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一防災 減災等に資する国土強靱化基本法案目次第一章総則 第一条 第七条 第二章基本方針等 第八条 第九条 第三章国土強靱化基本計画等 第十条 第十四条 第四章国土強靱化推進本部 第十五条 第二十五条 第五章雑則 第二十六条 第二十八条 附則第一章総則 目的 第一条この法律は 国民生活及び国民経済に甚

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障財源化分とする経過措置を講ずる (4) その他所要の措置を講ずる 2 消費税率の引上げ時期の変更に伴う措置 ( 国税 ) (1) 消費税の軽減税率制度の導入時期を平成 31 年 10 月 1 日とする (2) 適格請求書等保存方式が導入されるまでの間の措置について 次の措置を講ずる 1 売上げを税

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小笠原・伊豆諸島周辺海域における外国漁船への対応について

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1 検査の背景 (1) 租税特別措置の趣旨及び租税特別措置を取り巻く状況租税特別措置 ( 以下 特別措置 という ) は 租税特別措置法 ( 昭和 32 年法律第 26 号 ) に基づき 特定の個人や企業の税負担を軽減することなどにより 国による特定の政策目的を実現するための特別な政策手段であるとさ

プレゼンテーションタイトル


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一国土強靱化基本法案目次第一章総則 ( 第一条 第六条 ) 第二章国土強靱化基本計画等 ( 第七条 第十条 ) 第三章基本的施策 ( 第十一条 第二十三条 ) 第四章国土強靱化戦略本部 ( 第二十四条 第三十三条 ) 第五章国土強靱化国民運動本部等 ( 第三十四条 第三十九条 ) 第六章雑則 ( 第

第二項第五号に掲げる事項には、同項第一号の区域のうち、広場、街灯、並木その他の都市の居住者その他の者(以下「都市居住者等

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4-(1)-ウ①

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併せて 先進事例を統一的なフォーマットでデータベース化する また 意欲ある地域が先進的な取組みを行った人材に 目的に応じて容易に相談できるよう 内閣官房において 各省の人材システムを再点検し 総合的なコンシェルジュ機能を強化する 各種の既存施策に加え 当面 今通常国会に提出を予定している 都市再生法

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はじめに 都市再生緊急整備地域及び特定都市再生緊急整備地域は 都市再生特別措置法 ( 平成 14 年 4 月 5 日公布 平成 14 年 6 月 1 日施行 以下 法 という ) に基づき 国が政令で指定するものです 1 都市再生緊急整備地域 趣旨 都市機能の高度化及び都市の居住環境の向上を図るため

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平成26~30年度小笠原諸島振興開発計画(素案)

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RO ( 改修 Rehabilitate- 運営等 Operate) 方式ハ民間事業者が公共施設等の設計及び建 BT( 建設 Build- 移転 Transfer) 方式設又は製造を担う手法民間建設借上方式 2 優先的検討の対象とする事業及び検討開始時期一優先的検討の対象とする事業建築物の整備等に関

事務連絡 平成 29 年 4 月 3 日 各都道府県財政担当課各都道府県市区町村担当課各指定都市財政担当課 御中 総務省自治財政局公営企業課 平成 29 年度における東日本大震災に係る地方公営企業施設の災害復旧事業等に対する地方財政措置等について 東日本大震災に係る災害復旧事業等については 平成 2

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る 1 減価補償金を交付すべきこととなる被災市街地復興土地区画整理事業において 公共施設の整備改善事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 2 第二種市街地再開発事業の用に供するために土地等が地方公共団体等に買い取られる場合 (3) 特定住宅被災市町村の区域内にある土地等が 国

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注 1 認定住宅とは 認定長期優良住宅及び認定低炭素住宅をいう 注 2 平成 26 年 4 月から平成 29 年 12 月までの欄の金額は 認定住宅の対価の額又は費用の額に含まれる消費税等の税率が 8% 又は 10% である場合の金額であり それ以外の場合における借入限度額は 3,000 万円とする

第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

激甚災害制度について

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資料 2-2 資料 2-2 小笠原諸島振興開発事業の体系 小笠原諸島振興開発事業のスキーム 1 小笠原諸島振興開発特別措置法の概要 2 小笠原諸島振興開発基本方針の概要 3 小笠原諸島振興開発計画の概要 4 平成 25 年度小笠原諸島振興開発関係概算要求額 5

