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火山活動解説資料平成 31 年 4 月 19 日 19 時 40 分発表 阿蘇山の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベル2( 火口周辺規制 ) が継続 > 中岳第一火口では 16 日にごく小規模な噴火が発生しました その後 本日 (19 日 )08 時 24

平成 26 年 NO.48 週間火山概況 ( 平成 26 年 11 月 21 日 ~11 月 27 日 ) 火山現象に関する警報等の発表状況 いずれの火山についても 噴火に関する予報警報事項 ( 警戒が必要な事項 ) に変更はありません 表 1 火山現象に関する警報等の発表履歴 ( 平成 26 年

~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 図 御嶽山における降灰後の土石流に関するシミュレーション計算結果 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火後 土砂災害防止法に基づく緊急調査が国土交通省により実施され 降灰後の土石流に関するシミュレーション結果が公表された これにより関係市町村は

BCMニュースNO.2_企業における火山の噴火降灰対策について

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平成 26 年 NO.47 週間火山概況 ( 平成 26 年 11 月 14 日 ~11 月 20 日 ) 火山現象に関する警報等の発表状況 いずれの火山についても 噴火に関する予報警報事項 ( 警戒が必要な事項 ) に変更はありません 表 1 火山現象に関する警報等の発表履歴 ( 平成 26 年

(3) 爆発的噴火の基準上述の噴火の区分とは別に 爆発的噴火 という呼称を使うことがある 阿蘇山における爆発的噴火とは 爆発地震があり 古坊中 ( 火口から約 1km) の観測点で 30Pa 以上の空振 もしくは仙酔峡 ( 火口から約 2km) の観測点で 20Pa 以上の空振を伴うものとしている

火山ガスの状況 ( 図 8-5 図 9-4) 10 月 2 日 9 日 17 日 18 日 23 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の 1 日あ たりの放出量は 500~1,700 トン (9 月 :90~1,400 トン ) と 概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の状況

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橡Ⅰ.企業の天候リスクマネジメントと中長期気象情

火山活動解説資料 ( 令和元年 5 月 ) 栗駒山の火山活動解説資料 ( 令和元年 5 月 ) 仙台管区気象台地域火山監視 警報センター 火山活動に特段の変化はなく 静穏に経過しており 噴火の兆候は認められません 30 日の噴火警戒レベル運用開始に伴い 噴火予報 ( 噴火警戒レベル 1 活火山である

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. ポイント 火山活動の変化を的確に検知し 迅速に登山者等に伝達できる 観測体制強化 関係機関への情報伝達迅速化 屋外放送 携帯端末 パトロールから伝達等 予測不能な突発的噴火の際 避難できる施設が整備されている 噴石等に耐えられる堅牢施設 避難すべき施設を登山者が認知等 噴火警報発表時 噴火時に登

資料構成

防災 減災への民間情報の活用の必要性 東日本大震災において 明らかになった課題 従来の情報収集の取組 職員による現地調査 報道機関からの情報 通報 検知器 ( センサー ) 課題 対応できる人員の限界 小さな地域に関する情報の不足 紙情報が多い 情報の整理 管理が困難 設備 維持費用が大きい 上記課

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(1) 近年の火山噴火近年 火山活動が全国的に活発化している 図 1 は 日本周辺における火山について 2010 年 1 月から 2016 年 12 月までの噴火警戒レベルが 2 以上 火口周辺危険または周辺海域警戒である火山 ( 以下 活動が活発な火山 とする ) の総数の推移を表したものである

火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 12 日 18 日 25 日 27 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は 900~1,600 トン (11 月 :700~1,800 トン ) と 増減を繰り返しながら概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の状

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火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 1 日 6 日 8 日 14 日 20 日 22 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は700~1,800 トン (10 月 :500~1,70 トン ) と増減しながら 概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の

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資料1 火山研究の現状について

高分解能衛星データによる地形図作成手法に関する調査研究 ( 第 2 年次 ) 実施期間平成 18 年度 ~ 測図部測図技術開発室水田良幸小井土今朝巳田中宏明 佐藤壮紀大野裕幸 1. はじめに国土地理院では, 平成 18 年 1 月に打ち上げられた陸域観測技術衛星 ALOS に関して, 宇宙航空研究開

