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山形県県土整備部資材単価及び歩掛等決定要領

耐震診断 耐震改修に関する設計に係る業務報酬基準案について寄せられたご意見と国土交通省の考え方 20 名の個人 団体から合計 66 件の意見をいただきました とりまとめの都合上 内容を適宜要約させていただいております 本業務報酬基準案と直接の関係がないため掲載しなかったご意見についても 今後の施策の

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法定福利費の明示について 1 社会保険等未加入対策 建設業者の社会保険等未加入対策として 社会保険等への加入を一層推進していくためには 必要な法定福利費が契約段階でも確保されていることが重要です 建設工事における元請 下請間では 各専門工事業団体が法定福利費を内訳明示した 標準見積書 を作成しており

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( 選定提案 ) は 利用者に貸与しようと福祉用具の種目の候補が決まった後で 具体的な提案品目 ( 商品名 ) を検討する際に用いる つまり ( 選定提案 ) に記載されるのは 候補となる福祉用具を利用者に対して提案 説明を行う内容である 平成 30 年度の制度改正では 提案する種目 ( 付属品含む

工事費構成内訳書の提出について ~ 法定福利費の明示が必要になります ~ 平成 29 年 12 月 6 日 中日本高速道路株式会社

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LED 道路 トンネル照明の設置に関する補完資料 Ⅰ LED 道路照明 ( 連続照明 ) の設置について 道路照明のうち連続照明の設計については 道路照明施設設置基準 同解説に基づき 性能指標 ( 規定値 ) 及び推奨値 ( 以下 性能指標等 という ) から所定の計算方法により設置間隔等を算出し

事務連絡 平成 29 年 10 月 25 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 平成 28 年熊本地震の被災地域での建設工事等における 予定価格の適切な設定等について 公共工事の予定価格の設定については 市場における労務及び資材等の最新の実勢価格を適切に反映させつつ 実際の施工

3 積算業務は 監督職員の承諾を受けた実施設計図書及び適用基準に基づいて行う (2) 適用基準等本仕様書において適用すべき基準等については 別紙 2 適用すべき基準及び参考とすべき資料 によるものとする なお 特記なき場合は国土交通大臣官房官庁営繕部が制定又は監修したものとする (3) 貸与資料等設

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別紙 1 提出書類一覧様式番号 様式 1 様式 2-1 様式 2-2 様式 3 様式 4 様式名 施工体制確認調査報告書積算内訳書内訳明細書工程計画配置予定技術者名簿 次に該当する場合は 様式 4を提出する必要はありません 一般競争入札の場合 ( 開札後に提出のある 配置予定技術者の資格 工事経歴報

福井県建設リサイクルガイドライン 第 1. 目的資源の有効な利用の確保および建設副産物の適正な処理を図るためには 建設資材の開発 製造から土木構造物や建築物等の設計 建設資材の選択 分別解体等を含む建設工事の施工 建設廃棄物の廃棄等に至る各段階において 建設副産物の排出の抑制 建設資材の再使用および

実施要領 済

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(2) 共通費 第 3 編共通費 2 第 1 章共通事項 1 共通費算定に関する数値の取り扱い (1) 率による算定共通費基準の率により算定した金額は 一円未満切捨てとする (2) 積み上げによる算定積み上げによる算定は第 4 編 1に準ずる (3) 一般管理費等イ. 算出された金額の範囲内で 原則

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i-Construction型工事の概要 (素案)

BIM/CIM 活用における 段階モデル確認書 作成マニュアル 試行版 ( 案 ) 平成 31 年 3 月 国土交通省 大臣官房技術調査課

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多様な入札 契約特集 2. 技術提案 交渉方式について 技術提案 交渉方式は, 品確法 第 18 条の規 定により, 発注者が, 当該工事の性格等により, 仕様を確定することが困難な場合に適用される 今回のケースでは, 北側復旧ルートは 1 日も早い完成が望まれるが, 本トンネルの十分な調査が完了し

A4 経営事項審査の受審状況により確認方法が異なります なお 適用除外は 労働者の就業形態等によって適用除外とならない場合もあることから 元請負人は 年金事務所等に適用除外となる要件を確認した上で判断してください 経営事項審査を受審している場合 有効期間にある経営規模等評価結果通知書総合評定値通知書

