国語科 総合的には 全国値とほぼ同じであるが 下回った学年が 2 つあった 経年比較では上がった学年が 2 つあった 書くこと に課題が必要な学年があり 昨年度から進めている国語科の 書くこと の研究の成果が表れた学年とそうでない学年があった 学年ごとの具体的な課題 ( ) 原因 ( ) と 読む力

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平成 30 年度 品川区学力定着度調査 の結果から明らかになった課題と学力向上に向けた取組 ( 国語 ) 1. 国語の定着状況についての概要 どの学年もほとんどすべての項目において 目標値を上回った 昨年度から取り組んできた 文章を書き表す際の 言葉の正しい使い方の指導 が 言葉についての知識 理解

30年度『品川区学力調査』の結果より明らかになった成果・課題と学力向上に向けた取組

教科の見方 ~ 例算数 ~ 大阪市の平均正答率を表しています ( 算数と理科のみ ) このグラフの項目は 学習指導要領ので平均正答率を表しています このグラフの項目は 問題の内容ごとに平均正答率を表しています 各学での がんばりがみられた点 と がんばりが必要な点 を示しています このグラフの項目は

平成 21 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 21 年 10 月 2 日 ( 金 ) 教務部 平成 21 年 4 月 21 日 ( 火 )AM8:50~11:50 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (95 名 ) 教科に関す

瑞浪市調査結果概略(平成19年度全国学力・学習状況調査)

平成23年度全国学力・学習状況調査問題を活用した結果の分析   資料

Microsoft PowerPoint - syogaku [互換モード]

4年

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

(2) 国語科 国語 A 国語 A においては 平均正答率が平均を上回っている 国語 A の正答数の分布では 平均に比べ 中位層が薄く 上位層 下位層が厚い傾向が見られる 漢字を読む 漢字を書く 設問において 平均正答率が平均を下回っている 国語 B 国語 B においては 平均正答率が平均を上回って

H30全国HP

今年度は 創立 125 周年 です 平成 29 年度 12 月号杉並区立杉並第三小学校 杉並区高円寺南 TEL FAX 杉三小の子

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等に役立てる さらに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイ

(Microsoft Word - \207U\202P.doc)

ホームページ掲載資料 平成 30 年度 全国学力 学習状況調査結果 ( 上尾市立小 中学校概要 ) 平成 30 年 4 月 17 日実施 上尾市教育委員会

全国学力・学習状況調査の指導改善策

4 調査結果について (1) 教科に関する調査の結果 ( 公立 ) の平均正答率を % として換算した市内の領域 観点 問題形式別正答率 グラフの途切れは, 問題が出題されなかった項目 < 小学校 > : 概要 : 課題 : 今後の学習ポイント国語 A( 基礎 ) 国語 B( 活用 ) 話すこと聞く

平成 22 年度全国学力 学習状況調査結果の概要と分析及び改善計画 調査実施期日 平成 22 年 4 月 20 日 ( 火 )AM8:50~11:50 平成 22 年 9 月 14 日 ( 火 ) 研究主任山口嘉子 調査実施学級数等 三次市立十日市小学校第 6 学年い ろ は に組 (105 名 )

file:///D:/Dreamweaber/学状Web/H24_WebReport/sho_san/index.htm

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平成 29 年度 全国学力 学習状況調査結果と対策 1 全国学力調査の結果 ( 校種 検査項目ごとの平均正答率の比較から ) (1) 小学校の結果 会津若松市 国語 A は 全国平均を上回る 国語 B はやや上回る 算数は A B ともに全国平均を上回る 昨年度の国語 A はほぼ同じ 他科目はやや下

平成 30 年度 品川区学力定着度調査 の結果から 明らかになった課題と学力向上に向けた取組 品川区学力定着度調査 の趣旨 (1) 学習指導要領に示された教科の目標や内容の実現状況を把握し 教育課程や指導方法等に関わる区の課題を明確にすることで その充実 改善を図るとともに 区の教育施策に生かす (

