2016年 社労士合格ナビ

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第14章 国民年金 

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Microsoft Word - T2-06-1_紙上Live_老齢(1)_①支給要件(9分)_

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 15,250 円 ( 平成 26 年度 ) 付加保険料月額 400

表 2 イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けることができます 支給要件 a 組合員期間が1 年以上あること b 組合員期間等が25 年以上あること (P.23の表 1 参照 ) c

(2) 国民年金の保険料 国民年金の第 1 号被保険者および任意加入者は, 保険料を納めなければなりません また, より高い老齢給付を望む第 1 号被保険者 任意加入者は, 希望により付加保険料を納めることができます 定額保険料月額 16,490 円 ( 平成 29 年度 ) 付加保険料月額 400

強制加入被保険者(法7) ケース1

Taro-1-国民年金編2015  作成 

退職後の医療保険制度共済組合の年金制度退職後の健診/宿泊施設の利用済組合貸付金/私的年金退職手当/財形貯蓄/児童手当個人型確定拠出年金22 共イ特別支給の老齢厚生年金老齢厚生年金は本来 65 歳から支給されるものです しかし 一定の要件を満たせば 65 歳未満でも 特別支給の老齢厚生年金 を受けるこ

Microsoft Word - T2-06-2_紙上Live_老齢(2)_①年金額・マクロ(12分)_

第 2 節強制被保険者 1 第 1 号被保険者頻出 択 ( 法 7 条 1 項 1 号 ) 資格要件 日本国内に住所を有する20 歳以上 60 歳未満の者 ( 第 2 号 第 3 号被保険者に該当する者を除く ) 例 ) 自営業者 農漁業従事者 無業者など 適用除外 被用者年金各法に基づく老齢又は退

T3-08-2_遺族基礎年金(2)_

2 障害厚生年金障害厚生年金は次の1~3の条件すべてに該当する方が受給できます 1 障害の原因となった病気やケガの初診日 ( 1) が 厚生年金保険の被保険者である期間にあること 2 障害の原因となった病気やケガによる障害の程度が 障害認定日 ( 2) に法令により定められている障害等級表 ( 3)

2016年 弾丸メールセミナー № 33 雇用保険法 高年齢再就職給付金

日付なしT2-01-2_紙上Live_ダイジェスト版(2)_①_(10分)_


伊丹市市民福祉金条例の一部を改正する条例(平成12年  伊丹市条例第  号)

1

(2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職 再就職 老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 ( 一部又は全額支給停止 ) 3 年金決定請求 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありますの

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

高齢者福祉

年金・社会保険セミナー

他の所得による制限と雇用保険受給による年金の停止 公務員として再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額停止となり 特別 ( 本来 ) 支給の老齢厚生年金の一部または全部に制限がかかることがあります なお 民間に再就職し厚生年金に加入された場合は 経過的職域加算額は全額支給されますが

例 言 厚生年金保険被保険者厚生年金保険被保険者については 平成 27 年 10 月 1 日から被用者年金制度の一元化等を図るための厚生年金保険法等の一部を改正する法律が施行されたことに伴い 厚生年金保険法第 2 条の5の規定に基づき 以下のように分類している 1 第 1 号厚生年金被保険者第 2

被用者年金一元化法

新規裁定当該期間 ( 月又は年度 ) 中に新たに裁定され 年金受給権を得た者が対象であり 年金額については裁定された時点で決定された年金額 ( 年額 ) となっている なお 特別支給の老齢厚生年金の受給権者が65 歳に到達した以降 老齢基礎年金及び老齢厚生年金 ( 本来支給もしくは繰下げ支給 ) を

52 (2) 再就職後 年金受給権が発生した場合正規職員無職一般企業 無職 共済組合員 A 厚生年金 B ( 一般厚生年金 ) 退職再就職老齢厚生年金支給開始年齢 1 年金待機者登録 2 公的年金加入 3 年金決定請求 ( 一部又は全額支給停止 ) 1 退職した際は 年金の受給権発生まで期間がありま

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

Microsoft Word - T2-04-1_紙上Live_被保険者期間と届出_(13分)_

2 厚年と国年の加入期間がある人 昭和 36 年 3 月以前 20 歳未満および 60 歳以後の厚年の被保険者期間 昭和 36 年 3 月以前の厚年期間のみの人 坑内員 船員 ( 第 3 種被保険者 ) の場合 昭和 61 年 3 月までの旧船員保険の

