2 著しく消火困難な製造所等の消火設備 ( 危省令第 33 条 ) 消火活動上有効な床面からの高さ の高さの算定の起点となっている消火活動上有効な床面とは, 必ずしも建築物の床面に限られるものではなく, 火災時において第 4 種の消火設備等による消火活動を有効に行い得るものでなければならないこと (

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基準19 ハロゲン化物消火設備の設置及び維持に関する基準

第 21 換気設備等製造所等の換気設備及び排出設備の基準については 次による 1 換気設備 (1) 換気設備は 室内の空気を有効に置換するとともに 室温を上昇させないためのものであり 下記のものがある ア自然換気設備 ( 給気口と排気口により構成されるもの ) イ強制換気設備 ( 給気口と回転式又は

準処理期間 経由機関での協議機関での処分機関での処理期間処理期間処理期間内訳設置許可 14 日 - - 変更許可 10 日設定年月日平成 26 年 4 月 1 日最終変更日年月日 備考

資料 1-6 認知症高齢者グループホーム等に係る消防法令等の概要 1 消防法令の概要 主な消防用設備等の設置基準消防用設備等の種別消火器屋内消火栓設備スプリンクラー設備自動火災報知設備消防機関へ通報する設備誘導灯 設置基準規模 構造にかかわらずすべて延べ面積 700 m2以上延べ面積 275 m2以

番号 特定共同住宅等の種類と必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等 二方向避難型特定共同住宅等である (1) 初期拡大抑制性能 ( その 2) 図面番 ア地階を除く階数が 5 以下のもの 消火器具屋外消火栓設備動力消防ポンプ設備 又は住戸用及び共同住宅用非常警報設備 イ地階を除く階数

隣地境界線126 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 消防用設備等の設置単位消防用設備等の設置単位は 建築物 ( 屋根及び柱又は壁を有するものをいう 以下同じ ) である防火対象物については 特段の規定 ( 政令第 8 条 第 9 条 第 9 条の

保育所の設備及び運営に関する基準 保育室等 屋外 遊戯場 設備 ( 必置 ) 面積設備 ( 必置 ) 面積 調理室 便所 0 1 歳児 乳児室及びほふく室 医務室 2 歳以上児 保育室又は遊戯室 乳児室 ほふく室 3.3m2 / 人 保育室 遊戯室 1.98m2 / 人屋外遊戯場 近隣の都市公園を代

屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(3). オ ) を準用すること (2) 高架水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第 4.2.(4). ア イ及びウ ) を準用するほか (1). ア イ及びウの例によること (3) 圧力水槽を用いる加圧送水装置は 屋内消火栓設備の基準 ( 第

松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例施行規則平成 26 年 10 月 27 日規則第 65 号 ( 趣旨 ) 第 1 条この規則は, 松山市家庭的保育事業等の設備及び運営に関する基準を定める条例 ( 平成 26 年条例第 52 号 以下 条例 という ) の施行に関し必要な事

特定駐車場用泡消火設備

第 1 節承認基準等 第 1 危険物仮貯蔵 仮取扱承認申請に関する承認基準 ( 法第 10 条第 1 項ただし書 ) 1 仮貯蔵等の承認基準 ( タンクコンテナを除く ) (1) 危険物の仮貯蔵等を承認できる場所の位置は 危険物令第 9 条第 1 項第 1 号に掲げる製造所の位置の例によること (2

178 第 3 章消防用設備等の設置単位 さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 小規模特定用途複合防火対象物 ( 政令別表第 1⒃ 項イに掲げる防火対象物のうち 特定用途に供される部分の床面積の合計が当該部分が存する防火対象物の延べ面積の10 分の1 以下であり かつ 300m2未満であ

一般取扱所の基準(危険政令第19条)

第 15 節消火設備の基準 第 1 消火設備の設置上の留意事項第 1 種 第 2 種及び第 3 種の消火設備の設置の区分は 次のとおりとする 1 屋内消火栓設備及び移動式の第 3 種の消火設備は 火災のときに煙が充満するおそれのない場所等火災の際容易に接近でき かつ 火災等の災害による被害を受けるお

動車車庫については 隣地境界線又は同一敷地内の他の建築物との距離は2m 以上とし 各階の外周部に準不燃材料で造られた防火壁 ( 高さ1.5m 以上 ) を設けること (3m 以上の距離を確保した場合を除く ) に改める 号通知 記 2 自動火災報知設備の設置について の一部改正記 2 中

