ま え が き

Similar documents
42

「第12回信用金庫取引先海外事業状況調査結果 資料編」

「第12回信用金庫取引先海外事業状況調査結果」


特許庁工業所有権保護適正化対策事業

平成 25 年 3 月 19 日 大阪商工会議所公益社団法人関西経済連合会 第 49 回経営 経済動向調査 結果について 大阪商工会議所と関西経済連合会は 会員企業の景気判断や企業経営の実態について把握するため 四半期ごとに標記調査を共同で実施している 今回は 2 月下旬から 3 月上旬に 1,7

中小企業の海外進出に対する意識調査

Microsoft Word - 5_‚æ3ŁÒ.doc

2017 年訪日外客数 ( 総数 ) 出典 : 日本政府観光局 (JNTO) 総数 2,295, ,035, ,205, ,578, ,294, ,346, ,681, ,477

第 70 回経営 経済動向調査 公益社団法人関西経済連合会 大阪商工会議所 < 目次 > 1. 国内景気 2 2. 自社業況総合判断 3 3. 自社業況個別判断 4 4. 現在の製 商品およびサービスの販売価格について 8 参考 (BSI 値の推移 ) 11 参考 ( 国内景気判断と自社業況判断の推

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

2. 景気後退の影響 (2) 2008 年 10 月以降の世界的な景気後退の影響 ( 業種別 ) 大きなマイナス若干のマイナス影響なし 若干のプラス 大きなプラス 製造業 印刷 出版 (n=14) ゴム製品 (n=35) 金属製品 ( メッキ加工を含む

平成22年7月30日

地域別世界のエアコン需要の推定について 年 月 一般社団法人 日本冷凍空調工業会 日本冷凍空調工業会ではこのほど 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果を まとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行 なっているもので 今回は 年から 年までの過去 ヵ年について主


,112 1,630 1,992 1,879 2,674 3,912 はじめに ア

Microsoft Word - 世界のエアコン2014 (Word)

ニュースリリース 中小企業の雇用 賃金に関する調査結果 ( 全国中小企業動向調査 2013 年 月期特別調査 ) 年 4 月 8 日株式会社日本政策金融公庫総合研究所 3 割の企業で正社員は増加 3 社に 1 社で給与水準は上昇 従業員数 2013 年 12 月において

平成22年7月30日

News Release 2018 年 8 月 1 日 香川県内民間企業の 2018 年夏季ボーナス支給見込み アンケート調査結果について 百十四銀行 ( 頭取綾田裕次郎 ) では 香川県内に本社または主工場をもつ民間企業 640 社を対象として 2018 年夏季ボーナスの支給予想について アンケー

目次 1 貿易への取り組み 7 ~グローバル企業に円安の恩恵 ~ 2. 海外進出への取り組み 今後の国内事業展開 14 ~ 中小企業の国内外への事業拡大意欲が増加 ~ 3. 海外進出への取り組み ( 国 地域別 機能 ) 23 ~ 米国での拡大意欲が増加 メキシコも上昇 ASEANが3 年連続で中国

住宅宿泊事業の宿泊実績について 令和元年 5 月 16 日観光庁 ( 平成 31 年 2-3 月分及び平成 30 年度累計値 : 住宅宿泊事業者からの定期報告の集計 ) 概要 住宅宿泊事業の宿泊実績について 住宅宿泊事業法第 14 条に基づく住宅宿泊事業者から の定期報告に基づき観光庁において集計

地域別世界のエアコン需要の推定について 2018 年 4 月一般社団法人日本冷凍空調工業会日本冷凍空調工業会ではこのほど 2017 年までの世界各国のエアコン需要の推定結果をまとめましたのでご紹介します この推定は 工業会の空調グローバル委員会が毎年行なっているもので 今回は 2012 年から 20

お知らせ 平成 27 年 2 月 2 日 公益財団法人京都文化交流コンベンションビューロー 平成 26 年 12 月外国人客宿泊状況調査 の発表について ( 公財 ) 京都文化交流コンベンションビューローでは 京都市内 25 ホテルの協力 を得て月別 国籍別宿泊外国人の状況調査を行っております 平成

2010 年 12 月環境経済観測調査統計表 目次 ページ 表 1(1) 主業別 資本金別対象企業数及び回答率 1 表 1(2) 主業別 資本金別回答企業数及び構成比 1 表 2-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 資本金別 主業別 2 表 2-2 発展していると考える環境ビジネス 資本金別 主業別

製造業3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) (1) 製造業 1 概況 製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% の増加 平成 26 年の東北地域の製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% と3 年連続の増加となった また 全国に占める割合は5.5% と前年

2015 年 6 月 19 日 ジェトロバンコク事務所 タイ日系企業進出動向調査 2014 年 調査結果について ~ 日系企業 4,567 社の活動を確認 ~ 1. 調査目的 タイへの日系企業の進出状況については 2008 年当時の状況について ( 独 ) 中小企業基盤 整備機構が タイ日系企業進出

