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為替相場展望2018年10月号

為替相場展望2018年9月号

為替相場展望2018年12月号

1. 30 第 1 運用環境 各市場の動き ( 4 月 ~ 6 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは狭いレンジでの取引が続きました 海外金利の上昇により 国内金利が若干上昇する場面もありましたが 日銀による緩和的な金融政策の継続により 上昇幅は限定的となりました : 東証株価指数 (TOPIX)

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米国株 投資家心理が落ち着けば 上昇基調に回帰と想定 株式市場 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 長期金利の上昇を契機に急落米国株式市場は下落しました 月初に発表された1 月の雇用統計において 時間当たり賃金が市場予想を上回る伸び率となったことを受けて 長期金利が約 4 年ぶ

1. 30 第 2 運用環境 各市場の動き ( 7 月 ~ 9 月 ) 国内債券 :10 年国債利回りは上昇しました 7 月末の日銀金融政策決定会合のなかで 長期金利の変動幅を経済 物価情勢などに応じて上下にある程度変動するものとしたことが 金利の上昇要因となりました 一方で 当分の間 極めて低い長

(2) 資産構成割合の推移 ( 給付確保事業 ) 1 資産配分実績の基本ポートフォリオからの乖離の推移 2 実践ポートフォリオと資産配分実績の推移 3. 運用受託機関 平成 29 年 3 月末現在 2

2013 年 8 月 19 日号

今月の経済・金融情勢

株式市場 米国株 上値が重く神経質な展開 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました FOMC( 米国連邦公開市場委員会 ) における利上げの有無 大統領選挙の動向 ドイツの大手銀行の資本不足懸念などに一喜一憂する展開となりました 月半ばにかけて 利上げ観測や原油

経済金融・情勢資料  15年7月 

オーバルネクスト ETF 情報 2010 年 2 月 15 日号 ( 株 ) オーバルネクスト 東京都中央区日本橋兜町 13-2 TEL 03(5641)5777

nichigingaiyo

株式市場 米国株 トランプ氏の政策への期待感後退で調整も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました 11 月 8 日 ( 現地 ) に行われた大統領選挙でトランプ氏が当選し 減税やインフラ投資の拡大などの同氏の政策に注目が集まりました 債券市場では金利が上

株式市場 米国株 国内外の政治動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 好調な企業決算発表を受けて上昇米国株式市場は上昇しました 月前半までは2017 年 1-3 月期の決算発表内容が総じて好調であったことが株価を支えました 月半ばには コミー前 FBI( 連邦捜査局 )

Invesco Premia Plus Fund

株式市場 米国株 国内の政策動向や海外の政治動向などに注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場はほぼ変わらずとなりました 月初には 2 月末のトランプ大統領の議会演説を好感して 株価は大幅上昇となりました しかし その後は 新政権の経済政策に対する期待が徐々に後退

退職等年金給付積立金 平成30年度第2四半期運用状況

サマリー 1 市場の関心は米大統領選の行方に集まっています 世論調査においてドナルド トランプ氏の優勢が報じられると 市場の更なる丌確実性が懸念され リスク資産からの資金流出が記録されました 10 月の MSCI 世界株価指数はマイナス 2.01% MSCI 新興国株価指数は 0.18% と新興国が

株式市場 米国株 高値警戒感の高まりなどから上昇一服も MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました トランプ政権で閣僚などの人事において一部で混乱が見られましたが トランプ大統領の発言などにより減税 金融規制緩和などへの期待が高まったことや 発表された米国企

株式市場 米国株 新政権の政策期待による上昇も一服 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は上昇しました ISM( 全米供給管理協会 ) 指数など月初に発表された経済統計がおおむね良好であったことを受け 月前半の株式市場は堅調に推移しました 月半ば以降は 高値警戒感な

2012 年 10 月 15 日号

今月の経済金融情勢2018年11月30日号

2011 年 1 月 17 日号

第 1 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +1.54% 収益率 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1.02% 実現収益率 ( )) 運用収益額 +3,222 億円 総合収益額 ( ) ( 第 1 四半期 ) (+1,862 億円 実現収益額 ( )) 運用資産残高 ( 第 1 四半期末 )

FOMC 2018年のドットはわずかに上方修正

ファンダの鬼・柳澤 浩と小杉 篤諭の「ファンダメンタルズの学び方、活かし方セミナー!」

経済の見通し 欧州 欧州経済は グローバル経済の堅調さを背景とした外需セクターの回復 労働市場の回復を背景にした堅調な個人消費 従来に比べ拡張的な財政政策による成長押し上げ効果を背景に潜在成長率を上回る成長が続いています 物価については 労働市場や経済の回復を背景にコアインフレ率 賃金上昇率は今後緩

