平成 30 年 6 月定例会危機管理 大規模災害対策特別委員会における発言 細田委員 1 国土交通省が開発を進めている危機管理型水位計について 開発の進捗状況はいかがか 低コスト化されていると聞いているが 現行のものと比べてどの程度コストが抑えられるのか また 今後の整備見込みについて伺いたい 2

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浸水深 自宅の状況による避難基準 河川沿いの家屋平屋建て 2 階建て以上 浸水深 3m 以上 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 浸水深 50 cm ~3m 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難上階に垂直避難 浸水深 50 cm未満 緊急避難場所, 近隣の安全な建物へ水平避難 自宅に待

鬼怒川緊急対策プロジェクト 鬼怒川下流域 茨城県区間 において 水防災意識社会 の再構築を目指し 国 茨城県 常総市など 7市町が主体となり ハードとソフトが一体となった緊急対策プロジェクトを実施 ハード対策 事業費合計 約600億円 ソフト対策 円滑な避難の支援 住民の避難を促すためのソフト対策を

~ 二次的な被害を防止する ~ 第 6 節 1 図 御嶽山における降灰後の土石流に関するシミュレーション計算結果 平成 26 年 9 月の御嶽山噴火後 土砂災害防止法に基づく緊急調査が国土交通省により実施され 降灰後の土石流に関するシミュレーション結果が公表された これにより関係市町村は

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第 2 回久留米市街地周辺内水河川連絡会議 議事次第 1. 開会 2. 出席者紹介 3. 挨拶 4. 議事 前回連絡会議での確認事項〇各支川の浸水被害のメカニズム〇地域防災力の向上について〇その他 5. 閉会

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<ハード対策の実態 > また ハード対策についてみると 防災設備として必要性が高いとされている非常用電源 電話不通時の代替通信機能 燃料備蓄が整備されている 道の駅 は 宮城など3 県内 57 駅のうち それぞれ45.6%(26 駅 ) 22.8%(13 駅 ) 17.5%(10 駅 ) といずれも

平成 28 年 6 月定例会危機管理 大規模災害対策特別委員会における発言 杉島委員 1 人材の育成 活用についてお聞きしたい 防災士の活用について記載がないが 現在どのくらいの人数がいて どう活用しているのか 2 熊本地震の本県からの広域支援については計画に基づいて行われたと思うが どのような手順

水防法改正の概要 (H 公布 H 一部施行 ) 国土交通省 HP 1

「南九州から南西諸島における総合的防災研究の推進と地域防災体制の構築」報告書

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Microsoft PowerPoint - ◯06_出水期における防災体制

避難開始基準の把握 1 水害時の避難開始基準 釧路川では 水位観測所を設けて リアルタイム水位を公表しています 水位観測所では 災害発生の危険度に応じた基準水位が設定されています ( 基準となる水位観測所 : 標茶水位観測所 ) レベル水位 水位の意味 5 4 ( 危険 ) 3 ( 警戒 ) 2 (

アンケート調査の概要 目的東南海 南海地震発生時の業務継続について 四国内の各市町村における取り組み状況や課題等を把握し 今後の地域防災力の強化に資することを目的としてアンケート調査を実施 実施時期平成 21 年 11 月 回答数 徳島県 24 市町村 香川県 17 市町 愛媛県 20 市町 高知県

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( 参考資料 ) 緊急速報メールを活用した 洪水情報のプッシュ型配信 国土交通省四国地方整備局松山河川国道事務所平成 29 年 3 月

別添 中防災第 1 1 号 平成 29 年 5 月 31 日 各指定行政機関の長各指定公共機関の代表殿 中央防災会議会長 ( 内閣総理大臣 ) 安倍晋三 梅雨期及び台風期における防災態勢の強化について 貴殿におかれては 日頃から各般の施策を通じて災害対策の推進に御尽力をいただいているところであるが

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ハザードマップポータルサイト広報用資料

一太郎 10/9/8 文書

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(案)

試行の概要 試行の目的石狩川滝川地区水害タイムライン ( 試行用完成版 ) を試行的に運用することにより 対応行動や実施手順を確認するとともに 運用結果を検証し 同タイムラインを精査することを目的とする 試行の概要 実施時期 : 平成 30 年出水期 (8 月 ~10 月ごろ ) 実施場所 : 各主

