200km 20 30km EDM GPS JERS-1 SAR

Size: px
Start display at page:

Download "200km 20 30km EDM GPS JERS-1 SAR"

Transcription

1 SAR SAR Monitoring of Crustal Movements in the Middle Kyushu Using Interferometric SAR ; Measurements of Volcanic Deformations and Ground Subsidence Shigeki Kobayashi Department of Space and Earth Information Technology, School of Engineering, Kyushu Tokai University shigeki@ktmail.ktokai-u.ac.jp

2 200km 20 30km EDM GPS JERS-1 SAR SAR SAR SAR SAR RADARSAT, ENVISAT RADARSAT, ENVISAT RADARSAT, ENVISAT RADARSAT, ENVISAT C SAR SAR SAR SAR SAR SAR SAR SAR C JERS JERS JERS JERS-1 RADARSAT RADARSAT RADARSAT RADARSAT ENVISAT ENVISAT ENVISAT ENVISAT

3 九州中北部の活火山ー天草上空から阿蘇を望むー 別府 - 島原地溝と境界断層 1990 年 11 月 ~95 年雲仙普賢岳の噴火 1995 年 10 月 ~ くじゅう連山 星生山の噴火 1993,94-95~03,04 阿蘇中岳の活動 1997 年 3,5 月鹿児島県北西部地震日奈久断層周辺の群発地震 ( 熊本県内では地殻浅部の地震が多い ) ( 国土地理院 250m メッシュ DEM より作成 )

4 光学センサ衛星がとらえた雲仙普賢岳の噴火活動 ここでは植物の分布域が赤くなるように表示してある ( フォールスカラー表示 ) LANDSAT 衛星のバンド 4 は植物からの反射をとらえる 普賢岳の噴火活動 1990 年 11 月 : 水蒸気噴火 91 年 5 月 : 最初の溶岩ドームが出現し火砕流が発生 (92 年に最も活動 ) 土石流も発生 (93 年に最大 ) 95 年 2 月 : 最後の火砕流

5 雲仙普賢岳周辺の変動 (JERS /7/ /12/01) -6cm Near +6cm Far マグマの搾り出しに伴う火口周辺の収縮変動と厚く堆積した火砕流の圧密

6 くじゅう連山 星生山の活動 1995 年 10 月 11 日 星生山の北東側斜面で水蒸気噴火 東西方向約 300m の噴火口列 95 年 12 月 20 日頃の火山灰中に新鮮な火山ガラス ( マグマ関与の可能性 )( 中田他 1996) 1995 年 10 月 17 日中坊氏撮影

7 EDM による縮みの観測 ( 京都大学 ) 1995 年 10 月 ~2000 年 10 月まで ( 京都大学 ) ( 斎藤他 2003) GPS,EDM から推定される収縮源は 硫黄山噴気地帯 ( 星生山の北約 500m) の地下 m 体積減少率は一定 西北西に 140m の移動 (95 年 10 月 ~2001 年 11 月 ) 水蒸気の放出と熱水対流系上部の収縮による地殻収縮の可能性 ( 齋藤他 2003)

8 くじゅう連山 星生山の変動 (JERS-1 干渉 SAR) JERS-1 95/9/20-95/11/3 0.3 年で星生山 + 約 10cm ( 視線距離変動量 ) JERS-1 95/11/3-96/3/14

9 JERS-1 93/9/2-97/1/16( くじゅう連山周辺拡大図 ) 視線距離の伸び星生山 + 約 15cm 八丁原 + 約 7cm

10 JERS-1 96/4/27-98/9/ 年で星生山 +18cm 八丁原 +8cm

11 JERS-1(1992 年 2 月 ~1998 年 10 月 ) 干渉 SAR による結果 (1) くじゅう連山周辺 A: cm/ cm/ cm/ cm/ 1cm/ cm/ m 3 / m m GPS GPS B 5km km cm cm 12 12cm cm

12 阿蘇山の活動 1993 年 1 月ストロンボリ式噴火 1995 年 3 月小噴火 中央火口丘の南西側 ( 草千里 地獄 湯之谷 ) に広域的な沈降領域 ( 京都大学の水準測量 : 年 ) 1998 年以降 中岳第一火口の南側火口壁で赤熱現象 噴湯現象の発生 地震 孤立型微動の活発化 2003 年 7 月 10 日に湯溜まりから土砂噴出 (94 年 9 月 29 日以来の降灰 ) 噴出量 130 トン ( 渡辺他 2003) ) 湯溜まりの減少続く 2004 年 1 月 14 日大規模な土砂噴出 気象庁 (2004) 2001 年 8 月中坊氏撮影

13 阿蘇山 JERS-1 93/9/2-97/1/16-5.8cm Near cm Far

14 (2) 阿蘇山周辺 93 年 1 月の噴火に伴う編著な変動は認められない 93 年 9 月 -97 年 1 月 : 阿蘇谷 平野部の地盤沈下? 河川の護岸工事に伴う影響?) 噴火準備期間に継続的で 広範な山体変動は認めにくい ( 地殻変動が火口周辺に局在?) 地震 電磁気 重力変動などのほかの手法にも注目すべき 問題点阿蘇山周辺は 多雨 濃霧地帯外輪山のカルデラ壁の比高 ( 数 100m) 特異な気象現象気象データのチェックが必要 地形を考慮した気象のシミュレーションも

15 大気遅延の影響 JERS-1 95/11/3 96/3/14 山岳波の原因は 95/11/3 にある

16 ALOS 打ち上げまでに進める課題 防災に役立つ InSAR: 阿蘇中岳の近い将来の噴火への対策 C バンド HH 偏波の干渉 SAR 1 RADARSAT(2002 年 3~5 月 阿蘇 熊本平野の新規観測 ) HH 偏波 FINE F2F モード入射角 41 度 地盤沈下の検出には有利な C バンド 2 ENVISAT (2004 年 5 月以降 くじゅう 阿蘇 熊本平野の新規観測 ) HH 偏波 Image Mode IS4 入射角 33 度

17 RADARSAT (2002/5/3-5/27, Bperp=168.8m) A 強度画像 熊本平野 市街地 (A) の地盤隆起 大気遅延の広域的な影響? Near 差分干渉画像 Far cm

18 C B 内牧 宮地 D E 草千里 中岳 cm 阿蘇谷 平野内 水田地帯(B,C)の僅かな地盤隆起 の僅かな地盤隆起 阿蘇谷 平野内 水田地帯 山麓(扇状地 山麓 扇状地) 火砕流堆積地 扇状地 火砕流堆積地(D)の隆起 火砕流堆積地 の隆起 草千里西域(E)の広域的な隆起 草千里西域 の広域的な隆起 Dと とEの対は大気の影響である可能性も の対は大気の影響である可能性も

19 RADARSAT による阿蘇山周辺の観測結果 2002 年 3-5 月 ( 野焼き 芽吹きによる植生変化の激しい時期 ) に連続 4 回新規観測 ( 回帰周期 24 日 ) C バンド干渉 SAR の実用性を評価した 1 軌道制御 : Bperp のばらつき 170~840m 2 干渉性 : HH 偏波に限る (VV は干渉しにくい ) 3/16-4/9 ペアでは 細かく複雑な位相パターン 野焼き直後の植生変化 or 水蒸気の影響 3 地表面変動の検出 (5/3-5/27 ペア ) 熊本平野 市街地に僅かな地盤隆起 阿蘇谷 平野 (2 ヶ所 ) に僅かな地盤隆起 稲作のために 河川水をくみ上げて水田に流すために地盤が膨張? 中央火口丘北側山麓 火砕流堆積地に隆起 春先の地下水位上昇との関連? 草千里西域の広域沈降 水蒸気の影響も考えられる

火山活動解説資料平成 31 年 4 月 19 日 19 時 40 分発表 阿蘇山の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベル2( 火口周辺規制 ) が継続 > 中岳第一火口では 16 日にごく小規模な噴火が発生しました その後 本日 (19 日 )08 時 24

火山活動解説資料平成 31 年 4 月 19 日 19 時 40 分発表 阿蘇山の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベル2( 火口周辺規制 ) が継続 > 中岳第一火口では 16 日にごく小規模な噴火が発生しました その後 本日 (19 日 )08 時 24 の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベル2( 火口周辺規制 ) が継続 > 中岳第一火口では 16 日にごく小規模な噴火が発生しました その後 本日 (19 日 )08 時 24 分に再びごく小規模な噴火が発生し 噴煙は火口縁上 500mまで上がりました 本日 九州地方整備局の協力により実施した上空からの観測では 中岳第一火口から白色の噴煙が上がっているのを確認しましたが

More information

火山ガスの状況 ( 図 8-5 図 9-4) 10 月 2 日 9 日 17 日 18 日 23 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の 1 日あ たりの放出量は 500~1,700 トン (9 月 :90~1,400 トン ) と 概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の状況

火山ガスの状況 ( 図 8-5 図 9-4) 10 月 2 日 9 日 17 日 18 日 23 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の 1 日あ たりの放出量は 500~1,700 トン (9 月 :90~1,400 トン ) と 概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の状況 の火山活動解説資料 ( 平成 30 年 10 月 ) 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター 1) 2) 火山性地震及び孤立型微動は多い状態で経過し 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の放出量は 概ねやや多い状態で経過しました その他の観測データに火山活動の高まりは認められませんでした 火口内では土砂や火山灰が噴出する可能性があります また 火口付近では火山ガスに注意してください 噴火予報 ( 噴火警戒レベル1

More information

火山活動解説資料平成 31 年 4 月 14 日 17 時 50 分発表 阿蘇山の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベルを1( 活火山であることに留意 ) から2( 火口周辺規制 ) に引上げ> 阿蘇山では 火山性微動の振幅が 3 月 15 日以降 小さい状態

火山活動解説資料平成 31 年 4 月 14 日 17 時 50 分発表 阿蘇山の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベルを1( 活火山であることに留意 ) から2( 火口周辺規制 ) に引上げ> 阿蘇山では 火山性微動の振幅が 3 月 15 日以降 小さい状態 の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベルを1( 活火山であることに留意 ) から2( 火口周辺規制 ) に引上げ> では 火山性微動の振幅が 3 月 15 日以降 小さい状態で経過していましたが 本日 (14 日 ) 未明から次第に大きくなり 13 時 30 分頃からやや大きい状態で経過しています 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の放出量は 12 日には1 日あたり3,600トンと非常に多い状態となり

