★HP版調整事件解説集h28[042]

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★HP版調整事件解説集h28[043]

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今回の改正によってこの規定が廃止され 労使協定の基準を設けることで対象者を選別することができなくなり 希望者全員を再雇用しなければならなくなりました ただし 今回の改正には 一定の期間の経過措置が設けられております つまり 平成 25 年 4 月 1 日以降であっても直ちに希望者全員を 歳まで再雇用

定していました 平成 25 年 4 月 1 日施行の 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律 では, 継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みの廃止について規定されていますが, 平成 25 年 4 月 1 日の改正法施行の際, 既にこの基準に基づく制度を設けている会社の選定基準につい

Microsoft PowerPoint - 020_改正高齢法リーフレット<240914_雇用指導・


被告は 高年法 9 条 2 項に規定する協定をするため努力したにもかかわらず協議が調わ なかったものと認めることはできず 本件就業規則 29 条が高年法附則 5 条 1 項の要件を具 備していないというべきである 本件継続雇用制度の導入を定める本件就業規則 29 条は 手続要件を欠き無効であり 原

スライド 1

等により明示するように努めるものとする ( 就業規則の作成の手続 ) 第 7 条事業主は 短時間労働者に係る事項について就業規則を作成し 又は変更しようとするときは 当該事業所において雇用する短時間労働者の過半数を代表すると認められるものの意見を聴くように努めるものとする ( 短時間労働者の待遇の原

2 継続雇用 の状況 (1) 定年制 の採用状況 定年制を採用している と回答している企業は 95.9% である 主要事業内容別では 飲食店 宿泊業 (75.8%) で 正社員数別では 29 人以下 (86.0%) 高年齢者比率別では 71% 以上 ( 85.6%) で定年制の採用率がやや低い また

「高年齢者雇用安定法《のポイント

無期契約職員就業規則

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★HP版調整事件解説集h28[023]

平均賃金を支払わなければならない この予告日数は平均賃金を支払った日数分短縮される ( 労基法 20 条 ) 3 試用期間中の労働者であっても 14 日を超えて雇用された場合は 上記 2の予告の手続きが必要である ( 労基法 21 条 ) 4 例外として 天災事変その他やむを得ない事由のために事業の

法第 20 条は, 有期契約労働者の労働条件が期間の定めがあることにより無期契約労働者の労働条件と相違する場合, その相違は, 職務の内容 ( 労働者の業務の内容及び当該業務に伴う責任の程度をいう 以下同じ ), 当該職務の内容及び配置の変更の範囲その他の事情を考慮して, 有期契約労働者にとって不合

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3. 継続雇用制度の対象者基準の経過措置 Q3-1: Q3-2: Q3-3: Q3-4: Q3-5: Q3-6: Q3-7: すべての事業主が経過措置により継続雇用制度の対象者を限定する基準を定めることができますか 改正高年齢者雇用安定法が施行された時点で労使協定により継続雇用制度の対象者を限定する

厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付の支払の遅延に係る加算金の支給に関する法律

として採用するものとする 第 2 条の3 前条に定めるほか 職員就業規則第 11 条第 1 項により退職 ( 以下 定年退職という ) した者であって 退職後引き続き研究所以外の機関 ( 以下 再就職先 という ) において勤務する者 ( 定年退職後 任期付職員就業規則または契約職員就業規則の適用を

Microsoft Word - 雇用継続制度

目次 問 1 労使合意による適用拡大とはどのようなものか 問 2 労使合意に必要となる働いている方々の 2 分の 1 以上の同意とは具体的にどのようなものか 問 3 事業主の合意は必要か 問 4 短時間労働者が 1 名でも社会保険の加入を希望した場合 合意に向けての労使の協議は必ず行う必要があるのか

の業務について派遣先が九の 1 に抵触することとなる最初の日 六派遣先への通知 1 派遣元事業主は 労働者派遣をするときは 当該労働者派遣に係る派遣労働者が九の 1の ( 二 ) の厚生労働省令で定める者であるか否かの別についても派遣先に通知しなければならないものとすること ( 第三十五条第一項関係

Taro-(番号入り)案文・理由

(3) 始業 終業時刻が労働者に委ねられることの明確化裁量労働制において 使用者が具体的な指示をしない時間配分の決定に始業及び終業の時刻の決定が含まれることを明確化する (4) 専門業務型裁量労働制の対象労働者への事前通知の法定化専門業務型裁量労働制の導入に当たり 事前に 対象労働者に対して 1 専

事業活動の縮小に伴い雇用調整を行った事業主の方への給付金

事業者が行うべき措置については 匿名加工情報の作成に携わる者 ( 以下 作成従事者 という ) を限定するなどの社内規定の策定 作成従事者等の監督体制の整備 個人情報から削除した事項及び加工方法に関する情報へのアクセス制御 不正アクセス対策等を行うことが考えられるが 規定ぶりについて今後具体的に検討

