をご愛顧賜り 厚くお礼申しあげます さて 先週末 2 月 12 日 ( 金 ) 以下のファンドの基準価額が 前営業日の基準価額に対して 5% 以上下落しており その要因につきましてご報告いたし

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平成29年度における運用状況等

米国リート市場と米国株式市場の推移 102 ( 2015 年 12 月末 ~2016 年 2 月 12 日 ) 米国リート 米国株式 /12/ /1/6 2016/1/ /1/ /1/ /1/3

マネーマーケットマンスリー 2018年3月

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週間マーケット情報 (2017 年 3 月 17 日 ~2017 年 3 月 24 日 ) ご参考資料 2017 年 3 月 27 日 野村アセットマネジメント 市場の動向 日本の株式市場 日本の株式市場の代表的な指数である東証株価指数 (TOPIX) は 17 日比で 1.40% 下落しました 前

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平成23年11月1日

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グローバル株式市場を俯瞰する~2015年8月末データで見る市場動向~

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日本の債券市場 日本の債券市場の代表的な指数であるNOMURA-BPI 総合は 2 日比で0.09% 上昇しました 前週末発表の1 月の米雇用統計において 賃金上昇圧力が確認されたことを受け 金融引き締めに対する警戒感から各国株式市場が下落したことから 安全資産としての債券需要が高まり日本債券市場は

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平成 21 年 9 月 5 日 角山智 投資環境レポート (2009 年 9 月 ) 1. 主な株価指数 8 月は 中国株が大幅に値下がりしました 反面 出遅れていた英国株が好調です 市場 日本株 日本新興市場 J-REIT 米国株 英国株 中国株 ( 指数 ) (TOPIX) (JASDAQ) (

リート・ウィークリーレポート(2016/1/13)

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週間マーケット情報 (2017 年 3 月 10 日 ~2017 年 3 月 17 日 ) ご参考資料 2017 年 3 月 21 日 野村アセットマネジメント 市場の動向 日本の株式市場 日本の株式市場の代表的な指数である東証株価指数 (TOPIX) は 10 日比で 0.52% 下落しました 週

ヘッジ付き米国債利回りが一時マイナスに-為替変動リスクのヘッジコスト上昇とその理由

今月の経済金融情勢2018年12月25日号

低インフレ 乏しい利上げ観測労働市場に目を向けると 8 月の失業率は約 年ぶりの低水準となる5.3% に低下した 雇用者数も伸びており 一部では技術者不足の声も聞かれる RBAは今後数年 失業率は自然失業率とされる5.% を目指して低下が続くとの見方を示している ただ 賃金の上昇率は ~ 月期が前年

経済・物価情勢の展望(2017年7月)

Transcription:

4 月の投資環境見通し世界の株式 債券 為替 REIT 市場 日本株 リスク要因を注視するも 世界経済は依然順調 株式市場 日経平均株価 21,454.30 円 -2.78% 先月の回顧 米国発の貿易戦争懸念により株価が下落国内株式市場は下落しました 月初にトランプ米大統領が鉄とアルミニウムに対して輸入関税を課す方針を表明し貿易戦争の懸念が高まったことが影響しました また 月半ばには内閣支持率が低下したことも懸念材料として意識されました 月末にかけては 通商問題に関して水面下で米中が対話を開始したとの報道を受け 株価が若干反発する場面もみられました 今後の見通し 米国発の貿易戦争リスク 円高進行による国内企業のガイダンスリスク ( 本決算時に発表される会社計画が市場の期待を下回ること ) など 目先の株価に不透明感がある点は否めません 一方 世界経済は総じて順調であり さらなる円高進行がなければ国内企業業績は増益基調を維持できると考えます リスク要因への懸念が一巡してくれば 株式市場は再び堅調な企業業績を評価し 底堅く推移すると予想します 株価上昇要因 堅調な景気や企業業績 株価の割安感 株価下落要因 米中間における通商問題の悪化 さらなる円高進行 地政学リスクの高まり 26,000 24,000 22,000 20,000 18,000 ( 円 ) 日経平均株価 16,000 ( 出所 ) 日本経済新聞社のデータより大和投資信託作成 日経平均株価 ( 日経 225) に関する著作権 知的財産権 その他一切の権利は日本経済新聞社に帰属します 同社は 日経平均株価の内容を変える権利および公表を停止する権利を有しています 海外株式 海外債券 海外 REIT 市場の数値データについては 一般的な海外資産を投資対象とするファンドの基準価額の参照日を考慮して 現地の月末前営業日の値を使用しています 当資料のお取り扱いにおけるご注意 当資料は ファンドの状況や関連する情報等をお知らせするために大和投資信託により作成されたものであり 勧誘を目的としたものではありません 当資料は 各種の信頼できると考えられる情報源から作成していますが その正確性 完全性が保証されているものではありません 当資料の中で記載されている内容 数値 図表 意見等は当資料作成時点のものであり 将来の成果を示唆 保証するものではなく また今後予告なく変更されることがあります 当資料中における運用実績等は 過去の実績および結果を示したものであり 将来の成果を示唆 保証するものではありません 当資料の中で個別企業名が記載されている場合 それらはあくまでも参考のために掲載したものであり 各企業の推奨を目的とするものではありません また ファンドに今後組み入れることを 示唆 保証するものではありません 販売会社等についてのお問い合わせ 大和投資信託フリーダイヤル 0120-106212( 営業日の 9:00~17:00) HP http://www.daiwa-am.co.jp/ 1/9