More information

火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 1 日 6 日 8 日 14 日 20 日 22 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は700~1,800 トン (10 月 :500~1,70 トン ) と増減しながら 概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の

火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 1 日 6 日 8 日 14 日 20 日 22 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は700~1,800 トン (10 月 :500~1,70 トン ) と増減しながら 概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の の火山活動解説資料 ( 平成 30 年 11 月 ) 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター 1) 火山性地震は多い状態 孤立型微動は概ね多い状態で経過しました 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の 2) 放出量は 増減を繰り返し 概ねやや多い状態で経過しました その他の観測データに火山活動の高まりは認められませんでした 火口内では土砂や火山灰が噴出する可能性があります また 火口付近では火山ガスに注意してください

More information

火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 12 日 18 日 25 日 27 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は 900~1,600 トン (11 月 :700~1,800 トン ) と 増減を繰り返しながら概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の状

火山ガスの状況( 図 8-5 図 9-4) 12 日 18 日 25 日 27 日に実施した現地調査では 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) の1 日あたりの放出量は 900~1,600 トン (11 月 :700~1,800 トン ) と 増減を繰り返しながら概ねやや多い状態で経過しました 地殻変動の状 の火山活動解説資料 ( 平成 30 年 12 月 ) 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター 1) 火山性地震は多い状態 孤立型微動は概ねやや多い状態で経過しました 火山ガス ( 二酸化硫黄 ) 2) の放出量は 増減を繰り返しながら概ねやや多い状態で経過しました その他の観測データに火山活動の高まりは認められませんでした 火口内では土砂や火山灰が噴出する可能性があります また 火口付近では火山ガスに注意してください

More information

地震や微動の発生状況( 図 5-23 図 6-2~4 図 7 表 1~4) 火山性微動の振幅は 3 月にやや大きな状態となる期間もありましたが その他の月は概ね小さな状態で経過しました 火山性地震は 1 月から2 月にかけてやや少ない状態で経過しましたが 3 月以降は概ね多い状態で経過しました 火山

地震や微動の発生状況( 図 5-23 図 6-2~4 図 7 表 1~4) 火山性微動の振幅は 3 月にやや大きな状態となる期間もありましたが その他の月は概ね小さな状態で経過しました 火山性地震は 1 月から2 月にかけてやや少ない状態で経過しましたが 3 月以降は概ね多い状態で経過しました 火山 平成 29 年 (2017 年 ) のの火山活動 福岡管区気象台 地域火山監視 警報センター 2016 年 10 月 8 日の噴火の後 噴火は発生していません 火山性微動の振幅は 3 月にやや大きな状態となる期間もありましたが その他の 月は概ね小さな状態で経過しました 傾斜計 1) では 火山活動に伴う特段の変化は認められませんでした また GNS 2) 連続観測では 2016 年 7 月頃から認められていた

More information

Microsoft Word - kirishima-sinmoe11.doc

Microsoft Word - kirishima-sinmoe11.doc 2 ALOS/ だいちから観測された霧島山新燃岳噴火 -2 では 陸域観測技術衛星 だいち を使い, 霧島新燃岳の噴火前後における衛星画像判読および SAR 干渉解析などを行った. 主な解析結果は次の通り. SAR 強度画像による判読 ( 図 1 および 2) PALSAR は雲や噴煙を透過することができる. 緊急観測が行われた 2011 年 1 月 27 日以降について判読した. その結果, 火口内に蓄積されていた溶岩は

More information

Microsoft Word - 503_11m03an6.doc

Microsoft Word - 503_11m03an6.doc の 福岡管区気象台火山監視 情報センター 2011 年 3 月 11 日に発生した 東北地方太平洋沖地震 以降 火口北西側 10km 付近を震源とする地震が一時的に増加しましたが その後減少しています 火山活動に特段の変化はなく 火口周辺に影響を及ぼす噴火の兆候は認められませんが 火口内では土砂や火山灰の噴出する可能性があります また 火口付近では火山ガスに対する注意が必要です 平成 19 年 12

More information

2019 年1月3日熊本県熊本地方の地震の評価(平成31年2月12日公表)

2019 年1月3日熊本県熊本地方の地震の評価(平成31年2月12日公表) 平成 3 年 月 日地震調査研究推進本部地震調査委員会 9 年 月 3 日熊本県熊本地方の地震の評価 月 3 日 8 時 分に熊本県熊本地方の深さ約 km でマグニチュード (M)5. の地震が発生した この地震により熊本地方の震央近傍で最大震度 6 弱を観測した その後 北西 - 南東方向に延びる約 5 kmの領域で地震活動が減衰しつつも継続している 月 日までに発生した最大の地震は 月 6 日に深さ約

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 平成 29 年技術成果報告会 交通インフラ施行 維持管理支援サービス化に向けた取り組み 研究開発部社会インフラグループ グループリーダー 古田竜一 furuta_ryoichi@restec.or.jp All rights reserved RESTEC 2017 内容 1 背景 目的 2 取り組み概要 交通インフラを中心にリモートセンシング技術の導入検討を支援 3 コア技術の開発 地表面変位計測

More information

降灰の状況( 図 6 図 8) 8 日実施した現地調査及び電話による聞き取り調査では 15 時現在で熊本県 大分県 愛媛県 香川県で降灰を確認しました 火口から北東約 6km にある阿蘇警察署で約 3cm 積もるなど の北東側で多量の降灰となっています 噴煙の状況( 図 7) 中岳第一火口では 8

降灰の状況( 図 6 図 8) 8 日実施した現地調査及び電話による聞き取り調査では 15 時現在で熊本県 大分県 愛媛県 香川県で降灰を確認しました 火口から北東約 6km にある阿蘇警察署で約 3cm 積もるなど の北東側で多量の降灰となっています 噴煙の状況( 図 7) 中岳第一火口では 8 の火山活動解説資料 福岡管区気象台地域火山監視 警報センター < 噴火警戒レベル3( 入山規制 ) が継続 > 中岳第一火口では 本日 (8 日 )01 時 46 分に爆発的噴火 1) が発生しました 8 日午前 気象庁機動調査班 (JMA-MOT) が九州地方整備局の協力により実施した上空からの観測によると 中岳第一火口の南東側 1.2km で 赤外熱映像装置 2) により大きな噴石と思われる温度の高い箇所が認められました

More information

Title 1-10 ALOS/PALSAR によって観測された, アリューシャン列島 オクモク火山における2008 年噴火 ( セッション1: 地震 火山 ) Author(s) 宮城, 洋介 Citation SAR 研究の新時代に向けて (2013) Issue Date UR

Title 1-10 ALOS/PALSAR によって観測された, アリューシャン列島 オクモク火山における2008 年噴火 ( セッション1: 地震 火山 ) Author(s) 宮城, 洋介 Citation SAR 研究の新時代に向けて (2013) Issue Date UR Title 1-10 ALOS/PALSAR によって観測された, アリューシャン列島 オクモク火山における2008 年噴火 ( セッション1: 地震 火山 ) Author(s) 宮城, 洋介 Citation SAR 研究の新時代に向けて (2013) Issue Date 2013-02 URL http://hdl.handle.net/2433/173608 Right Type Presentation

More information

地震や微動の発生状況( 図 8-2~4 図 9-23 図 10~11 表 1~4) 火山性地震は 3 月から5 月にかけて一時的に減少した期間もありましたが 概ね多い状態で経過しました 火山性地震の震源は 主に中岳第一火口付近のごく浅い所から深さ0km に分布しました 孤立型微動は 3 月以降増加し

地震や微動の発生状況( 図 8-2~4 図 9-23 図 10~11 表 1~4) 火山性地震は 3 月から5 月にかけて一時的に減少した期間もありましたが 概ね多い状態で経過しました 火山性地震の震源は 主に中岳第一火口付近のごく浅い所から深さ0km に分布しました 孤立型微動は 3 月以降増加し 平成 30 年 (2018 年 ) のの火山活動 福岡管区気象台 地域火山監視 警報センター 火山性地震は 3 月から 5 月にかけて一時的に減少した期間もありましたが 概ね 多い状態で経過しました 孤立型微動 1) は 3 月以降増加し 4 月下旬から 6 月上 旬にかけて一時的に減少した期間もありましたが 概ね多い状態で経過しました 火山性微動の振幅は 概ね小さい状態で経過しました 火山ガス (

More information

Print

Print 位置 〇長崎県 雲仙市 南島原市 〇面積 :467.39 km2 平成 29 年全国都道府県市区町村別面積調により関係市の面積を合計 〇関係市町村 : 島原市 〇事務局 : 島原半島ジオパーク協議会 http://www.unzengeopark.jp/ 地図と空中写真から眺める 島原半島ユネスコ世界ジオパークは 九州西部長崎県の島原半島に位置します 半島の北側から東側を有明海 島原湾に 西側を橘湾に囲まれ

More information

<4D F736F F D2091E F195AC89CE975C926D D89EF5F97B089A99387>

<4D F736F F D2091E F195AC89CE975C926D D89EF5F97B089A99387> 141 15' 141 18' 141 21' 141 24' 24 51' 24 51' 24 48' IJ T 24 48' IJ M IJ E IJ S 24 45' 24 45' 141 15' 141 18' 141 21' 141 24' 硫黄島の地震活動 (28/8/1~29/1/28) N 24.8 IJM IJT IJE 24.8 24.75 IJS NIED MOD 24.75

More information

(3) 爆発的噴火の基準上述の噴火の区分とは別に 爆発的噴火 という呼称を使うことがある 阿蘇山における爆発的噴火とは 爆発地震があり 古坊中 ( 火口から約 1km) の観測点で 30Pa 以上の空振 もしくは仙酔峡 ( 火口から約 2km) の観測点で 20Pa 以上の空振を伴うものとしている

(3) 爆発的噴火の基準上述の噴火の区分とは別に 爆発的噴火 という呼称を使うことがある 阿蘇山における爆発的噴火とは 爆発地震があり 古坊中 ( 火口から約 1km) の観測点で 30Pa 以上の空振 もしくは仙酔峡 ( 火口から約 2km) の観測点で 20Pa 以上の空振を伴うものとしている 平成 19 年 12 月 1 日運用開始 平成 30 年 4 月 23 日現在 気象庁 阿蘇山の噴火警戒レベル判定基準とその解説 1. 想定する噴火の規模 様式と現象 (1) 噴火場所 1 中岳火口 阿蘇山の有史以来の噴火の大部分は中岳火口で発生している 阿蘇山で近代的な火山観測 が開始された 1931 年頃は 第 1 第 2 第 4 火口が噴火をしており 1929 年までは第 4 火口 が活発であったとされるが