介護保険・高齢者福祉ガイドブック

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年金・社会保険セミナー

スーパー答練 解説

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国民年金

社会保障に関する日本国とアメリカ合衆国との間の協定の実施に伴う厚生年金保険法等の特例等に関する法律案《概要》

ブック 1.indb

現在公的年金を受けている方は その年金証書 ( 請求者及び配偶者 請求者名義の預金通帳 戸籍謄本 ( 受給権発生年月日以降のもの ) 請求者の住民票コードが記載されているもの ( お持ちの場合のみ ) 障害基礎年金 受給要件 障害基礎年金は 次の要件を満たしている方の障害 ( 初診日から1 年 6か

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年金・社会保険セミナー

年金支給開始年齢図 特別支給の ( 給料比例部分 ) 昭和 29 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 特別支給の退職共済年金 昭和 25 年 10 月 1 日生まれ以前 ~ 退職共済年金 経過的職域加算額 ( 旧職域部分 ) 退職等年金給付 ( 年金払い退職給付 ) 平成 27 年 9 月までの組合

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平成 30 年 1 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 6 千億円 (1.3%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

平成 30 年 2 月末の国民年金 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 及び福祉年金の受給者の 年金総額は 49 兆円であり 前年同月に比べて 7 千億円 (1.4%) 増加している 注. 厚生年金保険 ( 第 1 号 ) 受給 ( 権 ) 者の年金総額は 老齢給付及び遺族年金 ( 長期要件 ) につ

2909_0 概要

( 第 1 段階 ) 報酬比例部分はそのまま定額部分を段階的に廃止 2 年ごとに 1 歳ずつ定額部分が消える ( 女性はすべてプラス 5 年 ) 報酬比例部分 定額部分 S16 S16 S18 S20 S22 4/1 前 4/2 ~4/2 4/2 4/2 4/2 ~~~

年金・社会保険セミナー

老齢基礎年金 老齢基礎年金を受けられる方 老齢基礎年金は 原則として受給資格期間が 25 年 (300 ヵ月 ) 以上ある方が 65 歳になったときから受けられます 受給資格を満たしているときは 本人の希望により 60 歳から 70 歳までの間で年金を受け始める年齢を変更することができます (17

問 28 保険医療機関等 保険医等 (1) 難度 B 64 問 29 保険医療機関等 保険医等 (2) 難度 B 68 問 30 保険医療機関等 保険医等 (3) 難度 B 70 問 31 療養の給付の一部負担金難度 C 74 問 32 入院時食事療養費難度 B 76 問 33 入院時生活療養費難度

Microsoft Word ①概要(整備令)

社会保障 国民年金 問題 第 3 号被保険者とは 性別を問わず 第 2 号被保険者 ( 厚生年金保険の被保険者及び各共済組合等の組合員 加入者 ) の被扶養配偶者であって 20 歳以上 60 歳未満の者である 2 第 1 号被保険者の場合は 日本国内に住所を有する必要があるが 第 2 号

障害厚生年金 厚生年金に加入している間に初診日 ( 障害のもととなった病気やけがで初めて医者にかかった日 ) がある病気やけがによって 65 歳になるまでの間に 厚生年金保険法で定める障害の状態になったときに 受給要件を満たしていれば支給される年金です なお 障害厚生年金に該当する状態よりも軽い障害

Microsoft Word - 概要

スライド 1

控訴人は, 控訴人にも上記の退職改定をした上で平成 22 年 3 月分の特別老齢厚生年金を支給すべきであったと主張したが, 被控訴人は, 退職改定の要件として, 被保険者資格を喪失した日から起算して1か月を経過した時点で受給権者であることが必要であるところ, 控訴人は, 同年 月 日に65 歳に達し

平成 28 年 9 月度実施実技試験 損保顧客資産相談業務 139

2906_0 概要

Microsoft Word - 児扶法改正(Q&A)

第9章 国民年金制度について

【作成中】2903_0 概要

再任用と年金加入の関係をまとめると次のようになる ( 都道府県によって勤務形態は異なる ) 再任用の勤務形態フルタイム勤務 3/4 1/2 週の勤務時間 38 時間 45 分 29 時間 19 時間 15 分 共済年金 厚生年金 (2016 年 9 月 30 日まで ) 加入する年金 (2015 年