小笠原諸島振興開発事業のスキーム 小笠原諸島振興開発特別措置法 昭和 44 年 12 月 8 日法律第 79 号 1 改正 : 平成 21 年 3 月 31 日法律第 8 号 2 ( 平成 25 年度まで特別措置法を延長 ) 小笠原諸島振興開発基本方針 ( 法第 3 条 ) 1 制定時から 政府提案で約 5 年ごとに期限を延長 ) 所管大臣 : 国土交通大臣 2 奄美群島振興開発特別措置法及び小笠原諸島振興開発特別措置法の一部を改正する法律 として 改正 平成 21 年 6 月 16 日告示 小笠原諸島振興開発計画 ( 平成 21 年度 ~25 年度 ) ( 法第 4 条 ) 平成 21 年 12 月 22 日公告 [ 東京都 ] 国庫補助率の嵩上げ各種事業の実施 (6 条関係以外の事業 ) 法第 6 条 ( 政令で定める事業 ) 産業基盤施設等整備 ( 港湾 漁港 ) 生活基盤施設等整備 ( 道路 簡易水道 教育施設 ) 法第 7 条 ( 国交大臣が当該事業の主務大臣と協議して指定する事業 ) 産業基盤施設等整備 ( 農業試験地 水産センター 自然公園等 ) 生活基盤施設等整備 ( 住宅 地域し尿処理施設 砂防 地すべり等 ) 小笠原諸島振興開発費補助金 ( 病害虫等防除対策 診療所運営等 ) 法第 20 条 ( 予算の見積り等の事務 ) 振興開発計画に基づく事業の予算に関する見積り及び執行に関する国の事務は 国土交通省において掌理する 一括計上 直接執行 全額行政部費 小笠原諸島振興開発事業費補助金交付要綱 1

小笠原諸島振興開発特別措置法 ( 昭和 44 年法律第 79 号 ) の概要 1. 目的本法は 小笠原諸島の復帰に伴い 小笠原諸島の特殊事情にかんがみ 小笠原諸島振興開発基本方針に基づき総合的な小笠原諸島振興開発計画を策定し 及びこれに基づく事業を実施する等特別の措置を講ずることにより その基礎条件の改善並びに地理的及び自然的特性に即した小笠原諸島の振興開発を図り 併せて帰島を希望する旧島民の帰島を促進し もって小笠原諸島の自立的発展並びにその住民の生活の安定及び福祉の向上に資することを目的とする 2. 経緯 昭和 44 年 12 月 8 日公布 ( 提案理由 ) 小笠原諸島の復帰に伴い 小笠原諸島の特殊事情にかんがみ 帰島を希望する旧島民の帰島の促進及び小笠原諸島の急速な復興を図るため 総合的な復興計画を策定し 及びそれを実施する等特別な措置を講ずる必要がある 以降 5 年毎に延長 直近改正は平成 21 年 3 月 31 日 3. 概要 (1) 対象地域そうふ小笠原諸島 ( 孀婦岩の南の南方諸島 ( 小笠原群島 西之島及び火山列島を含む ) 並びに沖の鳥島及び南鳥島をいう ) (2) 小笠原諸島振興開発基本方針 ( 以下 基本方針 という ) 国土交通大臣は 小笠原諸島振興開発審議会の議を経るとともに 関係行政機関の長と協議して 基本方針を定める ( 平成 21 年度が初年度 5 箇年を目途 ) (3) 小笠原諸島振興開発計画 ( 以下 振興開発計画 という ) 東京都は 基本方針に基づき 小笠原村の作成した振興開発計画案の内容を反映させるように努めつつ 国土交通大臣の同意を得て 振興開発計画を定める ( 平成 21 年度が初年度 5 箇年を目途 ) (4) 支援措置 1 公共事業に係る補助率のかさ上げ等 2 地方債についての配慮 3 交通の確保等についての配慮 4 情報流通の円滑化及び通信体系の充実についての配慮 5 農林水産業の振興についての配慮 6 医療の充実についての配慮 7 地域間交流の促進についての配慮 8 人材の育成並びに関係者間における緊密な連携及び協力の確保についての配慮 9 資金についての配慮 (5) 税制上の措置 1 譲渡所得等の課税の特例 ( 本法第 15 条 ) 2 不動産取得税の特例 ( 本法第 16 条 ) 3 特別土地保有税の非課税 ( 地方税法第 587 条 ) (6) 主務大臣国土交通大臣 4. 共管省庁 - 5. 法律の期限平成 26 年 3 月 31 日 2

小笠原諸島振興開発基本方針の概要 (21.6.16 告示 ) Ⅰ 序文 小笠原諸島には地理的 自然的 社会的 歴史的に他の地域にはない特徴があり 同諸島の自立的発展のためには 引き続き定住環境の整備を図るとともに 産業の育成 活性化による生活の安定 利便性の向上等に向けた取り組みを 自然との共生を図りつつ また 持続可能な地域の形成に配慮して進める必要がある Ⅱ 小笠原諸島の振興開発の意義及び方向 1 小笠原諸島の特殊事情とその役割小笠原諸島は 我が国の離島の中でも際だった地理的 自然的 社会的及び歴史的特殊事情を抱えるとともに これらの特殊事情に由来する我が国にとって重要な役割を担っている 2 振興開発の意義重要な役割を担っている小笠原諸島を振興開発により 島民の生活の安定及び福祉の向上 自然環境の保全 文化の継承を図り その自立的発展に結びつけていくことは 我が国全体の経済の発展と国民の福祉の向上に有益である 3 振興開発施策の方向振興開発計画に基づく事業は 次のような方向を基本として取り組むものとする (1) 自然と共生した定住環境の整備 (2) 地域資源の積極的 持続的活用 (3) 地域の発意と創意工夫の活用 (4) ソフトとハードを一体とした総合的な施策の推進なお 自立的発展を着実に進めるため 施策や事業の効果を評価するための目標を振興開発計画で示し 具体的かつ総合的な評価を行う Ⅲ 小笠原諸島の振興開発を図るための基本的な事項 1 土地 ( 公有水面を含む ) の利用 2 道路 港湾等の交通施設及び通信施設の整備 3 地域の特性に即した農林水産業 商工業等の産業の振興開発 4 住宅 生活環境施設 保健衛生施設及び社会福祉施設の整備その他市街地又は集落の整備及び開発並びに医療の確保等 5 自然環境の保全及び公害の防止 6 防災及び国土保全に係る施設の整備 7 教育及び文化の振興 8 観光の開発 9 国内及び国外の地域との交流の促進 10 小笠原諸島の振興開発に寄与する人材の育成 11 小笠原諸島の振興開発に係る事業者 住民 NPO その他の関係者間における連携及び協力の確保 ( 新規事項 ) 12 帰島を希望する旧島民の帰島の促進 3