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東日本大震災における施設の被災 3 東北地方太平洋沖地震の浸水範囲とハザードマップの比較 4

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奈良県ライフライン 情報共有発信マニュアル 第 3.3 版 平成 24 年 7 月 奈良県ライフライン防災対策連絡会

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1. 災害の発生を未然に防止するため 防災事務に従事する者の安全確保にも留意した上で 職員の参集や災害対策本部の設置等適切な災害即応態勢の確保を図り 関係機関との緊密な連携の下に 特に以下の取組について万全を期すること 1 危険箇所等の巡視 点検の徹底河川等の氾濫 がけ崩れ 土石流等災害発生のおそれ

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平成 30 年度年法律第 57 号 ) 等により 要配慮者利用施設は 避難確保計画等の自然災害に関する計画 ( 以下 災害計画 という ) を作成することとなっており 災害計画の作成を促進するため 貴殿におかれても必要な支援に努められたい また 市町村が行う避難勧告等の発令に関する各種取組への積極的

避難を促す緊急行動 被災した場合に大きな被害が想定される国管理河川において 以下を実施 1. 首長を支援する緊急行動 ~ 市町村長が避難の時期 区域を適切に判断するための支援 ~ できるだけ早期に実施 トップセミナー等の開催 水害対応チェックリストの作成 周知 洪水に対しリスクが高い区間の共同点検

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国土技術政策総合研究所 研究資料

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第 1 章実施計画の適用について 1. 実施計画の位置づけ (1) この 南海トラフ地震における具体的な応急対策活動に関する計画 に基づく宮崎県実施計画 ( 以下 実施計画 という ) は 南海トラフ地震に係る地震防災対策の推進に関する特別措置法 ( 平成 14 年法律第 92 号 以下 特措法 と

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東日本大震災に係る災害等廃棄物処理事業の実地調査について

管路リスク 管路の老朽化のリスクです 経年劣化による腐食や破損などにより管路に不具合が生じるかどうかを評価するリスクです 管路に 不具合が生じると トイレが使えなくなったり 道路陥没の原因となることがあります 破損した管路 管路の破損による道路陥没 リスク評価結果 リスク評価は 下水道台帳の情報や改

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4 被災生活の環境整備主な修正概要 避難所毎に運営マニュアルを作成し 避難所の良好な生活環境を確保するための運営基準等を明確にしておく 避難所運営マニュアルの作成 訓練等を通じて 住民の避難所の運営管理に必要な知識の普及に努める 県 DMAT( 災害時派遣医療チーム ) の活動終了以降の医療提供体制

5-2 居住誘導区域の設定 居住誘導の基本方針を踏まえ 以下の居住誘導区域の設定の考え方に基づき 居住誘導区域を設 定します 居住誘導区域の設定の考え方 (1) 居住誘導区域に含めるエリア 居住誘導区域に含めないエリア 居住誘導区域に含めるエリア 1 都市機能誘導区域 居住誘導区域に含めないエリア

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平成 30 年 2 月定例会危機管理 大規模災害対策特別委員会の概要 日時平成 30 年 3 月 8 日 ( 木 ) 開会午前 10 時 2 分閉会午前 10 時 55 分場所第 8 委員会室出席委員高橋政雄委員長安藤友貴副委員長横川雅也委員 岡田静佳委員 立石泰広委員 新井豪委員 山下勝矢委員 鈴

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資料 2 東海管内における農業水利施設の防災 減災の取組 ( 農村地域防災減災事業 海岸事業 ) 平成 27 年 2 月東海農政局整備部防災課

目次 1. 概要 操作方法 わがまちハザードマップを見る 地図で選ぶ 都道府県 市区町村を選択する わがまちハザードマップを使う 地図から選択する 地図上から直接選択..

