28 森下ゼミ A16019 大井 飛 鳥 A16027 小島彩友美 A16041 小柳柳晴樹 A16063 高橋雅美 A16087 肥 爪海 斗 A16092 別府明美 子 A16099 望 月佑奈奈 A16100 持永和輝 A16111 山本 麻綺 平成 29 年年 2 月10 日
目次 1 現状 2 論論点 3 提案 何が問題? 子宮頸がんワクチンの有 用性や副作 用に関して 色々な声や説があがっており 論論争となっている 何故問題にする? 現状 ワクチン接種の積極的勧奨を中 止して以降降事態は滞っている その原因となっている論論争の収束をはかる提案をする
現状
子宮頸がんワクチン導 入までの流流れ! 1983 年年 Harald zur Hausen 博 士が 子宮頸がん患者の多くからHPV16 型 18 型のDNAを発 見見した HPV16 型 18 型が 子宮頸がんに 大きく寄与していると考えられている! 2006 年年春 日本で 二つのワクチンの臨臨床治験が 行行われた! 2009 年年サーバリックスが発売される! 2011 年年ガーダシルが発売される
副反応 副反応追跡調査 ( 厚労省省 )2015 ワクチンを接種した 人 ( 約 338 万 人 ) のうち 副作 用疑い報告があったのは0.08% 未回復復の 人は0.005%(186 人 ) 回復復していない186 人の症状 複数回答 多い順 症状 頭痛 倦怠感 関節痛 接種部位以外疼痛 筋 肉痛 筋 力力低下 運動障害 認知機能の低下 めまい 月経不不整 不不随意運動 起 立立性調節障害 失神 意識識レベルの低下 感覚鈍 麻 人数 ( 人 ) 66 58 49 42 35 34 29 29 25 24 19 17 16 16 けいれん 13
積極的勧奨の中 止までの経緯 接種後に慢性の痛みなどの報告がされた 専 門家による検討後 中 止するほどのリスクは評価されず しかし ワクチンとの因果関係を否定できない持続 的な疼痛が接種後に特異異的に 見見られた 国 民に適切切な情報提供ができるまでの間 定期接種を積極的に勧奨すべきではないとされた
社会問題化! WHO から 日本への 非難 1 根拠に乏しい 2 安全で効果的なワクチン使 用を妨げる! 行行政の不不 十分な対応名古屋市の 行行った疫学調査を専 門家がいない市役所では評価できないから公表は差し控えたいとして封印! メディアによる煽りワクチンを接種した 人は約 338 万 人 そのうち 副反応回復復者は 1739 名 未回復復者は 186 名 しかしメディアは 1739 分の 186 と計算し 1 割は治っていない と 報道した
被害者の救済! 全国 子宮頸がん ワクチン被害者連絡会! HPV ワクチン 薬害訴訟全国弁護団 1 予防接種中 止 2 副反応患者の救済 3 厚 生労働省省への法的責任の確認 4 国内での疫学調査の実施などを求めている 半 身 麻痺などが残った 女女性らが実名を公表して 国と製薬会社に損害賠償を求める集団提訴を 行行うことを発表した
論論点! 有効性! 安全性! 有 用性! 必要性! 学説! メディア! 行行政の対応! 企業
有効性 調査期間はどれもおよそ 3 年年で 持続感染の可能性が 高いレベルの病変を防ぐ効果がどれくらいか調べた ( 調査開始段階で細胞診が正常だった 人に 3 回接種した場合 ) 15 ~ 25 歳 女女性へのサーバリックスによる予防効果は 98.1% 15 ~ 26 歳 女女性へのガーダシルによる予防効果は 100% 24 ~ 34 歳 女女性へのガーダシルによる予防効果は 85.0% 35 ~ 45 歳 女女性へのガーダシルによる予防効果は 80.6% ワクチン反対派の疑問 :HPV 感染から発症までは通常およそ10 年年かかる調査期間 3 年年でそんな結論論出して良良いの?
安全性! フランス 請求額の 50% を認める判決 集団接種の中 止を求める署名運動! イギリス 政府の統計で有害事象の総数が他のワクチンに 比較し抜群に多く報告されている! インド 2 種類の HPV ワクチンの臨臨床試験が実施されたが, 少 女女 6 人の死亡報告 ほかのワクチンに 比べると安全とは 言い難い
有 用性 厚 生労働科学研究班によるワクチンの費 用対効果の調査 世界的に 費 用対効果があるかないか の境 目は 1QALY 獲得あたり 500 万円だが 子宮頸がんワクチン接種は約 200 万円 健康な 生活が期待できる 1 年年を 1QALY と価値づける QOL の低い 1 年年は 1 未満 死は 0 と価値づけられる 疑問点 :1QALY 獲得あたり 500 万円という境界線は何が根拠?
