(2) 検討の方向性 1 グループホームを本体施設の近くに設置したり 複数のグループホームを集積することで 本体施設との連携 グループホーム間の連携を強化し 職員の負担の軽減や 子どもの安全確保を強化できないか 地域小規模 FH の隣接複数設置 + 本 4 ユ 園 ニット + 本 園 4 ユ ニット

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Taro-沖縄県家庭的養護推進計画

草津市 ( 幼保一体化 ) 集計表 資料 4 幼児教育と保育の一体的提供のための現況調査 ( 施設アンケート ) 速報 平成 25 年 7 月草津市 1

事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

Ⅰ 児童福祉法の理念の明確化等 全ての児童が健全に育成されるよう 児童を中心に その福祉の保障等の内容を明確化する (1) 児童の福祉を保障するための原理の明確化 児童は 適切な養育を受け 健やかな成長 発達や自立等を保障されること等の権利を有することを明確化 ( 児童福祉法 ) (2) 家庭と同様

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児童虐待防止対策体制総合強化プラン 平成 30 年 12 月 18 日 児童虐待防止対策に関する関係府省庁連絡会議決定 1. 目的 2016 年 5 月に全会一致で成立した児童福祉法等の一部を改正する法律 ( 平成 28 年法律第 63 号 以下 平成 28 年改正法 という ) においては 子ども

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の手引きでは 児童養護施設 乳児院のそれぞれの特性に応じた小規模化に当たっての課 題や運営方法等を示しているので 特に以下のことに十分に留意して小規模化を進めるこ とが重要であること (1) 社会的養護の課題と将来像での位置づけについて 社会的養護の課題と将来像 における児童養護施設及び乳児院の小規

13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

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教育 保育提供体制 平成 27 年度 見込量 確 ( 提保供方量策 ) 子ども 子育て支援事業の確保方策について 市全域 認定こども園 保育所 地域型保育 1 号認定 2 号認定 3 号認定 3 歳以上教育希望 3 歳以上教育希望 3 歳以上保育必要 1~2 歳保育必要 0 歳保育必要

児童虐待防止対策の経緯 児童福祉法による要保護児童対策として対応 平成 12 年 児童虐待の防止等に関する法律 ( 児童虐待防止法 ) の成立 (11 月施行 ) 1 児童虐待の定義 ( 身体的虐待 性的虐待 ネグレクト 心理的虐待 ) 2 住民の通告義務等 平成 16 年 平成 19 年 児童虐待

施設等受給者用 Q&A 問 1 施設等 に入所している児童の児童手当は施設の設置者等に支給されるとのことですが 施設等 とは具体的にはどのような施設が含まれますか? 問 2 施設等が児童手当を申請する場合 どのような児童が支給対象となりますか? 問 3 4 月から 施設等に入所している児童の児童手当

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2 経口移行加算の充実 経口移行加算については 経管栄養により食事を摂取している入所者の摂食 嚥 下機能を踏まえた経口移行支援を充実させる 経口移行加算 (1 日につき ) 28 単位 (1 日につき ) 28 単位 算定要件等 ( 変更点のみ ) 経口移行計画に従い 医師の指示を受けた管理栄養士又

(1) 家庭的保育事業 項目 国基準 区分 保育業者 家庭的保育者 市町村長が行う研修を修了した保育士 保育士と同等以上の知識及び経験を有すると市町村長が認める者 家庭的保育補助者 市町村長が行う研修を修了した者 数 0~2 歳児 3:1( 家庭的保育補助者を置く場合 5:2) 保育を行う専用居室

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に養育されるよう また 児童を家庭及び当該養育環境において養育することが適当でない場合は 児童ができる限り 良好な家庭的環境 において養育されるよう 必要な措置を講ずることとする ( 同法第 3 条の2) なお 家庭 とは 実父母や親族等を養育者とする環境を 家庭における養育環境と同様の養育環境 と



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Ⅲ コース等で区分した雇用管理を行うに当たって留意すべき事項 ( 指針 3) コース別雇用管理 とは?? 雇用する労働者について 労働者の職種 資格等に基づき複数のコースを設定し コースごとに異なる配置 昇進 教育訓練等の雇用管理を行うシステムをいいます ( 例 ) 総合職や一般職等のコースを設定し

