調査件名試料番号 ( 深さ ) 湿潤密度 ρ t g/cm 1.95 1.771 1.685 一乾燥密度 ρ d g/cm 1.652 1.241 1.092 土粒子の密度 ρ s g/cm 2.672 2.687 2.66 自然含水比 w n % 18.2 42.7 54.0 般間隙比 e 0.167 1.165 1.49 飽和度 S r % 78.8 98.5 99.9 石分 (74mm 以上 )% 0.0 0.0 0.0 礫分 (2~ 75mm)% 28.5 0.0 0.0 粒砂分 (0.075mm~2mm)% 45.9 24. 8.0 シルト分 (0.005~0.075mm)% 20.4 56.5 57.5 粘土分 (0.005mm 未満 )% 5.2 19.2 4.5 最大粒径 mm 19.000 0.850 0.250 均等係数 U C 59.0 度 コン液性限界 w L % 48. 66.7 シス塑性限界 w P % 27.6 2.9 テンシ塑性指数 I P 20.7.8 特性分地盤材料の細粒分質礫質粘土 ( 高液性砂質粘土分類名砂限界 ) 類分類記号 SFG CLS CH 試験方法段階載荷段階載荷圧圧縮指数 C C 0.95 0.595 2 圧密降伏応力 p C kn/m 110 152 特記事項 土質試験結果一覧表 ( 基礎地盤 ) 密 2 一軸圧縮強さ q u kn/m 75.2 99.5 一軸圧縮試験条件 CD 三軸 UU 三軸 UU 三軸 2 せ c kn/m 6.9 40.2 51. 全応力 φ 7.40 5.40 1.50 ん c' kn/m 2 有効応力断 φ' 整理年月日整理担当者 地質データのエラーについて 2006.10.24 1 1. 地質データのエラー 地質データに含まれるエラーとは? 電子納品以前から存在するエラー 技術力不足 調査不足に起因した地質解釈の誤りなど データシート 試験 ボーリング柱状図 電子納品以降 発生したエラー ファイル自体が存在しない 違うファイルが登録されている データの未入力 入力ミス 電子データ独自のエラー これが問題 紙 電子データ共通のエラー 2 1
2 2. 電子納品データのエラー原因電子納品データは なぜ エラーが多いのか? データ作成者が電子データに不慣れ電子納品要領? XML データ? 難しい よく分からんソフトウェアのバグもしかして ソフトのバグ? 実際は ソフトウェアのバグに起因するデータエラーが存在するが 気がつかないそもそも 入力ソフト自体ないことも データチェックを行うためのツールがない現場におけるデータ取得から成果品作成までの途中段階で実施されていた紙出力によるチェックが省略されている現場のロガーデータから一発で電子納品データを作成できるけど データチェックを行っていないデータチェックの時間がない ERROR 効率化は必要だが 機械を過信しすぎると 4. 電子納品データのエラーの種類具体的にどんなエラーがあるのか? 入力 転記ミス変換ミス誤った地質解釈入力し忘れ想定されるデータ作成時のエラー要因経緯度が違う標高が違う空白部分がある土質 岩石区分が違う試験値が違う誤った記載コードが違う測地系変換ミス標高基準変換ミス桁誤り符号逆転ヒューマンエラー マシンエラー システムエラーなど 様々な要因が考えられる ファイル操作ミスコード変換ミス誤字 脱字データ出力エラー入力し忘れ誤ったデータ消去単位換算ミス桁誤りコード変換ミス転記ミスコード選択ミス解釈ミスデータ不足解釈ミスデータ不足
4. 電子納品データのエラー削減対策 (1) どうすればエラーが減らせるのか? エラーには色んな種類 原因があるから エラーごとに対策が必要 制度面 ソフト面 教育面でそれぞれカバーし 官で実施 ルールづくり なくては 対策を周知 徹底するための広報 普及活動も重要 チェックマニュアルの整備 電子納品の教育 訓練 民で実施 チェックツールの充実 検定制度 入力ソフトの改善 新技術開発 チェックの励行 資格制度 照査の実施 地質調査技術の教育 訓練 5 4. 電子納品データのエラー削減対策 (2) データチェックの基本方針は? データベース化した後 データチェックするのは 非効率 時間 コストともにかかる 可能な限り データ作成段階でエラーをなくすべき プログラムによる自動チェックでチェックの効率化を図るべきだが 目視チェックも必要 チェックツールとして チェックプログラム以外に 目視チェックを支援するツール類も整備すべき PDF データしかチェックされていないことも多い 今後は XML データの利用が進むことから XML データのチェックも実施すべき まずはデータチェックから チェックは早い段階で ツールを使って効率的に 原本にまでさかのぼってチェックする場合 大変 手元に資料があるうちにチェックしておくべき プログラムにより全部 自動でチェックできると良いが 目視でしかチェックできない項目もたくさんある 見やすいPDFデータのみチェックされている PDFと XMLの内容は同じであるべきだが 違うことも 6