公共建築工事積算に資する調査・検討(08)業務

202000歩掛関係(151001) END.xls

Q&A 集 Q1 社会保険等とは何か A1 社会保険等とは 健康保険 ( 協会けんぽ 健康保険組合等 ) 厚生年金保険 及び雇用保険をいいます Q2 国民健康保険組合に加入しているが 社会保険等未加入建設業者となるのか A2 法人や常時 5 人以上の従業員を使用する国民健康保険組合に加入している建設

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Microsoft PowerPoint - 04-検討プロセス及び検討体制

目 次 第 1 審査概要 本書の位置づけ 審査方式 審査体制... 1 第 2 優先交渉権者決定の手順 参加資格審査 基礎審査 加点審査 優先交渉権者の決定... 6 別紙 1 提案内容の審査項目及び評

Ⅰ. 概要 団地型マンションの修繕に対する資金 ( 会計 ) は棟別に会計するのが理想とされるが 実際に棟別会計が必要か? 団地型マンションで 現在一般的に取られている会計手法を整理し 棟別会計の利点を確認 実際にはどのように棟ごとに修繕費の格差が生じているかを検証 団地型マンションにおける修繕費の

Microsoft Word - 文教センター・仕様書

2. 各検討課題に関する論点 (1) 費用対効果評価の活用方法 費用対効果評価の活用方法について これまでの保険給付の考え方等の観点も含め どう考 えるか (2) 対象品目の選定基準 1 費用対効果評価の対象とする品目の範囲 選択基準 医療保険財政への影響度等の観点から 対象となる品目の要件をどう設

目 次 1. 京都府電子納品運用ガイドライン ( 建築工事及び建築設計業務等 ) について 1.1 位置づけ 適用する事業 本ガイドラインに関わる規定類の関係 電子納品の対象とする書類の考え方 2 2. 建築工事 ( または業務 ) における電子納品の流れ 3 3

目次 1. はじめに... 1 (1) 静岡市電子納品実施マニュアル入門編 工事 の位置づけ... 1 (2) 電子納品とは... 1 (3) 静岡市の電子納品導入計画 電子納品のフロー 準備... 2 (1) 電子納品の適用範囲... 2 (2) 対象となる電子成果

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2. 提出資料一覧表 落札予定者に求める提出資料は 要請書に示す調査区分 ( 基本調査または重点調査 ) に応じて下表に を付している内容とする なお 調査区分が 基本調査 の場合は 3 頁 ~4 頁に基づき作成すること 調査区分が 重点調査 の場合は 5 頁 ~7 頁に基づき作成すること 様式番号

はじめに本資料は 工事請負契約書第 25 条第 6 項のインフレスライド条項について 賃金等の変動に対する工事請負契約書第 25 条第 6 項の運用について ( 以下 本通達 という ) に関するスライド額の算定方法や発注者及び受注者間における協議等についての運用の考え方を整理したものである 本資料

目 次 Ⅰ. 下水道土木工事施工管理基準及び規格値 1. 目的 1 2. 適用 1 3. 構成 1 4. 管理の実施 1 5. 管理項目及び方法 2 6. 規格値 2 7. その他 2 表 -1 出来形管理基準及び規格値 ( 管渠工事 ) 3 表 -2 出来形管理基準及び規格値 ( 処理場 ポンプ場

二重床下地 という 参考図参照) として施工する方法がある 二重床下地は 支持脚の高さを一定程度容易に調整することができること また コンクリートスラブと床パネルとの間には給排水管等を配置できる空間があることから 施工が比較的容易なものとなっている 2 本院の検査結果 ( 検査の観点 着眼点 対象及

Ⅵ 記録映像製作業務 1. 企画業務 2. 撮影業務 3. 編集業務

工事施工記録写真作成方法 平成 31 年 4 月 名古屋市緑政土木局

( ウ ) 階数建設敷地の周辺環境や景観への配慮などを総合的に勘案した階数とする ( エ ) 耐震安全性の分類 官庁施設の総合耐震計画基準 による耐震安全性の分類は次のとおりとする 1) 構造体の耐震安全性 Ⅰ 類 ( 増築建物及び改修建物 ( 新館棟 ) に限る ) 2) 建築非構造部材の耐震安全