2. 有期契約労働者を雇用しているか 設問 1 パート アルバイト 契約社員 嘱託 派遣社員などの有期契約労働者を雇用していますか 選択肢 1 雇用している 2 雇用していないが 今後雇用する予定 3 雇用していないが 以前雇用していた 4 雇用しておらず 今後も雇用しない予定 全体

目次 1. 貿易への取り組み 7 ~ 輸出拡大意欲は引き続き高水準を継続 ~ 2. 海外進出への取り組み 今後の国内事業展開 12 ~ 海外進出拡大意欲が増加 国内事業拡大の割合が過去最大に~ 3. 海外進出への取り組み ( 国 地域別 機能別 ) 17 ~ベトナムは事業拡大意欲が2 年連続で増加

(Microsoft Word - 21\212T\220\340)

仕出国別 中国来の知財侵害物品の差止件数は 1,131 件であり 仕出国別の構成比では 前年に続き全体の約 8 割 (78.7%) を占めるに至っています 一方 2 位のフィリピン来が構成比 9.7% 3 位の香港来が同 4.8% を占めるにとどまっており 中国来への一極化の傾向にあると言えます な

(Taro-\222\262\215\270\225[.A4\207B.jtd)

<4D F736F F D E937890AC96F18EC090D195F18D C A E646F63>

第4章 日系家電メーカーにおけるグローバル化の進展と分業再編成

(Microsoft Word - \214\213\211\312\202\314\212T\220\340.doc)

訪日数 JNTO 日本政府観光局統計より〇 2 月の訪日外客数 138 万 7,000 人 ( 前年同月 157.6%) 〇中国が月間過去最高 史上初単月で 35 万 9 千人 (359,100 人前年同月 259.8%) 〇東アジア ( 中国 台湾 韓国 香港 ) だけで構成比が約 8 割 ( 前

< 業種別 > D.I. 2 製造業主要判断 D.I. の推移 製造業 30/ /9 見込 /12 予想 < 製造業 > 当期 は 24.5( 前期比 +0.8) と景況感は横ばいであった

2. 中途採用をしたことがあるか 中途採用をしたことがある企業は 全体の 95% で あった 調査対象を 右表の 7 つの業種グループに 分類してそれぞれの傾向を分析すると 建設業 運 輸業 サービス業ではすべての企業が中途採用をし たことがあると回答した その他の業種グループで も 9 割前後の企

企業経営動向調査0908

野村資本市場研究所|急増する上海企業の対外直接投資(PDF)

正 島根 公表資料(1P)

PowerPoint プレゼンテーション

本資料は調査研究の参考資料として作成されたもので 必ずしも 国際協力銀行の見解を表すものではありません また 本資料の無断転用 公表等は固くお断りします 本資料の利用に際して損害が発生しても 弊行は一切の責任を負いかねます

JNTO

(Microsoft Word - 20\212T\220\340.doc)

平成10年7月8日

平成18年8月31日

中小企業の雇用・賃金に関する調査結果(全国中小企業動向調査(中小企業編)2015年10-12月期特別調査)

平成 23 年 11 月 17 日 問い合わせ先 国土交通省土地 建設産業局土地市場課課長補佐松本浩 係長塩野進代表 : ( 内線 :30-214) 直通 : 土地取引動向調査 ( 平成 23 年 9 月調査 ) の結果について 1. 調査目的 本調査

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(217 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

報道発表 ( 速報 ) 平成 31 年 3 月 18 日沖縄地区税関 輸入差止点数が 5 年連続で 3,000 点越え著作権侵害物品の輸入差止点数が前年比 12.3 倍と増加 ( 平成 30 年の沖縄地区税関における知的財産侵害物品の差止状況 ) 沖縄地区税関は 平成 30 年の偽ブランド品などの知

日本の国際競争力調査

印刷用統計表_ xls

第 2 章 産業社会の変化と勤労者生活

日本企業による国外での環境への取り組みに係る

平成 24 年 5 月 1 日 問い合わせ先 国土交通省土地 建設産業局土地市場課課長補佐松本浩 係長長瀨裕太代表 : ( 内線 :30-214) 直通 : 土地取引動向調査 ( 平成 24 年 3 月調査 ) の結果について 1. 調査目的 本調査は

(Microsoft PowerPoint \201y\221\3461\216l\224\274\212\372_\225\361\215\220\217\221HP\224\305\201z.pptx)

調査要領 1. 調査の目的 : 人口減少による労働力不足が懸念されるなかで 昨年 4 月には女性活躍推進法 ( 正式名称 : 女性の職業生活における活躍の推進に関する法律 ) が施行されるなど 女性の社会進出がさらに進むことが期待されている そこで 女性の活躍に向けた取り組み状況について調査を実施す

1. 自社の業況判断 DI 6 四半期ぶりに大幅下落 1 全体の動向 ( 図 1-1) 現在 (14 年 4-6 月期 ) の業況判断 DI( かなり良い やや良い と回答した企業の割合から かなり悪い やや悪い と回答した企業の割合を引いた値 ) は前回 ( 月期 ) の +19 から 28 ポイ

