平成 26 年 2 月 13 日 平成 25 年度第 2 回小児がん部会提供資料 大阪府における 小児がんの実態と受療動向について 大阪府小児がん連携ワーキンググループ大阪府立成人病センターがん予防情報センター

Similar documents
1981 年 男 全部位 C00-C , , , , ,086.5 口腔 咽頭 C00-C

平成29年度沖縄県がん登録事業報告 背表紙印字

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( はい / ) 上記外来の名称 対象となるストーマの種類 7 ストーマ外来の説明が掲載されているページのと は 手入力せずにホームページからコピーしてください 他施設でがんの診療を受けている または 診療を受けていた患者さんを

1. ストーマ外来 の問い合わせ窓口 1 ストーマ外来が設定されている ( / ) 上記外来の名称 ストマ外来 対象となるストーマの種類 コロストーマとウロストーマ 4 大腸がん 腎がん 膀胱がん ストーマ管理 ( 腎ろう, 膀胱ろう含む ) ろう孔管理 (PEG 含む ) 尿失禁の管理 ストーマ外

表 1. 罹患数, 罹患割合 (%), 粗罹患率, 年齢調整罹患率および累積罹患率 ; 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く ; 部位別, 性別 B. 上皮内がんを含む 表 2. 年齢階級別罹患数, 罹患割合 (%); 部位別, 性別 A. 上皮内がんを除く B. 上皮内がんを含む 表 3. 年齢

A 2010 年山梨県がん罹患数 ( 全体 )( 件 ) ( 上皮内がんを除く ) 罹患数 ( 全部位 ) 5,6 6 男性 :3,339 女性 :2,327 * 祖父江班モニタリング集計表から作成 * 集計による主ながんを表示

H27栃木県のがんH27.indd

部位別 施設名 総数 がん診療連携拠点病院院内がん登録 2014 年集計 口腔咽頭 食道胃結腸直腸大腸肝臓 胆嚢胆管 膵臓喉頭肺 埼玉県立がんセンター 3, さいたま赤十字病院 1,456-2

目 次 統計の説明 部位( 中分類 ) 別男女別腫瘍数 1 部位別腫瘍数 < 総数グラフ> 2 部位別腫瘍数 < 男性グラフ> 3 部位別腫瘍数 < 女性グラフ> 4 部位( 中分類 ) 別年齢階層別腫瘍数 5 部位( 中分類 ) 別来院経路別腫瘍数 6 来院経路別腫瘍数 <グラフ> 7 部位( 中

福島県のがん死亡の年次推移 福島県におけるがん死亡数は 女とも増加傾向にある ( 表 12) 一方 は 女とも減少傾向にあり 全国とほとんど同じ傾向にある 2012 年の全のを全国と比較すると 性では高く 女性では低くなっている 別にみると 性では膵臓 女性では大腸 膵臓 子宮でわずかな増加がみられ

付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC

8 整形外科 骨肉腫 9 脳神経外科 8 0 皮膚科 皮膚腫瘍 初発中枢神経系原発悪性リンパ腫 神経膠腫 脳腫瘍 膠芽腫 頭蓋内原発胚細胞腫 膠芽腫 小児神経膠腫 /4 別紙 5( 臨床試験 治験 )

目 次 統計の説明 部位( 中分類 ) 別男女別腫瘍数 1 部位別腫瘍数 < 総数グラフ> 2 部位別腫瘍数 < 男性グラフ> 3 部位別腫瘍数 < 女性グラフ> 4 部位( 中分類 ) 別年齢階層別腫瘍数 5 部位( 中分類 ) 別来院経路別腫瘍数 6 来院経路別腫瘍数 <グラフ> 7 部位( 中

付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 ): 施設 UICC-TNM 分類治療前ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 原発巣切除 ): 施設 UICC-TNM 分類術後病理学的ステージ別付表 食道癌登録数 ( 自施設初回治療 癌腫 UIC

和歌山県地域がん登録事業報告書

1. はじめに近畿ブロック ( 福井県 滋賀県 京都府 奈良県 和歌山県 ) で指定を受けた小児がん拠点病院 ( 以下 拠点病院 ) は 京都府立医科大学附属病院 京都大学医学部附属病院 立こども病院 大阪市立総合医療センター 立母子保健総合医療センターの 5 施設 ( 順不同 ) であり 全国 7

付表 登録数 : 施設 部位別 総数 1 総数 口腔咽頭 食道 胃 結腸 直腸 ( 大腸 ) 肝臓 胆嚢胆管 膵臓 喉頭 肺 骨軟部 皮膚 乳房

5. 乳がん 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専門 乳房切除 乳房温存 乳房再建 冷凍凝固摘出術 1 乳腺 内分泌外科 ( 外科 ) 形成外科 2 2 あり あり なし あり なし なし あり なし なし あり なし なし 6. 脳腫瘍 当該疾患の診療を担当している診療科名と 専

院内がん登録における発見経緯 来院経路 発見経緯がん発見のきっかけとなったもの 例 ) ; を受けた ; 職場の健康診断または人間ドックを受けた 他疾患で経過観察中 ; 別の病気で受診中に偶然 がん を発見した ; 解剖により がん が見つかった 来院経路 がん と診断された時に その受診をするきっ

