1 特集 県内経済人コメント 本県の経済概況 < 県内経済の基調判断 > 県内経済指標の動向 (1) 鉱工業指数 < 生産 出荷 在庫 >....4 (2) 雇用 (3) 消費者物価 (4) 消費 ア家計消費

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1. 総論 総括判断 県内経済は 緩やかに回復しつつある 項目前回 (3 年 4 月判断 ) 今回 (3 年 7 月判断 ) 前回比較 総括判断緩やかに回復しつつある 緩やかに回復しつつある ( 注 )3 年 7 月判断は 前回 4 月判断以降 足下 (7 月末 ) の状況までを含めた期間で判断して

( 平成 31 年 1 月判断 ) 平成 31 年 1 月 財務省北陸財務局 富山財務事務所 富山市丸の内 1 丁目 5 番 13 号 ( 富山丸の内合同庁舎 5 階 ) TEL(076) ( 財務課直通 )

平成 31 年 1 月 17 日東北経済産業局 管内 ( 東北 6 県 ) の経済動向 ( 平成 30 年 11 月分 ) ~ 一部に弱い動きがみられるものの 緩やかに持ち直している ~ 鉱工業生産 : 個人消費 : 住宅着工 : 公共投資 : 設備投資 : 持ち直しの動きとなっている足踏み状態とな

1. 総論 総括判断 県内経済は 回復しつつある 項目前回 (29 年 1 月判断 ) 今回 (3 年 1 月判断 ) 前回比較 総括判断緩やかに回復しつつある 回復しつつある ( 注 )3 年 1 月判断は 前回 29 年 1 月判断以降 3 年 1 月に入ってからの足下の状況までを含めた期間で判

1. 総論 総括判断 都内経済は 回復している 項目前回 ( 1 月判断 ) 今回 (3 年 1 月判断 ) 前回比較 総括判断回復している 回復している ( 注 )3 年 1 月判断は 前回 1 月判断以降 1 月に入ってからの足下の状況までを含めた期間で判断している ( 判断の要点 ) 個人消費

月例経済報告

管内 ( 東北 6 県 ) の経済動向 平成 28 年 8 月 12 日 < 管内の経済動向 > ~28 年 6 月の経済指標を中心として ~ 全体の動向 : 一部に弱い動きがみられるものの 緩やかに持ち直している 鉱工業生産 : 生産は一進一退となっている 個住 人宅 消着 費 : 個人消費は足踏

管内 ( 東北 6 県 ) の経済動向 平成 27 年 1 月 15 日 < 管内の経済動向 > ~26 年 11 月の経済指標を中心として ~ 全体の動向 : 緩やかな持ち直し傾向にあるものの 一部に弱い動きがみられる 鉱工業生産 : 生産は一進一退で推移している 個人消費 : 持ち直し傾向にある

東京都の経済情勢報告 平成 31 年 1 月 30 日 財務省関東財務局 東京財務事務所 掲載した経済指標等については速報値を含む

< 判断の推移 > 前月今月期間 総括判断 一部に弱い動きがみられるものの 緩やかに改善 緩やかに改善 ( ) 1 か月 ( 上方修正は 7 か月ぶり ) 生産緩やかな上昇傾向 ( ) 2 か月 個人消費足踏み状態 緩やかな持ち直しの動き ( ) 1 か月 ( 上方修正は 18 か月ぶり ) 設備投

1. 総論 総括判断 県内経済は 平成 28 年 (216 年 ) 熊本地震の影響が一部に残るものの 緩やかに回復している 項目前回 (29 年 1 月判断 ) 今回 (3 年 1 月判断 ) 総括判断 平成 28 年 (216 年 ) 熊本地震の影響が一部に残るものの 緩やかに回復している 平成

< 判断の推移 > 前月今月期間 総括判断改善 22 か月 生産高水準で推移 13 か月 個人消費持ち直し 5 か月 設備投資増加 9 か月 公共投資一服感増加の動き ( ) 1 か月 住宅投資一進一退の動き 7 か月 貿易輸出 輸入とも前年を上回る - 雇 用 着実に改善しており 労働需給の引き締

令和元年 7 月 22 日 北陸地域の総合経済動向 ~ 一部に弱い動きがみられるものの 改善している ~ 経済概況 令和元年 5 月指標を中心として 鉱工業生産指数は 高水準で推移しているものの 一部に弱い動きがみられる 個人消費は 持ち直している 設備投資は 高水準で横ばいとなっている 住宅投資は

富山県金融経済クォータリー(2018年秋)

October vol

1 ( ) 4.1% 4.4% 4.% 1 ( ) 1.2%( ) 1.6% 3.8% 1( ) 5.6% 4, % 8 6.5% % 2 4.3% 47.8% 18.8% % 13 2, % 2.2% 13.% 218 ( ).

< 判断の推移 > 前月今月期間 総括判断改善 2 か月 生産高水準で推移 11 か月 個人消費持ち直し 3 か月 設備投資増加 7 か月 公共投資堅調 一服感 ( ) 1 か月 ( 下方修正は 14 か月ぶり ) 住宅投資一進一退の動き 5 か月 貿 易 輸出は前年を下回り 輸入は前年を上回る 輸

P6において修正が入りました H P7において修正が入りました H 管内の経済動向 平成31年2月 12月のデータを中心に 管内経済は 改善している 今月のポイント 生産活動は 化学工業 除 医薬品 をはじめ10業種で低下したことから 3か月ぶりの低下となった 個人消費は

< 判断の推移 > 前月今月期間 総括判断改善 18 か月 生産高水準で推移 9 か月 個人消費緩やかに持ち直し 持ち直し ( ) 1 か月 ( 上方修正は 1 か月ぶり ) 設備投資増加 5 か月 公共投資持ち直しの動き 堅調 ( ) 1 か月 ( 上方修正は 7 か月ぶり ) 住宅投資一進一退の

富山県金融経済クォータリー(2018年夏)

1. 総論 総括判断 県内経済は 緩やかに回復している 項目前回 (3 年 1 月判断 ) 今回 (3 年 4 月判断 ) 総括判断 平成 28 年 (216 年 ) 熊本地震の影響が一部に残るものの 緩やかに回復している 緩やかに回復している 前回比較 ( 注 )3 年 4 月判断は 前回 1 月

< 判断の推移 > 前月今月期間 総括判断改善 17 か月 生産高水準で推移 8 か月 個人消費緩やかに持ち直し 1 か月 設備投資増加 4 か月 公共投資持ち直しの動き 7 か月 住宅投資一進一退の動き 2 か月 貿 易輸出 輸入ともに前年を上回る 輸出は前年を下回り 輸入は前年を上回 る - 雇

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管内経済は、緩やかに回復している (平成18年7月分以降7か月連続)

県内経済は 緩やかに持ち直している なお 足下では 自動車向けなどの受注の増加や消費者マインドの改善の声が聞かれるなど 引き続き緩やかに持ち直している 総括判断 前回 ( 7-9 月 ) 持ち直しつつある 今回 ( 1-12 月 ) 緩やかに持ち直している 前回比較 足下の動き自動車向けなどの受注の

最近の県内経済情勢は 回復しつつある 前回 (30 年 4 判断 ) 前回比較 今回 (30 年 7 判断 ) 総括判断回復しつつある 回復しつつある 総括判断の要点 個人消費は 百貨店 スーパーで底堅いものとなっており コンビニエンスストアで堅調となっているほか ドラッグストア販売で前年を上回って

月例経済報告

第 60 回法人企業景気予測調査 ( 平成 31 年 1-3 月期調査 ) 福島県の概要 平成 31 年 3 月 12 日財務省東北財務局福島財務事務所 調査要領 1. 調査の目的と根拠我が国経済活動の主要部分を占める企業活動を把握することにより 経済の現状及び今後の見通しに関する基礎資料を得ること

< 判断の推移 > 前月今月期間 総括判断改善 16 か月 生産高水準で推移 7 か月 個人消費緩やかに持ち直し 9 か月 設備投資増加 3 か月 公共投資持ち直しの動き 6 か月 住宅投資弱含み 一進一退の動き ( ) 1 か月 ( 上方修正は 34 か月ぶり ) 貿易輸出 輸入ともに前年を上回る


月別の売上でみると 百貨店については 夏物衣料が好調だった 7 月と一部店舗で閉店セールを行った 9 月を除いて前年同月を下回っています 一方 スーパーについては 台風の影響があった 8 月を除いて 前年同月を上回っています 1,2 1-3 平成 28 年百貨店 スーパー販売額合計 ( 北海道 :

1. 総論 総括判断 県内経済は 平成 7 月豪雨の影響を受けたものの 全体では緩やかに回復している 項目前回 ( 平成 7 月判断 ) 今回 ( 平成 1 月判断 ) 総括判断 平成 7 月豪雨前は 緩やかに回復していたが 現時点では まずは豪雨による地域への影響全体について十分に把握する必要があ