日経平均株価 22,27.3 NY ダウ工業株 3 種 25,9.32 米ドル 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1, 12, 1,,, 2, 22, 1, 1, 1, 21 年 月 2 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~

< 豪州債券市場の市況および今後の見通し > 2016 年の豪州債券市場では 金利が低下しました 年初から 2 月にかけては 中国株をはじめ世界の株式市場が下落するなど市場のリスク回避姿勢が強まる中 金利低下が進みました 1 月末に日銀のマイナス金利導入発表を受け 欧州など他国でもさらなる金融緩和期

当ページは 各種の信頼できると考えられる情報源から取得した情報に基づき アクサ生命保険株式会社が作成し提供するものです 情報の内容に関しては万全を期しておりますが その正確性 完全性については これを保証するものではありません 日本株式市場 運用環境 [ 2015 年 4 月 ~2016 年 3 月

株式市場 米国株 景気 企業業績は依然として堅調 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 貿易摩擦への懸念から下落米国株式市場は下落しました トランプ米大統領が鉄鋼やアルミニウムの輸入を制限する方針を表明したことから 世界的な貿易摩擦への懸念が高まり下落して始まりました その後 貿

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今月の経済金融情勢2018年12月25日号

日経平均株価 22,97. 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1,, 1,,, 21 年 7 月 23 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~21 年 7 月第 3 週末 ) 短期 ( 日次ベース ) (217 年 1 月初

目次 1. 平成 29 年度第 1 四半期 ( 平成 29 年 4 月 ~6 月 ) における運用環境について 2. 平成 29 年度第 1 四半期 ( 平成 29 年 4 月 ~6 月 ) におけるポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 用語の説明 頁 1

Microsoft PowerPoint - ï¼fiã••PAL镕年+第ï¼fiQ;ver5.pptx

変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

Microsoft Word - 44_2

日経平均株価 21,1. NY ダウ工業株 3 種 2,.31 米ドル 2, 2, 22, 円 2, 1, 1, 1, 12, 1,,, 22, 1, 1, 1,, 21 年 1 月 29 日発行休場の場合は直前の営業日までのデータ 長期 ( 週次ベース ) (27 年 1 月第 1 週末 ~21

2018 年度第 3 四半期運用状況 ( 速報 ) 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に判断することが必要ですが 国民の皆様に対して適時適切な情報提供を行う観点から 作成 公表が義務付けられている事業年度ごとの業務概況書のほか 四半期ごとに運用状況の速報として公表を行うも

Outlook201806

平成 21 年 9 月 5 日 角山智 投資環境レポート (2009 年 9 月 ) 1. 主な株価指数 8 月は 中国株が大幅に値下がりしました 反面 出遅れていた英国株が好調です 市場 日本株 日本新興市場 J-REIT 米国株 英国株 中国株 ( 指数 ) (TOPIX) (JASDAQ) (

株式市場 米国株 先行き不透明感強いがファンダメンタルズは良好 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米国株式市場は下落しました 堅調な経済指標の発表を受けて米国の年内利上げ観測が高まったことで 金利動向の影響を受けやすいディフェンシブセクターの一部が軟調に推移しました また 米

PowerPoint プレゼンテーション

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変額年金 ( 特別勘定 ) の現況をご覧になる方に 特にご確認いただきたい事項 投資リスクについて 変額年金保険の特別勘定の資産運用は 国内外の株式および公社債 国内外のその他の有価証券 貸付金 コールローンおよび預貯金等を主な運用対象としておりますので 株価の下落や金利の変動 為替の変動などにより

スライド 1

株式市場 米国株 年末商戦や金利動向に注目 MSCI 米国 2, % 先月の回顧 米中首脳会談への期待から上昇米国株式市場は上昇しました 前半は中間選挙の結果が市場の事前想定通りとなったことなどから安心感が広がり株価は上昇しました 中旬では一部のハイテク企業が需要見通しを引き下げたこと

平成30年度第1四半期における運用状況等

PowerPoint プレゼンテーション

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Microsoft Word - 21年度資産運用概況.doc

円 N 先週のメキシコペソ相場今週の見通し 12 月 17 日 - 12 月 21 日取引レンジ 5.53 円 円想定レンジ 5.50 円 円 対円レートは強含み 大幅な歳出拡大計画の発表が期待されており 歳出拡大による景気浮揚への期待が高まったことから 投機的なペソ売り