付表 登録数 : 施設 部位別 総数 1 総数 口腔咽頭 食道 胃 結腸 直腸 ( 大腸 ) 肝臓 胆嚢胆管 膵臓 喉頭 肺 骨軟部 皮膚 乳房 全体

< A815B B83578D E9197BF5F906697C38B40945C F92F18B9F91CC90A72E786C73>

1. 部位別登録数年次推移 表は 部位別に登録数の推移を示しました 2015 年の登録数は 1294 件であり 2014 年と比較して 96 件増加しました 部位別の登録数は 多い順に大腸 前立腺 胃 膀胱 肺となりました また 増加件数が多い順に 皮膚で 24 件の増加 次いで膀胱 23 件の増加

< E082AA82F1936F985E8F578C768C8B89CA816989FC92F994C5816A2E786C73>

< E082AA82F1936F985E8F578C768C8B89CA816989FC92F994C5816A2E786C73>

密封小線源治療 子宮頸癌 体癌 膣癌 食道癌など 放射線治療科 放射免疫療法 ( ゼヴァリン ) 低悪性度 B 細胞リンパ腫マントル細胞リンパ腫 血液 腫瘍内科 放射線内用療法 ( ストロンチウム -89) 有痛性の転移性骨腫瘍放射線治療科 ( ヨード -131) 甲状腺がん 研究所 滋賀県立総合病

小児がん中央機関からの報告 1 情報提供 ( 院内がん登録 ) 国立がん研究センターがん対策情報センター センター長若尾文彦 1

1. 来院経路別件数 非紹介 30 他疾患経過 10 自主受診観察 紹介 20 他施設紹介 合計 患者数 割合 12.1% 15.7% 72.2% 100.0% 27.8% 72.2% 100.0% 来院経路別がん登録患者数 がん患者がどのような経路によって自施設を受診し

今日の内容 1. がん対策 ( 山梨県がん対策推進条例及び山梨県がん対策推進計画 ) 2. がんデータ ( 死亡者数 罹患率など ) 3. がん検診

目 次 統計の説明 部位( 中分類 ) 別男女別腫瘍数 1 部位別腫瘍数 < 総数グラフ> 2 部位別腫瘍数 < 男性グラフ> 3 部位別腫瘍数 < 女性グラフ> 4 部位( 中分類 ) 別年齢階層別腫瘍数 5 部位( 中分類 ) 別来院経路別腫瘍数 6 来院経路別腫瘍数 <グラフ> 7 部位( 中

          

表紙等

< 高知県立幡多けんみん病院 年院内がん登録 ( 詳細 )> 性 ~9 ~9 ~9 ~9 ~9 ~9 ~9 9~ 総計件数比率 口腔 咽頭食道胃結腸直腸肝臓胆嚢 胆管膵臓喉頭肺骨 軟部皮膚乳房子宮頸部子宮体部卵巣前立腺膀胱腎 他の尿路 女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男女男

京都府がん対策推進条例をここに公布する 平成 23 年 3 月 18 日 京都府知事山田啓二 京都府条例第 7 号 京都府がん対策推進条例 目次 第 1 章 総則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 がん対策に関する施策 ( 第 7 条 - 第 15 条 ) 第 3 章 がん対策の推進

和歌山県地域がん登録事業報告書

7. 脊髄腫瘍 : 専門とするがん : グループ指定により対応しているがん : 診療を実施していないがん 別紙 に入力したが反映されています 治療の実施 ( : 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 集学的治療 標準的治療の提供体制 : : グループ指定により対応 ( 地域がん診療病

院内がん登録集計報告

はじめに 高知県では がんが昭和 59 年から死亡原因の第 1 位となっており 高齢化の進行により今後も増加していくと推測されます このため県では 平成 19 年 3 月に 高知県がん対策推進条例 を制定するとともに 平成 25 年 3 月には 第 2 期高知県がん対策推進計画 を策定し がん対策に

各医療機関が専門とするがんに対する診療機能 1. 肺がん 治療の実施 (: 実施可 / : 実施不可 ) / 昨年の ( / ) 当該疾患を専門としている 開胸 胸腔鏡下 定位 小線源治療 1 呼吸器内科 8 2 呼吸器外科 3 3 腫瘍内科 放射線治療科 1 グループ指定を受ける施設との連携 昨年

がん登録実務について

大阪府のがん医療の現状 総人口 8,863,324 人 全死亡者数 80,472 人 がん死亡者数 25,307 人平成 24 年人口動態調査 75 歳未満年齢調整死亡率男性全国 41 位 女性全国 43 位 平成 24 年人口動態統計 ( 国立がん研究センターがん対策情報センター ) 8 つの二次

<4D F736F F F696E74202D E082C182C A682E682A E082AA82F1936F985E817C93AAE8F AA82F1945D8EEEE18

補遺 4 医療機関と患者会 患者支援団体での調査結果の比較 問 1 がんと診断されたのはいつですか ( 年代別 ) 診断年齢 医療機関患者会実数 (%) 実数 (%) 1.20 代 81 (1.1%) 29 (4.8%) 2.30 代 334 (4.6%) 101 (16.8%) 3.40 代 98

目次 Ⅰ 高知県地域がん登録事業の概要 歴史 方法... 1 (1) 情報収集方法... 1 (2) 登録対象... 1 (3) 登録 集計 解析 二次保健医療圏別および医療機関別の年別届出数... 2 Ⅱ 結 果 登録精度指標... 4 (1

福井県がん登録は 届出漏れの少ない精度の高いがん登録を目標としてきた 平成 19 年の自主的届出登録率は 88.1% と 依然高い率を維持している また 死亡票のみで登録されたものの割合 (DCO) も 2.6% であり ここ数年間 5% を切る高い届出精度となっている 顕微鏡学的診断実施率は 84

