Microsoft Word _【Ⅳ_道路計画課】道の駅と大学との連携による地域活性化への取り組みについて

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(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

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別紙 町田市観光まちづくり リーディングプロジェクト ( 案 ) 町田市

(5) 老上西学区 1 まちづくりの方向性 1-1. 生活拠点の形成と交通環境の充実 既存の生活拠点を中心とした 50 戸連坦制度の厳守等により市街地の拡散を抑制するこ とで 利便性の高い生活環境を維持していくものとします 老上西学区は 東側から南側にかけての一帯が市街化区域に含まれ ( 主 ) 大

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稲沢市の観光に関するインターネット調査調査項目 未定稿 1 回答者の属性 Q1 あなたの性別 1 男性 2 女性 1 つだけ選択 Q2 あなたの年齢 1 10 歳代 2 20 歳代 3 30 歳代 4 40 歳代 5 50 歳代 6 60 歳以上 1 つだけ選択 Q3 あなたの職業 1つだけ選択 1

Microsoft Word - 【H 現在版】■ガイドラインv8.doc

地方創生支援 地方公共団体と金融機関をつなぐプラットフォーム ~ 四国経済の活性化 地方創生に向けた取組のサポート ~ 四国財務局及び管内財務事務所 平成 26 年度より開催している 四国財務局地域活性化セミナー 国の補助制度等合同説明会 をより進化 拡充して開催 各県にて開催してほしい との出席者

Microsoft Word - 基本方針案ver.3.33

渚泊推進対策 平成 29 年 3 月に閣議決定された 観光立国推進基本計画 において 農山漁村滞在型旅行をビジネスとして実施できる体制を持った地域を平成 32 年度までに 500 地域創出することにより 農泊 の推進による農山漁村の所得向上を実現する と位置づけられたところ 農泊 を持続的なビジネス

北陸バックパッカー(仮)

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目的 川越市は 埼玉県の南西部に位置し 新河岸川の舟運や川越街道を通じた江戸との交流により発展してきました 蔵造りの町並みや時の鐘などの歴史的な観光資源に恵まれ 都心からのアクセスも良いことから 毎年多くの観光客が本市を訪れています このような中 本市では 平成 20(2008) 年に 川越市観光振

<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

姫路市及びたつの市における連携中枢都市圏形成に係る連携協約 姫路市 ( 以下 甲 という ) 及びたつの市 ( 以下 乙 という ) は 連携中枢都市圏構想推進要綱 ( 平成 26 年 8 月 25 日付け総行市第 200 号総務省自治行政局長通知 ) に基づく連携中枢都市圏である播磨圏域 ( 以下

2. 現状と課題 3 大津市の観光地としての課題 大津市の観光地として成長するには強みを磨き上げていく事と並行して 他の観光地と比較し課題を明らかにする事が大切です 大津市の観光地としての課題は 複数の調査結果をまとめ 次の5つであると考えています 1 一人あたりの来訪者の現地小遣いが低い 2 来訪

平成18年度標準調査票

加賀市農業委員会農地等の利用の最適化の推進に関する指針 平成 30 年 1 月 26 日制定 加賀市農業委員会 第 1 指針の目的 農業委員会等に関する法律 ( 昭和 26 年法律第 88 号 以下 法 という ) の一部改正法が平成 28 年 4 月 1 日に施行され 農業委員会においては 農地等

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チェック式自己評価組織マネジメント分析シート カテゴリー 1 リーダーシップと意思決定 サブカテゴリー 1 事業所が目指していることの実現に向けて一丸となっている 事業所が目指していること ( 理念 ビジョン 基本方針など ) を明示している 事業所が目指していること ( 理念 基本方針

阿賀野市観光マップ


数値目標 H29 年 3 月末 H30 年 3 月末 H31 年 3 月末 観光客入込客数 ( 単位 : 千人 ) 大鰐温泉もやし生産者数 ( 単位 : 人 ) 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要本事業は大鰐温泉もやし増産プロジェ

大京グループレポート(CSR抜粋版)