九経マンスリー ( 平成 3 年 2 月 ) 平成 3 年 4 月 12 日経済産業局 今月の管内経済動向 : 地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は 2 か月連続のマイナス 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する必要が

目次 調査結果の概要 1 小企業編 中小企業編 概況 3 概況 15 調査の実施要領 4 調査の実施要領 16 業況判断 5 業況判断 17 売上 1 売上 2 採算 11 利益 21 資金繰り 借入 12 価格 金融関連 22 経営上の問題点 13 雇用 設備 23 設備投資 価格動向 14 経営

平成 25 年 3 月 19 日 大阪商工会議所公益社団法人関西経済連合会 第 49 回経営 経済動向調査 結果について 大阪商工会議所と関西経済連合会は 会員企業の景気判断や企業経営の実態について把握するため 四半期ごとに標記調査を共同で実施している 今回は 2 月下旬から 3 月上旬に 1,7

九経マンスリー ( 平成 29 年 11 月 ) 平成 3 年 1 月 16 日経済産業局 今月の管内経済動向 : 地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は13 か月連続のプラス 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する必要

関西経済レポート (2019 年 9 月 ) 令和元年 (2019 年 )9 月 30 日 ~ 輸出減少が継続 インバウンド消費はプラスの伸びを維持 ~ 足元の経済情勢と当面の見通し 関西経済は輸出 生産が斑模様であるが 内需が下支えとなり底堅く推移している 企業部門では 輸出は中国経済の減速等によ

平成 22 年基準 秋田県鉱工業生産指数月報 平成 30 年 12 月分 鉱工業生産指数の推移 季節調整済指数全国 東北 : 平成 27 年 =100 秋田 : 平成 22 年 =

1. 自社の業況判断 DI 6 四半期ぶりに大幅下落 1 全体の動向 ( 図 1-1) 現在 (14 年 4-6 月期 ) の業況判断 DI( かなり良い やや良い と回答した企業の割合から かなり悪い やや悪い と回答した企業の割合を引いた値 ) は前回 ( 月期 ) の +19 から 28 ポイ

平成24年度の経済見通しと経済財政運営の基本的態度(閣議了解)

資料1

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景況 貴社の景況 平成 3 年 期の 貴社の景況判断 BSI を全産でみると 大企 中堅企は 上昇 超 中小企は 下降 超となっている 先行きを全産でみると 大企 中堅企は 上昇 超で推移する 中小企は 下降 超で推移するとなっている 貴社の景況判断 BSI( 上昇 - 下降 社数構成比) ( 単位

新規文書1

2. 利益剰余金 ( 内部留保 ) 中部の 1 企業当たりの利益剰余金を見ると 製造業 非製造業ともに平成 24 年度以降増加傾向となっており 平成 27 年度は 過去 10 年間で最高額となっている 全国と比較すると 全産業及び製造業は 過去 10 年間全国を上回った状況が続いているものの 非製造

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平成10年7月8日

九経マンスリー ( 平成 3 年 9 月 ) 平成 3 年 11 月 12 日九州経済産業局 今月の管内経済動向 : 九州地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は 2 か月連続の増加 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する

九経マンスリー ( 平成 3 年 8 月 ) 平成 3 年 1 月 1 日九州経済産業局 今月の管内経済動向 : 九州地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は 2 か月ぶりの増加 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する必要

第 70 回経営 経済動向調査 公益社団法人関西経済連合会 大阪商工会議所 < 目次 > 1. 国内景気 2 2. 自社業況総合判断 3 3. 自社業況個別判断 4 4. 現在の製 商品およびサービスの販売価格について 8 参考 (BSI 値の推移 ) 11 参考 ( 国内景気判断と自社業況判断の推

平成22年7月30日

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管内経済概況判断の推移 ( 平成 年 月現在 ) 発表 月 月 月 月 月 月 月 前月との判断比較 総 括判断 持ち直している持ち直している持ち直している持ち直している持ち直している持ち直している 全 国 景気は 一部に改善の遅れ もみられるが 緩やかな回 復基調が続いている 景気は 緩やかな回復

1. 最近の札幌経済の概況 平成 26 年 7 月 - 平成 26 年 8 月の統計データをもとに 札幌経済の概況を総括しています (1) 札幌の経済概況 (3) 参考 ( 他機関の概況判断 ) 最近の札幌経済は 緩やかな持ち直し基調にあるものの 一部に弱い動きが全国の動向みられます 項目 内閣府

Ⅱ 用語等の説明 今期の状況 来期の状況 前年同期 ( 平成 28 年 4~6 月期 ) と比べた今期 ( 平成 29 年 4~6 月期 ) の状況 前年同期 ( 平成 28 年 7~9 月期 ) と比べた来期 ( 平成 29 年 7~9 月期 ) の状況 前期平成 29 年 1~3 月期 来期平成

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

関西の景気動向 2013 年 11 月株式会社日本総合研究所調査部関西経済研究センター 1. 景気の現状関西の景気は 持ち直しのペースがひところと比べて鈍化している 輸出 ( 円ベース )

中小企業の動向

宮崎労働局 宮崎労働局発表平成 26 年 8 月 29 日解禁 報道関係者各位 雇用失業情勢 ( 平成 26 年 7 月分 ) Press Release 照会先 宮崎労働局職業安定部 部 長 上村有輝 職業安定課長 森山成人 労働市場情報官 多田真理子 ( 代表電話 )0985(38)8823 平

雇用の現状_季刊版2014年夏号

②H2904 県内の雇用情勢(完成1)

2. 管内の主な商品の動き 品目寄与度主な動き (%) 全店既存店 合計 1.7 猛暑により 帽子 日傘など UV 関連商品の動きが良かったことに加え 化粧品 高額品の動きが引き続き良かったことなどから 2 か月ぶりに前年を上回った 衣料品計 0.1 猛暑により 秋物衣料の動きは鈍か

九州百貨店 スーパー販売動向 平成 30 年 1 月 11 日 ( 平成 29 年 11 月分速報 ) 1. 概況 (1) 百貨店 スーパーの販売動向 1 全店 ( 百貨店 19 店舗 スーパー 409 店舗 計 428 店舗 ) 11 月の百貨店 スーパー販売額は1,312 億円 前年同月比 +2

平成22年7月30日

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Ⅱ 用語等の説明 今期の状況 来期の状況 前年同期 ( 平成 29 年 4~6 月期 ) と比べた今期 ( 平成 30 年 4~6 月期 ) の状況 前年同期 ( 平成 29 年 7~9 月期 ) と比べた来期 ( 平成 30 年 7~9 月期 ) の状況 前期平成 30 年 1~3 月期 来期平成

熊本商工会議所 製本第四四半期(HP・報道機関用)

九経マンスリー ( 平成 3 年 7 月 ) 平成 3 年 9 月 12 日九州経済産業局 今月の管内経済動向 : 九州地域の経済は 緩やかに改善している 生産は横ばい傾向 輸出は 2 か月ぶりの減少 個人消費は持ち直している 雇用情勢は改善している 国内需要や海外経済の動向などを引き続き注視する必

H30情報表紙 (H30年度)

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平成 21 年第 1 回 ( 平成 21 年 2 月 1 日実施 ) 鳥取県企業経営者見通し調査報告 目次ヘ ーシ 御利用にあたって 1 1 業界の景気判断 3 2 自己企業の売上高判断 5 3 自己企業の経常利益判断 7 4 生産数量の判断 9 5 在庫水準の判断 10 6 生産設備の規模判断 1

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関西の景気動向 2013 年 5 月株式会社日本総合研究所調査部関西経済研究センター 1. 景気の現状関西の景気は 持ち直している 輸出は 円安が進み 米国経済も回復基調をたどるなど 環境が

[ 参考 ] 先月からの主要変更点 基調判断 3 月月例 4 月月例 景気は 急速な悪化が続いており 厳しい状況にある 輸出 生産は 極めて大幅に減少している 企業収益は 極めて大幅に減少している 設備投資は 減少している 雇用情勢は 急速に悪化しつつある 個人消費は 緩やかに減少している 景気は

高値となった後 下がり始めた 前述の通り CI 一致指数は 生産や雇用など様々な経済指標を統合し算出されている そのため CI 一致指数の上昇 下降にどの指標 が寄与しているのかについても 内閣府は詳細に発表している 表 1は 各指標がCI 一致指数に対してプラスに寄与したのか マイナスに寄与したの

< 日本経済の基調判断 > < 現状 > 景気は 緩やかな回復基調が続いている < 先行き > 先行きについては 雇用 所得環境の改善が続くなかで 各種政策の効果もあって 緩やかに回復していくことが期待される ただし 海外経済の不確実性や金融資本市場の変動の影響に留意する必要がある 1