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規定例 ( 育児 介護休業制度 ) 株式会社 と 労働組合は 育児 介護休業制度に関し 次 のとおり協定する ( 対象者 ) 育児休業の対象者は 生後満 歳に達しない子を養育するすべての従業員とする 2 介護休業の対象者は 介護を必要とする家族を持つすべての従業員とする 介護の対象となる家族の範囲は

●労働者派遣事業の適正な運営の確保及び派遣労働者の保護等に関する法律等の一部を改正する法律案

2019-touren1-1

Microsoft PowerPoint - 2の(別紙2)雇用形態に関わらない公正な待遇の確保【佐賀局版】

- 2 - り 又は知り得る状態であったと認められる場合には この限りでない 2~7 略 (保険料を控除した事実に係る判断)第一条の二前条第一項に規定する機関は 厚生年金保険制度及び国民年金制度により生活の安定が図られる国民の立場に立って同項に規定する事実がある者が不利益を被ることがないようにする観

改正労働基準法

中央教育審議会(第119回)配付資料

3. 無期労働契約への転換後の労働条件無期労働契約に転換した後の職務 勤務地 賃金 労働時間等の労働条件は 労働協約 就業規則または個々の労働契約等に別段の定めがない限り 直前の有期労働契約と同一になるとされており 無期転換に当たって職務の内容などが変更されないにもかかわらず 無期転換後の労働条件を

時効特例給付制度の概要 制度の概要 厚生年金保険の保険給付及び国民年金の給付に係る時効の特例等に関する法律 ( 平成 19 年 7 月 6 日施行 ) に基づき 年金記録の訂正がなされた上で年金が裁定された場合には 5 年で時効消滅する部分について 時効特例給付として給付を行うこととされた 法施行前

指針に関する Q&A 1 指針の内容について 2 その他 1( 特許を受ける権利の帰属について ) 3 その他 2( 相当の利益を受ける権利について ) <1 指針の内容について> ( 主体 ) Q1 公的研究機関や病院については 指針のどの項目を参照すればよいですか A1 公的研究機関や病院に限ら

★HP版調整事件解説集h28[019]

Microsoft PowerPoint - 【資料3-2】高年齢者の雇用・就業の現状と課題Ⅱ .pptx

①公表資料本文【ワード軽量化版】11月8日手直し版【1025部長レク⑤後】平成30年61本文(元データあり・数値1004版)

都民の健康と安全を確保する環境に関する条例 ( 平成十二年東京都条例第二百十五号 ) 新旧対照表 ( 抄 ) 改正案現行目次 ( 現行のとおり ) 目次 ( 略 ) 第一条から第百十二条まで ( 現行のとおり ) 第一条から第百十二条まで ( 略 ) ( 土壌汚染対策指針の作成等 ) 第百十三条知事

◆◆10-1特定有期雇用教職員就業規程30.4.1(修正)

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第 50 号 2016 年 10 月 4 日 企業年金業務室 短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大及び厚生年金の標準報酬月額の下限拡大に伴う厚生年金基金への影響について 平成 28 年 9 月 30 日付で厚生労働省年金局から発出された通知 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

平成 31 年 4 月 1 日から平成 34 年 3 月 31 日まで 63 歳平成 34 年 4 月 1 日から平成 37 年 3 月 31 日まで 64 歳 4 定年について 労働者の性別を理由として差別的取扱いをしてはなりません ( 均等法第 6 条 ) ( 退職 ) 第 48 条前条に定める

Microsoft Word - 最新版租特法.docx

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★HP版調整事件解説集㉑

(Microsoft Word - \215\304\214\331\227p\220E\210\365\213K\221\245.doc)

(2) 特定機関からの報告の受理及び聴取に関すること (3) 特定機関に対する監査に関すること (4) 外国人家事支援人材の保護に関すること (5) 特定機関において外国人家事支援人材の雇用の継続が不可能となった場合の措置に関すること (6) その他 本事業の適正かつ確実な実施のために必要なこと 3

二頁第三条第三項中 国家公安委員会 を 前項に定めるもののほか 国家公安委員会 に改め 同項を同条第五項とし 同条第二項の次に次の二項を加える 3国家公安委員会は 毎年 犯罪による収益の移転に係る手口その他の犯罪による収益の移転の状況に関する調査及び分析を行った上で 特定事業者その他の事業者が行う取

メ 札幌市オンブズマン条例 平成 12 年 12 月 12 日条例第 53 号 改正 札幌市オンブズマン条例 平成 15 年 10 月 7 日条例第 33 号 平成 20 年 11 月 7 日条例第 36 号 目次第 1 章総則 ( 第 1 条 第 4 条 ) 第 2 章責務 ( 第 5 条 第 7