近畿圏における電気機器の貿易動向 平成 24 年 10 月 22 日大阪税関調査統計課 貿易額推移 近畿圏における電気機器の貿易額は 2000 年に初めて輸出額が 3 兆円を突破し 輸入額が 1 兆円を突破しました 輸出額は 2001 年に一旦減尐しますが その後は右肩上がりで増加し 2005 年に

目次 調査結果の概要 1 小企業編 中小企業編 概況 3 概況 15 調査の実施要領 4 調査の実施要領 16 業況判断 5 業況判断 17 売上 1 売上 2 採算 11 利益 21 資金繰り 借入 12 価格 金融関連 22 経営上の問題点 13 雇用 設備 23 設備投資 価格動向 14 経営

[ 海外修学旅行実施状況 ( 公私立高等学校 ) ] Ⅱ 調査結果の概要. 海外修学旅行の実施状況 () 全国の動向〇実施校数 旅行件数 参加生徒数全てにおいて昨年度を上回った ( 校 7 件 7,87 人増 ) 全国で8 校 ( 公立 7 校 私立 67 校 ) が実施し,9 人 ( 公立 6,6

<4D F736F F D CD CC88DB8E9D814188C092E882D682CC8EE682E DD82C98AD682B782E98BD98B7D B F578C768C8B89CA82C982C282A282C42E646F63>

滋賀県内企業動向調査 2018 年 7-9 月期特別項目結果 2018 年 11 月 滋賀銀行のシンクタンクである しがぎん経済文化センター ( 大津市 取締役社長中川浩 ) は 滋賀県内企業の事業承継の動向を調査するために 滋賀県内企業動向調査 (2018 年 7-9 月期 ) のなかで 特別項目

1.ASEAN 概要 (1) 現在の ASEAN(216 年 ) 加盟国 (1カ国: ブルネイ カンボジア インドネシア ラオス マレーシア ミャンマー フィリピン シンガポール タイ ベトナム ) 面積 449 万 km2 日本 (37.8 万 km2 ) の11.9 倍 世界 (1 億 3,43

輸入差止件数及び点数の推移 輸入差止件数は 前年に比べ 61.4% 増加の 7,923 件であり 年ベースでは過去 7 番目となりました ( 年ベースの過去最高は平成 25 年の 10,468 件 ) 輸入差止点数は 前年に比べ 31.0% 減少の 165,804 点であり 年ベースでは過去 16

広報資料 平成 2 8 年における留学生の日本企業等へ の就職状況について

2018年度の雇用動向に関する道内企業の意識調査

平成 29 年度下期新潟市景況調査 ( 本報告 ) Ⅳ テーマ別調査結果 93

電通、「ジャパンブランド調査2014」を実施

2. 利益剰余金 ( 内部留保 ) 中部の 1 企業当たりの利益剰余金を見ると 製造業 非製造業ともに平成 24 年度以降増加傾向となっており 平成 27 年度は 過去 10 年間で最高額となっている 全国と比較すると 全産業及び製造業は 過去 10 年間全国を上回った状況が続いているものの 非製造

< F2D906C8CFB93AE91D48A77322E6A7464>

【東南アジア経済】ASEANの貿易統計(10月号)~輸出はスマホ用電子部品を中心に高水準を維持

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

目 次 Ⅰ. 総括編 1. 世界各地域の人口, 面積, 人口密度の推移と予測およびGDP( 名目 ) の状況 ( 1) 2. 世界の自動車保有状況と予測 ( 5) 3. 世界の自動車販売状況と予測 ( 9) 4. 世界の自動車生産状況と予測 ( 12) 5. 自動車産業にとって将来魅力のある国々 (

01 年 月 1 人あたりオフィス面積の分布と推移 図表 1は 01 年の東京 区における 1 人あたりオフィス面積の分布で 中央値は.9 坪であった ( 半数のテナントは.9 坪より小さく 残りの半数のテナントは.9 坪より大きい ) 01 年 月 17 日 図表 1 1 人あたりオフィス面積の分

PowerPoint プレゼンテーション


特集 切花の輸入 平成 29 年 2 月 24 日東京税関 成田空港の輸入品にも春が来る! 輸入される切花は 菊 と カーネーション で 6 割を占める 毎年 3 月は ばら が輸入のピークを迎える 3 月が最初のピーク 春が近づき 花の話題が増える季節となりました 輸入品においても季節ごとの商品が

牛田論文ブック.indb

Microsoft Word ミル消費報告2014

<4D F736F F D20838A815B83588EF AE8CFC92B28DB895F18D908F A A48508C668DDA>

禁無断転載 本レポートに関する問い合わせ先 : 日本貿易振興機構 ( ジェトロ ) 海外調査部国際経済課 東京都港区赤坂 TEL: 本報告書で提供している情報は ご利用される方のご判断 責任にお

2017年 北陸3県後継者問題に関する企業の実態調査

2 外国人労働者の属性 (1) 国籍別にみると 中国 ( 香港等を含む 以下同じ ) が全体の 57.4% を占め 次いで フィリピンが 15.0% となっている また ベトナムについては対前年同期比で 62 人 (52.1%) 増加しており 同 181 人 (4.2%) を占めている 図 1 別表