株式市場 米国株 景気 企業業績は依然として堅調 MSCI 米国 2,516.93-3.66% 先月の回顧 貿易摩擦への懸念から下落米国株式市場は下落しました トランプ米大統領が鉄鋼やアルミニウムの輸入を制限する方針を表明したことから 世界的な貿易摩擦への懸念が高まり下落して始まりました その後 貿易摩擦懸念の後退や好調な経済指標を受けて反発に転じたものの 米国が中国に対して大規模な輸入関税を検討していると報じられると軟調な推移となり 実際に米国政府による大規模な輸入関税措置が発表されると急落となりました 今後の見通し 米国と中国の貿易摩擦激化への懸念などから 当面の米国株式市場は不安定な推移になると思われます しかし 米国と中国の交渉の進展などとともに 貿易摩擦激化への懸念が後退すれば 景気 企業業績は依然として堅調であること テクニカル指標 バリュエーション指標などでは割高感が後退していることなどに市場の関心が集まり 堅調な相場展開になると想定されます 株価上昇要因 景気および企業業績の好調継続 世界経済の好調継続 株価下落要因 米 中間の貿易摩擦の深刻化 金融政策の引き締め加速 地政学リスクの高まり 2,800 2,600 2,400 2,200 MSCI 米国 ( ポイント ) ( 現地通貨ベース ) 2,000 MSCI 株価指数は MSCI Inc. が開発した株価指数です ( 出所 )MSCI のデータより大和投資信託作成 欧州株 業績の拡大が続く見通し MSCI 欧州 1,536.99-2.80% 先月の回顧 貿易摩擦への懸念から下落欧州株式市場は下落しました トランプ米大統領が鉄鋼やアルミニウムの輸入を制限する方針を表明したことから 世界的な貿易摩擦への懸念が高まり下落して始まりました その後 ドイツで大連立政権の樹立が決まる中で反発に転じたものの 欧州経済の先行指標が前月から低下したことや 米中貿易摩擦が激化することへの懸念などから再び下落に転じました 今後の見通し 経済の先行指標には一服感が出始めましたが 緩和的な金融政策と雇用の改善を背景に欧州経済は今後も力強く推移し 欧州企業の業績拡大は続くと見込まれます 地政学的なリスクの高まりや世界的な貿易摩擦の激化などが懸念材料となりますが これらが落ち着けば 好調な企業業績を反映した堅調な相場展開になると想定されます 株価上昇要因 着実な景気回復 企業業績の改善 緩和的な金融政策の継続 株価下落要因 貿易摩擦や政治的不透明感 欧米における急速な金利上昇 米ドル安の進展 1,700 1,600 1,500 1,400 ( ポイント ) MSCI 欧州 ( 現地通貨ベース ) MSCI 株価指数は MSCI Inc. が開発した株価指数です 1,300 ( 出所 )MSCIのデータより大和投資信託作成 2/9