独立行政法人大学改革支援・学位授与機構役員退職手当( 改正)

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

香川県後期高齢者医療広域連合職員の勤務時間、休暇等に関する

個人情報の保護に関する規程(案)

契約の終了 更新18 無期労働契約では 解雇は 客観的に合理的な理由を欠き 社会通念上相当であると認められない場合 は 権利濫用として無効である と定められています ( 労働契約法 16 条 ) 解雇権濫用法理 と呼ばれるものです (2) 解雇手続解雇をする場合には 少なくとも30 日前に解雇の予告

Taro-(確定版) H31.1第22回厚年特例法国会報告.jtd

48

法律第三十三号(平二一・五・一)

社会福祉法人○○会 個人情報保護規程

●国民年金法等の一部を改正する法律案

●11-1再雇用教職員の就業に関する規程31.4.1

に該当する者に支給されるものに限る ) 移転費及び 3の求職活動支援費の支給対象とすることとされた ( 第 56 条の3 第 1 項第 2 号及び同条第 2 項関係 ) 3 高年齢被保険者 ( 教育訓練を開始した日が高年齢被保険者でなくなった日から1 年以内にある者を含む ) について 教育訓練給付

●自転車競技法及び小型自動車競走法の一部を改正する法律案

( 休憩時間 ) 第 3 条 任命権者は 1 日の勤務時間が 6 時間を超える場合においては 少な くとも45 分 8 時間を超える場合においては 少なくとも1 時間の休憩時間を それぞれ所定の勤務時間の途中に置かなければならない 2 前項の休憩時間は 職務の特殊性又は当該公署の特殊の必要がある場合

問題の背景 高齢者を取り巻く状況の変化 少子高齢化の急速な進展 2015 年までの労働力人口の減少 厚生年金の支給開始年齢の段階的引き上げ 少なくとも 年金開始年齢までは働くことのできる 社会 制度づくり ( 企業への負担 ) 会社にとっての問題点 そしてベストな対策対策が必要に!! 2

07体制届留意事項(就労継続支援A型)

1. 改正高年齢者雇用安定法の施行に伴う留意点 改正高年齢者雇用安定法の施行に伴い 厚生労働省より Q&A が公表されています 今回はこの Q&A に記載があるものについて 参考になると思われるものについてピックアップしてまとめています (1) 継続雇用制度の導入について i. 定年退職者を嘱託やパ

万八千六百円 ) 3 現に機関登録を受けている者が他の機関登録を受けようとする場合における法第十四条第一項の政令で定める額は 前二項の規定にかかわらず 同条第一項の農林水産省令で定める各区分について 当該各区分が次の各号に掲げる区分のいずれに該当するかに応じ当該各号に定める額とする 一法第二条第二項

審議するものとする 2 前項の審議は 当該任期付職員の在任中の勤務態度 業績等の評価及び無期労働契約に転換した場合に当該任期付職員に係る退職日までの人件費の当該部局における措置方法について行うものとする 3 教授会等は 第 1 項の審議に当たり 必要に応じて 確認書類の要求 対象者への面接等の措置を

2 政府は 必要があると認めるときは 予算で定める金額の範囲内において 機構に追加して出資することができる 3 機構は 前項の規定による政府の出資があったときは その出資額により資本金を増加するものとする 第二章役員及び職員 ( 役員 ) 第六条機構に 役員として その長である理事長及び監事二人を置

達したときに消滅する旨を定めている ( 附則 10 条 ) (3) ア法 43 条 1 項は, 老齢厚生年金の額は, 被保険者であった全期間の平均標準報酬額の所定の割合に相当する額に被保険者期間の月数を乗じて算出された額とする旨を定めているところ, 男子であって昭和 16 年 4 月 2 日から同

調査等 何らかの形でその者が雇用期間の更新を希望する旨を確認することに代えることができる ( 雇用期間の末日 ) 第 6 条第 4 条及び第 5 条の雇用期間の末日は 再雇用された者が満 65 歳に達する日以後における最初の3 月 31 日以前でなければならない 2 削除 3 削除 ( 人事異動通知

Microsoft Word - 例規集(A4判).docx

第 11 条育児休業を終了して復帰する教職員の年次有給休暇については 理事長が別に定める ( 育児短時間勤務 ) 第 12 条小学校就学の始期に達するまでの子と同居し 当該子を養育する教職員が申し出た場合には 当該子がその始期に達するまで 当該教職員の所定勤務時間を 6 時間とすること ( 以下 育

