Microsoft Word - 03 表紙.doc

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Ⅱ 用語等の説明 今期の状況 来期の状況 前年同期 ( 平成 28 年 4~6 月期 ) と比べた今期 ( 平成 29 年 4~6 月期 ) の状況 前年同期 ( 平成 28 年 7~9 月期 ) と比べた来期 ( 平成 29 年 7~9 月期 ) の状況 前期平成 29 年 1~3 月期 来期平成

熊本商工会議所 製本第四四半期(HP・報道機関用)

平成10年7月8日

目次 調査結果の概要 1 小企業編 中小企業編 概況 3 概況 15 調査の実施要領 4 調査の実施要領 16 業況判断 5 業況判断 17 売上 1 売上 2 採算 11 利益 21 資金繰り 借入 12 価格 金融関連 22 経営上の問題点 13 雇用 設備 23 設備投資 価格動向 14 経営

H30情報表紙 (H30年度)

Ⅱ 用語等の説明 今期の状況 来期の状況 前年同期 ( 平成 29 年 4~6 月期 ) と比べた今期 ( 平成 30 年 4~6 月期 ) の状況 前年同期 ( 平成 29 年 7~9 月期 ) と比べた来期 ( 平成 30 年 7~9 月期 ) の状況 前期平成 30 年 1~3 月期 来期平成

熊本商工会議所 製本第四四半期(HP用)

新規文書1

宮崎労働局 宮崎労働局発表平成 26 年 8 月 29 日解禁 報道関係者各位 雇用失業情勢 ( 平成 26 年 7 月分 ) Press Release 照会先 宮崎労働局職業安定部 部 長 上村有輝 職業安定課長 森山成人 労働市場情報官 多田真理子 ( 代表電話 )0985(38)8823 平

全産業 14,112 人 3.2% 2 か月連続の増加おもな産業厚生労働省群馬労働局 平成 30 年 9 月 28 日 職業安定部職業安定課労働市場情報官 電話 ( 内線 ) 310 有効求人倍率 ( 季節調整値 ) 1.79 倍 全国 10 位 / 全国 1.63 倍 前

ニュースリリース 食品産業動向調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 2 6 日 株式会社日本政策金融公庫 食品産業景況 DI 4 半期連続でマイナス値 経常利益の悪化続く ~ 31 年上半期見通しはマイナス幅縮小 持ち直しの動き ~ < 食品産業動向調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日

平成 25 年 3 月 19 日 大阪商工会議所公益社団法人関西経済連合会 第 49 回経営 経済動向調査 結果について 大阪商工会議所と関西経済連合会は 会員企業の景気判断や企業経営の実態について把握するため 四半期ごとに標記調査を共同で実施している 今回は 2 月下旬から 3 月上旬に 1,7

企業経営動向調査0908

[ 調査の実施要領 ] 調査時点 製 造 業 鉱 業 建 設 業 運送業 ( 除水運 ) 水 運 業 倉 庫 業 情 報 通 信 業 ガ ス 供 給 業 不 動 産 業 宿泊 飲食サービス業 卸 売 業 小 売 業 サ ー ビ ス 業 2015 年 3 月中旬 調査対象当公庫 ( 中小企業事業 )

(Taro-\222\262\215\270\225[.A4\207B.jtd)

< 業種別 > D.I. 2 製造業主要判断 D.I. の推移 製造業 30/ /9 見込 /12 予想 < 製造業 > 当期 は 24.5( 前期比 +0.8) と景況感は横ばいであった

1. 自社の業況判断 DI 6 四半期ぶりに大幅下落 1 全体の動向 ( 図 1-1) 現在 (14 年 4-6 月期 ) の業況判断 DI( かなり良い やや良い と回答した企業の割合から かなり悪い やや悪い と回答した企業の割合を引いた値 ) は前回 ( 月期 ) の +19 から 28 ポイ

< 業種別 > 2 製造業主要判断 の推移 製造業 29/ /3 見込 /6 予想 < 製造業 > 当期 は 8.0( 前期比 -1.7) 当期 は 9.1( 同 -8.9) 当期 は 5

08飯山(__26.2月).xls

生活衛生関係営業の景気動向等調査 平成17年7~9月期

ニュースリリース 中小企業の雇用 賃金に関する調査結果 ( 全国中小企業動向調査 2013 年 月期特別調査 ) 年 4 月 8 日株式会社日本政策金融公庫総合研究所 3 割の企業で正社員は増加 3 社に 1 社で給与水準は上昇 従業員数 2013 年 12 月において

北陸 短観(2019年6月調査)

北陸 短観(2016年12月調査)

北陸 短観(2019年3月調査)

第 70 回経営 経済動向調査 公益社団法人関西経済連合会 大阪商工会議所 < 目次 > 1. 国内景気 2 2. 自社業況総合判断 3 3. 自社業況個別判断 4 4. 現在の製 商品およびサービスの販売価格について 8 参考 (BSI 値の推移 ) 11 参考 ( 国内景気判断と自社業況判断の推


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<8A C52E786C7378>

景気動向調査平成 3 年 1~12 月期実績 平成 31 年 1~3 月期予想 概況 業況 DI は改善 来期は悪化するもプラスを維持する見込み 今期の全業種総合業況判断 DIは 前期比 2.5 ポイント上昇の 9. と改善した 製造業は前期比 1.5 ポイント上昇の 14. 非製造業は同 2.9

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②H2904 県内の雇用情勢(完成1)

~ 売上額減少に伴い 収益も低下 ~ 収益面では 売上額判断 D.I. が 6.3( 前回 7.8) と 1.5 ポイント低下 収益判断 D.I. は 1.9( 前回 1.6) と 3.5 ポイント低下する結果となりました 来期の予想収益判断 D.I. は 27.8 と大幅な低下の見通しとなっていま

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News Release 2018 年 8 月 1 日 香川県内民間企業の 2018 年夏季ボーナス支給見込み アンケート調査結果について 百十四銀行 ( 頭取綾田裕次郎 ) では 香川県内に本社または主工場をもつ民間企業 640 社を対象として 2018 年夏季ボーナスの支給予想について アンケー

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景気見通し調査 ( 平成 25 年 3 月期 ) 調査結果 福井商工会議所 中小企業総合支援センター 調査の概要 当調査は 福井商工会議所管内の小規模事業所の短期的な景気動向を把握するため 毎年 3 月 6 月 9 月 12 月の年 4 回実施している 調査時期 平成 25 年 3 月 13 日 (

製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

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社団法人日本生産技能労務協会

平成 21 年第 1 回 ( 平成 21 年 2 月 1 日実施 ) 鳥取県企業経営者見通し調査報告 目次ヘ ーシ 御利用にあたって 1 1 業界の景気判断 3 2 自己企業の売上高判断 5 3 自己企業の経常利益判断 7 4 生産数量の判断 9 5 在庫水準の判断 10 6 生産設備の規模判断 1

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業

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企業物流短期動向調査 ( 日通総研短観 ) 調査結果 ( 抜粋 ) (2008 年 9 月調査 ) 2008 年 10 月 株式会社日通総合研究所 ホームページはこちら

以前 製造業 食料品製造業 畜産食料品製造業


⑤資料4~8高卒状況の推移

企業物流短期動向調査 ( 日通総研短観 ) 調査結果 ( 抜粋 ) (2008 年 12 月調査 ) 2009 年 1 月 株式会社日通総合研究所 ホームページはこちら

景気見通し調査 ( 平成 24 年 12 月期 ) 調査結果 福井商工会議所 中小企業総合支援センター 調査の概要 当調査は 福井商工会議所管内の小規模事業所の短期的な景気動向を把握するため 毎年 3 月 6 月 9 月 12 月の年 4 回実施している 調査時期 平成 24 年 11 月 30 日

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資料1

⑤資料4~8高卒状況の推移(更新)_

第5回 企業の取引リスクに対する意識調査

ニュースリリース 農業景況調査 : 景況 平成 3 1 年 3 月 1 8 日 株式会社日本政策金融公庫 平成 30 年農業景況 DI 天候不順響き大幅大幅低下 < 農業景況調査 ( 平成 31 年 1 月調査 )> 日本政策金融公庫 ( 略称 : 日本公庫 ) 農林水産事業は 融資先の担い手農業者

平成22年7月30日

消費税増税後の仕入・販売単価に関する東北6県企業の動向調査

SERIまんすりー2月号 今月のみどころ

平成 23 年 3 月期 決算説明資料 平成 23 年 6 月 27 日 Copyright(C)2011SHOWA SYSTEM ENGINEERING Corporation, All Rights Reserved

平成 31 年 1 月 17 日東北経済産業局 管内 ( 東北 6 県 ) の経済動向 ( 平成 30 年 11 月分 ) ~ 一部に弱い動きがみられるものの 緩やかに持ち直している ~ 鉱工業生産 : 個人消費 : 住宅着工 : 公共投資 : 設備投資 : 持ち直しの動きとなっている足踏み状態とな

kd2017txHP

都道府県別有効求人倍率 ( 季節調整値 ) 令和元年 5 月 広島 東京 岡山 福井 岐阜 愛知 富山 石川 香川 大阪 鳥取 群馬 三重 長野 新潟 島根 宮城 愛媛 京都 茨城 山口 熊本 福岡 大分 静岡 徳島 山形 福島 宮崎 秋田 奈良 栃木 和歌山 兵庫 岩手 山梨 千葉 鹿児島 埼玉

News Release 2018 年 12 月 27 日 香川県内民間企業の 2018 年冬季ボーナス支給見込みアンケート調査結果について 百十四銀行 ( 頭取綾田裕次郎 ) では 香川県内に本社または主工場をもつ民間企業 630 社を対象と して 2018 年冬季ボーナスの支給予想について アン

平成22年7月30日

関西経済レポート (2019 年 9 月 ) 令和元年 (2019 年 )9 月 30 日 ~ 輸出減少が継続 インバウンド消費はプラスの伸びを維持 ~ 足元の経済情勢と当面の見通し 関西経済は輸出 生産が斑模様であるが 内需が下支えとなり底堅く推移している 企業部門では 輸出は中国経済の減速等によ

中小企業の雇用・賃金に関する調査結果(全国中小企業動向調査(中小企業編)2015年10-12月期特別調査)

製造業3. 東北の産業構造 ( 製造業 ) (1) 製造業 1 概況 製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% の増加 平成 26 年の東北地域の製造品出荷額等は 16 兆 7,600 億円で前年比 6.2% と3 年連続の増加となった また 全国に占める割合は5.5% と前年