2016 年 メキシコペソ もとの状況と今後の 通し <メキシコペソ / 円は下落 > < 政策 利とインフレ率の推移 > メキシコペソは もとまで軟調に推移してきました しかし 原油先物価格は2016 年 2 に安値をつけて下落が続いてきた理由として 1 統領選 2メ以降 持ち直す展開

低インフレ 乏しい利上げ観測労働市場に目を向けると 8 月の失業率は約 年ぶりの低水準となる5.3% に低下した 雇用者数も伸びており 一部では技術者不足の声も聞かれる RBAは今後数年 失業率は自然失業率とされる5.% を目指して低下が続くとの見方を示している ただ 賃金の上昇率は ~ 月期が前年

目次 平成 29 年度 第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) P 2 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 1 P 3 平成 29 年度 市場環境 ( 第 2 四半期 ) 2 P 4 平成 29 年度 退職等年金給付組合積立金の資産構成割合 P 5 平成 29 年度 退職等年金給付組合

Microsoft Word ECB利下げ.doc

当面の金融政策運営について(貸出増加支援資金供給の延長等、12時29分公表)

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マネーマーケットマンスリー

Microsoft PowerPoint - CSIS 【三井住友銀行】 USHYファンドの分配金について IM pptx

今月の経済・金融情勢2010年2月号

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目 次 1. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) における運用環境について 2. 平成 27 年度 ( 平成 27 年 4 月 ~ 平成 28 年 3 月 ) のポートフォリオ別の運用状況 3. ベンチマーク インデックスの推移 ( 参考 ) 被保険者ポート

ヘッジ付き米国債利回りが一時マイナスに-為替変動リスクのヘッジコスト上昇とその理由

PowerPoint プレゼンテーション

○ 資産運用状況(平成15年度)

Outlook201805

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Economic Indicators_  定例経済指標レポート

米失業率と非農業部門雇用者数変化 ( 月次 25 年 1 月 ~214 年 11 月 ) 非農業部門雇用者数変化 ( 千人 前月比 左軸 ) 失業率 (% 右軸) /1 6/9 8/5 1/1 11/

MONEX 個人投資家サーベイ 2018年3月調査

Outlook201609

第 2 四半期運用実績 ( 概要 ) 運用利回り +0.09% 実現収益率 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用収益額 億円 実現収益額 ( ) ( 第 2 四半期 ) 運用資産残高 ( 第 2 四半期末 ) 357 億円 年金積立金は長期的な運用を行うものであり その運用状況も長期的に

平成29年度における運用状況等

Microsoft Word - 20年度資産運用状況.doc

マネーマーケットマンスリー 2018年3月

平成 28 年度第 3 四半期退職等年金給付組合積立金運用状況 警察共済組合

金相場の上昇は何を意味するのか?~金融市場の動き(1月号)

Outlook201812

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金融政策決定会合における主な意見

年 7 月 21 日 団体年金事業部 ECB 理事会レビュー : 総裁の夏休みの宿題 ~ 秋にテーパリング決定へ ~ 当社のシンクタンク 株式会社第一生命経済研究所の田中主席エコノミストによる EC B 理事会レビュー : 総裁の夏休みの宿題 ~ 秋にテーパリング決定へ~

スライド 1

Outlook201608

[ 参考 ] 先月からの主要変更点 基調判断 3 月月例 4 月月例 景気は 急速な悪化が続いており 厳しい状況にある 輸出 生産は 極めて大幅に減少している 企業収益は 極めて大幅に減少している 設備投資は 減少している 雇用情勢は 急速に悪化しつつある 個人消費は 緩やかに減少している 景気は

経済・物価情勢の展望(2016年10月)

Outlook201501

Microsoft Word

Microsoft PowerPoint - CSIS 【三井住友銀行】 FOMC後のスペシャルレポート(USHY).pptx

TFX_フィスコ通貨ウォッチャー

Microsoft PowerPoint - Pictet_Market_Flash_ (直近の下落).pptx

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

テーパリング進行下で米国債を買い増す海外投資家

金融テーマ解説

定期調査の質問のうち 代表的なものの結果 1. 日本の株価を 企業のファンダメンタルズと比較してどう評価するか 問 1. 日本の株価は企業の実力( ファンダメンタルズ ) あるいは合理的な投資価値にくらべて 1. 低すぎる 2. 高すぎる 3. ほぼ正しく評価されている 4. わからないという質問で