学説の対 立立 多数派! WHO! 日本の主要な学会 少数派 西岡久寿樹 HPV ワクチン関連神経免疫異異常症候群 (HANS) 池 田修 一 子宮頸がんワクチン薬害説 科学的エビデンスがあるのか? 信用できる調査結果なのか? 副反応の定義は確立しているのか?
メディアの特徴! メディアが重要視するのは他者より速いスクープ インパクトのある記事 裏裏付けの少ない誇張された記事が作られる傾向! ネット社会では匿匿名で誰もが情報を発信できる! 世論論が誤った情報に左右される可能性 情報が錯綜していて何を信じれば良良いのかわからない
新聞! 一度度に伝えられる情報が少ないので得られる内容に偏り詳細がわからない! 読解には ある程度度の 理理解が必要なため 視聴者を選ぶ
SNS! 情報が 大量量なため様々な内容を 一度度に調べられる反 面 正確性が曖昧である! 誰でも情報発信できるので 言葉葉の応酬になり感情的な主張が多い
不不確実性の中の予防接種 1 個々 人の体質によって効くかどうか 不不確実 2 接種して感染防 止ができるかどうか 不不確実 3 副反応が発 生するかどうか 不不確実 さらに 子宮頸がんワクチンでは ウイルスに感染してもがんにならない場合もある 不不確実
積極的勧奨までの経緯 予防接種法制定 ( 義務接種で罰則あり ) 1948 DPT ワクチン接種後に死亡例例がでたこと受け DPT ワクチン接種の 一時中 止 ( 三ヶ 月後に接種が再開するも接種率率率が激減 ) 1975 MMR ワクチンが導 入されたが MMR ワクチン接種後の無菌性髄膜炎が問題になる 1989 生ワクチンのゼラチンアレルギーが問題視され始める 1994 予防接種法改正義務から勧奨へ 1994
予防接種 行行政 : 責務 目的 傾向 行行政の責務 感染症の予防 副反応の防 止 ジレンマの発 生 予防接種の 目的個 人の予防 重症化の防 止 + 社会でのまん延防 止 予防接種を施 行行する副反応による批判 ( 作為過誤 ) 予防接種を施 行行しない 疾病の予防ができない 先進国から の遅れ ( 不不作為過誤 )
二重の過誤の回避 ワクチンの積極的接種勧奨の中 止 受けるか受けないかは国 民 自 身の 自 己責任 という形で責任から回避
日本のワクチン業界による問題 化 血研問題 (2016)! 2015 年年 5 月 化 血研の製造する 血漿分画製剤などで承認書と異異なる製造 方法で製造をしていたこと それを規制当局に隠していたことが発覚 約 40 年年も組織的隠ぺいが続いた! 今年年 1 月より薬機法で 110 日間の業務停 止命令令 不不正製造は 2016 年年 2 月に解消したと報告した! 2016 年年 10 月 4 日 日本脳炎ワクチンで新たな不不正製造発覚 違反が続いていたことが判明 MMR ワクチン問題 (1989)! 阪 大微研は 1989 年年 4 月から定期接種されていた MMR ワクチンのうちおたふくかぜワクチンを製造しており これが無菌性髄膜炎の直接原因となった! 厚 生労働省省の認可を受けていない 方法で作られたワクチン原液を混合したため! 患者団体に敗訴 2003 年年の 1 審で国とともに賠償責任が認定される この後微研側が賠償全額を 支払った! この問題以来 長らく 日本では新しいワクチン導 入をストップしたため ワクチンギャップが 生じた
日本のワクチン業界は護送船団 方式 これまでのワクチン業界は! 厚 生労働省省では ワクチンは国のセキュリティに関わるので国産を原則とする考えが昔から強い! 民間製薬企業ではなく 財団である化 血研 阪 大微研 北北 里里第 一三共ワクチン株式会社 (2011 年年 4 月以前は学校法 人 ) が定期接種ワクチンの 大半を製造! 定期接種ワクチンは 自治体が買い上げる 本数は安定 納 入価格はどこの製品も同じ カルテルではないか?
