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水質

までの間, 毎月 回の頻度でシャットネラ属プランクトン調査を実施し, 本種の同定及び水質観測を行なった また, 湾内の 点 ( 図 ) においてシャットネラ属プランクトンのシスト分布調査を 6 月と 月に実施し, 採取した試泥をフ 6 AKA 8 FT FN 千葉 BC 8 FT BC FN 千葉

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ンゴ類及びその他底生生物 ) の生息状況を観察した ジグザグに設置したトランセクト ( 交差することのないよう, かつ, 隣り合う調査線の視野末端が重複するように配置された調査線 ) に沿って ROV を航走させ トランセクト上に宝石サンゴがあった場合は 位置 種 サイズ等を記録した 同時に海底の操

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S1:Chl-a 濃度 8.5μg/L S1:Chl-a 濃度 8.4μg/L B3:Chl-a 濃度 8.0μg/L B3:Chl-a 濃度 7.5μg/L B2:Chl-a 濃度実測値 67.0μg/L 現況 注 ) 調整池は現況の計算対象外である S1:Chl-a 濃度 8.7μg/L S1:

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また これは数年前の読売新聞のインターネットに出た記事で 非常にセンセイショナルというか 話題になったものです 清き瀬戸内? 魚去る と言って この折れ線が海水中に含まれる窒素の濃度で 右肩下がりに落ちてくると それに従って縦棒で表した漁獲量も どんどん落ちてきますという そういうお話です 一昨年

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全窒素 (T-N) 全リン (T-P) は 海域の富栄養化の指標です これらの値が高いほど富栄養化 ( 植物プランクトンが増殖し 海中の有機物が増加するとともに これらの有機物を分解する際に酸素が消費され底層で貧酸素化する ) が進行していることを示します 今回の一斉調査結果: 表層の T-N T-

Transcription:

) 底質中の有機物の増加主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表.. に示す その結果をまとめて図.. に示す 表及び図中の表記は ) 底質の泥化と同様である 表.. 底質中の有機物の増加についての現状の確認結果 ( 案 ) ノリの生産活動 底質中の有機物の増加 検討中である 栄養塩の流入 有機物の流入 底質中の有機物の増加 ベントスの減少 底質中の有機物の増加 堆積物食者である底生生物が減少することで底質中の有機物が多くなると考えられる 底質中の有機物の増加 植物プランクトンが増殖して死滅 沈降 堆積することで 有機物が供給されて 底層の DO 消費量が度増大して貧酸素化すると考えられる 底質中の有機物の増加 表中の青は図.. において中心の主要な要因へ影響を及ぼすを 黒は主要な要因が影響を及ぼすを示す 底質の有機物の増加 シャットネラ 珪藻類 栄養塩の流入有機物の流入 ノリの生産活動 底質中の有機物の増加 ベントスの減少 図.. 底質中の有機物の増加に関する連関図 ( 案 ) -0-

) 底質中の硫化物の増加主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表.. に示す その結果をまとめて図.. に示す 表及び図中の表記は ) 底質の泥化と同様である 表.. 底質中の硫化物の増加についての現状の確認結果 ( 案 ) 栄養塩の流入 有機物の流入 底質中の硫化物の増加 底質中の硫化物の増加 貧酸素化することで底質中が還元状態となり 有機物が嫌気分解されて硫化物が多くなると考えられる 底質中の硫化物の増加 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 底質中の硫化物の増加 ベントスの減少 ベントスにとって硫化物は毒性があるため 硫化物の増加はベントスが減少すると考えられる 底質中の硫化物の増加 二枚貝の減少 ( 浮遊幼生期 着床稚貝の生残率の低下 ) 生物小委で検討中である 表中の青は図.. において中心の主要な要因へ影響を及ぼすを 黒は主要な要因が影響を及ぼすを示す 底質の硫化物の増加 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 栄養塩の流入有機物の流入 底質中の硫化物の増加 ベントスの減少 二枚貝の減少 ( 浮遊幼生期 着床稚 貝の生残率の低下 ) アサリ タイラギ 図.. 底質中の硫化物の増加に関する連関図 ( 案 ) --