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地域再生計画 1 地域再生計画の名称 チャリ旅!~ 栃木県北サイクルツーリズム事業 ~ 2 地域再生計画の作成主体の名称大田原市及び矢板市並びに栃木県那須郡那須町 3 地域再生計画の区域大田原市及び矢板市並びに栃木県那須郡那須町の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 地方創生の実現における構造的な課

により 都市の魅力や付加価値の向上を図り もって持続可能なグローバル都 市形成に寄与することを目的とする活動を 総合的 戦略的に展開すること とする (2) シティマネジメントの目標とする姿中野駅周辺や西武新宿線沿線のまちづくりという将来に向けた大規模プロジェクトの推進 並びに産業振興 都市観光 地

質問 3 市長は市庁舎の建替えよりも MICE 施設を優先すると発言しているが その考えは変わらないのか 回答 3 MICE については 施設計画予定地の取得において 来年度からは地権者による土地活用ができるようになることから 今年度中に購入できなければ 年間で億単位の賃借料が発生することになります

持続可能な自治会活動に向けた男女共同参画の推進について(概要)

下の図は 平成 25 年 8 月 28 日の社会保障審議会介護保険部会資料であるが 平成 27 年度以降 在宅医療連携拠点事業は 介護保険法の中での恒久的な制度として位置づけられる計画である 在宅医療 介護の連携推進についてのイメージでは 介護の中心的機関である地域包括支援センターと医療サイドから医

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5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要 棋士のまち加古川 をより幅広く発信するため 市内外の多くの人が 将棋文化にふれる機会や将棋を通じた交流を図ることができる拠点施設を整備するとともに 日本将棋連盟の公式棋戦 加古川青流戦 の開催や将棋を活かした本市独自のソフト事業を展開する 5-2

2. 各学区のまちづくりの方向性と将来ビジョン 第 3 章で整理した各学区の現状 課題等を踏まえ 学区ごとにまちづくりの方向性 ( 基本方針の 3 つの柱の何に該当するのか ) を整理します 方向性を踏まえ 施策の柱ごとに具体的なビジョンを検討します (1) 常盤学区 1 まちづくりの方向性 1-1

2 おもてなしの推進 本県を訪れた旅行者がやすらぎと感動を覚え 再び訪れたくなる魅力ある地域づくりを進めるため 地域への誇りと愛着に基づくおもてなしを県民総参加により推進します 1 満足度 ( アンケート調査で非常に満足と答えた観光客の割合 ) 45% 以上 2 リピーター率 67% 以上 おもてな

01 【北海道】

< 基本方針 > 一般社団法人移住 交流推進機構 ( 以下 JOIN という ) は 地方に新しい生活や人生の可能性を求めて移住 交流を希望する方々への情報発信や そのニーズに応じた地域サービスを提供するシステムを普及することにより 都市から地方への移住 交流を推進し 人口減少社会における地方の振興

通話品質 KDDI(au) N 満足やや満足 ソフトバンクモバイル N 満足やや満足 全体 21, 全体 18, 全体 15, NTTドコモ

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評価項目 評価ポイント 所管部局コメント 評価 国際交流に関する情報の収集及び提供事業国際交流活動への住民の参加促進事業国際理解推進事業在住外国人に対する相談事業在住外国人に対する支援事業 安定 確実な施設運営管理 公正公平な施設使用許可や地域に出向いた活動に取り組むなど新たな利用者の増加に努め 利

第 3 次 山形県総合発展計画 短期アクションプラン ( 平成 25 年度 ~28 年度 ) 平成 2 5 年 3 月 山形県

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13 Ⅱ-1-(2)-2 経営の改善や業務の実行性を高める取組に指導力を発揮している Ⅱ-2 福祉人材の確保 育成 Ⅱ-2-(1) 福祉人材の確保 育成計画 人事管理の体制が整備されている 14 Ⅱ-2-(1)-1 必要な福祉人材の確保 定着等に関する具体的な計画が確立し 取組が実施されている 15