ニュースリリース 食品産業動向調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 2 6 日 株式会社日本政策金融公庫 食品産業景況 DI 4 半期連続でマイナス値 経常利益の悪化続く ~ 31 年上半期見通しはマイナス幅縮小 持ち直しの動き ~ < 食品産業動向調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日

Microsoft Word iip(速報).doc

(2) 住宅投資 住宅投資は 横ばい圏内で推移している 新設住宅着工戸数の内訳をみると 持家は 増加に転じてきている 貸家 や分譲は 水準を切り下げている (3) 設備投資設備投資は 受注や収益の好調を背景に水準を切り上げている 建設投資の先行指標である建築着工床面積 ( 非居住用 ) は 振れがあ

Microsoft Word - 原稿09年12月.docx

ニュースリリース 中小企業の雇用 賃金に関する調査結果 ( 全国中小企業動向調査 2013 年 月期特別調査 ) 年 4 月 8 日株式会社日本政策金融公庫総合研究所 3 割の企業で正社員は増加 3 社に 1 社で給与水準は上昇 従業員数 2013 年 12 月において

管内経済概況判断の推移 ( 平成 年 月現在 ) 発表 月 平成 年 月 月 月 月 月 月 前月との判断比較 総 括判断 持ち直している 持ち直している 持ち直している 持ち直しているものの 足 下に北海道胆振東部地震の 影響がみられる 北海道胆振東部地震の影響により 一部に弱さがみられる 北海道

nichigingaiyo

1. 世界経済 (1) 世界経済の成長率は 216 年度第 1 四半期をボトムに上昇 先行きも緩やかに伸びを高める見通し ( 前年比 寄与度 %) 平均成長率 (198 年 ~217 年 ):+3.5% IMF 予測 IMF 予測 ( 前年比 %) 17 年

社団法人日本生産技能労務協会

統計から見た三重県のスポーツ施設と県民のスポーツ行動

我が国中小企業の課題と対応策

( 億円 ) ( 億円 ) 営業利益 経常利益 当期純利益 2, 15, 1. 金 16, 額 12, 12, 9, 営業利益率 経常利益率 当期純利益率 , 6, 4. 4, 3, 2.. 2IFRS 適用企業 1 社 ( 単位 : 億円 ) 215 年度 216 年度前年度差前年度

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全産業 14,112 人 3.2% 2 か月連続の増加おもな産業厚生労働省群馬労働局 平成 30 年 9 月 28 日 職業安定部職業安定課労働市場情報官 電話 ( 内線 ) 310 有効求人倍率 ( 季節調整値 ) 1.79 倍 全国 10 位 / 全国 1.63 倍 前

東北地域百貨店 スーパー販売額動向 平成 28 年 3 月分速報 ( 旧名称 : 東北地域大型小売店販売額動向 ) 平成 28 年 5 月 13 日 1. 百貨店 スーパー ( 全店舗 ) の動向平成 28 年 3 月の管内 ( 東北 6 県 ) における百貨店 スーパー販売額 ( 全店舗 ) は

I. 調査結果概況 景気判断 DI( 現状判断 ) は小幅に上昇し最高値を更新 仕入原価高止まりも客単価が上昇 10 月スーパーマーケット中核店舗における景気判断 49.1 と小幅に上昇し 2010 年 4 月の調査開始以降最高値を記録した 経営動向調査によると売上高 DI が 1.1 とはじめてプ

けた この間 生産指数は 上昇傾向で推移した (2) リーマン ショックによる大きな落ち込みとその後の回復局面平成 20 年年初から年央にかけては 米国を中心とする金融不安 景気の減速 原油 原材料価格の高騰などから 景気改善の動きに足踏みが見られたが 生産指数は 高水準で推移していた しかし 平成

グラフで見る関西経済

九州百貨店 スーパー販売動向 平成 30 年 11 月 6 日 ( 平成 30 年 9 月分速報 ) 1. 概況 (1) 百貨店 スーパーの販売動向 1 全店 ( 百貨店 19 店舗 スーパー 410 店舗 計 429 店舗 ) 9 月の百貨店 スーパー販売額は1,151 億円 前年同月 0.4%

熊本商工会議所 製本第四四半期(HP用)

Transcription:

埼玉県マスコット コバトン 彩の国経済の動き - 埼玉県経済動向調査 - < 平成 30 年 10 月 11 月の指標を中心に > 埼玉県企画財政部計画調整課 平成 30 年 12 月 28 日 本経済動向調査は 埼玉県内における生産 雇用 物価 消費 企業動向など 経済関連の各種統計指標を時系列で見ることにより その動向を把握 分析したものです また 統計指標の収集 分析に加え 他の調査機関の経済関係報告の概要を取りまとめ 県経済の動向を総合的に把握できるものとしています

1 特集 県内経済人コメント....2 2 本県の経済概況 < 県内経済の基調判断 >....3 3 県内経済指標の動向.......4 (1) 鉱工業指数 < 生産 出荷 在庫 >....4 (2) 雇用.......6 (3) 消費者物価.......7 (4) 消費.......8 ア家計消費.......8 イ百貨店 スーパー販売額....8 ウ新 登録 届出台数.......9 (5) 住宅投資.......9 (6) 企業動向.......10 ア倒産....10 イ景況感.......11 ウ設備投資.......13 4 経済情報.......15 (1) 各種経済報告等.......15 ア内閣府 例経済報告 (12 月 )....15 イ経済産業省関東経済産業局 管内の経済動向 (10 月のデータを中心として ).16 ウ財務省関東財務局 埼 県の経済情勢報告 (10 月判断 )....18 エ財務省関東財務局 管内経済情勢報告 (10 月判断 )....19 (2) 今月のキーワード マイクロファイナンス....20 (3) 今月のトピック 埼玉県内企業の雇用....21 1

1 特集 県内経済人コメント 四半期 (3 月 6 月 9 月 12 月 ) ごとに県内の経済各分野有識者の 々に 元の経済動向や 通し等についてコメントを頂いております 最近の 期 利を ると 2% 付近まで下がっています 7 月に日銀が 期 利の上昇を容認するようになってから 10 月ごろには 0.1% 付近まで上昇しましたが これで概ね 7 月より前の水準に戻りました 報道によると 中の貿易戦争など 世界経済の先 き不安から安全資産である国債が買われ 利が低下しているようです 米国は利上げをしましたが 来年の利上げペースは落としていくようです とはいえ 国の 利は 2% 以上の水準であり 日本とは次元が違うといえるでしょう 銀の異次元緩和は当初 2 年程度の予定でしたが もうすぐ 6 年 を迎えようとしています それでも出 は全く えていないようです 埼玉大学経済学部准教授丸茂幸平 日本の景気は 総じて一進一退の状況であると言われているようですが 中の関係は解決に向けて難題が多く残り 来年 4 のイギリスの EU 離脱問題はいまだ形が定まらず 国内では 不 感がますます まり 来年 10 の消費増税に向けた事業者の対応状況など 我々の事業環境に影響を及ぼすであろう内外の課題は数多く いわゆる 経済のボラティリティが高い状態が続いています 政府には真摯に 積極的な中にも安定的な経済運営にあたって欲しいと思うところです 一般社団法人埼玉県商工会議所連合会会 佐伯鋼兵 埼玉県中小企業団体中央会による非製造業の 11 月景気動向調査では全指標の DI がマイナスだったが 商業面では台風や暖冬の影響が大きいと思われる 消費者の低価格志向は根強いが 富裕層を対象とした商材は好調 コンビニや繁盛店はコモディティ化を避け付加価値を高め商品価格を上げる努 を怠らない また 競争のない未開拓市場に参 する個 店もあり期待したい 消費者の 動も きく変化してきており 新品志向から中古品へ 更に初めから転売を意識した商品の購 など モノ のシェア経済が急成 している 商店主の多くは 件費の 騰 不 複雑で 効率な軽減税率制度に悩みながら 来たる消費増税を不安視している 埼玉県商店街振興組合連合会理事 大木敬治 埼 県の景気は持ち直している 住宅投資はやや弱い動きが続いているものの 雇用 所得環境の改善を受けて 個人消費が緩やかに持ち直している 公共投資はほぼ前年並みの 準で推移している 先 きについても 雇 所得環境の改善が 込まれるなか 個 消費は緩やかな持ち直しの動きを続けよう このため 景気は引き続き持ち直していくとみられるが 中貿易摩擦を筆頭に 海外経済を取り巻く環境が 層不透明感を増しており その動向には充分注意していく必要がある 2 公益財団法人埼玉りそな産業経済振興財団主席研究員井上博夫