はじめに 定年 は人生における大きな節目です 仕事をする 働く という観点からすれば ひとつの大きな目標 ( ゴール ) であり 定年前と定年後では そのライフスタイルも大きく変わってくることでしょう また 昨今の労働力人口の減少からも 国による 働き方改革 の実現に向けては 高齢者の就業促進も大き

ただし 対象期間の翌年度から起算して3 年度目以降に追納する場合は 保険料に加算額が上乗せされます 保険料の免除や猶予を受けず保険料の未納の期間があると 1 年金額が減額される 2 年期を受給できない3 障害基礎年金や遺族基礎年金を請求できない 場合がありますのでご注意ください 全額または一部免除

年金相談の手引.indd

3 老齢厚生年金に係る年金額誤りの概要について 平成 16 年 8 月 6 日公表 概要 老齢厚生年金の受給権発生月に厚生年金保険の資格喪失及び同日付の資格取得があった場合でかつ当該日に賞与が支給された場合の年金額計算のプログラム誤り ( 社会保険業務センターの指示誤り ) のため 未払い 過払いが

一元化後における退職共済年金および老齢厚生年金の在職支給停止 65 歳未満の場合の年金の支給停止計算方法 ( 低在老 ) 試算表 1 年金と賃金の合算額が 28 万を超えた場合に 年金額の支給停止 ( これを 低在老 といいます ) が行われます 年金と賃金の合算額 (c) が 28 万以下の場合は

Ⅰ 改正について 児童扶養手当法の改正 Q&A ( 公的年金等と合わせて受給する場合 ) Q1 今回の改正の内容を教えてください A: 今回の改正により 公的年金等 * を受給していても その額が児童扶養手当の額 より低い場合には 差額分の手当が受給できるようになります 児童扶養手当 は 離婚などに

年金は 万が一のとき もしっかりサポートします! 一般的に 年金 と言いますと 老後の生活を支える 老齢年金 をイメージしますが それだけではありません! 年金には万が一のときに 障害厚生年金 や 遺族厚生年金 が支給される場合があります 障害厚生年金 病気やけがで障害の状態になったときは 厚生年金

1 どこに相談すればよいのでしょう?

改訂正表 横断縦断

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強制加入被保険者(法7) ケース1

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くらしのおてつだいH30 本文.indd

( 支給対象者等 ) 第 3 条医療費の支給の対象となる者 ( 以下 支給対象者 という ) は 次の各号に該当する母子家庭の母 父子家庭の父及びこれらの者に扶養されている児童並びに養育者に扶養されている父母のない児童とする (1) 本市に住所 ( 配偶者からの暴力を受けること等により本市への住所の

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四日市市消防関係手数料条例の一部を改正する条例

厚生局受付番号 : 東北 ( 受 ) 第 号 厚生局事案番号 : 東北 ( 国 ) 第 号 第 1 結論昭和 52 年 4 月から同年 8 月までの請求期間及び昭和 52 年 9 月から昭和 56 年 12 月までの請求期間については 国民年金保険料を納付した期間に訂

Microsoft Word - 概要

Microsoft Word - 療養補償給付又は療養給付.doc

年金額の改定について 公的年金制度は平成 16 年の法改正により永久に年金財政を均衡させる従来の仕組みから おおむね ( 100 ) 年間で年金財政を均衡させる仕組みへと変わった この年金財政を均衡させる期間を 財政均衡期間 という これにより 政府は少なくとも ( 5 ) 年ごとに財政の検証をおこ

第 7 章 年金 福祉 1 年金 日本の公的年金制度は, 予測できない将来へ備えるため, 社会全体で支える仕組みを基本としたものです 世代を超えて社会全体で支え合うことで給付を実現し, 生涯を通じた保障を実現するために必要です 働いている世代が支払った保険料を高齢者などの年金給付に充てるという方式で

沖縄厚生年金事案 440 第 1 委員会の結論申立人の申立期間のうち 申立期間 2に係る標準報酬月額は 事業主が社会保険事務所 ( 当時 ) に届け出た標準報酬月額であったと認められることから 当該期間の標準報酬月額を 28 万円に訂正することが必要である また 申立期間 3について 申立人は当該期

第 1 号被保険者 資格取得の届出の受理 種別変更の届出の受理 資格喪失の承認申請 ( 任意脱退 ) の受理 資格喪失届出の受理 資格喪失の申出 第 1 号被保険者 任意加入被保険者 付加保険料の納付の申出の受理 付加保険料の納付しないことの申出の受理 に申請 届出または申出をした場合 被保険者 世