ただし 総合主任担当技術者と構造主任担当技術者 電気設備主任担当技術者と機械設備主任担当技術者は兼務してよいものとする なお 総合及び構造主任担当技術者のうち主たる業務の主任技術者は 受注した法人に所属する者を配置しなければならない 1) 氏名技術者の氏名を記載する 2) 生年月日技術者の生年月日及

建築コスト研究 第13号 平成26年度

市場単価 2,500 Market unit price コンクリート工事 ( 施工費のみ )1 Placing concrete (labor only) ( コンクリート打設手間 コンクリートポンプ圧送 ) ( 単位 : 円 /m 3 ) (Concrete placing works, Con

医療機器開発マネジメントにおけるチェック項目

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西宮市電子納品運用ガイドライン

目次 目次 1 設計書作成例...1 <1> 設計書の作成手順...1 <2> 新規作成...2 <3> 内訳書の入力...3 <4> 経費対象などの設定方法...15 <5> 諸経費計算...17 <6> 鑑の設定...18 <7> 設計書の保存 ( 閉じる )...20 <8> 設計書のエクスポ

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令和元年度 歩掛データ整理業務 特別仕様書 北陸農政局 土地改良技術事務所

図 維持管理の流れと診断の位置付け 1) 22 22

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Microsoft PowerPoint - (修正4)電子納品の手引き案新旧対照表H30.4.1

平成19年  月  日

第 実施内容. 発注者が求める工事関係書類の明確化による業務効率化の実施 () 提出する工事関係図書の明確化及び削減 工事関係書類一覧表 及び 工事関係書類の簡素化一覧表 に基づき 工事毎に受発注者協議により 必要な書類を選定し 一度提出した書類の再提出は求めないこと及び工事関係図書の削減 集約を行

提案評価基準

資料6 標準見積書の活用グラフ道塗連全体

土地建物等の譲渡(マイホームの売却による譲渡益)編

電子納品特記仕様書 業務 1 適用本業務は, 電子納品の対象業務とする 電子納品とは, 調査, 設計, 工事などの各業務段階の最終成果を電子成果品として納品するものとする をいう ここでいう電子成果品とは, 盛岡市電子納品ガイドライン ( 案 )( 以下, ガイドライン という ) に基づいて作成し

目 次 第 1 章資源エネルギー庁が応札者に提示する資料及び応札者が提出すべき資料等 第 2 章評価項目一覧に係る内容の作成要領 2.1 評価項目一覧の構成 2.2 提案要求事項 2.3 添付資料第 3 章提案書に係る内容の作成要領及び説明 3.1 提案書の構成及び記載事項 3.2 提案書様式 3.

国地契第 7 9 号国官技第 360 号国北予第 3 3 号平成 28 年 3 月 14 日 各地方整備局総務部長殿 企画部長殿 北海道開発局事業振興部長殿 大臣官房地方課長技術調査課長北海道局予算課長 ( 公印省略 ) 総価契約単価合意方式の実施について 総価契約単価合意方式については 設計変更や

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4. 施工者とは 当該工事の受注者をいう ( 品質証明者 ) 5. 品質証明者とは 一定の資格及び実務経験を有し 施工者と品質証明業務について契約した組織又は個人で 以下の要件に該当しないものをいう 1 組織においては 以下のいずれかに該当する者 (1) 当該工事の施工者 (2) 当該工事の施工者と

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新旧対照表(第2分冊:保険会社関係)1-14-14

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3 流動比率 (%) 流動資産流動負債 短期的な債務に対する支払能力を表す指標である 平成 26 年度からは 会計制度の見直しに伴い 流動負債に 1 年以内に償還される企業債や賞与引当金等が計上されることとなったため それ以前と比べ 比率は下がっている 分析にあたっての一般的な考え方 当該指標は 1

発注者支援業務(工事監督支援業務)のポイント

(3) 容積率 1-の改修 + 増設 1-2 現図書館の位置に建替 3ラピオ内改修 容積率 200% 400% 400% 建築可能延床面積 9,846m2以下 15,212m2以下 ( 延床面積 ) (4,923 m2 200%) (3,803 m2 400%) 容積率とは 敷地面積に対する建築物の