点となる消火活動上有効な床面とは 必ずしも建築物の床に限られるものではなく 火災時において第四種の消火設備等による消火活動を有効に行い得るものでなければならないものであること ( オ ) 建築物の一部に設ける一般取扱所のうち 高引火点危険物のみを 100 未満の温度で取り扱うもの及び他の部分と開口部

報設備 共同住宅用非常コンセント設備 特定小規模施設用自動火災報知設備 加圧防排煙設備及び複合型居住施設用自動火災報知設備第二講習の対象講習は 消防法施行規則 ( 昭和三十六年自治省令第六号 以下 規則 という ) 第三十一条の六第六項各号のいずれかに該当する者を対象とするものとする 第三講習科目及

第 9 屋外貯蔵タンク冷却用散水設備の基準 ( 昭和 57 年 7 月 1 日消防危第 80 号 ) タンクの冷却用散水設備 ( 以下 散水設備 という ) は 次によること 1 散水設備の設置範囲は 危険物規則第 15 条第 1 号に定める技術上の基準に適合しないタンク ( 一部適合しないものにあ

第 3 点検の期間点検の期間は 次の表の上欄 ( 左欄 ) に掲げる用設備等の等並びに同表中欄に掲げる点検の内容及び方法に応じ 同表下欄 ( 右欄 ) に掲げるとおりとする ただし 特殊用設備等にあっては 法第 17 条第 3 項に規定する設備等設置維持計画に定める期間によるものとする 用設備等の等

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と 5 水源の水位がポンプより低い位置にある加圧送水装置には 施行規則第 12 条第 1 項第 3 号の2の規定の例により呼水装置を設けること 6 屋内消火栓設備の予備動力源は 自家発電設備 蓄電池設備又は燃料電池設備によるものとし 次に定めるところによること ただし (1) に適合する内燃機関で

ともに 警報を発するものをいう 第三放水型ヘッド等の構造及び性能規則第十三条の四第二項に規定する放水型ヘッド等の構造及び性能は 次に定めるところによる 一放水型ヘッド等の構造は 次によること ( 一 ) 耐久性を有すること ( 二 ) 保守点検及び付属部品の取替えが容易に行えること ( 三 ) 腐食

ポリカーボネート板に関する建築物の屋根への適用状況

様式第 2 号の 4 特定共同住宅等省令適用チェックリスト ( その 1) 番号 特定共同住宅等の種類と省令消防用設備等 計画 図面 番号 1 二方向避難 開放型特定共同住宅等である ( 計算書を添付する ) (1) [ 初期拡大抑制性能 ] ア地階を除く階数が 10 以下のもの 消火器具 屋内消火

第7 ハロゲン化物消火設備の技術基準

危険物関係検査等手数料一覧表 ( 姫路市消防事務手数料徴収条例別表 ( 第 2 条関係 )) 項区分手数料の額 (1) 法第 10 条第 1 項ただし書の規定に基づく指定数量以上の危険物を仮に貯 5,400 円 蔵し 又は取り扱う場合の承認の申請に係る審査 (2) ア法第 11 条第 1 項前 段の

(5) 第 1 号から前号までの規定により住宅用防災警報器が設置される階以外の階のう ち 次に掲げるいずれかの住宅の部分 ア床面積が 7 平方メートル以上である居室が 5 以上存する階の廊下 イアに規定する階に廊下が存しない場合にあっては 当該階から直下階に通ずる 階段の上端 ウアに規定する階に廊下

( 例 ) 病床数が 60 の場合 職員の総数が5 人以上であり かつ 当該職員のうち宿直勤務者を除いた職員数が2 人以上である体制をいう イ規則第 5 条第 3 項第 1 号に規定する 職員の数 とは 一日の中で 最も職員が少ない時間帯に勤務している職員 ( 宿直勤務者を含む ) の総数を基準とす

東京都建築安全条例(昭和二十五年東京都条例第八十九号)新旧対照表(抄)

その一部で壁その他の区画の中心線で囲まれた部分の水平投影面積による ) によること 貯蔵倉庫の構造, 延焼のおそれのある外壁 ( 第 1 項第 6 号 ) ア貯蔵倉庫の外壁のうち耐火構造としなければならないものについては, 障壁とするよう指導すること イ 延焼のおそれのある外壁 は, 製造所の基準第