More information

4-2 伊豆地方の地殻変動

4-2 伊豆地方の地殻変動 4-2 伊豆地方の地殻変動 Crustal Movements in the Izu penimsula and its Visinity 国土地理院 Geographical Survey Institute 第 1~12 図は 伊豆半島およびその周辺における水準測量結果である 1998 年以前は伊東付近が継続的に隆起していたが 1998 年以降はその隆起がほぼ止まっていた 最近 2002 年 5

More information

Microsoft PowerPoint - Lecture 7.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint - Lecture 7.ppt [互換モード] 防災工学 第 7 回 2018.11.19 千葉大学工学部都市環境システム学科山崎文雄 http://ares.tu.chiba-u.jp/ yamazaki@tu.chiba-u.ac.jp 1 講義予定 (1) 2018 年 10 月 2 日 ( 月 ) 世界の自然災害と防災 (2) 2018 年 10 月 15 日 ( 月 ) 地震の発生機構 ( 劉ウェン代講 ) (3) 2018 年 10

More information

68 国土地理院時報 2016 No だいち 2 号による緊急観測だいち 2 号は, だいちの後継機として 2014 年 8 月から定常的な観測を開始し,2014 年 11 月からデータの定常配布が始まった. だいち 2 号の主な性能は表 -1 のとおりである. 表 -1 だいち 2

68 国土地理院時報 2016 No だいち 2 号による緊急観測だいち 2 号は, だいちの後継機として 2014 年 8 月から定常的な観測を開始し,2014 年 11 月からデータの定常配布が始まった. だいち 2 号の主な性能は表 -1 のとおりである. 表 -1 だいち 2 だいち 2 号 SAR 干渉解析によって検出された箱根山 大涌谷内の地表変動 67 だいち 2 号 SAR 干渉解析によって検出された箱根山 大涌谷内の地表変動 Ground surface deformation at Owakudani on Hakone Volcano detected with InSAR using ALOS-2 data 測地部山田晋也 三浦優司 山中雅之 仲井博之 和田弘人

More information

むしろ画期的だったのは 火山学者の提言に 行政が初めて耳を傾けたことでした そう言い切る理由は インドネシアにおいて 10 年以上も前の 1988 年に予知に成功しているからである インドネシアのバンダ アピ火山では 噴火の前日に約 5,000 人の全住民を島外避難させている 日本で博士を取得した担

むしろ画期的だったのは 火山学者の提言に 行政が初めて耳を傾けたことでした そう言い切る理由は インドネシアにおいて 10 年以上も前の 1988 年に予知に成功しているからである インドネシアのバンダ アピ火山では 噴火の前日に約 5,000 人の全住民を島外避難させている 日本で博士を取得した担 連続講演会 東京で学ぶ京大の知 シリーズ 17 変動する社会と激変する自然災害第 3 回 火山活動の予測 できて当然の火山 ハードルの高い火山 京都大学が東京 品川の 京都大学東京オフィス で開く連続講演会 東京で学ぶ京大の知 のシリーズ 17 変動する社会と激変する自然災害 3 月 19 日の第 3 回講演では 理学研究科の鍵山恒臣教授が 火山活動の予測 できて当然の火山 ハードルの高い火山 と題して

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 干渉 SAR によるフィリピンでの断層クリープ観測 Observation of Creep on the Fault in the Philippines by InSAR 大村誠 ( 高知女子大学 ) 出口知敬 (( 財 ) 資源 環境観測解析センター ) 衣笠善博 ( 東京工業大学大学院 ) Makoto Omura (Kochi Women s Univ., Japan), Tomonori

More information

【集約版】国土地理院の最近の取組

【集約版】国土地理院の最近の取組 国土地理院の最近の取組 まもる 2. 平成 28 年熊本地震への対応 19 国土地理院の災害時の任務 役割 国土交通省設置法 国が行う土地の測量 地図の調整及びこれらに関連する業務 ( 第 4 条 9 号 ) 土地の測量及び地図の調製に関すること ( 第 4 条 10 号 ) 宇宙の開発に関する大規模な技術開発であって 測量その他の国土の管理に関すること ( 第 4 条 16 号 ) その他法令に基づき国土交通省に属させられた事務

More information

Microsoft Word - 503_12y_an6.doc

Microsoft Word - 503_12y_an6.doc 平成 24 年 (2012 年 ) のの火山活動 福岡管区気象台火山監視 情報センター 中岳第一火口では 噴火は発生しませんでした 湯だまりの減少や火山性地震及び孤立型微動が増加するなど 一時的にやや活発化の傾向が認められたものの その後は低調な活動が続いています 南阿蘇村吉岡では やや活発な噴気活動が続いています 2012 年の活動状況 噴煙など表面現象の状況( 図 1-14 図 2-2~467

More information

ガス観測の状況( 図 3-36) 2 日に実施した現地調査では 二酸化硫黄は検出されませんでした ( 最後に検出されたのは 2012 年 9 月 26 日の1 日あたり 10 トン ) 図 1 ( 新燃岳 ) 噴煙の状況 (10 月 18 日 韓国岳遠望カメラによる ) :2015 年 10 月の震

ガス観測の状況( 図 3-36) 2 日に実施した現地調査では 二酸化硫黄は検出されませんでした ( 最後に検出されたのは 2012 年 9 月 26 日の1 日あたり 10 トン ) 図 1 ( 新燃岳 ) 噴煙の状況 (10 月 18 日 韓国岳遠望カメラによる ) :2015 年 10 月の震 の火山活動解説資料 ( 平成 27 年 10 月 ) 新燃岳 福岡管区気象台火山監視 情報センター鹿児島地方気象台 新燃岳火口直下を震源とする火山性地震が時々発生しました GNSS 1) 観測によると 新燃岳の北西数kmの地下深くにあると考えられるマグマだまりの膨張を示す地殻変動は 2015 年 1 月頃から停滞しています 一方 新燃岳周辺の一部の基線では わずかに伸びの傾向がみられます 新燃岳では火口周辺に影響のある小規模な噴火が発生する可能性がありますので

More information

土木学会平成 29 年度全国大会研究討論会研 -01 資料 複合的自然災害に関する 工学的視点からみた地域防災の有り方 阿蘇地域での事象を例として 座 長鈴木素之山口大学 話題提供者中村洋介福島大学 山里平 気象庁 中濃耕司東亜コンサルタント ( 株 ) 千葉達朗アジア航測 ( 株 ) 瀬戸真之福島大学安養寺信夫 ( 財 ) 砂防 地すべり技術センター 日時平成 29 年 9 月 11 日 ( 月

More information

平成26年8月豪雨災害(広島豪雨災害) におけるCOSMO-SkyMed衛星観測結果

平成26年8月豪雨災害(広島豪雨災害) におけるCOSMO-SkyMed衛星観測結果 平成 26 年 8 月豪雨災害 ( 広島豪雨災害 ) 合成開口レーダーおよび光学衛星による観測結果 (COSMO-SkyMed/GeoEye-1/WorldView-2) 2014 年 11 月 6 日 撮影実施状況 平成 26 年 8 月 20 日広島県内での土砂災害発生以降も天候不良がしばらく続き 光学衛星による撮影は困難な状況であったため 天候によらず撮影が可能な SAR 衛星を併用することにより

More information

<4D F736F F D2092F188C48F D89BF8F E6919C8D A76312E312E646F63>

<4D F736F F D2092F188C48F D89BF8F E6919C8D A76312E312E646F63> 提案課 室名問合せ先 研究課題名 研究制度名 新規研究課題提案書 ( 課題提案者が記入 ) 課 室名 : 国土地理院地理地殻活動研究センター宇宙測地研究室地殻変動研究室住所 : 茨城県つくば市北郷 1 番代表担当者名 : 宇宙測地研究室主任研究官矢来博司正確 迅速な地盤変動把握のための合成開口レーダー干渉画像の高度利用に関する研究特別研究 研究期間平成 20 年 4 月 ~ 平成 23 年 3 月

More information

スライド 1

スライド 1 4. 空から測る ~ 熊本地震対応など ~ 1 平成 27 年 9 月関東 東北豪雨 への対応 国土地理院では 9 月 8 日に注意体制 10 日には非常体制をとり TEC-FORCE のべ 33 人 日 (9/29 時点 ) による緊急撮影 ( くにかぜ Ⅲ UAV) 推定浸水範囲等の各種の地理空間情報の提供 公開を行ったほか 常総市への物資の提供 地方整備局 TEC-FORCE の受け入れなどの後方支援を行いました

More information

11 月 25 日 10 時 11 分に 阿蘇火山博物館火口カメラで 噴火を確認し 現地調査では 12 時 00 分に灰白色の噴煙が火口縁上 500m まで上がっているのを確認しました 11 月 26 日以降は連続的に噴火が発生し 11 月 27 日には噴煙が火口縁上 1,500mまで上がるなど活発

11 月 25 日 10 時 11 分に 阿蘇火山博物館火口カメラで 噴火を確認し 現地調査では 12 時 00 分に灰白色の噴煙が火口縁上 500m まで上がっているのを確認しました 11 月 26 日以降は連続的に噴火が発生し 11 月 27 日には噴煙が火口縁上 1,500mまで上がるなど活発 平成 26 年 (2014 年 ) のの火山活動 福岡管区気象台火山監視 情報センター では 2013 年 12 月 20 日から火山性微動の振幅が次第に大きくなったほか 二酸化硫黄の放出量が増加するなど 火山活動が高まった状態となりました 1 月 13 日から2 月 19 日までごく小規模な噴火が時々発生した後 噴火の発生はなく 中岳第一火口の火山活動は一旦低下しました その後 7 月 5 日から

More information

50_kumamoto.indd

50_kumamoto.indd 防災基礎講座 地域災害環境編 50. 熊本平野 阿蘇火砕流の堆積面を開析する白川の平野 1. 地域災害環境 阿蘇山は 25 18 km の大きさのカ ルデラの中に 10 数個の中央火口丘を もつ複成火山です その外輪山の直径 は 60 km ほどあり 富士山をかなりし のぐ大きさです 外輪山の山腹には放 射状に谷が発達しています その非常 に多数ある放射谷の中で カルデラ壁 を破って内部に入り込んでいるのは白

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション ALOS-2 による白瀬氷河の 流動速度の推定 中村和樹 日本大学工学部情報工学科 # 謝辞 本研究で使用したALOS-2/PALSAR-2データは ALOS 第 4 回研究公募 (PI 番号 1901) により提供されたものであり 当該データの所有権はJAXAにあります 本研究は北海道大学低温科学研究所共同利用研究集会および共同研究における有意義な議論が反映されています 氷河変動に関する研究集会