平成 30 年 1 月平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果と改善の方向 青森市立大野小学校 1 調査実施日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) 2 実施児童数第 6 学年 92 人 3 平均正答率 (%) 調 査 教 科 本 校 本 県 全 国 全国との差 国語 A( 主として知識

(2) 国語 B 算数数学 B 知識 技能等を実生活の様々な場面に活用する力や 様々な課題解決のための構想を立て実践し 評価 改善する力などに関わる主として 活用 に関する問題です (3) 児童生徒質問紙児童生徒の生活習慣や意識等に関する調査です 3 平成 20 年度全国学力 学習状況調査の結果 (

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県海草地方 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

平成 28 年度全国学力 学習状況調査の結果伊達市教育委員会〇平成 28 年 4 月 19 日 ( 火 ) に実施した平成 28 年度全国学力 学習状況調査の北海道における参加状況は 下記のとおりである 北海道 伊達市 ( 星の丘小 中学校を除く ) 学校数 児童生徒数 学校数 児童生徒数 小学校

2 各教科の領域別結果および状況 小学校 国語 A 書くこと 伝統的言語文化と国語の特質に関する事項 の2 領域は おおむね満足できると考えられる 話すこと 聞くこと 読むこと の2 領域は 一部課題がある 国語 B 書くこと 読むこと の領域は 一定身についているがさらに伸ばしたい 短答式はおおむ

知識・技能を活用して、考えさせる授業モデルの研究

(6) 調査結果の取扱いに関する配慮事項調査結果については 調査の目的を達成するため 自らの教育及び教育施策の改善 各児童生徒の全般的な学習状況の改善等につなげることが重要であることに留意し 適切に取り扱うものとする 調査結果の公表に関しては 教育委員会や学校が 保護者や地域住民に対して説明責任を果

2 調査結果 (1) 教科に関する調査結果 全体の平均正答率では, 小 5, 中 2の全ての教科で 全国的期待値 ( 参考値 ) ( 以下 全国値 という ) との5ポイント以上の有意差は見られなかった 基礎 基本 については,5ポイント以上の有意差は見られなかったものの, 小 5 中 2ともに,

調査の概要 1 目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し その改善を図るとともに そのような取組を通じて 教育に関する継続的な検証改善サイクルを確立する また 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の

国語の授業で目的に応じて資料を読み, 自分の考えを 話したり, 書いたりしている

国語 A Bの結果 国語 A 全体 Ⅾ 話すこと 聞くこと C 書くこと Ⅾ 読むこと Ⅾ 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 Ⅾ 国語 B 全体 47

平成 26 年度 高知県学力定着状況調査結果の概要 速報版 平成 27 年 2 月 高知県教育委員会

平成 29 年度全国学力 学習状況調査の結果の概要 ( 和歌山県和歌山市 ) 1 調査の概要 (1) 調査日平成 29 年 4 月 18 日 ( 火 ) (2) 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析し 教育施策の成果と課題を検証し

①H28公表資料p.1~2

平成21年度全国学力・学習状況調査の結果分析(非公表資料)

Taro-H29結果概要(5月25日最終)

国語 A Bの結果 国 語 全体 C A 話すこと 聞くこと Ⅾ 書くこと B 読むこと C 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 Ⅾ 国語 B 全体 51

平成 28 年度埼玉県学力 学習状況調査各学年の結果概要について 1 小学校 4 年生の結果概要 ( 平均正答率 ) 1 教科区分による結果 (%) 調査科目 羽生市 埼玉県 国語 算数 分類 区分別による結果 < 国語 > (%) 分類 区分 羽生市 埼

【分析結果】H29朝来市立大蔵小学校

国語 A では, 領域別, 観点別, 問題形式別に見て, どの区分においても全国平均を上回り, 高い正答率でした しかし, 設問別でみると全国および新潟県平均正答率を下回った設問が, 15 問中 1 問, 新潟県の平均正答率を下回った設問は,15 問中 1 問ありました 設問の概要関屋小新潟県全国