(2) 陸域で噴火した場合に 発生を想定すべき現象について及び水蒸気噴火を想定すべきか 1) 発生が想定される現象 御倉山のような溶岩ドーム形成の可能性があり この場合はドーム崩落型の火砕流を想定していく必要がある 高粘性のマグマ ( 安山岩から流紋岩まで想定 ) 噴出による溶岩ドームの形成およびそ

溶結凝灰岩を含む火砕流堆積物からなっている 特にカルデラ内壁の西側では 地震による強い震動により 大規模な斜面崩壊 ( 阿蘇大橋地区 ) や中 ~ 小規模の斜面崩壊 ( 南阿蘇村立野地区 阿蘇市三久保地区など ) が多数発生している これらの崩壊土砂は崩壊地内および下部に堆積しており 一部は地震時に

研究では, 御嶽火山の数値地図を用いて3 プリンタで火山の地形モデルを作ることにより, 山体の尾根や谷などの地形をリアルに再現し, 噴出した火山灰がどこに降り積るかをわかるように工夫した. 降り積った火山灰の分布をもとに, 被害が及ぶ範囲を読み取らせ, 実際に公表されている御嶽火山ハザードマップと比

地震や微動の発生状況( 図 8-2~4 図 9-23 図 10~11 表 1~4) 火山性地震は 3 月から5 月にかけて一時的に減少した期間もありましたが 概ね多い状態で経過しました 火山性地震の震源は 主に中岳第一火口付近のごく浅い所から深さ0km に分布しました 孤立型微動は 3 月以降増加し

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1. 内閣府 ( 防災担当 ) P1 2. 内閣府 ( 科学技術 イノベーション担当 ) P6 3. 気象庁 P12 4. 国土地理院 P14 5. 海上保安庁 P27 6. 文部科学省 P30 7. 防災科学技術研究所 P35 8. 情報通信研究機構 P37 9. 産業技術総合研究所 P41 10

降灰の状況( 図 6 図 8) 8 日実施した現地調査及び電話による聞き取り調査では 15 時現在で熊本県 大分県 愛媛県 香川県で降灰を確認しました 火口から北東約 6km にある阿蘇警察署で約 3cm 積もるなど の北東側で多量の降灰となっています 噴煙の状況( 図 7) 中岳第一火口では 8

屋内 3 次元 測位 + 地図 総合技術開発 現状 屋内 3 次元測位統一的な測位手法 情報交換手順がなく 共通の位置情報基盤が効率的に整備されない 技術開発 屋内外のシームレス測位の実用化 (1) 都市部での衛星測位の適用範囲拡大 (2) パブリックタグ 屋内測位の標準仕様策定 効果 3 次元屋内

ガス観測の状況( 図 3-36) 2 日に実施した現地調査では 二酸化硫黄は検出されませんでした ( 最後に検出されたのは 2012 年 9 月 26 日の1 日あたり 10 トン ) 図 1 ( 新燃岳 ) 噴煙の状況 (10 月 18 日 韓国岳遠望カメラによる ) :2015 年 10 月の震

別紙 1600 年分の自然災害を振り返る災害年表マップ ~スマートフォン タブレット対応のお知らせと Web 技術者向け API 配信項目拡大のご案内 ~ 1. 災害年表マップについて災害年表マップは 過去の自然災害事例を発生年ごとに市区町村単位で Web 地図上に表示する Web サービスです 地

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スライド 1

むしろ画期的だったのは 火山学者の提言に 行政が初めて耳を傾けたことでした そう言い切る理由は インドネシアにおいて 10 年以上も前の 1988 年に予知に成功しているからである インドネシアのバンダ アピ火山では 噴火の前日に約 5,000 人の全住民を島外避難させている 日本で博士を取得した担

地震や微動の発生状況( 図 5-23 図 6-2~4 図 7 表 1~4) 火山性微動の振幅は 3 月にやや大きな状態となる期間もありましたが その他の月は概ね小さな状態で経過しました 火山性地震は 1 月から2 月にかけてやや少ない状態で経過しましたが 3 月以降は概ね多い状態で経過しました 火山

