目 次 1 沿革 1 2 施設の現況 2 3 工業用水道施設整備 4 4 需要の状況 4 5 経営 (1) 財政の概況 7 (2) 料金 10

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水道事業

平成13年度大阪府水道事業会計決算概要

Taro-HP用④港湾jtd.jtd

3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1

「技術業務受託推進プロジェクト《 第1回 プロジェクト会議

平成 27 年度岩国市下水道事業決算の要領 下水道事業の経営成績と財政状態をお知らせするため 平成 27 年度決算の要領を公表します 1. 業務量 下水道区域の拡大により 処理人口は 260 人増加し 年間有収水量は 52,674 m3増加しました 区分 平成 27 年度 平成 26 年度 処 理

地方公営企業会計基準の見直しについて(完成)

西宮市の工業用水の概要 工業用水とは 工場の地下水くみ上げ規制による代替用水と産業の健全な発展のために供給される水で 主に製造業に対して供給しています 工業用水道では上水道ほど厳しい水質基準を定めておらず 沈殿処理のみを行っているため 上水道に比べて安価な料金で供給しています 現在は供給能力に余裕が

21年度表紙面付け

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議案第 59 号 平成 28 年度安芸高田市水道事業会計補正予算 ( 第 1 号 ) ( 総則 ) 第 1 条平成 28 年度安芸高田市水道事業会計の補正予算 ( 第 1 号 ) は 次に定めるところによる ( 収益的収入及び支出 ) 第 2 条平成 28 年度安芸高田市水道事業会計予算 ( 以下

第3 法非適用企業の状況

21年度表紙面付け

10. と畜場事業 Ⅰ 概要及び沿革と畜場事業は 食用に供する目的で 獣畜 ( 牛 馬 豚 めん羊及び山羊 ) をと殺し 又は解体するために施設を設置し 必要な施設及び設備の維持管理や と畜検査員による食肉の衛生検査を行い 生産者にとっての畜産物の供給先を提供するものである と畜場は と畜場法の第

中古マンション ( 近畿二府四県 ) 成約登録 新規登録状況 ( 専有面積 :~35 m2 ) 成約登録 ( 近畿圏全域 ) 成約 推移 推移 2, % 1,8 1,6 1,4 1, % 1, % 1 2

平成22年3月期 決算概要

平成 28 年経済センサス 活動調査結果 ( 確報 ) < 産業横断的集計大阪市 > 結果の概要 Ⅰ 事業所の概況 1 1 産業大分類別の事業所数及び従業者数 1 2 売上高 ( 外国の会社及び法人でない団体を除く ) の状況 5 3 付加価値額 ( 外国の会社及び法人でない団体を除く ) の状況

高槻市水道事業経営効率化計画

流動資産 3 流動比率 (%) 流動負債短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 当該指標は 1 年以内に支払うべき債務に対して支払うことができる現金等がある状況を示す 100% 以上であることが必要である 一般的に 100% を下回るということは 1 年以内に現金化できる資産で 1 年以内に支

( 参考 ) 受水事業所の負担軽減について 今回の料金改定の結果 受水事業所の実給水率 ( 基本使用水量に対する実使用水量の割合 ) が小さいほど値下げ率が高くなり 受水事業所の節水努力がより反映されることとなる 平 成 26 年度の平均実給水率は 58.3% であり 平均約 9.2% の値下げとな

第 2 章 12 宅地造成事業 12. 宅地造成事業 Ⅰ 概要及び沿革宅地造成事業とは 地域の計画的開発と既成都市の再開発を目的とする事業であり 臨海土地造成事業 内陸工業用地等造成事業 流通業務団地造成事業 都市開発事業 ( 土地区画整理事業 市街地再開発事業 ) 及び住宅用地造成事業の各事業を総

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Taro-中期計画(別紙)

『学校法人会計の目的と企業会計との違い』

4 地方公営企業会計基準の見直しの影響 ( 概要 ) 地方公営企業会計基準の見直しのため 平成 23 年度に地方公営企業法施行令等を改正し その改正内容が平成 26 年度予算 決算から全面的に適用となっている (1) 見直しの趣旨 昭和 41 年以来大きな改正がなされていない地方公営企業会計制度と国

松山市水道事業 平成 24 年度決算の財務諸表 現行会計基準と新会計基準適用との比較 松山市公営企業局

平成 年国勢調査 < 大阪市の昼間人口 > 平成 年 1 月 1 日現在で実施した 平成 年国勢調査の従業地 通学地による人口 就業状態等集計結果が このたび総務省統計局から公表されましたので 大阪市分の概 要を < 大阪市の昼間人口 > としてお知らせします 目 次 1 従業地 通学地別人口 1