小児 AYA 世代のがん罹患 国立がん研究センター がん対策情報センター がん統計 総合解析研究部 1

( 図 1 アンケート用紙を送付しなかった理由 (n=248)) その他 4 % 住所又は両親の名前不明 1 7 % 他科にてフォロー中 3 % 音信あり 1 6% 他院にてフォロー中 28 % 3. 方法まず患者の保護者に対して郵送によるアンケート形式で病院より今後コンタクトをとることについての可

日本の方が多い 表 2 は日本の癌罹患数の多い順の第 7 位までの部位とそれに対応する米国の数値と日 米比を示す 赤字と青字の意味は表 1 と同じである 表 2: 部位別の癌罹患数 : 日 米比較日 / 米 0.43 部位 罹患数 ( 日 ) (2002)( 人 ) 罹患数 ( 米 ) 罹患数比日本

Microsoft PowerPoint - ★資料5 AYA世代のがん対策に関する政策提言

目次 Ⅰ 高知県地域がん登録事業の概要 歴史 方法... 1 (1) 情報集方法... 1 (2) 登録対象... 1 (3) 登録 集計 解析 二次保健医療圏別および医療機関別の届出数 遡り調査... 3 Ⅱ 結 果 登録精度指


< 解説 > 年がん診療連携拠点病院等院内がん登録 3 年生存率初集 概要多くのがんでは 5 年後の生存状況が一つの治癒の目安としてこれまで用いられてきたため これまで国立がん研究センターでは診断から 5 年後の生存率を報告してきました 平成 30 年 3 月に閣議決定された第 3 が

IARC/IACRにおける多重がんの判定規則改訂版のお知らせ

Microsoft PowerPoint - tobacco

東京都医療機能実態調査結果報告書

松江市立病院 院内がん登録 2017 年 診断症例報告書

都道府県単位での肝炎対策を推進するための計画を策定するなど 地域の実情に応じた肝炎対策を推進することが明記された さらに 近年の状況等を踏まえ 平成 28 年 6 月に基本指針の改正を行い 肝炎対策の全体的な施策目標を設定すること等が追記された 都は 肝炎をめぐる都内の状況や基本指針の改正を踏まえ

<4D F736F F D2091E58DE3957B82C982A882AF82E982AA82F1936F985E91E F CE936395B68FCD8F4390B38DCF979A97F082A082E8816A2E646F63>

スライド 1

院内がん登録について 院内がん登録とは がん ( 悪性腫瘍 ) の診断 治療 予後に関する情報を収集 整理 蓄積し 集計 解析をすることです 登録により収集された情報は 以下の目的に使用されます 診療支援 研修のための資料 がんに関する統計資料 予後調査 生存率の計測このほかにも 島根県地域がん登録

腫瘍センターの稼働実績 ( 平成 29 年 8 月 ) 最終版 H28 年 8 月 H29 年 8 月 H29 年度累 H28 年 8 月 H29 年 8 月 H29 年度累 H28 年 8 月 H98 年 8 月 H29 年度累

Ⅰ. 第 3 期がん対策推進基本計画 について 第 11 回都道府県がん診療連携拠点病院連絡協議会では 第 3 期がん対策推進基本計画 に記載されたがん診療連携拠点病院に新たに求められる機能について 都道府県レベルでの取り組み状況を共有し 今後のがん診療連携拠点病院の活動について議論していくことを予

Ⅰ. がん保険 (2015) がんの治療は 治療技術の進歩に伴い 手術 放射線治療 抗がん剤治療などを組み合わせて治療することが多くなっています 入院は年々短期化の傾向にある一方 通院 ( 外来 ) 治療は増加傾向にあります 診断から通院 ( 外来 ) 治療の期間まで合わせると治療期間は長期にわたる

untitled

腫瘍センターの稼働実績 ( 平成 29 年 9 月 ) 最終版 H28 年 9 月 H29 年 9 月 H29 年度累 H28 年 9 月 H29 年 9 月 H29 年度累 H28 年 9 月 H98 年 9 月 H29 年度累

がん患者白書2015 <がんと婚姻・出産>

第 2 部 : 学術集会記録 - スター - 72

<4D F736F F D E CC816A2E646F6378>

資料1-1 HTLV-1母子感染対策事業における妊婦健康診査とフォローアップ等の状況について

診療科 血液内科 ( 専門医取得コース ) 到達目標 血液悪性腫瘍 出血性疾患 凝固異常症の診断から治療管理を含めた血液疾患一般臨床を豊富に経験し 血液専門医取得を目指す 研修日数 週 4 日 6 ヶ月 ~12 ヶ月 期間定員対象評価実技診療知識 1 年若干名専門医取得前の医師業務内容やサマリの確認

70 頭頸部放射線療法 放射線化学療法

Ⅰ. 報告書作成にあたって日本緩和医療薬学会では緩和薬物療法に貢献できる専門性の高い薬剤師の養成ならびに認定に関する事業を実施しています 緩和薬物療法認定薬剤師の認定申請を行うには e ラ-ニングや指定された講義などの受講による認定単位取得に加え 病院または診療所の薬剤師は 30 例 保険薬剤師は

緩和ケア研修会における e-learning の導 について 市 札幌病院精神医療センター副医 上村恵 ( 特定 営利活動法 本緩和医療学会委託事業委員会委員 )

1. がん重点パック の発売について < 開発の背景 > がん は日本人の死亡原因のトップ 表 1 であり 非常に怖い病気であることに今も変わりありません また がんによる死亡者数は40 代以降から急速に増加している 表 2 ことも考えると 若いうちから がんに対して備えておく必要があるといえます