株式市場 アジア オセアニア株 世界経済の好調や企業の業績拡大期待から堅調な推移を想定 MSCI 中国 90.93-4.52% MSCI 豪州 1,151-5.22% MSCI アジア太平洋 ( 除く日本 ) 603.92-3.33% 先月の回顧 米中貿易戦争への懸念から下落アジア オセアニア株式市場は下落しました 米国のトランプ大統領が鉄鋼 アルミ製品や中国製品に対して高い関税を課す案を発表したことを受けて米中貿易戦争への懸念が広まり 世界的にリスク回避姿勢が強まりました 一方で 米朝会談や韓国 北朝鮮会談の開催観測から朝鮮半島情勢の緊張緩和期待が高まったことなどが相場の下支え要因となりました 今後の見通し 今後のアジア オセアニア株式市場については堅調な推移を想定します 世界経済の好調が継続する中 中国関連企業の業績拡大期待がプラス要因となる見込みです 一方で 米国の長期金利の急激な変動や米国のトランプ政権に対する不透明感や米中貿易摩擦への懸念などが相場の下押し材料となる可能性を警戒しています 株価上昇要因 世界経済の好調 中国関連企業の業績拡大期待 90 MSCI 株価指数は MSCI Inc. が開発した株価指数です グラフ上のMSCI 株価指数はグラフの起点時の値を100として指数化しています ( 出所 )MSCIのデータより大和投資信託作成 国内債券 長期金利はおおむね横ばい推移を予想 株価下落要因 米国の長期金利の急激な変動 米国のトランプ政権に対する不透明感 米中貿易摩擦への懸念 債券市場 170 160 150 140 130 120 110 100 MSCI 中国とMSCI 豪州とMSCIアジア太平洋 ( 除く日本 ) ( 現地通貨ベース ) MSCI 中国 MSCI 豪州 MSCI アジア太平洋 ( 除く日本 ) 10 年国債利回り 0.05% -0.00% 先月の回顧 国内金利はおおむね横ばい国内債券市場では 金利はおおむね横ばいとなりました 黒田日銀総裁の金融政策の出口に関する発言などが金利の上昇材料となりました 一方 米中貿易戦争への懸念からリスク回避姿勢が強まったことなどが金利の低下材料となりました 今後の見通し 国内経済は緩やかな成長が続くと予想しますが 消費者物価 ( 除く生鮮食品 ) の前年比上昇率は日銀の目標を下回って推移する見込みです 国内債券市場は海外市場の影響を受けることも想定されますが 日銀が 長短金利操作付き量的 質的金融緩和 の下で長期金利操作目標をゼロ % 程度としていることから 長期金利はおおむね横ばいでの推移を予想します 追加緩和観測の高まり 地政学リスクの高まり 円高 株安の進行 追加緩和観測の後退 地政学リスクの後退 円安 株高の進行 10 年国債利回り 0.8 0.6 0.4 0.2 0.0-0.2-0.4 3/9

債券 為替市場 米国債券 利上げやバランスシート縮小への期待が金利上昇圧力に 3.5 3.0 0.5 政策金利 0~1.75% 0.25% 10 年国債利回り 2.74% -0.15% 先月の回顧 リスク回避的な姿勢が強まり金利は低下米国債券市場では 長期年限を中心に金利は低下しました 月下旬までは金利はおおむね横ばいでの推移となりました しかし月下旬には 米国が中国からの輸入品に高関税を課すと発表したことや米国のテクノロジー関連株が急落したことなどを受けて 市場のリスク回避姿勢が強まり 金利は低下しました また FOMC( 米国連邦公開市場委員会 ) が開催され 0.25% ポイントの利上げが行われました 今後の見通し 米国では雇用環境の改善を背景にFRB( 米国連邦準備制度理事会 ) は緩やかなペースでの利上げやバランスシートの縮小を実施していく見通しです そのため 短期金利を中心に緩やかな金利上昇を見込んでいます ただし 米国の財政刺激策などによる景気拡大や原油価格の上昇などにより物価の上昇圧力が高まった場合は 金利の上昇が加速する可能性があります インフレ期待の弱まり 利上げ観測の弱まり リスク回避の強まり インフレ期待の高まり 利上げ観測の強まり リスク選好度の強まり 米ドル為替 日米の金融政策の相違が米ドル円の上昇圧力に 政策金利と 10 年国債利回り 米国政策金利 米国 10 年国債利回り 0.0 円 / 米ドル相場 106.24-5% 先月の回顧 リスク回避的な姿勢が強まり米ドル円は下落米ドルは対円で下落しました 米国が保護主義的な政策を相次いで打ち出したことや株価が下落傾向となったことなどから市場のリスク回避姿勢が強まり 円高米ドル安が進みました 月末にかけては 米財務長官の発言を受けて保護主義への懸念がやや後退したことなどから米ドル円は上昇する局面がありましたが 月を通してみると米ドル円は下落しました 今後の見通し 日銀は現行の金融緩和策を維持する一方で 米国では堅調な経済環境から追加利上げが継続されていくとみられます そのため 日米の金利差が拡大する局面では米ドル円は上昇しやすいとみています ただし 急激に米国の金利が上昇し企業収益への懸念が高まる局面や 米国の保護主義的な政策から通商関係の緊張が高まる局面では 市場のリスク回避的な姿勢が強まり 円高米ドル安が進むとみています 米ドル上昇要因 米国金利の上昇 利上げ観測の強まり リスク選好度の強まり 米ドル下落要因 米国金利の低下 利上げ観測の弱まり リスク回避の強まり 120 115 110 105 ( 円 / 米ドル ) 円 / 米ドル相場 100 4/9