第 2 章水道事業のあゆみ 第 2 章水道事業のあゆみ 本市水道事業は 1929 年 ( 昭和 4 年 )4 月に給水を開始し その後 9 次にわたる拡張事業 を行い 人口の増加や都市の発展に伴う水需要の増加に対応してまいりました 現在は 第 9 次拡張事業 ( 第 2 回変更 )( 計画給水人口

イ使用年数基準で更新する施設 ( ア ) 使用年数基準の設定使用年数基準で更新する施設については 将来の更新需要を把握するためにも 更新するまでの使用年数を定める必要がありますが 現時点では 施設の寿命に関する技術的な知見がないことから 独自に設定する必要があります このため あらかじめ施設を 耐久

平成 31 事業年度 自平成 31 年 4 月 1 日 (2019 年 4 月 1 日 ) 至平成 32 年 3 月 31 日 (2020 年 3 月 31 日 ) 第 15 期 事業計画 ( 案 ) 本州四国連絡高速道路株式会社 - 0 -

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平成 29 年度下水道事業会計予算概要 収益的収入及び支出 企業の経営活動の予定であり 1 年度間に発生すると予想される営業上の収益とこれに対する費用を計上したものです 具体的には 収入には下水道使用料が主に計上され 支出にはサービスの提供に要する人件費 物件費等諸経費が計上されます 収益的収入 (

平成 21 年度 武雄市工業用水道事業会計決算書 武雄市水道部水道課

(2) 予算執行状況ア収益的収入及び支出平成 26 年度の予算執行状況は第 2 表のとおりである ( 収入 ) 第 2 表予算決算対照表 ( 収益的収入及び支出 ) 金 予算額 額 構成比 金 決算額 額 構成比 予算額に比べ決算額の増 減 収入率 千円 % 千円 % 千円 % 工業用水道事業収益

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( 様式キ ) 資金使途調査票 ( 施設運営費 建物施設 ) 掲載施設一覧 所属名 : 消防局 番号頁所在地 開設年度 財産区分 西成消防署西成区岸里 S23 行政消防庁舎 水上消防署港区築港 S23 行政消防庁舎 南方面隊庁舎阿倍野区

スライド 1

( 様式キ ) 資金使途調査票 ( 施設運営費 建物施設 ) 掲載施設一覧 所属名 : 消防局 番号頁所在地 開設年度 財産区分 西成消防署西成区岸里 S23 行政消防庁舎 水上消防署港区築港 S23 行政消防庁舎 南方面隊庁舎阿倍野区

健全化比率及び資金不足比率の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 により 藤枝市の健全化判断比率及び資金不足比率につい て 以下のとおり算定しました これは 平成 19 年 6 月に公布された上記法律に基づき 毎年度 監査委 員の審査に付した上で 議会に報告及び公表するものです 本市

資金使途調査票 ( 施設運営費 建物施設 ) 掲載施設一覧 ( 様式キ ) 消防局 番号頁所在地 開設年度 財産区分 水上消防署港区築港 S23 行政消防庁舎 用途 目的 南方面隊庁舎 阿倍野区阿倍野筋 S23 行政 消防庁舎 消防局

流動資産 3 流動比率 (%) 流動負債短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 分析の考え方 当該指標は 1 年以内に支払うべき債務に対して支払うことができる現金等がある状況を示す 100% 以上であることが必要である 一般的に 100% を下回るということは 1 年以内に現金化できる資産で

決算

計算書類等

1-(2) 年度別損益計算書 平成 25 年度 平成 26 年度 平成 27 年度 水道事業収益 営業収益 鳥取 国府 河原 青谷 鳥取 国府 河原 青谷 鳥取 国府 河原 青谷 円 円 円 円 円 円 円 円 円 2,723,243,156 72,905,703 62,968,785 3,194,

AM部会用資料(土木・建築構造物)

務の概要1-(1) 年度別損益計算書 科目 年度 水道事業収益 金額構成比金額構成比金額構成比 24 年度 25 年度 26 年度 円 % 円 % 円 % % % % 2,889,032, ,859,117, ,359,612,


平成 29 年度連結計算書類 計算書類 ( 平成 29 年 4 月 1 日から平成 30 年 3 月 31 日まで ) 連結計算書類 連結財政状態計算書 53 連結損益計算書 54 連結包括利益計算書 ( ご参考 ) 55 連結持分変動計算書 56 計算書類 貸借対照表 57 損益計算書 58 株主