付加退職金の概要 退職金の額は あらかじめ額の確定している 基本退職金 と 実際の運用収入等に応じて支給される 付加退職金 の合計額として算定 付加退職金は 運用収入等の状況に応じて基本退職金に上乗せされるものであり 金利の変動に弾力的に対応することを目的として 平成 3 年度に導入 基本退職金 付

第八条理事は 理事長の定めるところにより 理事長を補佐して機構の業務を掌理する 2 通則法第十九条第二項の個別法で定める役員は 理事とする ただし 理事が置かれていないときは 監事とする 3 前項ただし書の場合において 通則法第十九条第二項の規定により理事長の職務を代理し又はその職務を行う監事は そ

Microsoft Word - 土壌汚染対策法施行規則の一部を改正する省令

四住宅の貸与 ( 昭六三労令三三 一部改正 平一〇労令七 旧第二条繰上 一部改正 平一二 労令四一 平一八厚労令一八三 一部改正 ) ( 実質的に性別を理由とする差別となるおそれがある措置 ) 第二条法第七条の厚生労働省令で定める措置は 次のとおりとする 一労働者の募集又は採用に関する措置であつて

違反する 労働契約法 20 条 長澤運輸事件最高裁 ( 平成 30 年 6 月 1 日判決 ) 速報 2346 号定年後再雇用の嘱託者につき精勤手当 超勤手当を除く賃金項目は労働契約法 20 条に違反しないとされた例 定年後 1 年契約の嘱託社員として再雇用されたトラック乗務員の一審原告らが 定年前

ⅰ. キーワードや法令を知る 01 処遇検討の背景 少子高齢化が急速に進展する中 労働力人口の減少に対応し 経済と社会を発展させるため 高年齢者をはじめ働くことができる全ての人が社会を支える全員参加型社会の実現が求められております また 現在の年金制度に基づき平成 25 年度から特別支給の老齢厚生年

1.2_議案目録(追加)

千葉市水道局契約規程及び千葉市水道局会計規程の一部を改正する規程をここに公布する

(2) 総合的な窓口の設置 1 各行政機関は 当該行政機関における職員等からの通報を受け付ける窓口 ( 以下 通報窓口 という ) を 全部局の総合調整を行う部局又はコンプライアンスを所掌する部局等に設置する この場合 各行政機関は 当該行政機関内部の通報窓口に加えて 外部に弁護士等を配置した窓口を

平成16年規程第02号_役員給与規程

●生活保護法等の一部を改正する法律案

号外53号 生涯学習条例あら indd

170214_【社労士会】事務連絡(期間短縮省令)

( 賦課期日 ) 第 4 条都市計画税の賦課期日は 当該年度の初日の属する年の1 月 1 日とする ( 納期 ) 第 5 条都市計画税の納期は 次のとおりとする 第 1 期 4 月 1 日から同月 30 日まで第 2 期 7 月 1 日から同月 31 日まで第 3 期 12 月 1 日から同月 25

自動的に反映させないのは133 社 ( 支払原資を社内で準備している189 社の70.4%) で そのうち算定基礎は賃金改定とは連動しないのが123 社 (133 社の92.5%) となっている 製造業では 改定結果を算定基礎に自動的に反映させるのは26 社 ( 支払原資を社内で準備している103

 

議第 18 号 ( 趣旨 ) 三島市職員の公益的法人等への派遣等に関する条例案 第 1 条 この条例は 公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律 ( 平成 12 年法律第 50 号 以下 法 という ) 第 2 条第 1 項及び第 3 項 第 5 条第 1 項 第 6 条第 2 項 第

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Transcription:

( 集団 ) [42] 定年後の継続雇用 Point (1) 高年齢者雇用安定法により 事業主が定年制を設ける場合は 60 歳定年制が義務化され ( 同法 8 条 ) ている これにより 60 歳未満の定年を定めた就業規則等の規定は無効とされる ( 牛根漁業協同組合事件 福岡高裁宮崎支判平 17 11 30) (2) 平成 16 年の同法の改正により 定年の定めをしている事業主に対して 65 歳までの高年齢者雇用確保措置を講ずべきことが定められている ( 同法 9 条 ) 同法が義務付ける雇用確保措置のうち継続雇用制度には 勤務延長制度と再雇用制度とがある (3) 勤務延長制度は 原則として役職 職務 仕事内容 賃金水準などが変わらない ( 労働条件等が変更される場合はその旨の就業規則の規定が必要 ) これに対し 再雇用制度はいったん労働契約を終了させた後に 再び新しく労働契約を締結する ( 労働者は従来の役職 職務等を解かれる ) ものである (4) 平成 24 年改正前の高年齢者雇用安定法 9 条 2 項においては 継続雇用制度の対象となる高年齢者に係る基準を労使協定によって定めた場合には 当該基準によって再雇用対象となる高年齢者の選定が可能となっていた 当該基準については 労使協定の要件を厳格に解する裁判例があり ( 京濱交通事件 横浜地川崎支判平 22 2 25) 東京大学出版会事件 ( 東京地判平 22 8 26) においては 労使協定がない場合には 原則として 希望者全員を対象とする制度の導入が求められているものと解される と判示されている (5) 再雇用拒否に対する法的救済として 会社が定めた例外事由に該当しない労働者からの雇用延長願いに対し 使用者がこれを承認しなかった場合 解雇権濫用法理が類推適用されるとした裁判例 ( クリスタル観光バス ( 雇用延長 ) 事件 大阪高判平 18 12 28 津田電気計器事件 大阪高判平 23 3 25 など ) がある (6) 公的年金 ( 厚生年金 ) の支給開始年齢の引上げにより 従来の高年齢者雇用制度のままでは 平成 25 年度からは 60 歳定年以降 継続雇用を希望したとしても 雇用が継続されず また年金も支給されないことにより無収入となる者が生じる可能性があったことから 平成 24 年に継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みの廃止などを内容とする高年齢者雇用安定法の改正が行われ 平成 25 年 4 月 1 日から施行されている - 1 -