米国予防接種諮問委員会 (ACIP)! 予防接種をどのような根拠でどのように提供するのかを決定する機関! 機関関係者だけでなく 接種を受ける側も参加できる 主な活動内容! 保健社会福祉省省 長官や疾病予防管理理センターに助 言と提案を 行行う! 発 行行するワクチンに関する各種情報や資料料を公開! 予防接種プログラムの策定! ワクチン接種の勧告
名古屋市の調査 被害者団体の要望により実態を把握するために調査を実施 子宮頸がん予防接種を受けていない 人も含めた約 7 万 人 (15 ~ 21 歳の 女女性 ) を対象とした調査 全国で初めての 大規模調査 速報 : ワクチン接種歴の有無で有意な差は無かった その後 : 生データのみ, 最終報告公表せず, 解析をした名古屋市 立立 大学への取材に市からの許可がおりない 市が主体的に因果関係なしと主張していると受け 止められると何かと困るから?
祖 父江調査 厚 生労働省省の研究班の 子宮頸がんワクチンの副反応の調査 2015 年年 7 ~ 12 月の間, 同ワクチンを接種した 女女性が訴える 多様な症状 がある患者を調査 接種歴がある 人とない 人の症状の数を 比較 結論論 : 1 ワクチン接種歴がない 人にも同様な 多様な症状 を有する 人が 一定数存在する 2 本調査によって 子宮頸がんワクチン接種と接種後に 生じた症状との因果関係は 言及できない
28 森下ゼミの調査! 浜松医科 大学の森下ゼミによる調査 子宮頸がんワクチンを受けていない 人も含めた医学科 看護科の 一年年 生の 女女 子学 生を対象とした調査で 接種歴 接種回数 症状の有無を調査した! 結果 : 1 ワクチンの接種回数と症状の有無に関連性があるとは 言えない 2 ワクチン接種歴がない学 生でも 多様な症状 を有する 人が多数存在している 3 本調査の質問事項の 多様な症状 は そもそも 女女性にとって特殊なものなのかから考えていく必要がある
浜松医科 大学 一年年 生調査 接種回数 人数 症状ありの人数 症状あり のうち医療機関を受 診した人数 0 回 18 名 14 名 1 名 1 回 9 名 6 名 3 名 2 回 5 名 4 名 1 名 3 回 57 名 36 名 9 名 不明 4 名 4 名 0 名 合計 93 名 64 名 (69%) 14 名 (15%) 主な症状 : 月経不不順 体がだるい 足が冷冷たいなど
日本における早期発 見見のための検診 日本における年齢別子宮頸がん検診受診率! 子宮頚部の細胞をこすり取るもので簡単 痛みも少なく 数分で終了了! 子宮頸がんは 20~30 代に急増しているものの 早期発 見見で治る割合も 高くなる! しかし 先進国の中で 日本の検診受診率率率は低い ( 特に若若い 人 )
提案! 子宮頸がんは空気感染するわけではなく 社会的に接種が必要とされているわけではない さらに 子宮頸がんワクチンは安全性について疑問の声があがっている 一 方で 検診により 子宮頸がんは早期発 見見が可能である 検診をもっと 一般的なものにしよう! ワクチンに関する情報公開が少なく 色々な説が浮上してしまっているのが現状 製薬会社による情報公開を!( 特許だと 言って 非公開にするのをやめる ) 日本版 ACIP を作ろう! メディアは 自 身の魅 力力のために流流す情報を偏ったものにしてしまう メディアに情報を流流す前に その情報を評価する委員会を作ろう 情報を取捨選択する能 力力を私たちが 身に着けていこう
参考 文献 ウイルス第 58 巻第 2 号,pp.155-164,2008 HPV ワクチンによる 子宮頸癌予防 厚 生労働省省 ホームページ 井上正樹 金金沢 大学医学系研究科産婦 人科学 http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku- kansenshou28/ qa_ shikyukeigan_ vaccine.html MSD ホームページ http://www.shikyukeigan- yobo.jp/cause.xhtml Human Papillomavirus(HPV) ワクチン接種後発症するHPVワクチン関連神経免疫異異常症候群 (HANS: ハンス症候群 ) の病因と病態を探る 西岡久寿樹 副反応追跡調査結果 ( 副反応追跡調査 ( 厚労省省 )2015) HPV ワクチン作業チーム報告書 2011 HPV ワクチンに関する Position paper ( 平成 26 年年 10 月 24 日 ) 医学書院第 2857 号岩 田健太郎郎著 http://www.igaku-shoin.co.jp/paperdetail.do?id=pa02857_03 https://www.med.or.jp/forest/gankenshin/data/japan/
28森下ゼミ 一同