平成21年3月期 決算補足説明資料

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経営指標の概要 ( 電気事業 ) 1. 経営の状況 ( 電気事業全体で算出 ) 算出式 ( 法適用事業 ) 算出式 ( 法非適用事業 ) 1 経常収支比率 (%) 1 収益的収支比率 (%) 指標の意味 経常収益 100 経常費用 総収益 100 総費用 + 地方債償還金 法適用企業に用いる経常収支

平成 30 年 (2018 年 )9 月 20 日 財政局 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率等の状況について 地方公共団体の財政の健全化に関する法律 に基づき 平成 29 年度決算に基づく健全化判断比率及び資金不足比率を算定いたしましたのでお知らせします 健全化判断比率については すべての

財剎諸表 (1).xlsx

野村アセットマネジメント株式会社 2019年3月期 個別財務諸表の概要 (PDF)

執行会議 会議要旨

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03-1 地下水利用及び地盤沈下等の状況について(H28更新版).docx

2 3 号認定子どもの場合 1 保育利用申込書等マイナンバー書類一式 保育利用申込書等マイナンバー書類一式 保育所認定こども園地域型保育事業 (2 3 号認定施設 ) 4 各区役所 3 1 各区役所または幼稚園 認定こども園は 保育利用を希望するに 保育利用申込書等とともに マイナンバー

第4期電子公告(東京)

連結貸借対照表 ( 単位 : 百万円 ) 当連結会計年度 ( 平成 29 年 3 月 31 日 ) 資産の部 流動資産 現金及び預金 7,156 受取手形及び売掛金 11,478 商品及び製品 49,208 仕掛品 590 原材料及び貯蔵品 1,329 繰延税金資産 4,270 その他 8,476

お問い合わせ先 レセプトの記載について ( 共通 国 後期分 ) 大阪府国民健康団体連合会 業務管理部 管理課 第 係 大阪市中央区常盤町 丁目 3 番 8 号 TEL ( 直通 ) ( 共通 社分 ) 大阪府社会診療報酬支払基金 審査企画部 企画調整第一課 530

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流動資産 3 流動比率 (%) 流動負債 指標の意味 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 分析の考え方 当該指標は 1 年以内に支払うべき債務に対して支払うことができる現金等がある状況を示す 100% 以上であることが必要である 一般的に 100% を下回るということは 1 年以内に現金化

日本基準基礎講座 有形固定資産

目 次 第 1 計画の目的と対象 2 1. 計画策定の背景 2. 計画の目的 3. 計画期間 4. 計画の対象 5. 計画の改訂について第 2 大阪市の空家の現状 5 1. 大阪市の空家 ( 住宅用途 ) の状況 2. 空家の発生の経緯等第 3 空家等対策の基本的な方針と目標 基本的な方

3. その他 (1) 期中における重要な子会社の異動 ( 連結範囲の変更を伴う特定子会社の異動 ) 無 (2) 会計方針の変更 会計上の見積りの変更 修正再表示 1 会計基準等の改正に伴う会計方針の変更 無 2 1 以外の会計方針の変更 無 3 会計上の見積りの変更 無 4 修正再表示 無 (3)

平成 30 事業年度予算の概要 平成 30 事業年度予算は 拠出金収入 手数料収入 運営費交付金等により実施する救済 審査 安全対策の各業務に係る所要経費を適切に上し 国の平成 30 年度予算に上されている事業を盛り込むとともに 中期画に掲げた目標達成に必要な経費を上している 予算 29 年度 (

収益的収支 下水道使用料 (13 か月調定 ) 5,564,491(65.7%) 下水道使用料収入及び下水道施設の維持管理 人件費等公共下水道事業管理運営経費全般の状況を示します 管渠 処理場の維持管理費 使用料の調定および収納にかかる経費 及び庁舎管理等一般事務管理費などの経常的な経費 ( 人件費

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はじめに 本資料は 最近における大阪市内の地価動向や土地取引状況などについてとりまとめたものです 行政分野のみならず広く各般において 大阪市内の土地に関する参考資料としてご活用いただければ幸いです 平成 29 年 5 月 大阪市都市計画局 CONTENTS Ⅰ 地価の動向 1 1 六大都市の地価の推