公益目的支出計画実施報告書 29 年度 (2017/4/1 から 2018/3/31 まで ) の概要 1. 公益目的財産額 10,097,432 円 2. 当該事業年度の公益目的収支差額 ((1)+(2) (3)) 10,213,503 円 (1) 前事業年度末日の公益目的収支差額 7,130,4


長野県みらい基金からのお知らせ 2

Q. 購入金額平均購入金額は 円であった やまなかユーロで支給された金額は, 円分であったが 割近くの学生がその範囲内で使用していることがわかった 一方で, 円以上購入している学生も散見される この理由については お店に立ち寄る時間が十分に確保されなかったためなのか 学生にとって魅力的な商品がなかっ

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の復旧状況に関する長期的な見通しを可能な限り明らかにしながら 復旧の段階に 応じた役割の分析を行う 5) 交通事業者ヒアリング調査沿線地域に関係する交通事業者 ( 鉄道事業者 2 社 バス事業者 2 社 タクシー事業者 2 社その他 ) に聞き取り調査を行い 定性的な利用特性や地域の公共交通の問題点

1. 調査の目的 物価モニター調査の概要 原油価格や為替レートなどの動向が生活関連物資等の価格に及ぼす影響 物価動向についての意識等を正確 迅速に把握し 消費者等へタイムリーな情報提供を行う ( 参考 )URL:


中井町緑の基本計画(概要版)

資料1 第1回会議のポイントについて

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平成 29 年度 消費者の意識に関する調査 結果報告書 食品ロス削減の周知及び実践状況に関する調査 平成 30 年 3 月 消費者庁消費者政策課

北海道ドライブ観光促進社会実験 実施結果 1 例N 3を表示凡アプリ利用者の属性 実験期間中 1,211 人の外国人観光客が北海道内でアプリ Drive Hokkaido! を利用 ( 実験期間中の全道の外国人レンタカー貸渡台数 19,543 台の約 6% に相当 ) 国 地域別では香港 シンガポー

試験中 試験中 試験中 12 月下旬 試験中 試験中 試験中 12 月下旬 試験中 試験中 試験中 1 月中旬 試験中 試験中 試験終了 12 月中旬 試験中 試験中 試験中 1 月上旬 試験中 試験中 試験中 1

I. 担い手の確保 育成 週休 2 日チャレンジサイト を開設し 週休 2 日の確保に取り組む現場や様々な取組の共有を図り 建設業の取り組む 働き方改革 を応援します 新規 1 整備局ホームページ内に 週休 2 日チャレンジサイト を開設し 週休 2 日の確保に取り組む企業 ( 工事 ) を紹介して

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職場環境 回答者数 654 人員構成タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % タイプ % % 質問 1_ 採用 回答 /654 中途採用 % 新卒採用 % タ

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輸送計画書 マラソン交流大会 ( 珠洲市 ) 10 月 6 日現在 第 23 回全国健康福祉祭いしかわ大会実行委員会


数値目標 事業開始前 ( 現時点 ) 平成 28 年度 (1 年目 ) 平成 29 年度 (2 年目 ) 平成 30 年度 (3 年目 ) ,500 5, 観光客入込数 ( 人 ) 742,000 14,800 14,800 14,800 平成 31 年度 (4

1-(1) 中部電力 ( 株 ) 大日本印刷 ( 株 ) と共同で 歩道上の路上変圧器を活用した情報発信の実証実験を実施 ~1/24 国交省実証実験の対象地域に選定 ~ 1 国交省実証実験の対象地域に選定 先週木曜日(1/24) 国土交通省から 無電柱化に伴う一般国道の歩道上に設置されている電力設備

中国語放送の満足度 実態調査 宿泊施設における中国語放送サービス調査 2011 年株式会社大富

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本町は 過疎地域における人口減少や少子高齢化 核家族化の進展という構造的な課題を抱え 若年層の人口流出や世代間交流の機会が少ない現代社会現象が問題となっている また 本町は 県を代表する観光地であるが 観光入込客数は 瀬戸大橋が開通した昭和 63 年をピークに減少しており 平成 27 年には約 23