) 貧酸素水塊の発生主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表.. に示す その結果をまとめて図.. に示す 表及び図中の表記は ) 底質の泥化と同様である 表.. 貧酸素水塊の発生についての現状の確認結果 ( 案 ) 生物小委で検討中である 成層化 成層化の変化傾向について定量的な関連は報告されていない 底質中の有機物の増加 [ シャットネラ ] 富栄養化 底質中の硫化物の増加 生物小委で検討中である ベントスの減少 5 二枚貝の減少 ( 浮遊幼生期 着床稚貝の生残率の低下 ) 6 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 表中の青は図.. において中心の主要な要因へ影響を及ぼすを 黒は主要な要因が影響を及ぼすを示す --

貧酸素水塊の発生 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 成層化 シャットネラ 珪藻類 富栄養化 底質中の有機物の増加 底質中の硫化物の増加 6 5 二枚貝の減少 ( 浮遊幼生期 着床稚貝の生残率の低下 ) アサリ ベントスの減少 タイラギ 図.. 貧酸素水塊の発生に関する連関図 ( 案 ) --

5) 主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表..5 に示す その結果をまとめて図..5 に示す 表及び図中の表記は ) 底質の泥化と同様である 表..5 についての現状の確認結果 ( 案 ) 浄化能力の低下 透明度の上昇 生物小委で検討中である 潮流の低下 5 成層化 成層化の変化傾向について定量的な関連は報告されていない 6 富栄養化 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 [ 珪藻類 ] 栄養塩の不足 生物小委で検討中である 底質中の有機物の増加 表中の青は図..5 において中心の主要な要因へ影響を及ぼすを 黒は主要な要因が影響を及ぼすを示す --

魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 潮流の低下 浄化能力の低下 透明度の上昇 成層化 5 6 シャットネラ 珪藻類 栄養塩の不足 富栄養化 底質中の有機物の増加 図..5 に関する連関図 ( 案 ) -5-

6) 主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表..6 に示す その結果をまとめて図..6 に示す 表及び図中の表記は ) 底質の泥化と同様である 表..6 についての現状の確認結果 ( 案 ) 干拓 埋立て 観測データはないが 数値シミュレーションによる検討は数多く報告があり 結果は異なっている ( 楠田哲也編 蘇る有明海 - 再生の道程 ) 等 ) 潮流の低下とを分けることが適当である ( 以下 全て同じ ) ( 評価委員会意見 ) 外海の潮位の上昇 潮位差の減少 有明海内の M 分潮の振幅幅の減少の主たる要因は外海の M 分潮の振幅幅の減少であると考えられている ( 楠田哲也編 蘇る有明海 - 再生の道程 ) 等 ) 潮流の低下 観測データはないが 数値シミュレーションによる検討は数多く報告があり 傾向は同じであるが 定量的には異なっている ( 楠田哲也編 蘇る有明海 - 再生の道程 ) 等 ) 透明度の上昇 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 水産対象種であるグチ類は湾央を産卵場として 稚仔魚の生育場として湾奥を用いており 稚仔魚の輸送に影響が考えられる 生物小委で検討中である 5 成層化 6 二枚貝の減少 ( 浮遊幼生期 着床稚貝の生残率の低下 )[ タイラキ ] 7 底質の泥化 表中の青は図..6 において中心の主要な要因へ影響を及ぼすを 黒は主要な要因が影響を及ぼすを示す -6-

魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 潮流の低下 透明度の上昇 外海の潮位の上昇 潮位差の減少 干拓 埋立て 7 6 5 成層化 シャットネラ 珪藻類 底質の泥化 二枚貝の減少 ( 浮遊幼生期 着床稚貝の生残率の低下 ) アサリ タイラギ 図..6 に関する連関図 ( 案 ) -7-

7) 栄養塩の流入 有機物の流入主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表..7 に示す その結果をまとめて図..7 に示す 表及び図中の表記は ) 底質の泥化と同様である 表..7 栄養塩の流入 有機物の流入についての現状の確認結果 ( 案 ) 栄養塩の流入 有機物の流入 富栄養化 栄養塩の流入有機物の流入 浅海定線調査結果のクラスター解析によって 筑後川から流入した栄養塩が南側及び湾奥西部へ流下 広がり 湾奥西部から湾央南部へ拡散してく挙動を明らかにしている ( 滝川清 秋元和實 園田吉弘 増田龍哉 有明海の海域環境の変動特性と再生方策 海洋と生物 7 Vol.9) 栄養塩の流入 有機物の流入 栄養塩の流入 有機物の流入 底質中の有機物の増加 底質中の硫化物の増加 表中の青は図..7 において中心の主要な要因へ影響を及ぼすを 黒は主要な要因が影響を及ぼすを示す 富栄養化 栄養塩の流入有機物の流入 底質中の有機物の増加 底質中の硫化物の増加 図..7 栄養塩の流入 有機物の流入に関する連関図 ( 案 ) -8-