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2 病院次のいずれにも該当する病院のうち 相当程度の患者の見守り体制を有するもの ( 火災発生時の消火活動を適切に実施することができる体制を有するものとして総務省令で定めるもの ) 以外のもの ( ア ) 特定診療科名を有するもの ( イ ) 一般病床又は療養病床を有する病院 火災発生時の延焼を抑制

消防法施行規則等の一部を改正する省令等の公布について ( 参考資料 ) 別紙 1 1 改正理由 (1) 背景住宅宿泊事業法 ( 平成 9 年法律第 65 号 ) が平成 30 年 6 月 15 日に施行され 住宅宿泊事業に係る事前の届出が同年 3 月 15 日に開始された ( 住宅宿泊事業法の施行期

第2章 事務処理に関する審査指針

資料2 保育所における屋外階段設置要件について

第 3 倉庫に係る防火安全対策 1 目的この基準は 近年 倉庫が大規模化し また 作業所的要素が出てくるなど特殊化する傾向が見られることから 倉庫に係る出火防止 延焼拡大防止 避難の安全確保等に係る具体的基準を定めたものである 2 指導対象この基準に基づき指導する防火対象物の範囲は次に掲げるものとす

エ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計は 現に存する建築物又は現に建築の工事中の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影面積の合計を超えないこと オ建替え後の建築物の絶対高さ制限を超える建築物の部分の水平投影部分の形状は 現に存する建築物又は現に建築の工事

仮貯蔵 仮取扱い実施計画書 ( ドラム缶等による燃料の貯蔵及び取扱い ) 保有空地の周囲にロープを張り ( バリケードを立て ) 空地を確保する 第 5 種消火設備を 3 本設置する 保有空地 確保する 高温になることを避けるため 通気性を確保した日除けを設置 工場東側空地約 360 m2 通風 換

基準2 消防用設備等の設置単位の取扱いに関する基準

- 2 - 改正後改正前(登録申請書に添付すべき書類)(登録申請書に添付すべき書類)第一条(略)第一条(略)一次の表の上欄に定める倉庫の種類に応じ 同表の下欄に掲げる一次の表の上欄に定める倉庫の種類に応じ 同表の下欄に掲げる書類書類規則第三条第一号一~五(略)規則第三条第一号一~五(略)の一類倉庫

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さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 第 3 の 2 開放型ヘッドを用いるスプリンクラー設備 385 第 3 の 2 開放型ヘッドを用いるスプリ ンクラー設備

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1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

藤沢市地区計画運用基準 施行平成 30 年 4 月 1 日 る 本運用基準は, 地区計画の届出に際しての審査の画一化及び円滑化を図るため, 必要な事項を定め 項目第 1 建築物等の用途の制限に関する事項第 2 建築物の容積率の最高限度に関する事項第 3 建築物の建蔽率の最高限度に関する事項第 4 建

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Q5: 点検で不合格になった場合は? A5: 点検で不合格になった容器弁は 新品の容器弁に更新する必要があります Q6: 点検ではなく更新することはできるの? A6: 更新することはできます 更新した場合は 容器弁の安全性 の点検は必要ありません 劣化の著しいものや当工業会が交換を推奨する期間 (1

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る場所ウ 1 種場所の周辺又隣接する室内で 危険な濃度の可燃性ガスが侵入するおそれのある場所 例 -1 危険場所判定のフローチャート NO 危険源の有無 YES 連続した危険雰囲気 NO の可能性の有無 通常状態での危険雰囲気 NO 生成の可能性の有無 YES YES 異常状態での危険雰囲気生成の可

別添 ( 用語の定義 ) 消防法( 昭和 23 年法律第 186 号 ) 法 消防法施行令( 昭和 36 年政令第 37 号 ) 令 消防法施行規則( 昭和 36 年自治省令第 6 号 ) 規則 特定小規模施設における必要とされる防火安全性能を有する消防の用に供する設備等に関する省令 ( 平成 20

消防同意の審査時によくある指摘事項例(概要)

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鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

建築基準法第 43 条第 2 項第 2 号の規定による許可の同意の取扱い基準 平成 18 年 6 月 1 日東広島市建築審査会 建築基準法 ( 以下 法 という ) 第 43 条第 2 項第 2 号の規定により許可を行う場合, 次 に定める基準のいずれかに該当する建築物の敷地については, 建築審査会