ユーロ圏債券 金利水準は低位に抑制された展開を見込む 債券 為替市場 政策金利 0.00% 0.00% 10 年国債利回り ( 独 ) 0.50% -0.18% 先月の回顧 ユーロ圏債券の金利は低下ユーロ圏債券市場では金利は低下しました 月前半の金利は小動きとなりました 月半ばから後半にかけては 米国の保護主義的な政策や米国政治情勢の不透明感の高まりなどから市場のリスク回避姿勢が強まったことで 金利低下圧力が優勢となりました ドイツ以外のユーロ加盟国の国債については ドイツ国債に対するスプレッド ( 金利格差 ) はおおむね縮小しました 今後の見通し ユーロ圏は 景況感指数が高位で推移していることに加え 雇用情勢も底堅さを見せており 経済は堅調に推移しています 量的金融緩和の縮小により 金利上昇圧力が高まる場面も想定されます しかし ユーロ圏の物価上昇圧力は依然として弱く 利上げに踏み切るには相応の時間を要すると考えられるため 金利水準は当面は低位に抑制されると見込んでいます 政策金利と 10 年国債利回り ( 独 ) ユーロ圏政策金利 ユーロ圏 10 年国債利回り ( 独 ) 経済指標の下振れ デフレ懸念の再燃 債券需給の引き締まり 経済指標の上振れ 低インフレ懸念の後退 量的金融緩和の早期縮小 ユーロ為替 堅調な経済がユーロの下支えとなる展開を見込む 0.5 0.0-0.5 円 / ユーロ相場 130.52-0.58% 米ドル / ユーロ相場 1.2285 0.48% 先月の回顧 ユーロは対円で下落ユーロは対円で下落しました 月初は ドイツやイタリアの政治イベントを控えて上値の重い推移となりましたが イベント通過後はユーロは対円で上昇基調に転じました しかし 月半ばから後半にかけて市場のリスク回避姿勢が強まるとユーロ円は再び軟調な展開となり 月間で見ても下落となりました 今後の見通し ユーロ圏経済はおおむね堅調であり ユーロは底堅く推移しています ユーロ圏の物価上昇率は依然としてECB( 欧州中央銀行 ) が目標とする水準を下回っていますが 堅調な経済がユーロを下支えするものと見込んでいます ただし ECBがユーロ高への懸念を示した場合には一時的にユーロが下落する局面も想定されます ユーロ上昇要因 ユーロ下落要因 140 130 円 / ユーロ相場と米ドル / ユーロ相場 ( 円 / ユーロ ) ( 米ドル / ユーロ ) 円 / ユーロ相場 ( 左軸 ) 米ドル / ユーロ相場 ( 右軸 ) 1.30 1.20 経済指標の上振れ 物価指標の上振れ 量的金融緩和の早期縮小 経済指標の下振れ 物価指標の下振れ 量的金融緩和の継続 120 110 1.10 0 100 0.90 5/9