More information

H19年度

H19年度 Ⅲ-6. 津波高及び津波浸水の分布 1. 元禄型関東地震の津波数値シミュレーション ( 東京湾 ) 1.1 津波数値シミュレーションの計算条件 津波の影響も考慮すべき地震として採用した元禄型関東地震行谷ほか (2011) モデルについて 以下の計算条件で津波遡上の数値シミュレーションを実施した 使用した断層モデル ( 波源モデル ) 元禄型関東地震行谷ほか (2011) モデル計算条件 メッシュサイズ

More information

<4D F736F F D208DC58F49365F817582BE82A282BF AB18FC289F090CD82C982E682E891A882A682E782EA82BD96B693878E A788

<4D F736F F D208DC58F49365F817582BE82A282BF AB18FC289F090CD82C982E682E891A882A682E782EA82BD96B693878E A788 小特集 だいち SAR 干渉解析により捉えられた霧島山 ( 新燃岳 ) の火山活動に伴う地殻変動とその圧力変動源の推定 195 だいち SAR 干渉解析により捉えられた霧島山 ( 新燃岳 ) の火山活動に伴う地殻変動とその圧力変動源の推定 Estimate of Crustal Deformation and Pressure Sources of Mt. Kirishima (Shinmoedake)

More information

(2) 陸域で噴火した場合に 発生を想定すべき現象について及び水蒸気噴火を想定すべきか 1) 発生が想定される現象 御倉山のような溶岩ドーム形成の可能性があり この場合はドーム崩落型の火砕流を想定していく必要がある 高粘性のマグマ ( 安山岩から流紋岩まで想定 ) 噴出による溶岩ドームの形成およびそ

(2) 陸域で噴火した場合に 発生を想定すべき現象について及び水蒸気噴火を想定すべきか 1) 発生が想定される現象 御倉山のような溶岩ドーム形成の可能性があり この場合はドーム崩落型の火砕流を想定していく必要がある 高粘性のマグマ ( 安山岩から流紋岩まで想定 ) 噴出による溶岩ドームの形成およびそ 2017.1.6 十和田火山防災協議会 ( 参考 ) 専門家意見照会結果をふまえた論点の整理 ( 類似意見を事務局が集約 マージしたもの 赤字は複数の方からの類似の意見を集約したもの 相反する意見 ) 1. 想定火口の位置の設定について 中湖の湖水域のみ ( 水深何 m 以下など ) とするか あるいは湖の浅水域 ~ 周辺の陸域まで含め るか 陸域まで含める場合の設定の考え方について 噴火実績を考慮して

More information

火山活動解説資料 ( 令和元年 5 月 ) 栗駒山の火山活動解説資料 ( 令和元年 5 月 ) 仙台管区気象台地域火山監視 警報センター 火山活動に特段の変化はなく 静穏に経過しており 噴火の兆候は認められません 30 日の噴火警戒レベル運用開始に伴い 噴火予報 ( 噴火警戒レベル 1 活火山である

火山活動解説資料 ( 令和元年 5 月 ) 栗駒山の火山活動解説資料 ( 令和元年 5 月 ) 仙台管区気象台地域火山監視 警報センター 火山活動に特段の変化はなく 静穏に経過しており 噴火の兆候は認められません 30 日の噴火警戒レベル運用開始に伴い 噴火予報 ( 噴火警戒レベル 1 活火山である 栗駒山の 仙台管区気象台地域火山監視 警報センター 火山活動に特段の変化はなく 静穏に経過しており 噴火の兆候は認められません 30 日の噴火警戒レベル運用開始に伴い 噴火予報 ( 噴火警戒レベル 1 活火山であることに留意 ) を発表しました 予報事項に変更はありません 活動概況 噴気など表面現象の状況 ( 図 1~9) 監視カメラによる観測では 噴気は認められませんでした 14 日から 15 日にかけて実施した現地調査

More information

平成 26 年 NO.48 週間火山概況 ( 平成 26 年 11 月 21 日 ~11 月 27 日 ) 火山現象に関する警報等の発表状況 いずれの火山についても 噴火に関する予報警報事項 ( 警戒が必要な事項 ) に変更はありません 表 1 火山現象に関する警報等の発表履歴 ( 平成 26 年

平成 26 年 NO.48 週間火山概況 ( 平成 26 年 11 月 21 日 ~11 月 27 日 ) 火山現象に関する警報等の発表状況 いずれの火山についても 噴火に関する予報警報事項 ( 警戒が必要な事項 ) に変更はありません 表 1 火山現象に関する警報等の発表履歴 ( 平成 26 年 平成 26 年 NO.48 週間火山概況 ( 平成 26 年 11 月 21 日 ~11 月 27 日 ) 火山現象に関する警報等の発表状況 いずれの火山についても 噴火に関する予報警報事項 ( 警戒が必要な事項 ) に変更はありません 表 1 火山現象に関する警報等の発表履歴 ( 平成 26 年 11 月 21 日 ~11 月 27 日 ) 特別警報 発表日時火山名概要警報 予報毎日 07 時 17

More information

溶結凝灰岩を含む火砕流堆積物からなっている 特にカルデラ内壁の西側では 地震による強い震動により 大規模な斜面崩壊 ( 阿蘇大橋地区 ) や中 ~ 小規模の斜面崩壊 ( 南阿蘇村立野地区 阿蘇市三久保地区など ) が多数発生している これらの崩壊土砂は崩壊地内および下部に堆積しており 一部は地震時に

溶結凝灰岩を含む火砕流堆積物からなっている 特にカルデラ内壁の西側では 地震による強い震動により 大規模な斜面崩壊 ( 阿蘇大橋地区 ) や中 ~ 小規模の斜面崩壊 ( 南阿蘇村立野地区 阿蘇市三久保地区など ) が多数発生している これらの崩壊土砂は崩壊地内および下部に堆積しており 一部は地震時に 平成 28 年熊本地震による土砂災害に関する緊急調査に基づく提言 熊本県熊本地方を震源として平成 28 年 4 月 14 日に M=6.5 の前震に続き 4 月 16 日に M=7.3 の本震が発生し いずれも最大震度 7を記録した 特に熊本県の阿蘇地域およびその周辺ではこの地震により多数の斜面崩壊 地すべり 土石流等が発生し人命 家屋 道路 鉄道等に大きな被害が発生した 8 月 26 日現在 土砂災害による死者は

More information

untitled

untitled 平成 24 年における濃尾平野の地盤沈下の状況 東海三県地盤沈下調査会 平成 25 年 8 月 目 次 巻頭写真 1 まえがき 5 1. 地盤沈下の状況 6 (1) 水準測量による最近の沈下状況 6 (2) 地盤沈下観測所による最近の状況 10 (3) 濃尾平野における累積沈下量 14 (4) 海抜 0m 以下の地域 20 2. 地下水位の状況 23 3. 観測 監視体制 30 (1) 水準測量 30

More information

平成 26 年 NO.47 週間火山概況 ( 平成 26 年 11 月 14 日 ~11 月 20 日 ) 火山現象に関する警報等の発表状況 いずれの火山についても 噴火に関する予報警報事項 ( 警戒が必要な事項 ) に変更はありません 表 1 火山現象に関する警報等の発表履歴 ( 平成 26 年

平成 26 年 NO.47 週間火山概況 ( 平成 26 年 11 月 14 日 ~11 月 20 日 ) 火山現象に関する警報等の発表状況 いずれの火山についても 噴火に関する予報警報事項 ( 警戒が必要な事項 ) に変更はありません 表 1 火山現象に関する警報等の発表履歴 ( 平成 26 年 平成 26 年 NO.47 週間火山概況 ( 平成 26 年 11 月 14 日 ~11 月 20 日 ) 火山現象に関する警報等の発表状況 いずれの火山についても 噴火に関する予報警報事項 ( 警戒が必要な事項 ) に変更はありません 表 1 火山現象に関する警報等の発表履歴 ( 平成 26 年 11 月 14 日 ~11 月 20 日 ) 特別警報 発表日時火山名概要警報 予報毎日 07 時 17

More information

<8CF68A4A97708DEC8BC6816A838C B94BB92E88AEE8F80202D208F4390B3312E786C7378>

<8CF68A4A97708DEC8BC6816A838C B94BB92E88AEE8F80202D208F4390B3312E786C7378> 那須岳 噴石が居住地域( 火口から km 程度 ) まで飛散 居住地域に達する火砕流や融雪型泥流が発生する 火山灰による影響が広範囲におよぶ 顕著な地殻変動が継続 小 中規模噴火の頻発 溶岩ドームの出現 山腹への火砕流や融雪型泥流を確認した場合 火山灰による影響範囲が広がる 顕著な地殻変動が継続 噴石が火口から.km 程度まで飛散する噴火の発生 もしくは 噴火発生と予想される 噴火が発生し 噴煙の高さが

More information

詳細な説明 2016 年 4 月 16 日に発生した熊本地震 ( マグニチュード (M) 7.3)( 図 1) は 熊本県 大分県を中心に甚大な被害をもたらしました 九州地方は 北東 - 南西方向に縦走する 別府 - 島原地溝帯 と呼ばれる顕著な地殻の裂け目によって特徴づけられます 別府 - 島原地

詳細な説明 2016 年 4 月 16 日に発生した熊本地震 ( マグニチュード (M) 7.3)( 図 1) は 熊本県 大分県を中心に甚大な被害をもたらしました 九州地方は 北東 - 南西方向に縦走する 別府 - 島原地溝帯 と呼ばれる顕著な地殻の裂け目によって特徴づけられます 別府 - 島原地 平成 30 年 10 月 23 日 報道機関各位 東北大学大学院理学研究科 九州を南北に分裂させる地溝帯の構造を解明 -2016 年熊本地震の発生とも関連 - 発表のポイント 別府 - 島原地溝帯 周辺の地下構造を 初めて高分解能で解明した この地溝帯は 活火山下の熱いマントル上昇流 沖縄トラフ 及び中央 構造線の影響が複合して形成されたと考えられる 2016 年熊本地震の発生には この地溝帯の不均質構造と震源直下の水の挙動が影響した

More information

~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 図 御嶽山における降灰後の土石流に関するシミュレーション計算結果 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火後 土砂災害防止法に基づく緊急調査が国土交通省により実施され 降灰後の土石流に関するシミュレーション結果が公表された これにより関係市町村は

