自転車安全利用 の スマートガイド 自転車ものれば車のなかまいり ( 昭和 59 年全国交通安全運動スローガン ) ルールとマナーを守って爽やかに川崎の風を感じよう! 川崎市 川崎市交通安全対策協議会
1 みんなに優しくスマートに!! 自転車は便利で環境にも優しい車両です ところが ルールやマナーを無視した乗り方は交通事故につながります 川崎市内では 自転車が関係する交通事故が多発しています みんなへの優しさを持って自転車を利用して 交通事故を防止しましょう 信号を守ろう! 違反すると 3 月以下の懲役又は 5 万円以下の罰金 自転車は車両用の信号に従うのが原則です 歩行者用の信号機に 歩行者 自転車専用 の標示がある場合や横断歩道を進行する場合は 歩行者用信号機に従います 道路交通法第 7 条 必ず一時停止をしよう! 違反すると 3 月以下の懲役又は 5 万円以下の罰金一時停止の標識や標示がある場所では 停止線の直前でいったん止まって安全を確かめなければなりません 道路交通法第 43 条 歩道上は歩行者優先! 違反すると 2 万円以下の罰金又は科料歩道はあくまでも 歩行者優先 車道寄りを 徐行 するのがルールです また 歩行者の通行を妨げるおそれがあるときは 一時停止しなければなりません 道路交通法第 63 条の 4 第 2 項 暗くなる前にライトをつけよう! 違反すると 5 万円以下の罰金夜 無灯火では歩行者や車の運転者などから見落とされやすく 危険です 必ずライトを早めに点灯しましょう 道路交通法第 52 条第 1 項
二人乗りはダメです! 違反すると 5 万円以下の罰金荷台など 乗車装置を備えていないところに人を乗せて運転することはできません 道路交通法第 55 条第 1 項 幼児を同乗させる場合には要件があります 道路交通法第 57 条第 2 項 神奈川県道路交通法施行細則に違反すると 2 万円以下の罰金又は科料 自転車は縦一列に並んで走ろう! 違反すると 2 万円以下の罰金又は科料自転車は 並進可 の標識がある場所以外では 他の自転車と横に並んで通行することはできません 道路交通法第 19 条 自転車のながら運転はやめましょう! 違反すると 5 万円以下の罰金 片手運転になったり 周囲の音が聞こえづらくなるなど 運転に必要な注意力を欠くだけでなく ハンドルやブレーキの操作を確実に行うことができず 大変危険です 道路交通法第 71 条第 6 号神奈川県道路交通法施行細則 ベル鳴らしてませんか? ベルは危険を防止するためやむを得ない時に使用します 歩行者をよけさせるために鳴らしてはいけません 横断歩道で止まってますか? 道路を横断しようとする歩行者がいたら 一時停止しましょう
2 正しく走ってスマートに!! 車道の通行方法 車道の左端に寄って通行しなければなりません 川崎市では 自転車の走行位置を示すマークを順次設置しています 歩道と車道の区別がない道路では 道路の左端を通行 自転車の通行区分の指定があるときは そこを通行しなければなりません 自転車ナビマーク 自転車道 があるときは そこの左側を通らなければなりません 矢羽 ( 青色 ) ナビライン 自転車ナビマーク ナビラインに沿って走行しましよう 自転車レーン 交差点の通行方法 自転車一方通行 の標識がある自転車道では 標識の矢印が示す方向にしか通行することができません 自転車が歩道を通行できる場合でも車道側を走行します 特に歩道内を白線等で区分している場合は 車道寄りの部分しか通行できません 信号機のある交差点では 青信号で向こう側までまっすぐ進み そこで止まって右に向きを変え 前方の信号が青になってから進みます 信号機のない交差点では 速度を十分に落とし交差点の側端に沿って大回りに右折します
自転車の従う信号機 自転車は 原則として車両の信号機に従います 歩行者 自転車専用 自転車専用 標示がある場合は その標示のある信号機に従います 右折青色矢印信号は 進むことができません 歩行者 自転車専用 自転車専用 これだけは必ずおぼえてほしい標識 進入禁止一方通行の出口側のため 自転車も進入できません 自転車一方通行 自転車道などで行う自転車に対する一方通行です 一時停止必ず一時停止して周囲の安全を確認します 車両通行止め自転車を含む全ての車両の通行を禁止します 自転車通行止め 自転車の通行を禁止します 普通自転車専用通行帯自転車が通行しなければならない通行帯を示しています 一方通行車両は矢印が示す方向にしか進行することができません 自転車専用自転車だけが通行できる専用道路です 自転車及び歩行者専用歩行者と自転車だけが通行できる専用道路です 歩行者専用歩行者だけが通行できる専用道路です 自転車横断帯自転車が横断するときに通る場所です 横断歩道 自転車横断帯横断歩道と自転車横断帯です 路面標示 ( 自転車が通行できる部分を路面に示しています ) 普通自転車通行可の路面標示 自転車通行帯自転車の標示のある交差点では 自転車通行帯を通行しましよう