Transcription:

相場展望 2017 年 9 月 調査部マクロ経済研究センター http://www.jri.co.jp/report/medium/publication/exchange

目次 回顧 p. 1 視界不良が続くドル円相場 p. 2 ユーロ高の持続性 p. 3 見通し p. 4 調査部マクロ経済研究センター副主任研究員井上肇 ( Tel: 03-6833-0920 Mail: hajime.inoue@jri.co.jp ) 本資料は 2017 年 9 月 1 日 9:00 時点で利用可能な情報をもとに作成しています 本資料は 情報提供を目的に作成されたものであり 何らかの取引を誘引することを目的としたものではありません 本資料は 作成日時点で弊社が一般に信頼出来ると思われる資料に基づいて作成されたものですが 情報の正確性 完全性を保証するものではありません また 情報の内容は 経済情勢等の変化により変更されることがありますので ご了承ください

回顧 : ドル円は北朝鮮 米政治動向に振り回される展開 ユーロは堅調 8 月のドル円相場 4 日の良好な米雇用統計を手掛かりに 111 円台までドル高が進行したものの 北朝鮮情勢への警戒感の高まりや 市場予想を下回る米消費者物価指数などを受けて 11 日には 109 円割れ その後 北朝鮮情勢への警戒感の後退や 良好な米小売売上高などを受けて 円台後半までドルが反発したものの 米国での白人至上主義者と反対派との衝突を巡るトランプ大統領の発言が混乱を招いたことなどから 再び 108 円台へ その後 白人至上主義色の強いバノン首席戦略官の解任や 米減税策に対する期待の再燃等を受けて 109 円台までドルが強含む場面があったものの 29 日には北朝鮮のミサイル発射を受けて リスク回避の動きが強まり 108 円台前半まで円高ドル安が進行 月末にかけては 総じて良好な米景気指標を手掛かりに 一時 円台までドルが反発 8 月のユーロ相場対ドルでは 良好なユーロ圏景気指標や トランプ政権に対する先行き不透明感の高まりなどから 2 日に1.19ドル台までユーロが上昇 その後 4 日の良好な米雇用統計を受けて ユーロ高が一服し 17 日のECB 議事要旨で過度なユーロ高に懸念が示されたことなどから 1.17ドル割れまでユーロが反落 下旬以降は 25 日のジャクソンホールでの講演で ドラギECB 総裁がユーロ高に懸念を示さなかったことなどから ユーロが再び上昇し 29 日にはドル台半ばまでユーロが急騰 月末は 総じて良好な米景気指標等を手掛かりに 一時 1.18ドル台までユーロが反落 対円では 北朝鮮情勢への警戒感が高まり 11 日にかけて128 円台までユーロが下落したものの その後は警戒感が和らぐにつれて 月半ばには130 円台までユーロが反発 月後半は ECB 理事会議事要旨で過度なユーロ高に懸念が示されたことを受けて 18 日には127 円台までユーロが下落したものの 25 日の講演でドラギECB 総裁がユーロ高に懸念を示さなかったことなどから 131 円台までユーロが上昇 ドル円相場 ユーロ円相場の推移 135 ユーロ円相場 130 125 ドル円相場 105 95 16/9 10 11 12 17/1 2 3 4 5 6 7 8 ユーロドル相場の推移 ユーロドル相場の推移 1.22 ユーロ高 1.18 1.16 1.14 1.12 8 6 4 ユーロ安 2 16/9 10 11 12 17/1 2 3 4 5 6 7 8 ( 資料 )Bloomberg L.P. - 1 -