5. 電子納品データのチェックツール 現在 どんなチェックツールがあるのか? 電子納品チェックシステム国総研 HP からダウンロード可能な国土交通省のシステム フォーマットチェック ファイル間のデータの整合性チェックなどのほか ファイル数量の確認なども可能 電子データ作成支援ソフト市販のデータ作成支援ソフト データファイル 管理ファイル 両方を対象としたものなど 様々なソフトがある データチェック機能を兼ね備えているものも多い XML パーサ XML 文章の文法をチェックする 電子納品チェックシステム 電子データ作成支援ソフトに組込まれていることが多い 電子納品保管管理システム各機関で運用している各種データベースシステム データ登録時のチェック機能を備えたものが多い ビューアボーリング柱状図の XML ビューアの他 SXF DM 写真ファイルビューアなどがある フリーウェアもある スタイルシート XML データを表 帳票形式などで表示する 管理ファイルのスタイルシートは市販ソフトに組込まれていることが多い 位置情報チェックツール 試験値チェックチェックツール 土質試験データシートビューア スタイルシート データリンクツール 三次元ビューア ほかにも こんなツールがあると便利かも? 7 6. 電子納品データのチェック段階 現在 どの段階でデータチェックしているのか? 現場におけるデータ取得段階試験値 観測値の確認など データ取得段階でのチェック 電子データ作成段階野帳からのデータ転記 試験機器データのソフトウェアへの入力時など 電子データ作成段階でのチェック 電子納品用データ作成段階管理ファイルの作成 電子納品要領に従ったファイル命名 フォルダ格納など 電子納品用データ作成段階でのチェック 電子納品 CD 作成段階 CD 作成後の電子納品 CD のチェック 納品 検査段階納品 検査時の成果品のチェック データベース化段階電子納品データをデータベースに登録する際のチェック 各段階で チェック内容 チェックツールは異なる 8 4
7. 電子納品データのチェックレベル どこまで チェックすればよいのか? すべてのデータ 項目を対象にチェックするが理想だが チェックツール開発及びチェックに要する時間 コストが膨大になる 必要最低限のチェックを実施すべき すべての段階でチェックすることも時間 コスト増につながる 一度チェックした内容は 後続段階でのチェックが省略できるように 段階移行時のデータ変換エラーなどが生じないように ソフトウェアまたはプロセスの検証で担保すべき 厳密なチェックが必要なデータと そうでないものがあり 分類してチェックすべき データの取得 作成精度を考慮したチェックを実施すべき 全て厳密に チェックするのは無理 まずは最低限のレベルからスタート 数百 数千もの XML ファイルを 1 つずつ目視チェックするのは 現実的ではない 必要最低限のチェック 基準をどうするか ただし 何度もチェックすべきデータもある 例えば 試験値などは桁誤りが多いことから ある程度の範囲チェックでもエラーを減らせる 1/5,000のデータを1/1,000の精度でチェックしても 9 8. エラー削減に向けたチェック項目 まず 何をチェックすべきなのか? 重要度の高い項目は何か? チェック項目はたくさんあるが まずは経緯度のチェックから 現在 チェックが省略されているもの チェックツールがないものは? エラーの多い項目は? データの再利用時に 問題となるエラー内容は? 重要な項目は? 経緯度標高試験値土質 岩石区分コア写真図面データ PDF はチェックされているが XML はチェックされていない場合が多い現状を考慮して XML を主体としたチェックを行う PDF XML ファイル間の整合性 ボーリングデータ 土質試験データ間のファイルの整合性のチェックも必要 10 5
9. エラー削減に向けたチェックツール 経緯度チェックのための方法は? チェックツールは? 経緯度チェックは目視チェックで 目視チェックを支援するツールを準備 住所情報からジオコーディングにより経緯度を算定し 比較する方法 プログラムによる自動チェックが可能だが 柱状図に記載されている住所情報から経緯度情報を算定するのは困難 経緯度算定が困難な例 (1) 県 郡 町字 地先 など番地が記載されていない場合 (2) KP. など住所が記載されていない場合 経緯度情報から ボーリング位置を地図上にプロットし 目視で確認する方法 ボーリング柱状図を地図上にプロットするチェック支援ツールの開発 MapServer GoogleMaps などが利用可能 11 10. GoogleMaps を使った経緯度チェックツール (1) チェックを行う管理ファイルを指定する 業務管理ファイルの境界座標から業務範囲を表示 地質情報管理ファイルの経緯度から ボーリング位置を表示 衛星写真への切り替えも可能 12 6
10. GoogleMaps を使った経緯度チェックツール (2) ボーリング地点をクリックすると ポップアップウィンドウが開く リンクをクリックすると ボーリング交換用データ 電子柱状図 電子簡略柱状図が閲覧できる ボーリング交換用データ (XML) 電子簡略柱状図 (SXF) がビューア表示されれば チェックが効率化できる XML-PDF 間の整合性チェックが可能 1 10. GoogleMaps を使った経緯度チェックツール () リンクをクリックすると 管理ファイルが閲覧できる スタイルシートにより 表形式で閲覧できれば チェックが効率化できる 14 7
10. GoogleMaps を使った経緯度チェックツール (4) GoogleMapsを使ったチェックツールの位置づけ 電子納品用データ作成後の目視チェック支援ツール経緯度のチェックだけでなく XMLデータチェックなども可能とし 統合的なチェックツールへ 統合的なチェックツールとしての用件は? ボーリング地点などを地図上で表示 ( 位置確認 ) ボーリング交換用データ (XML) のビューア表示 土質試験結果一覧表のデータシート形式表示 (XSL) 管理ファイルの表形式の表示 (XSL) PDF XMLファイルを並べて表示 ( 整合性確認 ) 同一地点のボーリング 土質試験データを並べて表示 15 8