10 年相対生存率 全患者 相対生存率 (%) (Period 法 ) Key Point 1

8希少がん検討会議高橋資料.pptx

PowerPoint プレゼンテーション

院内がん登録について 院内がん登録とは がん ( 悪性腫瘍 ) の診断 治療 予後に関する情報を収集 整理 蓄積し 集計 解析をすることです 登録により収集された情報は 以下の目的に使用されます 診療支援 研修のための資料 がんに関する統計資料 予後調査 生存率の計測このほかにも 島根県地域がん登録

原発不明がん はじめに がんが最初に発生した場所を 原発部位 その病巣を 原発巣 と呼びます また 原発巣のがん細胞が リンパの流れや血液の流れを介して別の場所に生着した結果つくられる病巣を 転移巣 と呼びます 通常は がんがどこから発生しているのかがはっきりしている場合が多いので その原発部位によ

14回サミットGW分野別発表

平成 28 年 10 月 17 日 平成 28 年度の認定看護師教育基準カリキュラムから排尿自立指導料の所定の研修として認めら れることとなりました 平成 28 年度研修生から 排泄自立指導料 算定要件 施設基準を満たすことができます 下部尿路機能障害を有する患者に対して 病棟でのケアや多職種チーム

5. 死亡 (1) 死因順位の推移 ( 人口 10 万対 ) 順位年次 佐世保市長崎県全国 死因率死因率死因率 24 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 悪性新生物 位 26 悪性新生物 350

PowerPoint プレゼンテーション

各報告 目 次 1 スタッフ 業務体制 31 2 業務内容 31 3 業務実績 32 (1) 平成 2 年度活動状況総括 32 (2) 平成 2 年度受診者統計 1 検査件数の推移 2 月別検査件数 3 3 検査目的別集計 3 紹介元医療機関別件数 3 病名別件数 3 施設 教育研修 3 今後の展望

10075 口頭発表 身体活動 8 月 31 日 ( 金 ) 8:30~9:20 第 8 会場 朱鷺メッセ 3F 小会議室 口頭発表 診断 -その他 8 月 30 日 ( 木 ) 11:00~12:20 第 5 会場 朱鷺メッセ 3F 中会議室

I

愛知県アルコール健康障害対策推進計画 の概要 Ⅰ はじめに 1 計画策定の趣旨酒類は私たちの生活に豊かさと潤いを与える一方で 多量の飲酒 未成年者や妊婦の飲酒等の不適切な飲酒は アルコール健康障害の原因となる アルコール健康障害は 本人の健康問題だけでなく 家族への深刻な影響や飲酒運転 自殺等の重大

スライド 1

【資料1】結核対策について

妊娠 出産 不妊に関する知識の普及啓発について 埼玉県参考資料 現状と課題 初婚の年齢は男女とも年々上昇している 第一子の出生時年齢も同時に上昇している 理想の子ども数を持たない理由として 欲しいけれどもできないから と回答する夫婦は年々上昇している 不妊を心配している夫婦の半数は病院へ行っていない

1 がんに対する印象 認識について (1) がんに対する印象 問 1 あなたは, がんについてどのような印象を持っていますか この中から 1 つだけお答えください こわいと思わない( 小計 ) 22.4% 24.6% こわいと思わない 12.1% 13.6% どちらかといえばこわいと思わない 10.

1. 集計の対象 (1) 罹患日の期間 2013 年 1 月 1 日から 2013 年 12 月 31 日まで 罹患日の定義 1 届出による登録症例は 当該がんと診断された年月日診断日とは 自施設診断日ないし当該腫瘍初診日自施設診断日とは 自施設で最も診断根拠の高い診療 ( 検査 ) を行った日当該

障害児・発達障害支援_

<4D F736F F F696E74202D2088A295948D DC58F4994C E956C8FBC814091E F193FB82AA82F18E7396AF8CF68A4A8D758DC0>

平成 29 年中の救急出動件数等 ( 速報値 ) の公表 平成 30 年 3 月 14 日 消防庁 平成 29 年中の救急出動件数等の速報値を取りまとめましたので公表します U 救急出動件数 搬送人員とも過去最多 平成 29 年中の救急自動車による救急出動件数は 634 万 2,096 件 ( 対前

2006年秋田県地域がん登録集計報告

Microsoft Word 〈追加修正〉平成27年度沖縄県がん登録事業報告書(平成23年罹患集計)

地域医療構想の概要 1 地域医療構想の位置づけ 平成 25 年 3 月に 医療法に基づき 本県の疾病対策及び医療提供体制の基本方針である第 6 期岐阜県保健医療計画を策定した 平成 27 年 4 月に施行された改正医療法に基づき 保健医療計画の一部として 将来 (2025 年 ) あるべき医療提供体

○がん対策基本法


認知症医療従事者等向け研修事業要領

Transcription:

参考資料 2. 大阪府における小児がんの実態と受療動向について 本資料は 大阪府がん診療連携協議会小児 AYA 部会のもと大阪府小児がん連携ワーキンググループ ( 現在は大阪府小児がん連携施設連絡会 ) が作成 大阪府がん対策推進委員会平成 25 年度第 2 回小児がん部会において 提供 報告した

平成 26 年 2 月 13 日 平成 25 年度第 2 回小児がん部会提供資料 大阪府における 小児がんの実態と受療動向について 大阪府小児がん連携ワーキンググループ大阪府立成人病センターがん予防情報センター