第 9 回料理体験を通じた地方の魅力発信事業 ( 石川県 ) アンケート結果 1 属性 (1) 性別 (2) 年齢 アンケート回答者数 29 名 ( 参加者 30 名 ) 7 人 24% 22 人 76% 女性 男性 0 人 0% 0 人 0% 0 人 0% 0 人 0% 8 人 28% 2 人 7

概要と特徴 リクルーター養成ゼミ の成果として ゼミの中で学んだことを活かした自社メッセージを 県内学生に発表する 企業の魅力発表会 を開催した この発表会の最大の目的は 非利用者アンケート を収集できる点にある 求人企業からのメッセージを聞いても 興味 関心が高まらず 応募に至らない生徒 学生たち

第2号議案

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事業者名称 ( 事業者番号 ): 地域密着型特別養護老人ホームきいと ( ) 提供サービス名 : 地域密着型介護老人福祉施設 TEL 評価年月日 :H30 年 3 月 7 日 評価結果整理表 共通項目 Ⅰ 福祉サービスの基本方針と組織 1 理念 基本方針

日本海側拠点港の対象 < 対象港湾 > 日本海側に存在する国際拠点港湾及び重要港湾 26 港 < 対象機能 > 1. 輸送モード 国際海上コンテナ 国際フェリー 国際 RORO 船 外航クルーズ( 定点クルーズ 背後観光地クルーズ ) 国際定期旅客 2. 貨物 原木 その他の貨物 資料 : 国土交通

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平成 22 年 4 月 9 日新しい公共円卓会議資料 平成 2 2 年 4 月 9 日第 5 回 新しい公共 円卓会議谷口委員提出資料 ソーシャルビジネスの振興について 1. 新しい公共とソーシャルビジネスの関係 2. ソーシャルビジネスの課題とこれまでの取り組み 3. 事業者及び支援者が集う 場

地域再生計画 1 地域再生計画の名称 DMO による広域観光連携 2 地域再生計画の作成主体の名称 石巻市 東松島市 3 地域再生計画の区域 石巻市及び東松島市の全域 4 地域再生計画の目標 4-1 圏域の現状 2011 年 3 月 11 日に発生した東日本大震災から5 年が経過した これまで 復興

3-2 学びの機会 グループワークやプレゼンテーション ディスカッションを取り入れた授業が 8 年間で大きく増加 この8 年間で グループワークなどの協同作業をする授業 ( よく+ある程度あった ) と回答した比率は18.1ポイント プレゼンテーションの機会を取り入れた授業 ( 同 ) は 16.0

UNIQLO の販売活動についての一考察 前田ひばり 高知工科大学マネジメント学部 1. 概要現在日本のほとんどの人がUNIQLOという日本企業のブランドを知っているだろう さらに UNIQL Oは着る人を選ばないインナーで圧倒的な知名度がある 日本だけではなく 世界でも多数の店舗を

交通結節点が備えるべき機能を整理すると 最も基本となるものとして があり これに加えて 都市機能の誘導 集積を促進させ 都市内の中心的な拠点地区を形成する 及び 都市の顔 となる 交通結節点の計画 整備の検討においては 先に示した の三種の機能がそれぞれ交通結節性 人の交流や景観等の面で役割を果たし

基本指針の概要 1 基本指針改定の趣旨近年 地域社会における社会的課題が多様化 複雑化する中 行政 企業 NPO 自治会などが互いに協力して課題解決に取り組み 地域社会をより住み良いものとしていくことが今後ますます重要となっています このため 従前の NPO 活動に関する基本指針 の基本的な考え方を

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5 地域再生を図るために行う事業 5-1 全体の概要地域全体が観光で 稼ぐ 仕組みを構築していくため, 県域 DMOに必要な人材の育成 確保 活用 観光地ブランド化や宿泊施設の充実など魅力ある観光地域づくり 県産品の知名度向上や販路拡大による稼げる観光産業の振興 旅行博や訪日旅行商談会におけるPRな

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キャリアコンサルティング マッチングサービス 草案

主な論点 資料 4 1. ワーク ライフ バランスの推進 生産性向上等の観点から 働き方とともに休み方を見直すことの必要性 重要性 (1) 有給休暇取得状況と長時間労働の国際比較 (2) 休暇取得と生産性との関係 (3) 仕事と仕事以外の生活の充実 2. 秋の連休の大型化等を実現する上での課題 (1