面する側にあっては2メートル以上 精華台みずき通り線に面する側及び精華大通り線に面する区域にあっては5メートル以上 精華台地区計画により別に定める側にあっては10 メートル以上後退しなければならない 3 前 2 項の規定は 守衛室その他これに類するもので 延べ面積が50 平方メートル以下かつ地階を除

(2) 区域内の主要な道路が 環境の保全上 災害の防止上 通行の安全上又は事業活動の効率上支障がないような規模及び構造で適当に配置されており かつ 区域外の相当規模の道路と接続していること (3) 区域内の排水路その他の排水施設が その区域内の下水を有効に排出するとともに その排出によって区域及びそ

建築基準法第43条第1項ただし書に係る一括同意基準

日消装発第 号初版 : 平成 22 年 10 月 14 日改訂 1: 平成 24 年 9 月 12 日一般社団法人日本消火装置工業会 容器弁の安全性 に係る点検について Q&A Q1: 容器弁の安全性 の点検対象は? A1: 不活性ガス消火設備 ハロゲン化物消火設備 粉末消火設備 パッケ

目   次

2 3 階施設 建築基準法第 2 条第 9 号の2に規定する耐火建築物又は同条第 9 号の3に規定する準耐火建築物であること 保育室等が設けられている次の表の欄に掲げる区分ごとに それぞれ同表の右欄に掲げる施設又は設備が1 以上設けられていること 区分施設又は設備 1 建築基準法施行令第 123 条

スプリンクラー設備の設置を要しない有床診療所 病院の考え方 ( 案 ) 資料 入院の常態化の有無 免除される対象 常態的に患者が入院していないと判断 一日平均入院患者数が 1 人未満 常態的に患者が入院していない施設 (1) 入院患者数が一日平均 1 人未満となる 1~ 床の施設 ()

教授 ) において 本件火災の発生状況や 今後の消防のあり方について検討が行われた 検討会での検討結果を踏まえてとりまとめられた報告書では 火災予防対策として 以下のように提言がなされた 延べ面積 150 m2未満の飲食店にあっては 一部の地方公共団体の火災予防条例により消火器の設置が義務付けられて

3 市長は 第 1 項の規定により指定した土地の区域を変更し 又は廃止しようとするときは あらかじめ久喜市都市計画審議会 ( 以下 審議会 という ) の意見を聴くものとする 4 第 1 項及び第 2 項の規定は 第 1 項の規定により指定した土地の区域の変更又は廃止について準用する ( 環境の保全

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[ 例 1] 敷地の分割例 1270 m2の敷地を 135 m2ずつに分割する場合 270 m2 135 m2 135 m m2の敷地を 140 m2と 130 m2に分割する場合 270 m2 140 m2 130 m2 2

さいたま市消防用設備等に関する審査基準 2016 第 1 消火器具 267 第 1 消火器具

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別紙 意見募集要領 1 意見募集対象 消防法施行令の一部を改正する政令 ( 案 ) 消防法施行規則の一部を改正する省令 ( 案 ) 2 資料入手方法準備が整い次第 電子政府の総合窓口 (e-gov)(4tuhttp:// の パブリックコメント 欄及び総務省ホ

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1 ソファモデル単体に対する消火抑制効果確認実験 4 面ともたれ壁 45cm 4 面ともたれ壁 45cm 右の実験区画で 放水量 12~18 リットル / 分 / ヘッド 1 個 放水圧力 0.13~0.022Mpa の要件の下 1 回の自由燃焼 7 回の消火実験を実施 実験結果概要 全てのケースに

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南部地区 地区の名称 南部地区建築物の用途の制限 ( ほなみ町 桜新町 ) 敷地面積の最低限度 ( 東原町 苗津町 長者町の各一部 ) 22.5ha 沿道業務地区 17.6ha 合計 40.1ha 建築物等の形態又は意匠の制限 沿道業務地区には 次に掲げる建物は建築してはならない マージャン屋 ぱち

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

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[問 99] 法別表に掲げる各類の危険物の性質、品名について、次のうち誤っているのはどれか

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2 スプリンクラー設備の設置基準の見直し 消防法施行令第 12 条第 1 項関係 スプリンクラー設備を設置しなければならない防火対象物又はその部分に 次に掲げるもの 火災発生時の延焼を抑 制する機能を備える構造として総務省令で定める構造を有するものを除く で延べ面積が 275 m2未満のものが追加さ