平成28年 成田空港貿易概況(速報)

仕出国別 来の知財侵害物品の差止件数は 660 件であり 仕出国別の構成比では 前年に続き全体の 8 割 (79.6%) を占めるに至っている 一方 2 位の来が構成比 9.0% 3 位の来が同 4.9% を占めるにとどまっており 来への一極化の傾向にあると言える なお 前年同期 2 位であった来は

目次 平成 30 年 6 月環境経済観測調査地域別統計表 ページ 表 A 地域別対象企業数及び回答率 1 表 1-1 我が国の環境ビジネス全体の業況 主業別 2 表 1-2 発展していると考える環境ビジネス 4 表 2-1(1) 現在行っている環境ビジネス数 主業別 6 表 2-1(2) 現在行って

平成29年「外国人雇用状況」の届出状況集計結果

図表 02 の 01 の 1 世界人口 地域別 年 図表 2-1-1A 世界人口 地域別 年 ( 実数 1000 人 ) 地域 国 世界全体 2,532,229 3,038,413 3,69

我が国中小企業の課題と対応策

<81798A6D92E8817A F925093C682C6834E838D83582E786C7378>

愛媛の工業 ( 速報 ) - 平成 30 年工業統計調査 ( 速報 ) 結果から - 平成 29 年の愛媛県の製造業について ( 従業者 4 人以上の事業所 ) この速報は 平成 30 年 6 月 1 日現在で実施した 平成 30 年工業統計調査 をもとに 愛媛県内の製造事業所 ( 従業者 4 人以

PowerPoint プレゼンテーション

管内中堅 中小企業のアジア地域等への進出ニーズ 地域特性及び特徴的な取組み並びに地域金融機関の支援体制 対応状況 1. 進出ニーズ等 当局管内 ( 沖縄県 ) においては 製造業が少ない産業構造であることや企業規模も中小 零細企業が太宗を占めていること等から 海外進出ニーズの形態については 輸出や販

スポーツ国際交流及び国際会議等への派遣・受入状況

H30情報表紙 (H30年度)

スライド 0

摂南経済研究第 4 巻第 1 2 号 (2014) 較検討するのも興味深いことであるが ここではあくまでも 2011 年のデータの提示のみに終始し 分析 検討は改めて順次おこなってみたい 後者の目的にかかわる国際観光輸出 輸入 収支については 前掲の 国際観光論 において 2000 年から 2008

化繊輸入は 近年上昇を続けており 2016 年は前年比 10% 増の 43 万トンとなりました 素材別には ポリエステル F 長繊維不織布が中心ですが 2016 年はポリエステル S の輸入も大幅増となりました 化学繊維輸出推移 化学繊維輸入推移 生産が微減 輸出が横ばい 輸

Transcription:

Ⅰ 海外進出の現状 1 2013 年 1 年間の海外進出 (1) 海外進出企業数 2013 年に初めて海外進出した企業は 15 社で 2013 年中に海外拠点を閉鎖するなど 全面的に撤退した企業は 11 社であった その結果 2013 年 12 月末現在で 海外に進出している企業数 ( 以下 現進出企業 という ) は 749 社であった 進出企業数 拠点数の推移 新規進出企業数全面撤退企業数 進出企業数 新規進出拠点数 撤退拠点数 進出拠点数 2003 45 23 677 300 97 2,781 2004 37 22 692 258 144 2,895 2005 29 22 699 242 123 3,014 2006 17 10 706 211 67 3,158 2007 12 9 709 147 116 3,189 2008 16 5 720 168 78 3,279 2009 14 11 723 124 71 3,332 2010 13 10 726 141 83 3,390 2011 21 11 736 233 60 3,563 2012 23 14 745 198 53 3,708 2013 15 11 749 144 67 3,785 (2) 海外進出拠点数 2013 年に新たに設置された拠点は 144 拠点 撤退は 67 拠点で 77 拠点が増加した その結果 2013 年 12 月末現在で 現進出企業 749 社が設置している海外進出拠点 ( 以下 現進出拠点 という ) 数は 3,785 拠点となった 海外拠点の総数 進出 撤退の推移 新規進出 撤退数 総拠点数 2 進出先の国 地域 2013 年 12 月末現在で 現進出拠点 3,785 拠点を国 地域別に見ると その進出先は 93 か国 地域であった アジア地域への設置が 6 割を超えており 主な拠点設置先の国は 中国 (523 社 1,119 拠点 ) タイ (267 社 389 拠点 ) アメリカ (227 社 498 拠点 ) インドネシア (139 社 186 拠点 ) ベトナム (96 社 127 拠点 ) の順であった - 1 -

