別添 17 時系列データ登録閲覧システム - 機能説明書 - 2005 年 10 月 セントラル コンピュータ サービス株式会社 科学環境システム部
改訂履歴 第 1 版 2005/10 初版作成
1. システム概要 利用目的... 1 2. データ収集... 1 2.1. データ収集方法... 1 2.2. データ収集項目... 1 3. 外生データ登録業務分析... 3 4. 時系列データ登録閲覧システム 機能説明... 4 4.1. 機能構成... 4 4.2. システム構成... 5 4.3. 機能説明... 6 4.3.1. データ一覧機能... 6 4.3.2. データ登録機能... 7 4.3.3. 収集データ項目登録機能... 7 4.3.4. マスタデータ登録機能... 7 4.3.5. データ登録ログ表示機能... 9 4.3.6. 概況登録機能... 9 4.3.7. ユーザ管理機能... 9 4.3.8. メンテナンス機能... 9 4.3.9. メッセージ管理機能... 9
1. システム概要 利用目的 時系列データ登録閲覧システムは 石油需給動向を分析するために必要なデータを簡易に登録 閲覧するためのシステムであり 外生要因データ登録システム として平成 13 年度に開発された 指定統計 11 号 51 号 原油輸入統計 設備情報 価格情報等の石油関連情報を収集するためのシステムとして管理 活用されている さらに 石油需要動向を分析する際には 上記の石油関連情報以外の経済情報 エネルギー情報及び気象情報等のデータも必要となることから これらの外生要因情報が自動的に登録できるように改良が重ねられた その結果 外生要因データ登録システムは統計業務において使用する広汎な時系列統計データの集中管理のためのツールとして有用であることが判明し 平成 15 年度に大規模な機能改善を施され 時系列データ登録閲覧システムとして再生した 2. データ収集 2.1. データ収集方法 収集情報については入手先および入手したデータを一元管理できることが望ましい このため 入手データの一元化を図り データベースの自動登録化を実現しデータ収集業務作業の簡素化を実現する データ収集の際にはオンライン インターネット FD,CD-ROM 等の各メディアのデータを用いて データベースへの自動登録機能の実現を検討した 今回のシステムでは データ入手先の分散化を避けるため幅広い分野の情報をサポートしている統計情報提供サービスの利用を想定し セキュリティの制約から定型フォーマットの FD 等のメディアから DB への自動登録機能を実現した 2.2. データ収集項目 平成 12 年度 平常時運用のための分析支援システムのあり方に関する調査 でおこなった石油製品需要の外生要因データの確認結果を基に 石油製品変動の外生要因情報として収集するデータ対象の一覧 ( 候補 ) を以下にまとめる - 1 -
表 2.2-1 外生要因収集データ対象一覧 ( 候補 ) 分類データ項目経済指標鉱工業生産指数国内総支出民間最終消費支出民間住宅投資消費水準指数消費者物価指数国内卸売物価指数需要変動外生要因情報自動車保有台数 ( 中長期要因 ) 航空旅客輸送座席キロ全国世帯数需要変動外生要因情報地域別平均気温 ( 短期要因 ) 日照時間電力需要量用途別使用電力量ガソリン価格灯油価格輸送トンキロ需要変動外生要因情報エチレン生産量 ( 短期要因 ) BTX 生産量アルミ生産量需要変動外生要因情報発電電力量 ( エネルギー需要 ) 燃料消費量 - 2 -
3. 外生データ登録業務分析 外生要因データ登録業務ではデータ登録を行なった後 データ一覧や推移グラフによってデータの確認作業をおこなう データ登録をおこなった際には データ更新履歴を記録しておき データの更新状態を管理できることが望ましい また 収集データ項目については関係する石油製品等の属性情報をマスター化 経済や社会情勢等の定性的要因についての情報等を整備しておくことは 後のデータ分析の際に有用であると考えられる ここでは 外生要因登録の業務内容を整理し 必要となるシステム機能項目を整理する 表 3-1 外生要因データ登録業務内容 分類 業務内容 システム機能 データ収集 確認 オンライン 電子媒体データを収集しデータの一括登録する 自動で収集不可能なデータ項目は手入力による編集機能を提供する データ登録 データの変動パターン データ間の関係の確認をおこなうため 月次データの四半期ベース及び年度ベースへの再集計や 前年度および前年度同期比の伸び率等を分析しデータ内容を確認する 各実績 加工データを推移グラフによりデータの確認を行なう データ管理データの収録期間に加えて 最新の更新期日を記録し データの収集状態を把握できるようにする 情報整備外生要因として収集しているデータ項目を一覧で確認できるようデータ属性等を整備しておく データリストの情報として 関係する石油製品 期種等の属性がデータのマスター情報として整備する 経済 社会情勢等の定性的要因を記録しておき 過去の変動要因と分析当該月の変動との関係が確認できるよう情報を整備する データ確認 ( データ一覧 ) データ確認 ( 推移グラフ ) データ管理 データリスト 概況記録 ( 経済, 社会情勢 ) - 3 -