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第 14 章消火設備の基準 ( 危政令第 20 条 ) 第 1 消火設備の技術上の基準 ( 危省令第 29 条 ~ 第 32 条の 11) 1 共通事項消火設備を, 他の防火対象物又は製造所等の消火設備と兼用する場合は, 水源, 予備動力源, 消火薬剤, ポンプ設備等について, 容量及び能力の大なる方の基準を満たすように設けること ただし, 消火設備の消火範囲が隣接している場合 ( 開口部を有しない隔壁で区画されている場合を除く ) は, 同時に使用できる容量及び能力を確保すること 第 1 種, 第 2 種及び第 3 種の消火設備の設置に関しては, 危省令, 危告不, 危告ハ及び危告泡に定められたもののほか, 消火設備及び警報設備に関する運用指針 (H1 危 24 別紙 ) によること 第 3 種の消火設備について, 泡消火設備における固定式及び移動式, 不活性ガス消火設備, ハロゲン化物消火設備及び粉末消火設備における全域放出方式, 局所放出方式及び移動式のそれぞれの区分は, 施行令における区分と同様のものであること (H1 危 24) 危省令第 32 条の 10 ただし書は, 第 1 種, 第 2 種又は第 3 種の消火設備と併設する場合の第 4 種の消火設備についての緩和規定であり, 第 32 条の 11 ただし書は, 第 1 種から第 4 種までの消火設備と併設する場合の第 5 種の消火設備の緩和規定であるが, それぞれ第 4 種又は第 5 種の消火設備の設置を免除するものではなく, 防護対象物から設置場所に至る歩行距離等に関する規定を適用しないことを定めたものであること (H1 危 24) 消火設備の配管は, 危険物の配管に準じて, 防食措置を講じること 内燃機関を原動機とする加圧送水装置については, 内燃機関を原動機とする加圧送水装置の構造及び性能の基準 (H4 危 26) によること ハロゲン化物消火設備については, ハロン消火剤を用いるハロゲン化物消火設備 機器の使用抑制等について (H13 危 61, 予 155 以下 61 号通知 という ) によること ガス系消火薬剤を使用する消火設備については, 危険物施設に係るガス系消火設備の取扱いについて (H8 危 169) によること 不活性ガス消火設備のうち, 二酸化炭素を消火薬剤とするものの安全対策については, 二酸化炭素消火設備の安全対策について (H8 危 117, 予 193) 及び 全域放出方式の二酸化炭素消火設備の安全対策ガイドラインについて (H9 危 85, 予 133) によること ( 参考 ) 製造所等における法第 17 条の適用について (S42 自消予 102) 1 1 棟全部が製造所等である場合消防用設備等は法第 10 条第 4 項の規定に適合すればよく, 法第 17 条の規定に適合しなくてもよい これは, 製造所等に設置すべき消防用設備等に関する法第 10 条第 4 項の規定は, 消防用設備等の設置に関する一般規定たる法第 17 条に対し, 特別法たる地位を有するものであるからである 2 棟の一部分に製造所等がある場合製造所等の部分は法第 10 条第 4 項により設置し, これを除いた部分には法第 17 条の規定による消防用設備等を設置する 14-1