3 責任を自覚してスマートに!! 自転車のメリットは 誰もが気軽に利用できるところにありますが 利用する上で責任があることを忘れないでください 安全に利用できるよう自転車の点検 整備をしましょう また 事故を起こし相手に怪我をさせてしまったら 高額な賠償金の支払いを命じられることもあります 点検整備をしましょう! 自転車を安全に使用するためには 点検整備は重要です 乗る前にブレーキ タイヤの空気 圧等を確認する日常点検を行い 年に 1 回は自転車店で点検整備を受けましょう 自転車安全整備店で購入 点検整備した自転車には TS マークを貼付することができます TS マークとは自転車安全整備士による点検 整備を受けると貼付される安全な 普通自転車であることの証しです 点検 整備 部品代は有料です TS マークには 傷害補償と賠償責任補償がセットになった 1 年間有効の付帯保険が付いています 料金は 整備内容等により異なりますので 詳細は自転車安全整備店で確認してください TS マークはこのマークのあるお店で貼ってもらえます! もしも交通事故を起こしてしまったら 現場での措置 交通事故の責任 次の 4 点を守らなければなりません 道路交通法第 72 条 1 運転を直ちに停止する 2 負傷者を救護する 3 道路における危険防止の措置をとる 4 警察へ報告する (110 番通報しましょう ) 軽微な事故でも必ず警察に届け出てください 刑事上の責任懲役 禁錮 罰金などの処罰を受けます 民事上の責任被害者に損害賠償をしなければなりません 道徳的責任被害者へ謝罪等をしなければなりません 乗車中の怪我に備えヘルメットを着用しましょう! 自転車乗車中は 事故や不意の転倒などに備え ヘルメットを着用しましょう 特に 13 歳未満の子どもが自転車に乗るときや幼児を自転車の幼児用座席に乗せるときは 保護責任者は子どもにヘルメットを被らせましょう 道路交通法第 63 条の 11
補償内容高額な賠償金の支払いを命じられた例ケース1 自転車が高速で坂を下り 歩行者に衝突 夜間 小学生が前方不注意のまま高速で坂を下っていたところ 歩行者と衝突し 転倒させて頭蓋骨骨折等の傷害により意識が戻らない状態にさせた 損害賠償 9,521 万円 ( 保護者に対して )( 平成 25 年 7 月神戸地裁判決 ) ケース 2 車道を横断し 対向車線を走行していた自転車と衝突 ( 自転車同士の衝突 ) 昼間 高校生が自転車横断帯のかなり手前の歩道から車道を斜めに横断したところ 対向車線を自転車で直進してきた男性に衝突し 男性に言語機能の喪失などの重大な障害を負わせた 損害賠償 9,266 万円 ( 平成 20 年 6 月東京地裁判決 ) 自転車事故を保障する保険に加入しましょう! 自転車利用者が加害者となり 多額の損害賠償を求められる事例も増加しています 万が一に備えて 自転車事故を補償する保険に加入しましょう 保険の種類と補償の内容は次の表を参照してください 種類 対象 事故の相手 自分 生命 身体財産生命 身体 取扱い 個人賠償責任保険 傷害保険 損害保険各社 TS マーク付帯保険 自転車安全整備店 その他自転車事故の損害を補償する例 自動車 ( 任意 ) 保険の特約 火災保険の特約 傷害保険の特約 かながわ子どもセイフティプラン 24 クレジットカードに付帯する保険など 既に加入している保険で補償できる場合があります また 加入している保険に特約として自転車事故に対する補償を付けて契約することができます 詳しくは 各保険会社に御確認ください この他に 自転車利用者向けの保険として 個人賠償責任保険と障害保険がセットになった自転車保険やコンビニエンスストア 携帯電話 インターネットを利用して手軽に加入手続きができる自転車向け保険もあります TS マークの種類と付帯保険 TS マーク種別傷害補償 入院 15 日以上一律 1 万円死亡 重度後遺障害 (1 4 級 ) 30 万円 入院 15 日以上一律 10 万円死亡 重度後遺障害 (1 4 級 ) 100 万円 賠償責任補償 死亡 重度後遺障害 (1 7 級 )1,000 万円 死亡 重度後遺障害 (1 7 級 ) 5,000 万円 被害者見舞金 入院 15 日以上一律 10 万円
4 自転車安全利用五則を守ってスマートに!! 中央交通安全対策会議交通対策本部決定 自転車は 車道が原則 歩道は例外 車道は左側を通行 歩道は歩行者優先で 車道寄りを徐行 安全ルールを守る 飲酒運転 二人乗り 並進の禁止 夜間はライトを点灯 交差点での信号遵守と一時停止 安全確認 子どもはヘルメットを着用 信号無視 通行禁止違反 歩行者用道路での歩行者妨害 通行区分違反 路側帯での歩行者妨害 遮断機が下りた踏切への立入り 交差点での優先道路通行車の妨害等 悪質な自転車運転者の講習義務化 3 年以内に 2 回以上 危険行為 を繰り返した者に対し 公安委員会は自転車の運転による交通の危険を防止するための講習を受けるよう命令することができます 受講しなかった場合には 5 万円以下の罰金が科せられます 右折時の直進車等優先車妨害 環状交差点安全通行義務違反等 一時停止違反 歩道での歩行者妨害等 ブレーキ不備の自転車運転 酒酔い運転 安全運転義務違反 photo by インターネット川崎ガイド 川崎市 ( 市民文化局地域安全推進課 ) 川崎市交通安全対策協議会川崎市川崎区宮本町 1 Tel: 200-2266 平成 28 年 4 月