2 本県の経済概況 < 県内経済の基調判断 > 総合判断 県経済は緩やかに回復している 前月からの判断推移 生産活動は持ち直しの動きがみられ 雇用情勢は改善しています 個人消費も持ち直しており 消費者物価は緩やかに上昇しています 住宅投資は下げ まっています 企業関連では倒産件数は低水準で 設備投資は堅調ですが 景況判断に足踏みがみられます 県経済は緩やかに回復している とし 前 からの総合判断を据え置いています < 個別判断 > 生産持ち直しの動きがみられる 10 月の鉱工業生産指数 ( 季節調整済 平成 22 年 =1 0) は 96.6( 前月比 +1.5% 前年同 +6.1%) 同出荷指数は 97.5 ( 前月比 +2.4% 前年同 +6.5%) 同在庫指数は 106.0( 前月比 3.9% 前年同 9.3%) 県内の生産活動は持ち直しの 動きがみられる 雇用改善している 10 の有効求 倍率 ( 季節調整済 新規学卒者除きパートタイム労働者含む ) は 1.33 倍 ( 前月比 2 ポイント 前年同 + 4 ポイント ) となった なお 就業地別の有効求 倍率は 1.51 倍 完全失業率 ( 南関東 ) は 2.3%( 前月比 +0.1 ポイント 前年 同月比 0.4 ポイント ) 県内の雇用情勢は改善している 消費者物価 緩やかに上昇している 10 月の消費者物価指数 ( さいたま市 平成 27 年 =1 0) は 総合で 101.7( 前月比 +0.5% 前年同 +1.5%) 生鮮食品及びエ ネルギーを除く総合指数は 101.2( 前月比 +0.3% 前年同 +0.4%) 消費者物価は緩やかに上昇している 消費持ち直している 10 月の家計消費支出 ( 関東地方 2 人以上世帯 ) は 303 千円 ( 前年同 +2.8%) となり 4 か 連続で前年同 実績を上回った 10 月の県内百貨店 スーパー販売額 ( 全店 )819 億円 ( 前年同 +0.1%) となり 5 か 連続で前年同 実績を上回った 11 の新 登録 届出台数は 18.9 千台 ( 前年同 +5.7%) となり 2 か 連続で前年同 実績を上回った 個 消費は持ち直している 住宅投資 下げ止まっている 10 の新設住宅着 数は 5,090 ( 前年同 +8.1%) となり 2 か月ぶりに前年同 実績を上回った 住宅着 動向は下げ まっている 企業倒産 件数は低水準 負債総額は増加している 11 月の倒産件数は 40 件 ( 前年同 +23 件 ) と 2 か ぶりに前年同 実績を上回った 負債総額は 37.93 億円 ( 前年同 +15.86 億円 ) となっている 企業倒産動向は件数は低水準で推移し 負債総額は増加している 景況判断 設備投資 緩やかに増加している 埼玉県産業労働部四半期経営動向調査によると 30 年 7-9 月に設備投資を実施した企業数は前期から 2.4 ポイント増加した 財務省関東財務局法人企業景気予測調査によると 30 年度上期の設備投資額は全規模 全産業ベースで前年同期 4.0% の増加 下期は 3.0% の減少 込み 通期は 0.4% の減少 込みとなっている 景気指数 回復に 踏みがみられる 悪化を示している 前月からの判断推移 前月からの判断推移 前月からの判断推移 前月からの判断推移 前月からの判断推移 前月からの判断推移 前月からの判断推移 埼玉県産業労働部四半期経営動向調査によると 30 年 7 9 月の 経営者の景況感 は 3 期連続で悪化した 財務省関東財務局法 人企業景気予測調査によると 30 年 10-12 月の 貴社の景況判断 BSI は 全規模 全産業ベースで 上昇 超に転じている 前月からの判断推移 前月からの判断推移 10 月の景気動向指数 (CI 一致指数 ) は 118.9( 前月比 +0.5 ポイント ) となり 2 か月ぶりの上昇となった また 先 指数は 98.2( 前月比 +4.1 ポイント ) となり 2 か月ぶりの上昇となった ( 埼玉県統計課 埼玉県景気動向指数 平成 30 年 10 月分概要 ) 3

3 県内経済指標の動向 経済指標のうち 前月比 ( 季節調整値 ) は経済活動の上向き 下向きの傾向を示し 前年同 ( 原指数 ) は量的 準の変動を します (1) 鉱工業指数 < 生産 出荷 在庫 > < 個別判断 > 持ち直しの動きがみられる ( 前月からの判断推移 ) < 生産指数 > 10 月の鉱工業生産指数 ( 季節調整済値 ) は 96.6( 前月比 +1.5% ) となり 3 か月ぶりの上昇となった 前年同 では +6.1% となり 2 か ぶりに前年同 準を上回った 業種別でみると 化学工業 電気機械工業 はん用機械工業など 23 業種中 10 業種が上昇し 料 品工業 生産用機械工業 業務用機械工業など 13 業種が低下した 指数 ( 季節調整値 ) 11 105.0 生産指数 ( 平成 22 年 =100) 対前年同 ( 埼玉 ) 対前年同 ( 全国 ) 生産指数 ( 埼玉 ) 生産指数 ( 全国 ) 対前年同 105.9 15.0 1 対前年同 4 3 埼玉県の主要業種生産指数 ( 対前年同 / 原指数 ) 化学輸送機械 料品フ ラスチック 2 10 5.0 96.6 1 95.0 9-5.0-1 85.0-1 -2 出所 : 経済産業省 県 鉱 業指数 出所 : 経済産業省 県 鉱 業指数 < 参考 > 業種別生産ウエイト 県の指数は製造工業 (22) と鉱業 (1) の 23 業種に分類されています 埼玉県の鉱工業全体に占める業種別の生産ウエイトは以下の通り 1 化学工業 18.1% 2 輸送機械 12.5% 3 料品 10.3% 4フ ラスチック 7.3% 5 印刷業 6.2% 6 業務用機械 5.5% 7 生産用機械 5.1% その他 35.0% 出所 県 鉱工業指数 基準時 = 平成 22 年 < 参考 > 生産指数の中長期推移 ( 平成 22 年 =100) 生産指数 ( 季節調整値 ) 115.0 11 埼玉県 全国 105.0 10 95.0 9 85.0 8 出所 : 経済産業省 県 鉱 業指数 4

< 出荷指数 > 10 月の鉱工業出荷指数 ( 季節調整済値 ) は 97.5( 前月比 +2.4% ) となり 2 か月ぶりの上昇となった 前年同 では +6.5% となり 2 か ぶりに前年同 準を上回った 業種別でみると 化学工業 輸送機械工業 電子部品 デバイス工業など 23 業種中 11 業種が上昇 し 料品 業 産 機械 業 業務 機械 業など 12 業種が低下した 指数 ( 季節調整値 ) 11 105.0 出荷指数 ( 平成 22 年 =100) 対前年同 ( 埼玉 ) 対前年同 ( 全国 ) 出荷指数 ( 埼玉 ) 出荷指数 ( 全国 ) 対前年同 15.0 104.6 1 対前年同 5 4 埼玉県の主要業種出荷指数 ( 対前年同 / 原指数 ) 輸送機械化学 料品フ ラスチック 3 1 5.0 97.5 2 95.0 1 9-5.0-1 85.0-1 -2 出所 : 経済産業省 県 鉱 業指数 出所 : 経済産業省 県 鉱 業指数 < 参考 > 業種別出荷ウエイト 埼玉県の鉱工業全体に占める業種別の出荷ウエイトは以下の通り 1 輸送機械 24.7% 2 化学工業 13.1% 3 料品 8.6% 4フ ラスチック 6.2% 5 情報通信 5.3% 6 業務用機械 4.5% 7 電気機械 4.5% その他 33.1% 出所 県 鉱工業指数 基準時 = 平成 22 年 < 在庫指数 > 10 月の鉱工業在庫指数 ( 季節調整済値 ) は 106.0( 前月比 3.9% ) となり 2 か月ぶりの低下となった 前年同 では 9.3% となり 10 か 連続で前年同 準を下回った 業種別でみると はん用機械工業 その他製品工業 生産用機械工業など 20 業種中 8 業種が上昇 し 輸送機械 業 鉄鋼業 鉄 属 業など 12 業種が低下した 指数 ( 季節調整値 ) 14 13 在庫指数 ( 平成 22 年 =100) 対前年同 2 対前年同 ( 埼玉県 ) 対前年同 ( 全国 ) 在庫指数 ( 埼玉 ) 在庫指数 ( 全国 ) 1 対前年同 6 4 埼玉県の主要業種在庫指数 ( 対前年同 / 原指数 ) フ ラスチック輸送機械化学電気機械 2 12 11-1 106.0-2 10 101.3-2 -4 9-3 -6 出所 : 経済産業省 県 鉱 業指数 出所 : 経済産業省 県 鉱 業指数 5