事件の概要 1 当事者 1 労働組合 :1 企業別 2 合同労組 3 その他組合員数 ( 115 人 ) 2 使用者 : 業種 ( 運輸業 ) 従業員数 ( 149 人 ) 3 申請者 : 1 労 2 使 3 双方 4 その他 2 調整申請に至るまでの経過 X 組合から 60 歳定年後の雇用延長の取り決めについて 平成 21 年 1 月 あっせん申請が出され 同年 3 月に 160 歳定年後 65 歳までの雇用延長については 高年齢者雇用安定法の趣旨を尊重しつつ 雇用延長の基準 賃金等の待遇その他について 労使双方が誠意をもって協議し それを踏まえて協約を締結する 2Y 会社は X 組合の上部団体との合意事項は誠実に遵守する を内容とするあっせんが成立した その後 平成 22 年 4 月より 7 月まで3 回にわたり団体交渉を実施したが Y 会社はY 会社が作成した再雇用規程の適用を主張し 組合の雇用延長に関する具体的提案について誠実に協議をしなかった この間に 1 人の組合員 Aが定年に達したため 同年 8 月 A 組合員を継続雇用すること 労働条件についてX 組合と協議して決定することなどを求めて X 組合は あっせんを申請した 3 主な争点と労使の主張争点定年後の継続雇用労働側主張 定年後の雇用については Y 会社とX 組合の上部団体との合意事項の中で継続雇用することを確認できると認識している Aを 8 月 1 日から再雇用すべき Aの再雇用の労働条件は 週 5 日勤務 定年到達時賃金の 8 割とする 使用者側主張 定年後の雇用については 継続課題となっており 合意に至っていない 再雇用の労働条件について合意できていないので 8 月 1 日からの再雇用はできない A の再雇用の労働条件は 週 3 日勤務 定年到達時賃金の 6 割程度とする 4 調整開始より終結に至るまでの経過 ( 用いた調整手法 ) 第 1 回あっせんにおいて X 組合は 賃金は8 割にこだわらないが X 組合の上部団体との交渉過程で Y 会社から 7 割にしたいとの要望が出されていたので それを下回ることはできない と主張した Y 会社は 経営状態が苦しいので 7 割は難しい Aの再雇用を 8 月 1 日に遡及することは検討する とした あっせん員は 労使双方に1 再雇用制度も高年齢者雇用安定法の趣旨に基づく継続雇用制度 - 2 -

