学科 ( 問題 ) 2 級 FP 技能検定 ( 学科試験 ) 直前模擬試験 - 問題 - 試験時間 2 時間 (120 分 ) 注意事項 1 筆記用具 ( 鉛筆またはシャープペンシル 消しゴム ) 時計およ び電卓以外のものは机の上に置かないでください 2 乱丁 落丁がありましたら 弊社までお申し出ください 3 特に指示のない限り 平成 30 年 4 月 1 日現在施行の法令等に基づいて 解答してください なお 東日本大震災の被災者等に係る国税 地方税関係の臨時特例等の各種特例については考慮しないものとします 山田コンサルティンググループ株式会社 2EX100006608 2 級模学 30-09Q
ライフプランニングと資金計画 問題 1. ファイナンシャル プランナーの顧客に対する行為に関する次の記述のうち 職 業倫理や関連法規に照らし 最も適切なものはどれか 1. 税理士資格を有しないファイナンシャル プランナーが 住宅ローン相談セミナーを開催し その出席者に対して無償で確定申告書の作成代行を行った 2. 司法書士資格を有しないファイナンシャル プランナーが 顧客からの依頼により抵当権の設定登記に関する申請書類を作成し 登記申請を代行した 3. 金融商品取引業の登録を受けていないファイナンシャル プランナーが 信頼関係のある顧客からの依頼により 投資顧問契約を締結したうえで 個別銘柄の投資判断に基づきその顧客に売却時期を助言した 4. 生命保険募集人の登録を受けていないファイナンシャル プランナーが 生命保険の加入を検討している顧客に対し その顧客の将来の収支を確認したうえで 保険金額を設定する目安となる必要保障額を試算した 問題 2. ライフステージ別資金運用の一般的なアドバイスに関する次の記述のうち 最も 不適切なものはどれか 1. 子どもの教育資金を準備したい会社員のA さん (36 歳 ) に対して こども ( 学資 ) 保険や積立型金融商品に関する解説を行った 2. マイホームの取得を検討している会社員の Bさん ( 41 歳 ) に対して 長期固定金利の フラット 35 や住宅借入金等特別控除の税制に関する情報提供を行った 3. 老後資金を準備したい会社員のCさん (56 歳 ) に対して 元利合計 550 万円までの利子等が非課税となる財形年金貯蓄の契約を勧めた 4. 会社を定年退職したDさん (64 歳 ) に対して 公的年金からの受給額と生活費を確認し 老後資金は安全性を重視して運用する必要があることを説明した 問題 3. 全国健康保険協会管掌健康保険 ( 協会けんぽ ) に関する次の記述のうち 最も不 適切なものはどれか 1. 一般保険料率は都道府県別に定められているが 40 歳以上 65 歳未満の者が負担する介護保険料率は全国一律である 2. 保険料の計算に用いられる標準報酬月額は1 等級から 31 等級に区分されており 標準賞与額は年度の累計額で 150 万円が上限とされている 3. 保険医療機関で医療を受けたときなどに負担する医療費の一部負担金は 被保険者 被扶養者 入院 外来にかかわらず 年齢等によってその負担割合が区分されている 4. 退職日までに継続して 2 ヵ月以上の被保険者期間のある者が 退職日の翌日から 20 日以内に 任意継続被保険者資格取得申出書 を提出することで 任意継続被保険者となることができる 1 2 級模学 30-09Q
問題 4. 労働者災害補償保険 ( 以下 労災保険 という ) および雇用保険に関する次の記 述のうち 最も適切なものはどれか 1. 労災保険において 業務上の災害により労災病院や労災指定医療機関で療養を受けた場合 労働者の自己負担は発生しない 2. 労災保険の遺族補償給付は 遺族のうち最も先順位の者が受け取ることになり 給付額は遺族の数にかかわらず一律である 3. 雇用保険の基本手当を受給できるのは 65 歳未満の被保険者であった者で 原則として退職日までの2 年間に被保険者期間が6 ヵ月以上必要となる 4. 雇用保険の教育訓練給付金のうち 専門実践教育訓練給付金は受講開始時に被保険者期間が通算 10 年以上必要となる 問題 5. 