4:10 防災科学技術研究所第 2 回災害対策本部会議を開催 各班による状況報告による情報共有等を実施 9:34 防災科学技術研究所第 3 回災害対策本部会議を開催 各班による状況報告による情報共有等を実施 11:50 防災科学技術研究所職員が熊本県庁 ( 熊本県災害対策本部 ) に到着 16:00

火山防災対策会議の充実と火山活動が活発化した際の協議会の枠組み等の活用について(報告)【参考資料】

200km 20 30km EDM GPS JERS-1 SAR

資料6 (気象庁提出資料)

日本海溝海底地震津波観測網の整備と緊急津波速報 ( 仮称 ) システムの現状と将来像 < 日本海溝海底地震津波観測網の整備 > 地震情報 津波情報 その他 ( 研究活動に必要な情報等 ) 海底観測網の整備及び活用の現状 陸域と比べ海域の観測点 ( 地震計 ) は少ない ( 陸上 : 1378 点海域

1 計画の目的 当施設は 箱根町地域防災計画に 活動火山対策特別措置法 ( 以下 活火山法 という ) 第 6 条に基づく 避難促進施設 として定められており 活火山法第 8 条に基づき本計画を定める 本計画は 当施設に勤務する者 ( 従業員 ) 施設の利用者 施設周辺にいる登山者 旅行者等の噴火時

資料1-4気象庁資料

ドローンを用いたほ場計測マニュアル (不陸(凹凸)編)

北海道開発局 北海道開発技術研究発表会 新技術セッション UAV 測量による土工管理システム 前田建設工業 ( 株 ) 松尾健二 1 目次 1. 背景 2.UAV 土工管理システム 3. 適用事例 4. 精度検証 作業量比較 5. まとめ 2

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2019 年1月3日熊本県熊本地方の地震の評価(平成31年2月12日公表)

目次 1 降雨時に土砂災害の危険性を知りたい 土砂災害危険度メッシュ図を見る 5 スネークライン図を見る 6 土砂災害危険度判定図を見る 7 雨量解析値を見る 8 土砂災害警戒情報の発表状況を見る 9 2 土砂災害のおそれが高い地域 ( 土砂災害危険箇所 ) を調べたい 土砂災害危険箇所情報を見る

11 月 25 日 10 時 11 分に 阿蘇火山博物館火口カメラで 噴火を確認し 現地調査では 12 時 00 分に灰白色の噴煙が火口縁上 500m まで上がっているのを確認しました 11 月 26 日以降は連続的に噴火が発生し 11 月 27 日には噴煙が火口縁上 1,500mまで上がるなど活発

本ワーキンググループにおけるこれまでの検討事項

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草 津 白 根 山

布 ) の提供を開始するとともに 国民に対し分かりやすい説明を行い普及に努めること 図った 複数地震の同時発生時においても緊急地震速報の精度を維持するための手法を導入するとともに 緊急地震速報の迅速化を進める 特に 日本海溝沿いで発生する地震については 緊急地震速報 ( 予報 ) の第 1 報を発表

先行的評価の対象とするユースケース 整理中. 災害対応に関するユースケース. 健康に関するユースケース. 移動に関するユースケース. 教育に関するユースケース. 小売 物流に関するユースケース 6. 製造 ( 提供した製品の保守を含む ) に関するユースケース 7. 農業に関するユースケース 8.

技術資料 JARI Research Journal OpenFOAM を用いた沿道大気質モデルの開発 Development of a Roadside Air Quality Model with OpenFOAM 木村真 *1 Shin KIMURA 伊藤晃佳 *2 Akiy

平成30年度予算案における火山防災対策関係予算の概要について


土砂災害防止法よくある質問と回答 土砂災害防止法 ( 正式名称 : 土砂災害警戒区域等における土砂災害防止対策の推進に関 する法律 ) について よくいただく質問をまとめたものです Ⅰ. 土砂災害防止法について Q1. 土砂災害は年間どれくらい発生しているのですか? A. 全国では 年間約 1,00