けた この間 生産指数は 上昇傾向で推移した (2) リーマン ショックによる大きな落ち込みとその後の回復局面平成 20 年年初から年央にかけては 米国を中心とする金融不安 景気の減速 原油 原材料価格の高騰などから 景気改善の動きに足踏みが見られたが 生産指数は 高水準で推移していた しかし 平成

印刷用統計表_ xls

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第2部

目 次 [Ⅰ] 調査方法 2 [Ⅱ] 地域区分図 3 [Ⅲ] アンケート調査票 4~5 [Ⅳ] 第 2 回不動産市況 DI 調査結果の概要 6 [Ⅴ] 設問ごとの回答内訳 [-1] 設問 2,3( 住宅地価格 ) 7~9 [-2] 設問 2,3( 商業地価格 ) 10~12 [-3] 設問 2,3(

富山県金融経済クォータリー(2018年秋)

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2. 利益剰余金 ( 内部留保 ) 中部の 1 企業当たりの利益剰余金を見ると 製造業 非製造業ともに平成 24 年度以降増加傾向となっており 平成 27 年度は 過去 10 年間で最高額となっている 全国と比較すると 全産業及び製造業は 過去 10 年間全国を上回った状況が続いているものの 非製造

トラック運送事業の経営実態 全日本トラック協会は全国のトラック運送事業者 2,188 社 ( 有効数 ) の平成 25 年度事業報告書に基づき集計 分析した 経営分析報告書 ( 平成 25 年度決算版 ) をまとめた 全日本トラック協会が平成 4 年度から発行しているこの報告書は 会員事業者が自社の

雇用の現状_季刊版2014年夏号

平成 22 年基準 秋田県鉱工業生産指数月報 平成 30 年 12 月分 鉱工業生産指数の推移 季節調整済指数全国 東北 : 平成 27 年 =100 秋田 : 平成 22 年 =

第2部

富山県金融経済クォータリー(2018年夏)

労働市場分析レポート第 43 号平成 26 年 10 月 31 日 マッチング指標を用いたマッチング状況の分析 労働市場における労働力需給調整を評価するための指標として 就職率や充足率があるが 求人倍率が上昇する時には 就職率が上昇し充足率が低下するなどの動きがみられ それぞれ単独の利用には注意が必

平成 29 年 7 月 地域別木質チップ市場価格 ( 平成 29 年 4 月時点 ) 北東北 -2.7~ ~1.7 南東北 -0.8~ ~ ~1.0 変動なし 北関東 1.0~ ~ ~1.8 変化なし 中関東 6.5~ ~2.8

経済情報:日銀短観(2011年6月)の結果について.doc

調査について 216.1~3 月期 調査方法について 伊勢崎商工会議所とアイオー信用金庫が共同し 伊勢崎市及び佐波郡玉村町内の企業 386 社にご協力いただき 面談または聴取りによる調査の回答を集計したものです 製造業 卸売業 小売業 建設業 サービス業のつの業種について3か月ごとに景気の動きを調査

(2) 直接的な被害 影響の内容第 図および第 表は 直接的な被害 影響を受けた事業所の具体的な被害 影響の内容を示したものである 全体では 支店 営業店 倉庫 工場等の損壊 が 51.8% で最も多く 商品 仕掛品 原材料等の損壊 が 23.5% となっている 産業分類別で

1. 総論 総括判断 県内経済は 緩やかに回復しつつある 項目前回 (3 年 4 月判断 ) 今回 (3 年 7 月判断 ) 前回比較 総括判断緩やかに回復しつつある 緩やかに回復しつつある ( 注 )3 年 7 月判断は 前回 4 月判断以降 足下 (7 月末 ) の状況までを含めた期間で判断して

12大都市の経済動向

2. 有期契約労働者を雇用しているか 設問 1 パート アルバイト 契約社員 嘱託 派遣社員などの有期契約労働者を雇用していますか 選択肢 1 雇用している 2 雇用していないが 今後雇用する予定 3 雇用していないが 以前雇用していた 4 雇用しておらず 今後も雇用しない予定 全体

労働市場月報ひょうごH25年6月内容(参照)_ xls

( 平成 31 年 1 月判断 ) 平成 31 年 1 月 財務省北陸財務局 富山財務事務所 富山市丸の内 1 丁目 5 番 13 号 ( 富山丸の内合同庁舎 5 階 ) TEL(076) ( 財務課直通 )

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※表紙

ワークス採用見通し調査

1. 総論 総括判断 都内経済は 回復している 項目前回 ( 1 月判断 ) 今回 (3 年 1 月判断 ) 前回比較 総括判断回復している 回復している ( 注 )3 年 1 月判断は 前回 1 月判断以降 1 月に入ってからの足下の状況までを含めた期間で判断している ( 判断の要点 ) 個人消費

中小企業の動向

Transcription:

第 120 回 ふじしん中小企業景気動向調査結果 ( 平成 23 年 1 月 ~ 3 月実績 ) ( 平成 23 年 4 月 ~ 6 月見通し ) 景況レポート 平成 23 年 4 月 富士信用金庫

目次 はじめに 1 第 1 部景況調査 1. 全企業総合 ( 調査対象 183 社 ) (1) 概況 2 (2) 経営上の問題点 3 (3) 平成 23 年 4 月 ~6 月期の見通し 3 主要指標の推移 ( グラフ ) 4 経営上の問題点の推移 ( グラフ ) 5 2. 製造業 ( 全般 )( 調査対象 65 社 ) (1) 受注生産 売上数量動向 6 (2) 価格 収益動向 6 (3) 平成 23 年 4 月 ~6 月期の見通し 6 主要指標の推移 ( グラフ ) 7 経営上の問題点の推移 ( グラフ ) 8 3. 製造業 ( 一般機械 )( 調査対象 43 社 ) (1) 受注生産 売上数量動向 9 (2) 価格 収益動向 9 (3) 平成 23 年 4 月 ~6 月期の見通し 9 主要指標の推移 ( グラフ ) 10 経営上の問題点の推移 ( グラフ ) 11 4. 製造業 ( 紙 紙加工 )( 調査対象 22 社 ) (1) 受注生産 売上数量動向 12 (2) 価格 収益動向 12 (3) 平成 23 年 4 月 ~6 月期の見通し 12 主要指標の推移 ( グラフ ) 13 経営上の問題点の推移 ( グラフ ) 14 5. 卸売業 ( 調査対象 18 社 ) (1) 受注生産 売上数量動向 15 (2) 価格 収益動向 15 (3) 平成 23 年 4 月 ~6 月期の見通し 15 主要指標の推移 ( グラフ ) 16

経営上の問題点の推移 ( グラフ ) 17 6. 小売業 ( 調査対象 39 社 ) (1) 受注生産 売上数量動向 18 (2) 価格 収益動向 18 (3) 平成 23 年 4 月 ~6 月期の見通し 18 主要指標の推移 ( グラフ ) 19 経営上の問題点の推移 ( グラフ ) 20 7. 建設業 ( 調査対象 29 社 ) (1) 受注生産 売上数量動向 21 (2) 価格 収益動向 21 (3) 平成 23 年 4 月 ~6 月期の見通し 21 主要指標の推移 ( グラフ ) 22 経営上の問題点の推移 ( グラフ ) 23 8. サービス業 ( 調査対象 21 社 ) (1) 売上動向 24 (2) 価格 収益動向 24 (3) 平成 22 年 4 月 ~6 月期の見通し 24 主要指標の推移 ( グラフ ) 25 経営上の問題点の推移 ( グラフ ) 26 9. 不動産業 ( 調査対象 11 社 ) (1) 売上動向 27 (2) 価格 収益動向 27 (3) 平成 23 年 4 月 ~6 月期の見通し 27 主要指標の推移 ( グラフ ) 28 経営上の問題点の推移 ( グラフ ) 29 第 2 部平成 23 年 1 月の雇用失業情勢 ( 富士管内 ) 1. 労働市場の概況 30 2. 産業別新規求人状況 30 3. 有効求人倍率の推移 30 主要指標の推移表 31 資料店舗一覧表

はじめに このたびの東北地方太平洋沖地震により被災された方々に心からお見舞い申し上げます また余震が続く中で発生した 静岡県東部地方を中心とする地震でも富士宮市や富士市北部で多数の被害が発生し 被災された方々に心からお見舞い申し上げます 今回のレポートは当金庫の取引先を対象に 平成 23 年 1 月 期の売上 収益等の現状 経営上の現状問題点 及び平成 23 年 4 月 ~6 月期の見通しについて調査したものですが 東日本大震災の発生前に調査が完了しておりますので 各指数は震災の影響等が加味されておりません ただし来期の見通しに伴う分析では 今回の震災の影響も考慮いたしました 今回の調査においても 製造業 卸売業 小売業 建設業 サービス業及び不動産業の6つの業種合計 183 社からいただいた回答をもとに集計し 飲食業についてはサービス業に含めて集計しています 判断指数 とは 各調査項目において 増加 上昇 と回答した企業の割合から 減少 下降 と回答した企業の割合を差し引いた数値をいいます したがって 増加 上昇 の回答が多い場合はプラス (+) の判断指数 減少 下降 の回答が多い場合はマイナス( ) の判断指数となります 各項目については 前年同時期の3か月間と比較した場合 直前の3か月間と比較した場合 今後 3か月間の予想の3 通りの調査を行いました またこのレポートにおける 今期 とは今回の調査期間である平成 23 年 1 月 を 前期 は前回の調査期間である平成 22 年 10~12 月を 来期 は次回の調査予定期間である平成 23 年 4~6 月を指しています 被災された地域の一日も早い復興と 被災された方々の一日も早い回復を心から祈念いたします おことわり このレポートに掲げる数値は 富士信用金庫が取引先企業を対象に調査 集計したものであり 他機関から公表される数値や結果とは異なることがあります %( パーセント ) 表示してある計数は 小数点第 2 位以下を四捨五入して表していますので 合計が 100 にならないことがあります 1