8) 潮流の低下主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表..8 に示す その結果をまとめて図..8 に示す 表及び図中の表記は ) 底質の泥化と同様である 表..8 潮流の低下についての現状の確認結果 ( 案 ) 干拓 埋立て 潮流の低下 観測データはないが 数値シミュレーションによる検討は数多く報告があり 結果は異なっている ( 楠田哲也編 蘇る有明海 - 再生の道程 ) 等 ) 潮流の低下とを分けることが適当である ( 以下 全て同じ ) ( 評価委員会意見 ) 外海の潮位の上昇 潮位差の減少 潮流の低下 有明海内の M 分潮の振幅幅の減少の主たる要因は外海の M 分潮の振幅幅の減少であると考えられている ( 楠田哲也編 蘇る有明海 - 再生の道程 ) 等 ) 潮流の低下 観測データはないが 数値シミュレーションによる検討は数多く報告があり 傾向は同じであるが 定量的には異なっている ( 楠田哲也編 蘇る有明海 - 再生の道程 ) 等 ) 潮流の低下 透明度の上昇 潮流の低下 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 水産対象種であるグチ類は湾央を産卵場として 稚仔魚の生育場として湾奥を用いており 稚仔魚の輸送に影響が考えられる 潮流の低下 生物小委で検討中である 潮流の低下 成層化 5 潮流の低下 二枚貝の減少 ( 浮遊幼生期 着床稚貝の生残率の低下 )[ タイラキ ] 6 潮流の低下 底質の泥化 表中の青は図..8 において中心の主要な要因へ影響を及ぼすを 黒は主要な要因が影響を及ぼすを示す -9-

潮流の低下 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 外海の潮位の上昇 潮位差の減少 干拓 埋立て 6 潮流の低下 5 透明度の上昇 成層化 シャットネラ 珪藻類 二枚貝の減少 底質の泥化 ( 浮遊幼生期 着床稚貝の生残率の低下 ) アサリ タイラギ 図..8 潮流の低下に関する連関図 ( 案 ) -0-

9) 河川を通じた陸域からの土砂供給の減少主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表..9 に示す その結果をまとめて図..9 に示す 表及び図中の表記は ) 底質の泥化と同様である 表..9 河川を通じた陸域からの土砂供給の減少についての現状の確認結果 ( 案 ) 河川を通じた陸域からの土砂供給の減少 干潟 藻場の減少 河川を通じた陸域からの土砂供給の減少 透明度の上昇 河川を通じた陸域からの土砂供給については安定しているとの報告がある (..8 参照 ) 河川を通じた陸域からの土砂供給の減少 底質の泥化 表中の青は図..9 において中心の主要な要因へ影響を及ぼすを 黒は主要な要因が影響を及ぼすを示す 河川を通じた陸域からの土砂供給の減少 干潟 藻場の減少 透明度の上昇 河川を通じた陸域からの土砂供給の減少 図..9 河川を通じた陸域からの土砂供給量の減少に関する連関図 ( 案 ) 底質の泥化 --

-- 図..0 A 海域における問題点と原因 要因との関連の可能性 ( 案 )

() 今後の作業について A 海域の底生生物の生息環境としての評価を行うため 海域内で行われた調査結果 ( 水質 : 水温 塩分 透明度 ph DO COD N P SS プランクトン等 底質 : 含泥率 IL COD T-S 等 底生生物 : 種類数 個体数 ) を用いてクラスター解析を行い その結果に基づき A 海域を細区分して 再区分ごとに底生生物の生息環境としての評価を行う 特に この海域に直接流入する主要な河川はないものの 隣接する海域を経由して筑後川からの流入負荷が流入してきているとの報告もあることから 筑後川から流入する負荷の影響も考慮する必要がある 評価では 各再区分における環境の変動幅等を確認したうえで 底生生物の生息環境を良くするためにはどこで何を改善すべきかを検討する --