資料の構成 1 第二期大阪府がん対策推進計画 ( 小児がん対策 ) と実施体制について 2 小児 (15 歳未満 ) のがん種毎の実態把握と今後の方向性について 3 AYA 世代 (15 歳 ~29 歳 ) のがん種毎の実態把握と今後の方向性について 4 情報把握と相談支援の充実について

1 第二期大阪府がん対策推進計画 ( 小児がん対策 ) と実施体制について

第二期大阪府がん対策推進計画 ~ 小児がん対策の充実 ~ 1-1 1 小児がんの実態把握の促進 (1) がん登録事業における小児がん情報把握の充実 (2) がん拠点病院における小児がん受療動向の把握 (3)AYA 世代の受療動向の把握とがん医療水準の向上 (4) 患者団体等 関係者との意見交換の実施 2 小児がん医療提供体制の推進 (1) 小児がん医療水準の向上 (2) 療養環境 ( アメニティ ) の向上 3 相談支援 情報提供の充実 (1) 小児がん拠点病院及び都道府県拠点病院等における情報提供の充実 (2) がん拠点病院における小児がん医療提供機能の公表と相談支援機能の充実

実態把握による現状評価と施策への展開 ( 取組フレーム ) 1-2 第 1 フェーズ 第 2 フェーズ ~ 地域がん登録事業における情報の収集 実態把握分析 これまでの取組に対する定量評価疫学情報からの課題の掘り起こし課題解決に向けた今後の取組の方向性検討 1 小児がんの実態把握の促進 2 小児がん医療提供体制の現状把握 全数把握 がん種毎の受療動向 がん種毎の現状把握と今後の方向性の検討 情報収集項目 拠点病院の初診カバー率の算出 3 情報提供 相談支援 がん登録法への対応 AYA 世代罹患状況 患者 家族 医療機関 府民への情報提供と活用の促進 ~ 利用しやすい わかりやすい情報提供のあり方の検討 ~

小児がん対策の実施体制 1-3 委員会 部会等における審議結果等の提案 情報提供 大阪府がん診療連携協議会 大阪府がん対策推進委員会 事務局 : 都道府県がん診療連携拠点病院 ( 大阪府立成人病センター ) 目的 : がん医療の向上を図るため がん診療連携のあり方 拠点病院の役割について審議構成 : 国指定 府指定の拠点病院の病院管理者等 部が会ん診療拠点病院 事務局 : 府健康づくり課目的 : がん対策の推進に関する基本的かつ総合的な施策及び重要事項を審議構成 : 医療関係者 学識経験者 患者団体など 緩和ケア推進部会 小児がん部会 がん登録等部会 患者支援検討部会 肝炎肝がん対策部会 がん検診 診療部会 パク地スリ域部テ連会ィカ携ル があんり診方療検情討報部提会供の 小児 A Y A 部会 緩和ケア部会 がん登録部会 大阪府小児がん連携ワーキンググループ 相談支援セ部ンタ会ー 小児がん拠点病院 小児血液 がん学会専門医研修施設 母子総 C ( 国指定 ) 市総合 C ( 国指定 ) 阪大病院 ( 学会認定 ) 市大病院 ( 学会認定 ) 大阪赤十字病院 ( 学会認定 ) 成人病 C がん予防情報 C 大阪医大病院 ( 学会認定 ) 関医大病院 ( 学会認定 ) 近大病院 ( 学会認定 ) 北野病院 ( 学会認定 ) 大阪医療 C ( 学会認定 ) 協議会における取組状況の情報提供 企画作りのための意見提案 委員会 部会等における審議事項の実現可能性等についての検討

2 小児 (15 歳未満 ) のがん種毎の実態把握と今後の方向性について

がん登録事業における小児 (15 歳未満 ) がん患者の受療動向 2-1 (1) がん登録事業における小児がん患者の受療動向 大阪府における小児がんの受療状況まとめ (2004 2008 年初診患者数 *5 /2004 2008 年大阪府の罹患数 ) *1 白血病 *2 悪性リンパ腫 *3 脳腫瘍 *4 骨軟部腫瘍 神経芽腫 腎芽腫 肝芽腫 網膜芽腫 罹患数 279 66 127 78 74 16 11 24 初診患者数カバー率 (%) 初診患者数カバー率 (%) 初診患者数カバー率 (%) 初診患者数カバー率 (%) 初診患者数カバー率 (%) 初診患者数カバー率 (%) 初診患者数カバー率 (%) 初診患者数カバー率 (%) 1) 国 府がん拠点病院 269 96.4 62 93.9 119 93.7 73 93.6 73 98.6 15 93.6 10 90.9 20 83.3 *6 1 国拠点 190 68.1 47 71.2 88 69.3 57 73.1 52 70.3 9 56.3 4 36.4 5 20.8 *7 2 府拠点 79 28.3 15 22.7 31 24.4 16 20.5 21 28.4 6 37.5 6 54.6 15 62.5 2) その他 10 3.6 4 6.1 8 6.3 5 6.4 1 1.4 1 6.3 1 9.1 4 16.7 1 府内 4 1.4 2 3.0 2 1.6 2 2.6 0 0 0 0 0 0 0 0 2 府外 6 2.2 2 3.0 6 4.7 3 3.8 1 1.4 1 6.3 1 9.1 4 16.7 *8 ( 再掲 ) 小児がん拠点病院 113 40.5 26 39.4 46 36.2 31 39.7 50 67.6 10 62.5 6 54.6 19 79.2 ( 再掲 ) 大阪府小児がんWG *9 227 81.4 53 80.3 94 74.0 65 83.3 71 96.0 14 87.5 9 81.8 19 79.2 (2) がん拠点病院における小児がん患者の受療動向 本資料における用語の考え方 初診 がん と最初に診断した医療機関診断について複数の医療機関から届出があった場合は 診断日が最古の医療機関で集計 主治療 手術 ( 体腔鏡手術と内視鏡手術を含む )> 放射線治療 >TAE> エタノール注入 > レーザー治療 > 化学療法 > ホルモン療法 > 免疫療法の順番で判定なお 治療とは初回治療を意味し 初回治療情報の届け出がなかった場合は計上されない