~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 図 御嶽山における降灰後の土石流に関するシミュレーション計算結果 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火後 土砂災害防止法に基づく緊急調査が国土交通省により実施され 降灰後の土石流に関するシミュレーション結果が公表された これにより関係市町村は 第 6 節二次的な被害の防止 ~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 起きてはならない最悪の事態 6-1 土石流 地すべりなど土砂災害による二次災害の発生 1 現状認識 問題点の整理 ( 脆弱性評価 ) ( 土石流 地すべり ) 1 地震などの大規模災害発生後には 土石流 地すべりなど土砂災害による二次災害発生の危険性が増大します また火山噴火発生後は 堆積した火山灰が 降雨や融雪に伴い土石流化し

More information

スライド 1

スライド 1 P.1 NUMO の確率論的評価手法の開発 原子力学会バックエンド部会第 30 回 バックエンド 夏期セミナー 2014 年 8 月 7 日 ( 木 ) ビッグパレットふくしま 原子力発電環境整備機構技術部後藤淳一 確率論的アプローチの検討の背景 P.2 プレート運動の安定性を前提に, 過去 ~ 現在の自然現象の変動傾向を将来に外挿し, 地層の著しい変動を回避 ( 決定論的アプローチ ) 回避してもなお残る不確実性が存在

More information

1-1 次なる SAR 観測研究に向けて ~ 地殻変動観測ツールとしての有効性と課題の再確認 ~ For challenges and ways forward into next SAR observation ~Looking back at the effectiveness and the

1-1 次なる SAR 観測研究に向けて ~ 地殻変動観測ツールとしての有効性と課題の再確認 ~ For challenges and ways forward into next SAR observation ~Looking back at the effectiveness and the Title 1-1 次なる SAR 観測研究に向けて : 地殻変動観測ツールとしての有効性と課題の再確認 ( セッション 1: 地震 火山 ) Author(s) 小林, 知勝 Citation SAR 研究の新時代に向けて (2013) Issue Date 2013-02 URL http://hdl.handle.net/2433/173617 Right Type Presentation

More information

北海道・千島列島での火山観測におけるInSAR活用の可能性

北海道・千島列島での火山観測におけるInSAR活用の可能性 北海道 千島列島での火山観測に おける InSAR 活用の可能性 InSAR application for volcano monitoring in Kuril Islands: A future plan 北海道大学大学院理学研究院附属地震火山研究観測センター高橋浩晃 Hiroaki Takahashi Inst. Seismology & Volcanology Hokkaido University

More information

火山噴火予知連絡会への提出資料 火山噴火予知連絡会資料第 116 回 (2010 年 6 月 16 日 ) 雲仙岳周辺における傾斜変動 雲仙岳北麓における全磁力変化 雲仙火山における地下水観測 雲仙火山における温泉観測 阿蘇火山における温泉観測 第 117 回 (2010 年 10 月 13 日 )

火山噴火予知連絡会への提出資料 火山噴火予知連絡会資料第 116 回 (2010 年 6 月 16 日 ) 雲仙岳周辺における傾斜変動 雲仙岳北麓における全磁力変化 雲仙火山における地下水観測 雲仙火山における温泉観測 阿蘇火山における温泉観測 第 117 回 (2010 年 10 月 13 日 ) 九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository 地震火山観測研究センター年報 : 2010 年度版 九州大学大学院理学研究院附属地震火山観測研究センター Institute of Seismology and Volcanology, Faculty of Sciences, Kyushu University https://doi.org/10.15017/24624

More information

<4D F736F F D D082B882DD90AC89CA95F18D908F F312D385F895E896388CF2E646F63>

<4D F736F F D D082B882DD90AC89CA95F18D908F F312D385F895E896388CF2E646F63> 3.1.8 伸張場におけるひずみ集中メカニズムに関する研究 業務の目的日本海拡大による伸張とその後の圧縮によって形成されたひずみ集中帯の機構を解明するためには 圧縮場のみならず伸張場における応力の境界条件とこれに対する地殻の応答を比較することが重要であるため 現在日本列島の中でも顕著な伸張場を形成している別府島原地溝帯を含む九州地域において 地殻の挙動を正確に把握する検知システム 及び局所的な構造を調べるための観測システムを整備し

More information

図 -2 測位方式の概念図 RTK-GPS: Real Time Kinematic GPS 2 図 D-GPS RTK-GPS cm 1ms GPS CDMA 巻 8 号情報処理 2002 年 8 月 - 2 -

図 -2 測位方式の概念図 RTK-GPS: Real Time Kinematic GPS 2 図 D-GPS RTK-GPS cm 1ms GPS CDMA 巻 8 号情報処理 2002 年 8 月 - 2 - 1 RTK-GPS 柳原 徳久 (株)日立製作所 n-yanagi@gm.merl.hitachi.co.jp 初本慎太郎 (株)日立産機システム hatsumoto-shintarou@ice.hitachi.co.jp 日本ではカーナビゲーションが広く普及しており 新車への装着率は約 30 に達している カーナビの位置検 出には GPS Global Positioning System が用いられていることはよく知られている

More information

この資料は速報値であり 後日の調査で変更されることがあります 時間帯 最大震度別回数 震度 1 以上を観測した回数 弱 5 強 6 弱 6 強 7 回数 累計 4/14 21 時 -24 時 /15 00 時 -24 時 30

この資料は速報値であり 後日の調査で変更されることがあります 時間帯 最大震度別回数 震度 1 以上を観測した回数 弱 5 強 6 弱 6 強 7 回数 累計 4/14 21 時 -24 時 /15 00 時 -24 時 30 地 震 解 説 資 料 第 8 号 平成 28 年 4 月 16 日 08 時 35 分 福 岡 管 区 気 象 台 熊 本 地 方 気 象 台 平成 28 年 (2016 年 ) 熊本地震 について 余震による強い揺れに注意 地震の概要と津波警報等の発表状況 検知時刻 :4 月 16 日 01 時 25 分 ( 最初に地震を検知した時刻 ) 発生時刻 :4 月 16 日 01 時 25 分 ( 地震が発生した時刻

More information

Microsoft PowerPoint - 24p-29p(宮川)GEONET-GNSS時代の幕開け-

Microsoft PowerPoint - 24p-29p(宮川)GEONET-GNSS時代の幕開け- GEONET -GNSS 時代の幕開け- 測地観測センター宮川康平 平成 25 年 1 月 Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism Geospatial Information Authority of Japan 目次 GNSS について GEONET の概要 GNSS 対応 GPS から GNSS へ まとめ GNSS とは

More information

九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository 地震火山観測研究センター年報 : 2009 年度版 九州大学大学院理学研究院附属地震火山観測研究センター Institute of Seismology and Volcanology,

九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository 地震火山観測研究センター年報 : 2009 年度版 九州大学大学院理学研究院附属地震火山観測研究センター Institute of Seismology and Volcanology, 九州大学学術情報リポジトリ Kyushu University Institutional Repository 地震火山観測研究センター年報 : 2009 年度版 九州大学大学院理学研究院附属地震火山観測研究センター Institute of Seismology and Volcanology, Faculty of Sciences, Kyushu University https://doi.org/10.15017/18908

More information

indd

indd 45 Crustal Deformation and a Fault Model of the West - off Fukuoka Prefecture Earthquake in 2005 測地観測センター小清水寛 畑中雄樹 根本盛行 Geodetic Observation Center Hiroshi KOSHIMIZU, Yuki HATANAKA and Moriyuki NEMOTO

More information

<8CA48B8694EF8E E E816991E C5816A5F8DC58F4994C52E706466>

<8CA48B8694EF8E E E816991E C5816A5F8DC58F4994C52E706466> 3 4 5 7 8 9 13 14 15 16 17 18 19 21 23 25 27 28 29 30 1 KYUSHU UNIVERSITY KYUSHU UNIVERSITY 2 KYUSHU UNIVERSITY KYUSHU UNIVERSITY 2 3 4 KYUSHU UNIVERSITY KYUSHU UNIVERSITY 3 5 6 KYUSHU UNIVERSITY KYUSHU

More information

目 次 1. 想定する巨大地震 強震断層モデルと震度分布... 2 (1) 推計の考え方... 2 (2) 震度分布の推計結果 津波断層モデルと津波高 浸水域等... 8 (1) 推計の考え方... 8 (2) 津波高等の推計結果 時間差を持って地震が

目 次 1. 想定する巨大地震 強震断層モデルと震度分布... 2 (1) 推計の考え方... 2 (2) 震度分布の推計結果 津波断層モデルと津波高 浸水域等... 8 (1) 推計の考え方... 8 (2) 津波高等の推計結果 時間差を持って地震が 別添資料 1 南海トラフ巨大地震対策について ( 最終報告 ) ~ 南海トラフ巨大地震の地震像 ~ 平成 25 年 5 月 中央防災会議 防災対策推進検討会議 南海トラフ巨大地震対策検討ワーキンググループ 目 次 1. 想定する巨大地震... 1 2. 強震断層モデルと震度分布... 2 (1) 推計の考え方... 2 (2) 震度分布の推計結果... 2 3. 津波断層モデルと津波高 浸水域等...

