2nd ステップ FX の基礎とトレードの準備
FX 基礎 10 大用語 FX トレードをする上で重要な用語について説明をしていきます この 10 個の用語はよく 使われるのでしっかりと覚えていきましょう チャート 時間足 通貨ペア ロング ショート ポジション Pips ロット レバレッジ 必要 余剰証拠金 スプレッド
1. チャート 通貨ペアの値動きをグラフ化したものを チャート と呼びます FX のチャートにはバー チャートやローソク足などがあります ローソク足は始値 ( はじまりね ) と終値 ( おわり ね ) の価格によって 陽線 ( ようせん ) 陰線 ( いんせん ) と分けられます 高値終値陽線 ( 始値 < 終値 ) 始値安値高値始値 このチャート画像は メタトレーダー というチャートソフトの画像を使用しています 陰線 ( 始値 > 終値 ) 終値 安値
2. 時間足 時間足 とは相場の値動きを時間単位で表したものです 1 時間足のチャートなら1 本のローソク足に1 時間毎の値動きが表示されます 長期間の時間足の方がダマしの動きも少なく 分析しやすい相場になりやすいです 1 分足 5 分足 15 分足 30 分足 1 時間足 4 時間足日足週足月足 短期足 長期足 短期足ほど細かく値動きが確認できるがブレが大きくダマしとなる動きが多い
3. 通貨ペア FX は通貨と通貨の取引です 買う通貨 と 売る通貨 の組み合わせのことを 通貨ペア と呼びます ドルと円の通貨なら ドル円(USDJPY) ユーロとドルの通貨なら ユーロドル (EURUSD) となり ドル円での買いは円を売ってドルを買っている状態です USDJPY( ドル円 ) EURUSD( ユーロドル ) GBPUSD( ポンドドル ) また FX の世界では 単にドルという時は米ドルを指します 各国それぞれのドル 例えばオーストラリアドルを指す時は豪ドル (AUD) などと言われます
4. ロング ショート トレードの世界では買いのことを ロング 売りのことを ショート といい 新規注文 のことを エントリー といいます ロングエントリー 通貨を買うこと通貨の価値が安い時に買い 高い時に売ることで利益が発生 ショートエントリー 通貨を売ること通貨の価値が高い時に売り 安い時に買い戻すことで利益が発生
4. ロングエントリー 80 円で買って 100 円まで上がった 100 円 ロングエントリー ( 買いの新規注文 ) 20 円の利益 80 円
4. ショートエントリー 100 円で売って 80 円まで下がった 100 円 20 円の利益 ショートエントリー ( 売りの新規注文 ) 80 円
5. ポジション ポジション とは ロングもしくはショートでエントリーをしていて それを保有している状態のことをいいます 例えばドルを1 万通貨買った場合は 1 万ドルの買いポジションを持った ドルを1 万通貨売った場合は 1 万ドルの売りポジションを持った といいます ポジションを保有していない状態を ノーポジション といいます ポジションを外して利益 損失を確定させることを 決済 といいます ロングでエントリー 買いポジションを持つ ショートでエントリー 売りポジションを持つ
6.pips pips はFXで取引を行うときの単位になります FXは二国間の通貨での取引ですが 通貨というものはそれぞれ単位が違います トレーダーは獲得利益を表現するのに pips 獲得と表現します pipsは基本的にレートの最後の桁がそのままpipsになりますが レートが下 3 桁もしくは下 5 桁まで表示されている場合は末尾から2 桁目が1pipsになります ドル円レート ( 下 2 桁表示 ) 100.00 100.15 15pips 上昇 ドル円レート ( 下 3 桁表示 ) 100.000 100.150 15pips 上昇 ユーロドルレート ( 下 4 桁表示 ) 1.4210 1.4200 10pips 下落 ユーロドルレート ( 下 4 桁表示 ) 1.42100 1.42000 10pips 下落