がん種毎における小児 (15 歳未満 ) がん受療動向 1 血液がん ~ 2004 年 -2008 年受療動向 ~ 2-2 血液がん 拠点病院における初診等動向 白血病 279 名 小児がん拠点, 40.5% WG 参加病院 ( 小児拠点以外 ), 40.9% がん拠点以外, 3.6% がん拠点病院 (WG 以外 ), 15.0% 悪性リンパ腫 66 名 小児がん拠点, 39.4% WG 参加病院 ( 小児拠点以外 ), 40.9% がん拠点以外, 6.1% がん拠点病院 (WG 以外 ), 13.6% ( 参考 ) 小児がん連携ワーキンググループ参加病院 ( ワーキング参加病院は全てがん拠点病院に指定されている ) 大阪市立総合医療センター 大阪府立母子保健総合医療センター北野病院 大阪赤十字病院 国立病院機構大阪医療センター大阪市立大学医学部附属病院 大阪大学医学部附属病院 大阪医科大学附属病院 関西医科大学附属枚方病院 近畿大学医学部附属病院

がん種毎における小児 (15 歳未満 ) がん受療動向 2 脳腫瘍 骨軟部腫瘍 ~ 2004 年 -2008 年受療動向 ~ 2-3 脳腫瘍 骨軟部腫瘍 拠点病院における初診等動向 脳腫瘍 127 名 小児がん拠点, 36.2% WG 参加病院 ( 小児拠点以外 ), 37.8% がん拠点以外, 6.3% がん拠点病院 (WG 以外 ), 19.7% 骨軟部腫瘍 78 名 小児がん拠点, 39.7% WG 参加病院 ( 小児拠点以外 ), 43.6% がん拠点以外, 6.4% がん拠点病院 (WG 以外 ), 10.3% ( 参考 ) 小児がん連携ワーキンググループ参加病院 ( ワーキング参加病院は全てがん拠点病院に指定されている ) 大阪市立総合医療センター 大阪府立母子保健総合医療センター北野病院 大阪赤十字病院 国立病院機構大阪医療センター大阪市立大学医学部附属病院 大阪大学医学部附属病院 大阪医科大学附属病院 関西医科大学附属枚方病院 近畿大学医学部附属病院

がん種毎における小児 (15 歳未満 ) がん受療動向 ~ 2004 年 -2008 年受療動向 ~ 3 その他固形腫瘍 2-4 その他固形腫瘍 拠点病院における初診等動向 神経芽腫 74 名 1.4% 小児がん拠点, 67.6% WG 参加病院 ( 小児拠点以外 ), 28.4% 2.6% 腎芽腫 16 名 小児がん拠点, 62.5% WG 参加病院 ( 小児拠点以外 ), 25.0% 6.1% 6.4% 肝芽腫 11 名 小児がん拠点, 54.6% WG 参加病院 ( 小児拠点以外 ), 27.2% 9.1% 9.1% 網膜芽腫 24 名 小児がん拠点, 79.2% 4.1% がん拠点以外 16.7% ( 参考 ) 小児がん連携ワーキンググループ参加病院 ( ワーキング参加病院は全てがん拠点病院に指定されている ) 大阪市立総合医療センター 大阪府立母子保健総合医療センター北野病院 大阪赤十字病院 国立病院機構大阪医療センター大阪市立大学医学部附属病院 大阪大学医学部附属病院 大阪医科大学附属病院 関西医科大学附属枚方病院 近畿大学医学部附属病院

療養環境の状況及び晩期合併症について 2-5 小児がん連携ワーキング病院の療養環境の状況 長期フォローアップについて 大阪府立成人病センター大阪がん情報提供コーナー HP 平成 24 年度第 1 回小児がん部会 ( 平成 24 年 7 月 4 日開催 ) 資料 ~ 公益財団法人がんの子どもを守る会 ~ 2011 年 7 月 ~10 月小児がん患児家族に対する実態調査 ( 全国 ) 晩期合併症と思われるもの ( 複数回答可 )