業界で躍進する 工事現場 の 要 登録基幹 技能者 登録基幹技能者制度推進協議会 一財 建設業振興基金

須賀川市水道事業包括業務委託 様式集 平成 30 年 5 月 須賀川市上下水道部

(2) 届出内容の確認方法について 建築計画内容を確認するために 委員会でチェックしやすい届出の 様式を作成しておくと便利です チェックしやすい様式としてチェックシートがあります 建築協定で定めている建築物に関する基準の項目を一覧表にし 建築主や代理者が建築計画の内容を記入できるものにしましょう 数

4.7.4 プロセスのインプットおよびアウトプット (1) プロセスへのインプット情報 インプット情報 作成者 承認者 備 考 1 開発に関するお客様から お客様 - の提示資料 2 開発に関する当社収集資 リーダ - 料 3 プロジェクト計画 完了報 リーダ マネージャ 告書 ( 暫定計画 ) 4

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Microsoft Word - 03_ 様式集(表紙・目次)

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事務連絡 平成 30 年 11 月 9 日 建設業団体の長殿 国土交通省土地 建設産業局建設業課長 公共工事の円滑な施工確保について 公共工事の適正な入札及び契約を通じて建設業の健全な発達を図るとともに 平成 30 年 7 月豪雨や平成 30 年北海道胆振東部地震等の大規模災害からの復旧 復興の加速

岐阜県県土整備部発注の建設現場環境改善モデル工事実施要領 ( 趣旨 ) 第 1 条この要領は 岐阜県県土整備部の各機関が発注する建設工事のうち 担い手確保のため建設現場環境改善モデル工事 ( 以下 モデル工事 という ) を実施するための事項を定めるものとする ( モデル工事 ) 第 2 条モデル工

国費投入の必要性 事業の効率性 事業の有効性 関連事業 事業所管部局による点検 改善 項目 評価 評価に関する説明 事業の目的は国民や社会のニーズを的確に反映しているか 被災者の資力やニーズを踏まえた効率的 効果的な住まいの確保策に関する調査等を行っている 地方自治体 民間等に委ねることができない事

営繕積算システムの構成 システムの種別 営繕積算システム (RIBC2) は 標準単価作成システムと内訳書作成システムから構成されています 標準単価作成システム 内訳書作成システム 建築工事の設計積算に必要な 公共建築工事標準単価 ( 複合 市場 ) を計算し 単価表を作成します 改修や撤去の単価

特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施の手引き 新旧対照表 改正後 特定保健指導における情報通信技術を活用した面接による指導の実施の手引き 現行 ICT を活用した特定保健指導の実施の手引き 最終改正平成 30 年 2 月 9 日 1.ICTを活用した特定保健指導の実施者保険

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軽井沢スキーバス事故対策検討委員会について

秋田国道維持出張所 道路占用許可申請 ( 道路法第 32 条 ) の手引き ( 案 ) ~ 自家用看板 投光器 日除け編 ~ Ⅰ. 道路占用許可申請時提出書類 道路占用許可申請時 次に揚げる書類の提出が必要です 提出部数は申請書のみ 1 部 ( 複写式のため ) とし その他については全て 2 部添

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2. その他 (1) 現場事務所や工事現場の出入口等の 建退共対象労働者の見やすい場所に 建設業退職金共済制度適用事業主工事現場標識 を貼り付けてください (2) 元請業者においては 下請業者に建退共制度への加入指導に努めるとともに 下請業者の建退共制度の事務処理能力が十分でない場合には 下請業者に

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項目記載事項必須 1.4 非機能性 更新業務仕様書の 3-4 非機能要件 を踏まえ 提案するシステムに関して 基本的な考え方や方針 アピールポイント等を簡潔かつ明瞭に記述すること 3-4 非機能要件 の (1) から (4) に区分し すべての項目について記述すること 1.5 他システム連携 更新業

Transcription:

国土交通省官庁営繕部では 平成 23 年 6 月に 官庁施設の設計段階におけるコスト管理ガイドライン ( 以下 ガイドライン という ) をとりまとめました 今後 地方整備局等が実施する官庁営繕事業の新築 増築に係る設計業務におけるコスト管理についてはガイドラインに基づき実施することとしています 本稿では 国土交通省の官庁営繕事業における設計段階におけるコスト管理の取組みについて ガイドラインの内容を中心に紹介します 官庁施設の設計段階のコスト管理を行うための書式として 官庁施設の企画書及び設計説明書作成要領 ( 平成 19 年 3 月 26 日国営整第 151 号 国営設第 139 号 ) における企画書及び設計説明書の一部にコスト配分表及びコスト管理表を定めています 企画書は 発注者がプロジェクトに応じて企画内容を記入し 業務を実施する上での与条件として設計業務の受注者に対して提示することで発注者の条件や意図を明確化するための書式であり 企画書の一部という位置づけでコスト配分表があります 設計説明書は 設計業務の受注者が作成して発注者に提示するもので 設計案が企画書において明確化した発注者の条件や意図 ( 企画内容 ) を満たしていることを発注者として確認するとともに 発注者と受注者のやりとりのプロセスを記録するための書式であり 設計説明書の一部としてコスト管理表があります ガイドラインでは 本ガイドラインに基づきコスト配分表及びコスト管理表の効率的かつ適切な運用を図る としており その上で コスト配分表及びコスト管理表作成に当たっての基本的考え方 について以下の通り示しています コスト配分表 ( 発注者作成 ) 当該事業における企画内容等を踏まえ 適切にコスト配分を記載すること コスト管理表 ( 受注者作成 ) 基本設計着手段階 基本設計審査段階及び実施設計審査段階において 設計方針や設計内容に応じて算出した概算工事費を記載すること併せて コスト配分表作成に当たっての観点と手法 コスト管理表作成に当たって必要となる 概算工事費算出の観点と手法 等を設計の各段階に応じてガイドラインに示しています 建築コスト研究 No.75 2011.10 5

設計段階におけるコスト管理の取組みについて 発注者は 当該事業における企画内容等を踏まえてコスト配分表を作成し 設計業務の受注者に示すことでコストを含めた発注者の意図を明確化します さらに概算工事費の審査を行う際 概算 工事費が予定工事費を超過した場合等では どの分野又はどの項目で差異が生じているかを把握するためのベンチマークとしてコスト配分表を活用することとしています このため コスト配分表の作成に当たっては 発注者が保有する類似施設の実績を 当該事業の企画内容に応じて適切に活用することが重要です 表 1 コスト配分表 6 建築コスト研究 No.75 2011.10

設計段階におけるコスト管理の取組みについて 表 2 コスト管理表 ( 基本設計審査段階 ) 表 3 概算工事費算出に当たっての観点と手法 ( 各段階共通 ) コスト配分表に示されている予定工事費の範囲内で設計を行うこと 観点 各分野間及び各項目間のコスト配分のバランス ( 以下 コスト配分のバランス という ) が適切であること 設計の各段階に応じた合理的な手法により概算工事費を算出すること 手法 数量については 受注者の工夫により効率的に算出すること 概算工事費算出に用いる単価の種類及び優先順位等については 発注者と受注者の間で予め確認しておくこと 建築コスト研究 No.75 2011.10 7

設計段階におけるコスト管理の取組みについて 機材の相違等によって コストに相当の差異が生 4 受注者による概算工事費の算出 じる場合があることから 設計段階において適切 なコスト管理を実施することは極めて重要です 1 概要 特に基本設計の段階において必要なコストの大半 ガイドラインにおいて設計業務の受注者は 以 が決定されるため 基本設計の段階でのコスト管 下1 4 の設計の各段階で設計内容とコスト 理が適切に行われず 実施設計の段階や積算した の調整を適切に行い 概算工事費が予定工事費の 結果として予定工事費を超過することが明らかに 範囲内かつ設計内容が企画書に示された基本的性 なった場合は 設計の手戻りによる多大な労力と 能等を満たしていることを確認することとしてい 期間が必要となることがあります 基本設計審査 ます 段階は 実施設計の段階や積算の段階と比較して 設計内容の見直し等によるコスト調整を大きな手 1 基本設計着手段階 戻りを伴わずに実施することができる時点です 2 コストに係わる特殊要因 を決定する時点 一方 基本設計審査段階は 配置計画 平面 3 基本設計審査段階 立面 断面計画 仕上げ等が具体化しており 躯 4 実施設計審査段階 体寸法 建具寸法 概略構造断面等が判断でき 不整形な建物を計画する場合 大空間の吹き抜けを計画する場 合等で 当該計画が工事費総額又はコスト配分のバランスに大 きな影響を与えると想定される要因 設備計画概要及び仮設計画についても想定可能な 状況になっています 以上のことから ガイドラインにおいては 受注 建築設計においては 施設整備の企画内容及び 者は基本設計審査段階において設計情報を適切に 条件が同一であっても 設計者 設計方針 建物 反映して概算工事費を算出することとしています の形状 構造計画 設備計画及び使用する材料 なお コストに大きな影響を与える要因を計画 図1 8 建築コスト研究 No.75 2011.10 ガイドラインの概要等