海外拠点数の地域別構成比 海外拠点 3,785 か所 進出先 地域別企業数 拠点数 国 地域 企業数 ( 社 ) 拠点数 ( 件 ) 構成比 % アジア 1,513 2,452 64.8% アセアン 666 919 24.3% 中国 523 1,119 29.6% その他のアジア 324 414 10.9% オセアニア 48 86 2.3% ヨーロッパ 351 498 13.1% 北米 262 551 14.6% アメリカ 227 498 13.1% 中南米 100 134 3.5% 中近東 30 33 0.9% アフリカ 22 31 0.8% 総計 2,326 3,785 100.0% 現進出企業は 749 社であるが 1 社で複数の国に 進出している場合があるため 2,326 社は延数であ る 3 業種別進出 (1) 業種別に見た海外進出企業数現進出企業 749 社を製造業 非製造業別に見ると 製造業が 538 社 (71.8%) 非製造業が 211 社 (28.2%) であった また 現進出企業 749 社を業種別に見ると 卸売 小売業が 128 社 ( 17.1%) で最も多く 金属製品 91 社 (12.1%) 輸送機器 88 社 (11.7%) 生産用機器 52 社 (6.9%) 電気機器 43 社 (5.7%) 繊維 38 社 (5.1%) の順であった 進出企業数の業種別構成比 進出企業 749 社 (2) 業種別に見た海外進出拠点数現進出拠点 3,785 拠点を製造業 非製造業別に見ると 製造業が 2,516 拠点 (66.5%) 非製造業が 1,269 拠点 (33.5%) であった また 現進出拠点 3,785 拠点を業種別に見ると 卸売 小売業が 967 拠点 (25.5%) で最も多く 輸送機器が 759 拠点 (20.1%) 生産用機器 351 拠点 (9.3%) 金属製品 262 拠点 (6.9%) ゴム プラスチック製品 198 拠点 (5.2%) 電気機器 194 拠点 (5.1%) の順であった 拠点の増減を業種別で見ると 新規設置 144 拠点のうち卸売 小売業が 28 拠点と最も多く 輸送機器 22 拠点 金属製品 15 拠点の順であった - 2 -

進出拠点数の業種別構成比 進出拠点 3,785 か所 4 業態別進出拠点海外進出の業態としては 出資を伴う現地法人によるものと 国内法人の支店 ( 営業所 ) 事務所の形式で活動を行うものの 2 種類に大別される 現進出拠点 3,785 拠点のうち 現地法人は 3,517 拠点で全体の 92.9% を占め 支店 事務所の 268 拠点 (7.1%) を大きく上回っている 特に 工場法人の進出は 1,760 拠点と全体の 46.5% を占め そのうち 1,316 拠点 (74.8%) はアジアへの進出である 進出拠点数の業態別構成比 工場法人の地域別構成比 進出拠点 3,785 か所 工場法人 拠点数 1,760 か所 5 企業の規模別進出状況 (1) 大 中小企業別企業数現進出企業 749 社を企業規模別に見ると 大企業が 198 社 (26.4%) 中小企業が 551 社 (73.6%) であった 業種別に見ると 大企業においては 輸送機器が 40 社 (20.2%) で最も多く 卸売 小売業が 35 社 (17.7%) 次いで生産用機器 14 社 (7.1%) となっている 中小企業においては 卸売 小売業が 93 社 ( 16.9%) で最も多く 金属製品が 81 社 ( 14.7%) 輸送機器が 48 社 (8.7%) と続く - 3 -

大企業の業種別企業数構成比 中小企業の業種別企業数構成比 大企業 企業数 198 社 中小企業 企業数 551 社 (2) 大 中小企業別拠点数現進出拠点 3,785 拠点を企業規模別に見ると 大企業 (198 社 ) が設置している拠点は 2,490 拠点 (65.8%) で 1 社当たり拠点数は 12.6 拠点であった 中小企業 (551 社 ) が設置している拠点は 1,295 拠点 (34.2%) で 1 社当たり拠点数は 2.4 拠点であった (3) 資本金規模別企業数現進出企業 749 社を資本金規模別に見ると 資本金が 5 千万円以下の企業が 301 社で全体の 40.2% を占め 次に 5 千万円超え 1 億円以下の企業が 160 社で 21.4% 10 億円超えの企業が 145 社で 19.4% の順になっている このことから 資本金規模の小さい中小企業においても 海外進出への意欲がうかがえる 資本金規模別企業数 企業数 ( 社 ) 6 海外からの撤退 (1) 海外進出拠点の進出 撤退の動き今回調査までに把握した進出拠点総数は 5,857 拠点で うち撤退拠点数は 2,072 拠点 (35.4%) であった 1990 年代半ばまでは円高傾向を背景に企業の海外進出が増加したが 90 年代後半は日本国内の景気低迷等により海外への新規進出件数は減少した 経済のグローバル化の進展により 2000 年から 2003 年にかけて再び新規進出件数は増加したが 2004 年以降 再度新規進出件数が減少に転じ 2007 年以降は小幅で増減を繰り返し 2011 年に増加したがその後は漸減している - 4 -