2 著しく消火困難な製造所等の消火設備 ( 危省令第 33 条 ) 消火活動上有効な床面からの高さ の高さの算定の起点となっている消火活動上有効な床面とは, 必ずしも建築物の床面に限られるものではなく, 火災時において第 4 種の消火設備等による消火活動を有効に行い得るものでなければならないこと (H1 危 24) 地盤面若しくは消火活動上有効な床面からの高さが 6 メートル以上の部分において危険物を取り扱う設備 ( 第 1 項第 1 号 ) 地盤面若しくは消火活動上有効な床面からの高さが 6 メートル以上の部分において危険物を取り扱う設備 として高さが 6 メートル以上の精留塔などの塔槽類, タンク類等があること (H1 危 64) また, タンクの高さの算定は, 地盤面又は床面からタンク側板の最上段の上端までの高さとすること 開口部のない耐火構造の床又は壁 ( 第 1 項第 1 号, 第 2 号, 第 4 号 ) 開口部のない耐火構造の床又は壁で区画 とは, 壁及び床を障壁とし, 出入口, 窓, 換気ダクト, 煙突等の開口部を設けないこと ただし, 隔壁等を貫通する配管等の基準 ( 別記 4 の 2) を満たす配管等にあってはこの限りではない 火災のとき煙が充満するおそれのある場所 ( 第 2 項第 1 号 ) 危省令第 33 条第 2 項第 1 号の表中の 火災のとき煙が充満するおそれのある場所 には, 上屋のみで壁が設けられていない場所は該当しないものであること (H1 危 64) 可燃性の蒸気又は可燃性の微粉が滞留するおそれがある建築物又は室 ( 第 2 項第 2 号 ) 可燃性の蒸気又は可燃性の微粉が滞留するおそれがある建築物又は室 とは, 換気設備及び可燃性蒸気等の排出設備の設置基準 ( 別記 1) の別表において, 自動強制排出設備又は強制排出設備を設置しなければならない建築物又は室とすること なお, 棟の中に複数の当該室がある場合は, 複数の室で有効に使用できる位置に消火設備を配置することにより, すべての室内に設けないことができる 著しく消火困難な製造所等に存する 20 号タンクのうち, 屋外にあるもの及び屋内にあるものに係る消火設備については, それぞれ屋外タンク貯蔵所, 屋内タンク貯蔵所の消火設備の基準を準用すること 3 第 4 種消火設備 ( 危省令第 32 条の 10) 第 4 種消火設備は, 階ごとに歩行距離が 30m 以下となるよう設けること 第 1 種, 第 2 種又は第 3 種の消火設備と併置する場合にあっては, 施設に 1 本あれば規定に適合することとなるが, 階ごとに設けるよう指導すること 4 第 5 種消火設備 ( 危省令第 32 条の 11) 能力単位の算定においては, 第 4 類の危険物については B 火災の能力単位で算定し, その他の危険物については A 火災の能力単位で算定する ( 消火器規格省令第 1 条の 2 第 13 号, 第 14 号 ) 第 1 種から第 4 種までの消火設備と併置する場合にあっては, 階ごとに設けるよう指導すること 5 電気設備の消火設備 ( 危省令第 36 条 ) 電気設備 とは, 照明設備, コンセント等のあらゆる電気設備をいうこと 電気設備のある場所の面積 とは, 建築物内の電気設備のある室の面積を合算した面積をいうこと 14-2

第 2 各施設別の算定基準 1 給油取扱所設置区分 区分 施設規模等 著しく消火困難 1 一方開放型上階付き屋内給油取扱所 ( 危省令第 33 条第 1 項 ) 2 顧客に自ら給油等をさせる給油取扱所 ( セルフスタンド ) 上記以外のもので, 消火困難 1 屋内給油取扱所 ( 危省令第 34 条第 1 項 ) 2 メタノール又はエタノールを取り扱う給油取扱所 その他 ( 危省令第 35 条 ) 上記以外のもの 著しく消火困難となる給油取扱所ア一方開放型上階付き屋内給油取扱所 ( ア ) 第 3 種固定式泡消火設備その放射能力範囲が, 固定給油設備及び固定注油設備を中心とした半径 3mの範囲及び漏えい局限化設備を包含するように設けること (H1 危 15) その他 泡消火設備の基準 ( 別記 9の3) によること ( イ ) 第 4 種消火設備その放射能力範囲が, 可燃性蒸気の滞留するおそれがある建築物又は室を包含 ( 歩行距離 30メートル以内 ) するように設けること ( ウ ) 第 5 種消火設備 a 建築物その他の工作物の所用単位の数値に達するよう設けること ( 消火器の能力単位はA 単位で計算 ) なお, 屋外にある工作物は, 外壁を耐火構造とし, かつ, 工作物の水平最大面積を建坪とする建築物とみなして所要単位を算定すること 1 建築物の外壁が耐火構造延べ面積 =x( 所要単位 ) 2 建築物の外壁が耐火構造以外延べ面積 =y( 所要単位 ) 50m2 x+y 消火器の能力単位 =A( 本 )( 小数点以下切上げ ) b 危険物の所用単位の数値に達するよう設けること ( 消火器の能力単位はB 単位で計算 ) 消火器の能力単位 c 電気設備のある場所の面積 100 m2ごとに1 個以上設けること なお, 電気設備のある場所の面積 とは, 原則, 建築物 ( キャノピーを含む ) の延べ面積をいい, 屋外の設備については算定しない 14-3