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点検項目 点検事項 点検結果 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ 計画の定期的評価 見直し 約 3 月毎に実施 リハビリテーションマネジメント加算 Ⅱ ( リハビリテーションマネジメント加算 Ⅰ の要件に加え ) 居宅介護支援事業者を通じて他のサービス事業者への情報伝達 利用者の興味 関心 身体

ふくしかくネット 平成 30 年 ( 後期 ) 保育士試験 : 社会的養護一問一答 200 問 目 次 第 1 章現代社会における社会的養護の意義と歴史的変遷...5 第 1 節社会的養護の理念... 5 第 2 節児童養護施設入所児童等調査結果... 7 第 3 節社会的養護の歴史... 9 第

リハビリテーションマネジメント加算 計画の進捗状況を定期的に評価し 必要に応じ見直しを実施 ( 初回評価は約 2 週間以内 その後は約 3 月毎に実施 ) 介護支援専門員を通じ その他サービス事業者に 利用者の日常生活の留意点や介護の工夫等の情報を伝達 利用者の興味 関心 身体の状況 家屋の状況 家

評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

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乳児家庭全戸訪問事業(一部改正)

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⑤5 地方公共団体における検証等に関する調査結果

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改定事項 基本報酬 1 入居者の医療ニーズへの対応 2 生活機能向上連携加算の創設 3 機能訓練指導員の確保の促進 4 若年性認知症入居者受入加算の創設 5 口腔衛生管理の充実 6 栄養改善の取組の推進 7 短期利用特定施設入居者生活介護の利用者数の上限の見直し 8 身体的拘束等の適正化 9 運営推

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第 4 貸付期間及び貸付額 1 保育士修学資金貸付の貸付期間は 養成施設に在学する期間とし 2 年間を限度とする 2 貸付額は以下のとおりとする (1) 保育士修学資金貸付月額 50,000 円以内とする ただし 貸付けの初回に入学準備金として 200,000 円以内を 卒業時に就職準備金として 2

1. 子育て短期支援事業の概要 根拠法 子育て短期支援事業 は 児童福祉法 ( 昭和 22 年法律第 164 号 以下 法 という ) 第 6 条の 3 第 3 項に規定する市町村が実施する事業 用語の意味 児童 児童福祉法第 4 条に規定する者をいう 保護者 児童福祉法第 6 条に規定する者をいう

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第 2 章 委託 民営化実施計画 区立施設の運営は 施設の特性に応じて 直営 間委託 営化から選択する必要があります 区が直接担うべき業務は引き続き直営とします 間の知恵と経験を活 したほうが効果的な業務は 間が担うことを基本とします これまでの委託や 営化の実績を検証し 今後さらに委託や 営化を進

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厚生労働省は社会的養護について 1 本体施設 グループホーム 里親等をそれぞれ概ね3 分の1ずつとすること 2 児童養護施設の本体施設をすべて小規模グループケアにし かつ 定員を 45 名以下とすること 3 本体施設の高機能化を進めていくこと を今後の方針としている これら方針によって 施設の小規模

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介護保険制度改正の全体図 2 総合事業のあり方の検討における基本的な考え方本市における総合事業のあり方を検討するに当たりましては 現在 予防給付として介護保険サービスを受けている対象者の状況や 本市におけるボランティア NPO 等の社会資源の状況などを踏まえるとともに 以下の事項に留意しながら検討を

(3) その他 全日制高校進学率の向上を図るため 更に公私で全体として進学率が向上するよう工夫する そのための基本的な考え方として 定員協議における公私の役割 を次のとおり確認する 公立 の役割: 生徒一人ひとりの希望と適性に応じて 多様な選択ができるよう 幅広い進路先としての役割を担い 県民ニーズ

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

幼児期の教育 保育の需給計画 ( 平成 28 年度実績 ) の点検 評価結果について 資料 2 1 需給計画の策定 かながわ子どもみらいプラン においては 待機児童の解消を図り 子育て家庭のニーズにあった就学前児童の教育 保育の提供体制の充実を計画的に進めるため 各年度 ( 平成 27 年度 ~ 平