年別海外拠点の進出 撤退の動き (2) 企業規模別 業種別拠点の進出 撤退の動き企業規模別に拠点の進出 撤退の動きを見ると 大企業は進出 3,761 拠点 撤退 1,271 拠点 ( 撤退比率 33.8%) 中小企業は進出 2,096 拠点 撤退 801 拠点 ( 撤退比率 38.2%) であった 業種別に見ると 製造業は進出 3,621 拠点 撤退 1,105 拠点 ( 撤退比率 30.5%) 非製造業は進出 2,236 拠点 撤退 967 拠点 ( 撤退比率 43.2%) であった また 総撤退拠点数が 50 拠点以上の業種で撤退比率が高いのは 金融 保険業の 75.3% 次に繊維の 51.0% 窯業 土石の 41.7% であった 本県の特色である輸送機器分野の撤退比率は 24.6% で 総撤退拠点数が 50 拠点以上の業種の中で生産用機器 23.0% に次いで低かった (3) 地域別 国別の撤退拠点の撤退比率を地域別に見ると オセアニアが 48.8% と最も高く 以下アフリカ 47.5% 北米 41.6% ヨーロッパ 41.1% と続く 国別に総撤退拠点数を見ると 中国が 478 拠点と最も多く 次いでアメリカ 368 拠点 香港 116 拠点 タイ 111 拠点 イギリス 84 拠点 台湾 83 拠点 シンガポール 72 拠点と続く この 7 カ国を撤退比率から見ると 香港が 54.0% イギリスが 51.9% シンガポール 49.0% アメリカ 42.5% 台湾 42.3% 中国 29.9% タイ 22.2% の順であった 進出 撤退数 地域別 国別の進出 撤退 撤退比率 - 5 -

7 特定の国への進出 (1) 中国への進出 2013 年 12 月末現在で 愛知県から中国 ( 香港 マカオ及び台湾を除く ) に進出している企業数は 523 社 拠点数は 1,119 拠点で 企業数及び拠点数とも中国への進出が最も多かった 中国の総拠点数は 2006 年まで順調に増加し続けてきたが 2007 年からは毎年横ばいもしくは若干の増加にとどまり 2013 年も同様の傾向となった この傾向の中でも 2013 年における新規の海外進出先は中国が最も多く 新規進出 144 拠点のうち 28 拠点が中国への進出だった 進出 撤退数 中国における拠点の総数 進出 撤退の推移 総拠点数 企業規模別に拠点数を見ると 大企業による設置が 1,119 拠点のうち 608 拠点 (54.3%) 中小企業による設置は 511 拠点 (45.7%) であった 業態別に拠点数を見ると 1,119 拠点のうち工場法人が 650 拠点 (58.1%) 販売法人が 257 拠点 (23.0%) であった また 中国に設置されている工場法人拠点は 海外に設置されている全工場法人 (1,760 拠点 ) の 36.9% を占める 中国進出拠点数の業態別構成比 拠点数 1,119 か所 - 6 -

製造業 非製造業別に拠点数を見ると 製造業による設置が 1,119 拠点のうち 734 拠点 (65.6%) 非製造業による設置が 385 拠点 (34.4%) であった また 業種別に拠点数を見ると 卸売 小売業が 292 拠点 (26.1%) と最も多く 次いで輸送機器 167 拠点 (14.9%) 生産用機器が 86 拠点 (7.7%) の順であった 省別に見ると 上海市が 300 拠点 (26.8%) と最も多く 次いで江蘇省 207 拠点 (18.5%) 広東省 189 拠点 (16.9%) 天津市 121 拠点 (10.8%) の順で 上位 4 省の拠点合計数 817 拠点は中国の全拠点数の 73.0% を占めている 中国省別拠点数 企業数 中国進出拠点数の業種別構成比 拠点数 1,119 か所 中国への進出企業は 523 社であるが 1 社で複数の市 省に進出している場合があるため 800 社は延数である (2) アセアンへの進出アセアン地域への進出拠点数はこの 10 年で 1.5 倍 (2003 年 606 拠点 2013 年 919 拠点 ) に増加したが その主な進出先はタイ インドネシア ベトナムで シンガポール マレーシアは減少 フィリピンは若干の増となっている アセアン各国 アセアン各国の進出拠点数の推移 (1) アセアン - 7 -

アセアン各国の拠点数の推移 (2) 年 タイ インドネシアベトナム シンガポール マレーシア フィリピン カンボジアミャンマー ラオス アセアン 2003 257 99 38 80 82 44 2 4 606 2004 267 105 42 79 76 47 2 4 622 2005 271 105 46 77 72 49 2 4 626 2006 287 108 53 75 73 51 1 4 653 2007 288 103 62 72 73 51 1 5 656 2008 299 108 71 69 76 52 2 6 684 2009 309 108 80 70 74 50 2 6 699 2010 316 110 90 71 73 48 3 6 717 2011 345 134 101 72 73 50 3 6 784 2012 369 167 118 75 72 50 6 6 863 2013 389 186 127 75 72 52 9 8 1 919 アセアン全体及びアセアン主要国の拠点数を企業規模別で見ると アセアン全体 ( 大企業 534 拠点 : 中小企業 385 拠点 ) タイ ( 大企業 214 拠点 : 中小企業 175 拠点 ) インドネシア ( 大企業 118 拠点 : 中小企業 68 拠点 ) は大企業 中小企業の割合がおおよそ 6:4 なのに対し ベトナム ( 大企業 59 拠点 : 中小企業 68 拠点 ) は中小企業の割合が大企業を上回っており 事務所の割合も他と比べてベトナムが高かった アセアン及アセアン主要国進出拠点数の業態別構成比 アセアン タイ アセアン拠点数 919 か所 タイ拠点数 389 か所 インドネシア ベトナム インドネシア拠点数 186 か所 ベトナム拠点数 127 か所 - 8 -