のひとつであること 2 法の趣旨から考えれば Aの再雇用は定年退職と接続する 8 月 1 日が望ましいこと 3 前回のあっせん案は労使双方が受諾したものであり 賃金等の労働条件について 誠意をもって協議し 協約を締結することとされていること の確認を行った 第 2 回あっせんにおいて 再雇用条件について 調整を図ることになり 各側に分かれて事情聴取を行った X 組合は Y 会社の経営状態が苦しいことは分かっているので Y 会社から提案があれば ある程度譲歩するつもりがある Y 会社の作成した 再雇用規程 の 雇用期間は原則 1 年とし の意味は 65 歳までは希望すれば1 年ごとに更新されることであることを確認したい と主張し Y 会社は 会社の経営状態は逼迫しており 賃金は 2/3が精一杯である と主張した あっせん員から 1 再雇用規程 の 雇用期間は原則 1 年とし の意味は 65 歳までは希望すれば 1 年ごとに更新されることである 2 賃金については双方で弾力的に考えていただきたい 3 再雇用についてはフルタイム勤務のみならず短時間勤務 隔日勤務などもあり得る 以上を踏まえて当事者間で交渉して制度内容を決めていただきたい 旨を述べた X 組合から 次回あっせんの前に団体交渉を行いたいとの要望があったため あっせん員からは できれば団体交渉で解決して頂きたい 旨を述べた その後 団体交渉が 4 回もたれ 1Y 会社はAを平成 22 年 8 月 1 日に遡及して再雇用する 2 復帰後の賃金は定年到達時の 7 割を基礎として日額を定める 3 月 14 日以上の就労とする 等 を内容とする合意が 平成 25 年 6 月 1 日に成立したため X 組合はあっせんを取り下げた 解説 (1) 本事件は 定年後の再雇用制度の創設と実施をめぐる事案である 高年齢者雇用安定法により 事業主が定年制を設ける場合は 60 歳定年制が義務化され ( 同法 8 条 ) 平成 10 年 4 月 1 日より施行されている これにより 60 歳未満の定年を定めた就業規則等の規定は無効とされる ( 牛根漁業協同組合事件 福岡高裁宮崎支判平 17 11 30 労判 953 号 71 頁など ) また 平成 16 年の同法の改正により 定年の定めをしている事業主に対して 65 歳までの高年齢者雇用確保措置を講ずべきことが定められている ( 同法 9 条 ) 同法が義務付ける雇用確保措置のうち継続雇用制度には 勤務延長制度と再雇用制度とがある 勤務延長制度は 原則として役職 職務 仕事内容 賃金水準などが変わらない ( 労働条件等が変更される場合はその旨の就業規則の規定が必要 ) これに対し 再雇用制度はいったん労働契約を終了させた後に 再び新しく労働契約を締結する ( 労働者は従来の役職 職務等を解かれる ) もので 人事の停滞を防ぎ 賃金も定年到達時より抑えることができ 使用者にとってはより弾力的な運用も可能となるため 一般的に利用頻度が高くなっている 高年齢者雇用安定法 9 条の規定の私法的効力については NTT 西日本 ( 高年齢者雇用 第 1) 事件 ( 大阪高判平 21 11 27 労判 1004 号 112 頁 ) において 同法の性格 構造 文理 違反の制裁の規定 法改正の経緯及び立法者の意思 並びに私法的効力の違反の効果が不確定であることからして 高年雇用安定法 9 条に私法的効力はない と判示されおり 労働者が高年齢者雇用安定法の規定のみを根拠に継続雇用契約の存在を主張することはできないと解されている - 3 -

(2) 平成 24 年改正前の高年齢者雇用安定法 9 条 2 項においては 継続雇用制度の対象となる高年齢者に係る基準を労使協定によって定めた場合には 当該基準によって再雇用対象となる高年齢者の選定が可能となっていた これに関する裁判例としては 同法 9 条 1 項 2 号により 継続雇用制度は 原則として 希望する高年齢者全員が対象とされるが 事業所の実情に応じて上記原則的措置を一定程度柔軟化する必要がある一方で こうした柔軟化が不適切な形で行われることによって生じる 事業主による恣意的な対象者の限定などの弊害を防止するために すべての労働者の過半数を代表する団体の意思を反映した上で係る柔軟化を行うこととし そのための手続的担保として 労使協定による基準の定めを導入したものと解して 労使協定の要件を厳格に解するものがある ( 京濱交通事件 横浜地川崎支判平 22 2 25 労判 1002 号 5 頁 ) また 東京大学出版会事件 ( 東京地判平 22 8 26 労判 1013 号 15 頁 ) においては 雇用確保措置の一つとしての継続雇用制度 ( 同法 9 条 1 項 2 号 ) の導入に当たっては 各企業の実情に応じて労使双方の工夫によって 継続雇用制度の対象となる高年齢者に係る基準を定め 当該基準に基づく制度を導入したときは 継続雇用制度の措置を講じたものとみなす ( 同法 9 条 2 項 ) とされており 翻って かかる労使協定がない場合には 原則として 希望者全員を対象とする制度の導入が求められているものと解される と判示されている 再雇用拒否に対する法的救済として 労働組合の委員長を定年後再雇用しなかったことが不当労働行為 ( 労組法 7 条 1 号 ) に該当するとして 再雇用を命じた労働委員会の救済命令を適法とした裁判例 ( 近畿システム管理事件 最三小決平 7 11 21 労判 694 号 22 頁 ) や 会社が定めた例外事由に該当しない労働者からの雇用延長願いに対し 使用者がこれを承認しなかった場合 解雇権濫用法理が類推適用されるとした裁判例 ( クリスタル観光バス ( 雇用延長 ) 事件 大阪高判平 18 12 28 労判 936 号 5 頁 津田電気計器事件 大阪高判平 23 3 25 労判 1026 号 46 頁など ) がある (3) 定年 (60 歳 ) 後の再雇用時の労働条件については 再雇用条件は 常用雇用のみならず 短時間勤務 隔日勤務などの多様な雇用形態を含むと解されている また 継続雇用後の賃金については 継続雇用されている高年齢者の就業の実態 生活の安定等を考慮し 適切なものとなるよう努めることとされている ( 平 24 11 9 厚生労働省告示第 560 号 ) 本件事案とは事案類型を異にするものではあるが 再雇用時の労働条件の相当性が一つの争点となった東京都自動車整備振興会 ( 嘱託職員 ) 事件 ( 東京高判平 21 11 18 労判 1005 号 82 頁 ) で 裁判所は 正職員についての再雇用契約の賃金月額 25 万円を踏まえて 給与総額約 35 万円であった有期の嘱託職員に対し正職員と同額の再雇用条件を告知したことについて 正職員の再雇用条件との均衡や企業業績の悪化を総合考慮して 同労働条件の提示は 事業運営上やむを得ない事情があったとみるのが相当というべきである と判示している また X 運輸事件 ( 大阪高判平 22 9 14 労経速 2091 号 7 頁 ) においては 再雇用後のシニア社員制度の賃金が 再雇用前の正社員の賃金に比べ約 4 割低下する事案について 高年齢者雇用安定法は 高年齢者雇用継続給付金を支給するに際し 61% になることまでも具体的に予想した上で支給金の - 4 -