同様に急激な地殻変動により励起された構造性の地震と考える方が妥当であって 巨大地震が火山活動を活発化させた証拠と決めつけるのは短絡的である 巨大地震後に噴火が発生した西之島 硫黄島 阿蘇山や口永良部島は震源から 1000km 以上離れている 3.11 巨大地震が近場の火山ではなく 遠方の火山噴火を励

気象庁 札幌管区気象台 資料 -6 Sapporo Regional Headquarters Japan Meteorological Agency 平成 29 年度防災気象情報の改善 5 日先までの 警報級の可能性 について 危険度を色分けした時系列で分かりやすく提供 大雨警報 ( 浸水害 )

3 霧島山総合観測班の活動状況について 8 月 8 日から10 日にかけて 東京大学地震研究所の観測点の状況調査 及び8 月 26 日から31 日に噴出物調査を実施し これらの期間中に現地事務所を臨時に立ち上げた 9 月 6 日から8 日にかけての新燃岳北観測点の復旧については 気象庁本庁において現

資料 3 CARATS ロードマップ ( 全体 ) 凡例 施策の導入のための準備 ( この期間の後 運用開始が可能な状態となる ) 研究開発等 導入の意思決定を行う前に必要な活動 導入の意思決定 導入の意思決定 ( 分岐を伴う場合 ) 現時点ですでに運用中の施策 XXXXX XXXXX 現時点では明

土砂災害警戒情報って何? 土砂災害警戒情報とは 大雨警報が発表されている状況でさらに土砂災害の危険性が高まったときに, 市町村長が避難勧告等を発令する際の判断や住民の方々が自主避難をする際の参考となるよう, 宮城県と仙台管区気象台が共同で発表する防災情報です 気象庁 HP より :

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2015 次世代社会インフラ用ロボット開発 導入 土砂崩落災害 時点 No.1 用地上 / 空中複合型ロボットトシステム -2 1 発災直後 : 自律飛行ヘリで災害現場全体の情報収集 : 映像 リアルタイムで提供 2D モザイキングで広域状況地図生成 ( ニアリアルタイム ) : 画

平成19年度・地球工学研究所の知的財産に関する報告会 - 資料集

鶴見 伽藍岳 九州の活火山 福江火山群 雲仙岳 阿蘇 阿蘇山 由布岳九重山 韓国 ロシア 日本海 太平洋 世界に約 1200 活火山日本に110 活火山九州に17 活火山 諏訪瀬之島 噴火警戒レベル 2 ( 火口周辺規制 ) 噴火警戒レベル 3 ( 入山規制 ) 薩摩硫黄島 口之島中之島 住吉 米丸

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年間の火山活動

3 航空機動態情報の管制機関における活用 (EN-12, OI-27 関連 ) ~ 航空機動態情報の把握による監視能力の向上 ~ 2 気象予測の高度化等 (EN-5,6,13 関連 ) ~ 気象予測の高度化による高精度な時間管理の実現 ~ 4SBAS 性能の検討 (EN-7 関連 ) 5GBAS を

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害を整理する. 次に, 噴火頻度と噴火による被害を火山に隣接する市町村の火山噴火の経験としてとらえて, 火山噴火の経験と地域防災計画の公表状況との関係を把握する. 続いて, 火山噴火の経験が地域防災計画における火山災害対策の位置づけに与える影響を検討する. 続いて, 火山噴火の経験が火山災害対策の記

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【集約版】国土地理院の最近の取組

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資料1 草津白根火山・本白根山1月23日噴火(東京工業大学草津白根火山観測所資料)

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新たな宇宙状況監視 (SSA) システム構築に向けた事前調査平成 26 年度予算案額 11 百万円 ( 新規 ) 文部科学省研究開発局宇宙開発利用課 事業概要 目的 必要性 事業イメージ 具体例 スペースデブリの増加が世界的な課題として認識される中 宇宙状況監視 ( SSA : Space Situ