資料 目 次 事業方針 実施計画 みんなで福祉の風土を広げよう 住民 関係機関 団体のネットワークで身近な福祉活動を進めよう 一人ひとりの安全で安心な暮らしを守ろう Ⅳ 推進基盤の強化 主な年間行事等

発行 第 4 号まで各 2,000 部発行 NPO 団体 コミュニティとの交流 連携 スタッフ研修 中間支援団体の設立支援などを実施している 25 年度からは とめ市民活動プラザ を市に移管し とめ市民活動フォーラム を NPO 法人化した上で 市が NPO 法人とめ市民活動フォーラム に運営管理を

地方消費者行政強化作戦 への対応どこに住んでいても質の高い相談 救済を受けられる地域体制を整備し 消費者の安全 安心を確保するため 平成 29 年度までに 地方消費者行政強化作戦 の完全達成を目指す < 政策目標 1> 相談体制の空白地域の解消 全ての市町村に消費生活相談窓口が設置されており 目標を

日本でビジネスを始めるなら、神戸で。

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IT活用力セミナーカリキュラムモデル訓練分野別コース一覧・コース体系

共通基準による観光入込客統計 ~ 共通基準に基づき 平成 22 年 月期調査を実施した 39 都府県分がまとまりました~ 平成 23 年 10 月 31 日観光庁 各都道府県では 平成 22 年 4 月より順次 観光入込客統計に関する共通基準 を導入し 信頼 性の高い観光入込客統計調査を

従業員に占める女性の割合 7 割弱の企業が 40% 未満 と回答 一方 60% 以上 と回答した企業も 1 割以上 ある 66.8% 19.1% 14.1% 40% 未満 40~60% 未満 60% 以上 女性管理職比率 7 割の企業が 5% 未満 と回答 一方 30% 以上 と回答した企業も 1

Transcription:

道の駅 と大学との連携による地域活性化への取り組みについて 三浦義則 1 澤弥 2 中野友里加 2 1 道路部 ( 950-8801 新潟県新潟市中央区美咲町 1-1-1) 2 道路部道路計画課 ( 950-8801 新潟県新潟市中央区美咲町 1-1-1) 道路休憩施設である 道の駅 は 近年 農業 観光 福祉 防災 文化など 地域の個性 魅力を活かした様々な取り組みがなされ 地域の活力として重要なツールとなっている このような魅力集まる 道の駅 を観光振興や地域振興を学ぶ学生の課外活動やインターンシップの場として活用し 地域活性化を図る取り組みが平成 27 年度から全国的に実施されることとなった 本論文では 平成 27 年度に北陸地整管内で取り組んだ事例について報告する キーワード道の駅 大学 地域活性化 1. はじめに 道の駅 とは 主に市町村が設置し国土交通省が登録する道路休憩施設であり 駐車場やトイレのほか 道路情報の提供や地域振興施設を備え 地域の情報発信や交流の場として活用されている ( 図 -1) 図 -1 道の駅 の基本コンセプト 品の販売や観光の窓口 診療所や役場機能 更には防災拠点としての役割など 多様な役割を担い 地域の資源 個性 魅力を活かした様々な取り組みがなされている 2. 道の駅 と大学との連携 道の駅 には 前述のとおり地域の資源が集まっているため 地域の課題を解決し 地域の活力として機能する場となる可能性を持っている そのため 地域づくりや観光などを学ぶ学生にとって 道の駅 は最適な実習フィールドであると考えられる こうしたことから 将来を見据えた地域活性化方策として 道の駅 と大学との連携 交流を図り 地域の魅力集まる 道の駅 を 観光振興や地域づくりを学ぶ学生の課外活動や就労体験の場として 活用することが平成 26 年度より進められた 道の駅としては 学生の実行力によるイベントの実施 SNS や HP の作成による情報発信 学生の企画力 デザイン力を活かした商品開発など学生の力を活用できるメリットがある ( 図 -2 3) 平成 5 年に制度を創設してから 20 年以上が経過し 当初 103 駅であった 道の駅 は現在までに 1,09 3 駅に広がっている 道の駅 は 当初 道路利用者が安心して立ち寄ることが出来る休憩施設であったが 近年は 地域の特産 図 -2 道の駅 と大学との連携イメージ