公的年金に関する次の記述のうち 最も不適切なものはどれか 1. 国民年金の第 3 号被保険者となるのは 第 2 号被保険者に扶養されている配偶者で 20 歳以上 60 歳未満の者である 2. 保険料納付済期間と保険料免除期間等の合計が 10 年以上ある者は 65 歳から老齢基礎年金を受給することができる 3.65 歳からの老齢厚生年金は 老齢基礎年金の受給資格期間にかかわらず 厚生年金保険の被保険者期間が1 ヵ月以上あれば支給の対象となる 4. 老齢厚生年金の支給開始を 66 歳以降に繰り下げる場合は 繰下げ1 月につき 0.7%( 最大 42%) 増額される 問題 6. 遺族給付に関する次の記述のうち 最も不適切なものはどれか 1. 遺族基礎年金を受給することができる遺族は 死亡した者によって生計を維持されていた 子のある配偶者 または 子 である 2. 第 1 号被保険者として 保険料納付済期間と保険料免除期間の合計が 10 年以上ある夫が死亡したときに 10 年以上継続して婚姻関係にあり 生計を維持されていた妻がいる場合は 妻が 60 歳から 65 歳になるまでの間 寡婦年金が支給される 3. 遺族厚生年金の年金額 ( 基本額 ) は 死亡した者の老齢厚生年金額 ( 報酬比例部分 ) の3 分の2 相当額である 4. 会社員の夫 (40 歳 ) が死亡し 夫に生計を維持されていた妻 (35 歳 ) と子 (13 歳 ) が遺族となる場合 夫の死亡直後からは 遺族基礎年金 + 遺族厚生年金 を受給する 2 2 級模学 30-09Q
学科 ( 解答 解説 ) 2 級 FP 技能検定 ( 学科試験 ) 直前模擬試験 - 解答 解説 - 山田コンサルティンググループ株式会社 2EX100006610
ライフプランニングと資金計画 問題 1. 正解 /4 1. 不適切 税理士資格を持たない者は 有償 無償を問わず税務相談や顧客の税務書類の作成等を行ってはならない 2. 不適切 司法書士資格を持たない者は 登記申請の代行を行うことはできない 3. 不適切 金融商品取引業の登録を受けていない者は 顧客と投資顧問契約を締結し 株式の個別銘柄の投資判断に基づき売買等に関して助言することはできない 4. 適切 必要保障額の試算は保険の募集には該当しないため 生命保険募集人の資格を持たない者でも行うことができる 問題 2. 正解 /3 1. 適切 記述のとおり 2. 適切 なお フラット 35 は長期固定金利の住宅ローンであり 取扱金融機関によって適用金利が異なる 3. 不適切 老後資金準備を目的とする財形年金貯蓄は 積立金から発生する利子等が非課税となるメリットがあるが 契約できるのは満 55 歳未満の勤労者である 4. 適切 特に 公的年金以外に収入のない場合は 一般的にリスク許容度が小さくなるため 老後資金は安全性を重視する必要がある 問題 3. 正解 /2 1. 適切 なお 協会けんぽの一般保険料は都道府県別に 9.63%~ 10.61% ( 全国平均 10.0%) 介護保険料率は全国一律 1.57% である ( いずれも労使折半 平成 30 年度 ) 2. 不適切 健康保険における標準報酬月額は 1 等級から 50 等級に区分されており 標準賞与額は年度 (4 月 ~ 翌年 3 月 ) の累計額で 573 万円が上限とされている なお 厚生年金保険における標準報酬月額は1 等級から 31 等級に区分されており 標準賞与額は1 回の支給につき 150 万円が上限とされている 3. 適切 医療費の一部負担金割合 ( 自己負担割合 ) は 次のとおり 区分医療費の一部負担割合 ( 自己負担割合 ) 小学校就学前 2 割小学校就学以後 70 歳未満 3 割 70 歳以上 75 歳未満 2 割 ( 現役並み所得者は3 割 ) 4. 適切 なお 任意継続被保険者として加入できる期間は2 年間 ( 期間中に資格喪失の要件に該当しない場合 ) であり 任意継続被保険者の保険料は全額自己負担となる 問題 4. 正解 /1 1. 適切 なお 労災病院や労災指定医療機関以外の医療機関等で療養を受けた場合は その療養にかかった費用が現金給付される ( 療養の費用の支給 ) 2. 