電気設備のある場所の面積 =C( 本 )( 小数点以下切上げ ) d 合計必要本数 A+B+C( 本 ) 以上イセルフスタンド ( 一方開放型上階付き屋内給油取扱所はアの基準による ) ( ア ) 第 3 種固定式泡消火設備 ( パッケージ型固定泡消火設備 ) 危険物 ( 引火点が40 未満で顧客が自ら扱うものに限る ) を包含するように設けること その他 泡消火設備の基準 ( 別記 9の3) によること ( イ ) 第 4 種消火設備その放射能力範囲が, 建築物その他の工作物及び危険物 ( 第 3 種の消火設備により包含されるものを除く ) を包含 ( 歩行距離 30メートル以内 ) するように設けること なお, 可燃性蒸気の滞留するおそれがある建築物又は室には, 別途設けなくて差し支えない ( ウ ) 第 5 種消火設備 a 危険物の所用単位の数値の 1/5 以上に達するよう設けること ( 消火器の能力単位はB 単位で計算 ) 1/5 =A( 本 )( 小数点以下切上げ ) 消火器の能力単位 b 電気設備のある場所の面積 100 m2ごとに1 個以上設けること なお, 電気設備のある場所の面積 とは, 原則, 建築物 ( キャノピーを含む ) の延べ面積をいい, 屋外の設備については算定しない 電気設備のある場所の面積 c 合計必要本数 A+B( 本 ) 以上消火困難となる給油取扱所ア第 4 種消火設備その放射能力範囲が, 建築物その他の工作物及び危険物を包含 ( 歩行距離 30m 以内 ) するように設けること なお, 泡の大型消火器の設置を指導すること イ第 5 種消火設備 ( ア ) 危険物の所用単位の数値の 1/5 以上に達するよう設けること ( 消火器の能力単位はB 単位で計算 ) 1/5 =A( 本 )( 小数点以下切上げ ) 消火器の能力単位 ( イ ) 電気設備のある場所の面積 100 m2ごとに1 個以上設けること なお, 電気設備のある場所の面積 とは, 原則, 建築物 ( キャノピーを含む ) の延べ面積をいい, 屋外の設備については算定しない ただし, 建築物が一切ない場合は, 電気設備用として1 個設けること 電気設備のある場所の面積 ( ウ ) 合計必要本数 A+B( 本 ) 以上 14-4

その他の給油取扱所ア建築物その他の工作物の所用単位の数値に達するよう設けること ( 消火器の能力単位は A 単位で計算 ) なお, 屋外にある工作物は, 外壁を耐火構造とし, かつ, 工作物の水平最大面積を建坪とする建築物とみなして所要単位を算定すること 1 建築物の外壁が耐火構造延べ面積 =x( 所要単位 ) 2 建築物の外壁が耐火構造以外延べ面積 =y( 所要単位 ) 50m2 x+y 消火器の能力単位 =A( 本 )( 小数点以下切上げ ) イ危険物の所用単位の数値に達するよう設けること ( 消火器の能力単位はB 単位で計算 ) 消火器の能力単位ウ電気設備のある場所の面積 100 m2ごとに1 個以上設けること なお, 電気設備のある場所の面積 とは, 原則, 建築物 ( キャノピーを含む ) の延べ面積をいい, 屋外の設備については算定しない ただし, 建築物が一切ない場合は, 電気設備用として1 個設けること 電気設備のある場所の面積 =C( 本 )( 小数点以下切上げ ) エ合計必要本数 A+B+C( 本 ) 以上 給油取扱所の第 5 種消火設備第 5 種消火設備にあっては, 次によるよう指導すること ア第 5 種消火設備は, 小型消火器とする イ危険物に対する消火器は, 機械泡消火器の比率を概ね半数以上となるように設置する ウ粉末消火器にあっては 10 型以上, 機械泡消火器にあっては 6 型以上, 化学泡消火器にあっては 10 型以上のものとする エアルコール燃料等の危険物を取り扱う場合は, 性状を勘案して適切な消火器を設置する 14-5