小児 (15 歳未満 ) がん医療提供体制の今後の方向性について 2-6 第 1 フェーズ 第 2 フェーズに 何に取り組むべきかがん種別に検討 連携協議会小児 AYA 部会 小児がん患者の初診提供体制小児がん患者へ出来る限り 早期に 適切に 主治療が提供できる体制の確保 小児がん拠点 ワーキング病院への更なる集約の推進拠点施設への症例数確保による治癒率の更なる向上と療養環境の向上 検討指標 初診における患者受療動向 小児がん拠点病院 (2 病院 ) 小児がん WG 病院 (8 病院 ) 小児拠点病院除く いずれも がん拠点病院 患者 がん拠点病院 国指定 府指定 がん拠点病院以外 取り組むべき課題の検討 優先して実行すべき課題の検討 検討指標 初診における患者受療動向 ( 第 1 フェーズと同指標 ) 肝芽腫 網膜芽腫等の希少がん? 小児がん拠点 ワーキング病院によるバックアップ体制の確保拠点施設による後送病院としての役割分担 連携体制の構築 検討指標 がん登録情報をベースに治療カバー率を算出可能 白血病 悪性リンパ腫? がんサバイバーの長期フォローアップ 晩期合併症対応主治療病院と 日常診療を担う地域医療機関との連携体制の構築 検討指標 検討 小児拠点 小児がん診療病院 初診 主治療 晩期合併症対応 WG 病院 小児拠点 WG 病院がん拠点 双方向連携情報の共有 患者 小児拠点 WG 病院 その他 患者 地域の病院 診療所 主治療後の長期フォロー 日常診療 小児拠点 WG 病院 地域医療機関 治療困難な方への対応小児がん拠点病院等による高度な医療の提供 ターミナルケアへの対応等 検討指標 検討 高度医療を提供する施設 WG 病院 がん拠点病院による医療提供 緩和ケア病棟在宅療養診療所

3 AYA 世代のがん種毎の実態把握と今後の方向性について

がん登録事業における AYA 世代 (15 歳 ~29 歳 ) がん患者の受療動向 1 3-1 (1) がん登録事業における AYA 世代のがんの罹患割合 2-1 AYA 世代思春期 若年成人を AYA( adolescents and young adults ) 世代という一つの集団として捉えるようになっており この世代に発生するがんの特徴が明らかになりつつあるすなわち 症例数が小児に比べ多いことや 疾患分布が他の世代とは異なること ( 成人がんがみられる一方 白血病 悪性リンパ腫の頻度が高い ) 治療成績の進歩が乏しいこと 就学や就職 費用など社会的な問題を抱えていることなどが指摘されている ~ 第 34 回近畿小児がん研究会抄録より ~ 大阪府におけるAYA 世代のがんの部位別罹患数 罹患割合 < 上皮内がんを除く> 男女計 2004-2008 年 部位 ICD-10 罹患数 割合 (%) 全部位 C00-96 1,141 100 口腔 咽頭 C00-14 44 3.86 胃 C16 61 5.35 十二指腸 C17 2 0.18 大腸 C18-20 52 4.56 肝及び肝内胆管 C22 8 0.7 消化器 胆のう 胆管 C23-24 3 0.26 膵臓 C25 4 0.35 鼻腔 副鼻腔 C30-31 5 0.44 喉頭 C32 1 0.09 呼吸器 肺 C33-34 28 2.45 骨 関節 C40-41 40 3.51 結合織 C47+C49 37 3.24 骨 軟部 皮膚 C43-44 21 1.84 乳 C50 63 5.52 子宮 C53-55 88 7.71 子宮頚部 C53 74 6.49 子宮体部 C54 13 1.14 女性生殖器 卵巣 C56 80 7.01 精巣 C62 85 7.45 男性生殖器 腎 尿路 C64-66,C68 9 0.79 膀胱 C67 7 0.61 腎 尿路 脳 中枢神経 C70-72 74 6.49 甲状腺 C73 103 9.03 その他内分泌系 C74-75 20 1.75 悪性リンパ腫 C81-85,C96 129 11.31 多発性骨髄腫 C88,C90 1 0.09 白血病 C91-95 141 12.36 その他 不明 35 3.07 大阪府における AYA 世代のがんの部位別罹患割合 2004-2008 年 腎 尿路 1% 男性生殖器 7% 女性生殖器 15% 皮膚 2% その他内分泌系 2% 甲状腺 9% 乳 6% 呼吸器 3% 多発性骨髄腫その他 0% 3% 消化器 11% 白血病 12% 悪性リンパ腫 11% 脳 中枢神経 6% 骨 軟部 7% 口腔 咽頭 4%

がん登録事業における AYA 世代 (15 歳 ~29 歳 ) がん患者の受療動向 2 3-2 (1) がん登録事業における AYA 世代のがんの罹患割合 2-2 大阪府における AYA 世代のがんの年齢階級別 部位別罹患数 < 上皮内がんを除く > 男女計 2004-2008 年 年齢階級別の部位別罹患割合 子どもに多いがんに罹患した AYA 世代のがん種別年齢構成

がん登録事業における AYA 世代 (15 歳 ~29 歳 ) がん患者の受療動向 3 3-3 (2) がん拠点病院における AYA 世代がん患者の受療動向 大阪府におけるAYA 世代がんの受療状況まとめ (2004 2008 年初診患者数 *5 /2004 2008 年大阪府の罹患数 ) *1 白血病 *2 悪性リンパ腫 *3 脳腫瘍 *4 骨軟部腫瘍 罹患数 141 129 74 87 初診患者数カバー率 (%) 初診患者数カバー率 (%) 初診患者数カバー率 (%) 初診患者数カバー率 (%) 1) 国 府がん拠点病院 128 89.4 123 95.4 64 86.5 81 89.7 *6 1 国拠点 67 47.5 82 63.6 52 70.3 72 82.8 *7 2 府拠点 59 41.8 41 31.8 12 16.2 6 6.9 2) その他 15 10.6 6 4.7 10 13.5 9 10.3 1 府内 8 5.7 4 3.1 8 10.8 6 6.9 2 府外 7 4.9 2 1.6 2 2.7 3 3.4 *8 ( 再掲 ) 小児がん拠点病院 8 5.7 9 7.0 6 8.1 7 8.1 ( 再掲 ) 大阪府小児がんWG *9 62 44.0 68 52.7 38 51.4 36 41.4 *1 ICD10 C91-95 *2 ICD10 C81-85, C96 *3 ICD10 C70-C72 *4 ICD10 C40-41, C47, C49 *5 診断について複数の医療機関から届出のあった場合は 診断日が最古の医療機関で集計 *6 厚生労働省指定がん診療連携拠点病院 14 施設 (2014 年 1 月現在 ) *7 大阪府指定がん診療拠点病院 46 施設 (2014 年 1 月現在 ) *8 厚生労働省指定小児がん拠点病院 2 施設 (2014 年 1 月現在 ) *9 大阪府小児がんWG 参加施設 10 施設 (2014 年 1 月現在 )