対前年比判断指数( 変わらず ) ( 変わらず ) 対前年比判断指数第 1 部景況調査 1. 全企業総合 ( 調査対象 183 社 ) (1) 概況 増加 14.8 % 増加 8.7 % 売上額変わらず 49.7 % 収益変わらず 57.9 % 減少 35.5 % 減少 33.3 % 当金庫の取引先 183 社を対象とした景気動向アンケートの全企業調査結果によると 今期 ( 平成 23 年 1 月 ~ 3 月 ) の景況は 売上額の判断指数が 20.7( 前期 6.0) 収益は 24.6( 前期 18.5) で 前期 ( 平成 2 2 年 10 月 ~12 月 ) の判断指数と比較すると 売上額が14.7ポイントの大幅な悪化 収益についても6.1ポイントの悪化となり 当地区の地域経済は今年に入って更に悪化している結果となった 日銀が 4 月 1 日に発表した短観では 3 月時点のDIは全産業の合計で 16ポイントから 12ポイントへと若干の改善が見られたが 6 月の予測 DIは 19で 悪化すると見ている企業が増加している さらに問題解決まで長期化が予想される原発問題や電力供給不足による経済縮退懸念もあって 今後の見通しは厳しい状況が続くことが予想される 当金庫取引先の調査における前年の同時期 ( 平成 22 年 1 月 期 ) と比較した判断指数は 売上額が 18.1( 前期 18.0) 収益が 23.0( 前期 18.5) となっており 売上額は横ばい状態であるが 収益は悪化傾向となっている 下表からも明らかであるように 全業種を通じた売上ならびに収益の判断指数は 平成 20 年 3 月期の調査より依然としてマイナスの状況が続いている 主要指標の推移グラフから過去 3 年間の推移をみると マイナス指標は続いているものの 平成 21 年 3 月期の調査を底として 長期的には一定の循環を繰り返しながら回復傾向となっていることが分かる 震災の復興需要により景気回復と見るアナリストも多いが 原発問題や電力供給不足問題が解決しない限り景気回復はないと見ているアナリストも多く 中には今後景気後退局面が本格化すると見ているアナリストもおり 楽観的な見方はできないと言える 業種別に今期の判断指数の状況を整理すると 次のようになる 売上 当期判断指数 - 0 + 収益 当期判断指数 - 0 + ( 上昇 ) 一般製造業 ( 上昇 ) ( 下降 ) 紙関連製造業卸売業小売業建設業サービス業不動産業 ( 下降 ) 一般製造業紙関連製造業卸売業小売業建設業サービス業不動産業 2

断指数指数(2) 経営上の問題点 経営上の問題点として挙げられた項目の上位 5 位までを示すと 下表の通りとなる 前回の調査と上位 5 位までの項目についての変更は無く 売上の停滞 減少 と は 常に問 題点の上位に位置づけられる項目である また今回の調査では仕入単価の上昇を問題点として挙げた事業者 が前回調査よりも4.8ポイント増加し7.4% となった 仕入価格の上昇は不動産業以外の全ての業種で見られ ており 原油価格の上昇による価格の上昇や運送費などのコストの増加による影響が大きいと考えられる その他 人材不足 と回答する企業が増加傾向にあり 人材の育成も急務であると考えている事業者も目立 ち始めている また 立地の変化 公共事業の減少 など外部環境による問題点を挙げる企業も少なくない 項 目 回答の割合 ( 今回 ) 回答の割合 ( 前回 ) 売上の停滞 減少 25.0 % 28.0 % 24.9 % 26.4 % 販売単価の下降 12.7 % 12.4 % 建物等の狭小 老朽化 8.5 % 7.2 % 仕入単価の上昇 7.4 % 2.6 % (3) 平成 23 年 4~6 月の見通し 増加 19.1 % 増加 13.7 % 売上額 変わらず 62.3 % 収益 変わらず 61.2 % 減少 18.6 % 減少 25.1 % 当期の判断指数は前期よりも大幅な悪化であった一方で 来期の予想判断指数は前期よりも改善が見られ ている 売上額の予想指数は0.5( 前期 9.3) 収益の予想指数は 11.4( 前期 16.4) と マイナス指 数ながらも改善傾向がみられた 売上額に関する予想指数では紙関連製造業 建設業 サービス業でプラスと なり 収益に関する予想指数では紙関連製造業 サービス業 不動産業はプラス指数となっている このように震災前は若干の持ち直しの動きが見られ始めていたが 震災と原発問題と電力供給不足の影響 により 消費マインドや生産活動は全体として大きく低下している 伊豆や熱海などの観光地は客足が大幅に 減少していることや イベント中止などの自粛ムードも拡がっていることが消費マインドの低下を如実に物語っ ており 来期は今期より厳しい状況となることが予想される なお 来期の予想判断指数の状況を業種別に整理すると次のようになる 期判売上 当期判断指数 - 0 + 収益 当期判断指数 - 0 + 紙関連製造業 紙関連製造業 ( 上昇 ) ( 変わらず ) 建設業サービス業小売業 ( 変わらず ) ( 上昇 ) サービス業不動産業 ( 下降 ) 一般製造業 卸売業 不動産業 来期判断( 下降 ) 一般製造業卸売業小売業建設業 3

全業種 時期 平成 21 年 平成 22 年 平成 23 年 指標 7~9 10~12 1~3 4~6 7~9 10~12 1~3 4~6 対 17.3 12.4 29.8 6.0 3.3 6.0 20.7 - 前売上高 3.8 10.3 25.4 13.0 1.1 5.0 9.3 0.5 期比 20.5 18.9 28.1 23.5 16.4 18.5 24.6 - 収益較 23.8 18.9 25.4 16.2 15.3 13.6 16.4 11.4 対前年 売上高 50.3 51.9 39.5 21.9 19.7 18.0 18.1 同期比較 収益 51.4 55.1 40.0 33.3 26.8 18.5 23.0 二段書きの上段は実績 下段は前期に予想した指標 主要指標の推移 40.0 30.0 売上高収益 20.0 10.0 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 H20.6 H20.9 H20.12 H21.3 H21.6 H21.9 H21.12 H22.3 H22.6 H22.9 H22.12 H23.3 H23.6 予想 4

経営上の問題点の推移 ( 全業種 ) 仕入単価の上昇 4.2 建物等の狭小 老朽化 5.6 人件費等の経費増 7.2 その他 15.4 平成 21 年 10 ~12 月 売上の停滞減少 35.1 人件費等の経費増 3.8 仕入単価の上昇 4.3 建物等の狭小 老朽化 6.6 その他 14.3 平成 22 年 1 売上の停滞減少 32.0 販売単価の下降 9.8 27.1 販売単価の下降 12.0 26.9 人件費などの経費の増加 6.8 建物等の狭小 老朽化 8.6 仕入単価の上昇 8.9 その他 13.4 販売単価の下降 12.8 平成 22 年 4 ~6 月 売上の停滞減少 32.0 24.2 仕入単価の上昇 3.6 人件費などの経費の増加 7.2 建物等の狭小 老朽化 9.9 その他 13.4 販売単価の下降 11.8 平成 22 年 7 ~9 月 売上の停滞 減少 29.5 24.6 人手不足 4.0 その他 17.2 売上の停滞 減少 28.0 人件費などの経費の増加 5.8 その他 16.5 売上の停滞 減少 25.0 人件費などの経費の増加 4.7 建物等の狭小 老朽化 7.2 販売単価の下降 12.4 平成 22 年 10 ~12 月 26.4 仕入単価の上昇 7.4 建物等の狭小 老朽化 8.5 販売単価の下降 12.7 平成 23 年 1 24.9 5

2. 製造業 ( 全般 )( 調査対象 65 社 ) (1) 受注生産 売上数量動向 受注額 増加 12.3 % 増加 13.8 % 増加 18.5 % 変わらず 50.8 % 生産額 変わらず 49.2 % 売上数量 変わらず 47.7 % 減少 36.9 % 減少 36.9 % 減少 33.8 % 今期の判断指数は 受注額 24.6( 前期 3.1) 生産額 23.1( 前期 1.5) 売上数量 15.3( 前期 1. 5) となり 受注に関する判断指数は前期よりも大幅に悪化した 前回のレポートで指摘したように 21 年 9 月の調査以降 受注額は増加と減少の指数を四半期毎交互に繰り返しているが 今期の減少幅は21 年 3 月に記録した受注額に関する減少幅 ( 44.6ポイント) に次ぐ落ち込みとなった (2) 価格 収益動向 販売 単価 上昇 1.5 % 上昇 21.5 % 増加 6.2 % 変わらず 87.7 % 仕入価格 変わらず 75.4 % 収益 変わらず 64.6 % 下降 10.8 % 下降 3.1 % 減少 29.2 % 販売単価の判断指数は 9.3( 前期 13.9) 原材料仕入価格は18.4( 前期 1.5) 収益では 23.0 ( 前期 13.9) となり 前回調査では仕入価格の上昇に一服感が出始めていたが 今年に入ってまた上昇傾向が顕著に表れている 販売単価も下落はしているものの そのペースは前期より鈍化している しかしながら収益を表す指標は10ポイント近く悪化し 収益力の悪化が懸念される 前年同期と比較した判断指数では 販売単価 16.9( 前期 29.2) 原材料仕入価格 27.7( 前期 9.2) 収益 16.9( 前期 23.1) となっており 原材料仕入価格の上昇が顕著に表れた結果となった (3) 平成 23 年 4 月 ~6 月期の見通し 増加 16.9 % 増加 10.8 % 受注額 変わらず 63.1 % 収益 変わらず 63.1 % 減少 20.0 % 減少 26.2 % 受注額の来期予想判断指数は 3.1( 前期 9.2) で 前期よりも6.1ポイントの改善 収益の来期予想判断指数は 15.4( 前期 17.0) で 前期より1.6ポイントの改善となった 紙関連製造業が予想見通しとしている企業が多く 製造業全体としては前期よりも改善された指数となった また調査先製造業の設備投資実施状況について 今期実施した企業は8 社 (12.3%) となり 前期実績 (4 社 (6.2%)) を上回った 実施予定の企業については前期と同様 6 社 (9.2%) にとどまっている 6