カナダ債券 追加利上げ期待が金利上昇圧力に 債券 為替市場 3.5 3.0 0.5 政策金利 1.25% 0.00% 10 年国債利回り 9% -0.18% 先月の回顧 リスク回避的な姿勢が強まりカナダの金利は低下カナダ債券市場では金利は低下しました 月上旬は 米国が導入する鉄鋼とアルミ製品の輸入に対する関税について カナダやメキシコは当面除外されることになり カナダ経済への懸念が後退したことなどから金利上昇圧力が高まりました しかしその後は 米国が中国からの輸入品に高関税を課すと発表したことや米国のテクノロジー関連株が急落したことなどを受けて 市場のリスク回避的な姿勢が強まり 金利は低下しました 今後の見通し カナダ経済は堅調に推移しており インフレも徐々に上昇圧力を強めていることから カナダ銀行による年内複数回の利上げが想定されます こうした環境下 金利には上昇圧力がかかりやすいとみています ただし 足元では米国の保護主義的な政策により世界経済への悪影響が懸念されるなど 市場でリスク回避的な姿勢が高まっており 世界的な株価の調整局面が今後も継続するようであれば 金利低下が優勢となるとみています 経済指標の下振れ リスク回避の強まり 追加利上げ期待の弱まり 経済指標の上振れ リスク選好度の強まり 追加利上げ期待の強まり カナダ ドル為替 利上げ期待や堅調な原油価格が上昇要因 政策金利と 10 年国債利回り カナダ政策金利 カナダ 10 年国債利回り 0.0 円 / カナダ ドル相場 82.38-1% カナダ ドル / 米ドル相場 1.2896 0.98% 先月の回顧 リスク回避的な姿勢が強まりカナダ ドルは対円で下落カナダ ドルは対円で下落しました 月前半は米国が保護主義的な政策を相次いで打ち出したことや株価が下落傾向となったことなどから市場のリスク回避的な姿勢が強まり 円高が進行しカナダ ドルの対円での下落が進みました 月後半は NAFTA( 北米自由貿易協定 ) 再交渉について 自動車分野で米国が態度を軟化させる可能性があると報じられたことや 原油価格が堅調に推移したことなどがカナダ ドルの上昇要因となりました 今後の見通し カナダ ドルの上昇要因として 1 好調な経済を背景とした利上げ期待 2 原油価格の上昇などを見込んでいます 一方 足元で再交渉が進んでいるNAFTAに関して 米国が離脱を表明した場合やカナダに不利な条件で妥結した場合には カナダ経済への一定の悪影響が予想されることから カナダ ドルの下落要因になると考えます また 足元で継続している世界的な株価の調整局面に伴う円高圧力にも注意が必要です カナダ ドル上昇要因 カナダ ドル下落要因 100 95 円 / カナダ ドル相場とカナダ ドル / 米ドル相場 ( 円 / カナダ ドル ) ( カナダ ドル / 米ドル ) 円 / カナダ ドル相場 ( 左軸 ) カナダ ドル / 米ドル相場 ( 右軸 上下反転 ) 1.10 1.15 90 1.20 経済指標の上振れ リスク選好度の強まり 追加利上げ期待の強まり 経済指標の下振れ リスク回避の強まり 追加利上げ期待の弱まり 85 80 75 1.25 1.30 1.35 70 1.40 6/9