アセアン全体及びアセアン主要国の拠点数を製造業 非製造業別で見ると アセアン全体 919 拠点 ( 製造業 604 拠点 : 非製造業 315 拠点 ) タイ 389 拠点 ( 製造業 272 拠点 : 非製造業 117 拠点 ) インドネシア 186 拠点 ( 製造業 127 拠点 : 非製造業 59 拠点 ) ベトナム 127 拠点 ( 大企業 80 拠点 : 中小企業 47 拠点 ) で ともに製造業が 6 割を超えており タイ インドネシアは 7 割弱が製造業であった また 業種別に見ると 製造業ではアセアン全体 タイ インドネシアで輸送機器がトップであったが ベトナムでは金属製品がトップで輸送機器は 3 位であった アセアン及アセアン主要国進出拠点数の業種別構成比 アセアン タイ アセアン拠点数 919 か所 タイ拠点数 389 か所 インドネシア ベトナム インドネシア拠点数 186 か所 ベトナム拠点数 127 か所 (3) アメリカへの進出 2013 年 12 月末現在で 愛知県からアメリカへ進出している企業数は 227 社 拠点数は 498 拠点となっている 企業数では中国 タイに次いで 3 番目 拠点数は中国に次いで 2 番目に多い アメリカへの進出拠点数は 2011 年から若干の増加傾向となっている - 9 -

進出 撤退数 アメリカにおける拠点の総数 進出 撤退の推移 総拠点数 企業規模別に進出拠点を見ると 498 拠点のうち大企業による設置 371 拠点 (74.5%) 中小企業による設置 127 拠点 (25.5%) で 中国 アセアンと比べて大企業の割合が高かった 中国拠点 1,119 拠点のうち 大企業 608 拠点 (54.3%) 中小企業 511 拠点 (45.7%) アセアン拠点 919 拠点のうち 大企業 534 拠点 (58.1%) 中小企業 385 拠点 (41.9%) 業態別に進出拠点を見ると 498 拠点のうち工場法人は 226 拠点 (45.4%) であり 次いで販売法人 135 拠点 (27.1%) の順であった また アメリカでは海外に設置されている全研究法人 31 拠点のうち 7 拠点 (22.6%) が同国に設置されていた アメリカ進出拠点数の業態別構成比 拠点数 498 か所 製造業 非製造業別に見ると 498 拠点のうち製造業が 348 拠点 (69.9%) 非製造業が 150 拠点 (30.1%) であった 業種別では 輸送機器が 136 拠点 (27.3%) と最も多く 卸売 小売業 115 拠点 (23.1%) と合わせると全体の過半数を占めている なお 州別に見ると カリフォルニア州が 76 拠点 (15.3%) と最も多く 次いでケンタッキー州 66 拠点 (13.3%) ミシガン州 57 拠点 (11.4%) の順で 上位 8 州の拠点合計数は - 10 -

アメリカの全拠点数のおよそ 4 分の 3 に当たる 74.3% を占めている アメリカ進出拠点数の業種別構成比 アメリカ州別拠点数 拠点数 498 か所 州名カリフォルニア州 拠点数 76 15.3% ケンタッキー州 66 13.3% ミシカ ン州 57 11.5% インテ ィアナ州 43 8.6% イリノイ州 39 7.8% テキサス州 37 7.4% オハイオ州 28 5.6% テネシー州 24 4.8% 上位 8 州の計 370 74.3% その他の州の計 128 25.7% 総計 498 100.0% - 11 -

Ⅱ 海外進出アンケート 2013 年末において海外進出している あるいは進出していると思われる企業に対し 今後の拠点の増減や進出先国等の意向についてアンケート調査を実施したところ 次のような結果が得られた 対象企業 :933 社 回答企業 :633 社 ( 回答率 67.8%) 企業規模別 : 大企業 159 社 中小企業 474 社 製造業 非製造業の別 : 製造業 447 社 非製造業 186 社 1 海外拠点の今後の方向性海外拠点の今後の方向性を全体としてみると 増加させる が 140 社 (22.1%) 減少させる が 15 社 (2.4%) 現状を維持する が 326 社 (51.5%) であった 大企業中小企業別 今後の海外拠点についての方向性 (1 つ回答 ) 前回調査と比較すると 海外拠点を 増加させる は 4 ポイント減 現状を維持する が 3 ポイント増となっており 海外拠点の増加に慎重な傾向が見えた 今後の海外拠点についての方向性 の経緯 大企業 中小企業別で今後の方向性を見てみると 大企業では 未定 現状維持 増加させる の順でその割合に大差はなかった 一方 中小企業では 現状維持 の割合が 57.4% と大きな割合を占め 増加させる 未定 は 20% 前後とほぼ同じ割合であり 中小企業で海外拠点の増加により慎重な傾向が見えた - 12 -