< 参考 > 業種別在庫ウエイト 埼玉県の鉱工業全体に占める業種別の在庫ウエイトは以下の通り 1フ ラスチック 13.3% 2 輸送機械 12.2% 3 化学工業 11.0% 4 電気機械 10.2% 5 属製品 9.4% 6 電子部品 8.3% 7 窯業土石 6.2% その他 29.4% 出所 県 鉱工業指数 基準時 = 平成 22 年 鉱工業指数 製造業と鉱業の生産 出荷 在庫の動きを基準時点 ( 平成 22 年 ) を 100 として指数化したものです 生産指数と出荷指数は 景気の山 谷とほぼ同じ動きを示すとされ 景気動向指数の 致系列に っています 埼玉県の鉱工業生産は 県内総生産の 2 割を超える水準となっており 生産活動の動きが景気に敏感に反応することから 鉱工業指数は景気観測には欠かせない指標です (2) 雇用 < 個別判断 > 改善している ( 前月からの判断推移 ) 10 月の有効求 倍率 ( 季節調整値 新規学卒者除きパートタイム労働者含む ) は 1.33 倍 ( 前月比 2 ポイント 前年同 +4 ポイント ) となった 新規求 倍率 ( 季節調整値 ) は 1.97 倍 ( 前月比 0.25 ポイント 前年同 0.11 ポイント ) 県内を就業地とする求 数を い算出した就業地別の有効求 倍率は 1.51 倍 10 月の完全失業率 ( 南関東 ) は 2.3%( 前月比 +0.1 ポイント 前年同 0.4 ポイント ) 有効求 倍率 ( 季調値 ) 倍 1.80 1.60 有効求 倍率 ( 学卒除き パート含む ) 埼玉県求職者数 埼玉県求人数 有効求 倍率 ( 埼玉 ) 有効求 倍率 ( 全国 ) 人数 新規求 倍率 ( 千人 ) ( 季調値 ) 倍 180 2.60 1.62 160 2.40 新規求 倍率 ( 学卒除き パート含む ) 埼玉県新規求職申込件数 埼玉県新規求人数 新規求 倍率 ( 埼 ) 新規求 倍率 ( 全国 ) 人数 ( 千人 ) 80 2.40 70 1.40 1.33 140 2.20 60 1.20 1.00 120 100 2.00 1.80 1.97 50 40 0.80 80 1.60 30 0.60 60 1.40 20 0.40 40 1.20 10 出所 : 埼玉労働局 労働市場ニュース 出所 : 埼玉労働局 労働市場ニュース ( 原数値 ) % 3.6 3.4 南関東 完全失業率 全国 3.2 3.0 2.8 2.6 2.4 2.2 2.0 2.4 2.3 完全失業率 完全失業率は労働 に占める完全失業者の割合です 完全失業者とは仕事がないものの 就業を希望しており 仕事があればすぐ就くことができる者をさします 出所 : 埼玉労働局 労働市場ニュース 6

(3) 消費者物価 < 個別判断 > 緩やかに上昇している ( 前月からの判断推移 ) 10 月の消費者物価指数 ( さいたま市 平成 27 年 =1 0) は総合指数で 101.7 となり 前月比 +0.5% 前年同 は +1.5% となった 生鮮食品及びエネルギーを除く総合指数は 101.2 となり 前月比 +0.3% 前年同 は +0.4% となった 前 で上昇に寄与したのは 教養娯楽 料 などで 前年同 で上昇に寄与したのは 料 光熱 道 などであった 平成 27 年 =100 消費者物価指数 ( 総合 ) 103.0 前年同 ( さいたま ) 前年同 ( 全国 ) 102.0 物価指数 ( さいたま ) 物価指数 ( 全国 ) 101.0 10 102.0 101.7 2.5 2.0 1.5 1.0 平成 27 年 =100 消費者物価指数 ( 料 ( 酒類除く ) 及びエネルギーを除く総合 ) 103.0 前年同 ( さいたま ) 前年同 ( 全国 ) 物価指数 ( さいたま ) 物価指数 ( 全国 ) 102.0 101.0 10 101.4 101.2 2.5 2.0 1.5 1.0 99.0 0.5 99.0 0.5 98.0 98.0 97.0-0.5 97.0-0.5 96.0-1.0 96.0-1.0 出所 : 総務省 消費者物価指数 埼 県 消費者物価指数速報 出所 : 総務省 消費者物価指数 埼 県 消費者物価指数速報 消費者物価指数 消費者が購 する財やサービスなどの物価の動きを把握するために指数化された統計資料で CPI(= ConsumerPriceIndex) とも略されます 一般に 当該指数が持続的に上昇 ( 下落 ) 基調にあるなど 持続的な物価上昇 ( 下落 ) がみられる場合にインフレ ( デフレ ) と判断されます 日銀は平成 25 年 1 に 物価安定の 標 を消費者物価の前年 上昇率 2% と定め 各種 融緩和政策を実施 継続しています 7

(4) 消費 < 個別判断 > 持ち直している ( 前月からの判断推移 ) ア 家計消費 10 月の家計消費支出 ( 関東地方 2 人以上世帯 ) は 303 千円 ( 前年同 +2.8%) となり 4 か 連続で前年同 実績を上回った 支出額 ( 千円 ) 4 0 家計消費支出 ( 関東地方二人以上世帯 ) 対前年同 1 360 対前年同 ( 関東 ) 対前年同 ( 全国 ) 家計消費支出額 ( 関東 ) 8.0 320 280 240 2 0 160 120 80 303 6.0 4.0 2.0-2.0-4.0-6.0 家計消費支出 全国約 9 千世帯を対象とする調査から計算される 1 世帯当たりの月間平均支出で 消費動向を消費した側からつかむことができます 家計消費 出は景気動向指数の遅 系列に っています 核家族化により世帯人数が減少するなど 1 世帯当たりの 出は 期的に減少する傾向があり その影響を考慮する必要があります 40-8.0 出所 : 総務省統計局 家計調査報告 イ 百貨店 スーパー販売額 10 月の県内百貨店 スーパー販売額 ( 店舗調整前 / 全店ベース ) は 819 億円 ( 前年同 +0.1%) と 5 か 連続で前年同 実績を上回った 業態別では百貨店 (16 店舗 ) の販売額は 153 億円 前年同 0.4% スーパーマーケット (2 9 店舗 ) の販売額は 6 6 億円 前年同 +0.1% となった 販売額 ( 億円 ) 1,200 1,100 1,000 900 800 700 600 500 400 県内百貨店 スーパー販売額 ( 店舗調整前 / 全店 ) 対前年同 対前年同 ( 埼玉 ) 対前年同 ( 全国 ) 県内販売額 819 8.0 6.0 4.0 2.0-2.0-4.0-6.0-8.0 百貨店 スーパー販売額 型百貨店 ( 売場 積が政令指定都市で 3,000 m2以上 その他 1,500 m2以上 ) と大型スーパー ( 売場面積 1,500 m2以上 ) における販売額で 消費動向を消費された側から捉えた業界統計です 専門店やコンビニ等が対象となっていないため 消費の多様化が進むなか 消費動向全般の判断には注意が必要です 既存店とは 当 及び前年同 とも調査の対象となっている事業所をいい 既存店販売額は全店販売額に比べ店舗数の増減による影響が取り除かれた指標となっています 出所 : 関東経済産業局 百貨店 スーパー販売の動向 8

ウ 新 登録 届出台数 11 の新 登録 届出台数は 18.9 千台 ( 前年同 +5.7%) となり 2 か月連続で前年同 実績を上回った 新 登録 届出台数 消費されるモノで代表的な 額商品である 動 の販売状況を把握するもので 百貨店 スーパー販売額と同様 消費動向を消費された側から捉えた業界統計です 登録台数 ( 千台 ) 35 30 25 20 15 10 5 0 対前年同 県内新 登録届出台数 ( 乗用 普通 小型 軽 ) 35.0 対前年同 ( 埼玉県 ) 対前年同 ( 全国 ) 県内登録台数 3 25.0 2 18.9 15.0 1 5.0-5.0-1 (5) 住宅投資 出所 : 本 動 販売協会連合会 全国軽 動 協会連合会 埼 県 動 販売店協会 埼 県軽 動 協会 < 個別判断 > 下げ止まっている ( 前月からの判断推移 ) 10 の新設住宅着 数は 5,090 ( 前年同 +8.1%) となり 2 か月ぶりに前年同月実績を上回った 持家が 1,328 ( 同 +0.5%) 貸家が 1,829 ( 同 +3.0%) 分譲が 1,853 ( 同 +15.3%) となっている 数 ( 千 ) 6.5 6.0 県内新設住宅着 数 対前年同 3 対前年同 ( 埼玉 ) 対前年同 ( 全国 ) 県内新設住宅着 数 2 対前年同 7 6 5 県内新設住宅種別着 数 ( 対前年同 ) 貸家分譲持家 5.5 5.0 5.1 1 4 3 2 4.5 1 4.0-1 -1 3.5-2 3.0-2 -3-4 2.5-3 -5 出所 : 国 交通省 建築着 統計調査 出所 : 国 交通省 建築着 統計調査 新設住宅着 数 住宅投資は GDP のおおむね 3% 程度にすぎませんが マンションや家を建てるには 々な材料が必要となり また 建設労働者など多くの人に働いてもらわなければなりません さらには入居する人は電気製品などを新たに買換えることが多く 様々な経済効果を生み出します 住宅投資は多額の資 を要するため 短期的な所得変動よりも 景気停滞期や回復初期における 利の低下 地価 建築コストの安定 景気対策などが誘因となると考えられます 9