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本書の目的介護保険サービス事業所は, 高齢者の方が多く利用しており, 災害発生時には避難等の援助が必要となるため, 事業者は, 災害発生時に迅速かつ適切な行動をとれるように備えておく必要があります 本書は, 介護保険サービス事業所が災害対応マニュアルを作成する際に特に留意する点についてまとめています

新川水系新川 中の川 琴似発寒川 琴似川洪水浸水想定区域図 ( 計画規模 ) (1) この図は 新川水系新川 中の川 琴似発寒川 琴似川の水位周知区間について 水防法に基づき 計画降雨により浸水が想定される区域 浸水した場合に想定される水深を表示した図面です (2) この洪水浸水想定区域図は 平成

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別紙 大雨時の川のはん濫の危険性を知らせる 身近な 雨の状況 川の水位と危険性 川の予警報 などを リアルタイムでお知らせするウェブサイトです 川の水位 川の画像 PC 版 スマホ版 浸水想定区域図 住民の方々が自らはん濫の危険性を知り 的確な避難行動などに役立つように 利用者目線に立った新しい 川

平成 26 年度四国地方公共工事品質確保推進協議会 ( 幹事会 ) 日時 : 平成 26 年 7 月 16 日 ( 水 ) 13:00~13:30 場所 : 高松サンポート合同庁舎低層棟 2 階アイホール 議事次第 ( 案 ) 1. 開会 2. 挨拶 ( 幹事長 ) 挨拶 : 四国地方整備局石井企画

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スライド 1

近畿地方整備局 資料配付 配布日時 平成 23 年 9 月 8 日 17 時 30 分 件名土砂災害防止法に基づく土砂災害緊急情報について 概 要 土砂災害防止法に基づく 土砂災害緊急情報をお知らせします 本日 夕方から雨が予想されており 今後の降雨の状況により 河道閉塞部分での越流が始まり 土石流

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ダムの運用改善の対応状況 資料 5-1 近畿地方整備局 平成 24 年度の取り組み 風屋ダム 池原ダム 電源開発 ( 株 ) は 学識者及び河川管理者からなる ダム操作に関する技術検討会 を設置し ダム運用の改善策を検討 平成 9 年に設定した目安水位 ( 自主運用 ) の低下を図り ダムの空き容量

土砂災害警戒情報って何? 土砂災害警戒情報とは 大雨警報が発表されている状況でさらに土砂災害の危険性が高まったときに, 市町村長が避難勧告等を発令する際の判断や住民の方々が自主避難をする際の参考となるよう, 宮城県と仙台管区気象台が共同で発表する防災情報です 気象庁 HP より :


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消防災第 71 号 平成 22 年 2 月 24 日 各都道府県消防防災主管部長殿 総務省消防庁国民保護 防災部防災課長 ( 公印省略 ) 公務員の消防団への入団促進について ( 通知 ) 消防団員は 普段はそれぞれに他の職業をもつ地域住民により構成され 非常災害が発生した際に 自らの地域は自らで守

- 1 - かつ多数の者が利用する施設(地下に建設が予定されている施設又は地下に建設中の施設であって 不特定かつ多数の者が利用すると見込まれるものを含む )をいう 以下同じ )であって 当該地下街等と連続する施設から浸水するものの存する区域を含めて行うことができる (洪水浸水想定区域の指定の際の明示

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1 水害に対する認識 (1) 水害に対する認識 問 1 あなたの家は, 今後 10 年以内に台風や集中豪雨により, 洪水, 高潮, 土砂崩れなどによる水害の被害を受ける可能性があると思いますか この中から 1 つだけお答えください 平成 28 年 1 月 被害を受ける可能性があると思う( 小計 )

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☆配布資料_熊本地震検証

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公共工事等における新技術活用システムについて 別添 公共工事等に関する優れた技術は 公共工事等の品質の確保に貢献し 良質な社会資本の整備を通じて 豊かな国民生活の実現及びその安全の確保 環境の保全 良好な環境の創出 自立的で個性豊かな地域社会の形成等に寄与するものであり 優れた技術を持続的に創出して

Microsoft Word - 目次

Transcription:

平成 30 年 6 月定例会危機管理 大規模災害対策特別委員会の概要 日時平成 30 年 7 月 4 日 ( 水 ) 開会午前 10 時 2 分閉会午前 11 時 7 分場所第 8 委員会室出席委員田村琢実委員長塩野正行副委員長細田善則委員 清水義憲委員 板橋智之委員 新井豪委員 須賀敬史委員 鈴木聖二委員 山本正乃委員 鈴木正人委員 前原かづえ委員 松坂喜浩委員欠席委員なし説明者 [ 危機管理防災部 ] 槍田義之危機管理防災部長 森尾博之危機管理防災部副部長 目良聡危機管理課長 鶴見恒 鈴木郁夫化学保安課長 [ 県土整備部 ] 西成秀幸県土整備部長 中村一之県土整備部副部長 加藤智博 大山裕道路環境課長 海老原正明水辺再生課長 [ 下水道局 ] 本田康秀参事兼下水道事業課長 [ 都市整備部 ] 山科昭宏都市計画課長 [ 農林部 ] 佐藤正行農業支援課長 会議に付した事件風水害 火山対策について -1-