割合を決定するなど制度上織り込み済みであること わが国の労働市場の現状や 定年退職後 の雇用状況に鑑みるに これが公序良俗違反といえるか疑問があると判示している (4) 公的年金 ( 厚生年金 ) の支給開始年齢の引上げにより 従来の高年齢者雇用制度のままでは 平成 25 年度からは 60 歳定年以降 継続雇用を希望したとしても 雇用が継続されず また年金も支給されないことにより無収入となる者が生じる可能性があったことから 平成 24 年に継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みの廃止などを内容とする高年齢者雇用安定法の改正が行われ 平成 25 年 4 月 1 日から施行されている その概要は以下のとおりである 改正高年齢者雇用安定法の概要 ( 平成 25 年 4 月 1 日施行 ) 1. 継続雇用制度の対象者を限定できる仕組みの廃止と経過措置 事業主が 労使協定により継続雇用制度の対象となる高年齢者に係る基準を定め 当該基準に基づく制度を導入したときは 継続雇用制度を導入したものとみなすものとしている規定を削除する 厚生年金 ( 報酬比例部分 ) の受給開始年齢に到達した以降の者を対象に 基準を引き続き利用できる 12 年間の経過措置を設けるほか 所要の規定の整備を行う 2. 継続雇用制度の対象者を雇用する企業の範囲の拡大 ( 法 9 条 2 項 ) 継続雇用制度の対象となる高年齢者が雇用される企業の範囲をグループ企業まで拡大する 仕組みを設ける 3. 義務違反の企業に対する公表規定の導入 ( 法 10 条 3 項 ) 高年齢者雇用確保措置義務に関する勧告に従わない企業名を公表する規定を設ける 4. 高年齢者雇用確保措置の実施及び運用に関する指針の策定 ( 法 9 条 3 項 ) 事業主が講ずべき高年齢者雇用確保措置の実施及び運用に関する指針の根拠を設ける (5) 本事件は 60 歳定年後の継続雇用制度について労使の合意がなされる前に定年に達した者の 再雇用をめぐる事案であり 再雇用の時期 賃金 就労日数などの再雇用の条件について調整 し 労使双方が合意し 解決した事案である ( 参照すべき法令 ) 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律 ( 平成 24 年改正前 ) ( 定年を定める場合の年齢 ) 第八条事業主がその雇用する労働者の定年 ( 以下単に 定年 という ) の定めをする場合には 当該定年は 六十歳を下回ることができない ただし 当該事業主が雇用する労働者のうち 高年齢者が従事することが困難であると認められる業務と - 5 -