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1 発達とそのメカニズム 7/21 幼児教育 保育に関する理解を深め 適切 (1) 幼児教育 保育の意義 2 幼児教育 保育の役割と機能及び現状と課題 8/21 12/15 2/13 3 幼児教育 保育と児童福祉の関係性 12/19 な環境を構成し 個々 1 幼児期にふさわしい生活 7/21 12/

意見聴取の目的 教育 保育施設 地域型保育事業 の運営開始の申請がなされた場合 佐賀市は 佐賀市子ども 子育て会議 で意見を聴取し を設定しなければなりません 新規設定のみ意見聴取 定員の変更については 会議の意見聴取は不要 事業開始までの流れ 1 都道府県 市町村による施設の認可 2 市町村による

1 計画改訂の趣旨 (1) 趣旨 1 (2) 見直しのための考え方 2 (3) 対象期間 2 (4) 対象事業 2 2 教育 保育の 量の見込み 及び 確保方策 について (1) 就学前の推計児童数 3 (2) 教育 保育の 量の見込み 3 (3) 量の見込み に対する 確保方策 4 (4) 見直し


給与改善 要綱(10.4.1施行)改正後全文   *980706

内部統制ガイドラインについて 資料

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2 スプリンクラー設備の設置基準の見直し 消防法施行令第 12 条第 1 項関係 スプリンクラー設備を設置しなければならない防火対象物又はその部分に 次に掲げるもの 火災発生時の延焼を抑 制する機能を備える構造として総務省令で定める構造を有するものを除く で延べ面積が 275 m2未満のものが追加さ

(2) 利用状況 ( 入所者数 ) 施設名 20 年度 21 年度 22 年度 23 年度 24 年度 特別養護老人ホーム浅草 特別養護老人ホーム千束 特別養護老人ホーム谷中 特別養護老人ホーム三ノ輪 78 8

事務連絡 平成 26 年 4 月 23 日 各実施機関実施責任者殿 各実施機関事務連絡担当者殿 文部科学省科学技術 学術政策局 人材政策課 科学技術人材育成費補助金により雇用する研究者等に係る人件費の取扱いについて 旧科学技術振興調整費 ( 以下 旧調整費 という ) の課題を実施する研究者等の人件

施設の状況 もくせい ( 本体施設内小規模グループケア ( 国の措置費対象 ) ) さくら ( 本体施設内小規模グループケア ( 国の措置費対象 ) ) もみじ ( 本体施設内居室 ) 第一分園コスモス ( 地域小規模児童養護施設 ) 第二分園屋久杉 ( その他グループホーム ) 第三分園すみれ (

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2019 年度 コース履修の手引 教職コース 司書教諭コース 学芸員コース

特別養護老人ホーム 優雅 社会福祉法人 桜寿会 ( 特別養護老人ホーム優雅 ) 福島県南会津郡南会津町田島字北下原 111 番 TEL: FAX: ( 郡山オフィス ) 福島県郡山市菜根一丁目 22 番 10 号 T

参考 1 男女の能力発揮とライフプランに対する意識に関する調査 について 1. 調査の目的これから結婚 子育てといったライフ イベントを経験する層及び現在経験している層として 若年 ~ 中年層を対象に それまでの就業状況や就業経験などが能力発揮やライフプランに関する意識に与える影響を把握するとともに

17 石川県 事業計画書

Transcription:

資料 6 児童養護施設等の小規模化及び家庭的養護の推進に向けた 課題と方向性 ( 素案 ) 1 小規模化 地域分散化 (1) 施設の声 小規模化 1 一人勤務の時間が長くなる 孤立する 抱込みなど職員の負担が大きい OJT ができない 2 養育に困難を伴う子どもが増える中 特に夜間の一人勤務の体制では安全面が低下する 3 職員間の連携が困難 4 本体施設の定員が少ないとローテーションを組めない 5 小規模施設では 本体定員を小さくすると 本体機能が発揮できない ( これ以上小規模化できない ) 6 子どもが職員や同僚を選べない 7 労働条件の整備が必要 8 建物の構造上 ユニットへの改修ができない 9 改修したばかりなので 現状のまま運営したい 10 施設を分割したい など 地域分散化 上記 1237 に加え 11 本体施設から離れると連携できない 12 物件確保が困難 ( 賃借料として支出される措置費 :10 万円上限 ) 13 ( 以上の理由により ) 本体施設とグループホームの割合を 1 対 1 にすることは困難である など 1