地域活性化を目的に地元特産の白エビを使用した新商 品開発を行った また 人材育成を目的に大学生が企画 した 青森県産ホタテ貝焼 の販売を実施した カモンパーク新湊からは 新商品の参考になる地域の 情報や若者ならではの発想が頂けたとの声があった 図-3 実施のメリット この取り組みにより 道の駅 における新たな価値 を創造し 観光 地域づくりを担う将来の人材を育成す るとともに 地域活性化に寄与できるものと考えられる 道の駅 と大学との連携には 主に夏季休暇を活用 して行うインターンシップ型の実習である 就労体験 型 大学のゼミ等で付加価値を創出する企画 立案等 を行う 連携企画型 がある 表-1 表-1 就労体験型と連携企画型 写真-1 学生自ら企画した 青森県産ホタテ貝焼 の販売 (2) 道の駅 ちぢみの里おぢや 新潟県小千谷市 図-4 連 携 型 連携企画型 連携学生 長岡技術科学大学学生 7名 佐野教授 連携期間 H27.6.6 (土) H27.6.7 (日) 内 容 スタンプラリーの開催 物産販売 写真-2 山形県 新潟県 福島県 小千谷市 道の駅 ちぢみの里おぢや 長野県 群馬県 図-4 位置図 3. 北陸地整管内での取り組み 次に 取り組みの概要について報告する (1) 道の駅 カモンパーク新湊 射水市 図-3 連 携 型 就労体験型 連携学生 青森中央学院大学学生 2名 連携期間 H27.9.11 (金) H27.9.23 (水) 内 容 新商品の企画 写真-1 イベントの企画 実行 観光振興を目的に学生が道の駅の周辺地域を巡るスタ ンプラリーコースを設定した コースには普段あまり人 が訪れない場所を組み込み地域の魅力を再発見してもら えるよう工夫が施された また 人材育成や道の駅利用 者との交流を目的に学生が物産販売を行った 新潟県 射水市 写真-2 (左)学生が作成したイベントポスター 道の駅 カモンパーク新湊 長野県 石川県 岐阜県 図-3 位置図 (右)物産販売

(3) 道の駅 すずなり ( 石川県珠洲市 ) 連携型 : 連携企画型 連携学生 : 金沢星稜大学学生 36 名捧教授青木准教授 連携期間 :H27.8.24 ( 月 )~H27.8.25 ( 火 ) 内容 : 地域振興方策の提案 ( 詳細については後述 ) この 3 事例の中から 道の駅 すずなりについて 次で詳細に紹介する 4. 道の駅 すずなりと金沢星稜大学の取り組み (1) 珠洲市の課題 道の駅 すずなり ( 写真 -3) が位置する珠洲市は 能登半島の先端に位置し 美しい里山里海が広がっている しかし 珠洲市へは金沢市から車で 3 時間 公共交通機関を利用すると 4 時間以上かかり 地理的不利な位置にある ( 図 -5) また 人口減少や高い高齢化率 (H26 高齢化率 44%) といった課題を有している 人口減少社会の中で 地域活性化のためには 定住人口増加はもちろんのこと 観光振興等によって交流人口の増加を図る必要がある (2) 金沢星稜大学の取り組みこのような課題を抱えた珠洲市の地域活性化策を提案するため 金沢星稜大学は 道の駅 すずなりと連携し 調査研究を行った 以下に取り組みスケジュールを示す 0 平成 26 年度 1 月金沢星稜大学と 道の駅 すずなりへ取組概要を説明 2 月金沢星稜大学と 道の駅 すずなりへ取組意向を確認 取組決定 平成 27 年度 5 月 道の駅 すずなりとの調整 地域の課題 調査テーマを抽出 学生の受け入れの体制 ( 珠洲市の協力要請 ) 金沢星稜大学との調整 調査内容の検討 スケジュール 体制 06 月調査内容等の決定 金沢星稜大学が事前調査を開始 8 月現地調査実施 (24 日 25 日 ) 11 月調査研究発表会を開催 12 月 道の駅 すずなりへ調査研究成果を提出 写真 -3 道の駅 すずなり 珠洲市 道の駅 すずなり 現地調査は 金沢河川国道事務所 珠洲市 道の駅 すずなり 金沢星稜大学で事前打ち合わせや各種調整を行い実施に至った また 現地調査当日 学生の取り組みを支援するため 北陸地整より 道路計画課 2 名 金沢河川国道事務所 2 名の計 4 名が参加した 調査研究を 4 つのテーマに分類し 調査研究の内容 解決策 ( 企画提案 ) を示す 金沢市 福井県 石川県 岐阜県 図 -5 位置図 a) 道の駅 すずなりの調査研究 目的 : 観光案内所の役割を担う 道の駅 すずなり利用促進策の提案 調査内容 : 事前調査 道の駅 現地調査 来訪者のニーズアンケート ( 写真 -4) 等 企画提案 : 店内商品のマップ作成 特産品や食材を使用したスイーツの新商品 方言を使用したPOP SNSの活用方法等