東京都 小笠原諸島振興開発計画の概要 1 小笠原諸島の特性 東京から南に約 1,000km 離れた太平洋上に位置し 排他的経済水域の約 3 割を確保 海洋資源の開発 利用 海洋環境の保全等 国の安全上及び経済上重要な地域 特異な島しょ生態系を形成するとともに 特異な地質 地形を有する貴重でかけがえのない自然の宝庫 日本に返還され帰島がかなうまで 四半世紀に及ぶ島民の不在 2 成果及び課題 住宅等の生活基盤 道路等の交通基盤 ほ場等の産業基盤の整備を行い 相応の成果 産業の低迷 : 本土との遠隔性や後継者不足等から 整備基盤の活用が不十分観光客が特定月に集中し 閑散期の集客対策が課題 自然への影響 : 外来種の持ち込みなどが希少な自然環境に影響外来種対策の実施が 世界自然遺産登録に向けての課題 交通アクセス : 本土から片道所要時間が約 26 時間 週約 1 便の航路に限定 生活環境の整備 : 医療 保健 福祉が不十分施設の老朽化や大規模津波等への対策が必要高速大容量の通信回線が未整備 3 今後の方向 ~ 自然環境の保全と産業振興の両立による自立的発展を目指す~ 施策の方向主要施策ア自然と共生した定住環境の整備 医療 保健 福祉の充実 返還当初に建設され老朽化した施設の更新 東南海 南海地震等の発生に伴う大規模津波等への対策 自然環境との調和に十分配慮した航空路の将来の開設について幅広く検討 情報通信環境の整備などにより 生活の利便性や医療 福祉の向上に資する取組の推進イ地域資源の積極的 持続的活用 小笠原固有の資源を積極的かつ持続的に活用し 地域を活性化 世界自然遺産登録に向けた取組の推進 他地域との交流促進等により さらなる地域振興ウ地元の発意と創意工夫の活用 住民 事業者 関係産業団体 NPOなどが互いに連携 協力し 創意工夫 活力ある地域づくりを担う人材育成を積極的に推進 エソフトとハードを一体とした総合的な施策の推進 ( ア ) エコツーリズムを機軸とした島内産業の振興 ( イ ) 多様な観光客層の開拓に向けた新たな観光振興 ( ウ ) 環境と調和した景観の創出 産業間の連携を強化し 多様な観光産業を振興 自然環境を活用したエコツーリズムによる振興 新たな観光メニューの開発 教育旅行やシニア層 外国人観光客の誘致を強化 環境と調和した景観の創出や良好な景観の保全 景観法等による規制 誘導で良好な景観の創出 4

平成 25 年度小笠原諸島振興開発関係概算要求額 ( 国費ベース ) 小笠原諸島振興開発事業 ( 非公共事業 ) ( 単位 : 百万円 ) 経費区分 平成 25 年度概算要求額 うち 全国防災 平成 24 年度当初予算額 うち 全国防災 対前年度比 小笠原諸島振興開発事業費補助 1,699 748 1,542 680 110% 小笠原諸島振興開発費補助金等 145 0 127 0 114% 計 1,844 748 1,669 680 110% ポイント 父島の現浄水場は 東南海 南海地震時の浸水区域になっており 老朽化も進んでいるため 移転が必要となっているところであり 浄水場の移転に要する経費について必要額を計上 村事業 :568 百万円 : 対前年 1.93 東日本大震災で最大 1.8m の津波を観測した小笠原二見漁港について 津波による既設防波堤の被災を未然に防ぎ 後背地の被害を低減するとともに 人員 緊急物資 復旧用資器材等の輸送の機能を確保するため 防波堤の改良 ( 補強 ) について必要額を計上 都事業 :180 百万円 : 対前年 0.47 昨年 6 月の世界自然遺産登録を踏まえ 外来種対策を含む植生回復 希少動植物のモニタリング等の自然公園関係予算を対前年比約 1.4 倍 都事業 :378 百万円 : 対前年 1.43 5