C 過労死等防止対策推進法 過労死等防止対策推進法において 設問のように事業主に報告書の提出を義務づける規定はない D 労組法 22 条 1 項 設問のとおり E 均等法 13 条 1 項 設問のとおり 問 5 解答 B A 社労士法 14 条の3 社会保険労務士名簿は 全国社会保険労務士会連合会に

8-1 雇用保険 雇用保険の適用基準 1 31 日以上引き続き雇用されることが見込まれること 31 日以上雇用が継続しないことが明確である場合を除き この要件に該当することとなります このため 例えば 次の場合には 雇用契約期間が31 日未満であっても 原則として 31 日以上の雇用が見込まれるもの

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目次 問 1 労使合意による適用拡大とはどのようなものか 問 2 労使合意に必要となる働いている方々の 2 分の 1 以上の同意とは具体的にどのようなものか 問 3 事業主の合意は必要か 問 4 短時間労働者が 1 名でも社会保険の加入を希望した場合 合意に向けての労使の協議は必ず行う必要があるのか

2016年 弾丸メールセミナー № 36回 雇用保険法 育児休業給付金

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に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者とする 3 病院等に入院等したことにより 本市の区域内に住所を変更したと認められる第 1 項各号に該当する者については 同項の規定にかかわらず受給資格者としない 4 第 1 項及び第 2 項の規定にかかわらず 次の各号のいずれかに該当する者は

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K-030 号 加入者月別掛金額登録 変更届記入要領 1P < 注意事項 > この届書は以下の届書において 掛金額区分で 納付月と金額を指定して納付します を選択した場合に添付する書類です 個人型年金加入申出書 (K-001 号 ) 加入者掛金額変更届 ( 第 1 号被保険者用 ) 付加保険料納付等

調布市要綱第  号

と事実上婚姻関係と同様の事情にあった者を 配偶者 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある者を 婚姻 には 婚姻の届出をしていないが事実上婚姻関係と同様の事情にある場合を含むものとする 5 この条例において 医療保険各法 とは 国民健康保険法 ( 昭和 33 年法律第 192

Transcription:

1 2016 年社労士合格ナビ 第 7 回社労士合格ナビを配信します 第 7 回目 2016 年社労士合格ナビ [ 目次 ] 1 学習法 年金を攻略する 2 過去問対策 主語 と 述語 3 条文の読み方 雇用対策法 4 国民年金法 併給調整 学習法 年金を攻略する 今回は 年金の学習法に関して記載していきます 年金の択一式での配分は 社会保険の一般常識を加えたら 30%~35% の比率になります 少なくとも 学習の 3 割以上を年金に割く必要があります 科目 配点 国民年金法 10 点 厚生年金保険法 10 点 社会保険に関する一般常識 1~3 点 年金科目の比率 21 点 ~25 点 /70 点 30%~35% 年金の科目が不得手な状態のままだと合格もおぼつきません 少なくとも不得意科目にしてしまうと致命傷です 年金に関しては コツコツと学習を進めて行くことが必要です そのためにも 最低でも毎日 30 分以上年金の科目を学習する 定義を暗記ノートに記入して 完璧に覚える

2 2016 年社労士合格ナビ 例えば 下記の遺族基礎年金と遺族厚生年金の被保険者等の基本的な要件です 被保険者等の要件保険料納付要件 1 被保険者が 死亡したとき必要 2 被保険者であった者であって 日本国内に住所を有し かつ 60 歳以必要上 65 歳未満であるものが 死亡したとき 3 老齢基礎年金の受給権者 ( 保険料納付済期間と保険料免除期間とを合不要算した期間が 25 年以上である者に限る ) が 死亡したとき 4 保険料納付済期間と保険料免除期間とを合算した期間が 25 年以上で不要ある者が 死亡したとき 被保険者等の要件 1 被保険者 ( 失踪の宣告を受けた被保険者であった者であって 行方不明となった当時被保険者であったものを含む ) が 死亡したとき 2 被保険者であった者が 被保険者の資格を喪失した後に 被保険者であった間に初診日がある傷病により当該初診日から起算して 5 年を経過する日前に死亡したとき 3 障害等級の 1 級又は 2 級に該当する障害の状態にある障害厚生年金の受給権者が 死亡したとき 4 老齢厚生年金の受給権者 ( 保険料納付済期間と保険料免除期間とを合算した期間が 25 年以上である者に限る ) 又は保険料納付済期間と保険料免除期間とを合算した期間が 25 年以上である者が 死亡したとき 要件短期短期短期長期 合格される方は上記のような基本的な要件 定義を諳んじています どうしても年金を勉強していく過程で 繰り上げ支給 や 繰り下げ支給 保険料の免除 等の難解な個所で足が止まってしまいがちです 基本的なところを押さえて 多少理解できなくてもどんどん前に進むことが重要です 障害基礎年金や遺族基礎年金の方が理解しやすく得点を取ることが容易です まずは広く浅くやり終えることを目標に年金の学習を進めてください

