Ⅰ 海外進出の現状 1 2013 年 1 年間の海外進出 (1) 海外進出企業数 2013 年に初めて海外進出した企業は 15 社で 2013 年中に海外拠点を閉鎖するなど 全面的に撤退した企業は 11 社であった その結果 2013 年 12 月末現在で 海外に進出している企業数 ( 以下 現進出企業 という ) は 749 社であった 進出企業数 拠点数の推移 新規進出企業数全面撤退企業数 進出企業数 新規進出拠点数 撤退拠点数 進出拠点数 2003 45 23 677 300 97 2,781 2004 37 22 692 258 144 2,895 2005 29 22 699 242 123 3,014 2006 17 10 706 211 67 3,158 2007 12 9 709 147 116 3,189 2008 16 5 720 168 78 3,279 2009 14 11 723 124 71 3,332 2010 13 10 726 141 83 3,390 2011 21 11 736 233 60 3,563 2012 23 14 745 198 53 3,708 2013 15 11 749 144 67 3,785 (2) 海外進出拠点数 2013 年に新たに設置された拠点は 144 拠点 撤退は 67 拠点で 77 拠点が増加した その結果 2013 年 12 月末現在で 現進出企業 749 社が設置している海外進出拠点 ( 以下 現進出拠点 という ) 数は 3,785 拠点となった 海外拠点の総数 進出 撤退の推移 新規進出 撤退数 総拠点数 2 進出先の国 地域 2013 年 12 月末現在で 現進出拠点 3,785 拠点を国 地域別に見ると その進出先は 93 か国 地域であった アジア地域への設置が 6 割を超えており 主な拠点設置先の国は 中国 (523 社 1,119 拠点 ) タイ (267 社 389 拠点 ) アメリカ (227 社 498 拠点 ) インドネシア (139 社 186 拠点 ) ベトナム (96 社 127 拠点 ) の順であった - 1 -
海外拠点数の地域別構成比 海外拠点 3,785 か所 進出先 地域別企業数 拠点数 国 地域 企業数 ( 社 ) 拠点数 ( 件 ) 構成比 % アジア 1,513 2,452 64.8% アセアン 666 919 24.3% 中国 523 1,119 29.6% その他のアジア 324 414 10.9% オセアニア 48 86 2.3% ヨーロッパ 351 498 13.1% 北米 262 551 14.6% アメリカ 227 498 13.1% 中南米 100 134 3.5% 中近東 30 33 0.9% アフリカ 22 31 0.8% 総計 2,326 3,785 100.0% 現進出企業は 749 社であるが 1 社で複数の国に 進出している場合があるため 2,326 社は延数であ る 3 業種別進出 (1) 業種別に見た海外進出企業数現進出企業 749 社を製造業 非製造業別に見ると 製造業が 538 社 (71.8%) 非製造業が 211 社 (28.2%) であった また 現進出企業 749 社を業種別に見ると 卸売 小売業が 128 社 ( 17.1%) で最も多く 金属製品 91 社 (12.1%) 輸送機器 88 社 (11.7%) 生産用機器 52 社 (6.9%) 電気機器 43 社 (5.7%) 繊維 38 社 (5.1%) の順であった 進出企業数の業種別構成比 進出企業 749 社 (2) 業種別に見た海外進出拠点数現進出拠点 3,785 拠点を製造業 非製造業別に見ると 製造業が 2,516 拠点 (66.5%) 非製造業が 1,269 拠点 (33.5%) であった また 現進出拠点 3,785 拠点を業種別に見ると 卸売 小売業が 967 拠点 (25.5%) で最も多く 輸送機器が 759 拠点 (20.1%) 生産用機器 351 拠点 (9.3%) 金属製品 262 拠点 (6.9%) ゴム プラスチック製品 198 拠点 (5.2%) 電気機器 194 拠点 (5.1%) の順であった 拠点の増減を業種別で見ると 新規設置 144 拠点のうち卸売 小売業が 28 拠点と最も多く 輸送機器 22 拠点 金属製品 15 拠点の順であった - 2 -