(2) 検討の方向性 1 グループホームを本体施設の近くに設置したり 複数のグループホームを集積することで 本体施設との連携 グループホーム間の連携を強化し 職員の負担の軽減や 子どもの安全確保を強化できないか 地域小規模 FH の隣接複数設置 + 本 4 ユ 園 ニット + 本 園 4 ユ ニット 前提条件として 本園 各地域小規模 FH 相互の独立性を確保し 施設養護から より家庭的な養育環境の形態に変えていくことが必要ではないか 職員 ( 体制 ) の独立 玄関 台所 職員室等の独立 各ユニットの生活の独立 ( 調理 食事 洗濯等 ) 家計の独自性 ( ユニットごと ) 2

2 小規模化 地域分散化に対応した運営方法について 国は 小規模化等の手引き の中 (P16~P18) で (ⅰ) 職員を孤立させない組織運営 (ⅱ) 自主性を尊重したホーム運営 (ⅲ) 調理と家事 (ⅳ) 対外的なこと (ⅴ) 地域との関係づくり (ⅵ) 本体施設とグループホームの役割等 (ⅶ) 組織づくり 人材育成について事例を示している 3 本園の最小定員について 国の 小規模化等の手引き では 2 ユニット (12 人 ) を示している また 施設の最小定員は 分園型グループホーム 2 か所を加えて 24 人となっている 4 新築 大規模改修など新しい施設については 本体施設のユニット化は 15 年間の計画の中でも後期の取組みとし 地域小規模児童養護施設 分園型グループホームや ファミリーホームの開設を先行して進めてはどうか 5 施設の分割については 将来の要保護児童数の推計人数や 里親 ファミリーホームに委託される児童の数を踏まえて 慎重に検討 判断する必要がある またその際は 国の定める将来像の実現や 府における諸課題に対応できる機能を付加する方向で検討してはどうか 施設の分割と課題への対応 本体施設 : グループホーム : 里親 ファミリーホーム =1:1:1 を目指す 児童養護施設の設置がない地域での開設 要保護児童のニーズに応じた特色ある取組みを行うこと 3

2 地域小規模児童養護施設 分園型グループホーム ファミリーホームの開設 (1) 施設の声 1 ファミリーホームは職員の負担が大きく 職員を確保することが難しいこと 常勤 1 名 非常勤 2 名の措置費では職員の雇用には不十分なため 設置を進めることは難しい 事務費 地域小規模児童養護施設 207,200 円 (6/100) ファミリーホーム 150,150 円 (6/100) 2 措置費の小規模グループケアの加算対象となるユニット数は 6 か所までだが 施設の努力で加算外のグループホームを設けたい など (2) 検討の方向性 1 施設は ファミリーホームを 2 か所以上 開設又は開設支援するように努力すべきではないか 大阪府においても ファミリーホームの推進のためには 家庭養護優先の原則を徹底していくべきではないか 2 加算外のグループホーム設置について 国は 管理限界があり 施設の最大定員を 60 名程度と想定しているが 施設が独自に職員間の連携や本体施設からの支援体制などを確保する場合 加算外のグループホームを設置することは可能ではないか ただし 要保護児童数の将来推計を踏まえ 慎重な対応が必要である 4

小規模化等の手引き P14 本 園 4 ユ ニット GH ( 小規模ケア加算 ) ( 加算 ) ( 加算 ) ( 加算対象外 ) ただし この例では国の示す 施設の最大定員 60 人 を超える このため などを隣接設置するなどして 相互に連携が容易になるような工夫などが求められるのではないか 3 人材育成 確保など (1) 施設の声 1 業界全体が人材不足 配置基準が 4 対 1 になったときの人材確保が困難 (2) 検討の方向性 1 人材育成について 国は 小規模化等の手引き で 人材確保のため 養成機関の学生に実習生 アルバイト ボランティア等により小規模化した施設を体験してもらうという事例などを示している (P17~P18) 5