6.pips FX トレードで損益を分かりやすく表示するための pips ですが この pips から実際の金額で 損益を求めるには次のように算出します 1000 通貨で取引した場合獲得 pips 10 1 万通貨で取引した場合獲得 pips 100 10 万通貨で取引する場合獲得 pips 1000 例えば 10 万通貨の取引で 50pips の利益を獲得した場合は 50pips 1000 = 50,000 で 5 万円の利益となります
7. ロット ロット とは取引通貨量の単位になります トレードを行うときに どれだけの通貨で取引をするかをロットで表します ロット数は証券会社によって扱いが変わりますが 1.0ロットが10 万通貨ならば ドル円相場では10 万ドルとなります 例えば 1ドルが 100 円レートのドル円相場で1.0ロット買いエントリーをする場合なら 10 万ドルを買うことになります これを円に直すと1,000 万円の取引をしているということが分かります ロット数を少なくする 利益が少なくなる代わりに損失も減るのでリスクが小さくなる ロット数を多くする 利益が多くなる代わりに損失も増えるのでリスクが大きくなる ロット数 ( 取引通貨 ) を調整することで リスクをコントロールできる 今回はチャートソフトのメタトレーダーに準拠し 1.0 ロット =10 万通貨として表記していきます
8. レバレッジ レバレッジ は日本語で てこ という意味です FXでは証券会社の口座に証拠金を預け入れて それを担保にして 資金の何倍ものお金を取引することができます 口座に入っているお金に対して 実際に取引している取引量が何倍かをレバレッジで表します 例えば10 万円の資金で100 万円分の取引をしている場合はレバレッジが10 倍となります このレバレッジですが 日本の証券会社ではレバレッジの限度は25 倍になります レバレッジ計算式 通貨 10 万通貨 (1000 万円 ) 資金 100 万円 = レバレッジ 10 倍 例えば 1 ドル 100 円の時に資金 100 万円で 1.0 ロット (10 万通貨 ) のトレードを行うと 1000 万円分の資金を動かせるため レバレッジは 10 倍となります
9. 必要証拠金 余剰証拠金 必要証拠金 というのはトレードをするときに最低限必要な担保金のことです 余剰証拠金 は口座の資金から必要証拠金を引いた金額の残高のことです 例えば口座に100 万円入っている状態で 0.1ロットの取引を行います 1ドル=100 円でしたら0.1ロットは 1 万通貨で100 万円の取引となります そしてレバレッジが10 倍なら 10 万円あればトレードができるわけです この10 万円が取引に必要な資金 = 必要証拠金となります 口座の100 万円から必要証拠金の10 万円を引いた残りの90 万円が余剰証拠金となるわけです +
10. スプレッド スプレッド は通貨の買値 売値の価格差のことで証券会社へと支払う手数料になります これはトレード毎に発生し お使いの証券会社によって価格が変わります 例えば 1 ドル100 円 23 銭 ~25 銭 で取引されているという表記の場合は 自分が買う時は100 円 25 銭で買い 売る時は100 円 23 銭で売ることになります この場合は2 銭 (2pips) がスプレッドとなり証券会社の利益となります また スプレッドは通貨ペアによっても変わってきます 取引量の少ないマイナーな通貨ペアですと スプレッドが広くなる傾向があります このように証券会社によってスプレッドは変わるので 証券会社を選ぶ際のポイントにもなります
FX トレードに必要なもの
FX トレードに必要なもの FX トレードに必要な 5 つ のもの FX トレードを始めるにあたり まずは次の 5 つを準備しましょう 資金 10 万円から運用が可能 証券口座 ( 証券会社 ) 自分に合う会社のものを選ぶ チャートソフト メタトレーダーを使おう トレード基本技術 (STEP3 で解説 ) 基本が理解できればあらゆる相場に対応できる 資金管理 (STEP4 で解説 ) 自分の資金を守るために必須