14 中間市 実質赤字比率及び連結実質赤字比率の状況と推移 7.65% 実質赤字比率は 地方公共団体の一般会計等を対象とした実質赤字額の標準財政規模に対する比率で 福祉 教育等を 行う地方公共団体の一般会計等の赤字の程度を指標化し 財政運営の悪化の度合いを示す指標ともいえます 連結実質赤字比率は 地

計算書類 貸 損 借益 対計 照算 表書 株主資本等変動計算書 個 別 注 記 表 自 : 年 4 月 1 日 至 : 年 3 月 3 1 日 株式会社ウイン インターナショナル

Microsoft Word 決算短信修正( ) - 反映.doc

野村アセットマネジメント株式会社 平成30年3月期 個別財務諸表の概要 (PDF)

決算書類(H25年度)

目 次 1. 募集の趣旨 3 2. 募集にあたっての注意事項 3 3. 昨年度に続き平成 31 年度 (2019 年度 ) も実施する応募の取り組み 4 4. 募集区 ( 地域 ) 応募条件 事業類型 定員等 4 (1) 応募にかかる条件 (2) 募集地域 (3) 選定における併用選択制の継続 (4

事業の経緯 東京都の工業用水道事業は 地盤沈下を防止するため 地下水の揚水規制に伴う代替水を供給する行政施策として 昭和 39 年 8 月に江東地区 ( 墨田区 江東区及び荒川区の全域と江戸川区及び足立区の一部 ) で給水を開始し 昭和 46 年 4 月には 城北地区 ( 北区 板橋区 葛飾区の全域

豊洲移転時の収支試算の条件とパターン 収支試算の条件 平成 29 年度予算をベースとして推計 一般会計繰入金の対象範囲や水準は 据え置き 改修経費を 5 億円 / 年とした上で 5 年毎に 5 億円 / 年ずつ増加するものと仮定して試算 変更点 売上高割使用料は 5 年毎に 3% ずつ減少するものと

科目 期別 損益計算書 平成 29 年 3 月期自平成 28 年 4 月 1 日至平成 29 年 3 月 31 日 平成 30 年 3 月期自平成 29 年 4 月 1 日至平成 30 年 3 月 31 日 ( 単位 : 百万円 ) 営業収益 35,918 39,599 収入保証料 35,765 3

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h18財務諸表NCTD-FS_ xls

小樽市簡易水道事業経営戦略 団体名 : 小樽市 事業名 : 簡易水道事業 策定日 : 計画期間 : 平成 29 年 3 月 平成 29 年度 ~ 平成 40 年度 1. 事業概要 事業の目的 : 当市の簡易水道事業は 銭函 4 丁目及び 5 丁目の石狩湾新港地区に立地する企業に対する給水を行うことを

平成18年度注記事項

2017 年度決算概要 Ⅰ 年度連結業績概要 Ⅱ 年度連結業績予想 Ⅲ. 補足資料 シャープ株式会社 2018 年 4 月 26 日 見通しに関する注意事項 本資料に記載されている内容には シャープ株式会社及び連結子会社 ( 以下 総称して シャープ という ) の計画 戦略

対策名 1 温室効果ガスの排出の抑制等に資する設備の選択キ未利用エネルギーの活用のための設備導水 送水 配水等における管路の残存圧力等を利用した小水力発電設備の導入 概要 地形の高低差から生じる水の位置エネルギーがある場所や導水管路 送水管路 配水池入口等で余剰圧力が利用できる場所 あるいは弁の開度

平成21年度 標茶町上水道事業会計決算審査意見

第6期決算公告

第4期 決算報告書

資金収支計算書 平成 30 年度の収支状況を資金収支計算書の流れでみると 収入額は平成 31 年度新入生の入学時納付金の前受金等を含め 195 億 5,975 万 4 千円となり 前年度より繰越された 40 億 5,576 万 3 千円を加えると 収入合計は 236 億 1,551 万 7 千円とな

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国立大学法人等の平成23事業年度決算について

財務の概要 (2012 年度決算の状況 ) 1. 資金収支計算書の概要 資金収支計算書は 当該会計年度の教育研究活動に対応するすべての資金の収入 支出の内容を明らかにし かつ 当該会計年度における支払資金の収入 支出の顛末を明らかにするものです 資金収支計算書 2012 年 4 月 1 日 ~201

180222_中期計画別紙②

平成 29 年度企業局事業の決算概要について 別紙 1 1 業務量 損益 H30.5 野県企業局 ( 消費税抜き ) 電気事業 増減区分平成 29 年度 (A) 平成 28 年度 (B) (A-B) (A)/(B) 電力量 378 百万 kwh 376 百万 kwh 1 百万 kwh 100.3%