製造業 ( 全般 ) 時 期 平成 21 年 平成 22 年 平成 23 年 指 標 7~9 10~12 1~3 4~6 7~9 10~12 1~3 4~6 受注額 21.6 1.6 20.0 1.5 12.3 3.1 24.6-0.0 3.1 27.7 27.7 4.6 1.6 9.2 3.1 対 16.9 3.1 18.5 1.6 12.3 1.5 23.1 - 生産額 9.3 7.7 24.7 24.7 4.7 4.7 6.2 1.6 前 売上数量 21.6 7.7 23.1 0.0 9.2 1.5 15.3-7.7 4.6 23.1 23.1 4.7 4.7 9.3 6.2 20.0 15.4 21.5 13.8 12.3 13.9 9.3 - 販売単価 20.0 9.2 16.9 16.9 10.7 10.7 18.5 3.1 期原材料 3.0 0.0 7.7 26.1 9.2 1.5 18.4 - 仕入価格 10.8 7.7 0.0 0.0 24.7 24.7 7.7 20.0 比 製 品 9.2 16.9 15.4 9.2 4.6 4.6 10.8 - 在庫数量 3.1 12.3 16.9 16.9 9.2 9.2 7.6 10.8 原材料 18.4 15.4 18.5 6.2 3.1 7.6 9.2 - 較 在庫数量 10.8 12.3 15.4 15.4 6.2 6.2 6.1 6.1 収 益 26.1 16.9 21.5 18.5 20.0 13.9 23.0-18.4 10.7 23.1 23.1 16.9 16.9 17.0 15.4 対前年 受注額 58.8 50.8 43.0 16.9 15.4 9.2 4.6 同期比較 収 益 58.5 56.9 40.0 30.8 26.2 23.1 16.9 設備投資実施 10.8 10.8 12.3 6.2 21.5 6.2 12.3 二段書きの上段は実績 下段は前期に予想した指標 主要指標の推移 50.0 40.0 30.0 受注額販売単価収益 20.0 10.0 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 H20.6 H20.9 H20.12 H21.3 H21.6 H21.9 H21.12 H22.3 H22.6 H22.9 H22.12 H23.3 H23.6 予想 7

経営上の問題点の推移 ( 製造業全般 ) 人手不足 4.6 その他 15.0 売上の停滞 減少 28.1 人手不足 2.9 人件費等の経費増 4.4 その他 11.7 売上の停滞 減少 32.1 人件費等の経費増 9.2 平成 21 年 10 ~12 月 建物等の狭小 老朽化 10.2 平成 22 年 1 建物等の狭小 老朽化 11.1 販売単価の下降 11.8 20.3 17.5 販売単価の下降 21.2 人件費などの経費の増加 9.7 仕入単価の上昇 9.7 建物等の狭小 老朽化 12.3 その他 11.6 平成 22 年 4 ~6 月 販売単価の下降 14.2 売上の停滞 減少 23.2 19.4 その他 10.7 仕入単価の上昇 4.0 人件費などの経費の増加 10.1 平成 22 年 7 ~9 月 建物等の狭小 老朽化 12.1 販売単価の下降 14.1 売上の停滞 減少 28.2 20.8 人手不足 3.8 人件費などの経費の増加 5.1 建物等の狭小 老朽化 9.5 その他 13.9 販売単価の下降 17.1 平成 22 年 10 ~12 月 売上の停滞 減少 27.8 22.8 人件費などの経費の増加 6.8 仕入単価の上昇 7.4 その他 13.5 建物等の狭小 老朽化 12.8 平成 23 年 1 販売単価の下降 16.2 売上の停滞 減少 23.0 20.3 8

3. 製造業 ( 一般機械 )( 調査対象 43 社 ) (1) 受注生産 売上数量動向 増加 18.6 % 増加 18.6 % 増加 23.3 % 売上受注額変わらず 51.2 % 生産額変わらず 46.5 % 変わらず 44.2 % 数量減少 30.2 % 減少 34.9 % 減少 32.6 % 今期の判断指数は 受注額が 11.6( 前期 2.4) 生産額が 16.3( 前期 2.4) 売上数量が 9.3( 前期 2.4) と 前期に19 年 9 月期の調査以来のプラスとなった指数は わずか1 期でマイナス指数に転じてしまった しかしながら前年同期と比較した判断指数は 受注額が9.3( 前期 0.0) 生産額が11.6( 前期 4.7) 売上数量が7.0( 前期 2.3) となり 前年同期と比較した受注額に関する指数は前期に引き続き二期連続でプラス指数であったことから 長期的には改善傾向にあると考えられる (2) 価格 収益動向上昇 2.3 % 上昇 23.3 % 増加 9.3 % 販売仕入変わらず 83.7 % 変わらず 72.1 % 収益変わらず 65.1 % 単価価格下降 14.0 % 下降 4.7 % 減少 25.6 % 販売単価の判断指数は 11.7( 前期 16.3) 原材料仕入価格は18.6( 前期 0.0) 収益は 16.3 ( 前期 16.2) という結果となった 前期に一服感がみられ始めた仕入価格は今年に入って上昇傾向に転じた 一方で販売単価の下落は続いてはいるものの鈍化しつつあり 結果として収益の指数は前期と同程度での推移となった とはいえ依然としてマイナスが続いており 厳しい経営環境が続いていることは事実である また 前年同時期と比較した判断指数は 販売単価が 18.6( 前期 32.6) 原材料仕入価格 24.3( 前期 19.7) 収益は 9.3( 前期 18.6) となっており 前年同時期と比べると販売単価の下落に一服感が拡がっており 全体として収益力を示す指数はマイナス指数ではあるが若干の改善がみられた (3) 平成 23 年 4 月 ~6 月期の見通し 増加 18.6 % 増加 9.3 % 受注額 変わらず 53.5 % 収益 変わらず 55.8 % 減少 27.9 % 減少 34.9 % 来期見通しの判断指数は 受注額 9.3( 前期 9.3) 収益 25.6( 前期 20.9) となり 収益について悪化見通しとしている事業者が4.7ポイント増加した 前期に収益を増加とみていた企業は14.0% あったが今期は4.7ポイント減少し9.3% となり 一方で収益の悪化を予想している企業は前期と同様 34.9% であった なお この予想指数は震災の影響を加味していない 当地区の主要産業の一つでもある自動車関連分野について 3 月の軽自動車を含む新車登録台数は全国で前年比 37.4% 県内でも 34.2%( いずれも速報値 ) となり また今年 1の3か月間で見ても全国で前年比 25.6% 県内でも 22.7%( いずれも速報値 ) となり エコカー補助金の終了の反動と 震災による影響が大きく出た結果となった また今後電力供給不足により部品工場の生産性も低下することは避けられず 当地区の自動車関連産業への影響は深刻である 9

製造業 ( 一般 機械 ) 時期平成 21 年平成 22 年平成 23 年指標 7~9 10~12 1~3 4~6 7~9 10~12 1~3 4~6 29.6 0.0 7.0 7.0 9.3 2.4 11.6 - 受注額 9.1 13.6 20.4 11.6 4.7 11.6 9.3 9.3 対 25.0 2.3 6.9 7.0 7.0 2.4 16.3 - 生産額 18.2 15.9 13.6 4.7 2.3 13.9 9.3 7.0 31.8 11.4 11.7 7.0 4.7 2.4 9.3 - 前売上数量 18.2 15.9 13.6 4.7 4.6 13.9 11.6 14.0 22.7 18.2 23.3 23.3 16.3 16.3 11.7 - 販売単価 20.4 9.1 20.5 20.9 16.3 23.3 27.9 9.3 期原材料 2.3 0.0 7.0 30.2 14.0 0.0 18.6 - 仕入価格 4.5 13.6 4.6 0.0 30.3 14.0 6.9 18.6 比製品 11.4 13.6 9.3 9.3 0.0 4.6 9.3 - 在庫数量 4.6 13.6 9.1 4.6 9.3 0.0 11.6 13.9 原材料 20.4 11.3 9.3 11.6 0.0 11.6 9.3 - 較在庫数量 11.4 13.6 11.3 2.3 7.0 2.4 11.6 13.9 34.1 15.9 11.6 27.9 20.9 16.2 16.3 - 収益 25.0 18.2 15.9 25.6 25.6 27.9 20.9 25.6 対前年受注額 75.0 56.9 41.9 18.6 13.9 0.0 9.3 同期比較収益 72.8 68.2 37.2 32.5 30.2 18.6 9.3 設備投資実施 11.4 6.8 9.3 2.3 20.9 7.0 11.6 二段書きの上段は実績 下段は前期に予想した指標 主要指標の推移 50.0 40.0 30.0 20.0 受注額販売単価収益 10.0 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 H20.6 H20.9 H20.12 H21.3 H21.6 H21.9 H21.12 H22.3 H22.6 H22.9 H22.12 H23.3 H23.6 予想 10

経営上の問題点の推移 ( 一般製造業 ) 人手不足 5.8 その他 10.7 人件費等の経費増 3.2 仕入単価の上昇 3.2 その他 8.5 人件費等の経費増 9.7 平成 21 年 10 ~12 月 売上の停滞 減少 32.0 建物等の狭小 老朽化 11.7 平成 22 年 1 売上の停滞 減少 33.0 販売単価の下降 9.7 建物等の狭小 老朽化 12.6 19.4 18.1 販売単価の下降 22.3 その他 11.9 仕入単価の上昇 9.2 売上の停滞 減少 23.9 その他 9.4 仕入単価の上昇 3.8 人件費などの経費の増加 8.5 売上の停滞 減少 30.2 人件費などの経費の増加 10.1 建物等の狭小 老朽化 11.0 平成 22 年 4 ~6 月 販売単価の下降 13.8 20.2 建物等の狭小 老朽化 9.4 販売単価の下降 16.0 平成 22 年 7 ~9 月 22.6 人件費などの経費の増加 4.4 その他 7.8 その他 15.7 人手不足 4.4 売上の停滞 減少 28.3 人件費などの経費の増加 7.4 売上の停滞 減少 22.2 建物等の狭小 老朽化 9.7 平成 22 年 10 ~12 月 仕入単価の上昇 7.4 平成 23 年 1 販売単価の下降 17.7 24.8 建物等の狭小 老朽化 12.0 19.4 販売単価の下降 15.7 11