豪州債券 インフレの低迷から金利は上昇しにくい 債券 為替市場 政策金利 0% 0.00% 10 年国債利回り 2.60% -0.16% 先月の回顧 市場のリスク回避姿勢が強まる中 長期年限を中心に金利は低下豪州債券市場では 長期年限を中心に金利は低下しました 米国が保護主義的な政策を相次いで打ち出したことや米国のテクノロジー関連株が急落したことなどを受けて 市場のリスク回避姿勢が強まり 金利は低下しました 豪州で発表された GDP( 国内総生産 ) は市場予想をやや下回る結果でしたが 家計消費の伸びの緩やかな加速が確認されました 今後の見通し 豪州経済はおおむね堅調に推移しているものの 住宅価格の上昇の勢いが弱まるなど 住宅市場には減速の兆しが見え始めています インフレに関しては 米インターネット通販大手が豪州で事業を展開し始めたこともあり 小売業を中心に価格下押し圧力がかかりやすく インフレ期待は高まりにくい状況です これらを受けてRBA( 豪州準備銀行 ) は当面利上げを見送ると想定されることから 豪州債券市場では金利が上がりにくい環境が続くとみています 世界的な金融緩和圧力 豪州の利下げ観測の高まり 株式市場や商品価格の下落 豪ドル為替 底堅い推移を予想 米国など海外市場の金利上昇 豪州の利上げ観測の高まり 株式市場や商品価格の上昇 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 政策金利と 10 年国債利回り 豪州政策金利 豪州 10 年国債利回り 円 / 豪ドル相場 81.66-2.39% 米ドル / 豪ドル相場 0.7686-1.35% 先月の回顧 市場のリスク回避姿勢が強まる中 豪ドル円は下落豪ドルは対円で下落しました 米国が保護主義的な政策を相次いで打ち出したことや株価が下落傾向となったことなどから市場のリスク回避姿勢が強まり 豪ドル円は下落しました 豪州の主要輸出品目である鉄鉱石の価格が下落したことも豪ドルの下落の材料となりました 今後の見通し 豪州の主要な輸出品目である鉄鉱石の価格は足元では軟調なものの 中国の需要の増加等を背景に底堅く推移すると見込んでおり こうした商品市況の底堅い動きが豪ドルの下支え要因になるとみています 一方 足元で世界的に起きている株式市場の調整が続き 市場のリスク回避傾向が一段と強まった場合には 豪ドルが一時的に下落する可能性もあると考えています 豪ドル上昇要因 株式市場や商品価格の上昇 先進国の中で相対的に高い金利水準 豪州の利上げ観測の高まり 豪ドル下落要因 中国の景気減速懸念 市場のリスク回避姿勢の強まり 豪州の利下げ観測の高まり 95 90 85 80 円 / 豪ドル相場と米ドル / 豪ドル相場 ( 円 / 豪ドル ) ( 米ドル / 豪ドル ) 0.85 円 / 豪ドル相場 ( 左軸 ) 米ドル / 豪ドル相場 ( 右軸 ) 0.80 0.75 0.70 75 0.65 7/9

ニュージーランド債券 金利が上がりにくい環境が続くと見込む 債券 為替市場 政策金利 1.75% 0.00% 10 年国債利回り 2.72% -0.20% 先月の回顧 市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利は低下ニュージーランド債券市場では 金利は低下しました 米国が保護主義的な政策を相次いで打ち出したことや米国のテクノロジー関連株が急落したことなどを受けて 市場のリスク回避姿勢が強まり 金利は低下しました ニュージーランドで発表された GDP( 国内総生産 ) が市場予想を下回る結果となったことも金利低下の材料となりました 今後の見通し これまで堅調な移民の流入がニュージーランドの経済成長をけん引してきました しかし 政府が移民の流入ペースを抑制する方針を示す中で 移民の流入ペースの鈍化とそれに伴う経済成長のペースの鈍化が懸念されます こうした中でRBNZ ( ニュージーランド準備銀行 ) は引き続き政策金利を据え置くとみられることから ニュージーランド債券市場では金利が上がりにくい環境が続くとみています ニュージーランドの利下げ観測の高まり 世界的な金融緩和環境の継続 中国の景気減速懸念 ニュージーランドの利上げ観測の高まり 株式市場や商品価格の上昇 インフレ期待の上昇 ニュージーランド ドル為替 中銀の通貨高けん制姿勢が上値を抑える要因に 政策金利と10 年国債利回り 6.0 5.5 ニュージーランド政策金利ニュージーランド 10 年国債利回り 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 円 / ニュージーランド ドル相場 76.81-1.11% 米ドル / ニュージーランド ドル相場 0.7230-0.06% 先月の回顧 市場のリスク回避姿勢が強まる中 ニュージーランド ドル円は下落ニュージーランド ドルは対円で下落しました 米国が保護主義的な政策を相次いで打ち出したことや株価が下落傾向となったことなどから市場のリスク回避姿勢が強まり ニュージーランド ドル円は下落しました ニュージーランドのGDP( 国内総生産 ) が市場予想を下回ったこともニュージーランド ドル安の材料となりました 今後の見通し ニュージーランド経済はおおむね堅調に推移しているものの 移民の流入ペースの鈍化などが懸念される中 当面 RBNZ ( ニュージーランド準備銀行 ) は政策金利を据え置くと考えています そうした中で 株式市場や商品価格が堅調に推移すれば ニュージーランド ドルの下支え要因になると想定しています 一方で 通貨高が大きく進んだ場合は 中銀の通貨高けん制姿勢が強まり上値が抑えられると予想します ニュージーランド ドル上昇要因 ニュージーランド ドル下落要因 90 85 円 / ニュージーランド ドル相場と米ドル / ニュージーランド ドル相場 ( 円 / ニュージーランド ドル ) ( 米ドル / ニュージーランド ドル ) 0.80 円 / ニュージーランド ドル相場 ( 左軸 ) 米ドル / ニュージーランド ドル相場 ( 右軸 ) 0.75 ニュージーランドの利上げ観測の高まり 株式市場や商品価格の上昇 先進国の中で相対的に高い金利水準 ニュージーランドの利下げ観測の高まり 乳製品価格の下落 市場のリスク回避姿勢の強まり 80 75 70 0.70 0.65 0.60 8/9