進出拠点数の業種別構成比 進出拠点 3,785 か所 4 業態別進出拠点海外進出の業態としては 出資を伴う現地法人によるものと 国内法人の支店 ( 営業所 ) 事務所の形式で活動を行うものの 2 種類に大別される 現進出拠点 3,785 拠点のうち 現地法人は 3,517 拠点で全体の 92.9% を占め 支店 事務所の 268 拠点 (7.1%) を大きく上回っている 特に 工場法人の進出は 1,760 拠点と全体の 46.5% を占め そのうち 1,316 拠点 (74.8%) はアジアへの進出である 進出拠点数の業態別構成比 工場法人の地域別構成比 進出拠点 3,785 か所 工場法人 拠点数 1,760 か所 5 企業の規模別進出状況 (1) 大 中小企業別企業数現進出企業 749 社を企業規模別に見ると 大企業が 198 社 (26.4%) 中小企業が 551 社 (73.6%) であった 業種別に見ると 大企業においては 輸送機器が 40 社 (20.2%) で最も多く 卸売 小売業が 35 社 (17.7%) 次いで生産用機器 14 社 (7.1%) となっている 中小企業においては 卸売 小売業が 93 社 ( 16.9%) で最も多く 金属製品が 81 社 ( 14.7%) 輸送機器が 48 社 (8.7%) と続く - 3 -
大企業の業種別企業数構成比 中小企業の業種別企業数構成比 大企業 企業数 198 社 中小企業 企業数 551 社 (2) 大 中小企業別拠点数現進出拠点 3,785 拠点を企業規模別に見ると 大企業 (198 社 ) が設置している拠点は 2,490 拠点 (65.8%) で 1 社当たり拠点数は 12.6 拠点であった 中小企業 (551 社 ) が設置している拠点は 1,295 拠点 (34.2%) で 1 社当たり拠点数は 2.4 拠点であった (3) 資本金規模別企業数現進出企業 749 社を資本金規模別に見ると 資本金が 5 千万円以下の企業が 301 社で全体の 40.2% を占め 次に 5 千万円超え 1 億円以下の企業が 160 社で 21.4% 10 億円超えの企業が 145 社で 19.4% の順になっている このことから 資本金規模の小さい中小企業においても 海外進出への意欲がうかがえる 資本金規模別企業数 企業数 ( 社 ) 6 海外からの撤退 (1) 海外進出拠点の進出 撤退の動き今回調査までに把握した進出拠点総数は 5,857 拠点で うち撤退拠点数は 2,072 拠点 (35.4%) であった 1990 年代半ばまでは円高傾向を背景に企業の海外進出が増加したが 90 年代後半は日本国内の景気低迷等により海外への新規進出件数は減少した 経済のグローバル化の進展により 2000 年から 2003 年にかけて再び新規進出件数は増加したが 2004 年以降 再度新規進出件数が減少に転じ 2007 年以降は小幅で増減を繰り返し 2011 年に増加したがその後は漸減している - 4 -
年別海外拠点の進出 撤退の動き (2) 企業規模別 業種別拠点の進出 撤退の動き企業規模別に拠点の進出 撤退の動きを見ると 大企業は進出 3,761 拠点 撤退 1,271 拠点 ( 撤退比率 33.8%) 中小企業は進出 2,096 拠点 撤退 801 拠点 ( 撤退比率 38.2%) であった 業種別に見ると 製造業は進出 3,621 拠点 撤退 1,105 拠点 ( 撤退比率 30.5%) 非製造業は進出 2,236 拠点 撤退 967 拠点 ( 撤退比率 43.2%) であった また 総撤退拠点数が 50 拠点以上の業種で撤退比率が高いのは 金融 保険業の 75.3% 次に繊維の 51.0% 窯業 土石の 41.7% であった 本県の特色である輸送機器分野の撤退比率は 24.6% で 総撤退拠点数が 50 拠点以上の業種の中で生産用機器 23.0% に次いで低かった (3) 地域別 国別の撤退拠点の撤退比率を地域別に見ると オセアニアが 48.8% と最も高く 以下アフリカ 47.5% 北米 41.6% ヨーロッパ 41.1% と続く 国別に総撤退拠点数を見ると 中国が 478 拠点と最も多く 次いでアメリカ 368 拠点 香港 116 拠点 タイ 111 拠点 イギリス 84 拠点 台湾 83 拠点 シンガポール 72 拠点と続く この 7 カ国を撤退比率から見ると 香港が 54.0% イギリスが 51.9% シンガポール 49.0% アメリカ 42.5% 台湾 42.3% 中国 29.9% タイ 22.2% の順であった 進出 撤退数 地域別 国別の進出 撤退 撤退比率 - 5 -