4. 製造業 ( 紙 紙加工 )( 調査対象 22 社 ) (1) 受注生産 売上数量動向 増加 0.0 % 増加 4.5 % 増加 9.1 % 売上受注額変わらず 50.0 % 生産額変わらず 54.5 % 変わらず 54.5 % 数量減少 50.0 % 減少 40.9 % 減少 36.4 % 紙関連製造業における判断指数は 受注額で 50.0( 前期 4.5) 生産額で 36.4( 前期 0.0) 売上数量で 27.3( 前期 9.1) となり 前期よりも大幅な悪化となった ただ次頁の推移表からもわかるように 過去 3 年間で最も落ち込むのは3 月期の調査であり 業種の特徴として年末に増加した受注の反動を受けていると考えられる しかしながら前年同期と比較した判断指数では 受注額は 31.9( 前期 27.3) 生産額は 22. 7( 前期 27.3) 売上数量は 27.3( 前期 31.9) となっており 前年割れの状態が続いている 日本製紙連合会発表の 平成 23 年 2 月紙 板紙需給速報 によると 紙 板紙の国内出荷は前年同月比で 1.3% の増加となり 4か月連続でプラスとなった とりわけ板紙の国内出荷は前年同月比で3.8% の増加となり 回復が定着 している (2) 価格 収益動向 販売単価 上昇 0.0 % 上昇 18.2 % 増加 0.0 % 変わらず 95.5 % 仕入価格 変わらず 81.8 % 収益 変わらず 63.6 % 下降 4.5 % 下降 0.0 % 減少 36.4 % 価格 収益動向にかかる判断指数については 販売単価が 4.5( 前期 9.1) 原材料仕入価格が18.2 ( 前期 4.5) という結果となった 販売単価の変化がほとんど無いなかで 原材料仕入価格が上昇している結果 収益は 36.4( 前期 9.1) となり 前期よりも悪化傾向にある結果となった 一方で前年同時期と比較した判断指数では 販売単価は 13.6( 前期 22.7) 原材料仕入価格は22. 7( 前期 13.7) 収益は 31.9( 前期 31.9) となっており 販売単価の下落は一服したが原材料仕入価格の上昇が続いていることが窺える (3) 平成 23 年 4 月 ~6 月期の見通し増加 13.6 % 増加 13.6 % 受注額 変わらず 81.8 % 収益変わらず 77.3 % 減少 4.5 % 減少 9.1 % 来期見通しの判断指数は 受注額が9.1( 前期 9.1) 収益は4.5( 前期 9.1) となっており 大幅に落ち込んだ今期の反動もあって来期は回復を予想しているが 電力供給不足による生産性の低下や 薬品等の調達難の影響が加味されておらず 流動的であると考えざるを得ない 上述の紙 板紙需給速報をみると 紙 板紙の輸出の累計は前年比で90.3% となっているが 板紙は185. 9% と大幅な増加となっている 今後 原発問題に伴う風評リスクが拡大し輸出量が減少することも考えられる また紙パルプ業についての日銀短観は前回同様 一服感が出ている とのことであり 減速懸念は払拭できない状態が続く 12

製造業 ( 紙 紙加工品 ) 時 期 平成 21 年 平成 22 年 平成 23 年 指 標 7~9 10~12 1~3 4~6 7~9 10~12 1~3 4~6 受注額 4.8 4.8 45.5 9.1 18.2 4.5 50.0-19.1 19.0 42.9 18.2 22.7 18.2 9.1 9.1 対 0.0 4.8 41.0 9.1 22.7 0.0 36.4 - 生産額 19.1 9.5 47.6 22.7 18.2 13.6 0.0 9.1 前 売上数量 0.0 0.0 45.5 13.6 18.2 9.1 27.3-14.3 19.0 42.9 22.7 22.7 13.6 4.5 9.1 14.3 9.5 18.2 4.5 4.5 9.1 4.5 - 販売単価 19.0 9.5 9.5 9.1 0.0 0.0 0.0 期原材料 4.7 0.0 9.1 18.2 0.0 4.5 18.2-9.1 仕入価格 23.8 4.8 9.5 9.1 13.6 4.5 9.1 22.7 比 製 品 4.8 23.8 27.3 9.1 13.7 4.6 13.7 - 在庫数量 19.0 9.5 33.3 9.1 9.1 0.0 0.0 4.6 原材料 14.2 23.8 36.4 4.5 9.1 0.0 9.1 - 較 在庫数量 9.5 0.0 23.8 18.2 4.5 0.0 4.5 9.1 収 益 9.5 19.1 41.0 0.0 18.2 9.1 36.4-4.7 4.8 38.1 27.3 0.0 4.6 9.1 4.5 対前年 受注額 23.8 38.1 45.4 13.7 18.2 27.3 31.9 同期比較 収 益 28.6 33.3 45.5 27.3 4.6 31.9 31.9 設備投資実施 9.5 19 18.2 13.6 22.7 4.5 13.6 二段書きの上段は実績 下段は前期に予想した指標 主要指標の推移 70.0 60.0 50.0 40.0 受注額販売単価収益 30.0 20.0 10.0 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 H20.6 H20.9 H20.12 H21.3 H21.6 H21.9 H21.12 H22.3 H22.6 H22.9 H22.12 H23.3 H23.6 予想 13

経営上の問題点の推移 ( 紙関連製造業 ) その他 26.3 売上の停滞 減少 23.7 建物等の狭小 老朽化 7.0 その他 14.0 売上の停滞 減少 30.2 人件費等の経費増 5.3 平成 21 年 7 ~9 月 15.8 人件費等の経費増 7.0 人手不足 7.0 平成 22 年 1 問題なし 10.5 建物等の狭小 老朽化 10.5 販売単価の降下 13.2 16.3 販売単価の下降 18.6 人件費などの経費の増加 9.2 その他 11.9 売上の停滞 減少 23.9 人手不足 4.7 その他 14.0 売上の停滞 減少 23.3 仕入単価の上昇 10.1 平成 22 年 4 ~6 月 販売単価の下降 9.3 平成 22 年 7 ~9 月 建物等の狭小 老朽化 11.0 20.2 人件費などの経費の増加 14.0 建物等の狭小 老朽化 18.6 販売単価の下降 13.8 16.3 その他 7.3 売上の停滞 減少 26.7 人件費などの経費の増加 5.0 仕入単価の上昇 7.5 その他 23.3 売上の停滞 減少 25.0 在庫過多 4.4 人件費などの経費の増加 6.7 平成 22 年 10 ~12 月 建物等の狭小 老朽化 15.0 平成 23 年 1 建物等の狭小 老朽化 8.9 販売単価の下降 15.6 17.8 販売単価の下降 17.5 22.5 14

5. 卸売業 ( 調査対象 18 社 ) (1) 売上 売上数量動向増加 16.7 % 増加 11.1 % 売上高 変わらず 44.4 % 売上数量 変わらず 50.0 % 減少 38.9 % 減少 38.9 % 今期の判断指数は 売上高が 22.2( 前期 11.1) 売上数量が 27.8( 前期 16.7) を示し 売上高 にかかる指数は 前期に ±0から再度マイナスに転じた指数はさらに悪化し 20 年 9 月以来 11 期連続で売上 高の判断指数はプラスに転じていない また前年同期と比較した判断指数においても 売上高 売上数量とも に 38.9( 前期 22.2) とマイナス指標は悪化している 日銀短観においても 卸売業にかかるDIは前期より5ポイント悪化し 31となっており 相当厳しい状況であ ると考えられる (2) 価格 収益動向 上昇 5.6 % 上昇 11.1 % 増加 16.7 % 販売仕入変わらず 72.2 % 変わらず 83.3 % 収益変わらず 61.1 % 単価単価下降 22.2 % 下降 5.6 % 減少 22.2 % 収益面の判断指数については 販売単価が 16.6( 前期 5.5) 仕入単価が5.5(5.5) 収益が 5. 5( 前期 55.5) となっており 販売単価の下降と仕入単価の上昇により収益が減少するという負の連鎖が続いている しかしながら収益を増加とした企業も16.7% あることから 前期よりはその厳しさも和らいでいることも窺える 前年同期と比較した判断指数については 販売単価が 27.7( 前期 ±0) 仕入単価が5.5( 前期 22.2) 収益が 27.8( 前期 55.5) となっており 前期における収益の指数があまりに落ち込んだ反動で今期の回復に繋がったという見方も出来る (3) 平成 23 年 4 月 ~6 月期の見通し増加 16.7 % 増加 5.6 % 売上高 変わらず 55.6 % 収益 変わらず 66.7 % 減少 27.8 % 減少 27.8 % 売上高の来期予想の判断指数は 11.1( 前期 22.2) 収益の来期予想の判断指数は 22.2( 前期 33.3) で 前期よりも若干明るい見通しとなっているが これは震災の影響を加味しておらず 製造業のダメー ジが卸売業にもダメージを与えるものと予想される また前回のレポートでも指摘したように 当金庫の卸売業の調査先は製紙に関連した企業が多いのが特徴 で 製紙業の動向にも注目していかなければならない 15

卸売業 時期平成 21 年平成 22 年平成 23 年指標 7~9 10~12 1~3 4~6 7~9 10~12 1~3 4~6 38.9 22.2 44.5 11.1 0.0 11.1 22.2 - 売上高 33.3 33.3 5.5 5.6 27.8 11.1 22.2 11.1 対 38.9 22.2 38.9 16.7 0.0 16.7 27.8 - 売上数量 33.3 33.3 5.5 11.1 27.8 11.1 22.2 5.5 前 5.5 5.5 11.1 22.2 5.6 5.5 16.6 - 販売単価 33.3 16.6 5.5 16.6 16.7 5.5 0.0 5.6 22.2 27.7 22.2 16.7 0.0 11.1 16.7 - 期仕入額 38.9 22.2 22.2 0.0 22.2 11.1 11.1 11.1 11.1 0.0 0.0 0.0 16.6 5.5 5.5 - 仕入単価比 27.7 16.6 5.6 11.1 0.0 0.0 0.0 0.0 33.3 11.1 11.1 16.6 16.6 5.5 5.6 - 在庫数量 44.4 5.5 16.7 11.1 16.6 5.5 5.5 22.2 較 38.9 16.6 27.8 27.8 27.8 55.5 5.5 - 収益 55.5 33.3 11.1 11.1 22.2 0.0 33.3 22.2 対前年売上高 50.0 38.9 50.0 27.7 22.2 22.2 38.9 同期比較収益 44.4 33.3 33.3 33.3 33.3 55.5 27.8 二段書きの上段は実績 下段は前期に予想した指標 主要指標の推移 50.0 40.0 30.0 売上高 販売単価 収益 20.0 10.0 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 80.0 H20.6 H20.9 H20.12 H21.3 H21.6 H21.9 H21.12 H22.3 H22.6 H22.9 H22.12 H23.3 H23.6 予想 16

経営上の問題点の推移 ( 卸売業 ) 人件費等の経費増 4.8 その他 9.5 その他 17.5 人手不足 4.8 販売単価の下降 9.5 平成 21 年 10 ~12 月 40.5 仕入単価の上昇 5.0 販売単価の下降 7.5 平成 22 年 1 32.5 人手不足 7.5 売上の停滞 減少 31.0 売上の停滞 減少 30.0 その他 22.7 29.5 その他 21.1 売上の停滞 減少 31.6 人手不足 6.8 平成 22 年 4 ~6 月 建物等の狭小 老朽化 7.9 平成 22 年 7 ~9 月 仕入単価の上昇 9.1 販売単価の下降 9.1 売上の停滞 減少 22.7 仕入単価の上昇 7.9 人手不足 10.5 21.1 その他 24.4 26.8 その他 17.1 売上の停滞 減少 22.0 人手不足 7.3 平成 22 年 10 ~12 月 販売単価の下降 12.2 平成 23 年 1 在庫過多 9.8 売上の停滞 減少 22.0 人手不足 12.2 22.0 販売単価の下降 9.8 仕入単価の上昇 14.6 17