Transcription:

大阪市工業用水道事業概要 平成 29 年 10 月 水道局

目 次 1 沿革 1 2 施設の現況 2 3 工業用水道施設整備 4 4 需要の状況 4 5 経営 (1) 財政の概況 7 (2) 料金 10

1 沿革 西大阪地区では 昭和のはじめごろから工業用地下水の過剰くみ上げによる地盤 沈下がはげしくなり 土地の海没 排水不良をはじめ種々の障害が起こり なかで も台風時の高潮による被害が著しかった そのため 大阪市では地盤沈下防止対策の一環として 昭和 26 年 3 月から工業用 地下水の代替水を供給する目的で工業用水道の建設に着手し 昭和 29 年にはじめて 此花区 福島区の一部を対象に給水を開始した その後 昭和 31 年に工業用水法が制定され 工業用地下水のくみ上げが規制され たことに伴い 需要量の推移に対応して本市においても 4 回にわたる工業用水道の 拡張事業を実施した結果 昭和 42 年度には給水能力 575,50 0m3 / 日となり 昭和 43 年 12 月をもって地下水のくみ上げが禁止されたのを最後に 工業用水道への転換を完 了した しかしながら 昭和 48 年夏期における異常渇水 引き続いての石油ショックによ る急激な景気の後退により 需要量は大幅に減少した その後も節水意識の浸透等 により 各工場とも回収率を向上させたため 需要量の減少が続いた このような需要動向に対応し 経営の効率化を図るため 本市では余剰施設の休 廃止を行ってきた結果 平成 4 年度以降 給水能力は 300,00m 3 / 日となった また 大阪市及び大阪府が地方自治法に基づき共同で設立した一部事務組合であ る大阪臨海工業用水道企業団 ( 以下 企業団という ) は 大阪府側の堺港地域と大 阪市側の大阪南港地域に給水するとともに 自家用工業用水道として大正区 浪速 区 住之江区 西成区に給水する大阪市工業用水道に対して供給してきた しかし 大阪府側唯一であり最大の需要者であった企業が平成 14 年度末に全量撤退したこ とを受け 平成 15 年度末に企業団は解散した 企業団解散後 残る市域の需要者へ の給水は大阪市が引き継ぎ 効率的な施設運用を図れるよう大阪市の東淀川浄水場 と企業団の施設を接続するため 平成 16 年度から実施した大阪市工業用水道広域化 事業を平成 18 年度末で完了し それに伴い津守浄水場を廃止した この結果 平成 19 年度からは 当初 企業団から受水していた 40,000 m 3 / 日相当 を減量し 給水能力は 260,000 m 3 / 日となっている 1

2 施設の現況 浄水場の概要は次表のとおりで 導 配水管の布設延長は平成 28 年度末現在 293 kmとなっている なお 給水区域は工業用地下水くみ上げ規制区域の全域である ( 市内 24 区のうち 19 区の一部地域 ) ( 平成 29 年 10 月 1 日現在 ) 東淀川浄水場系城東浄水場系合計 所在地 東 淀 川 区 柴 島 1 丁 目 鶴 見 区 横 堤 4 丁 目 水源淀川 大川 ( 旧淀川 ) 取水場 毛馬取水場 給水能力 ( m3 / 日 ) 151,000 109,000 260,000 取水設備 浄水設備 配水 設備 排水処理設備 取水口 1 基 1 基 2 基 沈砂池 2 池 2 池 4 池 取水ポンプ 4 台 (1 棟 ) 4 台 ( 内 1 台休止 )(1 棟 ) 8 台 ( 内 1 台休止 )(2 棟 ) 混和池 3 池 3 池 沈でん池 3 池 4 池 ( 内 1 池休止 ) 7 池 ( 内 1 池休止 ) 薬品注入設備 1 式 1 式 配水池 配水ポンプ 構内配水池 3,460 m3 (2 池 ) 桜宮配水場 1,950 m3 (2 池 ) 東淀川配水ポンプ場 7 台 桜宮配水場 3 台 12,520 m3 (4 池 ) 17,930 m3 (8 池 ) 5 台 (1 棟 ) ( 内 2 台休止 ) 15 台 (3 棟 ) ( 内 2 台休止 ) 加圧ポンプ北港加圧ポンプ場 3 台 3 台 脱水機上水と共用 2 台 ( 休止中 ) 天日乾燥池 3,240 m2 (3 池 ) 3,240 m2 (3 池 ) 給水開始 ( 年度 ) 昭和 38 年昭和 41 年 福島区 此花区 港区 都島区 東成区 旭区 大正区 浪速区 西淀川区 城東区 鶴見区 給水区域 淀川区 東淀川区 西成区 北区 ( 一部 ) 生野区 ( 一部 ) 東住吉区 ( 一部 ) 住之江区 ( 一部 ) 平野区 ( 一部 ) 2