子どもに多いがんに罹患した AYA 世代のがん種毎における受療動向 ~ 2004 年 -2008 年受療動向 ~ 3-4 白血病 141 名罹患数は小児世代の 50.5% 拠点病院における初診等動向 小児がん拠点, 5.7% WG 参加病院 ( 小児拠点以外 ), 38.3% がん拠点病院 (WG 以外 ), 45.4% がん拠点以外, 10.6% 悪性リンパ腫 129 名罹患数は小児世代の 195.5% 小児がん拠点, 7.0% WG 参加病院 ( 小児拠点以外 ), 45.7% がん拠点病院 (WG 以外 ), 42.7% がん拠点以外, 4.6% 脳腫瘍 74 名罹患数は小児世代の 58.3% 小児がん拠点, 8.1% WG 参加病院 ( 小児拠点以外 ), 43.3% がん拠点病院 (WG 以外 ), 35.1% がん拠点以外, 13.5% 骨軟部腫瘍 87 名罹患数は小児世代の 111.5% 小児がん拠点, 8.1% WG 参加病院 ( 小児拠点以外 ), 33.3% がん拠点病院 (WG 以外 ), 48.3% がん拠点以外, 10.3% ( 参考 ) 小児がん連携ワーキンググループ参加病院 ( ワーキング参加病院は全てがん拠点病院に指定されている ) 大阪市立総合医療センター 大阪府立母子保健総合医療センター北野病院 大阪赤十字病院 国立病院機構大阪医療センター大阪市立大学医学部附属病院 大阪大学医学部附属病院 大阪医科大学附属病院 関西医科大学附属枚方病院 近畿大学医学部附属病院

AYA 世代のがん患者への療養環境の状況 3-5

AYA 世代におけるがん医療提供体制の今後の方向性について 3-6 第 1 フェーズ AYA 世代のがん患者の初診提供体制出来る限り 早期に 適切に 主治療が提供できる体制の確保小児プロトコルの方が適切な患者への対応 第 2 フェーズに 何に取り組むべきかがん種別に検討 医療水準の向上 連携協議会小児 AYA 部会 検討指標 初診における患者受療動向 小児 (15 歳未満 ) との受療動向の違い 小児がんの受療動向の傾向 小児がん拠点病院 小児がん WG 病院 (8 病院 ) 小児拠点病院除く いずれも がん拠点病院 AYA 世代の受療動向の傾向 小児拠点病院 小児がん WG 病院 (8 病院 ) がん拠点病院 国指定 府指定 子どもに多いがんに罹患した AYA 世代への対応 がん拠点病院 国指定 府指定 がん拠点病院以外 がん拠点病院以外 取り組むべき課題の検討 優先して実行すべき課題の検討 質の高い医療を提供できる施設への集約化 各診療科と小児関連科の相互連携 がん拠点病院 (WG 以外 ) における AYA 世代特有の課題 知識の浸透 療養環境の向上 がん拠点病院間における一定の集約化 標準治療体制の確保の向上 自施設における小児プロトコル適用等への検討 大人の診療科における小児がん拠点病院等のバックアップ体制の周知 浸透 入院環境における配慮 ( 患者年齢層等 ) 精神的 社会的ケアの配慮 ( 多種多様なニーズに対応できる相談支援体制等 )

4 情報把握と相談支援の 充実について

1 相談支援 情報提供の実施状況について 1 4-1 (1) 情報提供の状況 大阪府立成人病センター大阪がん情報提供コーナー HP

1 大阪府立成人病センター大阪がん情報提供コーナー HP 相談支援 情報提供の実施状況について 2 4-2

1 大阪府立成人病センター大阪がん情報提供コーナー HP 相談支援 情報提供の実施状況について 3 4-3

1 相談支援 情報提供の今後の方向性 4-4 第 1 フェーズ 第 2 フェーズ ~ 情報提供 がん情報の集約と発信府立成人病 C がん情報提供コーナー を検索すれば大阪府内の成人がんも小児がんも全てここで情報の入手が可能 小児がん診療病院との情報連携がん情報提供コーナーから 小児がん連携ワーキング病院の HP へリンク 相談支援 患者支援窓口の設置と公表小児がん連携ワーキング病院は 全て 国指定もしくは府指定のがん拠点病院であるため がん患者 家族のための相談支援窓口を設置当該窓口で小児がんについても相談対応 セカンドオピニオン対応できる疾患の公表 小児がんに関する情報を必要とする府民へこれらの取組の浸透と活用の促進 府内の医療機関へのこれらの取組の浸透 がん拠点病院 地域の医療機関など 母子保健や児童福祉に携わる行政機関へのこれらの取組の周知 保健所 市町村保健センター 児童相談所 ( 子ども家庭センター ) など