J REIT 底堅い推移を見込む REIT 市場 東証 REIT 指数 ( 配当込み ) 3,274.92-0.50% 先月の回顧 小幅の下落 J-REIT 市場は小幅に下落しました 国内株式市場に比べ J-REITの下落幅は限定的でした オフィス市況等 事業環境の良好さが継続していることや日本の長期金利が低位安定推移となったことがJ-REIT 市場を下支えしたとみられます 引き続き公募増資の発表が相次いだものの 金融機関によるETF 等を通じた資金流入が需給環境の支えとなりました 今後の見通し 年度初めの4 月前半は金融機関が有価証券の益出しのために売却を実施する傾向があり 一時的な調整のリスクはあります 一方で REITの公募増資は4 月以降落ち着くことが期待され 需給環境は改善に向かうと考えられます 事業環境が良好で 各種バリュエーションに割安感があり 相対的に高い配当利回りが安定的に期待できるJ-REITは底堅く推移すると考えています 3,500 東証 REIT 指数 ( ポイント ) ( 配当込み ) REIT 価格上昇要因 REIT 価格下落要因 3,400 オフィス ビル賃料の力強い上昇 国内外の長期金利の低下 自己投資口取得 M&A の広がり 国内外の長期金利の持続的な上昇 投資信託からの資金流出傾向の継続 地政学リスクの高まり 東証 REIT 指数は株式会社東京証券取引所が算出 公表などの権利を有する指数です 3,300 3,200 3,100 3,000 ( 出所 ) 東証データより大和投資信託作成 海外 REIT 好調な実物不動産市況が支援材料 S&P 先進国 REIT 指数 ( 配当込み除く日本 ) ( 現地通貨ベース ) 3 月末前月末比 1,006.68 2.91% 先月の回顧 米国の長期金利低下を好感して 総じて堅調な展開海外 REIT 市場は総じて堅調に推移しました 米国では 好調な住宅市況や長期金利低下を好感して 堅調な展開となりました 欧州では イギリスの商業施設 REITに対する買収の動きや 大陸欧州の好調なオフィス需給などを反映し スペインやイギリスが堅調でした アジア オセアニアでは 商業施設 REITに対する業績懸念などが重石となり オーストラリアが下落しました 今後の見通し 米国では 好調な実物不動産の需給状況 長期金利上昇の一服 割安なバリュエーションが支援材料になるとみています 欧州では 商業施設 REITにおける業界再編の動きや主要 REITの好調なファンダメンタルズ アジア オセアニアでは 香港の商業施設 REITに対する業績期待などが支援材料になるとみています REIT 価格上昇要因 実物不動産の好調な需給環境 米国以外での金融緩和継続 REIT 価格下落要因 長期金利の急上昇 テナントの店舗閉鎖や信用不安 1,150 1,100 1,050 1,000 S&P 先進国 REIT 指数 ( ポイント ) ( 配当込み除く日本現地通貨ベース ) 950 S&P 先進国 REIT 指数は S&P Dow Jones Indices LLC の登録商標です 900 ( 出所 ) トムソン ロイターデータストリームより大和投資信託作成 9/9