不適切 労災保険の遺族補償給付の額は 遺族の数などによって決まる なお 遺族のうち最も先順位の者が受け取ることになるとの記述は適切である 3. 不適切 雇用保険の基本手当を受給できるのは 65 歳未満の被保険者であった者で 原則として退職日までの 2 年間に被保険者期間が 12 ヵ月 ( ) 以上必要となる ただし 倒産 解雇等の理由により退職した場合や期間の定めのある労働契約が更新されなかったことその他やむを得ない理由により退職した場合は 退職前 1 年間に被保険者期間が通算して 6 ヵ月 ( ) 以上必要となる ( ) 退職日から 1 ヵ月ごとに区切った期間に 賃金が支払われた日数が 11 日以上ある月を 1 ヵ月とする 4. 不適切 雇用保険の教育訓練給付金のうち 専門実践教育訓練給付金は受講開始時に被保険者期間が通算 3 年以上必要となる ただし 初めて受給する場合は 当分の間 2 級模学 30-09A
被保険者期間が 2 年以上あればよい 問題 5. 正解 /3 1. 適切 なお 国民年金の第 3 号被保険者は 保険料の負担がない 2. 適切 受給資格期間 ( 保険料納付済期間 + 保険料免除期間 + 合算対象期間 ) が 10 年以上 ( ) ある者は 65 歳から老齢基礎年金を受給することができる ( ) 平成 29 年 7 月までは原則 25 年以上 3. 不適切 65 歳からの老齢厚生年金は 老齢基礎年金の受給資格期間 (10 年以上 ) を満たし かつ 厚生年金保険の被保険者期間が1ヵ月以上ある者に支給される 受給要件 60 歳台前半の特別支給の老齢厚生年金 65 歳からの老齢厚生年金 老齢基礎年金の受給資格期間 (10 年以上 ) を満たしていること 厚生年金被保険者期間が 1 年以上あること 厚生年金被保険者期間が 1 ヵ月以上あること 4. 適切 なお 繰上げ支給の請求においては 繰上げ 1 月につき 0.5%( 最大 30%) 減額される 問題 6. 正解 /3 1. 適切 遺族基礎年金を受給できるのは 死亡した者によって生計を維持されていた (1) 子のある配偶者 (2) 子 である ここでの 子 とは 18 歳到達年度の末日 (3 月 31 日 ) を経過していない未婚の子 または 20 歳未満で障害年金の障害等級 1 級または 2 級の未婚の子 である なお 遺族基礎年金の基本額は 老齢基礎年金の満額と同額であり 子 の人数に応じた加算がある 2. 適切 ただし 死亡した夫が 障害基礎年金の受給権者であった場合や老齢基礎年金を受給していたことがある場合は 寡婦年金は支給されない また 妻が繰上げ支給の老齢基礎年金を受給している場合も 寡婦年金は支給されない 3. 不適切 遺族厚生年金の年金額 ( 基本額 ) は 死亡した者の老齢厚生年金額 ( 報酬比例部分 ) の 4 分の 3 相当額である 4. 適切 会社員の夫 (40 歳 ) が死亡し 夫に生計を維持されていた妻 (35 歳 ) と子 (13 歳 ) が遺族となる場合 中高齢寡婦加算の支給対象となるが 中高齢寡婦加算は遺族基礎年金を受給している間は支給停止となるため 夫の死亡直後からは 遺族基礎年金 + 遺族厚生年金 を受給する 中高齢寡婦加算は 遺族基礎年金の支給が停止した後から妻が 65 歳に達するまで遺族厚生年金に上乗せされる 問題 7. 正解 /4 1. 適切 なお 確定拠出年金では税制の優遇措置があり 掛金の拠出時は全額所得控除 運用時は特別法人税課税凍結 給付時は公的年金等控除または退職所得控除が適用される 2. 適切 なお 確定拠出年金に加入後は 原則として脱退できない 一定の要件に該当した場合に限り 脱退一時金が支払われる 3. 適切 老齢給付金を 60 歳から受け取るには 通算加入者等期間が 10 年以上なければならず 通算加入者等期間が 8 年以上 10 年未満のときは 61 歳以降で受取開始となる 4. 不適切 国民年金の第 3 号被保険者が個人型年金に加入する場合 拠出できる掛金の上限額は 年額 27.6 万円 ( 月額 2.3 万円 ) である 2 級模学 30-09A