.. ケーススタディ海域 (A5) () 概況生物小委で最も優先的に整理された水産対象種 ( アサリ ) の主要な生息海域となっている有明海湾央部に相当する海域区分は A5 である そこで ケーススタディ海域 は A5 海域とした A5 海域は 福岡県から熊本県の地先に位置しており 岸側の干潟域 沖側の浅海域ともにモニタリング調査はあまり行われていない () 連関図についてこの海域では この海域では 問題点として二枚貝 ( アサリ ) の減少 ベントスの減少等について 全域ではないものの確認されている そこで 主要な要因について A 海域と同様に整理した ) 底質の泥化主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表..0 に示す その結果をまとめて図.. に示す 表及び図中の表記は A 海域と同様である 表..0 底質の泥化についての現状の確認結果 ( 案 ) 潮流の低下 底質の泥化 海域により泥化 粗粒化の傾向はまちまちであり エスチュアリ循環流 平均流及び海上風によって懸濁物の挙動が影響されることが報告されている (.. 参照 ) 底質の泥化 河川を通じた陸域からの土砂供給の減少 底質の泥化 河川を通じた陸域からの土砂供給については安定しているとの報告がある (..8 参照 ) 底質の泥化 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 底質の泥化 ベントスの減少 底質中の含泥率が相対的に高い海域では 底生生物の出現種類数が減少していることが報告されている ( 園田吉弘 有明海海域の水質 底質と底生生物の分布特性 物理 化学及び生態学的視点からの研究 ) 底質の泥化 二枚貝の減少 ( 浮遊幼生期 着床稚貝の生残率の低下 ) 生物小委で検討中である 表中の青は図.. において中心の主要な要因へ影響を及ぼすを 黒は主要な要因が影響を及ぼすを示す --

底質の泥化 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 河川を通じた陸域からの土砂供給の減少 潮流の低下 -5- ベントスの減少 底質の泥化 二枚貝の減少 ( 浮遊幼生期 着床稚貝の生残率の低下 ) アサリ タイラギ 図.. 底質の泥化に関する連関図 ( 案 ) ) 底質中の有機物の増加主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表.. に示す その結果をまとめて図.. に示す 表及び図中の表記は A 海域と同様である 表.. 底質中の有機物の増加についての現状の確認結果 ( 案 ) ノリの生産活動 底質中の有機物の増加 検討中である 栄養塩の流入 有機物の流入 底質中の有機物の増加 ベントスの減少 底質中の有機物の増加 堆積物食者である底生生物が減少することで底質中の有機物が多くなると考えられる 底質中の有機物の増加 植物プランクトンが増殖して死滅 沈降 堆積することで 有機物が供給されて 底層の DO 消費量が度増大して貧酸素化すると考えられる 底質中の有機物の増加 表中の青は図.. において中心の主要な要因へ影響を及ぼすを 黒は主要な要因が影響を及ぼすを示す

底質の有機物の増加 シャットネラ 珪藻類 栄養塩の流入有機物の流入 ノリの生産活動 底質中の有機物の増加 ベントスの減少 図.. 底質中の有機物の増加に関する連関図 ( 案 ) ) 底質中の硫化物の増加主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表.. に示す その結果をまとめて図.. に示す 表及び図中の表記は A 海域と同様である 表.. 底質中の硫化物の増加についての現状の確認結果 ( 案 ) 栄養塩の流入 有機物の流入 底質中の硫化物の増加 底質中の硫化物の増加 貧酸素化することで底質中が還元状態となり 有機物が嫌気分解されて硫化物が多くなると考えられる 底質中の硫化物の増加 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 底質中の硫化物の増加 ベントスの減少 ベントスにとって硫化物は毒性があるため 硫化物の増加はベントスが減少すると考えられる 底質中の硫化物の増加 二枚貝の減少 ( 浮遊幼生期 着床稚貝の生残率の低下 ) 生物小委で検討中である 表中の青は図.. において中心の主要な要因へ影響を及ぼすを 黒は主要な要因が影響を及ぼすを示す -6-

底質の硫化物の増加 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 栄養塩の流入有機物の流入 底質中の硫化物の増加 ベントスの減少二枚貝の減少 ( 浮遊幼生期 着床稚 貝の生残率の低下 ) アサリ タイラギ 図.. 底質中の硫化物の増加に関する連関図 ( 案 ) -7-