7 特定の国への進出 (1) 中国への進出 2013 年 12 月末現在で 愛知県から中国 ( 香港 マカオ及び台湾を除く ) に進出している企業数は 523 社 拠点数は 1,119 拠点で 企業数及び拠点数とも中国への進出が最も多かった 中国の総拠点数は 2006 年まで順調に増加し続けてきたが 2007 年からは毎年横ばいもしくは若干の増加にとどまり 2013 年も同様の傾向となった この傾向の中でも 2013 年における新規の海外進出先は中国が最も多く 新規進出 144 拠点のうち 28 拠点が中国への進出だった 進出 撤退数 中国における拠点の総数 進出 撤退の推移 総拠点数 企業規模別に拠点数を見ると 大企業による設置が 1,119 拠点のうち 608 拠点 (54.3%) 中小企業による設置は 511 拠点 (45.7%) であった 業態別に拠点数を見ると 1,119 拠点のうち工場法人が 650 拠点 (58.1%) 販売法人が 257 拠点 (23.0%) であった また 中国に設置されている工場法人拠点は 海外に設置されている全工場法人 (1,760 拠点 ) の 36.9% を占める 中国進出拠点数の業態別構成比 拠点数 1,119 か所 - 6 -
製造業 非製造業別に拠点数を見ると 製造業による設置が 1,119 拠点のうち 734 拠点 (65.6%) 非製造業による設置が 385 拠点 (34.4%) であった また 業種別に拠点数を見ると 卸売 小売業が 292 拠点 (26.1%) と最も多く 次いで輸送機器 167 拠点 (14.9%) 生産用機器が 86 拠点 (7.7%) の順であった 省別に見ると 上海市が 300 拠点 (26.8%) と最も多く 次いで江蘇省 207 拠点 (18.5%) 広東省 189 拠点 (16.9%) 天津市 121 拠点 (10.8%) の順で 上位 4 省の拠点合計数 817 拠点は中国の全拠点数の 73.0% を占めている 中国省別拠点数 企業数 中国進出拠点数の業種別構成比 拠点数 1,119 か所 中国への進出企業は 523 社であるが 1 社で複数の市 省に進出している場合があるため 800 社は延数である (2) アセアンへの進出アセアン地域への進出拠点数はこの 10 年で 1.5 倍 (2003 年 606 拠点 2013 年 919 拠点 ) に増加したが その主な進出先はタイ インドネシア ベトナムで シンガポール マレーシアは減少 フィリピンは若干の増となっている アセアン各国 アセアン各国の進出拠点数の推移 (1) アセアン - 7 -
アセアン各国の拠点数の推移 (2) 年 タイ インドネシアベトナム シンガポール マレーシア フィリピン カンボジアミャンマー ラオス アセアン 2003 257 99 38 80 82 44 2 4 606 2004 267 105 42 79 76 47 2 4 622 2005 271 105 46 77 72 49 2 4 626 2006 287 108 53 75 73 51 1 4 653 2007 288 103 62 72 73 51 1 5 656 2008 299 108 71 69 76 52 2 6 684 2009 309 108 80 70 74 50 2 6 699 2010 316 110 90 71 73 48 3 6 717 2011 345 134 101 72 73 50 3 6 784 2012 369 167 118 75 72 50 6 6 863 2013 389 186 127 75 72 52 9 8 1 919 アセアン全体及びアセアン主要国の拠点数を企業規模別で見ると アセアン全体 ( 大企業 534 拠点 : 中小企業 385 拠点 ) タイ ( 大企業 214 拠点 : 中小企業 175 拠点 ) インドネシア ( 大企業 118 拠点 : 中小企業 68 拠点 ) は大企業 中小企業の割合がおおよそ 6:4 なのに対し ベトナム ( 大企業 59 拠点 : 中小企業 68 拠点 ) は中小企業の割合が大企業を上回っており 事務所の割合も他と比べてベトナムが高かった アセアン及アセアン主要国進出拠点数の業態別構成比 アセアン タイ アセアン拠点数 919 か所 タイ拠点数 389 か所 インドネシア ベトナム インドネシア拠点数 186 か所 ベトナム拠点数 127 か所 - 8 -