小学校における県平均正答率との比較 市と県の平均正答率の差を比べると 国語 A B 算数 A B 理科のすべての教科 領域 区分で 5ポイント以上の差のものはなくなった 国語 A 市 :68.2% 県 :70.1% 差 :-1.9ポイント 国語 B 市 :49.6% 県 :53.6% 算数 A 市

別紙様式 平成 30 年度全国学力 学習状況調査の結果と考察及び対策について 東松島市立宮野森小学校 1 国語科 (1) 国語 A 平均正答率 ( 宮城県 全国との比較 ) 話す 聞く能力 書く能力 読む能力 言語についての知識 理解 技能 全体 県比較

国語について (1) 結果 国語 A 国語 B ともに県 全国を下回っている 無回答率が県 全国の平均を上回っており 特 に記述式の問題で目立っている (2) 課題 話し合いの場面で 話し合いの内容のポイントをつかむことに苦手意識がある 漢字の読み取りに関しては県と同等であったが 漢字の書き取りに関

平成 3 年度花乃井中のあゆみ 調査結果から 成果と課題 学力調査では すべての項目において平均値を上回っているが 平均値では若干下回っている教科もある 平均正答率を平均と比べると 国語 A は - ポイント 国語 B は -2.2 ポイント 数学 A は +6.9 ポイント 数学 B は +6.

指導方法等の改善計画について

調査結果及び考察 1 国語 (1) 結果全国正答率との比較 1 国語 A( 知識 ) 話す 聞く 書くこと 読むこと 言語事項 勧興小 佐賀県 全国 国語 B( 活用 ) 1 話す 聞く 書くこと 読む

目 次 1 学力調査の概要 1 2 内容別調査結果の概要 (1) 内容別正答率 2 (2) 分類 区分別正答率 小学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 3 小学校算数 A( 知識 ) 算数 B( 活用 ) 5 中学校国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 7 中学校数学 A( 知識 )

領域別正答率 Zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz んんんんんんんんんんんんん 小学校 中学校ともに 国語 A B 算数( 数学 )A B のほとんどの領域において 奈良県 全国を上回っています 小学校国語 書く B において 奈良県 全国を大きく上回っています しかし 質問紙調査では 自分

学力向上を図るための調査結果について

3 調査結果 1 平成 30 年度大分県学力定着状況調査 学年 小学校 5 年生 教科 国語 算数 理科 項目 知識 活用 知識 活用 知識 活用 大分県平均正答率 大分県偏差値

H

2 生活習慣や学習環境等に関する質問紙調査 児童生徒に対する調査 学校意欲 学習方法 学習環境 生活の諸側面等に関する調査 学校に対する調査 指導方法に関する取組や人的 物的な教育条件の整備の状況等に関する調査 2

算数 A ( 基礎的 基本的な知識 技能が身についている かどうかをみる問題 合計 16 問 ) 平均正答率は 平均を上回っていました 数量や図形についての技能 に関しての正答率が高い傾向にありました [ 設問 2(2)]( 末尾のそろっていない小数の加法の計算をすることができる ) 蹉跎小.9%

平成 25 年度学力定着状況確認問題の結果について 概要版 山口県教育庁義務教育課 平成 2 6 年 1 月 1 実施概要 (1) 目 的 児童生徒の客観的な学力状況の経年的な把握と分析を通して 課題解決に向けた 指導の工夫改善等の取組の充実を図る全県的な検証改善サイクルを確立し 県内す べての児童

Microsoft Word - 全国調査分析(H30算数)


1 平均正答率1 平均正答率1 平均正答率1 平均正答率 小学校 6 年生 1252 人 ( 小学校第 5 学年内容 ) 8 6 全国 弘前市 コメント 話すこと 聞くこと の中の 意図 立場を明確にし

