Experimental Studies on the Effects of Spa Treatment on Allergy Hiroo Kojima Department of Internal Medicine, Kusatsu Branch of University Hospital, Gunma University Yujiro and Ohsawa Ikaho Branch of University Hospital, Gunma University The effects of spa treatment on histamine-sensitivity of mice and guinea pigs, passive anaphylaxy and on experimental allergy (Konnyak asthma of guinea pig) were studied in this paper. Lethality of mice by subcutaneous administration of histamine was supressed by serial bathing of 2 weeks in Kusatsu (acid spring) and the same effects were observed in NaCl-. NaHCO3- and in NaCl-NaHCO3-solution, too. Histamine-sensitivities of guinea pigs were studied by inhalation of histamine to guinea pigs. During serial bathing in Kusatsu and in Ikaho (Ca-sulfate spring), dyspnea caused by histamine were accerelated in 1 week, and then depressed in 2-3 weeks. Intracutane reaction showed the same changes. Passive anaphylaxy in guinea pigs (Antigen-egg albumin) was slightly supressed by serial bathing in Asama (simple thermal) and in Kusatsu. PCA reaction in guinea pigs showed a supress by serial bathing in Ikaho in 1-2weeks. Guinea pigs were sensitized by inhalation of Konnyak-powder (crude pflant-polysacharide) for one hour daily 6 days, then after 4 weeks antigen-inhalation caused typical dyspnea or shock. Serial bathing in Ikaho could result the supressive effects on those dyspnea. Bathing was effective before sensitization (preventive), during sensitization, after sensitization( protective effect) and after a cause of dyspnea by inhalation (therapeutic effect). It was concluded that serial bathing in Ikaho had the preventive, protective and therapeutic effects for experimental Konnyak -allergy.

73 感 作 と同 時 入 浴 開 始 群 で は64倍 以 上 の 抗 体 価 を示 し と くに その 低 下 は温 泉 浴 の 抗 ア レル ギ ー作 用 を 示 唆 た もの は な く,平 均 値 で 最 も低 か っ た. す る. 著 者 等 は 草 津 温 泉,伊 香 保 温 泉 に つ い て ま ず ヒス タ ミ ンの 感 受 性 を マ ウス に つ い て は皮 下 注 射 に よ り, モ ル モ ッ トに っ い て は 経 気 道 的 吸 入 に よ り検 索 した. しか し,大 塚5)が 温 浴 冷 浴 で の ヒ ス タ ミン感 受 性 の 変 動 を 報 告 して い る様 に,そ の ま ま抗 ア レル ギ ー性 に は結 び つ か な い し,又 泉 質 に つ い て も疑 念 が 生 じ る 所 で あ る. 一方,実 験 的 ア レル ギ ー に対 す る温 泉 浴 の 効 果 に わ 関 し て は,岡 本7)のア ル ッ ス 反 応 に 対 す る報 告 が あ り, 図8 感作 モ ルモ ッ トの血 中 抗体価 と温 泉連 浴 そ の 抑 制 が 単 純 温 泉 で か え っ て著 明 で あ る こ と を述 べ て い る 渡 部8)も 飲 泉 の効 果 を の べ て い る. 