3 2016 年社労士合格ナビ 過去問対策 第 6 回目で 主語 と 述語 を明確にするという話をしましたが 再度 前回の復習とい うことで過去問を確認していきます 主語 + 対象 + 条件 + 事例 + 接続語 + 結論 主語 と 結論 は どのような問題文にも必ずあります この 2 つを押さえることにより問題の意図を確認できます 条件設定 ここの個所での正誤はほぼない 過去問平成 25 年 3D 前半の結論の部分 問題 健康保険組合が解散する場合において その財産をもって債務を完済することができないときは 当該健康保険組合は 設立事業所の事業主に対し 当該債務を完済するために要する費用の全部に相当する額の負担を求めることができるが 破産手続開始の決定その他特別の理由により 当該事業主が当該費用を負担することができないときは 健康保険組合は組合会において組合会議員の定数の 4 分の 3 以上の多数による議決により これを減額し 又は免除することができる 後半の結論の部分 が を使用し論点を 2 つに分割 解答は 健康保険組合は組合会において組合会議員の定数の 4 分の 3 以上の多数による議 決により ではなく 厚生労働大臣の承認を得て になります 上記の問題では 主語である 健康保険組合 を確認し が という接続詞により論点が 2 つあることを認識しながら結論部分での正誤を確認していくという流れになります

4 2016 年社労士合格ナビ 下線を外して改めて問題文を 主語 と 述語 を意識しながら問題文を解いていってください あくまで問題の論点を速やかに把握するための一つの方法として参考にして頂ければと思います 問題 健康保険組合が解散する場合において その財産をもって債務を完済することができないときは 当該健康保険組合は 設立事業所の事業主に対し 当該債務を完済するために要する費用の全部に相当する額の負担を求めることができるが 破産手続開始の決定その他特別の理由により 当該事業主が当該費用を負担することができないときは 健康保険組合は組合会において組合会議員の定数の 4 分の 3 以上の多数による議決により これを減額し 又は免除することができる

5 2016 年社労士合格ナビ 条文の読み方 第 7 回目より労務管理その他の一般常識の 労働関係諸法令 の目的条文を中心に解説を進めて行きます まずは 労働関係諸法令 の基本法という位置付け雇用対策法から 法 1 条 目的 この法律は 国が 少子高齢化による人口構造の変化等の経済社会情勢の変化に対応して 雇用に関し その政策全般にわたり 必要な施策を総合的に講ずることにより 労働市場の機能が適切に発揮され 労働力の需給が質量両面にわたり均衡することを促進して 労働者がその有する能力を有効に発揮することができるようにし これを通じて 労働者の職業の安定と経済的社会的地位の向上とを図るとともに 経済及び社会の発展並びに完全雇用の達成に資することを目的とする 2 この法律の運用に当たっては 労働者の職業選択の自由及び事業主の雇用の管理についての自主性を尊重しなければならず また 職業能力の開発及び向上を図り 職業を通じて自立しようとする労働者の意欲を高め かつ 労働者の職業を安定させるための事業主の努力を助長するように努めなければならない 総花的な内容なので 努力規定になっています 雇用対策法は 昭和 41 年に制定された法律で 完全雇用の達成を国の政策目標として掲げています 注意するポイントは 主語が 国 他の法律の目的条文に 国 と出てくる法律はありません 合わせて 末尾に 完全雇用の達成 と明確に記載されています 上記の目的条文を見ると解るように キーワードが随所にあります 選択式の出題の可能性は低いと思われますが 目的条文ということで繰り返し読み込んでく ださい