指導方法等の改善計画について

平成19年度全国学力・学習状況調査の結果をふまえた指導改善策

国語 A: 本校と全国の領域別平均正答率比較 話すこと 聞くこと 90.8% 書くこと 73.8% 読むこと 74.0% 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 67.0% 考 察 話すこと 聞くこと では 相手や目的に応じて 理由や事例などを挙げなが ら筋道を立てて話すことができています 今後も

Microsoft Word - 37_小山台小_H26(h25学力定着度調査の分析結果)

5 学習到達度調査の基本的な考え方学習到達度調査では 各教科の設問ごとに 目標値 を定め 児童 生徒の 正答率 がこの 目標値 に対して -5ポイント以上から +5ポイント未満の間であった場合 目標値と同程度としている 目標値 学習指導要領に示された内容について標準的な時間をかけて学んだ場合 設問ご

p.1~2◇◇Ⅰ調査の概要、Ⅱ公表について、Ⅲ_1教科に対する調査の結果_0821_2改訂

2 教科に関する調査の結果 ( 各教科での % ) (1) 小学校 国語 4 年生 5 年生 6 年生 狭山市埼玉県狭山市埼玉県狭山市埼玉県 平領均域正等答別率 話すこと 聞くこと 書くこと

H30全国学テ 保護者校内お知らせ鏡文

平成19年度全国学力・学習状況調査の結果をふまえた指導改善策

調査結果及び考察 1 国語 (1) 結果全国正答率との比較 国語 A( 知識 ) 国語 B( 活用 ) 書くこと 読むこと 言語事項 勧興小 佐賀県

[2007版] 平成23年度 全国学力・学習状況調査の結果概要(01 小・・

小学校の結果は 国語 B 算数 A で全国平均正答率を上回っており 改善傾向が見られる しかし 国語 A 算数 B では依然として全国平均正答率を下回っており 課題が残る 中学校の結果は 国語 B 以外の教科で全国平均正答率を上回った ア平成 26 年度全国学力 学習状況調査における宇部市の平均正答

2 全国 埼玉県 狭山市の平均正答率 ( 教科に関する調査の結果 ) ( 単位 %) (1) 小学校第 6 学年 教科ごとの区分 教科 狭山市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 算数 A 算数 B 学習指導要領の

第 2 章 知 徳 体 のバランスのとれた基礎 基本の徹底 基礎 基本 の定着 教育基本法 学校教育法の改正により, 教育の目標 義務教育の目標が定められるとともに, 学力の重要な三つの要素が規定された 本県では, 基礎 基本 定着状況調査や高等学校学力調査を実施することにより, 児童生徒の学力や学

町全体の状況を把握 分析するとともに 平均正答率については 全国 全道との比較を数値以外の文言で表現します また 質問紙調査の結果や 課題解決に向けた学力向上の取組を示します (3) 学校ごとの公表小規模校において個人が特定される恐れのあることから 学校ごとの結果公表はしません (4) 北海道版結果

小学校国語について

(2) 国語 A 主として知識に関する問題 9 8 話す聞く書くこと読むこと言語事項 全体 71.9% 75.2% 72.9% C 話す聞く 77.8% 79.8% 79.2% C 書くこと % 72.8% B 読むこと 84.7% 79.6% 78.5% A 言語事項 68.1%

2. 教科別結果の見方各学年の教科別の結果については 教科全体 及び 基礎 と 活用 の結果について示しています また 横須賀市の結果と共に 調査全体の数値を載せています 調査全体について : 同じ問題を受検した全国の児童全体です 学年や教科によって違いますが 母数は 13 万人から 20 万人とな

< 中学校 3 年生 > [ 国語 ] 主として 知識 に関する題 主として 活用 に関する題 ともに, 全国平均をやや上回る状況でした [ 数学 ] 主として 知識 に関する題 は全国平均をやや上回り, 主として 活用 に関する題 はやや下回る状況でした 数学 A 資料の活用 の領域は, 全国平均

学習指導要領の領域等の平均正答率をみると 各教科のすべての領域でほぼ同じ値か わずかに低い値を示しています 国語では A 問題のすべての領域で 全国の平均正答率をわずかながら低い値を示しています このことから 基礎知識をしっかりと定着させるための日常的な学習活動が必要です 家庭学習が形式的になってい