(6) 企業動向 ア 倒産 < 個別判断 > 件数は低水準 負債総額は増加している ( 前月からの判断推移 ) 11 月の企業倒産件数は 40 件 ( 前年同 +22 件 ) で 2 か ぶりに前年同 実績を上回った 産業別ではサービス業他が 15 件で最も多く 小売業 7 件 建設業と卸売業が各 5 件と続いた 負債総額は 37.93 億円 ( 前年同 +15.86 億円 ) 負債額 10 億円以上の大型倒産はなかった 倒産件数 ( 件 ) 80 70 60 50 40 県内企業倒産件数 / 額 ( 負債 1 千万以上 ) 倒産 額 倒産件数 額 ( 百万円 ) 30,000 25,000 20,000 40 15,000 対前年同 14 12 10 8 6 4 倒産件数 ( 負債 1 千万円以上 / 対前年同 ) 埼玉県 全国 30 20 10 0 10,000 5,000 3,794 0 2-2 -4-6 出所 : 東京商工リサーチ 企業倒産状況 ( 埼玉県 ) 出所 : 東京商工リサーチ 企業倒産状況 ( 全国 埼玉県 ) 対前年同 対前年同 1,5 0 1,3 0 1,1 0 900 300 700 500 250 300 200 150 100 50 0-50 -100 負債総額 ( 負債 1 千万円以上 / 対前年同 ) 負債総額 ( 負債 1 千万円以上 / 対前年同 ) 埼玉県全国 倒産 企業が債務の 払不能や 経済活動を続けることが困難になった状態を指します 売上が増加している 字企業でも 必要資 が不 し 倒産するケースがあります 一方 倒産により企業の新陳代謝が図られ ヒト モノ カネの循環が円滑になる一面もあるといわれます 出所 : 東京商工リサーチ 企業倒産状況 ( 全国 埼玉県 ) < 参考 > 県内企業倒産件数 / 金額中期的推移 ( 負債 1 千万円以上 ) 倒産件数 ( 件 ) 額 ( 百万円 ) 60 倒産 額 倒産件数 28,000 50 24,000 40 20,000 30 16,000 20 12,000 8,0 0 10 4,0 0 0 0 10 出所 : 東京商工リサーチ 企業倒産状況 ( 埼玉県 )

イ 景況感 < 個別判断 > 回復に足踏みがみられる ( 前月からの判断推移 ) 埼玉県四半期経営動向調査 ( 平成 30 年 7-9 月期 ) 自社業界の景気について 好況である とみる企業は 7.9% 不況である とみる企業は 38.5% で 景況感 DI( 好況である - 不況である の企業割合 ) は 30.6 となった 前期から 0.3 ポイント減少し 3 期連続で悪化した 業種別にみると 製造業 ( 27.0) は 2 期連続で悪化し 非製造業 ( 33.5) は 3 期ぶりに改善した 20 30 全体製造業 非製造業 40 50 製造業 60 70 全 体 80 90 非製造業 H307-9 全体 : 30.6 製造業 : 27.0 非製造業 : 33.5 100 H18. H19. H20. H21. H22. H23. H24. H25. H26. H27. H28. H29. H30. 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 来期 ( 平成 30 年 10 12 期 ) の 通し 先 きについては 良い 向に向かう とみる企業は 10.9% で ( 前回調査 (H30.4-6 月 ) 比 +1.2 ポイント ) 悪い方向に向かう とみる企業は 19.0%( 前回調査比 2.7 ポイント ) だった 全体今回調査 10.9% 70.1% 19.0% 前回調査 9.7% 68.6% 21.7% 製造業 今回調査 12.3% 70.5% 17.2% 前回調査 11.3% 68.4% 20.3% 非製造業今回調査 9.8% 69.7% 20.5% 前回調査 8.5% 68.8% 22.8% 良い 向に向かうどちらともいえない悪い方向に向かう 本文中の割合 については 小数点以下第 2 位を四捨五入して表記しています 11

平成 30 年 10-12 期 財務省関東財務局法人企業景気予測調査 ( 埼玉県分 ) 平成 30 年 10 12 月期の 貴社の景況判断 BSI をみると 全規模 全産業ベースで 上昇 超に転じている これを規模別にみると 大企業 中堅企業は 上昇 超幅が拡大し 中小企業は 上昇 超に転じている また 業種別にみると 製造業は 上昇 超幅が拡大し 非製造業は 上昇 超に転じている 先 きについては 企業は 31 年 1 3 月期に均衡 4 6 期に 下降 超に転じ 中堅企業は 31 年 1 3 期に 下降 超に転じ 中 企業は 31 年 1 3 期に 下降 超に転じるものの 4 6 期に再び 上昇 超に転じる 通しとなっている 貴社の景況判断 BSI の推移 ( 原数値 ) ( 前期 上昇 ー 下降 社数構成 ) 単位 :% ホ イント 30 年 7 9 月前回調査 30 年 10 12 月現状判断 31 年 1 3 月 通し 31 年 4 6 月 通し 全規模 全産業 5.5 2.8( 4.3) 4.3( 2.5) 1.6 大企業 1.4 2.9( 2.9) ( 5.8) 4.4 中堅企業 2.7 8.1(12.0) 6.8( 1.3) 6.8 中小企業 11.5 0.6( 3.8) 5.0( 1.6) 1.7 製造業 2.6 3.5( 4.3) 10.4( 4.3) 非製造業 1 2.4( 4.3) 1.0( 1.4) 2.4 ( 注 )( ) 書は前回 (30 年 7 9 期 ) 調査時の 通し ( 回答法人数 3 2 社 ) 12

ウ 設備投資 < 個別判断 > 緩やかに増加している ( 前月からの判断推移 ) 埼玉県四半期経営動向調査 ( 平成 30 年 7-9 月期 ) 当期に設備投資を実施した企業は 23.5% で 前期 (21.1%) から 2.4 ポイント増加した また 前年同期 (22.5%) からは 1.0 ポイント増加した 内容をみると 生産 販売設備 が 42.7% で最も く 輌 運搬具 が 31.0% 建物 が 19.1% と続いている 的では 更新 維持 補修 が 60.7 % で最も く 産 販売能 の拡 が 32.1% 合理化 省 化 が 20.2% と続いている % 40 35 30 全 体 25 20 15 10 5 全体製造業非製造業 非製造業 H307-9 全体 : 23.5 製造業 : 28.6 非製造業 : 19.5 0 H18. H19. H20. H21. H22. H23. H24. H25. H26. H27. H28. H29. H30. 製造業(7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 1 4 7 10 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 3 6 9 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 12 来期 ( 平成 30 年 10 12 月期 ) の 通し 来期に設備投資を実施する予定の企業は 19.2% で 当期 (23.5%) から 4.3 ポイント減少する 通しである 見通し) 本文中の割合 については 小数点以下第 2 位を四捨五入して表記しています 13

平成 30 年 10-12 期 財務省関東財務局法人企業景気予測調査 ( 埼玉県分 ) 30 年度下期は減少 込み 通期も減少 込み 30 年度下期の 設備投資 は 全規模 全産業ベースで前年同期 3.0% の減少 込みとなっている これを規模別にみると 大企業は同 2.8% の増加 込み 中堅企業は同 30.8% 中小企業は同 5.5% の減少 込みとなっている また 業種別にみると 製造業は同 0.5% 非製造業は同 4.0% の減少 込みとなっている 30 年度通期は 全規模 全産業ベースで同 0.4% の減少 込みとなっている 前年同期 増減率 :% 上期下期 30 年度 全規模 全産業 4.0( 11.5) 3.0( 12.2) 0.4( 3.3) 大企業 4.8( 13.2) 2.8( 8.4) 3.6( 0.3) 中堅企業 7.1( 7.6) 30.8( 34.2) 16.8( 18.7) 中小企業 36.7( 13.8) 5.5( 12.7) 19.4( 1.1) 製造業 7.9( 13.0) 0.5( 7.2) 3.8( 1.7) 非製造業 11.9( 10.4) 4.0( 14.4) 1.4( 5.9) ( 注 )( ) 書は前回 (30 年 7 9 月期 ) 調査結果 ( 回答法人数 3 2 社 ) 14