( 平成 29 年 10 月 1 日現在 ) 大阪市工業用水道 主要施設位置図 東淀川浄水場 東淀川区 淀川区 旭区 城東浄水場 西淀川区 淀 毛馬取水場 都島区 川福島区 北区 桜宮配水場 城東区 鶴見区 北港加圧ポンプ場 此花区 西区 中央区 東成区 港区 大正区 浪速区 天王寺区 生野区 西成区阿倍野区 東住吉区 平野区 住之江区 住吉区 凡例 配水管 取 導水管 給水区域 大和川 3

3 工業用水道施設整備 大阪市の都市活動を支える重要な基盤事業である工業用水道の安定給水確保を図 るため 経年施設の更新整備を推進している 平成 28 年度決算 382 百万円 4 需要の状況 昭和 29 年度給水開始当時の給水量は1 日平均約 13,00 0m3で その後逐次増加し昭和 45 年度には1 日最大給水量は471,64 0m3を記録したが 昭和 48 年度の第 1 次石油危機 以降 景気の後退を契機にして水使用の合理化が浸透し 減少傾向が続いてきた 昭和 62 年度以降 内需を中心とした好景気により やや増加傾向を示してきたが バブル崩壊による景気低迷等の理由から 平成 3 年度以降は 大阪臨海工業用水道企 業団の解散に伴い需要者を引き継いだ平成 16 年度と 猛暑などにより需要が伸びた平 成 18 年度を除き 減少基調で推移している 平成 20 年度後半には リーマンショックの影響による急速な景気悪化の影響を受 け 大幅に需要が減少し 大口需要者の新規開始等による増加があった平成 25 年度を 除き 減少基調で推移しており 平成 29 年度も減少傾向で推移すると見込んでいる 4

給水状況一覧表 年度工場数年間給水量 対前年度比較 1 日平均給水量 1 日最大給水量 S 45 497 143,788,858 m3 % 393,94 2m3 471,64 0m3 50 492 95,696, 448 261,46 6 323,31 0 55 471 66,354, 517 181,79 3 213,43 0 60 483 52,196, 484 143,00 4 169,16 0 H 2 478 54,162, 330 148,39 0 176,14 0 3 475 53,1 36,785 98.1 145,18 2 166,49 0 4 459 51,164, 779 96.3 140,17 7 164,38 0 5 461 48,638, 727 95.1 133,25 7 152,57 0 6 454 46,386, 719 95.4 127,08 7 159,21 0 7 447 44,446, 264 95.8 121,43 8 151,23 1 8 44 44,207, 364 99.5 121,11 6 147,32 6 9 439 43,390, 381 98.2 118,87 8 14,079 10 43 40,041, 699 92.3 109,70 3 144,58 9 11 424 39,776, 519 99.3 108,67 9 130,79 5 12 417 37,998, 452 95.5 104,10 5 129,13 6 13 405 36,465, 847 96.0 99,90 6 132,24 8 14 393 33,760, 340 92.6 92,49 4 117,00 0 15 384 33,045, 617 97.9 90,28 9 114,25 8 16 392 34,19 8,660 103. 5 93,69 5 119,42 0 17 395 33,440, 030 97.8 91,61 7 114,11 0 18 389 34,280,680 102. 5 93,920 117,120 19 382 33,29 4,250 97.1 90,96 8 118,2 80 20 381 30,60 3,640 91.9 83,84 6 113,0 70 21 375 27,88 1,900 91.1 76,38 9 95,44 0 22 371 27,331,860 98.0 74,88 2 96,220 23 368 25,856,070 94.6 70,64 5 91,64 0 24 368 24,67 2,150 95.4 67,59 5 95,90 0 25 365 26,32 5,590 106. 7 72,12 5 94,00 0 26 359 25,59 0,230 97.2 70,11 0 89,57 0 27 356 25,17 2,430 98.4 68,77 7 85,36 0 28 349 24,49 7,410 97.3 67,11 6 85,39 0 ( 注 ) 1 日平均給水量の過去最大は 昭和 47 年度の 395,259 m3である 5