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風力発電インデックスの算出方法について 1. 風力発電インデックスについて風力発電インデックスは 気象庁 GPV(RSM) 1 局地気象モデル 2 (ANEMOS:LAWEPS-1 次領域モデル ) マスコンモデル 3 により 1km メッシュの地上高 70m における 24 時間の毎時風速を予測し

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1. 研究背景 目的 2. 使用機器 3. 橋梁点検システム 4. 選定橋梁 5. 安全対策 橋梁点検フロー 6. 計測結果 計測条件 7. まとめ - 2 -

Transcription:

資料 2-3-3 次世代火山研究 人材育成総合プロジェクト 総合協議会 ( 第 2 回 ) H29.6.19 課題 D: 火山災害対策技術の開発事業責任機関 : 国立研究開発法人防災科学技術研究所 D1: 無人機 ( ドローン等 ) による火山災害のリアルタイム把握手法の開発アジア航測株式会社 D2: リアルタイムの火山灰ハザード評価手法の開発京都大学防災研究所 D3: 火山災害対策のための情報ツールの開発防災科学技術研究所 1

課題 D サブテーマ間, 及び他課題 (A, B, C) との連携 課題 D1 無人機 ( ドローン ) による火山災害のリアルタイム把握手法の開発 降灰予測に資する画像データ 課題 D2 リアルタイム火山灰ハザード評価手法の開発 課題 B 先端的な火山観測技術の開発 課題 C 火山噴火の予測技術の開発 フィードバック リアルタイム画像データ 地形情報 フィードバック リアルタイム降灰情報 降灰予測情報風の情報 フィードバック 観測データ フィードバック 予測データ タも含む ), 事象系統樹システム等 静穏 課題 A 各種観測データの一元化 観測網から得られる多項目のリアルタイムデー 活発 題, サブテーマから出てくるデータや, 既存の 切迫 火山観測データ一元化共有システム ( 他の課 山頂噴火期 山腹噴火期 課題 A 各種観測データの一元化 活動終息期 活動終息期 課題 D3 火山災害対策のための情報ツール ( 各種コンテンツ ) の開発 避難 救助支援コンテンツ課題 D1 で得られるリアルタイム画像データ等をインプットとし, 噴火状況を把握し避難 救助に役立つ情報を出力する. 降灰被害予測コンテンツ課題 D2 で得られる降灰情報等をインプットとし, 都市部における降灰リスク評価に基づいた被害予測情報を出力する. ( ハザード発生時 ) ( 平時 ) 全ての課題へのフィードバック 周知啓発 教育用コンテンツ自治体防災担当者に対するアウトリーチ活動で, 教材として利用されるコンテンツ. 避難 救助支援情報の提供 降灰被害予測情報の提供 アウトリーチ活動 各種観測, 予測データを可視化した情報及び, リスク情報 フィードバック 火山周辺の自治体 火山専門家 2

課題 D1: 無人機 ( ドローン等 ) による火山災害のリアルタイム把握手法の開発 < 平成 28 年度の成果 > 1. 課題の再設定 1 2 3 遠隔調査の実現 : 噴火時の火口近傍における時間変化把握 迅速性の実現 : データ取得 ~ 解析判断の時間短縮 火口近傍調査の自動化の実現 : 火口近傍の状況変化をリアルタイムで取得 提供 2. 現状で火山を対象に UAV で実施されている内容調査 1. これまでの噴火の対応事例から状況把握のタイミングを整理 2. UAV に置き換えることで 迅速 安全に変わる部分を把握 1. 状況把握のための画像取得 解析のために 2. そのときどこを目標にすればよいか ( 範囲 高度 解像度 ) 3. そのときどこまで入れるか 4. そのとき考えられる支障事項は何か 3. 阿蘇山山頂部で平成 28 年 10 月噴火後の状況把握を実施 3