) 貧酸素水塊の発生主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表.. に示す その結果をまとめて図.. に示す 表及び図中の表記は A 海域と同様である 表.. 貧酸素水塊の発生についての現状の確認結果 ( 案 ) 生物小委で検討中である 成層化 成層化の変化傾向について定量的な関連は報告されていない 底質中の有機物の増加 [ シャットネラ ] 富栄養化 底質中の硫化物の増加 生物小委で検討中である ベントスの減少 5 二枚貝の減少 ( 浮遊幼生期 着床稚貝の生残率の低下 ) 6 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 表中の青は図.. において中心の主要な要因へ影響を及ぼすを 黒は主要な要因が影響を及ぼすを示す -8-

貧酸素水塊の発生 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 成層化 シャットネラ 珪藻類 富栄養化 底質中の有機物の増加 底質中の硫化物の増加 6 5 二枚貝の減少 ( 浮遊幼生期 着床稚貝の生残率の低下 ) アサリ ベントスの減少 タイラギ 図.. 貧酸素水塊の発生に関する連関図 ( 案 ) -9-

5) 主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表.. に示す その結果をまとめて図..5 に示す 表及び図中の表記は A 海域と同様である 表.. についての現状の確認結果 ( 案 ) 浄化能力の低下 透明度の上昇 生物小委で検討中である 潮流の低下 5 成層化 成層化の変化傾向について定量的な関連は報告されていない 6 富栄養化 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 [ 珪藻類 ] 栄養塩の不足 生物小委で検討中である 底質中の有機物の増加 表中の青は図..5 において中心の主要な要因へ影響を及ぼすを 黒は主要な要因が影響を及ぼすを示す -50-

魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 潮流の低下 浄化能力の低下 透明度の上昇 成層化 5 6 シャットネラ 珪藻類 栄養塩の不足 富栄養化 底質中の有機物の増加 図..5 に関する連関図 ( 案 ) -5-

6) 主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表..5 に示す その結果をまとめて図..6 に示す 表及び図中の表記は A 海域と同様である 表..5 についての現状の確認結果 ( 案 ) 干拓 埋立て 観測データはないが 数値シミュレーションによる検討は数多く報告があり 結果は異なっている ( 楠田哲也編 蘇る有明海 - 再生の道程 ) 等 ) 潮流の低下とを分けることが適当である ( 以下 全て同じ ) ( 評価委員会意見 ) 外海の潮位の上昇 潮位差の減少 有明海内の M 分潮の振幅幅の減少の主たる要因は外海の M 分潮の振幅幅の減少であると考えられている ( 楠田哲也編 蘇る有明海 - 再生の道程 ) 等 ) 潮流の低下 観測データはないが 数値シミュレーションによる検討は数多く報告があり 傾向は同じであるが 定量的には異なっている ( 楠田哲也編 蘇る有明海 - 再生の道程 ) 等 ) 透明度の上昇 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 水産対象種であるグチ類は湾央を産卵場として 稚仔魚の生育場として湾奥を用いており 稚仔魚の輸送に影響が考えられる 生物小委で検討中である 5 成層化 6 二枚貝の減少 ( 浮遊幼生期 着床稚貝の生残率の低下 )[ タイラキ ] 7 底質の泥化 表中の青は図..6 において中心の主要な要因へ影響を及ぼすを 黒は主要な要因が影響を及ぼすを示す -5-

魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 潮流の低下 透明度の上昇 外海の潮位の上昇 潮位差の減少 干拓 埋立て 7 6 5 成層化 シャットネラ 珪藻類 底質の泥化 二枚貝の減少 ( 浮遊幼生期 着床稚貝の生残率の低下 ) アサリ タイラギ 図..6 に関する連関図 ( 案 ) -5-

7) 栄養塩の流入 有機物の流入主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表..6 に示す その結果をまとめて図..7 に示す 表及び図中の表記は A 海域と同様である 表..6 栄養塩の流入 有機物の流入についての現状の確認結果 ( 案 ) 栄養塩の流入 有機物の流入 富栄養化 浅海定線調査結果のクラスター解析によって 筑後川から流入した栄養塩が南側及び湾奥西部へ流下 広がり 湾奥西部から湾央南部へ拡散してく挙動を明らかにしている ( 滝川清 秋元和實 園田吉弘 増田龍哉 有明海の海域環境の変動特性と再生方策 海洋と生物 7 Vol.9) 栄養塩の流入 有機物の流入 栄養塩の流入 有機物の流入 底質中の有機物の増加栄養塩の流入有機物の流入 底質中の硫化物の増加 表中の青は図..7 において中心の主要な要因へ影響を及ぼすを 黒は主要な要因が影響を及ぼすを示す 富栄養化 栄養塩の流入有機物の流入 底質中の有機物の増加 底質中の硫化物の増加 図..7 栄養塩の流入 有機物の流入に関する連関図 ( 案 ) -5-