平成 25 年度の全国学力 学習状況調査の下野市の全体の結果 ( 国語, 算数 数学 ) は, 小学校, 中学校ともに, すべての領域で, 全国平均正答率を上回る結果となった 小学校の全国学力調査全体結果について 小学校は国語 AB, 算数 AB ともに, 数ポイント全国平均正答率を上回っていた 小

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平成 30 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

< 中学校 A B 問題 > ( 単位 %) 教科富士見市埼玉県全国 国語 A 国語 B 数学 A 数学 B < 中学校国語 A> ( 単位 %) 話すこと 聞くこと

国語 求められている学力が見える 主として 知識 に関する問題では ほかの学習や実生活において活用できる知識 技能の習得が求められている 描写 要約 紹介 説明 記録 報告 対話 討論などの言語活動に必要な 基礎的な知識 技能を身につけていること 表現したり理解したりするための言語事項に関する 基礎

2 経年変化 ( 岡山平均との差の推移 ) (1) 中学校 1 年生で比較 ( 昨年度まで中学校 1 年生のみの実施のため ) 平成 26 年度平成 27 年度平成 28 年度平成 29 年度 国 数 語 学 基 礎 活 用 基 礎

Taro-① 平成30年度全国学力・学習状況調査の結果の概要について

1. 調査結果の概況 (1) の児童 ( 小学校 ) の状況 < 国語 A> 今年度より, ( 公立 ) と市町村立の平均正答率は整数値で表示となりました < 国語 B> 4 国語 A 平均正答率 5 国語 B 平均正答率 ( 公立 ) 74.8 ( 公立 ) 57.5 ( 公立 ) 74 ( 公立

<4D F736F F D AA90CD E7792E88D5A82CC8FF38BB5816A819A819B2E646F63>

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1 年数学内容および別分析 意欲をもって取り組める生徒が多い 一方で基礎学力の定着していない生徒の意欲低下が課題である 数学的な見方や考え方 文章問題への苦手意識をもっている生徒がいることが課題である 繰り返し反復練習をする習慣を定着させることが課題である 個人個人の苦手分野に対応した授業が必要であ

国語 B では 話すこと 聞くこと 領域において 全国及び県平均を上回っているが 他の三つの領域においては 全国及び県平均を下回っている 活用する力を育成する取組のさらなる充実が必要である 設問 1 の目的に応じて 話し合いの観点を整理する力は身についてきている 設問 3 の二つの詩を比べて読み 自

平成18年度「島根県学力調査」の調査結果

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平成21年度全国学力・学習状況調査の結果分析(非公表資料)

< 中学校 A B 問題 > ( 単位 %) 教科 富士見市 埼玉県 全国 国語 A 国語 B 数学 A 数学 B < 中学校国語 A> ( 単位 %) 話すこと 聞くこと 書くこと

平成 29 年度全国学力 学習状況調査 北見市の結果等の概要 Ⅰ 調査の概要 1 調査の目的義務教育の機会均等とその水準の維持向上の観点から 全国的な児童生徒の学力や学習状況を把握 分析するとともに教育施策の成果と課題を検証し その改善を図り 学校における児童生徒への教育指導の充実や学習状況の改善等

(2) 国語 A 主として知識に関する問題 余子小県全国 話す聞く書くこと読むこと言語事項 全体 72.6% 71.5% 70. B 話す聞く % 53. C 書くこと % 86. A 読むこと 55.8% 54.8% 55.2% B 言語事項

Transcription:

平成 30 年度 品川区学力定着度調査 の結果から明らかになった課題と学力向上に向けた取組 品川区学力定着度調査 の趣旨 (1) 学習指導要領に示された教科の目標や内容の実現状況を把握し 教育課程や指導方法等に関わる区の課題を明確にすることで その充実 改善を図るとともに 区の教育施に生かす (2) 各学校は 教育課程や指導方法に関わる自校の課題 を明確にするとともに 調査結果を経年で把握することで 児童 生徒一人一人の学力の向上を図る (3) 区民に対し 区立学校における児童 生徒の学力等の状況について 広く理を求める 1 調査日平成 30 年 4 月 19 日 ( 木 ) 2 調査対象品川区立学校第 2~9 学年の全児童 生徒 3 調査内容 (1) 教科に関する調査 調査の趣旨に基づき 学習指導要領に定める内容について 基礎 基本および活用の力を測る問題で構成 < 第 2 3 学年 > 国語 算数 < 第 4~6 学年 > 国語 社会 算数 理科 < 第 7~9 学年 > 国語 社会 数学 理科 英語

国語科 総合的には 全国値とほぼ同じであるが 下回った学年が 2 つあった 経年比較では上がった学年が 2 つあった 書くこと に課題が必要な学年があり 昨年度から進めている国語科の 書くこと の研究の成果が表れた学年とそうでない学年があった 学年ごとの具体的な課題 ( ) 原因 ( ) と 読む力が全体的に低い 学級の約 30% は目標値を上回った 下回った児童は 特に 目的や必要に応じて 登場人物の気持ちを読み取る力が低い 漢字を書くことに個人差がある 漢字の読み書きの練習や気持ちの読み取り方が日常生活に生かせていない 事柄の順序に沿って発表用の文章の構成を考えることを苦手とする児童が 7 割いる 目標や必要に応じて 登場人物の気持ちを読み取る問題が 全国平均を下回った 話の内容を聞き取ることや 漢字の読み書きの正答率が上がった 書く機会が少なかった ローマ字の正しいつづりを理していない児童が半数以上いた 物語文で登場人物の気持ちの変化を読み取ることが できていない児童が半数以上いた 調べたことを発表する際に 伝えるべき事柄を適切に挙げることができていない 児童の興味 関心を引き出せなかった 漢字の書き 伝統的な言語文化と国語の特質に関する事項 言語についての知識 理 技能の正答率が 60~70% と目標値を下回った 説明文の読み取り では正答率が 58% と目標値を下回った 反復学習が不足していた 漢字の書き が正答率 41% で目標値を下回った 7 割の児童が 指定された長さで文章を書くこと 2 段落構成で文章を書くことができない 苦手意識があることから書こうとしない児童が多 い 2 学期末までに 2 年生の新出漢字を習得し 3 学期は例文を使った反復練習を行う 1 週間に 6 文字ペースで学習し 宿題で例文を使った練習に取り組む 週 1 回 10 問ミニテストを行い 復習も行う 週 1 回 図書の時間を設定し 読み物に触れる機会を増やす また 相互におすすめの本を紹介し 読書活動の啓発を行う 文章や説明文を書く機会を増やし 付箋や短冊に構成ごとに文章を書き 自分で並べ替えて書く活動を取り入れる 物語文を読んで 文章に書いていないことも想像して考える場面を効果的に取り入れる ローマ字については タブレット学習 ( 調べ学習 ) の際にローマ字入力をさせ 復習を徹底して行う 心情理を中心に読していく ノートに吹き出しを書くなどして 効果的な学習方法を取り入れる 2 学期以降 月に 1 度は発表する学習を他教科でも取り入れて 説明する力をつけていく 学習する漢字が難しくなり 学習した直後には理していても忘れてしまうため 繰り返し学習する 日常生活で文章を書く際 既習漢字を意識して使うように指導する 小テストやまとめのテストで何度も繰り返し漢字の学習に取り組む 日頃から読書に取り組ませる 大事なことを落とさずに読み取れるように 要点をまとめる学習に取り組ませていく また 長期休みを利用し 多くの説明文の問題に取り組ませる 漢字について毎日の宿題とし 毎週 10 問の漢字小テストを行う 満点を合格とし 再テストも行う 日常でも朝の会や帰りの会で書く活動を多く取り入れ 構成を意識した書き方を練習していく 言語事項 目標値を 90 パーセント 読む能力 目標値を 80 パーセントとする 書く力をつけるために 各学年朝学習の 15 分で 書く活動 を月に 3 回取り入れる