D1 8-10 年 火口近傍調査の自動化の実現 ( データ取得 ~ 状況把握 ) 噴火時に火口近傍へ無人機投入し データ取得数分内に 自動で 噴石 溶岩流等の特徴や経時変化状況を提供 データ取得 重要エリアの自動認識 解析結果の送信 5-7 年 データ取得 ~ 解析判断の時間短縮 ( 遠隔操作の効率化, 解析 判断のルーチン化 ) 伊豆大島等での実証試験 噴火時に火口近傍へ無人機を投入し 搭載した各種センサでデータ取得 数時間内に 半自動で 噴石 溶岩流等の特徴や経時変化状況を提供 1-4 年 基礎技術開発 ドローンによる効率的データ取得手法 段階的データ取得による高精度化 地形変化, 現在状況の短時間可視化 各種センサの融合 判読技術の高度化 伊豆大島等での実証試験 噴火時に火口近傍へ無人機を投入し 段階的に解像度と観測範囲を変える データ取得後 24 時間内に技術者から 噴石 溶岩流等の特徴や経時変化状況を提供 写真測量 LiDAR 技術の高度化 伊豆大島等での実証試験 4

D1 平常時 準備 計画立案 想定される無人機による段階別状況把握内容 異常現象地震 地熱 噴気増加など 対策準備 監視機器設置判断 異常拡大微動 火映 地殻変動など 噴火降灰 火砕流 溶岩流など 防災対応として状況把握の目的とタイミング 直前予測 HM 修正 計画見直し 除雪, 除石判断 ハード対策判断 現象 方向 速度 温度 粒度 マグマ組成 ガス組成 専門家の要望 自治体 住民要望 HM 修正 噴火後降雨による土石流など 砂防堰堤等の防災施設の状況 土砂移動 阿蘇中岳付近の撮影 2016 年 12 月無人機による撮影 無人機の垂直写真 ( 画像解像度 1cm) 対地高度 300mで700 枚取得 10cm 間隔の赤色立体地図 オルソ地図作成 クレーターサイズ 分布 克服すべき課題 バッテリー継続時間, 飛行距離, 立入 飛行規制, 許諾手続 今後の展開 データ取得からモデル作成判読までの時間短縮, 解像度向上には, 飛行高度を下げコースを増やす必要 飛行時間と処理時間増加, 被災リスクの課題克服 地形変化量の算出降灰泥流分布 2017/6/19 5

平成 29 年度計画 (D1) 伊豆大島火山での実証実験 + 阿蘇火山の繰り返し観測 大島空港の周辺空域 ( 左は管制圏等の区域 ) 大島町は協力的 火山防災協議会に了解を取り, 今夏実施予定 市販の飛行支援プログラムなどを確認して, 三原山の上は飛べることを確認 他の火山でも噴火したらすぐ飛ばす予定 2017/6/19 6

課題 D2: リアルタイムの火山灰ハザード評価手法の開発 < 平成 28 年度の成果 > 1. プロジェクトの総合推進 2. リモートセンシングによる火山灰放出量の即時把握技術開発 3. 火山拡散予測の高速度化技術開発 4. 火山拡散予測の高精度化技術開発 2011 噴火 阿蘇火山 : MP レーダー設置は 2017 年 7 月以降 1955- 噴火活動継続中 2013 噴火 2014-15 噴火 6 台の小型 X バンド MP レーダーを霧島山, 桜島, 薩摩硫黄島, 口永良部島, 諏訪之瀬島に設置準備 ( 阿蘇山は火山研被災で中止 ) 2000- 噴火活動頻繁架台まで設置 2017/6/19. 電力, 7 京都大学防災研究所回線の設置

D2 マルチパラメータ火山灰観測網の構築 通常火山灰の検出 H28 H29 H29 X バンド MP レーダ ドローンによる浮遊火山灰濃度その場測定 希薄火山灰の検出 グランドトゥルース観測量を火山灰量へ ライダー H28 GNSS(L バンド ) 稠密観測 高濃度火山灰の検出 H28 H29 H28 H29 ディスドロメータによる地上観測 2017/6/19 8

噴煙高度 (m) D2 噴煙高度と噴出率の関係 WRF-Chem により計算された降灰分布 10000 噴煙高度 1/4 乗に比例 1/3 乗に比例 2016/7/26 2013/8/18 2012/7/24 実地形 1000 標高ゼロの平坦地形 100 0.1 1 10 100 噴出率 (m 3 /s) 噴出率は地盤変動からの見積もり 1/4 乗に上限がある 上限より低い原因を考えておけば実用化できる 噴煙高度が 3 km, 4 km, 5 km の場合に計算された降灰量 赤丸は降灰が観測された地点 ( 気象庁 ) 山を越えると下向きの鉛直方向の影響がある 計算上重要 9