して厚生労働省令で定める業務に従事している労働者については この限りでない ( 高年齢者雇用確保措置 ) 第九条定年 ( 六十五歳未満のものに限る 以下この条において同じ ) の定めをしている事業主は その雇用する高年齢者の六十五歳までの安定した雇用を確保するため 次の各号に掲げる措置 ( 以下 高年齢者雇用確保措置 という ) のいずれかを講じなければならない 一当該定年の引上げ二継続雇用制度 ( 現に雇用している高年齢者が希望するときは 当該高年齢者をその定年後も引き続いて雇用する制度をいう 以下同じ ) の導入三当該定年の定めの廃止 2 事業主は 当該事業所に 労働者の過半数で組織する労働組合がある場合においてはその労働組合 労働者の過半数で組織する労働組合がない場合においては労働者の過半数を代表する者との書面による協定により 継続雇用制度の対象となる高年齢者に係る基準を定め 当該基準に基づく制度を導入したときは 前項第二号に掲げる措置を講じたものとみなす 附則 ( 高年齢者雇用確保措置に関する特例等 ) 第五条高年齢者雇用確保措置を講ずるために必要な準備期間として 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律の一部を改正する法律 ( 平成十六年法律第百三号 ) 附則第一条第二号に掲げる規定の施行の日から起算して三年を経過する日以後の日で政令で定める日までの間 事業主は 第九条第二項に規定する協定をするため努力したにもかかわらず協議が調わないときは 就業規則その他これに準ずるものにより 継続雇用制度の対象となる高年齢者に係る基準を定め 当該基準に基づく制度を導入することができる この場合には 当該基準に基づく制度を導入した事業主は 第九条第一項第二号に掲げる措置を講じたものとみなす 2 中小企業の事業主 ( その常時雇用する労働者の数が政令で定める数以下である事業主をいう ) に係る前項の規定の適用については 前項中 三年 とあるのは 五年 とする 3 厚生労働大臣は 第一項の政令で定める日までの間に 前項の中小企業における高年齢者の雇用に関する状況 社会経済情勢の変化等を勘案し 当該政令について検討を加え 必要があると認めるときは その結果に基づいて所要の措置を講ずるものとする 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律施行令附則 ( 略 ) 4 法附則第五条第一項の政令で定める日は 平成二十一年三月三十一日とする 5 法附則第五条第二項の政令で定める数は 三百人とする 6 法附則第五条第二項において読み替えて適用する同条第一項の政令で定める日は 平成二十三年三月三十一日とする ( 略 ) 高年齢者等の雇用の安定等に関する法律 ( 平成 24 年改正後 ) ( 高年齢者雇用確保措置 ) 第九条 ( 略 ) 2 継続雇用制度には 事業主が 特殊関係事業主 ( 当該事業主の経営を実質的に支配することが可能となる関係にある事業主 - 6 -

その他の当該事業主と特殊の関係のある事業主として厚生労働省令で定める事業主をいう 以下この項において同じ ) との間で 当該事業主の雇用する高年齢者であつてその定年後に雇用されることを希望するものをその定年後に当該特殊関係事業主が引き続いて雇用することを約する契約を締結し 当該契約に基づき当該高年齢者の雇用を確保する制度が含まれるものとする 3 厚生労働大臣は 第一項の事業主が講ずべき高年齢者雇用確保措置の実施及び運用 ( 心身の故障のため業務の遂行に堪えない者等の継続雇用制度における取扱いを含む ) に関する指針 ( 次項において 指針 という ) を定めるものとする 4 第六条第三項及び第四項の規定は 指針の策定及び変更について準用する ( 公表等 ) 第十条 ( 略 ) 3 厚生労働大臣は 前項の規定による勧告をした場合において その勧告を受けた者がこれに従わなかつたときは その旨を公表することができる 労働組合法 ( 不当労働行為 ) 第七条使用者は 次の各号に掲げる行為をしてはならない 一労働者が労働組合の組合員であること 労働組合に加入し 若しくはこれを結成しようとしたこと若しくは労働組合の正当な行為をしたことの故をもつて その労働者を解雇し その他これに対して不利益な取扱いをすること又は労働者が労働組合に加入せず 若しくは労働組合から脱退することを雇用条件とすること ただし 労働組合が特定の工場事業場に雇用される労働者の過半数を代表する場合において その労働者がその労働組合の組合員であることを雇用条件とする労働協約を締結することを妨げるものではない ( 略 ) ( 参考となる判例 命令 ) 牛根漁業協同組合事件 福岡高裁宮崎支判平 17 11 30 労判 953 号 71 頁 NTT 西日本 ( 高年齢者雇用 第 1) 事件 大阪高判平 21 11 27 労判 1004 号 112 頁 京濱交通事件 横浜地川崎支判平 22 2 25 労判 1002 号 5 頁 東京大学出版会事件 東京地判平 22 8 26 労判 1013 号 15 頁 近畿システム管理事件 最三小決平 7 11 21 労判 694 号 22 頁 クリスタル観光バス( 雇用延長 ) 事件 大阪高判平 18 12 28 労判 936 号 5 頁 津田電気計器事件 大阪高判平 23 3 25 労判 1026 号 46 頁 東京都自動車整備振興会( 嘱託職員 ) 事件 東京高判平 21 11 18 労判 1005 号 82 頁 X 運輸事件 大阪高判平 22 9 14 労経速 2091 号 7 頁 - 7 -