算数科 1~5 年生において通年習熟度指導を行った成果が表れ 5 つの学年で全国値を上回ることができた しかし 全体的には 数学的な考え方 に課題が見られた また 図形 領域の課題がある学年もあった 学年ごとの具体的な課題 ( ) 原因 ( ) と 文章題をくための立式ができていなかった児童が多かった 量と測定 ( 長さ かさ 時計 ) は 比較したり 問題を読み取ったりする部分が弱い 学級全体的にも目標値をやや下回っている 実生活と結びついていないことが原因と考えられる 図形 領域の 三角形と四角形 が目標値をやや下回っている 個別の問題では 時刻や時間を求める問題 加法の結合法則 簡単な分数を表す問題で 目標値を下回った 問題演習の時間が不足していると考えられる かけ算 の問題が 目標値を下回った を使って表現したり かけ算の方法を説明したりする問題で正答率が目標値を下回っている 図形 領域 とりわけ 円と球 三角形 が目標値を下回っている 円の半径を求める問題の正答率が目標値を下回っていた 課題の方法を説明する時間が不十分であった また 円や球に対する知識 理が不足していた 小数 分数 面積 数量や図形についての技能 の正答率が 30~60% と目標値を下回った 基本的な計算の力が不足しており 面積の問題では計算の過程を説明する欄が無回答であった 基本的な計算の力が不足している 小数を使った割り算の問題が 目標値や全国値を下回っている 活用問題の正答率が全国値を下回っている 問題文を読んで立式を行う事や 小数点の打ち方 計算の方法が十分に身に付いていないことが原因であると考えられる 放課後個別指導の時間を使い 個別学習を行う 習熟度別に 3 グループに分けて授業を行うことで より個に応じた指導や発展的な学習を行うことができている 2 学期以降も継続し 2 月までに 2 年生の学習内容を終了し その後は反復学習を行うことで 学習内容の定着を図る 量と測定に関しては 身の周りのものを使って実際に操作しながら特徴に着目させ 目的に応じた単位で量の大きさ等を表すことができるようにする 家庭学習等でも取り組めるようにする 図形の作図を正確に行えるよう 定規やコンパスを丁寧に使うよう指導を行うほか 辺の長さや数から図形を分類できるよう 授業の中で児童に説明させる場面を設けたり練習問題を充実させたりする 年間を通して 自分の考えをノートに表現したり それを友達に説明したりする時間を授業に取り入れる 既習事項の復習を行ってから単元に入ることを徹底する 朝学習の時間に基本的な計算問題に取り組ませる さらに 小数や分数の計算ができるように 年間を通して 東京ベーシック ドリルや個に応じたプリントを用意し 放課後や長期休業期間に補習教室を行ったり 家庭学習で取り組ませたりする 面積の求め方を説明しながらくことができるように 日頃からノートへ計算の仕方や自分の考え方を書くように指導していく 年間を通して 習熟度別指導やステップアップ学習を活用し 学力下位層への支援を充実させる 授業の中では 問題文をよく読み 何が問われているかを読み取る習慣を付けさせる 作図を適宜行わせ 問題文に書かれていることを正確に読み取れるよう指導を行っていく 数学的な考え方 の目標値 70% を目指す 定期的に東京ベーシックドリルを使い 授業の中で活用して定着を図っていく