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 資料 2-3-3 次世代火山研究 人材育成総合プロジェクト 総合協議会 ( 第 2 回 ) H29.6.19 課題 D: 火山災害対策技術の開発事業責任機関 : 国立研究開発法人防災科学技術研究所 D1: 無人機 ( ドローン等 ) による火山災害のリアルタイム把握手法の開発アジア航測株式会社 D2: リアルタイムの火山灰ハザード評価手法の開発京都大学防災研究所 D3: 火山災害対策のための情報ツールの開発防災科学技術研究所

More information

準書29(火山)【確定稿】

準書29(火山)【確定稿】 平成 24 年 ( ワ ) 第 49 号等玄海原発差止等請求事件原告長谷川照ほか被告九州電力株式会社国 準備書面 29 2016( 平成 28) 年 5 月 9 日 佐賀地方裁判所民事部合議 2 係御中 原告ら訴訟代理人 弁護士板井優 弁護士 河西龍太郎 弁護士 東島浩幸 弁護士 椛島敏雅 弁護士 長戸和光 外 1 第 1 本書面の目的玄海原発で重大事故を引き起こす事象として 地震以外にも危険要因があることは原告ら準備書面

More information

風力発電インデックスの算出方法について 1. 風力発電インデックスについて風力発電インデックスは 気象庁 GPV(RSM) 1 局地気象モデル 2 (ANEMOS:LAWEPS-1 次領域モデル ) マスコンモデル 3 により 1km メッシュの地上高 70m における 24 時間の毎時風速を予測し

風力発電インデックスの算出方法について 1. 風力発電インデックスについて風力発電インデックスは 気象庁 GPV(RSM) 1 局地気象モデル 2 (ANEMOS:LAWEPS-1 次領域モデル ) マスコンモデル 3 により 1km メッシュの地上高 70m における 24 時間の毎時風速を予測し 風力発電インデックスの算出方法について 1. 風力発電インデックスについて風力発電インデックスは 気象庁 GPV(RSM) 1 局地気象モデル 2 (ANEMOS:LAWEPS-1 次領域モデル ) マスコンモデル 3 により 1km メッシュの地上高 70m における 24 時間の毎時風速を予測し 2000kW 定格風車の設備利用率として表示させたものです 数値は風車の定格出力 (2000kW)

More information

図 東北地方太平洋沖地震以降の震源分布図 ( 福島第一 第二原子力発電所周辺 ) 図 3 東北地方太平洋沖地震前後の主ひずみ分布図 ( 福島第一 第二原子力発電所周辺 )

図 東北地方太平洋沖地震以降の震源分布図 ( 福島第一 第二原子力発電所周辺 ) 図 3 東北地方太平洋沖地震前後の主ひずみ分布図 ( 福島第一 第二原子力発電所周辺 ) 平成 3 年 8 月 30 日東京電力株式会社 平成 3 年東北地方太平洋沖地震を踏まえた新耐震指針に照らした既設発電用原子炉施設等の耐震安全性の評価結果の報告に係る 原子力安全 保安院における検討に際しての意見の追加への対応について ( 追加指示 ) に基づく報告 概要版 当社は 平成 3 年 3 月 日に発生した東北地方太平洋沖地震 (M9.0) 以降の地震の発生状況及び地殻変動 ( 地盤の動き

More information

合成開口レーダ干渉法による白頭山の火山活動に伴う地殻変動の検出,Detection of Crustal Deformation Associated with Volcanic Activity of Baitoushan Volcano Using

合成開口レーダ干渉法による白頭山の火山活動に伴う地殻変動の検出,Detection of Crustal Deformation Associated with Volcanic Activity of Baitoushan Volcano Using 合成開口レーダ干渉法による白頭山の火山活動に伴う地殻変動の検出 * ** 小澤拓 谷口宏充 Detection of Crustal Deformation Associated with Volcanic Activity of Baitoushan Volcano Using SAR Interferometry Taku OZAWA * and Hiromitsu TANIGUCHI ** *

More information

国土地理院時報124.indb

国土地理院時報124.indb 干渉 SAR 時系列解析による微小な変位量で進行する地盤変動監視の実用化へ向けて 125 干渉 SAR 時系列解析による微小な変位量で進行する地盤変動監視の実用化へ向けて Approach for Monitoring of Small Ground Surface Deformation by InSAR Time Series Analysis 測地部森下遊 鈴木啓 Geodetic Department

More information

地震の概要 検知時刻 : 1 月 3 日 18 時分 10 発生時刻 : 1 月 3 日 18 時 10 分 マグニチュード: 5.1( 暫定値 ; 速報値 5.0から更新 ) 場所および深さ: 熊本県熊本地方 深さ10km( 暫定値 ) 発震機構 : 南北方向に張力軸を持つ横ずれ断層型 ( 速報

地震の概要 検知時刻 : 1 月 3 日 18 時分 10 発生時刻 : 1 月 3 日 18 時 10 分 マグニチュード: 5.1( 暫定値 ; 速報値 5.0から更新 ) 場所および深さ: 熊本県熊本地方 深さ10km( 暫定値 ) 発震機構 : 南北方向に張力軸を持つ横ずれ断層型 ( 速報 地震の概要 検知時刻 : 1 月 3 日 18 時分 10 発生時刻 : 1 月 3 日 18 時 10 分 マグニチュード: 5.1( 暫定値 ; 速報値 5.0から更新 ) 場所および深さ: 熊本県熊本地方 深さ10km( 暫定値 ) 発震機構 : 南北方向に張力軸を持つ横ずれ断層型 ( 速報 ) 報道発表地震解説資料第 1 号 平成 31 年 1 月 3 日 21 時 30 分福岡管区気象台平成

More information

東日本大震災 鳴らされていた警鐘

東日本大震災 鳴らされていた警鐘 .5m 9. 311 11 11869 15 3 1131116 13kmkm 9. 7 6 5 311 M7.7 M7.5M7. 7 M7.1 J A X A 3 km M8. 5 1 1 1319 17 7 6689 15853 855 1936 8 87km 8 16 5 11 6 5 311 13kmkm M9. 5km 1m 1896 1933 31m 1 km8m 63mm M7.3 M9.

More information

Microsoft PowerPoint 森林総研REDDシンポジウム-Awaya-HP用.ppt [互換モード]

Microsoft PowerPoint 森林総研REDDシンポジウム-Awaya-HP用.ppt [互換モード] 衛星データを利用した森林モニタリング -REDD+ への貢献の可能性 - 岐阜大学流域圏科学研究センター粟屋善雄 概要 1. 衛星リモートセンシング (RS) の概要光学センサと合成開口レーダ 2.RS による森林モニタリングの問題点 RS に影響を及ぼす要因 天気 大気 地形 季節変化 RS の解析精度を考える 3. モニタリングの事例インドネシア中央カリマンタン州大規模な変化の判読変化の数値解析

More information

原稿フォーマット

原稿フォーマット 日本応用地質学会熊本 大分地震災害調査団調査報告速報版その 2 2 時期の航空レーザ計測地形データ解析による平成 28 年 (2016 年 ) 熊本地震前後の阿蘇カルデラ地域における地表変位 日本応用地質学会 2016 年熊本 大分地震災害調査団 向山栄 *1 佐藤匠 *1 高見智之 *1 *1 西村智博 要旨平成 28 年熊本地震により, 熊本県阿蘇地域では地震性の広域的地殻変動が観測された. 本研究では阿蘇カルデラ地域の地表面変位を航空レ

More information

地盤の被害:斜面の被害

地盤の被害:斜面の被害 地盤の被害 : 斜面の被害 鈴木素之 ( 山口大学 ) 1 報告書目次 第 3 章地盤の被害 3.1 斜面の被害 58 3.1.1 斜面災害発生地の特徴 58 3.1.2 降雨 地震活動等の状況 65 3.1.3 主な被災地区の崩壊状況 69 参考文献 116 本スライド中の文献引用番号は本報告書 3.1 の参考文献の番号と対応させている 2 編集委員 執筆者 編集委員荒木功平 ( 山梨大学 ) 3.1.1

More information

論文

論文 m 32 DEM 33 先端測量技術 No.96 の左側にある白枠の範囲 約1 2 のデータ を用いて地形表現手法の比較を行なう この 地域は 2000年の有珠山噴火が開始した際に 形成されたN1-N3火口をはじめとする多数の 火口群と 潜在ドームの隆起に伴って形成さ れた小断層地形が重なって発達する 世界的 にも稀な 非常に複雑な地形の地域である 写真 2 写真 3 3.1 等高線図による表現 当該地区のDEMデータから

More information

<4D F736F F D B4988C994BC E88E695578D8289FC92E881698F4390B A>

<4D F736F F D B4988C994BC E88E695578D8289FC92E881698F4390B A> 紀伊半島地域の三角点標高成果改定 63 紀伊半島地域の三角点標高成果改定 The Revision of Altitudes of Triangulation Points in Kii Peninsula 1 中部地方測量部岩田昭雄 Chubu Regional Survey Department Masao Iwata 2 測地部越智久巳一 Geodetic Department Kumikazu

More information

<4D F736F F D BF D48A4F814089A194F6>

<4D F736F F D BF D48A4F814089A194F6> 桜島火山における空中熱赤外映像観測 京都大学防災研究所 横 尾 亮 彦 産業技術総合研究所 松 島 喜 雄 1 はじめに 2002 年以降 桜島の南岳山頂火口の噴火活動は比較的低調であり 爆発回数は年に 10 回 程度 火山灰放出量は最盛期の 1/1,000 1/10,000 程度で推移してきている その一方 南岳 南東斜面にある昭和火口では 2006 年 6 月に 58 年ぶりとなる噴火活動が再開し

More information

Microsoft Word - ■02共通編(最終).doc

Microsoft Word - ■02共通編(最終).doc 4.3.3 溶岩流による影響平成 15 年度に策定された くじゅう山系火山防災マップ では 米窪火口を想定した総噴出量 (1.3 10 7 m 3 : 段原溶岩流の 1/3 数値計算を行い過去の実績と検証 ) について被害想定範囲を設定している この規模の溶岩流については 後出 (8) 火山防災マップ策定時の溶岩流による影響で述べるものとし 今回対象とする溶岩流は噴火シナリオに示すとおり 1 オーダー規模の大きい大船南岩流の実績総噴出量

More information

Microsoft Word - 05_衛星合成開口レーダー120123

Microsoft Word - 05_衛星合成開口レーダー120123 衛星合成開口レーダーを用いた平成 23 年 (2011 年 ) 東北地方太平洋沖地震に伴う地殻変動の検出 47 衛星合成開口レーダーを用いた平成 23 年 (2011 年 ) 東北地方太平洋沖地震に伴う地殻変動の検出 Crustal deformation of the 2011 off the Pacific coast of Tohoku Earthquake detected by InSAR

More information

鶴見 伽藍岳 九州の活火山 福江火山群 雲仙岳 阿蘇 阿蘇山 由布岳九重山 韓国 ロシア 日本海 太平洋 世界に約 1200 活火山日本に110 活火山九州に17 活火山 諏訪瀬之島 噴火警戒レベル 2 ( 火口周辺規制 ) 噴火警戒レベル 3 ( 入山規制 ) 薩摩硫黄島 口之島中之島 住吉 米丸

鶴見 伽藍岳 九州の活火山 福江火山群 雲仙岳 阿蘇 阿蘇山 由布岳九重山 韓国 ロシア 日本海 太平洋 世界に約 1200 活火山日本に110 活火山九州に17 活火山 諏訪瀬之島 噴火警戒レベル 2 ( 火口周辺規制 ) 噴火警戒レベル 3 ( 入山規制 ) 薩摩硫黄島 口之島中之島 住吉 米丸 防災研究所公開講座 2018/10/2 九州地方の火山活動と広域火山災害 - - 特に桜島大規模噴火を想定して 京都大学防災研究所火山活動研究センター 井口正人 鶴見 伽藍岳 九州の活火山 福江火山群 雲仙岳 阿蘇 阿蘇山 由布岳九重山 韓国 ロシア 日本海 太平洋 世界に約 1200 活火山日本に110 活火山九州に17 活火山 諏訪瀬之島 噴火警戒レベル 2 ( 火口周辺規制 ) 噴火警戒レベル