アセアン全体及びアセアン主要国の拠点数を製造業 非製造業別で見ると アセアン全体 919 拠点 ( 製造業 604 拠点 : 非製造業 315 拠点 ) タイ 389 拠点 ( 製造業 272 拠点 : 非製造業 117 拠点 ) インドネシア 186 拠点 ( 製造業 127 拠点 : 非製造業 59 拠点 ) ベトナム 127 拠点 ( 大企業 80 拠点 : 中小企業 47 拠点 ) で ともに製造業が 6 割を超えており タイ インドネシアは 7 割弱が製造業であった また 業種別に見ると 製造業ではアセアン全体 タイ インドネシアで輸送機器がトップであったが ベトナムでは金属製品がトップで輸送機器は 3 位であった アセアン及アセアン主要国進出拠点数の業種別構成比 アセアン タイ アセアン拠点数 919 か所 タイ拠点数 389 か所 インドネシア ベトナム インドネシア拠点数 186 か所 ベトナム拠点数 127 か所 (3) アメリカへの進出 2013 年 12 月末現在で 愛知県からアメリカへ進出している企業数は 227 社 拠点数は 498 拠点となっている 企業数では中国 タイに次いで 3 番目 拠点数は中国に次いで 2 番目に多い アメリカへの進出拠点数は 2011 年から若干の増加傾向となっている - 9 -
進出 撤退数 アメリカにおける拠点の総数 進出 撤退の推移 総拠点数 企業規模別に進出拠点を見ると 498 拠点のうち大企業による設置 371 拠点 (74.5%) 中小企業による設置 127 拠点 (25.5%) で 中国 アセアンと比べて大企業の割合が高かった 中国拠点 1,119 拠点のうち 大企業 608 拠点 (54.3%) 中小企業 511 拠点 (45.7%) アセアン拠点 919 拠点のうち 大企業 534 拠点 (58.1%) 中小企業 385 拠点 (41.9%) 業態別に進出拠点を見ると 498 拠点のうち工場法人は 226 拠点 (45.4%) であり 次いで販売法人 135 拠点 (27.1%) の順であった また アメリカでは海外に設置されている全研究法人 31 拠点のうち 7 拠点 (22.6%) が同国に設置されていた アメリカ進出拠点数の業態別構成比 拠点数 498 か所 製造業 非製造業別に見ると 498 拠点のうち製造業が 348 拠点 (69.9%) 非製造業が 150 拠点 (30.1%) であった 業種別では 輸送機器が 136 拠点 (27.3%) と最も多く 卸売 小売業 115 拠点 (23.1%) と合わせると全体の過半数を占めている なお 州別に見ると カリフォルニア州が 76 拠点 (15.3%) と最も多く 次いでケンタッキー州 66 拠点 (13.3%) ミシガン州 57 拠点 (11.4%) の順で 上位 8 州の拠点合計数は - 10 -
アメリカの全拠点数のおよそ 4 分の 3 に当たる 74.3% を占めている アメリカ進出拠点数の業種別構成比 アメリカ州別拠点数 拠点数 498 か所 州名カリフォルニア州 拠点数 76 15.3% ケンタッキー州 66 13.3% ミシカ ン州 57 11.5% インテ ィアナ州 43 8.6% イリノイ州 39 7.8% テキサス州 37 7.4% オハイオ州 28 5.6% テネシー州 24 4.8% 上位 8 州の計 370 74.3% その他の州の計 128 25.7% 総計 498 100.0% - 11 -
Ⅱ 海外進出アンケート 2013 年末において海外進出している あるいは進出していると思われる企業に対し 今後の拠点の増減や進出先国等の意向についてアンケート調査を実施したところ 次のような結果が得られた 対象企業 :933 社 回答企業 :633 社 ( 回答率 67.8%) 企業規模別 : 大企業 159 社 中小企業 474 社 製造業 非製造業の別 : 製造業 447 社 非製造業 186 社 1 海外拠点の今後の方向性海外拠点の今後の方向性を全体としてみると 増加させる が 140 社 (22.1%) 減少させる が 15 社 (2.4%) 現状を維持する が 326 社 (51.5%) であった 大企業中小企業別 今後の海外拠点についての方向性 (1 つ回答 ) 前回調査と比較すると 海外拠点を 増加させる は 4 ポイント減 現状を維持する が 3 ポイント増となっており 海外拠点の増加に慎重な傾向が見えた 今後の海外拠点についての方向性 の経緯 大企業 中小企業別で今後の方向性を見てみると 大企業では 未定 現状維持 増加させる の順でその割合に大差はなかった 一方 中小企業では 現状維持 の割合が 57.4% と大きな割合を占め 増加させる 未定 は 20% 前後とほぼ同じ割合であり 中小企業で海外拠点の増加により慎重な傾向が見えた - 12 -