社会科 日常的に地図に触れられるよう掲示物がたくさんあり 児童の社会への関心 意欲は高まっている 一方で その資料を活用する機会が少なくなっていることが今回の結果から読み取れる 表やグラフ 図などの資料から 複数の情報を整理する力 活用力に課題が見られた 学年ごとの具体的な課題 ( ) 原因 ( ) と 地図記号を忘れている スーパーマーケットの客層を答える問題で 正答率が 20 パーセントと低かった 間違った文章を選ぶ際に よく読んでいない傾向がある 重要事項の押さえが不十分であった 安全なくらし火事 地図の見方 の正答率が 40~50% と目標値を下回った 活用力よりも基礎力に課題がある 既習事項の定着が不十分で 学んだことが日常生活と結びついていない 情報産業や情報化社会 以外の領域で正答率が全国平均を下回っている 農業や水産業 の領域が大きく目標値を下回っている 5 年生の学習の基礎知識が定着していない 地図記号は地図帳を活用した授業を行い 学習内容が定着するようにしていく 地図帳を活用した授業が不足していたため 2 学期以降は地図帳や様々な資料の活用について意識して取り組ませる 身近な地域や品川区の様子を日常生活でも話題にし 社会的な見方や考え方の基礎を築かせる 帝国書院 の出前授業 地図の学習 を行う 選択肢問題に慣れていない傾向があるので 宿題に社会のプリントを入れる等 たくさんの問題をく中で選択肢問題にも慣れさせていく 地図から方位を読み取ったり 土地の断面図を考えたりする問題に習熟していない 基礎力を身に付けるためにも 地図帳や模型 白地図ワークなどを利用し 日常の学習に取り入れていく 長期休みに復習のプリントに取り組ませる 資料の読み取りの指導だけではなく プリントを使った基礎基本的知識の定着のための学習時間の確保を行っていく 児童の興味 関心を高めるように 身近な問題や地域で起こった出来事 社会的ニュースを話題にするなどして 授業の導入や活動の工夫を行う 次年度は 4~6 年生全てにおいて 全国目標値を上回るようにする 地図帳や他の資料を活用して必要事項を読み取る活動を充実させることにより 活用問題の正答率を 10 ポイントアップさせる

理科 教科全体において 課題が多く見られた 領域では特に 物質とエネルギー が目標値を下回った 観点別では 科学的な思考 技能 が平均値を下回った 観察 実験の技能 面では 成果が見られた学年が多かった 学年ごとの具体的な課題 ( ) 原因 ( ) と 外に観察に行く際の正しい服装が理できていない児童が半数いた ものの大きさを体積ということが分かっていない児童が半数以上いた 同じ種類であれば大きさが変わっても同じ重さであることが分かっていない 太陽の動きについて理できていない児童が半数以上いた 知識として定着させる十分な時間がとれなかった 天気のようすと気温 電気のはたらき 自然の中の水 の正答率が約 50~60% と目標値を下回った 活用 では正答率が 50.8% と目標値を下回った 知識をともなった演習問題の経験が不足していた 全体的に目標値を下回っていた 生命 地球 の領域の平均正答率が全国を大きく下回っていた 観点別にみると 観察 実験の技能 が目標値を大きく下回っている 長期的な知識の定着に繋がっていない 物の重さ について 算数の学習とも関連させて 復習をする 太陽が東から西へ沈むということ また地面は太陽によってあたためられるということについての知識理が弱い傾向にあるので 9 月に学習する 月の満ち欠け の単元学習の中で復習をする 自然事象が全体的に苦手であるので 映像を見せたり 実験をしたりして 体験的な学習を多く取り入れて 理を深めさせる 天気のようすと気温では 雲の動きを観察する際に 方角をきちんと把握していない児童が多かったので 観察前に確認させる 復習プリントを活用し 基礎基本の定着をさせる 普段の生活の中の事象を例に挙げ より身近なものであることを説明させる 実験を通して直接原理を確認できるようにする 実態に応じて授業時数を増やす対が必要不可欠である 丁寧な指導を徹底する 一般的かつ普遍的な事実を前提とした事柄を確実に抑え 場合によっては演繹法で問題をさせるようにする 次年度は 4~6 年生全てにおいて 全国目標値を上回るようする 実験 観察の時間を各単元 2 時間は確実に取り入れることにより 観察 実験の技能 領域の正答率を 10 ポイントアップさせる