More information

1

1 2. 調査箇所概要 2. 1 位置本調査の対象区域は熊本市中心地から東北東約 25~35km に位置する阿蘇郡南阿蘇村の 立野地区 と 烏帽子山地区 である 立野地区 の白川左岸側には菊池郡大津町の区域が含まれる 立野地区 は阿蘇カルデラの西側外輪山に位置し, 白川と黒川の合流点およびその下流側の両岸に分布する山地斜面の区域である 区域内には阿蘇大橋の落橋に関連した大規模崩壊地が含まれている 烏帽子山地区

More information

Microsoft Word _九州大学

Microsoft Word _九州大学 災害の軽減に貢献するための地震火山観測研究計画 実施計画( 案 ) 課題番号 :2201 (1) 実施機関名 : 九州大学 (2) 研究課題 ( または観測項目 ) 名 : 地震 火山相互作用下の内陸地震 火山噴火発生場解明およびモデル化の研究 (3) 関連の深い建議の項目 : 1.(3) ウ. 内陸地震と火山噴火 (4) その他関連する建議の項目 : 1.(2) ア. 史料, 考古データ, 地質データ及び近代的観測データ等に基づく低頻度大規模地震

More information

<4D F736F F D2088A291688E5282CC93F18E5F89BB97B089A995FA8F6F97CA8E5A8F6F82C982A882AF82E9926E8C6082CC89658BBF82F08EF382AF82BD959793C190AB82C982C282A282C42E646F63>

<4D F736F F D2088A291688E5282CC93F18E5F89BB97B089A995FA8F6F97CA8E5A8F6F82C982A882AF82E9926E8C6082CC89658BBF82F08EF382AF82BD959793C190AB82C982C282A282C42E646F63> 阿蘇山の二酸化硫黄放出量算出における地形の影響を受けた風特性について 気象庁火山課火山監視 情報センター 飯野英樹 札幌管区気象台火山監視 情報センター小山寛 仙台管区気象台火山監視 情報センター内田東 福岡管区気象台火山監視 情報センター 佐藤孝久 高松政美 阿蘇山火山防災連絡事務所 後小路義弘 山下隆丞 1. はじめに 火口から放出される火山ガスにはマグマ起源の二酸化硫黄 ( 以下 SO 2 と示す

More information

(1) 近年の火山噴火近年 火山活動が全国的に活発化している 図 1 は 日本周辺における火山について 2010 年 1 月から 2016 年 12 月までの噴火警戒レベルが 2 以上 火口周辺危険または周辺海域警戒である火山 ( 以下 活動が活発な火山 とする ) の総数の推移を表したものである

(1) 近年の火山噴火近年 火山活動が全国的に活発化している 図 1 は 日本周辺における火山について 2010 年 1 月から 2016 年 12 月までの噴火警戒レベルが 2 以上 火口周辺危険または周辺海域警戒である火山 ( 以下 活動が活発な火山 とする ) の総数の推移を表したものである 2017 No.16 リスクマネジメント最前線 リスクマネジメント最前線 2017 l No.16 火山災害対策の現状 ~ 御嶽山の火山災害から 3 年を経て ~ 2014 年 ( 平成 26 年 )9 月 27 日に御嶽山で噴火が発生し 火口周辺に居合わせた登山者 58 名が死亡する大災害が発生した この災害から 3 年が経過し 行政における火山災害対策も強化されつつある 2011 年 ( 平成

More information

Microsoft Word - 概要版(案)_ docx

Microsoft Word - 概要版(案)_ docx 第 2 編地震による自然現象の予測 1 調査の条件 1.1 想定地震 1.1.1 想定地震の設定方針本調査は 沖縄県の陸地部および周辺海域で想定される大規模地震により予想される物的 人的被害の状況を総合的に把握し 災害対策の基礎資料とするものであり 解析のための想定地震は 以下の点を考慮して設定した 過去の調査と整合を保つため 過去の調査 ( 平成 21 年度沖縄県地震被害想定調査 平成 23 24

More information

Microsoft Word - 5.第1章.docx

Microsoft Word - 5.第1章.docx 第 1 章海洋気象観測船 啓風丸 からの地形および熱観測 * I Terrain and thermal observations of Nishinoshima from the Keifu-Maru research vessel** 1.1 はじめに 2013 年 11 月に 39 年ぶりに噴火していることが確認された小笠原諸島の西之島では, 活発な火山活動によって大量の溶岩が噴出するとともに,

More information

火山噴火予知連絡会会報第 129 号 防災科学技術研究所の基盤的火山観測網で観測された * 草津白根山 2018 年 1 月 23 日噴火に伴う広帯域地震記録 Characteristics of broadband seismic record accompanying the eruption

火山噴火予知連絡会会報第 129 号 防災科学技術研究所の基盤的火山観測網で観測された * 草津白根山 2018 年 1 月 23 日噴火に伴う広帯域地震記録 Characteristics of broadband seismic record accompanying the eruption 防災科学技術研究所の基盤的火山観測網で観測された * 2018 年 1 月 23 日噴火に伴う広帯域地震記録 Characteristics of broadband seismic record accompanying the eruption at Kusatsu-Shirane volcano on 23 January, 2018, observed by the V-net of the

More information

年間の火山活動

年間の火山活動 AE 岳 平成 28 年秋田駒ヶ岳 平成 28 年 (2016 年 ) の秋田駒ヶ岳の火山活動 仙台管区気象台地域火山監視 警報センター めだけ 女 E EAの山頂付近では 地熱域が引き続き確認されています 一時的に火山性地震が増加することもありましたが 地震活動は概ね低調に経過しました 噴気 地殻変動に特段の変化はなく 火山活動は概ね静穏に経過しました 噴火警報 予報及び噴火警戒レベルの状況 2016

More information

Microsoft PowerPoint - 参考資料 各種情報掲載HPの情報共有

Microsoft PowerPoint - 参考資料 各種情報掲載HPの情報共有 参考資料 各種情報掲載 HP( ) の情報共有 1 気象 河川 情報マルチモニタ 気象情報 水害 土砂災害情報および災害発生情報等をパソコンやスマートフォンで一覧閲覧が可能 地域選択が可能 全国 北海道 東北 関東 北陸 中部 近畿 中国 四国 九州 沖縄 リアルタイムのレーダ雨量の状況 気象警報 注意報の発表状況 リアルタイムの川の画像 リアルタイムの川の水位 浸水の危険性が高まっている河川 洪水予報の発表地域放流しているダムの状況洪水警報の危険度分布状況

More information

PowerPoint プレゼンテーション

PowerPoint プレゼンテーション 2015 年ネパール地震と干渉 SAR 国土地理院 # 森下遊 小林知勝 矢来博司 謝辞 : 本研究で用いたALOS-2データは, 地震予知連絡会 SAR 解析ワーキンググループ ( 地震 WG) を通じて, ( 国研 ) 宇宙航空研究開発機構 (JAXA) から提供を受けました. 原初データの所有権はJAXAにあります. 京都大学防災研究所一般研究集会 ( 課題番号 :27K-08) 新世代 SARがもたらす災害

More information

Microsoft Word - 2-1_ALOS_企画.doc

Microsoft Word - 2-1_ALOS_企画.doc 101 陸域観測技術衛星 だいち (ALOS) のデータを使用した地理情報の把握等に関する研究の概要について Abstract of Studies on Monitoring of the Land Using Advanced Land Observing Satellite (ALOS), DAICHI 企画部藤原智 大滝修 Planning Department Satoshi FUJIWARA

More information

資料 1 南海トラフの巨大地震モデル検討会 第 6 回会合 深部地盤モデルの作成の考え方 平成 23 年 12 月 12 日 1. 震度分布の推計方法 中央防災会議 (2003) 1 は 強震波形計算によって求められた地表の震度と経験的手法によって求められた地表の震度を比較検討し 強震波形計算による結果を主に それにより表現できていないところについては 経験的手法による結果も加えて 最終的な震度分布を求めている

More information

<4D F736F F D F315F315F89CE8E528DD08A5191CE8DF45F91E6318FCD5F E7389FC90B35F>

<4D F736F F D F315F315F89CE8E528DD08A5191CE8DF45F91E6318FCD5F E7389FC90B35F> 富士山の火山防災計画 第 1 章総 則 現在 富士山の火山活動が活発化する兆候は全く見られていないが 本市としては平穏時の努めて早い時期に火山防災対策を推進しておくことが 市民や観光客 各事業所の安全 安心な生活や活動につながるものと考える この計画は 御殿場市地域防災計画共通対策の巻に基づき 富士山が噴火した場合に 市民等の生命 身体及び財産を守るため 必要な予防 応急対策等について定めたものである

More information

広域地殻変動データに基づくプレート境界の固着とすべりのモニタリングシステムの開発 ( 第 3 年次 ) 実施期間平成 26 年度 ~ 平成 28 年度地理地殻活動研究センター地殻変動研究室小沢慎三郎矢来博司 1. はじめに日本列島では, 平成 23 年 (2011 年 ) 東北地方太平洋沖地震をはじ

広域地殻変動データに基づくプレート境界の固着とすべりのモニタリングシステムの開発 ( 第 3 年次 ) 実施期間平成 26 年度 ~ 平成 28 年度地理地殻活動研究センター地殻変動研究室小沢慎三郎矢来博司 1. はじめに日本列島では, 平成 23 年 (2011 年 ) 東北地方太平洋沖地震をはじ 広域地殻変動データに基づくプレート境界の固着とすべりのモニタリングシステムの開発 ( 第 3 年次 ) 実施期間平成 26 年度 ~ 平成 28 年度地理地殻活動研究センター地殻変動研究室小沢慎三郎矢来博司 1. はじめに日本列島では, 平成 23 年 (2011 年 ) 東北地方太平洋沖地震をはじめとする巨大な海溝型地震がしばしば発生してきた. 今後発生する地震の規模や発生確率については, 地震調査委員会において長期評価が行なわれているが,

