学校武道における空手道の目指すべき方向性について

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問 3 問 1 で複数種目を回答した場合 指導形態について該当するものを選んでください ( 問 1 で複数種目回答していない場合は回答不要 ) 1 学校が選択した複数種目をすべての生徒に履修させている 2 学校が提示した複数種目から生徒が選択して履修できるようにしている 3 その他 ( 具体的な指導

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

必要性 学習指導要領の改訂により総則において情報モラルを身に付けるよう指導することを明示 背 景 ひぼう インターネット上での誹謗中傷やいじめ, 犯罪や違法 有害情報などの問題が発生している現状 情報社会に積極的に参画する態度を育てることは今後ますます重要 目 情報モラル教育とは 標 情報手段をいか

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(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

市中学校の状況及び体力向上策 ( 学校数 : 校 生徒数 :13,836 名 ) を とした時の数値 (T 得点 ) をレーダーチャートで表示 [ ] [ ] ハンドボール ハンドボール投げ投げ H29 市中学校 H29 m 走 m 走 表中の 網掛け 数値は 平均と同等または上回っているもの 付き

01 【北海道】

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17 石川県 事業計画書

教員の専門性向上第 3 章 教員の専門性向上 第1 研修の充実 2 人材の有効活用 3 採用前からの人材養成 3章43

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TSRマネジメントレポート2014表紙

(1) 体育・保健体育の授業を改善するために

チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

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岐阜県手話言語の普及及び障害の特性に応じた意思疎通手段の利用の促進に関 する条例 目次前文第一章総則 ( 第一条 - 第八条 ) 第二章基本的施策の推進 ( 第九条 - 第十六条 ) 附則 ( 前文 ) 手話が言語であることは 障害者の権利に関する条約において世界的に認められており わが国においても

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持続可能な教育の質の向上をめざして ~ 教員の多忙化解消プラン に基づく取組について ~ 平成 30 年 3 月 愛知県教育委員会

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1 単位対象学年 組 区分 1 年 必修 奥村秀章 黒尾卓宏 晝間久美 保健体育 保健 我が国の健康水準 健康であるための成立要因や条件について理解させ 飲酒や喫煙等の生活習慣について考える 薬物乱用 感染症 エイズの予防対策の重要性について認識させる ストレス社会への対処の仕方や身

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5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

本年度の調査結果を更に詳しく分析するため 本道の課題となっている質問紙の項目について 継続して成果を上げている福井県 秋田県 広島県と比較した結果を示しています ( 全国を 100 とした場合の全道及び他県の状況をレーダーチャートで示したもの ) 1 福井県との比較 (~P51) 継続的に成果を上げ

8. 内部監査部門を設置し 当社グループのコンプライアンスの状況 業務の適正性に関する内部監査を実施する 内部監査部門はその結果を 適宜 監査等委員会及び代表取締役社長に報告するものとする 9. 当社グループの財務報告の適正性の確保に向けた内部統制体制を整備 構築する 10. 取締役及び執行役員は

連絡担当窓口企画提案書 実施事業者の概要 企画提案者の概要 機関名 代表者役職 氏名 所在地 氏名 ( 役職 ) 電話番号 ( 代表 直通 ): Fax: 連絡先 ホームページ : 1 基本財産又は資本金 円 2 職員数 ( うち本事業に携わる職員数 ) 人 ( 人 ) 3 設立年月

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も少なくありません こうした状況に鑑み 舞鶴市は 言語としての手話の普及及び障害の特性に応じたコミュニケーション手段の利用の促進を図ることにより 全ての市民が障害の有無によって分け隔てられることなく 自分らしく安心して暮らすことができる地域社会を実現するため この条例を制定するものです 2. 条例の

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4 研修について考慮する事項 1. 研修の対象者 a. 職種横断的な研修か 限定した職種への研修か b. 部署 部門を横断する研修か 部署及び部門別か c. 職種別の研修か 2. 研修内容とプログラム a. 研修の企画においては 対象者や研修内容に応じて開催時刻を考慮する b. 全員への周知が必要な

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Ⅰ その他 教育委員会所管予算の概要 予算総括表 項 施策体系別事業一覧 3 平成 30 年度主要施策の概要 目 Ⅱ 平成 30 年度主要施策の概要希望をかなえるための後押し すべての子供が夢をはぐくむことのできる社会づくり 社会で活躍する人材の育成 学びのセーフティネット構築事業 重点事業 ( 一

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領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

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(2) 学習指導要領の領域別の平均正答率 1 小学校国語 A (%) 学習指導要領の領域 領 域 話すこと 聞くこと 66.6(69.2) 77.0(79.2) 書くこと 61.8(60.6) 69.3(72.8) 読むこと 69.9(70.2) 77.4(78.5) 伝統的な言語文化等 78.3(