企業規模別 今後の海外拠点についての方向性 (1 つ回答 ) 内輪が中小企業 外輪が大企業 大企業 中小企業ごとに製造業 非製造業別の今後の海外拠点の方向性を見ると 大企業では 製造業で 現状維持 未定 の割合が若干高く 非製造業では 増加 現状維持 未定 の割合がほぼ同じであった また 中小企業では 製造業 非製造業ともに 現状維持 の割合が高く 未定 を合わせた割合は 75% 以上で慎重な姿勢がうかがえた 製造業 非製造業別 今後の海外拠点についての方向性 (1 つ回答 ) 海外拠点を増加させると回答した企業にその理由を聞いたところ 大企業 中小企業ともに 第 1 位と第 2 位は 市場規模の魅力 海外取引先からの要望 で同じであったが 大企業では第 3 位と第 4 位が同数で 労働コスト 進出済親会社からの要請 であったのに対し 中小企業では第 3 位 労働コスト 第 4 位に 情報収集 があげられた ( その他を除く ) また 労働力の確保 が中小企業では第 5 位に挙げられていたが 大企業で 労働力の確保 を理由に挙げた企業はなかった なお カントリーリスクの分散 を理由に挙げた企業は大企業 中小企業ともになかった - 13 -
海外拠点を増加させる理由 (2 つまで複数回答 ) 2 製造業の海外生産比率の今後の方向性海外生産比率について製造業に尋ねたところ 429 社 ( 大企業 93 社 中小企業 336 社 ) から回答があり 増加させる が 199 社 (46.4%) 減少させる が 5 社 (1.2%) 現状を維持する が 142 社 (33.1%) 未定 と回答した企業が 83 社 (19.3%) であった 製造業の今後の海外生産率の方向性 (1 つ回答 ) 前回調査と比較すると 海外生産比率を増加させるとの回答が 1 ポイント減 現状を維持するとの回答が 2 ポイント減で 未定が 3 ポイント増えた 製造業の今後の海外生産比率の方向性 の経緯 - 14 -
この結果を企業規模別でみると 増加させる と回答した大企業は 58.0% 中小企業は 43.2% で ともに海外生産比率を上げていくと言う方向性が見えたが 中小企業では 現状を維持する の割合も 36.0% と高い数値を示しており 大企業に比べ中小企業は海外での生産比率の増加に慎重な傾向が見える また 減少させる と回答した大企業はなかった 企業規模別 製造業の今後の海外生産率の方向性 (1 つ回答 ) 内輪が中小企業 外輪が大企業 3 今後の進出先検討国今後の進出先検討国について延べ 184 社から回答があり タイ 26 社 インドネシア 25 社 ベトナム 23 社 インド 18 社 メキシコ 17 社 中国 10 社 アメリカ 10 社の順であった 進出先検討国として 中国からアセアンを始めとした他のアジア地域へのシフトが明確になってきた 企業規模別でみると 中小企業ではタイ 21 社 インドネシア 19 社 ベトナム 16 社 メキシコ 15 社 インド 12 社の順であったが 大企業ではベトナム 7 社 インドネシア 6 社 インド 6 社 中国 6 社 タイ 5 社の順で進出先検討国に違いがみられた また グラフで示した以外のアジアの国を上げた企業が 17 社 ヨーロッパを上げた企業が 9 社あった 企業規模別今後の進出先検討国 (2 か国まで複数回答 ) - 15 -
製造業 非製造業別で今後の進出先検討国上位 7 か国を見てみると 製造業ではタイ 20 社 ベトナム 19 社 インドネシア 18 社 インド 16 社 メキシコ 15 社 中国 7 社 アメリカ 7 社の順であったが 非製造業ではインドネシア 7 社 タイ 6 社 ベトナム 4 社 中国 3 社 アメリカ 3 社 インド 2 社 メキシコ 2 社の順であった 製造業 非製造業別今後の進出検討国上位 7 カ国 (2 か国まで複数回答 ) 4 海外拠点の見直しについて海外拠点を減少させると回答した企業は大企業 4 社 中小企業 13 社で 減少させる国は中国 9 社 香港 3 社 アメリカ 3 社 台湾 マレーシア インド各 1 社 (1 社で 2 か所減少を含む ) であった 減少させる理由は 海外拠点の業績不振 5 件 海外展開のメリット減少 2 件 海外事業の統廃合 2 件 災害 政治リスクの回避 2 件 その他 7 件であった その他の理由としては 現地派遣社員の高齢化 合弁事業の終了 原価上昇 円高等であった また 海外拠点を減少させると回答した企業を製造業 非製造業別でみると 製造業 13 社 ( 大企業 2 社 中小企業 11 社 ) 非製造業 4 社 ( 大企業 2 社 中小企業 2 社 ) であった 注 ) Ⅰ 海外進出の現状 Ⅱ 海外進出アンケート 文中のパーセンテージ表示は小数点第 2 位を四捨五入で表記しているが 合計を 100% にするため数字調整がしてある - 16 -