( 参考 ) 水需要の動向 ( 主要業種別 ) ( 指数 ) 140 135 業種別実使用水量指数 平成 26 年度を 100 とする 鉄 鋼 130 125 化 学 120 115 110 パルプ 紙 金属製品 105 100 95 90 85 80 75 70 その他製造 エネルギー 雑用水 ( 官公庁 ) 雑用水 ( その他 ) 65 合 計 60 26 27 28 29 予 業種別実使用水量年度比較 ( 単位 : 千m3 %) 年度 上段 : 指数 (26 年度を100 とする ) 26 27 28 29 予算 下段 : 対前年度比 業種 26 27 28 29 予 22 22 21 100. 0 96.8 95.8 93.6 鉄 鋼 6,37 9 6,17 6 6,11 4 5,97 2 (25.8 ) (25.4 ) (25.9 ) (25.9 ) 96.8 99.0 97.7 70 69 67 100. 0 101. 4 97.4 94.8 化 学 3,86 7 3,92 2 3,76 6 3,66 (15.6 ) (16.1 ) (15.9 ) (15.9 ) 101. 4 96.0 97.3 10 10 10 100. 0 96.2 87.7 85.7 パルプ 紙 4,84 4 4,66 0 4,25 0 4,15 (19.6 ) (19.2 ) (18.0 ) (18.0 ) 96.2 91.2 97.7 46 47 47 100. 0 100. 4 102. 6 101. 2 金属製品 91 915 935 92 (3.7 ) (3.8 ) (4.0 ) (4.0 ) 100. 4 102. 98.6 99 96 90 100. 0 102. 7 103. 1 100. 2 その他製造 3,03 8 3,11 9 3,13 3 3,04 4 (12.3 ) (12.8 ) (13.2 ) (13.2 ) 102. 7 100. 4 97.2 エネルギー 6 6 6 100. 0 83.8 103. 2 100. 5 ( 電気 ガス 1,35 4 1,13 4 1,39 8 1,36 1 熱供給 ) (5.4 ) (4.7 ) (5.9 ) (5.9 ) 83.8 123. 97.4 49 48 46 100. 0 97.5 81.0 78.9 雑用水 2,22 0 2,16 5 1,79 9 1,75 2 ( 官公庁 ) (9.0 ) (8.9 ) (7.6 ) (7.6 ) 97.5 83.1 97.4 65 67 69 100. 0 103. 1 104. 5 101. 5 雑用水 2,15 8 2,22 5 2,25 6 2,19 ( その他 ) (8.6 ) (9.1 ) (9.5 ) (9.5 ) 103. 1 101. 4 97.1 367 365 356 100. 0 98.2 95.5 93.1 合 計 24,77 2 24,31 7 23,65 1 23,05 9 (100.0 ) (100.0 ) (100.0 ) (100.0 ) 98.2 97.3 97.5 上段は工場数 ( 中止工場を含む ) 下段 ( ) 内は構成比 (%) エネルギー ( 電気 ガス 熱供給 ) の推移について 需要者数が少ないことから年度によって減の幅が大きい ( 年度 ) 6

5 経営 ⑴ 財政の概況 工業用水道を取り巻く環境は 水需要が中長期的に減少傾向にあり 大幅な回 復は見込めず 収入の大部分を占める給水収益の減少傾向が続いていることから 依然として厳しい状況に置かれている このような状況の中 平成 28 年度決算の経営収支は 前年度決算と比較すると 収益では その大部分を占める給水収益が 前年度に比べ減少したものの 受託 工事収益の増加や大阪臨海工業用水道企業団の解散に伴い受け継いだ工事費等負 担金の収益化による特別利益の皆増などにより 前年度に比べ増加している また 費用では 人件費や物件費の増加 減損損失による特別損失が皆増した ことなどにより 前年度に比べ増加している この結果 収支差引では 4 億 9,20 万円の純利益となり 前年度に比べ 3,70 万 円の収支改善となった また 特別損益を除いた経常収支では3 億 5,70 0 万円の経 常利益となり 前年度に比べ9,80 0 万円の収支悪化となった 水需要動向等を勘案すると 当面 給水収益が減少傾向で推移すると見込まれ る一方 順次 施設の更新や改良時期を迎えることから 引き続き経営状況は厳 しいものと見込んでいる このため 今後の事業運営においては 経営収支の安定に向けて より一層の 経営努力を重ねていく必要がある 7