2 屋内貯蔵所設置区分 施設規模等 区分 右欄以外のもの 第 2 類, 第 4 類のみ ( 引火性固体,70 未満のものを除く ) 高引火点危険物のみ 軒高 6m 以上の平家建のもの 150 倍以上の危険物 ( 火薬該当危険物を除く ) を貯蔵するもの 著しく消火困難 ( 危省令第 33 条第 1 項 ) 1 延べ面積 150 m2を超えるもの (150 m2以内ごとに開口部のない不燃材料の壁で区画されたものを除く ) 2 危政令第 10 条第 3 項の屋内貯蔵所 ( 他の部分と開口部のない耐火構造の床又は壁で区画されたものを除く ) - - 消火困難 ( 危省令第 34 条第 1 項 ) 上記以外のもので, 1 危政令第 10 条第 2 項の屋内貯蔵所 2 危省令第 16 条の 2 の 3 第 2 項の特定屋内貯蔵所 3 延べ面積 150 m2を超えるもの 4 危政令第 10 条第 3 項の屋内貯蔵所 10 倍以上の危険物 ( 火薬該当危険物を除く ) を貯蔵するもの - その他 ( 危省令第 35 条 ) 上記以外のもの 14-6

著しく消火困難となる屋内貯蔵所ア第 1 種 ~ 第 3 種の消火設備 ( ア ) 次により建築物その他の工作物及び危険物を包含するように消火設備を設けること 区分消火設備 1 軒高 6 メートル以上の平家建のもの 2 危政令第 10 条第 3 項の屋内貯蔵所 その他のもの 次のいずれか 1 スプリンクラー設備 2 移動式以外の第 3 種消火設備次のいずれか 1 屋外消火栓設備 2 スプリンクラー設備 3 移動式泡消火設備 ( 消火栓を屋外に設けるものに限る ) 4 移動式以外の第 3 種消火設備 ( イ ) 次のすべてに適合する場合は, 危政令第 23 条を適用し, 建築物その他の工作物に対する当該消火設備を設けないことができる (H10 危 90) a 全域放出方式の不活性ガス消火設備又はハロゲン化物消火設備を設ける b 第 5 種の消火設備を歩行距離 20メートル以下となるように設ける (( イ ),( ウ ) のものと兼用してよい ) c 内装は不燃材料で仕上げ, 室内には必要最小限のものを除き可燃物を存置しない イ可燃性の蒸気又は可燃性の微粉が滞留するおそれがある建築物又は室は, 次によること ( ア ) 第 4 種消火設備有効な位置に第 4 種消火設備を設けること ( イ ) 第 5 種消火設備危険物の所用単位の数値に達するよう設けること (4 類はB 単位, その他は A 単位で計算 ) =A( 本 )( 小数点以下切上げ ) 消火器の能力単位ウ電気設備のある場所の面積 100 m2ごとに, 消火設備を1 個以上設けること 電気設備のある場所の面積 エ第 5 種消火設備の合計必要本数 A+B( 本 ) 以上 消火困難となる屋内貯蔵所ア第 4 種消火設備その放射能力範囲が, 建築物その他の工作物及び危険物を包含 ( 歩行距離 30m 以内 ) するように設けること イ第 5 種消火設備 ( ア ) 危険物の所用単位の数値の 1/5 以上に達するよう設けること (4 類はB 単位, その他はA 単位で計算 ) 1/5 =A( 本 )( 小数点以下切上げ ) 消火器の能力単位 ( イ ) 電気設備のある場所の面積 100 m2ごとに 1 個以上設けること 14-7

電気設備のある場所の面積 ( ウ ) 合計必要本数 A+B( 本 ) 以上 ( 面積 10m2未満の屋内貯蔵所については,Aと Bを兼用して差し支えないものとする ) その他の屋内貯蔵所ア建築物その他の工作物の所用単位の数値に達するよう設けること ( 消火器の能力単位は A 単位で計算 ) 1 建築物の外壁が耐火構造延べ面積 =x( 所要単位 ) 2 建築物の外壁が耐火構造以外延べ面積 =y( 所要単位 ) 50m2 x+y 消火器の能力単位 =A( 本 )( 小数点以下切上げ ) イ危険物の所用単位の数値に達するよう設けること (4 類はB 単位, その他はA 単位で計算 ) 消火器の能力単位ウ電気設備のある場所の面積 100 m2ごとに1 個以上設けること 電気設備のある場所の面積 =C( 本 )( 小数点以下切上げ ) エ合計必要本数 A+B+C( 本 ) 以上 ( 面積 10m2未満の屋内貯蔵所については,A とCを兼用して差し支えないものとする ) 14-8