4 経済情報 (1) 各種経済報告等 ア内閣府 例経済報告 (12 月 ) 我が国経済の基調判断 : 平成 30 年 12 月 20 日公表 景気は 緩やかに回復している 個人消費は 持ち直している 設備投資は 増加している 輸出は おおむね横ばいとなっている 生産は 緩やかに増加している 企業収益は 改善している 企業の業況判断は おおむね横ばいとなっている 雇用情勢は 着実に改善している 消費者物価は このところ上昇テンポが鈍化している 先 きについては 雇 所得環境の改善が続くなかで 各種政策の効果もあって 緩やかな回復が続くことが期待される ただし 通商問題の動向が世界経済に与える影響や 海外経済の不確実性 融資本市場の変動の影響等に留意する必要がある 政策の基本的態度 政府は 東日本 震災からの復興 創生及び平成 28 年 (2016 年 ) 熊本地震からの復旧 復興に向けて取り組むとともに デフレからの脱却を確実なものとし 経済再生と財政健全化の双方を同時に実現していく このため 経済財政運営と改革の基本方針 2018 未来投資戦略 2018 等を着実に実 する さらに 全ての世代が安 でき 活躍できる 全世代型社会保障制度 を実現するため 労働制度をはじめ制度全般の改 を進める また 来年 10 月に予定されている消費税率の引上げを控え 経済財政運営に万全を期す 平成 30 年度第 1 次補正予算を迅速かつ着実に実施し 一連の自然災害の被災地の復旧 復興を全 で進める また 平成 30 年度第 2 次補正予算を編成し 12 月 14 日に閣議決定した 防災 減災 国土強靭化のための 3 か年緊急対策 に速やかに着 する 好調な企業収益を 投資の増加や賃上げ 雇 環境の更なる改善等につなげ 地域や中小 規模事業者も含めた経済の好循環の更なる拡 を実現する また 政府は 平成 31 年度予算の編成に向け 平成 31 年度予算編成の基本 針 (12 月 7 日閣議決定 ) 及び 平成 31 年度の経済 通しと経済財政運営の基本的態度 (12 月 18 閣議了解 ) を した 本銀 には 経済 物価情勢を踏まえつつ 2% の物価安定目標を実現することを期待する 15

イ経済産業省関東経済産業局 管内の経済動向 (10 月のデータを中心として ) 今月の判断 : 平成 30 年 12 月 18 日公表 管内経済は 改善している 鉱工業生産活動 個人消費 雇用情勢 設備投資 公共工事 住宅着 緩やかな持ち直しの動きがみられる 持ち直している 着実に改善している 前年度を上回る 込み 5か ぶりに前年同 を上回った 2か ぶりに前年同 を上回った 要旨 生産活動は 情報通信機械工業をはじめ 11 業種で上昇したことから 2 か月ぶりの上昇となった 個人消費は 百貨店 スーパー販売額が 2 か月ぶりに前年同 を下回った 乗 新規登録台数は 2 か月ぶりに前年同 を上回った また 雇 情勢は 有効求 倍率が高い水準を維持するなど 総じてみると管内経済は 改善している 今後については 国際情勢や 融市場の動向等国内経済に与える影響について留意する必要がある 鉱工業生産活動 鉱工業生産指数は パルプ 紙 紙加工品工業 生産用機械工業等の 7 業種で低下したものの 情報通信機械工業 電子部品 デバイス工業 汎用機械工業等の 11 業種で上昇したことから 2 か月ぶりの上昇となった 総じてみれば 生産は緩やかな持ち直しの動きがみられる 個人消費 百貨店 スーパー販売額は 2 か月ぶりに前年同 を下回った 品目では 婦人 子供服 洋品 紳士服 洋品 が不調だった コンビニエンスストア販売額は 68 か 連続で前年同月を上回った 家電大型専門店販売額は 2 か月連続で前年同 を上回った ドラッグストア販売額は 20 か 連続で前年同 を上回った ホームセンター販売額は 2 か月連続で前年同月を上回った 乗 新規登録台数 ( 軽乗 の新規販売台数を含む ) は 普通乗 型乗 軽乗 全てで前年同 を上回り 3 種合計では 2 か月ぶりに前年同月を上回った 総じてみれば 個人消費は持ち直している 雇用情勢 有効求 倍率は 2 か月ぶりに低下し 新規求 倍率も 2 か月ぶりに低下したものの 南関東の完全失業率 ( 原数値 ) は 17 か月連続で改善するなど 雇用情勢は着実に改善している 新規求人数 ( 原数値 ) を産業別にみると 医療 福祉 製造業 教育 学習 援業 などで前年同 を上回った 主要指標の動向 (10 月 ) 1. 鉱工業生産活動 鉱工業生産指数 :104.3 前月比 +1.6%(2 か月ぶり上昇 ) 出荷指数 :103.2 同 +3.8%(2 か月ぶり上昇 ) 在庫指数 : 97.2 同 2.1%(4 か月ぶり低下 ) 平成 22 年基準 季節調整済指数 16

2. 個人消費 (1) 百貨店 スーパー販売額 百貨店 スーパー販売額 :6,719 億円 既存店前年同 1.3%(2 か月ぶり減少 ) 百貨店販売額 :2,398 億円 同 +0.2%(4 か月ぶり上昇 ) スーパー販売額 :4,321 億円 同 2.1%(5 か月ぶり減少 ) (2) コンビニエンスストア 家電大型専門店 ドラッグストア ホームセンター販売額 コンビニエンスストア販売額 : 4,465 億円 前年同 +0.7%(68 か月連続増加 ) 家電大型専門店販売額 : 1,485 億円 同 +0.8%(2 か月連続増加 ) ドラッグストア販売額 : 2,283 億円 同 +6.1%(20 か月連続増加 ) ホームセンター販売額 : 1,147 億円 同 +5.6%(2 か月連続増加 ) (3) 乗 新規登録台数 ( 軽乗 販売台数を含む ) 乗 新規登録台数 :127,431 台 前年同 +11.0%(2 か月ぶり増加 ) 普通乗 :49,710 台 同 +13.3% 型乗 :38,739 台 同 +13.2% 軽乗 :38,982 台 同 +6.3% (4) 実質消費支出 ( 家計調査 関東 二人以上の世帯 ) 消費支出 :1 世帯当たり 302,567 円 前年同 ( 実質 )+2.1%(2 か月ぶり増加 ) 3. 雇用情勢有効求 倍率 ( 季節調整値 ) : 1.62 倍 前月差 3 ポイント (2か月ぶり低下) 新規求 倍率 ( 季節調整値 ) : 2.48 倍 前月差 0.14 ポイント (2か月ぶり低下) 事業主都合離職者数 : 16,169 前年同 +1.1% (2か月ぶり増加) 南関東完全失業率 ( 原数値 ) : 2.3% 前年同 差 0.4 ポイント (17 か月連続改善 ) 4. 設備投資法人企業景気予測調査 ( 関東 ): 全産業前年度 +12.7% 製造業同 +23.6% 非製造業同 +6.8% 設備投資計画調査 ( 首都圏 ): 全産業前年度 +28.4% 製造業同 +21.2% 非製造業同 +30.3% ( 北関東甲信 ): 全産業前年度 +20.1% 製造業同 +21.5% 非製造業同 +16.6% 5. 公共工事平成 30 年度累計公共 事請負額 :3 兆 3,663 億円 前年同 1.0% 公共 事請負 額 :4,918 億円 前年同月比 +20.4%(5 か月ぶり増加 ) 6. 住宅着 新設住宅着 数 :38,123 前年同 +5.3%(2 か月ぶり増加 ) 7. 物価消費者物価指数 関東 生鮮食品を除く総合 :101.5 前年同 +1.1%(19 か月連続上昇 ) 国内企業物価指数 全国 :102.3 前月比 +0.3% 前年同 +2.9%(2 か月連続上昇 ) 17