2008 年度上期未踏 IT 人材発掘 育成事業採択案件評価書 1. 担当 PM 田中二郎 PM( 筑波大学大学院システム情報工学研究科教授 ) 2. 採択者氏名チーフクリエータ : 北山朝也 ( 株式会社ソニー コンピュータエンタテインメントソフトウェアプラットフォーム開発部 ) コクリエータ :

①H28公表資料p.1~2

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

農山漁村での宿泊体験活動の教育効果について

(2) 熟練技能者等の派遣による若年技能者等に対する実技指導ものづくりマイスター対象職種以外の職種で企業等から実技指導の要請を受けた場合 熟練技能者等を派遣し実施します (3) 学校単位の製作実演のイベント熟練技能者等を小中学校 訓練施設等へ派遣し 製作実演 ものづくり体験等を行う ものづくり体験教

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44 大分県

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単元構造図の簡素化とその活用 ~ 九州体育 保健体育ネットワーク研究会 2016 ファイナル in 福岡 ~ 佐賀県伊万里市立伊万里中学校教頭福井宏和 1 はじめに伊万里市立伊万里中学校は, 平成 20 年度から平成 22 年度までの3 年間, 文部科学省 国立教育政策研究所 学力の把握に関する研究


により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

愛媛県学力向上5か年計画

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愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

し環境の整備や 大会 合宿等の誘致 グッズや特産品の物販 体験型観光など スポーツを生かしたにぎわいの創出を進めることにより 交流人口の増加を図るとともに 将来的な市への移住 定住の促進を目指す 事業 スポーツを生かした交流によるにぎわい創設事業 KPI 観光交流客数 地域ブランド調査魅力度全国ラン

Transcription:

中学校武道必修化推進プラン 2018 公益財団法人全日本空手道連盟

中学校武道必修化推進の基本コンセプト 全日本空手道連盟は 空手道の普及に当たり 性別 年齢や障がいの有無にかかわらず 技術主体の普及に偏ることなく 自己責任やフェアプレーの精神を身につけ 他人に対する思いやりと優しさを持ち 常に社会のルール ( 規範 ) を遵守し 高い倫理観を身につけ 社会から尊敬される人材の育成に努める ため その普及の中心となる中学校武道必修化を推進する ( 一部 空手道憲章 より抜粋 ) 中学校武道必修化とは平成 20 年 3 月改訂の中学校学習指導要領に 第 1 第 2 学年の保健体育で武道が必修になることが明記され 平成 24 年度から完全実施された それまで 中学校の保健体育で 武道の領域は学年ごとに選択となっていたが この改訂により 男女共に全ての中学生が第 1 第 2 学年において武道を学ぶことになった 学習指導要領における武道とは (1) 技ができる楽しさや喜びを味わい, 基本動作や基本となる技ができるようにする (2) 武道に積極的に取り組むとともに, 相手を尊重し, 伝統的な行動の仕方を守ろうとすること, 分担した役割を果たそうとすることなどや, 禁じ技を用いないなど健康 安全に気を配ることができるようにする (3) 武道の特性や成り立ち, 伝統的な考え方, 技の名称や行い方, 関連して高まる体力などを理解し, 課題に応じた運動の取り組み方を工夫できるようにする 空手道授業の特徴 空手に先手なし の理念のもとに指導を行うことで日本武道として高い倫理観を養うことができる 身を護る 考え方や方法を学ぶことで自己防衛 危機管理を学ぶ機会となる 投げる 組む など直接の接触がないため男女共習が可能であり傷害の発生がない 運動が苦手な生徒や障がいのある生徒も他の生徒と同じように授業ができる 畳や防具の準備が不要で施設設備の制約がないため授業時間を確保できる 武道場など施設 設備がなくても 広狭いずれの場所でも実施できる 体育着での活動が可能であるため保護者の経済的負担を軽減できる 成果発表の場として 運動会や文化祭で団体演武が可能である 団体形 約束組手団体戦などにおいて アクティブラーニングが導入できる 2

1. 中学校武道必修化推進プラン 2018 の位置づけ 将来像 中学校武道必修化における空手道の更なる推進 計画 中学校武道必修化推進プラン 2018 2018 年 ~2020 年の概ね 3 年間の重点施策 具体的計画等を定めた スポーツ庁委託事業武道等指導充実 資質向上支援事業 事業 研究事業中学校武道授業指導法研究事業 出版 広報事業指導書の作成 ナイスカラテライフ の発行 組織 研修会事業全国指導者研修会 学校空手道実技指導者講習会 学校武道推進委員会 3