d) 珠洲市観光調査研究 目的 : 珠洲市の良さを知ってもらうための観光ルートやPR 方法を提案 調査内容 : 事前調査 現地観光ルート調査 アンケート調査 企画提案 : 各観光地の連携 ストーリー設定を行う 沿岸部を周遊するための自転車拠点整備 レンタサイクルの導入 写真 -4 来訪者へのアンケート調査 b) 祭り振興の調査研究 目的 : 蛸島キリコ祭り 燈籠山祭りの魅力アップへの提案 調査内容 : 事前調査 現地調査 ( 写真 -5) 企画提案 : 祭りについて HPやSNS で写真等を頻繁に情報更新 遠方より参加する観光客のための宿泊施設の充実等 この取り組み結果は 平成 27 年 11 月 2 日に金沢星稜大学の学生から 道の駅 すずなりに提案された ( 写真 -7) 写真 -7 調査研究発表会 (3) 取り組み成果道の駅 すずなり は 学生からの企画提案を受け 以下の 2 つの取り組みを実施した 接客英会話集の配布 レンタサイクル 写真 -5 祭り関係者にヒアリング c) 宿泊施設の調査研究 目的 : 観光客が快適に民宿を利用してもらうための宿泊者の利便性 満足度向上の提案 調査内容 : 事前調査 現地調査 ( 写真 -6) 企画提案 : 高齢者 障がい者 子供 外国人に対応するサービスの充実 外国人観光客に対する接客程度の言語習得の必要 ( 接客英会話集の作成 ) 等 a) 接客英会話集 ( 宿泊施設の調査研究 ) 輪島市が外国人に対応するための取り組みを行っていることから 学生は同様の取り組みが珠洲市でも実施できないかと考え 外国人でも利用しやすいよう接客程度の英会話集を作成し 各宿泊施設に配布した 宿泊施設の方からは 現在のところ外国観光客が少ないが 平成 29 年 9 月上旬 ~10 月下旬に開催される 奥能登国際芸術際 2017 に多くの外国人観光客が見込まれることから 接客英会話集の有効活用ができるとの声を頂いている 写真 -6 民宿施設にヒアリング b) レンタサイクル ( 珠洲市観光調査研究 ) 公共交通機関が発達していない珠洲市で 観光客の行動範囲を広げるためレンタサイクルの導入を提案した ( 写真 -8)H27.10 月より 道の駅 すずなりで導入され H28.5 月末現在で利用状況は 10 台となっている オフシーズンに入る時期に導入したことや 認知度が広がっていないことで 現段階では結果が出ていないが 認知度の向上やレンタサイクルを利用した観光マップの作成など 利用促進につながる提案は多く考えられ 今後期待される