ドル円分析 : 短期的にはドル安に警戒が必要も ドルは底堅さを維持 物価が伸び悩むなか 追加利上げは織り込めず市場では FRB が 9 月 19~20 日の FOMC でバランスシート (B/S) 縮小に着手するとの見方がほぼ織り込み済み このため 実際に B/S の縮小開始が発表されても 金利差拡大に伴うドル高圧力は限られる見込み 一方 米国で物価の伸び悩みが続くなか 追加利上げについては 市場で十分には織り込まれていない状況 今後 利上げが織り込まれ それに伴いドル高圧力が強まるには 19 月の FOMC で 労働市場の改善が続けば インフレ率は目標の 2% に向けて持ち直すとの従前からの見方が維持されること 2 実際のインフレ率の下げ止まりが確認されること が必要条件 ただし 足許のインフレ率の伸び悩みには 携帯電話料金引き下げなどの 一時的 とみられる要因だけでなく 自動車価格下落などの 一時的 とは断定できない要因の影響も大 インフレ率の下げ止まりの確認には 少なくとも数ヵ月を要するとみられ 当面はドルの上値が重い展開が続く見通し 短期的には 北朝鮮情勢や米議会動向を警戒短期的には 北朝鮮情勢や米国議会動向次第で リスク回避の動きから 円高ドル安圧力が強まる局面も 北朝鮮では 9 月 9 日に建国記念日を迎えるなか 核実験 ミサイル発射が実施される可能性 加えて 米国議会では 9 月末にかけて 連邦債務上限の引き上げと 18 年度予算の審議が行われる予定 最終的には 1 連邦債務上限引き上げにより 米国債の債務不履行 ( デフォルト ) は回避 2 暫定予算が可決され 政府機関の一部閉鎖も回避 される見込みながら 議会での審議は期限ぎりぎりまで難航する公算大 ただし 米国景気が堅調に推移するなかで F RB の緩やかなペースでの利上げか続くとの見方が崩れない限り ドルは底堅さを維持する見込み 市場の利上げ織り込み回数とドル円相場の大まかな対応関係をみると 18 年末までに追加利上げ 1 回 ( 累積 5 回 ) で 109 円前後 追加利上げ 2 回 ( 累積 6 回 ) で 114 円前後という水準感 (%) 1.2 0.8 0.6 (%) 0.3 0.1 0.1 0.3 日米実質金利差とドル円相場 10 年実質金利差とドル円相場 その他 自動車 家賃 帰属家賃 16 17 ( 資料 )BLS を基に日本総研作成 米日金利差 ( 左 ) ( 米 - 日 ) ドル円相場 ( 右 ) 携帯電話料金 宿泊費 全体 ( 円 / ドル ) 130 125 105 95 15 16 17 ( 資料 )Bloomberg L.P. を基に日本総研作成 ( 注 ) 実質金利は 10 年国債利回り-10 年インフレスワップ金利で算出 米国のコア消費者物価指数 ( 前月比 ) - 2 - 市場が織り込む各年末時点の累積利上げ回数 累計利上げ回数 (%) 8 回 7 回 6 回 5 回 4 回 3 回 2 回 市場が織り込む FRB の利上げ回数とドル円相場 114 2.125 1.875 1.625 1.375 1.125 0.875 0.625 FF 金利先物が織り込む利上げ回数 FF 金利先物 (17 年 12 月限 ) FF 金利先物 (18 年 12 月限 ) 1 回 0.375 16 17 ( 資料 )Bloomberg L.P. を基に日本総研作成 ( 注 ) 次回の利上げは今次局面 5 回目 市場が織り込む累積利上げ回数とドル円相場 場(円)ド 113 ル円 112 相 111 109 108 5.0 5.5 6.0 市場が織り込む18 年末までのFRBの累積利上げ回数 ( 資料 )Bloomberg L.P. を基に日本総研作成 ( 注 )2017 年 6 月初から8 月末の日次データを基に作成