経営収支の推移 ( 単位 : 百万円 印は不足額 ) 項 目 年 度 25 26 27 28 ( 予算 ) ( 決算 ) 29( 予算 ) 総収益 1,64 4 1,98 8 1,71 4 2,21 1 2,08 6 1,67 7 対前年度比率 (%) 99.3 120. 9 86.2 121. 7 75.8 うち給水収益 一般会計補助金 特別利益 総費用 人件費 資本費 減価償却費 支払利息 物件費等 動力費 薬品費 修繕費 委託料 その他 特別損失 当年度損益 経常損益 積立取崩額 当年度未処分利益剰余金 繰越利益剰余金 累積欠損金 ( 欠損 ) ( 注 ) 1 予算欄の上段 () 内は予算額を示し 下段は消費税及び地方消費税相当額を除いた額を示す 2 1,58 9 512 3 物件費等の費目は次のとおり 動力費 : 機械 装置等の運転のための電力料及び燃料費 薬品費 : 原水の沈澱等に要する薬品費 修繕費 : 有形固定資産及びたな卸資産の維持修繕のための工事請負等の経費 委託料 : 研究 調査 製作 検査等の委託契約に基づく委託料 4 平成 26 年度の当年度未処分利益剰余金については 会計基準の見直しに伴う移行措置により 未処分利益剰余金変動額を含んでいる 5 平成 26 年度以降の積立処分額については 資本金への繰入額を含んでいる 45 (395 ) 363 (24) 19 357 153 743 4,54 0 45 363 645 積立処分額 4,54 0 45 645 743 0 0 363 0 平成 28 年度 29 年度予算は当初予算を示す 2 1,35 2 1,54 8 1,25 232 245 36 30 24 18 18 15 44 45 58 197 70 76 0 216 0 0 208 0 (206 ) 292 440 45 492 148 292 408 (2,370 ) (1,528 ) 1,51 7 1,49 7 1,41 5 1,43 3 1,40 0 2 2 0 0 0 (371 ) 0 248 0 34 343 0 (1,975 ) 9 1,84 1,59 4 1,52 9 82.7 対前年度比率 (%) 97.6 114. 5 81.3 126. (253 ) 219 252 237 218 (437 ) 493 462 437 437 419 (419 ) (1,285 ) (168 ) (188 ) (213 ) (704 ) (166 ) 93 95 11 176 116 15 (550 ) 302 279 25 618 380 516 (12) (953 ) 608 594 578 1,15 9 712 892 (144 ) 160 16 145 156 137 134 (18) (1,796 ) (1,512 ) (1,590 ) (218 ) (419 ) (404 ) 476 463 438 419 419 404 (15) (11) 9 9 9 12 9 11 (82) (206 ) 148 148 148 8

収益 費用累年比較 ( 百万円 ) 0 500 1,000 1,500 2,000 2,500 3,000 平成 25 26 232(17) 245(16) 512(38) 493(32) 1,64 608(45) 1,740 594(38) 292 216(14) [1,352] 440 248 [1,548] 経常収益特別利益人件費資本費物件費等特別損失純損失純利益 9 1,714 27 219(17) 28 237(15) ( 予 462(37) 437(27) 578(46) 1,743 712(45) 1,67 45 208(13) [1,259] 343 492 [1,59] 1 [ ] 内は総費用 ( ) 内は費用構成比 (%) 2 25~28 年度までは 消費税及び地方消費税相当額を除いた決算額を示しているため 平成 29 年度 ( 予算額 ) についても 比較のため 消費税及び地方消費税相当額を除いて表記している 29 218(14) ( 予算 ) 419(28) 892(58) 148 [1,529] ( 年度 )

⑵ 料 金 工業用水道料金は次のとおりで 責任水量制を採用している なお 最近の料 金改定は 昭和 59 年 5 月 1 日 ( 平成 26 年 4 月 1 日の改定は消費税等相当額の転嫁 によるもの ) に実施している 工業用水道料金表 (1 か月につき ) ( 平成 26 年 4 月 1 日改定 ) 料金は 次の区分に応じ算定した金額に 100 分の 108 を乗じて得た額 (1) 給水料 責任使用水量に対する分 1 m3につき 35 円 責任使用水量を超える分 1 m3につき 70 円 (2) メータ料 1 個につき 次の表における該当口径区分の金額 ( 超過流量を表示する機器を 設置する場合にあっては 当該金額に 4,600 円を加算した金額 ) メ ー タ の 口 径 金 額 40mm以下 40 円 10mm以下 1,50 円 150 mm以下 3,40 円 250 mm以下 3,80 円 350 mm以下 5,00 円 40mm以上 7,40 円 10