企業規模別 今後の海外拠点についての方向性 (1 つ回答 ) 内輪が中小企業 外輪が大企業 大企業 中小企業ごとに製造業 非製造業別の今後の海外拠点の方向性を見ると 大企業では 製造業で 現状維持 未定 の割合が若干高く 非製造業では 増加 現状維持 未定 の割合がほぼ同じであった また 中小企業では 製造業 非製造業ともに 現状維持 の割合が高く 未定 を合わせた割合は 75% 以上で慎重な姿勢がうかがえた 製造業 非製造業別 今後の海外拠点についての方向性 (1 つ回答 ) 海外拠点を増加させると回答した企業にその理由を聞いたところ 大企業 中小企業ともに 第 1 位と第 2 位は 市場規模の魅力 海外取引先からの要望 で同じであったが 大企業では第 3 位と第 4 位が同数で 労働コスト 進出済親会社からの要請 であったのに対し 中小企業では第 3 位 労働コスト 第 4 位に 情報収集 があげられた ( その他を除く ) また 労働力の確保 が中小企業では第 5 位に挙げられていたが 大企業で 労働力の確保 を理由に挙げた企業はなかった なお カントリーリスクの分散 を理由に挙げた企業は大企業 中小企業ともになかった - 13 -

海外拠点を増加させる理由 (2 つまで複数回答 ) 2 製造業の海外生産比率の今後の方向性海外生産比率について製造業に尋ねたところ 429 社 ( 大企業 93 社 中小企業 336 社 ) から回答があり 増加させる が 199 社 (46.4%) 減少させる が 5 社 (1.2%) 現状を維持する が 142 社 (33.1%) 未定 と回答した企業が 83 社 (19.3%) であった 製造業の今後の海外生産率の方向性 (1 つ回答 ) 前回調査と比較すると 海外生産比率を増加させるとの回答が 1 ポイント減 現状を維持するとの回答が 2 ポイント減で 未定が 3 ポイント増えた 製造業の今後の海外生産比率の方向性 の経緯 - 14 -

この結果を企業規模別でみると 増加させる と回答した大企業は 58.0% 中小企業は 43.2% で ともに海外生産比率を上げていくと言う方向性が見えたが 中小企業では 現状を維持する の割合も 36.0% と高い数値を示しており 大企業に比べ中小企業は海外での生産比率の増加に慎重な傾向が見える また 減少させる と回答した大企業はなかった 企業規模別 製造業の今後の海外生産率の方向性 (1 つ回答 ) 内輪が中小企業 外輪が大企業 3 今後の進出先検討国今後の進出先検討国について延べ 184 社から回答があり タイ 26 社 インドネシア 25 社 ベトナム 23 社 インド 18 社 メキシコ 17 社 中国 10 社 アメリカ 10 社の順であった 進出先検討国として 中国からアセアンを始めとした他のアジア地域へのシフトが明確になってきた 企業規模別でみると 中小企業ではタイ 21 社 インドネシア 19 社 ベトナム 16 社 メキシコ 15 社 インド 12 社の順であったが 大企業ではベトナム 7 社 インドネシア 6 社 インド 6 社 中国 6 社 タイ 5 社の順で進出先検討国に違いがみられた また グラフで示した以外のアジアの国を上げた企業が 17 社 ヨーロッパを上げた企業が 9 社あった 企業規模別今後の進出先検討国 (2 か国まで複数回答 ) - 15 -

製造業 非製造業別で今後の進出先検討国上位 7 か国を見てみると 製造業ではタイ 20 社 ベトナム 19 社 インドネシア 18 社 インド 16 社 メキシコ 15 社 中国 7 社 アメリカ 7 社の順であったが 非製造業ではインドネシア 7 社 タイ 6 社 ベトナム 4 社 中国 3 社 アメリカ 3 社 インド 2 社 メキシコ 2 社の順であった 製造業 非製造業別今後の進出検討国上位 7 カ国 (2 か国まで複数回答 ) 4 海外拠点の見直しについて海外拠点を減少させると回答した企業は大企業 4 社 中小企業 13 社で 減少させる国は中国 9 社 香港 3 社 アメリカ 3 社 台湾 マレーシア インド各 1 社 (1 社で 2 か所減少を含む ) であった 減少させる理由は 海外拠点の業績不振 5 件 海外展開のメリット減少 2 件 海外事業の統廃合 2 件 災害 政治リスクの回避 2 件 その他 7 件であった その他の理由としては 現地派遣社員の高齢化 合弁事業の終了 原価上昇 円高等であった また 海外拠点を減少させると回答した企業を製造業 非製造業別でみると 製造業 13 社 ( 大企業 2 社 中小企業 11 社 ) 非製造業 4 社 ( 大企業 2 社 中小企業 2 社 ) であった 注 ) Ⅰ 海外進出の現状 Ⅱ 海外進出アンケート 文中のパーセンテージ表示は小数点第 2 位を四捨五入で表記しているが 合計を 100% にするため数字調整がしてある - 16 -