ユーロ分析 : テーパリング織り込み一巡後 ユーロ高の勢いは減衰へ ユーロ相場は金利差に見合う水準から上振れ 6 月下旬のドラギ ECB 総裁の発言が市場で金融緩和縮小に前向きと受け止められて以降 EC B のテーパリング ( 資産買い入れの段階的縮小 ) 観測を背景に ユーロ高基調が明確化 ユーロの対ドル相場は 2015 年入り以降 総じて欧米実質金利差に沿った動きが続いていたものの 今年 6 月下旬以降 それまでの金利差に見合う水準からユーロ高方向に大きく上振れ 過去を振り返ってみると 2012 年後半から 14 年半ばにかけて金利差では説明できないユーロ高が進行した局面も 当時 欧米金利差よりも欧米中銀のバランスシート (B/S) 格差に注目する向きが増加 米国では FRB の B/S が資産買い入れ政策第 3 弾 (QE3) により拡大する一方 ユーロ圏では 債務危機が沈静化するなかで 長期資金供給 (LTRO) の域内金融機関から EC B への前倒し返済が進み ECB の B/S は縮小 市場参加者の目には ECB の金融政策スタンスが B/S の観点でみると引き締め方向と映るなかで 投機筋を中心に それまでのユーロ売りの巻き戻しとユーロ買いの動きが発生 市場はバランスシートに注目足許 米欧中銀の資産買い入れ政策の 出口 が意識されるなかで B/S に再び注目が集まりやすい状況に FRB は 9 月の FOMC で 買入資産の再投資縮小 (B/S 縮小 ) に着手する一方 ECB は今秋にも資産買い入れの段階的縮小 (B/S 拡大ペース鈍化 ) を発表する見込み F RB の B/S 縮小は FRB 高官発言や 事前の計画公表などを通じて 今春にかけて市場での織り込みが進んでいた一方で ECB の B/S 拡大ペースの鈍化は十分に織り込まれていなかったことがユーロ買いに繋がった公算大 もっとも 今後予想される米欧中銀のバランスシートの動きを踏まえ 両中銀のバランスシート比率の前年差とユーロの対ドル相場の関係をみると 大幅なユーロ高は正当化できない状況 EC B のテーパリング織り込み一巡後 ユーロ高の騰勢は和らぐ見込み (%) 0.8 0.6 0.6 0.8 1.2 1.4 1.6 ユーロドル相場と欧米 10 10 年実質金利差 ユーロ高 ユーロ安 欧米金利差 ( 左 ) ( 欧 - 米 ) ユーロドル相場 ( 右 ) 1.40 1.35 1.30 1.25 1.15 5 0 12 13 14 15 16 17 ( 資料 )Bloomberg L.P. ( 注 ) 実質金利は 10 年国債利回り-10 年インフレスワップ金利で算出 0 投機筋の対ドルでのユーロポジション シカゴ IMM ユーロポジション ( 非商業部門 ) ユーロ買い越し ( 億ユーロ ) ユーロ高 200 1.1 200 ユーロ売り越し ユーロ安 300 12 13 14 15 16 17 ( 資料 ) 米 CFTC Bloomberg L.P. ( 注 ) 投機筋のポジションは シカゴIMMの非商業部門の残高 - 3 - ユーロドル相場 ( 右 ) ユーロポジション ( 左 ) 1.4 1.3 1.2 米欧中央銀行のバランスシート規模 ( 兆ユーロ ) ECB( ユーロシステム 左 ) 5.0 FRB( 右 ) 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 0.5 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 ( 兆ドル ) 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 2.5 2.0 1.5 0.5 ( 資料 )FRB ECB ( 注 )FRBは 6 月に公表したバランスシート正常化プログラムに基づいて 10 月以降バランスシートの縮小を開始すると想定 一方 ECBは 今秋にも 来年初めの月間資産買い入れ額を 億ユーロ減額することを決定し 来年の理事会毎に 億ユーロずつ減額を決定していくと仮定 欧米中銀のバランスシート比率とユーロ相場米欧中銀のバランスシート比率とユーロドル相場 ( 前年差 ) 0.8 0.6 0.6 欧米中央銀行のバランスシート規模 バランスシート比率 ( 前年差 左 ) ユーロドル相場 ( 右 ) ユーロ高 1.60 1.50 1.40 1.30 0.8 0 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 ( 資料 )FRB ECBを基に日本総研作成 ( 注 ) バランスシート比率はFRB/ECBで算出し 同比率の前年同月からの変化幅を計算