6. 小売業 ( 調査対象 39 社 ) (1) 売上 売上数量動向増加 10.3 % 増加 10.3 % 売上高 変わらず 38.5 % 売上数量 変わらず 38.5 % 減少 51.3 % 減少 51.3 % 今期の判断指数は 売上高が 41.0( 前期 17.9) 売上数量が 41.0( 前期 18.0) となり 前々期 に3 年半ぶりにプラスに転じた指数が 前期に再度マイナスに転じたが 今期は更に悪化してしまった 次頁の 推移表を見ると 毎年 3 月期の調査時に売上高の指数は1 年の内で底辺を記録しており 一定のサイクルを描 いていることが分かる また前年同期と比較した判断指数は 売上高が 20.5( 前期 18.0) 売上数量が 23.1( 前期 18.0) となっており 依然として対前年比では売上高の減少が続いている 経済産業省発表の参考指標であるが 2 月の県内の百貨店売上高は前年比で+0.5% 県内のスーパー 売上高は前年比で2.2% と底堅く推移しており 個人消費に持ち直しの動きも見られ始めた (2) 価格 収益動向 上昇 15.4 % 上昇 23.1 % 増加 5.1 % 販売仕入変わらず 64.1 % 変わらず 66.7 % 収益変わらず 46.2 % 単価単価下降 20.5 % 下降 10.3 % 減少 48.7 % 収益関連の判断指数については 販売単価が 5.1( 前期 2.6) 仕入単価が12.8( 前期 12.8) 収益が 43.6( 前期 15.3) となっており 販売単価の下落 仕入価格の上昇により収益性は大幅に悪化している状況である 仕入価格の上昇は不動産業以外の全ての業種で見られており 原油価格の上昇による影響が見られ始めたと考えられる また前年同時期と比較した判断指数においては 販売単価が2.5( 前期 7.6) 仕入単価が15.4( 前期 5.1) 収益 25.7( 前期 25.6) となっており 販売単価の上昇も拡大しているが 仕入単価の上昇も広く拡大していることが分かる 収益指数は前期と同程度であるが 依然としてマイナスの指数が続く厳しい経営環境である (3) 平成 23 年 4 月 ~6 月期の見通し増加 20.5 % 増加 12.8 % 売上高 変わらず 59.0 % 収益 変わらず 53.8 % 減少 20.5 % 減少 33.3 % 来期見通しの判断指数は売上高が ±0( 前期 7.7) 収益が 20.5( 前期 7.7) で 全体的には悪化 見通しである 消費に大きな影響を与える雇用 所得環境であるが (30 頁,31 頁参照 ) 富士公共職業安定所発表の有効 求人倍率は 昨年 5 月の0.35を底として本年 2 月は0.53まで回復しているが 全国の有効求人倍率 (0.62) とは0.09ポイントの開きがあり 富士地区の雇用情勢は厳しい状態が続いている 持ち直しの動きも感じられていた個人消費であったが 震災による自粛ムードの拡がりや計画停電等の影響 も出始めていると日銀短観では指摘している 18

小売業 時期平成 21 年平成 22 年平成 23 年指標 7~9 10~12 1~3 4~6 7~9 10~12 1~3 4~6 22.5 30.0 50.0 7.5 2.6 17.9 41.0 - 売上高 12.5 20.0 42.5 15.0 15.0 20.5 7.7 0.0 対 20.0 25.0 47.5 20.0 5.1 18.0 41.0 - 売上数量 15.0 22.5 37.5 20.0 12.5 20.5 5.1 5.2 前 7.5 20.0 10.0 0.0 20.5 2.6 5.1 - 販売単価 2.5 2.5 22.5 7.5 7.5 10.2 0.0 17.9 20.0 22.5 32.5 10.0 2.5 10.2 20.6 - 期仕入額 2.5 5.0 25.0 22.5 15.0 12.8 5.1 17.9 7.5 0.0 0.0 10.0 12.8 12.8 12.8 - 仕入単価比 5.0 0.0 2.5 5.0 2.5 5.1 10.2 23.1 10.0 7.5 22.5 15.0 20.5 12.8 28.2 - 在庫数量 7.5 17.5 7.5 5.0 20.0 12.8 7.7 5.1 較 37.5 32.5 42.5 27.5 15.4 15.3 43.6 - 収益 37.5 37.5 42.5 20.0 20.0 23.0 7.7 20.5 対前年売上高 47.5 62.5 47.5 25.0 23.1 18.0 20.5 同期比較収益 52.5 65.0 45.0 32.5 20.5 25.6 25.7 主要指標の推移 二段書きの上段は実績 下段は前期に予想した指標 50.0 40.0 30.0 売上高販売単価収益 20.0 10.0 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 H.20.6 H20.9 H20.12 H21.3 H21.6 H21.9 H21.12 H22.3 H22.6 H22.9 H22.12 H23.3 H23.6 予想 19

経営上の問題点の推移 ( 小売業 ) その他 14.8 その他 27.5 売上の停滞 減少 29.2 仕入単価の上昇 6.8 30.7 仕入単価の上昇 6.3 平成 21 年 10 ~12 月 建物等の狭小 老朽化 8.0 平成 22 年 1 建物等の狭小 老朽化 7.3 販売単価の下降 14.6 26.0 販売単価の下降 10.2 売上の停滞 減少 29.5 その他 9.0 仕入単価の上昇 4.8 建物等の狭小 老朽化 7.2 その他 18.1 平成 22 年 4 ~6 月 31.3 人手不足 6.7 建物等の狭小 老朽化 12.4 平成 22 年 7 ~9 月 29.2 販売単価の下降 12.0 売上の停滞 減少 26.5 販売単価の下降 16.9 売上の停滞 減少 25.8 その他 20.7 その他 19.4 売上の停滞 減少 31.5 31.2 在庫過多 4.3 販売単価の下降 6.5 平成 22 年 10 ~12 月 販売単価の下降 7.5 仕入単価の上昇 8.6 平成 23 年 1 建物等の狭小 老朽化 10.9 26.1 建物等の狭小 老朽化 9.7 売上の停滞 減少 23.7 20

7. 建設業 ( 調査対象 29 社 ) (1) 受注 工事施工高動向増加 17.2 % 増加 13.8 % 工事受注額変わらず 62.1 % 変わらず 72.4 % 施工高減少 20.7 % 減少 13.8 % 建設業の今期の判断指数は 受注額が 3.5( 前期 13.8) 工事施工高が ±0( 前期 ±0) となり 受注に関してはマイナス指数ながらも前期より改善した 前年同期と比較した判断指数では 受注額が 6.9( 前期 13.8) 工事施工高が 6.9( 前期 3.5) となっており こちらも前期よりマイナス指数ながらも改善した 今年度に富士市が受け付けた変更申請を含めない建築確認申請件数の累計は 23 年 2 月末現在 1,393 件で 前年度よりも94 件の増加となっており 前年度よりも回復傾向にあることが窺える 一方で東日本建設業保証が発表の 静岡県内における公共工事の動向 によると 22 年度の公共工事は 件数で前年比 6.4% 請負金額で前年比 1.5% と いずれも前年比マイナスの状態が続いており 民需は概ね堅調に推移しているが 官需は低位に推移していることが窺える このように限られた公共工事や建物着工を受注するために価格競争とならざるを得ない状況が続いており 建設業界の厳しい状況は今後も続く可能性が高い (2) 価格 収益動向 上昇 0.0 % 上昇 24.1 % 増加 6.9 % 請負材料変わらず 79.3 % 変わらず 75.9 % 収益変わらず 69.0 % 価格単価下降 20.7 % 下降 0.0 % 減少 24.1 % 収益関連の判断指数については 請負価格が 20.7( 前期 27.6) 材料単価が24.1( 前期 ±0) 収益が 17.2( 前期 20.7) となっており 材料単価の上昇が大幅に拡がっていることが特徴的である しかしながら収益の判断指数は前期並みの水準に収まった 前年同期と比較した判断指数においても 請負価格が 31.0( 前期 34.5) 材料単価が24.1( 前期 3. 5) 収益が 10.4( 前期 27.6) となっており 一服感が出始めていた材料単価は上昇に転じていることが窺える 日銀短観における建設業のDIは 51で 旅館 ホテル業の 57に次ぐワースト結果となっている (3) 平成 23 年 4 月 ~6 月期の見通し増加 24.1 % 増加 10.3 % 受注額 変わらず 58.6 % 収益 変わらず 72.4 % 減少 17.2 % 減少 17.2 % 来期予想の判断指数は 受注額が6.9( 前期 13.8) 収益が 6.9( 前期 24.2) となり 前期よりも改 善見通しとしている結果となった 次頁の推移表をみると 予想指数の通りになれば受注額の指数は21 年 9 月 以来のプラス指数となるが とりわけ建設業においては震災の影響により合板 ( コンパネ ) などの資材調達が困 難な状態が続いているということもあり 工事が進まないといった状況も出始めていることは懸念材料である 21

建設業 時期平成 21 年平成 22 年平成 23 年指標 7~9 10~12 1~3 4~6 7~9 10~12 1~3 4~6 3.5 6.9 41.4 14.3 0.0 13.8 3.5 - 受注額対 13.8 17.3 10.4 34.5 17.8 6.9 13.8 6.9 工事施工 3.4 3.5 34.5 28.6 3.5 0.0 0.0 - 高 10.4 3.4 17.3 34.5 10.7 0.0 10.3 0.0 前 6.9 17.2 48.3 21.4 20.7 27.6 20.7 - 請負価格 17.3 20.7 31.1 31.0 14.3 24.1 20.7 20.7 期 3.5 13.8 6.9 17.9 3.4 0.0 24.1 - 材料単価 3.5 6.9 10.3 6.9 21.4 20.7 3.4 17.2 比材料在庫 3.5 0.0 17.2 0.0 6.9 3.5 0.0 - 数量 3.4 0.0 3.5 0.0 3.5 0.0 10.3 3.4 較 3.4 13.8 41.4 21.5 6.9 20.7 17.2 - 収益 17.2 17.2 34.5 41.4 10.7 10.4 24.2 6.9 対前年受注額 44.8 51.8 44.8 21.4 6.9 13.8 6.9 同期比較収益 58.6 55.2 58.6 39.3 24.2 27.6 10.4 二段書きの上段は実績 下段は前期に予想した指標 主要指標の推移 50.0 40.0 受注額請負価格収益 30.0 20.0 10.0 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 70.0 H20.6 H20.9 H20.12 H21.3 H21.6 H21.9 H21.12 H22.3 H22.6 H22.9 H22.12 H23.3 H23.6 予想 22