29 年度の計画 (D2) リモートセンシングによる火山灰放出量の即時把握技術開発 XバンドMPレーダーの観測開始 ディスドロメータを用いた地上降灰観測 GNSS 観測点増強 ライダー観測 ドローン ( 粉塵計 ) 観測 火山拡散予測の高速度化技術開発 D3 ディスドロメータ計 10 12 台 噴火を取りこぼさないようにした降灰量のリアルタイムモニタリングが可能に 地盤変動及び火山性微動振幅から噴出率推定高精度化 噴煙柱シミュレーションによる噴出率毎の高度などのデータベース作成 映像からシミュレーションの妥当性を検討 火山拡散予測の高精度化技術開発 火山近傍での大気中の風向 風速観測 複雑火山地形における火山体周辺の風の場との照合 PUFFの改良 ( 噴出率の時間変化 ) と地上観測との照合 降灰の可能性が最も高い大隅半島側の GNSS 観測の強化 10

課題 D3: 火山災害対策のための情報ツールの開発 < 平成 28 年度成果 > 1. 過去の火山災害に関する文献調査 情報収集を行った 2. 降下火山灰に関する文献調査 情報収集を行った 3. 常時観測火山におけるハザードマップのデジタル化を行った 4. 自治体を対象とした火山対策の現状調査を行った 5. 都市部の施設に対する降灰影響評価実験の実験計画を作成した 日本国内の常時観測火山の内 10 火山 ( 十勝岳 有珠山 那須岳 浅間山 富士山 伊豆大島 御嶽山 阿蘇山 霧島山 桜島 ) を選定し ハザードマップ上の情報をデジタイズし シェープファイル形式にすることで GIS 等で直接利用できる形にした 11

D3 自治体を対象とした火山対策の現状調査 自治体が取り組んでいる火山対策の現状を理解することを目的とし 地域防災計画等資料の収集 及び複数の自治体 ( 富士山周辺 5 市町村 大分県別府市 ) を対象としたヒアリング調査を実施した ( 左 ) 富士山周辺 5 市町村を対象としたグループヒアリングの様子 ( 右 ) 別府市で行われたヒアリング調査の様子 都市部の施設に対する降灰影響評価実験の実験計画作成 都市部の施設 ( 病院 官庁等 ) に対する降灰による影響を評価するための降灰実験を 平成 29 年度以降に行う 本年度は本実験を行うために必要な実験機器や実験環境について検討し 実験計画を作成した 8m 5m 写真. 実験場 ( 大林組東京機械工場の敷地内に設置されている屋外仮設テントハウス ) 30 m 12

平成 29 年度研究計画 (D3) 1 常時観測火山におけるハザードマップのデジタル化を行う 2 過去の火山災害と降灰についての文献調査結果の分析を行う 3 自治体を対象とした火山対策の現状調査と結果の比較 分析を行う 4 都市部の施設に対する降灰影響評価実験を行う 5 登山者動向把握実験への参加 分担 6 サブテーマ間の連携 13

まとめ課題 D: 今年度計画と連携 5/25 に本年度初回打ち合わせを実施 D1: 実証実験を伊豆大島火山で行い データ取得 解析手法の標準化を進める また 発災時観測に必要手続きの課題を整理する D2: リモセンによる火山灰放出量の即時把握技術開発 火山灰拡散予測の高速度化 高精度化に関する技術開発を進める D3: 収集情報やヒアリング調査結果を整理し 降灰影響評価実験 登山者動向把握実験を通して 情報ツール開発を進める 連携 D1,D2の成果をD3の情報ツールを通して提供する方策を考える (A 基盤 ) まずはD2の観測成果( レーダ, ディスドロメータ ) をD3を通して公開 D3から分かりやすい必要な情報を見せられる環境を考える C3との連携 全国降灰確率マップの試作を検討 14