写真 -8 試行開始されたレンタサイクル 他の提案について 道の駅 すずなりは 今後も活用できるものは 取り入れていくとしている てくれる大学を増やしたい 道の駅 には この取り組みを理解し 参加してもらえるよう 引き続き取り組み内容の情報共有を行っていく そして 多くの大学と 道の駅 が協力し 地域活性化を図る取り組みを広げていきたい また今回 一般の方にもこの取り組みを知ってもらうため 実施前に記者発表をおこなった 3 つの取り組み全てが 新聞に掲載された 今年度も引き続き 記者発表などを利用し メディアへの働きかけを行いたい また SNS などを利用した活動の PR もあわせて行っていく 5. まとめ 7. おわりに 今回の取り組みは 道の駅 と大学の両方にメリットがあったと考えられる 道の駅 は SNS を活用した情報発信や新商品の企画などの学生視点の地域活性化策が提案され 実際に 道の駅 に導入されるなど学生の力を活用できた 学生も自らイベントを企画 実行し 課題に対して解決策を提案するなど 非常に良い経験が得られたと考える 学生からも 新商品を企画 プレゼン発表を行うなど良い勉強になったとの声があった また 学生に地域活性化方策を提案してもらうことで これからの地方が抱えていく課題を理解してもらうきっかけとなったと考える 6. 今後の課題 展開 (1) 就労体験型 就労体験型 では 全国の学生を対象としているため 遠方にいる学生と取り組み実施前に打合せ等が困難であり 事前のやり取りは 大学を通して行う事になる 就労体験型 の連携を終えて 道の駅 から 実施前に大学との事前調整を密に行いたかったとの声があった 北陸地整は このことを踏まえ 仲介役として連携実施前に 道の駅 と密に連絡をとり 道の駅 が必要とすることに対し 協力 サポートをしていき 連携事業をより良くするための環境づくりに努めたい (2) 企画連携型 今回初めての取り組みということもあり 手を挙げる 道の駅 が少なかった 良い成果となれば 参加する 道の駅 が増えると考えられるため 継続的に取り組みを行っていく 参加していない 道の駅 に 情報共有を行い 取り組みへの理解 関心を広げていきたい (3) 全体をとおして平成 27 年度から実施した事業であるため この取り組みを知らない大学が多いと思われる 取り組みを知ってもらうために 大学に活動を PR し この活動に参加し 学生の提案 ( レンタサイクルの導入 ) が 今の段階で良い結果に繋がらなかったことから 提案策がすぐに結果に結びつくのは 難しいものであると感じた 利用促進につながる提案は多く考えられるため 1 回の取り組みで終わるのではなく 継続的に行う必要がある 平成 28 年度も 道の駅 ちぢみの里おぢや 道の駅 すずなりで企画連携型の調査を引き続き実施する また 道の駅 カモンパーク新湊と新たに 2 つの道の駅で 連携企画型の取り組みを今年度から行う予定である 昨年度培ったノウハウや課題を踏まえ 今年度の取り組みを更に良いものにしていきたい 今回の事業は 地域活性化の解決策とまでいかないとしても 学生の視点で自由なアイディアをたくさん聞くことができた 継続的に取り組みを行い 道の駅 と大学の両方が知見 ノウハウ等を蓄積していくことで 地域活性化の糸口が発見されることに期待したい 北陸地整としても 経験を蓄積させ 大学と 道の駅 のニーズを把握し 取り組みがスムーズにおこなえるよう サポートをおこなっていく 最後に 本報告をとりまとめるにあたり ご協力いただいた皆様に感謝申し上げます 参考文献 1) 国土交通省 HP http://www.mlit.go.jp/road/michi-no-eki/index.html 2) 北陸地方整備局 HP http://www.hrr.mlit.go.jp/road/miti_eki/front.html 3) 全国 道の駅 連絡会 HP http://www.michi-no-eki.jp/college/ 4) 国土交通省 道の駅 における大学との連携 交流を本格実施します 平成 26 年 11 月 21 日 (Press Release) 5) 全国 道の駅 連絡会 道の駅 と大学との連携の実施結果について 平成 28 年 4 月 1 日 (Press Release)