4. 時系列データ登録閲覧システム 機能説明 4.1. 機能構成 外生要因登録業務分析の結果を受けて 時系列データ登録閲覧システムに必要な 機能を以下の 9 機能に分類した 1. データ一覧機能 2. データ登録機能 3. 収集データ項目登録機能 4. マスタデータ登録機能 5. データ登録ログ表示機能 6. 概況登録機能 7. ユーザ管理機能 8. メンテナンス機能 9. メッセージ管理機能 - 4 -
4.2. システム構成 時系列データ登録閲覧システム のシステム構成を以下に示す 時系列データ登録閲覧システム データ一覧機能グラフ表示機能 CSV ファイル出力機能概況表示 登録機能データ更新機能メッセージ表示機能データ登録機能データ登録ログ表示機能収集データ項目登録機能マスタデータ登録機能ユーザ管理機能メンテナンス機能メッセージ管理機能 - 5 -
4.3. 機能説明 4.3.1. データ一覧機能 データ一覧機能ではデータベースに登録してある時系列データを一覧で表示し データの確認作業をおこなう データ一覧表示の際には 表示対象となるデータ項目の検索や表示期間 表示形式の指定を可能としデータの確認作業を容易にする さらに一覧表示したデータを CSV 形式のファイルへの出力機能やグラフ表示機能により Excel 等の他のアプリケーションでの利用や視覚的な確認作業を実現する また 必要に応じて 変更や登録 削除も可能とする 以下データ一覧機能に関する機能の検討結果を以下にまとめる 1. データ項目検索機能データ項目を製品 分類 期種により確認データ項目を選択する データ項目をキーワード検索するための語句を設定する 2. データ表示期間指定機能データ確認をおこなう期間を指定する 3. データ表示形式指定機能年度 上下 四半期 月次 暦年でのデータ集計し 季節変動や長期的変動の状態や 前月比 前年同月比によるデータの変動状況を確認する 4. 指定データ項目グラフ表示機能データのグラフ表示をおこない 視覚的にデータの確認作業をおこなう 5. データ一覧 CSV ファイル出力機能データを CSV 形式でファイルに出力し 他のアプリケーションでの利用を可能にする 6. 概況表示機能経済情勢や社会情勢の概況を登録しておき 過去の変動要因の確認を可能にする - 6 -
7. データ更新 ( 登録 更新 削除 ) 機能 登録 更新 不要になったデータの削除について 個別のデータメンテナンスを可能にする 8. メッセージ表示機能データに不具合がある場合など 管理者からのメッセージを表示する 4.3.2. データ登録機能 定型フォーマットのファイルを読み込むことで 大量のデータを一度に登録し データ登録作業の効率化を図る ここで利用するデータファイルは基本的に統計情報サービス機関から提供されるデータファイルの利用を想定してフォーマットを決定し 必要に応じてユーザが編集したファイルも利用可能とする 4.3.3. 収集データ項目登録機能 収集データ項目登録機能では 時系列データとして扱う収集データ項目を登録する ここでは 収集データ元の編集機関等や関係する石油製品等のデータ属性の情報についても管理することにより データの所在や 石油需給との関連性の確認も容易になる 4.3.4. マスタデータ登録機能 マスタデータ登録機能では 時系列データ属性をマスター化する ここでの情報は収集データ項目の属性として利用し これらのマスター情報の分類でデータを検索し データの出所元の一元管理 データ確認作業の効率化を図る 製品時系列データ項目に関連付ける石油製品リスト例 :LPG 揮発油 ナフサ等 - 7 -
分類 データ項目の分類例 : 気象情報 経済指標 石油情報等 出典名称データの出所 ( 出典 ) 元のリスト例 : 化学工業統計月報 電気事業便覧 気象庁月報等 機関データ項目のデータの出所 ( 機関 ) のリスト例 : 資源エネルギー庁 経済産業省 気象庁等 問い合わせ種類メッセージ種類のリスト例 : システム障害 操作方法について 改善要望 単位単位のリスト例 :% KG KL 大分類時系列データコード大分類のリスト例 : 石油 電力 都市ガス 中分類時系列データコード中分類のリスト例 : 生産 輸入 販売 小分類 詳細項目時系列データコード小分類と詳細項目のリスト例 :2000 年基準 男女計 男 女 - 8 -
4.3.5. データ登録ログ表示機能 データ登録ログ表示機能により データ登録の実施時期により更新状態を確認で きる 4.3.6. 概況登録機能 概況登録機能では データ一覧表示の際に表示する概況を登録する ここでは 経済情報や社会情勢等の定性的な要因を記録し 特異なデータ変動の確認作業をサポートする 4.3.7. ユーザ管理機能 ユーザ管理機能により ユーザを管理者と一般ユーザに区分することで ユーザがデータ閲覧時に誤ってデータを書き換えられることを防止する 4.3.8. メンテナンス機能 データベースの容量チェック機能により データベースの状態を確認できる 4.3.9. メッセージ管理機能 メッセージ管理機能により システム管理者は一般ユーザからのリクエスト メッセージ等を確認できる - 9 -