設計段階におけるコスト管理の取組みについて する場合は 配置計画及び建物形状等を概ね確定しようとする時点においても その時点で得られる情報を可能な限り的確に反映した概算工事費を算出し 発注者も含めて当該計画の妥当性等について判断することとしています また実施設計段階では 実施設計審査段階において概算工事費を改めて一から算出するのではなく 基本設計審査段階において算出した概算工事費について 実施設計を進める過程で具体化していく設計内容に応じて必要な調整を行うこととしています (2) 概算工事費算出標準書式概算工事費算出標準書式 ( 以下 標準書式 という ) は ガイドラインに基づき概算工事費を算出する場合の標準的な書式として ガイドライン別添として定めたものです 標準書式は 建築工事 電気設備工事 機械設備工事 昇降機設備工事それぞれの工事別の概算工事費集計表と建築工事の工種別 部位別概算工事費算出シートにより構成しています 延床面積や建築面積等の建物諸元として差し支えないと判断した科目の数量については 算出シートにおいて数量を建物諸元とすることを明記し あらかじめ建物諸元表の記入欄に必要な数量等を設計内容に応じて記入することで概算工事費算出の合理化を図っています (3) 概算工事費算出にあたっての留意事項設計業務の受注者が標準書式を用いて概算工事費を算出する場合の基本的考え方 数量算出 単価設定の具体の運用を 概算工事費算出にあたっての留意事項 として示しています 留意事項においては 概算工事費算出における共通事項として 以下の1~3 等について示しています 1 建物諸元表の入力概算工事費を算出する上で 数量に建物諸元表の数値を用いることが効率的なものは標準書式に明記していること 2 数量算出の考え方設計内容に応じて合理的 効率的に数量を算出するものとすること 3 単価設定の考え方単価の優先順位の考え方として 1. 市場単価 2. 刊行物単価 3. 見積単価 4. 実績単価 の順とすることを基本とし 受注者は単価を決めるときの考え方について発注者に予め確認をしておくものとすることまた 留意事項においては 概算工事費の算出にあたって多数の規格 仕様が想定される場合は 概算工事費に大きく影響しない限り 代表的な規格 仕様 ( 留意事項において 代表品目 としています ) に整理する等 効率的 合理的な算出に努めるものとしています 表 4 概算工事費算出標準書式 ( 建物諸元表 ) 官庁施設の設計段階におけるコスト管理ガイドライン ガイドライン別添 概算工事費算出標準書式 概算工事費算出にあたっての留意事項 については 国土交通省のホームページに掲載しています (http://www.mlit.go.jp/gobuild/cost_gl) 建築コスト研究 No.75 2011.10 9

設計段階におけるコスト管理の取組みについて 参考 建築工事 電気設備工事 機械設備工事の工事別の概算工事費集計表を表 5~ 表 7に示します 建築工事は直接仮説 (A-1) からその他 (A -9) までの工種別 部位別概算工事費算出シートに区分しています 各シートの科目 細目ごとに積み上げて概算工事を算出しますが 複数の規格 仕様が想定されるものについては 概算工事費に大きく影響しない限り 代表的な規格 仕様 ( 代表品目 ) に整理して算出する等 効率的 合理的な算出に努めるものとしています 電気設備工事及び機械設備工事では シートは区分しておらず 算出する数量については 受注者が適宜設定するものとしており 1 系統図や概略平面から拾い出しにより算出する資機材の数量 2 類似施設の床面積当たり等の実績値より算出する資機材の数量 3 床面積当たり等の実績単価を用いる場合の床面積等 とすることが考えられます 表 5 概算工事費算出標準書式 ( 建築工事概算工事費集計表 ) 10 建築コスト研究 No.75 2011.10

設計段階におけるコスト管理の取組みについて 表 6 概算工事費算出標準書式 ( 電気設備工事概算工事費集計表 ) 表 7 概算工事費算出標準書式 ( 機械設備工事概算工事費集計表 ) 建築コスト研究 No.75 2011.10 11