8) 潮流の低下主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表..7 に示す その結果をまとめて図..8 に示す 表及び図中の表記は A 海域と同様である 表..7 潮流の低下についての現状の確認結果 ( 案 ) 干拓 埋立て 潮流の低下 観測データはないが 数値シミュレーションによる検討は数多く報告があり 結果は異なっている ( 楠田哲也編 蘇る有明海 - 再生の道程 ) 等 ) 潮流の低下とを分けることが適当である ( 以下 全て同じ ) ( 評価委員会意見 ) 外海の潮位の上昇 潮位差の減少 潮流の低下 有明海内の M 分潮の振幅幅の減少の主たる要因は外海の M 分潮の振幅幅の減少であると考えられている ( 楠田哲也編 蘇る有明海 - 再生の道程 ) 等 ) 潮流の低下 観測データはないが 数値シミュレーションによる検討は数多く報告があり 傾向は同じであるが 定量的には異なっている ( 楠田哲也編 蘇る有明海 - 再生の道程 ) 等 ) 潮流の低下 透明度の上昇 潮流の低下 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 水産対象種であるグチ類は湾央を産卵場として 稚仔魚の生育場として湾奥を用いており 稚仔魚の輸送に影響が考えられる 潮流の低下 生物小委で検討中である 潮流の低下 成層化 5 潮流の低下 二枚貝の減少 ( 浮遊幼生期 着床稚貝の生残率の低下 )[ タイラキ ] 6 潮流の低下 底質の泥化 表中の青は図..8 において中心の主要な要因へ影響を及ぼすを 黒は主要な要因が影響を及ぼすを示す -55-

潮流の低下 魚類等の漁獲量 ( 資源量 ) の減少 種組成の変化 外海の潮位の上昇 潮位差の減少 干拓 埋立て 6 潮流の低下 5 透明度の上昇 成層化 シャットネラ 珪藻類 二枚貝の減少 底質の泥化 ( 浮遊幼生期 着床稚貝の生残率の低下 ) アサリ タイラギ 図..8 潮流の低下に関する連関図 ( 案 ) 9) 河川を通じた陸域からの土砂供給の減少主要な要因を中心とした連関図における現状の確認結果を表..8 に示す その結果をまとめて図..9 に示す 表及び図中の表記は A 海域と同様である 表..8 河川を通じた陸域からの土砂供給の減少についての現状の確認結果 ( 案 ) 河川を通じた陸域からの土砂供給の減少 干潟 藻場の減少 河川を通じた陸域からの土砂供給の減少 透明度の上昇 河川を通じた陸域からの土砂供給については安定しているとの報告がある (..8 参照 ) 河川を通じた陸域からの土砂供給の減少 底質の泥化 表中の青は図..9 において中心の主要な要因へ影響を及ぼすを 黒は主要な要因が影響を及ぼすを示す -56-

河川を通じた陸域からの土砂供給の減少 干潟 藻場の減少 透明度の上昇 河川を通じた陸域からの土砂供給の減少 底質の泥化 図..9 河川を通じた陸域からの土砂供給量の減少に関する連関図 ( 案 ) -57-

-58- 図..0 A5 海域における問題点と原因 要因との関連の可能性 ( 案 )

() 今後の作業について A 海域と同様に底生生物の生息環境としての評価を行うため 海域内で行われた調査結果 ( 水質 : 水温 塩分 透明度 ph DO COD N P SS プランクトン等 底質 : 含泥率 IL COD T-S 等 底生生物 : 種類数 個体数 ) を用いてクラスター解析を行い その結果に基づき A 海域を細区分して 再区分ごとに底生生物の生息環境としての評価を行う 評価では 各再区分における環境の変動幅等を確認したうえで 底生生物の生息環境を良くするためにはどこで何を改善すべきかを検討する -59-