6 2016 年社労士合格ナビ 雇用対策法では 上記の目的を達成させるために 大きく 4 つの柱があります 募集及び採用における年齢にかかわりない均等な機会の確保 ( 原則 ) 年齢制限禁止 ( 例外 ) 年齢制限が認められる場合あり 再就職援助計画の作成 あくまで計画なので 最初の離職者 常用労働者を 1 月以内の期間に 30 人以上の離職者を生ずる場合 最初の離職者が生ずる 1 月前までに 再就職援助計画 を作成 ( 義務 ) 意見聴取過半数で組織する労働組合 ( ない場合は 過半数を代表する者 ) の意見を聴かなければならない 公共職業安定所長に提出し 認定を受ける 大量雇用変動の届出 一の事業所で 1 月以内の期間に 30 人以上の常用労働者の離職者を生ずる場合 最後の離職者が生ずる 1 月前までに 大量離職届 を作成 ( 義務 ) 厚生労働大臣に届出 ( 公共職業安定所長に提出 ) 外国人雇用状況の届出 外国人を雇入れた場合又は離職した場合 氏名 在留資格 在留期間等を 外国人雇用状況届出書 として厚生労働大臣に届出 ( 公共職業安定所長に提出 ) 雇入れの場合 その月の翌月 10 日までに 離職の場合 離職した翌日から 10 日以内

7 2016 年社労士合格ナビ 国民年金法 まずは 併給調整のポイントです 1 同一の支給事由の場合と 2 異なる支給事由の場合の 2 つの柱があります 1 の同一の支給事由の場合は 併給されます ( つまり 両方貰える ) 老齢 障害 遺族 2 階厚生年金 老齢厚生年金 障害厚生年金 遺族厚生年金 1 階国民年金 老齢基礎年金障害基礎年金遺族基礎年金 2 異なる支給事由の場合 下記のように 65 歳未満と 65 歳以上で 2 通りわかれます 65 歳未満の場合 併給調整 支給停止 ( 原則 ) 一旦すべての年金が支給停止 支給停止解除申請により選択した 1 つの年金が支給 65 歳以上の場合 併給される場合 3 パターン 老齢厚生年金 障害厚生年金 遺族厚生年金 老齢基礎年金 65 歳 障害基礎年金 65 歳 65 歳 遺族基礎年金 は併給可能 65 歳 65 歳以上で併給可能 は併給不可

8 2016 年社労士合格ナビ 上記の表をしっかり頭に入れることが必要です 覚え方は 1 同一支給事由は 併給 265 歳以上併給 これを図のイメージで覚えます ( 写真で記憶する様に ) 3 ( 併給不可は覚える必要がありません ) 1 2を押さえたら出てきます 老齢厚生年金 障害厚生年金 遺族厚生年金 老齢基礎年金 65 歳 障害基礎年金 65 歳 65 歳 遺族基礎年金 付加年金は当然併給可能 言葉で押さえると 障害基礎年金は 障害 老齢 遺族のすべての厚生年金と併給 ( 障害を負い 気の毒なので 3 つの厚生年金が併給可能と覚えます ) 遺族基礎年金は 遺族厚生年金のみ併給可能 条文を確認していきます 社労士の条文の中でも最も難解な条文です 理解しにくい原因は 条文の中に原則と例外が混在しているためです 要するに併給可能なケースと併給出来ないケースを記載していますが おおまかに条文を読み解くと下記のようになります ( ) を外した条文 原則 併給調整 つまり 1 つの年金が支給 ( ) の部分 例外 併給調整しない 2 つの年金が支給 ただし 平成 27 年 10 月から施行される 被用者年金一元化法 の影響による条文の改正があるので注意が必要です ( 2 か所 ) 改正前改正後被用者年金各法による年金たる給付厚生年金保険法による年金たる給付