見通し : 秋口以降 ドルが底堅さを増すものの 神経質な展開が持続 ドル円相場 : 神経質な展開が持続当面は 19 月 FOMCでのバランスシート縮小着手は織り込み済みであること 2FRBの追加利上げを織り込むには 少なくともインフレ率の下げ止まりを確認する必要があること などから ドルの上値の重い展開が続く見込み こうしたなかで 北朝鮮情勢の緊迫化や 米国で債務上限引き上げ 新年度予算を巡る政治の混乱などが生じれば リスク回避の動きから 一時的に円高ドル安圧力が強まる局面も 秋口以降は 米国景気の拡大傾向が続くなかで 日米の金融政策の方向性の違いなども相まって ドルが底堅さを増していく見通し もっとも 北朝鮮などの地政学リスクや トランプ政権の政策運営に不透明感が残ることなどから 神経質な展開が続く見込み ユーロドル相場 : 基調はユーロ高が持続ユーロ圏景気が堅調に推移するなかで ECB の金融緩和縮小観測などから 基調としてはユーロ高が続く見込み もっとも 1ユーロ圏インフレ率が伸び悩むなかで ECBは利上げを急がない姿勢を続けるとみられること 2FRBはバランスシートの縮小や利上げなど 慎重なペースながらも 金融政策の正常化を続けると予想されること 等から 一方的なユーロ高は見込み薄 ユーロ円相場 : ユーロが堅調に推移金融緩和策の縮小が意識されるECBと 強力な金融緩和を続ける日銀との金融政策の方向性の違いを反映して ユーロが堅調に推移する見込み ただし 北朝鮮情勢などの地政学リスクや 来年半ばまでに総選挙が予定されているイタリアなどで政治リスクが高まれば 投資マネーの自国回帰の動きが強まり 折に触れ円高ユーロ安要因に ドル円相場見通し 2017 年 2018 年 4~6 7~9 10~12 1~3 4~6 期中平均 111.14 111 112 112 113 ( 高値 ) 114.38 ~ ~117 ~117 ~118 ~レンジ ( 安値 ) 108.13 106 107 107 108 2017 年 2018 年 4~6 7~9 10~12 1~3 4~6 期中平均 03 1.17 1.19 ( 高値 ) 1.1447 1.22 1.24 1.25 1.25 レンジ ( 安値 ) 570 1.14 1.14 1.15 1.15 2017 年 2018 年 4~6 7~9 10~12 1~3 4~6 期中平均 122.29 130 133 134 136 ( 高値 ) 128.84 ~136 ~140 ~141 ~143 ~レンジ ( 安値 ) 114.85 126 126 127 129 ドル円相場見通し 105 ユーロドル相場見通し ユーロ円相場見通し 95 16/6 9 12 17/3 6 9 12 18/3 6 ( 年 / 月末 ) ( ト ル ) 1.30 1.25 1.15 5 0 16/6 9 12 17/3 6 9 12 18/3 6 ( 年 / 月末 ) 145 140 135 130 125 16/6 9 12 17/3 6 9 12 18/3 6 ( 年 / 月末 ) - 4 -