平成 30 年 6 月定例会危機管理 大規模災害対策特別委員会における発言 細田委員 1 国土交通省が開発を進めている危機管理型水位計について 開発の進捗状況はいかがか 低コスト化されていると聞いているが 現行のものと比べてどの程度コストが抑えられるのか また 今後の整備見込みについて伺いたい 2 土石流対策として透過型えん堤の整備を促進しているが 整備済み箇所が 53 か所となっており 他の対策に比べて進捗が悪いと思われる この透過型えん堤の整備について 予算規模と年間の整備状況を伺う また 残りの要整備箇所はいつまでに完了させる計画なのか 1 国土交通省で基準を設け試験を実施しており 幾つかの水位計がその試験を通過している状況である 現行の水位計は 1 基当たり 1,000 万円から 2,000 万円程度であるのに対し 危機管理型水位計は 100 万円程度である 洪水時に特化した水位計ではあるが 一定のコスト低下が図れると考えている 今後 中小河川緊急治水対策プロジェクトに基づき 県内に 30 基設置する計画としており そのうち 20 基を今年度中に設置する予定である 設置箇所は 人家や重要施設等の水防上重要な箇所を市町村と調整しながら決定している 2 透過型砂防えん堤については年に 1~2 か所整備している 予算規模については 工事実施前に詳細な設計や施工計画を立案して算出するため 現時点で全体事業費をお示しすることはできない いつまでに完了させるかということについては現在検討中であるが 要配慮者利用施設等の立地箇所を優先して計画的に整備していく 板橋委員 1 資料 1 ページ (1) 降雨の状況 で 時間雨量 50 ミリメートルを超える雨の観測回数が 20 年前の 1.8 倍に増加とあるが なぜ 時間雨量 50 ミリメートルの観測回数を示しているのか 2 資料 1 ページ (2) に浸水被害家屋棟数の記載があるが 浸水被害家屋の定義は何か 3 資料 3 ページに 水防災意識社会の再構築 とあるが なぜ 構築 ではなく 再構築 なのか 4 市町村の洪水ハザードマップの作成支援について 県から市に作成のルール等を指導しているのか 自治体によって掲載情報が異なる図になっているのではないか また ホームページや配布等で広く周知していながらも認知度が低いと感じるが 県としての考えを伺いたい 1 県が管理する河川では 目標を 時間雨量 50 ミリメートル程度の降雨 への対応として河川整備計画を策定し 整備を進めている 国の長期計画においても 中小河川の当面の整備目標を時間雨量 50 ミリメートル程度としており 市街化区域内の治水安全度についても 同様の水準を目安としている よって この基準に基づいて図に示したものである -2-