経営上の問題点の推移 ( 建設業 ) 借入難 4.6 代金回収の悪化 4.6 その他 7.7 仕入単価の上昇 3.5 代金回収の悪化 3.5 その他 8.8 人件費等の経費増 6.2 平成 21 年 10 ~12 月 受注等の停滞 減少 38.5 借入難 5.3 平成 22 年 1 売上の停滞 減少 40.4 38.5 38.6 人件費などの経費の増加 3.4 代金回収の悪化 5.2 その他 6.9 代金回収の悪化 3.3 その他 5.0 借入難 4.9 仕入単価の上昇 12.1 平成 22 年 4 ~6 月 37.9 仕入単価の上昇 4.9 平成 22 年 7 ~9 月 売上の停滞 減少 39.3 売上の停滞 減少 34.5 37.7 その他 6.8 人件費などの経費の増加 4.6 その他 6.3 人手不足 4.8 仕入単価の上昇 4.6 その他 8.1 平成 22 年 10 ~12 月 43.5 借入難 9.2 平成 23 年 1 38.5 借入難 8.1 売上の停滞 減少 22.6 売上の停滞 減少 32.3 23

8. サービス業 ( 調査対象 21 社 ) (1) 売上動向 増加 19.0 % 売上高 変わらず 42.9 % 減少 38.1 % 売上高について今期の判断指数は 19.1( 前期 9.6) 前年同期と比較した判断指数では 52.3 ( 前期 38.1) となり 前期まで2 期連続で改善傾向にあった指標は一転して悪化することとなった 日銀短観による県内の業種別 DIでは 対事業所サービス業が 25で17ポイントの改善 対個人サービス 業が ±0で11ポイントの悪化 旅館 ホテルは 57で18ポイントの改善となっているが マイナス指標であり県 内全体をみても厳しい経営環境である (2) 価格 収益動向 上昇 0.0 % 上昇 9.5 % 増加 14.3 % 料金材料変わらず 95.2 % 変わらず 85.7 % 収益変わらず 47.6 % 単価単価下降 4.8 % 下降 4.8 % 下降 38.1 % 収益関連の判断指数は 料金単価が 4.8( 前期 ±0) 材料単価が4.7( 前期 14.3) 収益が 23.8 ( 前期 9.6) であった 料金単価と材料単価はある程度安定してきているが 売上高の減少による影響が大きく 収益指数についてはマイナス指数大幅に悪化した なお 前年同時期と比較した判断指数は 料金単価が ±0( 前期 14.3) 材料単価が19.0( 前期 14.3) 収益が 52.3( 前期 38.1) となっており 料金単価は安定してきているが 材料単価の上昇が拡大していることに加え 売上高の下落も相俟って収益指数はマイナス指数大幅に悪化した (3) 平成 23 年 4 月 ~6 月期の見通し増加 28.6 % 増加 23.8 % 売上高変わらず 57.1 % 収益変わらず 61.9 % 減少 14.3 % 減少 14.3 % 来期見通しの判断指数について 売上高が14.3( 前期 ±0) 収益が9.5( 前期 9.6) となっており いずれも今期より大幅に改善する見通しとなっている 次頁の推移表をみると景気循環という視点で捉える限り 二期連続で売上高にかかる指数が落ち込んでいることはない 日銀短観による県内の業種別 DIでも 対個人の予想 DIは11で前期より11ポイントの改善見通しとなっているが 企業収益の悪化の影響を受けて対事業所サービス業の予想 DIは 33で前期より8ポイントの悪化見通しとなっている 前回のレポートでも指摘したことであるが 当金庫の調査先は景気の影響を受けやすいサービス業と 受けにくいサービス業とに二分されるため 売上高に関する指標については変動幅が比較的小さいのが特徴的であると同時に 仕入価格の上昇を価格に転嫁出来づらいという面もあるため 収益の変動幅が大きいことも特徴の一つである 24

サービス業 時 期 平成 21 年 平成 22 年 平成 23 年 指 標 7~9 10~12 1~3 4~6 7~9 10~12 1~3 4~6 0.0 9.1 9.1 14.3 9.5 9.6 19.1 - 売上高対 0.0 4.5 18.2 18.2 23.9 0.0 0.0 14.3 前期 料金単価材料単価 4.5 4.5 0.0 0.0 4.5 4.5 14.2 4.8 0.0 9.5 0.0 14.3 4.8-4.7-0.0 0.0 9.1 9.1 9.1 4.5 4.5 9.1 9.5 4.7 4.8 4.8 9.5 0.0 0.0 14.3 比 材料仕入 4.5 13.7 4.6 9.6 0.0 14.3 4.8 - 額 0.0 4.5 4.5 9.1 0.0 9.5 4.7 14.2 較 9.1 9.1 9.1 28.6 14.3 9.6 23.8 - 収益 0.0 0.0 18.2 4.5 4.8 9.5 9.6 9.5 対前年 売上高 45.5 59.1 9.1 19.1 28.6 38.1 52.3 同期比較 収 益 4.6 54.5 18.2 19.1 33.3 38.1 52.3 二段書きの上段は実績 下段は前期に予想した指標 主要指標の推移 50.0 40.0 売上高料金単価収益 30.0 20.0 10.0 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 H20.6 H20.9 H20.12 H21.3 H21.6 H21.9 H21.12 H22.3 H22.6 H22.9 H22.12 H23.3 H23.6 予想 25

経営上の問題点の推移 ( サービス業 ) その他 20.8 売上の停滞 減少 33.3 その他 21.4 売上の停滞 減少 28.6 材料価格の上昇 6.3 平成 21 年 10 ~12 月 人件費等の経費増 7.1 平成 22 年 1 料金の降下 6.3 仕入単価の上昇 7.1 人件費等の経費増 12.5 20.8 建物等の狭小 老朽化 9.5 26.2 その他 17.5 その他 17.1 人件費などの経費の増加 5.0 仕入単価の上昇 7.5 平成 22 年 4 ~6 月 売上の停滞 減少 30.0 問題なし 7.3 人件費などの経費の増加 9.8 平成 22 年 7 ~9 月 売上の停滞 減少 31.7 販売単価の下降 17.5 22.5 建物等の狭小 老朽化 12.2 22.0 その他 15.8 その他 15.6 代金回収の悪化 5.3 売上の停滞 減少 36.8 人件費などの経費の増加 6.7 売上の停滞 減少 35.6 人手不足 5.3 平成 22 年 10 平成 23 年 1 ~12 月 人件費などの経費の増加 7.9 仕入単価の上昇 6.7 販売単価の下降 8.9 28.9 26.7 26

9. 不動産業 ( 調査対象 11 社 ) (1) 売上動向 増加 27.3 % 売上高 変わらず 36.4 % 減少 36.4 % 今期の売上高の判断指数は 9.1( 前期 ±0) 前年同期と比較した判断指数は 18.2( 前期 36.3) となり 平成 21 年 12 月以来のマイナス指数に転落してしまった 本レポートにおける建設業に関する記述の中で 富士市における建築確認申請数は前年度よりも増加していることを示したが 日銀も住宅投資は下げ止まっているとの判断を示している また依然として雇用環境 所得環境は大きく改善してはいないものの個人のマインドは若干改善が見られている とはいえ 先行き不安から消費者の安全志向は高止まりしていることは事実であり 国内の個人預金量は2 月末で前年比 +1.5% と引き続き増加している (2) 価格 収益動向 上昇 0.0 % 上昇 0.0 % 増加 18.2 % 販売単価 変わらず 63.6 % 仕入単価変わらず 72.7 % 収益変わらず 45.5 % 下降 36.4 % 下降 27.3 % 減少 36.4 % 収益関連の判断指数については 販売単価が 36.4( 前期 9.1) 仕入単価が 27.3( 前期 ±0) であった 前回のレポートでも分析したように 不動産業者が流通性を高めるために販売単価を引き下げて販売するため 仕入単価も引き下げている現状が窺える 収益については 18.2( 前期 9.1) と 前期よりも悪化した 収益に関する判断指数は20 年 6 月の調査でマイナス指標に転じて以来 プラスに転じていない なお 前年同時期と比較した判断指数では 販売単価が 54.5( 前期 27.3) 仕入単価が 36.4( 前期 18.2) 収益が 18.2( 前期 27.2) となっている (3) 平成 23 年 4 月 ~6 月期の見通し 増加 27.3 % 増加 36.4 % 売上高 変わらず 36.4 % 収益変わらず 36.4 % 減少 36.4 % 減少 27.3 % 来期見通しの判断指数については 売上高が 9.1( 前期 9.1) 収益が9.1( 前期 9.1) となっており 売上高の低下を仕入単価の引き下げ等によりカバーする構造が窺える 震災発生後 不動産取引が停滞していることも今後の懸念材料である 27

不動産業 時 期 平成 21 年 平成 22 年 平成 23 年 指 標 7~9 10~12 1~3 4~6 7~9 10~12 1~3 4~6 27.3 18.2 0.0 0.0 9.1 0.0 9.1 - 売上高対 0.0 9.1 36.3 18.2 18.2 9.1 9.1 9.1 前期 販売単価仕入単価 27.3 27.3 27.3 27.3 36.4 9.1 36.4-36.4 36.4 27.3 36.4 27.3 18.2 36.4 54.5 18.2 18.2 18.2 18.2 18.2 0.0 27.3-27.3 18.2 18.2 18.2 0.0 9.1 18.2 27.3 比 仕入在庫 0.0 9.1 18.2 9.1 36.4 27.3 27.3 - 数 量 9.1 27.3 36.4 45.5 27.3 27.3 36.4 0.0 較 0.0 18.2 9.1 27.3 9.1 9.1 18.2 - 収益 18.2 18.2 9.1 18.2 27.3 0.0 9.1 9.1 対前年 売上高 36.3 27.2 18.2 36.4 45.4 36.3 18.2 同期比較 収 益 18.2 45.4 36.4 63.6 36.3 27.2 18.2 二段書きの上段は実績 下段は前期に予想した指標 主要指標の推移 50.0 40.0 売上高販売単価収益 30.0 20.0 10.0 0.0 10.0 20.0 30.0 40.0 50.0 60.0 H20.6 H20.9 H20.12 H21.3 H21.6 H21.9 H21.12 H22.3 H22.6 H22.9 H22.12 H23.3 H23.6 予想 28