9 2016 年社労士合格ナビ ( ) の部分が例外 併給される場合 法 20 条 併給調整 年金給付 ( 老齢基礎年金及び障害基礎年金 ( その受給権者が 65 歳に達しているものに限る ) 並びに付加年金を除く ) は その受給権者が他の年金給付 ( 付加年金を除く ) 又は厚生年金保険法による年金たる給付 ( 当該年金給付と同一の支給事由に基づいて支給されるものを除く ) を受けることができるときは その間 その支給を停止する 老齢基礎年金の受給権者 (65 歳に達している者に限る ) が他の年金給付 ( 付加年金を除く ) 又は厚生年金保険法による年金たる給付 ( 遺族厚生年金並びに退職共済年金及び遺族共済年金を除く ) を受けることができる場合における当該老齢基礎年金及び障害基礎年金の受給権者 (65 歳に達している者に限る ) が他の年金給付 ( 付加年金を除く ) を受けることができる場合における当該障害基礎年金についても 同様とする 法改正により上記以外のパターンに関して過去問を見ながら解説をしていきます 過去問国年平成 23 年 5E 問題 障害基礎年金の受給権者が老齢基礎年金の受給権を取得したときは その者の選択によりどちらか一方の年金を支給し 他方の年金の受給権は消滅する 解答 一見すると正解のように勘違いしてしまいますが 消滅ではなく 支給停止 です 限られる という限定表現の際には 例外の有無を確認することが必要です 過去問国年平成 25 年 3B 問題 併給の調整により支給を停止された年金給付について いわゆる選択替えをすることができるのは 毎年 厚生労働大臣が受給権者に係る現況の確認を行う際に限られる 解答 いつでも 将来に向かって撤回することができるので誤りです 選択替えとは 併給調整にかかる支給停止の解除申請のこと

10 2016 年社労士合格ナビ 過去問国年平成 19 年 3C 問題 65 歳未満の繰上げ支給の老齢基礎年金の受給権者が 遺族厚生年金の受給権を取得した場合には その翌月から 65 歳に達するまでの間についても 繰り上げにより減額された老齢基礎年金と遺族厚生年金を併給することができる 解答 65 歳に達している場合に老齢基礎年金と遺族厚生年金は併給できる という原則に基づく判断が必要です 難問に見えますが 原則を考え例外の有無で見極めていきます そもそも上記のような規定はありません 過去問国年平成 25 年 3A 問題 65 歳以上の者に支給される障害基礎年金と老齢厚生年金は併給されるが 65 歳以上の老齢基礎年金の受給権者が遺族厚生年金の受給権を取得したときは 併給の調整によりどちらか一方の年金給付は支給停止される 解答 併給調整ではなく 併給して受給されるために誤りです 下記の表が頭に入っていれば 容易に解答ができます 65 歳以上がポイントです 老齢厚生年金障害厚生年金遺族厚生年金老齢基礎年金 65 歳障害基礎年金 65 歳 65 歳遺族基礎年金

11 2016 年社労士合格ナビ 過去問国年平成 26 年 6A 問題 65 歳以上の老齢基礎年金の受給権者が 遺族厚生年金を併給するときには 付加年金は支給停止される 解答 誤り 老齢基礎年金と付加年金は一心同体なので 支給停止されることはありません 付加年金の支給停止 ( 法 47 条 ) 条文 付加年金は 老齢基礎年金はその全額につき支給を停止されているときは その間 その支給を停止する つまり 老齢基礎年金が一部でも支給されていれば 付加年金は 全額支給 過去問国年平成 18 年 3C 問題 平成 18 年度より 65 歳以上である年金給付の受給権者は 障害基礎年金と遺族厚生年金を併給することができることとなった 解答 正解 65 歳以上がポイントです 過去問厚年平成 23 年 4A 問題 障害厚生年金は 老齢基礎年金及び付加年金並びに当該障害厚生年金と同一の支給事由に基づいて支給される障害基礎年金と併給できるが 遺族基礎年金とは併給できない 解答 厚生年金保険法からの出題です 厚生年金保険法は 厚生年金を視点に問題を作成していますが 考え方は国民年金と同じです 障害厚生年金は 老齢基礎年金及び付加年金とは併給できないので誤りです

12 2016 年社労士合格ナビ 65 歳以上がポイント 過去問厚年平成 18 年 8B 問題 受給権者が 65 歳に達しているときの障害基礎年金については 原則として 障害基礎年金と老齢厚生年金 障害基礎年金と遺族厚生年金 ( 経過的寡婦加算を除く ) 障害基礎年金と配偶者に対する遺族厚生年金の 3 分の 2 相当額及び老齢厚生年金の 2 分の 1 相当額 ( 加給年金額を控除した額の 2 分の 1 相当額に加給年金額を加算した額 ) は それぞれ併給できる 現在は併給不可 ここで文章が区切れます 解答 誤り ( 試験当時は正解 平成 19 年の法改正により現在は誤り ) 65 歳以後 次の 2 つは併給可能 障害基礎年金 + 老齢厚生年金 障害基礎年金 + 遺族厚生年金 ( 経過的寡婦加算を除く ) 平成 19 年 4 月 1 日以後 自分自身が納めた保険料を年金額に反映させるため 老齢厚生年金が全額支給となり 遺族厚生年金は老齢厚生年金に相当する額の支給が停止され差額支給 平成 19 年改正前平成 19 年改正後 65 歳以上の場合 障害基礎年金と老齢厚生年金全額支給 老齢厚生年金の 2 分の 1 相当額 遺族厚生年金の 3 分の 2 相当額 ( 経過的寡婦加算を除く ) 遺族厚生年金は老齢厚生年金に相当する額の支給が停止され差額支給 併給可能