4 大阪府 指定都市の課題 (1) 大阪府の課題 1 大規模施設が多い 2 新築 改築年が新しい施設がある 3 中央子ども家庭センター 池田子ども家庭センターの管内に資源が少ない 4 情緒障がい児が増加している 大阪府子ども家庭センターが措置した府管児童養護施設入所中のうち情緒障がいの状態を有するもの 382 名 ( 平成 25 年度利用者等サービス向上支援事業より ) 5 小規模化に伴う施設の定員減少に対応するため 里親 ファミリーホームを確実に増やしていく必要がある ( 大阪府の里親 ファミリーホームへの委託率 6.6%(H24 年度末 )) 6 高年齢児が増加している 7 一時保護児童が増加している (2) 検討の方向性 1 施設の分割について 府における諸課題に対応できる機能を付加した新たな施設を開設する観点から検討してはどうか ( 再掲 ) 2 新築 大規模改修が新しい施設については 本体施設のユニット化は 15 年間の計画の中でも後期の取組みとし 地域小規模児童養護施設やファミリーホームの開設を先行して進めてはどうか ( 再掲 ) 3 児童養護施設から情緒障がい児短期治療施設への転換を検討してはどうか 4 施設は ファミリーホームを 2 か所以上 開設又は開設支援するように努力すべきではないか 大阪府においても ファミリーホームの推進のためには 家庭的養護優先の原則を徹底していくべきではないか ( 再掲 ) 5 高齢児 ( 高校生年齢 ) の児童の支援については 府立子どもライフサポートセンターのあり方を含めて検討する 6 一時保護については 保護児童数の増加傾向を検証し 必要があれば 対応策について検討する 6

(3) 指定都市 1 大阪市 ( 課題 ) ア例年 約 300 名を他府県所管に措置している イ施設の小規模化に伴う物件の取得が困難である ウ大規模施設が多い 児童養護施設 10 施設中 定員 60 名以上が 7 施設 うち 5 施設は 100 名以上 ( 検討状況 ) ア大阪市においては 施設の定員を維持した上で 国の示す方針に基づいて計画を策定する イ国の定める将来像の実現に向けて 施設の分割のあり方について 慎重に検討 判断する必要がある 2 堺市 ( 課題 ) ア管内に乳児院 情緒障害児短期治療施設 児童自立支援施設がない イ市内の児童養護施設 4 施設中 3 施設が ここ 10 年以内に耐震化のために建替を行ったところである ウ里親委託率が低く 里親登録者数も少ない ( 検討状況 ) ア児童自立支援施設の設置に向け整備を進めている イ既存の児童養護施設において 0 1 歳児の受け入れの確保を検討していく ウ既存の児童養護施設において情緒障害児の支援の強化や 整備中の児童自立支援施設において情緒障害児の支援を検討していく エ近年に建替えを行っている児童養護施設については 本体施設のユニット化は 15 年計画の中でも後期の取り組みとし 地域分散化を先行して進めることを検討していく オ家庭養護の推進のため 里親登録者数を増やし ファミリーホームの設置推進を図るとともに 里親委託優先原則の推進を図る 7

5 児童養護施設における施設計画の検討状況 (H26.1 末 ) (1) たたき台等を有する施設 (20 施設 ) 施設定員 本園 GH 本園内 GC 分園型 GC 地域小規 模 GH の割 合 (%) 現状 1,310 1,232 78 24 0 13 6 第一期 H27~ H31 第二期 H32~ H36 第三期 H37~ H41 1,214 1,006 208 43 10 23 17 1,206 922 284 69 19 31 24 1,153 770 383 94 26 31 33 検討中のものであり 今後変更がある (2) 検討中の施設 (4 施設 ) 施設定員 本園 GH 本園内 GC 分園型 GC 地域小規 模 GH の割 合 (%) 現状 294 282 12 5 0 2 4 8