2. ミッションとビジョン ミッション空手道の社会的地位の向上 ビジョン柔道 剣道に比肩する武道としての地位を確立する «空手道を学びたい生徒が 当たり前に空手道を学べる環境に» 中学校で武道が必修化になり 9 つの武道が実施できるようになりました あなたは どの武道を学びたいですか? ある中学校では 生徒が希望する武道を選択できるようになりました 多くの中学校がこれを 当たり前 と捉えるようになれば 空手道を学びたい生徒が当たり前に空手道を学べる社会 へ一歩近づけたのだと思います そのきっかけになることを私たちは望んでいます 4

3. 目標と基本方針 今後 3 年間の達成目標 空手道授業実施中学校 350 校の達成 1 2 3 基本方針 広報 プロモーション機能の強化空手道の魅力 価値の向上授業協力者の活用と支援 5

4. 重点施策 目標 具体的取り組み 1 広報 プロモーション機能の強化 重点施策目標具体的取り組み 1 全空連公式ホームページの活用 2 講習会 ( 模擬授業等 ) を通じた広報活動の実施 3 ナショナルチーム所属選手の活用 学校武道特設ページ訪問数の増加 月間 2,000 回 (2017 年 : 月平均 855 回 ) 全空連公式 YouTube チャンネル掲載動画再生数の増加 1 コンテンツ 500 回 トンボ協賛空手道模擬授業の開催回数の増加 年間 10 回 (2017 年 :4 回 ) 授業協力者養成講習会の開催回数の増加 年間 6 回 (2017 年 :3 回 ) ナショナルチーム所属選手の出身中学校への派遣回数の増加 年間 3 回 (2017 年 : 未実施 ) スポーツ庁委託事業にて予算化し 全空連ホームページにおける学校武道特設ページの充実を図ります 授業や体育祭 運動会での空手道実践事例を映像資料集として作成し 広報 プロモーション活動に活用します 全空連公式 YouTubeチャンネルを開設し 視聴環境を改善します トンボと目的を共有し 模擬授業の実施形態 方法を検討します オリンピック事前キャンプ地となる市区町村教育委員会やオリパラ教育実践校と連携を図り 空手道普及事業等による空手道体験イベント等の開催を検討します 選手強化委員会と連携を図り 選手の負担を考慮の上 派遣方法等について検討します 6

4. 重点施策 目標 具体的取り組み 2 空手道の魅力 価値の向上 重点施策目標具体的取り組み 1 魅力的な講習会プログラム ( 内容 講師 ) の開発と実施 2 対象に応じた講習会プログラムの開発と実施 3 空手道授業における魅力的なカリキュラムの開発と実施 講習会受講者に占める空手道授業実施中学校教員及び当該校授業協力者率の向上 50%(2016 年度全国指導者研修会 :16,2% 80 名中 13 名 ) 講習会満足度の向上 特別支援学校での空手道授業を対象とした講習会の開催 年間 1 回 (2017 年 : 未実施 ) 空手道授業を行う保健体育科教員の満足度の向上 空手道授業を受ける生徒の満足度の向上 空手道の価値向上のための研究者の増加 60 名 (2017 年 : 約 40 名 ) 空手道の価値向上のための学会発表者数の増加 年間 20 人 (2017 年 : 約 5 人 ) 講習会終了後も受講者との情報共有を行える仕組みを構築します これにより 実施した講習会の改善点を明らかにし より質の高い講習会の開催を目指します 特別支援学校での空手道授業実施の効果を検証し 独自の講習会プログラム及び授業カリキュラムを検討します 空手道授業を行う保健体育科教員及び授業を受ける生徒の満足度を検証することにより課題を明らかにし 魅力的な授業カリキュラムを検討する 空手道学会( 仮称 ) の設立により 科学的データの収集及び実証を図る 7

4. 重点施策 目標 具体的取り組み 3 授業協力者の活用と支援 重点施策目標具体的取り組み 1 授業協力者登録制度の設置と活用 2 授業協力者と中学校とのマッチングサービスの実施 3 授業協力者への金銭的な支援 授業協力者として活動している指導者の把握 すべての授業協力者における登録義務付けの実施 (2017 年 : 未実施 ) 中学校への授業協力者紹介回数の増加 年間 5 回 (2017 年 :2 回 ) 中学校武道必修化推進事業に対するスポンサー支援企業の獲得 3 社 (2017 年 :1 社 トンボ ) 金銭的支援を活用する授業協力者の増加 20 名 (2017 年 : 未実施 ) スポーツ庁の委託事業を活用し 授業協力者連絡協議会を開催することにより 授業協力者の情報収集を行い活動状況について把握するとともに登録制度の設置について検討します 授業協力者として活動している指導者のリスト化及びホームページへの公開について検討するとともに 学校 教育委員会との連携を図り 指導者のマッチングを推進します 中学校武道必修化推進事業をプロジェクト化し 目的や理念に共感する支援企業の獲得を推進します 授業協力者が活動する学校の地元企業に対し支援の獲得を推進します 8