13 2016 年社労士合格ナビ ここで文章が区切れます 過去問厚年平成 18 年 8D 問題 受給権者が 65 歳に達しているときの老齢基礎年金については 原則として老齢基礎年金及び付加年金と遺族厚生年金 ( 経過的寡婦加算を除く ) 老齢基礎年金と障害厚生年金 老齢基礎年金と配偶者に対する老齢厚生年金の 2 分の 1 相当額 ( 加給年金額を控除した額の 2 分の 1 相当額に加給年金額を加算した額 ) 及び遺族厚生年金の 3 分の 2 相当額 ( 経過的寡婦加算を含む ) は それぞれ併給できる 解答 この時点で誤り 後半も誤り 老齢厚生年金 障害厚生年金 遺族厚生年金 老齢基礎年金 65 歳 障害基礎年金 65 歳 65 歳 遺族基礎年金 平成 19 年改正前 65 歳以上の場合 老齢基礎年金と 老齢厚生年金の 2 分の 1 相当額 遺族厚生年金の 3 分の 2 相当額 ( 経過的寡婦加算を除く ) 平成 19 年改正後老齢厚生年金全額支給遺族厚生年金は老齢厚生年金に相当する額の支給が停止され差額支給 併給可能

14 2016 年社労士合格ナビ 過去問厚年平成 24 年 3A 問題 (65 歳に達している受給権者に係る平成 18 年 4 月 1 日以後に支給される厚生年金保険法 による年金たる保険給付と 国民年金法による年金たる給付の併給に関して ) 老齢厚生年金は 老齢基礎年金及び付加年金並びに障害基礎年金と併給できるが 遺族基 礎年金とは併給できない 解答 正解 老齢厚生年金 障害厚生年金 遺族厚生年金 老齢基礎年金 65 歳 障害基礎年金 65 歳 65 歳 遺族基礎年金 過去問厚年平成 24 年 3C 問題 (65 歳に達している受給権者に係る平成 18 年 4 月 1 日以後に支給される厚生年金保険法による年金たる保険給付と 国民年金法による年金たる給付の併給に関して ) 遺族厚生年金は 老齢基礎年金及び付加年金又は障害基礎年金と併給できる 解答 正解 過去問厚年平成 24 年 3E 問題 (65 歳に達している受給権者に係る平成 18 年 4 月 1 日以後に支給される厚生年金保険法 による年金たる保険給付と 国民年金法による年金たる給付の併給に関して ) 遺族厚生年金 ( 基本となる年金額の 3 分の 2 に相当する額 ) と老齢厚生年金 ( 基本となる 年金額の 2 分の 1 に相当する額 ) を同時に受給する場合には 基礎年金については老齢基 礎年金を選択することができるが 障害基礎年金を選択することはできない 解答 誤り 老齢厚生年金 障害厚生年金 遺族厚生年金 老齢基礎年金 65 歳 障害基礎年金 65 歳 65 歳 遺族基礎年金

15 2016 年社労士合格ナビ 法改正に絡む問題で難問です 平成 19 年 4 月 1 日前に 65 歳に達している受給権者は 障害基礎年金を選択することもできるので誤りです 老齢基礎年金 + 遺族厚生年金 (2/3) + 老齢厚生年金 (1/2) 障害基礎年金 + 遺族厚生年金 (2/3) + 老齢厚生年金 (1/2) 過去問厚年平成 26 年 10C 問題 障害基礎年金の受給権者である男性が 65 歳で遺族厚生年金の受給権を得た場合 それぞれを併給することができる 解答 正解 障害基礎年金に関しては 老齢厚生年金 (65 歳以上 ) 障害厚生年金( 同一支給事由 ) 遺族厚生年金 (65 歳以上 ) との併給が可能です 第 7 回社労士合格ナビ ( 完 )