2 水害統計の調査要領にある 床上浸水 床下浸水 半壊等の基準を基にしている 3 水防災意識社会の再構築の取組は 平成 27 年の関東 東北豪雨の鬼怒川の決壊等の被害を鑑み 再度 洪水に対する防災の意識を社会全体で構築しようという考えに基づき国土交通省が進めているものである 現在では 河川整備が進み 各自が人命を守る行動を起こす考えが薄れてきたので 再度 防災意識を構築するという意味で 再構築 とされている 4 国が公表しているハザードマップの作成手引きに従って各市町村が作成しているため 内容に関して一定の統一は図れていると思われる しかし 浸水が始まるまでの時間や継続時間 浸水の程度や深さ等 内容は多岐にわたると考えられるので 県においても確認に努めていく また 周知方法については 県では出前講座の中で市町村のハザードマップの活用について紹介しているほか 市町村では防災訓練の中でマップを用いているところもあると聞いている 引き続き市町村等と意見交換をしながら取組の共有を図っていきたい 板橋委員 1 時間雨量 50 ミリメートルを基準とした整備はいつからなのか 2 再構築 ではなく 構築 でよいのではないかと考えている ( 意見 ) 3 ハザードマップの作成基準については県として統一見解を示した方がよいのではないか 1 昭和 52 年に策定された国土交通省の長期計画において 時間雨量 50 ミリメートル程度の降雨に対する整備が位置付けられた 3 ハザードマップについての取組を 減災対策協議会の中で市町村と一緒に進めていくこととしている 市町村の良い事例を紹介するなどして 県でも指導をしていきたい 松坂委員 1 火山噴火に対する事前対策をどのように整理しているのか また 実際に対応したものはあったのか 2 食料不足の対策として 食料備蓄の推進について 市町村とどのように連携して行っているのか 3 竜巻対策について県はどのような周知を行っているのか 1 庁内各課の具体的な取組を時系列で整理した行動指針を策定している 同指針については 庁内関係課や市町村 ライフライン事業者等へ配付し共有している 指針の中で 農林水産物への被害軽減対策 道路や下水道施設の降灰除去対策 県営水道への影響の軽減対策などを定めている また 実際の対応としては 火山噴火に関する知識の普及 水 食料 生活必需品の備蓄の推進 降灰の仮置き場や処分場の選定要件の整理とその周知などを行っている 2 火山噴火時には 道路への降灰により物資輸送に支障が生じる可能性がある そのため 県では 最低 3 日分 できれば 1 週間分の水と食料の備蓄を行うよう県ホームページ等で県民に周知している 県民に備蓄をお願いするに当たっては 金銭や置くスペース等の負担感を与えないようにしなければならない そのため 特別なものを用意する -3-

のではなく 日常的に使うような保存性の良い食料品を少し多めに 買い置き し その備蓄した食料品を定期的に食べて 食べた分を買い足す ローリングストック を推奨しており 市町村にも周知している 3 当部では 竜巻の対応方法等について 防災マニュアルブック ( 風水害 土砂災害編 ) を作成 配布しており 県 HP にも掲載し周知している 教育委員会では 竜巻への対応方法や児童生徒への指導方法 内容等について 学校防災マニュアルを作成 配布し 県 HP にも掲載し周知している また 年 2 回 各学校教頭を対象に危機管理安全指導研修を開催し 同マニュアルを周知している 前原委員 1 過去の噴火の際 県は市町村にどのように依頼し その依頼により市町村においてどのような対応が行われたのか 2 川越江川の災害復旧工事で傾いたふじみ野市の元福岡ポンプ操作盤の対応状況はどうなっているのか 3 災害復旧工事は被害を受けた護岸の施設等を従前どおりに復旧するもので 去年のような災害が起きた場合 同様の被害が生じてしまう 再度災害防止のため 費用の面も含めて 県の支援をお願いしたいと考えるがどうか 4 ハザードマップにおいて浸水被害が見込まれる地域でも開発が行われている 対策はどのようにするのか 1 各市町村に文書で降灰に伴う対応や住民への周知を依頼した この依頼に基づき 市町村では 外出時や自動車運転時の注意点や降灰時に取るべき行動を HP により住民へ周知している 都市計画課長 2 川越市発注の災害復旧工事で 6 月 11 日に ふじみ野市の元福岡ポンプ操作盤を傾けてしまった 当日に仮復旧を行い 仮設の操作盤でポンプの稼働は可能となっている 復旧は 7 月 20 日頃に完了する予定である 3 川越市とふじみ野市は 台風 21 号内水浸水検証委員会を立ち上げて検討している 現在 市では 排水ポンプ車の購入 土のうステーションや監視カメラの設置を行っている 長期的な対策としては 排水機場や雨水調整池の設置等を検討している 県では 雨水の公共下水道事業交付金の窓口として 市を支援していきたい 4 市町村が内水ハザードマップを過去の浸水実績により作成している 浸水実績のある場所での開発については 市町村で条件が異なってくる 鈴木 ( 聖 ) 委員火山灰の降灰があった場合 自動車のスリップ事故などの危険性はないのか あるのならば その危険性をより厳しく啓蒙し 災害時に救急車両などの運行を妨げることがないよう配慮すべきと考えるがどうか 5 ミリメートルの降灰があると 自動車の故障やスリップ事故の発生が想定される 今後 政府が富士山の噴火を想定した対策を議論するとされているため このような点も踏 -4-

まえ 対策を検討していきたい -5-