5. 実行計画 基本方針重点施策 2018(H30) 2019(H31) 2020(H32) 目標 1 広シ報ョ ンプ機ロ能モのー強化 全空連公式ホームページの活用 講習会 ( 模擬授業等 ) を通じた広報活動の実施 ナショナルチーム所属選手の活用 授業映像 体育祭演武映像の収集 講習会の実施形態 方法の検討 選手派遣に向けた内部調整 全空連公式 YouTube チャンネルの開設検討 授業映像 体育祭演武映像の活用 コンテンツの配信 オリンピック事前キャンプ地等による連携拡大 ナショナルチーム所属選手派遣講習会の実施 学校武道特設ページ訪問数月間 2,000 回 全空連公式 YouTube チャンネル掲載動画再生数の増加 トンボ協賛空手道模擬授業の開催回数 10 回 授業協力者養成講習会開催回数 6 回 ナショナルチーム所属選手の派遣 3 回 空価手値道のの向魅上力 2 魅力的な講習会プログラム ( 内容 講師 ) の開発と実施 対象に応じた講習会プログラムの開発と実施 空手道授業における魅力的なカリキュラムの開発と実施 講習会の評価項目検討 カリキュラムの評価項目検討 モデル事業の実施 特別支援学校での導入に向けた内容検討 モデル事業の実施と効果測定 実施講習会数の拡大 モデル事業の実施 学会発表による実証 講習会受講者に占める空手道授業実施中学校教員及び当該校授業協力者率 50% 講習会満足度の向上 特別支援学校での講習会の開催 保健体育科教員の満足度の向上 生徒の満足度の向上 空手道学会所属者数 60 名 学会発表者数年間 20 名 の授活業用協と力支者援 3 授業協力者登録制度の設置と活用 授業協力者と中学校とのマッチングサービスの実施 授業協力者への金銭的な支援 授業協力者連絡協議会の開催 中学校武道必修化推進のためのプロジェクト展開検討 授業協力者登録制度の検討 授業協力者情報の公開検討 プロジェクト協賛企業による支援の検討 授業協力者登録制度の導入 授業協力者のマッチング促進 授業協力者への支援実施 すべての授業協力者における登録義務付け 授業協力者紹介回数 10 回 スポンサー支援企業 3 社 金銭的支援を活用する授業協力者 20 名 制度全体 重点地域の選定 重点地域との連携 拡充 空手道授業実施中学校 350 校

6. 推進プランの実現に向けて 事業評価システムの構築 本プランを効果的 効率的に推進していくためには 常に PDCA サイクルを念頭におく必要があります このため 武道等指導充実 資質向上支援事業実行委員会にて進捗状況を確認し 各年度ごとに評価 点検を行います さらに 2021 年には 3 年間の各重点施策の目標達成状況を評価 総括するとともに 中学校武道必修化推進プラン 2018 の進捗状況等を踏まえ 次の 3 年間に向けた推進プランを新たに策定することとします 本連盟の各事業との連携 本プランに示した重点施策のうち 特にナショナルチーム所属選手の出身中学校への派遣や 授業協力者の活用 支援等を推進していくためには 本連盟の各事業部門との連携が不可欠です 各施策の実行にあたっては 本連盟各事業部門と緊密な協力 連携体制を整えたうえで取り組んでいきます 関係団体との連携 協働 本プラン実現のためには これまで以上に中学校武道必修化に関わる各加盟 協力団体の自発的 自律的な取り組みや団体間の連携 協働が不可欠であると考えられます このため これらの団体に対しては 本プラン実現に向けた取り組みに対する理解 協力を求めていくとともに各団体が実現する中学校武道必修化推進事業へのサポートを充実させていきます さらに 文部科学省 スポーツ庁 教育委員会 日本武道館 日本武道協議会等の関係機関 団体とも中学校武道必修化について定期的 継続的な協議を行い 学校武道における空手道授業実施校の推進方策を検討していきます 事業実施のための財源確保 本プランを遂行するためには必要な財源の確保が不可欠です 事業推進にあたってはオフィシャルスポンサー 年間サポーターに対し中学校武道必修化推進事業についての理解 協力を求めるとともに 文部科学省 スポーツ庁 教育委員会 日本武道館等の関係機関 団体からの助成金 委託金等の限られた予算を効率的 効果的に運用していくこととします 10

公益財団法人全日本空手道連盟 中学校武道必修化推進プラン 2018 平成 30 年 5 月