経営上の問題点の推移 ( 不動産業 ) その他 33.3 33.3 その他 21.5 売上の停滞 減少 28.6 販売商品の不足 4.2 在庫過多 12.5 平成 21 年 10 ~12 月 販売単価の下降 12.5 売上の停滞 減少 25.0 人件費等の経費増 7.1 材料価格の上昇 7.1 建物等の狭小 老朽化 9.5 平成 22 年 1 26.2 その他 17.5 その他 11.5 人件費などの経費の増加 5.0 仕入単価の上昇 7.5 平成 22 年 4 ~6 月 売上の停滞 減少 30.0 借入難 7.7 在庫過多 7.7 平成 22 年 7 ~9 月 30.8 販売単価の下降 17.5 22.5 販売単価の下降 15.4 売上の停滞 減少 26.9 在庫過多 4.5 その他 4.5 その他 7.4 販売商品 原材料の不足 入手難 9.1 平成 22 年 10 ~12 月 売上の停滞 減少 27.3 借入難 7.4 販売商品 原材料の不足 入手難 11.1 平成 23 年 1 販売単価の下降 29.6 販売単価の下降 27.3 27.3 22.2 売上の停滞 減少 22.2 29

第 2 部平成 23 年 2 月の雇用失業情勢 ( 富士管内 ) 資料提供 富士公共職業安定所 有効求人倍率は 0.53 倍で 前月と変化は無かった 新規求人倍率は 0.79 倍となり 前月を0.12ポイント下回った 1. 労働市場の概況 ( 学卒を除き パートタイムを含む ) (1) 求人新規求人数は968 人で 対前年同月比 2.5% 増加した これを一般 パート別に前年同月と比較すると 一般は569 人で0.4% の減少 パートは399 人で7.0% 増加した 月間有効求人数は2,516 人で 対前年同月比 20.8% 増加した (2) 求職新規求職申込件数は1,228 人で 対前年同月比 4.5% 減少した これを一般 パート別に前年同月と比較すると 一般は879 人で4.7% の減少 パートは349 人で4.1% の減少となった 月間有効求職者数は4,768 人で 対前年同月比 9.3% の減少となった (3) 就職就職件数は331 件で 前年同月比 9.6% 増加した 就職率は27.0% で前年同月を3.5ポイント上回った 一般 パート別では 一般の就職件数は197 件で対前年同月比 4.8% 増加 就職率は22.4% で前年同月を2.0ポイント上回った また パートの就職件数は134 件で対前年同月比 17.5% 増加 就職率は38. 4% で前年同月を7.1ポイント上回った 2. 産業別新規求人状況 ( 学卒を除き パートタイムを含む ) 新規求人を産業別に前年同月と比較すると 農林漁業 (66.7% 増 ) 情報通信業(60.0% 増 ) 運輸 郵便業 (4.1% 増 ) 卸小売業(48.3% 増 ) 宿泊業 飲食サービス業(46.7% 増 ) 教育 学習支援業(105. 6% 増 ) 医療 福祉(2.6% 増 ) で増加した 一方 建設業 (56.7% 減 ) 製造業(1.0% 減 ) 金融 保険業 (58.3% 減 ) 不動産 物品賃貸業(81.0% 減 ) 複合サービス業(85.7% 減 ) 等で減少した 製造業の内訳では 繊維 (66.7% 増 ) パルプ 紙 紙加工品(55.1% 増 ) プラスチック(100.0% 増 ) 電気機械器具 (825.0% 増 ) 等で増加した 一方 食料品 (40.0% 減 ) 飲料(100.0% 減 ) 木材(100. 0% 減 ) 化学(70.6% 減 ) ゴム製品(100.0% 減 ) 金属製品(10.0% 減 ) 汎用 生産用 業務用機械器具 (10.5% 減 ) 輸送用機械器具(81.5% 減 ) 等で減少した 3. 有効求人倍率の推移 0.9 0.8 全国静岡県富士市 0.7 0.6 0.5 0.4 0.3 H21.1 H21.2 H21.3 H21.4 H21.5 H21.6 H21.7 H21.8 H21.9 H21.10 H21.11 H21.12 30 H22.1 H22.2 H22.3 H22.4 H22.5 H22.6 H22.7 H22.8 H22.9 H22.10 H22.11 H22.12 H23.1 H23.2

求人 求職動向主要指標の推移 1. 主要指標 新 規 求 人 数 新規求職申込件数 新 規 求 人 倍 率 月 間 有 効 求 人 数 月間有効求職者数 月間有効求人倍率 就 職 件 数 就 職 率 H22.2 H22.3 H22.4 H22.5 H22.6 H22.7 H22.8 H22.9 H22.10 H22.11 H22.12 H23.1 H23.2 944 812 939 806 928 952 1,025 989 1,047 891 783 1,132 968 1,286 1,520 1,577 1,285 1,271 1,148 1,176 1,324 1,186 1,043 818 1,244 1,228 0.73 0.53 0.60 0.63 0.73 0.83 0.87 0.75 0.88 0.85 0.96 0.91 0.79 2,082 2,114 2,111 2,005 2,086 2,190 2,377 2,511 2,554 2,455 2,313 2,414 2,516 5,256 5,708 5,902 5,755 5,552 5,345 5,183 5,229 5,118 4,910 4,445 4,568 4,768 0.40 0.37 0.36 0.35 0.38 0.41 0.46 0.48 0.50 0.50 0.52 0.53 0.53 302 398 349 306 300 315 319 369 337 309 298 250 331 23.5% 26.2% 22.1% 23.8% 23.6% 27.4% 27.1% 27.9% 28.4% 29.6% 36.4% 20.1% 27.0% 2. 業種別新規求人状況 ( 人 ) H22.2 H22.3 H22.4 H22.5 H22.6 H22.7 H22.8 H22.9 H22.10 H22.11 H22.12 H23.1 H23.2 製造業 197 180 186 134 205 203 224 236 188 182 113 154 195 うち紙 紙加工品関係 49 47 50 50 58 58 59 74 44 65 21 60 76 卸 小売業 116 105 97 125 99 153 114 142 124 138 85 117 172 建設業 90 41 77 54 50 80 81 54 83 65 62 123 39 サービス業 158 163 291 108 278 182 197 139 232 130 92 274 169 不動産業 21 8 2 20 6 1 14 3 10 2 1 6 4 その他 313 268 236 315 232 275 336 341 366 309 409 398 313 合 計 944 812 939 806 928 952 1,025 989 1,047 891 783 1,132 968 3. 有効求人倍率の推移 ( 倍 ) H22.2 H22.3 H22.4 H22.5 H22.6 H22.7 H22.8 H22.9 H22.10 H22.11 H22.12 H23.1 H23.2 全 国 0.47 0.49 0.48 0.50 0.52 0.53 0.54 0.55 0.56 0.57 0.57 0.58 0.62 静 岡 県 0.44 0.45 0.47 0.47 0.49 0.49 0.51 0.51 0.51 0.51 0.53 0.61 0.60 富 士 所 0.40 0.37 0.36 0.35 0.38 0.41 0.46 0.48 0.50 0.50 0.52 0.53 0.53 雇用保険受給資格決定件数雇用保険受給者実人数 ( 人 ) H22.2 H22.3 H22.4 H22.5 H22.6 H22.7 H22.8 H22.9 H22.10 H22.11 H22.12 H23.1 H23.2 261 311 503 281 304 315 263 373 333 260 203 280 262 1,639 1,586 1,450 1,470 1,477 1,493 1,475 1,462 1,383 1,334 1,254 1,240 1,210 31

~ 豊かな暮らしを応援する ふじしん ~ 富士信用金庫店舗一覧 店 名 所 在 地 電話番号 本 部 富士市青島町 212 番地 0545-53-3001 本 店 富士市青島町 212 番地 0545-53-2002 吉 原 支 店 富士市御幸町 5 番 1 号 0545-52-5031 富 士 支 店 富士市平垣本町 4 番 4 号 0545-61-5120 鷹 岡 支 店 富士市鷹岡本町 9 番 17 号 0545-71-2010 岩 松 支 店 富士市岩本 2083 番地の1 0545-61-5140 駅 南 支 店 富士市横割本町 16 番 10 号 0545-61-5142 富士岡支店 富士市富士岡 1457 番地の7 0545-34-0405 蒲 原 支 店 静岡市清水区蒲原 3 丁目 5 番 17 号 054-385-3195 今 泉 支 店 富士市宇東川東町 4 番 1 号 0545-52-1815 伝 法 支 店 富士市吉原 5 丁目 1 番 21 号 0545-52-0180 吉原駅南支店 富士市鈴川東町 4 番 9 号 0545-33-1405 広見町支店 富士市広見西本町 6 番 14 号 0545-21-5130 富士宮支店 富士宮市城北町 66 番地 0544-27-8811 厚 原 支 店 富士市厚原 869 番地の1 0545-71-7266 富士見台支店 富士市富士見台 6 丁目 3 番 13 0545-21-2141 田子浦支店 富士市柳島 82 番地の12 0545-63-7311 富士宮東支店 富士宮市東町 9 番 5 号 0544-26-3711 八幡町支店 富士市八幡町 5 番 11 号 0545-64-7001 今泉北支店 富士市今泉 1 丁目 5 番 5 号 0545-51-8000 森 島 支 店 富士市森島 379 番地の6 0545-64-8211 大渕中野支店 富士市中野 212 番地の11 0545-36-2220 須 津 支 店 富士市神谷 422 番地の7 0545-34-1080 中 丸 支 店 富士市中丸 703 番地の6 0545-60-3737 相談プラザ 富士市青島町 212 番地 0120-42-8899 その他 CD ATM 設置場所 富士市役所 富士市立中央病院 イオン富士南ショッピングセンター 富士宮市役所 ( 共同 ) ピアゴ富士宮 店 ( 共同 ) JR 名古屋駅 ( 共同 ) 中部国際空港( 共同 ) 富士山静岡空港( 共同 ) 発行 : 総合企画部 / 富士市青島町 212 番地 /TEL53-3054