ウ財務省関東財務局 埼 県の経済情勢報告 (10 月判断 ) 総括判断 平成 30 年 11 月 1 日公表 緩やかに回復しつつある 個人消費は 乗 の新 登録届出台数が前年を下回っているものの 百貨店 スーパー販売額 コンビニエンスストア販売額は前年を上回っており 全体として緩やかに回復しつつある 生産活動は 生産用機械が減少しているものの 化学 業務用機械が増加しているなど 全体として持ち直している 雇用情勢は 改善している 先 きについては 雇 所得環境の改善が続くなかで 各種政策の効果により 着実に景気が回復していくことが期待される ただし 海外経済の動向などを注視する必要がある 各項目の判断 項目判断主な要点 個人消費 生産活動 雇用情勢 緩やかに回復しつつある 持ち直している 改善している 百貨店 スーパー販売額は 猛暑の影響で飲料やアイスなどが好調であり 前年を上回っている コンビニエンスストア販売額は カウンターまわりの商品や総菜などが好調であり 前年を上回っている 乗 の新 登録届出台数は 普通 軽乗 は前年を上回っているものの 型 は前年を下回っている これらのことなどから 個人消費は全体として緩やかに回復しつつある 生産を業種別にみると 生産用機械が減少しているものの 化学 業務用機械が増加しているなど 全体として持ち直している 有効求 倍率は上昇しており 完全失業率は低い 準で推移しているなど 雇用情勢は改善している 設備投資 企業収益 企業の景況感 住宅建設 30 年度は減少 通しとなっている ( 全規模 全産業 ) 30 年度は減益 通しとなっている ( 全規模 ) 下降 超となっている ( 全規模 全産業 ) 前年を上回っている 30 年度の設備投資計画は 製造業では前年 1.7% の増加 通し 非製造業では同 5.9% の減少 通しとなっており 全産業では同 3.3% の減少 通しとなっている 30 年度の経常損益 ( 除く 電気 ガス 道業 融業 保険業 ) は 製造業では前年 32.9% の減益 通し 非製造業では同 6.4% の増益 通しとなっており 全体では同 21.4% の減益 通しとなっている 先 きについては 30 年 10 12 月期に 上昇 超に転じる 通しとなっている 新設住宅着 数をみると 持家 貸家は前年を下回っているものの 分譲住宅は前年を上回っている 公共事業 前年を下回っている 前払 保証請負 額をみると 独 政法 等 国で 前年を上回っているものの 市区町村 都道府県で前年 を下回っており 全体として前年を下回っている 18

エ財務省関東財務局 管内経済情勢報告 (10 月判断 ) 総括判断 : 平成 30 年 11 月 1 日公表 回復している 個人消費は 百貨店販売額が前年を下回っているものの スーパー販売額及びコンビニエンスストア販売額が前年を上回っており 全体として回復しつつある 生産活動は 輸送機械が減少しているものの 化学 電気機械が増加しているなど 全体として緩やかに持ち直している 雇用情勢は 改善している 先 きについては 雇 所得環境の改善が続くなかで 各種政策の効果により 着実に景気が回復していくことが期待される ただし 海外経済の動向などを注視する必要がある 各項目別判断 項目判断主な要点 個人消費 生産活動 雇用情勢 設備投資 企業収益 企業の景況感 住宅建設 公共事業 回復しつつある 緩やかに持ち直している 改善している 30 年度は増加 通しとなっている ( 全規模 全産業 ) 30 年度は減益 通しとなっている ( 全規模 ) 上昇 超となっている ( 全規模 全産業 ) 前年を上回っている 前年を下回っている スーパー販売額は 猛暑の影響で飲料やアイスなどが好調であり 前年を上回っている コンビニエンスストア販売額は カウンターまわりの商品や総菜などが好調であり 前年を上回っている 百貨店販売額は 化粧品や高額品は堅調であるものの 天候不順の影響もあり 料品の売れ きが不調だったことから 前年を下回っている 家電販売額は 白物家電が好調であり 前年を上回っている また 乗 の新 登録届出台数は 普通 軽乗用 が前年を上回っているものの 型 が前年を下回っており 全体として前年を下回っている このほか 旅 取扱 及び外 産業の売上 は前年を上回っている これらのことなどから 個人消費は全体として回復しつつある 生産を業種別にみると 輸送機械が減少しているものの 化学 電気機械が増加しているなど 全体として緩やかに持ち直している なお 非製造業では リース業の取扱高 情報サービス業及び広告業の売上高は前年を上回っている 有効求 倍率は緩やかに上昇しており 完全失業率は低い水準で推移しているなど 雇用情勢は改善している 製造業では前年 25.7% の増加 通し 非製造業では同 11.5% の増加 通しとなっている 全産業では同 16.5 % の増加 通しとなっている 製造業では前年 3.1% の減益 通し 非製造業では同 0.5% の減益 通しとなっている 全産業では同 1.5 % の減益 通しとなっている 大企業 中堅企業は 上昇 超に転じ 中小企業は 下降 超幅が縮小している 新設住宅着 数をみると 持家 貸家 分譲住宅のいずれも前年を上回っている 前払 保証請負 額をみると 都道府県で前年を上回っているものの 独 政法 等 国 市区町村で前年を下回っており 全体としても前年を下回っている 19

(2) 今月のキーワード マイクロファイナンス マイクロファイナンス とは 貧しい人たちへの少額融資の提供等を通じて 彼らが仕事で し 貧困から脱出することを 指す 融サービスです 2006 年 バングラデシュのムハマド ユヌス博 がマイクロファイナンス機関 グラミン銀 を設 した功績でノーベル平和賞を受賞したことをきっかけに グラミン銀 のモデルをベースとしたマイクロファイナンスが世界中に普及 拡大しています 近年では 国連が掲げる SDGs 持続可能な社会のために貧困をなくす という考え方と相まって マイクロファイナンスに対する関 が更に まっています 途上国ばかりでなく 先進国でも通用 グラミン銀 のモデルは 借り が 5 人 1 組の互助グループをつくることが特徴です 5 とグラミン銀 は 定期的なミーティングを通じて互いの悩みやニーズを共有します 自分だけでなく他のメンバーも仕事に就けるよう 仕事がうまくいくように互いにサポートします その結果 連帯意識が醸成されるため 貸倒率は 常に低くなっています このグラミンモデルはおよそ 60 か国で展開されており 途上国ばかりでなく先進国での成功もあります 例えば 2007 年に 国で設 された グラミンアメリカ は 約 10 年間で 9.4 億ドルの融資を い 10 万 9,0 0 人の雇用を創出しました 日本に浸透するか 今年の 9 月に 般社団法 グラミン 本 が設 され 本でもいよいよマイクロファイナンスが本格化します 厚 労働省によると 本国 の 6 人に 1 人 ( 約 2,0 0 万人 ) が相対的貧困の状況にあります 特に 親世帯の貧困率は過去 30 年以上 貫して 50% を超えており これは OECD 加盟国の中でも突出した水準です 貧困のほとんどは 親が非就労や非正規労働であることに起因します このためグラミン日本は 貧困に苦しむ一人親 ( シングルマザー ) の起業 就労 キャリアアップのための融資を主に手掛けます 彼らは 銭的に困っているだけではなく 近隣に実家や親戚がおらず 誰も助けてくれる がいないなど 関係性の貧困 も抱えています こうした 親 ( シングルマザー ) は互助グループをつくることも容易ではありません そうした中でグラミン日本が彼らにしっかりと寄り添えるかどうかが マイクロファイナンスが日本に浸透するカギといえそうです グラミン日本 が目指す社会 ( 一部抜粋 ) 貧困のない 活き活きと生きられる社会 プチ起業 小商いが普通にできる社会 ジョブ クリエイターが活躍できる社会 貧困 生活困窮から脱却する助けが整備されている社会地域 コミュニティが互いに助け合い 共感のある社会 20

(3) 今月のトピック 埼玉県内企業の雇用 従業員数の現状判断は 不 気味 超幅が縮 財務省 法 企業景気予測調査 ( 埼 県分 ) ( 第 59 回平成 30 年 10-12 月期調査 ) によると 平成 30 年 12 月末時点の 従業員数判断 BSI は 全規模 全産業ベースで 26.6% ポイントと 不 気味 超幅が縮 している これを規模別にみると 大企業は 中堅企業では 不 気味 超幅が拡 しており 中小企業では 不 気味 超幅が縮 している また 業種別にみると 製造業では 不 気味 超幅が拡 しており 非製造業では 不 気味 超幅が縮小している 先 きについては 企業 中堅企業 中 企業いずれも 不 気味 超で推移する 通しとなっている 従業員数判断 BSI( 原数値 ) ( 期末判断 不 気味 - 過剰気味 社数構成 ) 単位:% ホ イント 30 年 9 月末前回調査 30 年 12 月末現状判断 31 年 3 月末 通し 31 年 6 月末 通し 全規模 ( 全産業 ) 28.5 26.6( 26.0) 23.1( 26.0) 17.8 大企業 20.3 22.1( 20.3) 22.1( 21.7) 17.6 中堅企業 30.7 36.5( 29.3) 31.1( 30.7) 21.6 中小企業 30.9 24.2( 26.9) 20.2( 25.7) 16.3 製造業 22.6 24.3( 22.6) 19.1( 22.6) 14.8 非製造業 31.9 27.8( 27.9) 25.4( 27.9) 19.5 ( 注 )( ) 書は (30 年 7 9 期 ) 調査時の 通し ( 回答企業数 3 2 社 ) 出典 : 財務省関東財務局 内容について ご意 等お寄せください 発 平成 30 年 12 月 28 日作成埼玉県企画財政部計画調整課計画 総括担当河野 ( カワノ ) 電話 048-830-2134 Email a2130@pref.saitama.lg.jp 21