FX トレードに必要なもの 無理のない範囲で資金を用意する FXトレードではまず元手となる資金が必要となります レバレッジがかけられるため 小資金からでもトレードを始めることができますので 生活の余剰金や日々の生活に影響がでない範囲で資金を用意することが安定してトレードが行える条件となります 自分の預金の数 %~10% 日々の生活の余剰金でトレード 破産する心配もなく レバレッジで十分利益が狙える
FX トレードに必要なもの 証券会社を選ぶ FX トレードを行うには証券会社の口座の開設が必要です 証券会社には大きく分けて国内 と海外の 2 つになります それぞれにメリットとデメリットがあります 国内証券会社 メリット : 口座開設が簡単デメリット : レバレッジが最大 25 倍 海外証券会社 メリット : レバレッジ最大 200 倍の証券会社が多いデメリット : 口座開設が英語のみ対応の場合が多い
FX トレードに必要なもの 証券会社選びのポイント さらに細かく証券会社を選ぶ時のポイントについて見ていきましょう 証券会社毎に次の ようなポイントが変わってきます 手数料 ( スプレッド ) 取り扱い通貨ペア チャートソフト システム 取引通貨単位
FX トレードに必要なもの 手数料 ( スプレッド ) スプレッドは証券会社への手数料です スプレッドは証券会社毎 通貨ペア毎に変わり トレードをする度に掛かるものなので よく取引を行う通貨ペアのスプレッドを確認して証券会社選びの判断材料にしましょう ドル円スプレッド ユーロドルスプレッド ポンドドルスプレッド A 社 0.3 銭 0.5pips 1.2pips B 社 0.8 銭 1.0pips 1.3pips C 社 1.0 銭 1.0pips 3pips D 社 0.4 銭 0.7pips 1.4pips * Pips は 2014 年 11 月時点のものです
FX トレードに必要なもの 取り扱い通貨ペア 取引する通貨の組み合わせを通貨ペアといいます この通貨ペアは証券会社によって取り扱う数が変わります ドル円 や ユーロドル ポンドドル などのメジャーな通貨ペアはほとんどの証券会社で取り扱っているのでマイナーな通貨ペアでのトレードをしたい場合は 該当の通貨ペアと取り扱っているか確認しましょう メジャー通貨ペア 相場が読みやすくスプレッドも少ないので初心者でもトレードがしやすい マイナー通貨ペア 値動きが激しく相場が読み解きにくい スプレッドも多い傾向がある 初心者はメジャー通貨ペアでトレードをはじめましょう
FX トレードに必要なもの チャートソフト システム 相場を分析し トレードをするのに使うチャートソフト 証券会社によって独自のチャートソフト また最近ではモバイル端末対応のソフトを提供しているところも多くなっています チャートソフトとしては後述でお伝えします メタトレーダー が非常に使いやすく 今回のマニュアルでもメタトレーダーで解説を行っていきます チャートソフトで迷っている方はメタトレーダーでのトレードをオススメします チャートソフトの使い分け お使いの証券会社がメタトレーダーに非対応でも チャートの確認はメタトレーダーで行い 取引自体はご自身の証券会社で行うという使い分けも可能です
FX トレードに必要なもの 取引通貨単位 証券会社によって取引通貨の単位が変わります 資金によっては10 万通貨でのトレードが難しい場合もありますが 最近は最低取引通貨が1000 通貨といった証券会社もあり トレード資金と取引通貨のバランスも考えていきましょう 最低取引通貨が高いとその分だけ資金が必要 自分の資金量と取引通貨のバランスをきちんと確認する
FXトレードに必要なもの チャートソフト メタトレーダー メタトレーダーは世界中で愛用されているチャートソフトで 無料で使うことが出来ます メタトレーダーの特徴 無料かつ動作が早く高性能なチャー トソフトです また 非常に多くの インジケーター チャート分析ツー ル に対応しています