_ 内外市場データ ( 月中平均 ) 相場 国内市場 米国市場 欧州市場 商品市況 /$ / $/ 無担 O/N TIBOR 国債 日経平均 FF O/N LIBOR 国債 NYダウ S&P500 EONIA EURIBOR 独国債 英国債 ユーロ WTI COMEX (NY 終値 ) (NY 終値 ) (NY 終値 ) (%) 3ヵ月 10 年物 株価 (%) 3ヵ月 10 年物 工業株 (%) 3ヵ月 10 年物 10 年物 ストックス50 原油先物 金先物 (%) (%) (%) (%) (%) (%) (%) ($/B) ($/TO) 14/9 107.39 138.46 1.2895 664 1 0.54 15948.47 9 3 2.52 17098.13 1993.23 1 0.10 0 2.49 3233.38 93.03 1237.99 14/10 108.02 136.99 1.2682 590 0 9 15394.11 9 3 2.29 16701.87 1937.27 0 8 0.88 2.23 3029.58 84.34 1223.11 14/11 116.40 145.21 1.2475 649 0.18 7 17179.03 9 3 2.32 17648.98 2044.57 1 8 0.79 2.13 3126.15 75.81 1177.00 14/12 119.44 146.99 1.2307 678 0.18 0.38 17541.69 0.12 4 2.20 17754.24 2054.27 3 8 0.64 1.87 3159.77 59.29 1198.71 15/1 118.33 137.63 1.1630 739 0.18 6 17274.40 0.11 5 1.88 17542.25 2028.18 5 6 5 1.55 3207.26 47.33 1251.49 15/2 118.78 134.86 1.1354 762 0.17 0.37 18053.20 0.11 6 1.98 17945.41 2082.20 4 5 0.35 1.68 3453.79 50.72 1226.92 15/3.37 130.33 828 697 0.17 0.38 19197.57 0.11 7 2.04 17931.75 2079.99 5 3 6 1.69 3655.31 47.85 1179.56 15/4 119.52 129.29 818 609 0.17 0.33 19767.92 0.12 8 1.92 17970.51 2094.86 8 1 0.16 1.62 3733.80 54.63 1199.88 15/6 123.68 138.96 1.1235 717 0.17 7 20403.84 0.13 8 2.36 17927.22 2099.28 0.12 1 0.83 2.06 3521.77 59.83 1182.45 15/7 123.33 135.63 999 740 0.17 4 20372.58 0.13 9 2.32 17795.02 2094.14 0.12 2 0.76 2.01 3545.10 50.93 1130.72 15/8 123.06 137.11 1.1145 764 0.17 0.38 19919.09 0.14 0.32 2.16 17061.59 2039.87 0.12 3 0.67 1.87 3444.41 42.89 1119.42 15/9 129 134.95 1.1237 734 0.17 0.36 17944.22 0.14 0.33 2.16 16339.95 1944.40 0.14 4 0.68 1.85 3165.46 45.47 1125.38 15/10.16 134.81 1.1220 761 0.17 0.31 18374.11 0.12 0.32 2.06 17182.28 2024.81 0.14 5 0.55 1.81 3275.48 46.29 7.86 15/11 122.63 131.56 729 781 0.17 0.31 19581.77 0.12 0.37 2.26 17723.77 2080.62 0.14 9 0.55 1.94 3439.57 42.92 1084.99 15/12 121.58 132.51 899 749 0.17 0.30 19202.58 4 0.53 2.23 17542.85 2054.08 0 0.13 0.60 1.88 3288.63 37.33 1068.82 16/1 118.29 128.54 867 745 0.17 2 17302.30 0.34 0.62 2.08 16305.25 1918.60 4 0.15 0.51 1.74 3030.50 31.78 1096.42 16/2 114.67 127.31 1.4 325 0.11 2 16346.96 0.38 0.62 1.77 16299.90 1904.42 4 0.18 3 1.44 2862.59 30.62 8 16/3 112.95 125.83 1.1142 027 0.10 6 16897.34 0.36 0.63 1.88 17302.14 2021.95 9 3 2 1.47 3031.42 37.96 1243.96 16/4 109.58 124.25 1.1339 366 8 9 16543.47 0.37 0.63 1.80 17844.37 2075.54 0.34 5 0.18 1.48 3031.18 41.12 1242.08 16/5 109.00 123.13 1.1298 589 6 0.11 16612.67 0.37 0.64 1.80 17692.32 2065.55 0.34 6 0.16 1.44 2983.70 46.80 1256.37 16/6 105.46 118.55 1.1242 553 6 0.16 16068.81 0.38 0.65 1.64 17754.87 2083.89 0.33 7 1 1.18 2910.80 48.85 1276.23 16/7 104.09.17 64 430 6 6 16168.32 0.39 0.70 1.49 18341.18 2148.90 0.33 0.30 9 0.79 2919.08 44.80 1339.84 16/8 101.31 113.51 1.5 434 6 9 16586.07 0 0.81 1.56 18495.19 2177.48 0.34 0.30 7 0.61 2992.87 44.80 1338.44 16/9 101.83 114.18 1.1213 515 6 5 16737.04 0 0.85 1.62 18267.40 2157.69 0.34 0.30 5 0.77 3012.09 45.23 1326.45 16/10 103.85 114.48 24 368 6 6 17044.51 0 0.88 1.75 18184.55 2143.02 0.35 0.31 4 4 3042.33 49.94 1265.84 16/11 108.63 117.09 786 492 6 1 17689.54 1 0.91 2.15 18697.33 2164.99 0.35 0.31 4 1.34 3026.40 45.76 1234.22 16/12 116.12 122.35 538 440 6 5 19066.03 0.54 0.98 2.49 19712.42 2246.63 0.35 0.32 9 1.39 3207.27 52.17 9 17/1 114.92 122.17 632 448 6 6 19194.06 0.65 3 2.43 19908.15 2275.12 0.35 0.33 0.35 1.37 3298.77 52.61 1192.47 17/2 112.99 123 641 381 6 9 19188.73 0.66 4 2.42 20424.14 2329.91 0.35 0.33 0.32 1.25 3293.10 53.46 1234.97 17/3 112.92.67 687 416 6 7 19340.18 0.79 1.13 2.48 20823.06 2366.82 0.35 0.33 0.39 3427.10 49.67 1231.31 17/4.04 117.93 717 545 6 3 18736.39 0.90 1.16 2.29 20684.69 2359.31 0.36 0.33 5 6 3491.83 51.12 1271.21 17/5 112.24 124.09 57 527 6 4 19726.76 0.91 1.19 2.30 20936.81 2395.35 0.36 0.33 0.38 9 3601.87 48.54 1245.50 17/6.97 124.70 1.1238 556 6 5 20045.63 4 1.26 2.18 21317.80 2433.99 0.36 0.33 9 5 3547.85 45.20 1259.99 17/7 112.38 129.59 1.1532 542 6 8 20044.86 1.15 1.31 2.31 21581.25 2454.10 0.36 0.33 0.54 1.25 3483.89 46.68 1237.66 17/8 109.84 129.81 1.1818 493 6 4 19670.17 0 1.31 2.20 21914.08 2456.22 0.36 0.33 2 3451.34 48.06 1284.21