考 しか し,抗 体 産 生 と抗 原 抗 体 反 応 お よ び そ れ に 按 ア レル ギ ー性 疾 患 は 温 泉 療 法 の 適 応 症 の中 に あ げ よ る組 織 の 反 応 性,ア レル ギ ー症 状 の 発 現 の何 れ の られ て い る が,そ の 臨 床 的 効 果 は い ま だ 充 分 に確 認 時 相 に 温 泉 浴 が 抑 制 的 効 果 を及 ぼ す の か は 明 か で な さ れ て いな い.た だ,薬 理 学 的 に 含 有 成 分 中 のCa い. イ オ ンに 抗 ア レル ギ ー作 用 が 期 待 さ れ る と い う こ と か ら,Ca含 有 泉 に この 適 応 が 想 定 さ れ て い る. 著 者 らは 抗 体 産 生 へ の 影 響 を 分 離 す る た め,抗 体 量 を 一 定 に して,抗 諸外 国 と くに フ ラ ン ス国 で は 種 々 の ア レル ギ ー性 疾 患 に有 効 で あ る と い う臨 床 成 績 を 有 して い る温 泉 と っ た.即 ち,被 シ ョ ッ ク性 を 見 る と い う方 式 を 動 性 ア ナ フ ィ ラ キ シ ー を 利 用 した. 更 に この 方 式 も,抗 原 あ る い は抗 体 の 体 内 へ の 移 が 多 くあ げ られ て お り,そ の 一 部 は 実 験 的 に も裏 付 入 が不 自然 で あ るの で,自 け が な さ れ て お り,3)SantonoiseやCoriasu2)等 して,抗 硫 黄 泉 に 抗 ア レル ギ ー作 用,抗 は ヒス タ ミン作 用 を 認 め て い る.そ の 他 臨 床 的 に はNaCl NaHCO3型 の 温 泉 も効 果 あ り と さ れ る.今 回 の ヒ ス タ ミ ン感 受 性 の 低 下 実 験 の 結 果 は一 致 した が,し か し そ の 多 くは 然 の 能 動 的 ア レル ギ ー と 原 の 経 気 道 的 吸 入 で ア レル ギ ー が 成 立 す る こ ん に ゃ く 喘 息10)を モ ル モ ッ トに 起 さ しめ,こ に 及 ぼ す 温 泉 浴(伊 る.能 香 保 温 泉)の れ 効 果 を見 たの であ 動 感 作 の成 立 に は一定 の 日時 が必 要 で あ る (こ の場 合 約4週)の で,感 作 前,感 作 成 立 進 行 中. 吸 入 飲 用 な ど の 適 用 に よ る もの が 多 く,我 が 国 で お よ び感 作 後,発 普 偏 的 な浴 用 適 用 に つ い て,抗 泉 浴 は いず れ の 時 期 に お い て も抑 制 効 果 が 認 め られ ア レ ル ギ ー作 用 の 認 め られ る泉 質 は確 定 さ れ て い な い. 大 島4)は 放 射 能 泉(三 朝 温 泉)連 た.す 浴 が マ ウ ス の ヒス タ ミ ン感 受 性 を 変 化 さ せ る こ と を 報 告 した が,湯 あ な わ ち,感 作 誘 発 後 に 連 浴 を 行 わ しめ た.温 作(ア レ ル ギ ー成 立)に 防 的 に,又 発 作 誘 発 後 の 連 浴 も以 後 の 誘 発 を 抑 制 し た こ と か ら,ア レ ル ギ ー症 状 の 発 現 に は 治 療 的 に も た りが ヒ ス タ ミ ン に よ る症 状 だ と想 定 す る説16)も あ り, 有 効 で あ る と考 え ら れ た,又 た しか に 温 泉 浴 な ど の刺 激 に よ る ヒ ス タ ミ ンの 生 成 抗 体 価 も対 照 に 比 し低 値 を 示 した が,各 遊 離 も確 認 さ れ て い る が,17)18)湯 あ た り の 起 る連 浴 後 体 の 測 定 が 行 わ れ て い な い の で,単 の4日 制 と断 言 出 来 な い. 1週 間 前 後 に は ヒス タ ミ ンの 感 受 性 が 高 ま り,又 は不 安 定 で あ る.更 に 岡 本6)は 血 中 の ヒス タ ミ 抗 体 産 生 に 対 して は,肝 同 時 に 測 定 さ れ た血 中 ア ミ ンオ キ シ ダー ゼ の 変 動 を 検 索 して い され るが,伊 る な ど,こ れ に は ヒス タ ミ ンの 遊 離 の 他,そ て は す で に横 山19)が 報 告 して い る. す る感 受 性 の 変 化 や,固 定 能,分 る こ と が 予 想 さ れ る.ヒ ス タ ミン は ア レル ギ ー反 応 解 能 に も変 動 が あ の 化 学 的 誘 起 物 質 の 一 つで あ る の で,感 受性 の変化 種 の血 中抗 純 に抗 体産生 抑 の解 毒 作 用 が 関 連 あ り と ナ ーゼ,ジ れ に対 対 して予 香 保 温 泉 の 解 毒 機 能 の亢 進 作 用 に つ い こ の 点 に つ い て は今 後 の 検 討 が 必 要 で あ る. 抗 ア レル ギ ー作 用 を 有 す る泉 質 に つ い て は臨 床 的 に 検 討 中 で あ る が,ア レル ギ ーの 発 生 条 件 は 臨 床 的