More information

2 月 20 日 に 実 施 した 現 地 調 査 では 2014 年 11 月 25 日 以 降 の 噴 火 活 動 により 中 岳 第 一 火 口 南 側 付 近 に 火 山 灰 やスコリア 6) が6~26cm 堆 積 しているのを 確 認 しました 2 月 23 日 に 熊 本 県 及 び2

2 月 20 日 に 実 施 した 現 地 調 査 では 2014 年 11 月 25 日 以 降 の 噴 火 活 動 により 中 岳 第 一 火 口 南 側 付 近 に 火 山 灰 やスコリア 6) が6~26cm 堆 積 しているのを 確 認 しました 2 月 23 日 に 熊 本 県 及 び2 平 成 27 年 (2015 年 )の の 火 山 活 動 福 岡 管 区 気 象 台 火 山 監 視 情 報 センター 2014 年 11 月 25 日 から 始 まった 噴 火 は5 月 21 日 まで 続 きました 8 月 8 日 から 時 々ごく 小 規 模 な 噴 火 が 発 生 した 後 9 月 14 日 09 時 43 分 に 小 規 模 な 火 砕 流 1) を 伴 う 噴 火 が

More information

<4D F736F F D2091E E8FDB C588ECE926E816A2E646F63>

<4D F736F F D2091E E8FDB C588ECE926E816A2E646F63> 第 13 地象 (1 傾斜地 ) 1 調査の手法 (1) 調査すべき情報ア土地利用の状況傾斜地の崩壊により影響を受ける地域の住宅等の分布状況 その他の土地利用の状況 ( 将来の土地利用も含む ) イ傾斜地の崩壊が危惧される土地の分布及び崩壊防止対策等の状況既に傾斜地の崩壊に係る危険性が認知 危惧されている土地の分布当該傾斜地の崩壊防止対策等の状況ウ降水量の状況当該地域の降雨特性の把握に必要な対象事業の実施区域等の降水量の状況エ地下水及び湧水の状況傾斜地の安定性に影響を与える地下水の水位及び湧水の分布

More information

資料構成

資料構成 資料 4 大規模噴火と大規模火山災害について 火山防災対策の推進に係る検討会 内閣府 ( 防災担当 ) 1. 最近の火山災害事例について 1 広域避難事例 (2010 年メラピ火山噴火 ) 出典 :DPRI ニュースレター 概要 2010 年 10 月に始まったメラピ火山噴火は インドネシア火山地質災害対策局より周辺住民に避難勧告が出され 火山噴火予測は成功に終わった 約 40 万もの人が避難し 300

More information

mcd

mcd 大丸 :2012 年 7 月の九州北部豪雨によって阿蘇地域で発生した土砂災害 1 近年の土砂災害シリーズ 2012 年 7 月の九州北部豪雨によって阿蘇地域で発生した土砂災害 大丸裕武 目次 Ⅰ. はじめに Ⅱ. 崩壊の発生状況 1. 黒色火山灰層起源の浅い表層崩壊 2. 黄褐色ローム層に達する地すべり性崩壊 3. カルデラ壁斜面から発生した崩壊と土石流 Ⅲ. 崩壊形態の違いをもたらした原因 Ⅳ.

More information

高分解能衛星データによる地形図作成手法に関する調査研究 ( 第 2 年次 ) 実施期間平成 18 年度 ~ 測図部測図技術開発室水田良幸小井土今朝巳田中宏明 佐藤壮紀大野裕幸 1. はじめに国土地理院では, 平成 18 年 1 月に打ち上げられた陸域観測技術衛星 ALOS に関して, 宇宙航空研究開

高分解能衛星データによる地形図作成手法に関する調査研究 ( 第 2 年次 ) 実施期間平成 18 年度 ~ 測図部測図技術開発室水田良幸小井土今朝巳田中宏明 佐藤壮紀大野裕幸 1. はじめに国土地理院では, 平成 18 年 1 月に打ち上げられた陸域観測技術衛星 ALOS に関して, 宇宙航空研究開 高分解能衛星データによる地形図作成手法に関する調査研究 ( 第 2 年次 ) 実施期間平成 18 年度 ~ 測図部測図技術開発室水田良幸小井土今朝巳田中宏明 佐藤壮紀大野裕幸 1. はじめに国土地理院では, 平成 18 年 1 月に打ち上げられた陸域観測技術衛星 ALOS に関して, 宇宙航空研究開発機構 ( JAXA ) と共同研究協定を締結している. 測図部では,2 万 5 千分 1 地形図の作成及びリアルタイム修正の実証及び

More information

( 熊本県防災情報メールサービスに関すること ) 熊本県危機管理防災課電話

( 熊本県防災情報メールサービスに関すること ) 熊本県危機管理防災課電話 記者発表資料 平成 28 年 11 月 22 日国土交通省九州地方整備局熊本県 益城町 南阿蘇村 ( 一財 ) 河川情報センター ( 一財 ) 砂防 地すべり技術センター 熊本地震で被災した益城町 南阿蘇村における浸水 雨量アラームメールの配信を開始 平成 28 年 4 月 14 日からの熊本地震により 熊本都市圏東部地域から阿蘇地方にかけて広域での地盤沈下等が観測され また 平成 28 年 6 月

More information

202 国土地理院時報 影の違いなどを総合的に判断して取得した また 今回の地震で生じた亀裂かどうか容易に識別できな い場合は 地震発生前に撮影された空中写真と比較 して確認を行った ただし すべての範囲を同じ縮 尺レベルで判読できている訳ではないうえ 判読者 の違いにより取得基準に若干のぶれがある

202 国土地理院時報 影の違いなどを総合的に判断して取得した また 今回の地震で生じた亀裂かどうか容易に識別できな い場合は 地震発生前に撮影された空中写真と比較 して確認を行った ただし すべての範囲を同じ縮 尺レベルで判読できている訳ではないうえ 判読者 の違いにより取得基準に若干のぶれがある 小特集熊本地震に伴い生じた地表の亀裂分布図の作成 201 熊本地震に伴い生じた地表の亀裂分布図の作成 Mapping of surface cracks derived from the 2016 Kumamoto Earthquake 応用地理部吉田一希 関口辰夫 Geographic Department Kazuki YOSHIDA and Tatsuo SEKIGUCHI 地理地殻活動研究センター中埜貴元

More information

国土技術政策総合研究所 研究資料

国土技術政策総合研究所 研究資料 第 1 編基礎知識編 1.SAR 画像の特徴と留意点 1.1 SAR の原理河道閉塞箇所判読に用いる SAR とは Synthetic Aperture Radar の略であり 日本語では合成開口レーダーと呼ばれる SAR は マイクロ波を地表面に斜めに照射し 地表面からの後方散乱波を受信する能動型センサである SAR 衛星のマイクロ波は 雲を透過することができ 観測に太陽光を必要としないため 全天候で観測でき

More information

第 109 回 火山噴火予知連絡会資料 2008 年 2 月 15 日 東北大学大学院理学研究科

第 109 回 火山噴火予知連絡会資料 2008 年 2 月 15 日 東北大学大学院理学研究科 第 19 回 火山噴火予知連絡会資料 28 年 2 月 15 日 学大学院理学研究科 (a) 5 4 微動活動と震源分布 昨年の夏以降, 岩手火山における火山性微動 低周波地震の活動がやや活発になっている. Tremor & LF at Iwate Volcano DURATION DURATION (MIN) 3 2 AMPLITUDE ( 1microm/s) 1 (b) 1995 1996 1997

More information

GPMデータの 数値予報業務での利用

GPMデータの 数値予報業務での利用 火山分野への だいち 2 号の活用について 気象庁地震火山部火山課 火山対策官 松森敏幸 1 火山について 2 火山による恩恵と災害 恩恵 国立公園, 風光明媚な景観, 温泉, 優良な土壌, 湧水, 地熱発電 災害 噴石, 溶岩流, 火砕流, 土石流, 火山ガス, 火山灰, 融雪型火山泥流, 火山噴火に伴う堆積物による土石流 1986.11.19 東京都提供 1991.6.3 NPO 法人砂防広報センター副読本

More information

Microsoft PowerPoint _T3 [互換モード]

Microsoft PowerPoint _T3 [互換モード] 課題研究 T3( 固体圏 ) この課題では さまざまな観測 調査 実験的 理論的な研究 各種の数値シミュレーションなどにより 固体地球の構造 物性の解明 固体地球でのさまざまな時間 空間スケールでの変動やそのメカニズムの解明を目指す T3 がカバーする分野地震学 測地学 活構造学 地球熱学 火山学 担当教員 固体地球物理学講座平原和朗 ( 地震 ) 中西一郎 ( 地震 ) 久家慶子 ( 地震 ) 福田洋一

More information

9 箇所名 江戸川区 -1 都道府県東京都 市区町村江戸川区 地区 清新町, 臨海町 2/6 発生面積 中 地形分類 盛土地 液状化発生履歴 近傍では1855 安政江戸地震 1894 東京湾北部地震 1923 大正関東地震の際に履歴あり 土地改変履歴 国道 367 号より北側は昭和 46~5 年 南

9 箇所名 江戸川区 -1 都道府県東京都 市区町村江戸川区 地区 清新町, 臨海町 2/6 発生面積 中 地形分類 盛土地 液状化発生履歴 近傍では1855 安政江戸地震 1894 東京湾北部地震 1923 大正関東地震の際に履歴あり 土地改変履歴 国道 367 号より北側は昭和 46~5 年 南 9 箇所名 江戸川区 -1 都道府県 東京都 市区町村 江戸川区 地区 清新町, 臨海町 1/6 発生面積 中 地形分類盛土地 液状化発生履歴 近傍では1855 安政江戸地震 1894 東京湾北部地震 1923 大正関東地震の際に履歴あり 土地改変履歴 国道 367 号より北側は昭和 46~5 年 南側は昭和 51~6 年の埋立 被害概要 住宅の傾斜 沈下 道路の亀裂 噴砂の状況 多い 地盤の変形量

More information

8km M km M M8.4 1M M M 東北地方太平洋沖で想定されていた地震 Fig % 8 9% M8. 6 3m M % Fig.1 Distribution of

8km M km M M8.4 1M M M 東北地方太平洋沖で想定されていた地震 Fig % 8 9% M8. 6 3m M % Fig.1 Distribution of 東日本大震災 A Catastrophic Earthquake in Tohoku, Japan 1) 東北地方太平洋沖地震の地震 地震動について 1) Earthquake and Strong Ground Motion of the 211 off the Pacific Coast of Tohoku Earthquake 小林喜久二 Kikuji Kobayashi *1 211 3 11

More information